JP4222208B2 - 圧電アクチュエータおよび圧電アクチュエータを備えた時計並びに携帯機器 - Google Patents

圧電アクチュエータおよび圧電アクチュエータを備えた時計並びに携帯機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、圧電素子を有する圧電アクチュエータ、この圧電アクチュエータを備えた時計および携帯機器に関する。
【従来の技術】
【0003】
圧電素子は、電気エネルギから機械エネルギへの変換効率や、応答性に優れている。このため、近年、圧電素子の圧電効果を利用した各種の圧電アクチュエータが開発されている。この圧電アクチュエータは、圧電ブザー、プリンタのインクジェットヘッド或いは超音波モータなどの分野に応用されている。そして、最近では、腕時計のカレンダ表示機構など、小型化の要請が強い用途への圧電アクチュエータの適用が検討されている。
【0004】
図36は、圧電アクチュエータを利用したカレンダ表示機構を備えた腕時計を模式的に示す図である。同図に示すように、このカレンダ表示機構は、圧電アクチュエータA1、ロータ1、中間車2、および日や曜日が表記されたリング状の日付表示車3を備えている。
【0005】
地板(支持体)4に軸支持されるロータ1は、圧電アクチュエータA1によって図中矢印Yで示す方向に回転駆動させられるようになっている。このロータ1には地板4に軸支持される中間車2が噛合されており、中間車2には日付表示車3が噛合されている。この構成により、圧電アクチュエータA1により駆動されるロータ1の回転に伴い、日付表示車3が図中矢印Zで示す方向に回転させられる。
【0006】
次に、図37は、上記圧電アクチュエータA1の構成を示す平面図である。同図に示すように、圧電アクチュエータA1は、平坦な短冊状の圧電素子を備えた振動板5を有している。振動板5は、その一長辺と一短辺とが交わる一頂点に当接部6を有し、この当接部6は、緩やかな曲面を持った先端部分を圧電素子から突出させている。また、振動板5の長辺のほぼ中央部には、振動板5を地板4に支持するための支持部7が当該振動板5から張り出した状態で設けられ、この支持部7と対向する位置には、ばね部材8が設けられている。支持部7は、地板4に立設されたピン7aに遊嵌され、このピン7aを中心として振動板5が旋回できるようになっている。また、ばね部材8の先端側は、地板4に立設されたシャフト9に支持されている。これにより、振動板5は、ばね部材8の弾性力を受けてロータ1側に押し当てられ、当接部6がロータ1の側面に当接される。
【0007】
振動板5は、圧電素子に交流の駆動信号が供給されると当接部6をロータ1と当接した状態で、図中矢印Xで示す方向に振動する。この振動は当接部6を介してロータ1に伝達される。この振動を駆動力として受けたロータ1は、矢印Y方向に回転される。
【0008】
ところで、この種の圧電アクチュエータA1においては、振動の振幅がミクロンオーダやサブミクロンオーダである。このような微少な振動を継続的にロータ1に伝えるためには、振動板5の当接部6が適度な押圧力でロータ1側に押し付けられる必要がある。
【0009】
このため、支持部7は、例えばピン7aよりも僅かに径の大きな孔を支持部7に空け、この孔にピン7aを挿通する、といった態様で、遊び(可動ガタ)を持たせてピン7に固定されており、振動板7は、ばね部材8の弾性力によりピン7aを中心として旋回することができるようになっている。
【0010】
この遊び(可動ガタ)が原因となって、以下の2つの問題が生じていた。
【0011】
第1に、圧電アクチュエータA1は、振動板5のうち、ロータ1を駆動するのに必要な部位以外が振動してしまい、エネルギ損失を招き、駆動効率の悪化を引き起こしていた。
【0012】
第2に、振動板5の当接部6のロータ1に対する接触が常に均一にならず、ロータ1に対する駆動力を安定させることができず、圧電アクチュエータA1の駆動特性が不安定になっていた。
【0013】
さらに、当該振動板5に駆動信号を供給するのに用いられる配線等は、振動板5自体が振動するため、配線経路長の変化を考慮して、配線等に冗長性を持たせる必要がある。さらに加えて、振動板5自体が振動するため、配線の接続部分が剥離し易くなり、圧電アクチュエータA1の信頼性の低下を招くという問題があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
この発明の目的は、所望の駆動効率および駆動特性、さらに信頼性を安定して得ることのできる圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータを備えた時計および携帯機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
かかる目的を達成するため、この発明は、支持体と、前記支持体に固定され、板状の圧電素子と板状の基材とが積層され前記圧電素子に駆動信号が与えられることにより振動する振動板と、前記振動板の振動により駆動される被駆動体と、前記被駆動体側から前記振動板に押圧力を与える押圧機構と、を有し、前記振動板には、可動ガタをなくした状態で前記支持体に固定される固定部および被駆動体に当接される当接部が設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータを提供する。
【0016】
また、他の発明は、支持体と、前記支持体に固定され、板状の圧電素子と板状の基材とが積層され圧電素子に駆動信号が与えられることにより振動する振動板と、前記振動板の振動により駆動される被駆動体と、前記被駆動体側から前記振動板に押圧力を与える押圧機構と、を有し、前記振動板には、可動ガタをなくした状態で前記支持体に固定される固定部および被駆動体に当接される当接部が設けられ、かつ、前記圧電素子と前記基材とが積層された部分は前記支持体との間に空間を有していることを特徴とする圧電アクチュエータを提供する。
【0017】
かかる発明によれば、被駆動体側から振動板側に対して押圧力を付与させると同時に、支持体に対して遊び(可動ガタ)をなくした状態で振動板を固定することができる。これにより、圧電アクチュエータは、振動板の遊び(可動ガタ)に起因して発生する駆動効率の低下及び駆動特性の悪化を低減することができるばかりでなく、配線経路長が変化しないため配線の接続部の剥離を防ぎ、当該圧電アクチュエータは、その信頼性を高めることができる。
【0018】
さらに、振動板と周囲の部品(支持体)との間の相対距離が変化しないため、例えば振動板の厚さ方向への支持体との空間も一定に保つことができ、圧電アクチュエータの小型化、薄型化を図ることができる。
【0019】
好ましい態様において、前記被駆動体を前記当接部に押し付ける前記押圧機構の押圧力を調整する調整機構を設けることが望ましい。かかる態様によれば、前記調整機構によって被駆動体が当接部を押し付ける力を調整することができ、駆動特性を調整することができる。
【0020】
好ましい態様において、前記被駆動体は、前記当接部からの駆動力により回転するロータであり、前記押圧機構は、前記ロータを前記当接部に押し付けるばね部であることが望ましい。
【0021】
好ましい態様において、前記被駆動体は、前記当接部からの駆動力により回転するロータであり、前記押圧機構は、一方が前記ロータを回転自在に保持するロータ取付部となり、他方が弾性力を発生するばね部となったレバーであることが望ましい。
【0022】
かかる態様によれば、前記レバーが、ロータ取付部と前記ばね部との間で支持体に回動可能に軸支持されることにより、この部分が支点となり、ばね部が力点となり、ロータ取付部に取り付けられるロータが作用点となる。これにより、ばね部の弾性力は、支点を介して作用点となるロータに伝達されるため、当該圧電アクチュエータは、このロータを介して当接部を押圧する力を、少ない部品点数で安価に実現できるばかりでなく、製造および組み立てる際に生じる押圧力のばらつきを極力低減させることができる。
【0023】
好ましい態様において、前記被駆動体は、前記当接部からの駆動力により回転するロータであり、前記押圧機構は、前記ロータを前記当接部に押し付けるばね部であり、前記調整機構は、前記支持体に回転可能に軸支持され、端部を前記ばね部に押し当てて圧力を掛けることにより、前記ロータを前記当接部に押し付ける弾性力を調整する偏心カムであることが望ましい。
【0024】
好ましい態様において、前記被駆動体は、前記当接部からの駆動力により回転するロータであり、前記押圧機構は、一方が前記ロータを回転自在に保持するロータ取付部となり、他方が弾性力を発生するばね部となったレバーであり、前記調整機構は、前記支持体に回転可能に軸支持され、端部を前記ばね部に押し当てて圧力を掛けることにより、前記ロータを前記当接部に押し付ける弾性力を調整する偏心カムであることが望ましい。
【0025】
好ましい態様において、前記当接部および前記固定部は、前記基材と一体に成形されていることが望ましい。
【0026】
好ましい態様において、前記固定部は、前記振動体が振動する際の節部であることが望ましい。
【0027】
好ましい態様において、前記ばね部は、湾曲した形状となることが望ましい。
【0028】
好ましい態様において、前記固定部は、前記支持体にねじ止めされることが望ましい。
【0029】
好ましい態様において、前記振動板は、前記基材の表裏に積層された第1の圧電素子と第2の圧電素子とを有し、前記第1および第2の圧電素子の各々は、複数の電極板を前記基材から見て外側の面に各々有し、前記固定部は、前記圧電素子から張り出した前記基材の一部によって構成され、前記固定部には、前記第1および第2の圧電素子を駆動する駆動回路に接続されたランドを有するリード基板が固定され、前記第1および第2の圧電素子の複数の電極板と前記リード基板のランドとは、ボンディングワイヤによって接続され、これらの接続部分がポッティング層によってモールドされていることが望ましい。かかる態様によれば、接続部分同士の相対距離が変化しないため、接続部における剥離を防ぐと共に、組立性を向上させることができる。
【0030】
好ましい態様において、前記電極板のうち前記基材から見て外側に位置した2枚の電極板は、前記振動板の端部を跨いだ前記ボンディングワイヤにより互いに接続されていることが望ましい。
【0031】
好ましい態様において、前記接続部分は、前記電極板のうち振動体が振動する際の節の部分となることが望ましい。
【0032】
好ましい態様において、前記駆動回路が実装され、該駆動回路に電気的に接続されたランドを有する回路基板と、前記リード基板のランドとが互いに接触し、前記電極板と前記駆動回路とが電気的に接続されるように、前記リード基板および前記回路基板に圧力を加える圧力付与機構とを有することが望ましい。
【0033】
好ましい態様において、前記圧力付与機構は、前記固定部を前記支持体に固定する固定手段を兼ねることが望ましい。
【0034】
好ましい態様において、前記圧力付与機構は、ねじ止めであることが望ましい。
【0035】
好ましい態様において、前記振動板は、前記基材の表裏に積層された第1の圧電素子と第2の圧電素子とを有し、前記第1および第2の圧電素子の各々は、複数の電極板を前記基材から見て外側の面に各々有し、前記第1および第2の圧電素子の複数の電極板は、前記圧電素子から張り出した前記基材の一部によって構成された前記固定部まで延びる可撓性プリント基板に接続されることが望ましい。かかる態様によれば、接続部分同士の相対距離が変化しないため、接続部における剥離を防ぐと共に、組立性を向上させることができる。
【0036】
好ましい態様において、前記電極板のうち前記基材から見て外側に位置した2枚の電極板は、前記振動板の端部を跨いだ前記可撓性プリント基板により互いに接続されていることが望ましい。
【0037】
好ましい態様において、前記電極板と前記可撓性プリント基板との接続部分は、前記電極板のうち振動体が振動する際の節の部分となることが望ましい。
好ましい態様において、前記駆動回路が実装され、該駆動回路に電気的に接続されたランドを有する回路基板と、前記固定部側に位置した可撓性プリント基板のランドとが互いに接触し、前記電極板と前記駆動回路とが電気的に接続されるように、前記可撓性プリント基板および前記回路基板に圧力を加える圧力付与機構とを有することが望ましい。
【0038】
好ましい態様において、前記圧力付与機構は、前記固定部を前記支持体に固定する固定手段を兼ねることが望ましい。
【0039】
好ましい態様において、前記圧力付与機構は、ねじ止めであることが望ましい。
【0040】
別の観点から、この発明は、前記記載の圧電アクチュエータと、前記振動板を構成する圧電素子に前記駆動信号を供給する駆動回路と、前記駆動回路に電力を供給する電源と、前記圧電アクチュエータによって駆動される時刻情報表示手段と、を具備することを特徴とする時計を提供する。
【0041】
好ましい態様において、前記振動板の圧電素子に駆動信号を与えるすべての電極板は、前記被駆動体によって駆動される駆動装置の基準電位(アース)と電気的に絶縁されていることが望ましい。
【0042】
好ましい態様において、前記支持体は、非導電材料によって形成されていることが望ましい。
【0043】
好ましい態様において、前記支持体と前記固定部との間には、絶縁板が狭持されていることが望ましい。
【0044】
さらに、別の観点から、この発明は、前記記載の圧電アクチュエータと、前記振動板を構成する圧電素子に前記駆動信号を供給する駆動回路と、前記駆動回路に電力を供給する電源と、前記圧電アクチュエータによって駆動される駆動対象と、を具備することを特徴とする携帯機器を提供する。
【0045】
好ましい態様において、前記振動板の圧電素子に駆動信号を与えるすべての電極板は、前記被駆動体によって駆動される駆動装置の基準電位(アース)と電気的に絶縁されていることが望ましい。
【0046】
好ましい態様において、前記支持体は、非導電材料によって形成されていることが望ましい。
【0047】
好ましい態様において、前記支持体と前記固定部との間には、絶縁板が狭持されていることが望ましい。
【0048】
好ましい態様において、この発明は、板状の基材と、該基材に積層された平坦な長方形状の圧電素子と、前記圧電素子の短辺側に設けられ、被駆動体に当接する当接部と、を有し、前記圧電素子の長辺方向の縦振動と屈曲2次振動を前記圧電素子に起こすことにより、前記当接部を楕円軌道で振動させて、当該当接部に当接される前記被駆動体を駆動する振動板において、長辺の長さをa、短辺の長さをbとした場合、b/a≧0.274としたことを特徴とする振動板を提供する。
【0049】
かかる発明によれば、振動板に発生する縦振動と屈曲2次振動の共振周波数がほぼ等しくなる。そこで、この周波数に近い周波数の駆動信号を前記圧電素子に印加することにより、当接部に大きな楕円振動を発生させることができる。
【0050】
好ましい態様において、前記基材に前記当接部が一体に形成されていることが望ましい。
【0051】
好ましい態様において、前記基材には、当該振動板を支持体に固定する固定部が一体に形成されていることが望ましい。
【0052】
好ましい態様において、前記圧電素子は、前記基材の表裏に積層され、前記基材の表面に積層された圧電素子と、前記基材の裏面に積層された圧電素子とは同一形状であることが望ましい。
【発明を実施の形態】
【0053】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
A.全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る圧電アクチュエータAが組み込まれた腕時計のカレンダ表示機構の構成を示す平面図である。
【0054】
図1に示すように、圧電アクチュエータAは、地板102、矩形状の振動板10およびロータ100を備えている。ロータ100は、振動板10によって駆動される被駆動体であり、振動板10に生じる振動によってその外周面が叩かれることにより、時計回りに回転し、日付表示車50に駆動力を伝達する。
【0055】
このロータ100は、減速輪列としての日付回し中間車40及び日付回し車60を介してリング状の日付表示車50に連結されている。この日付表示車50は、ロータ100の駆動対象であり、ロータ100の駆動に連動して回転駆動される。
【0056】
図2は、図1に示す時計の断面図である。図において、網目部分に、圧電アクチュエータAを備えたカレンダ表示機構が組み込まれている。このカレンダ表示機構の上方には、円盤状の文字板70が設けられている。この文字板70の外周部の一部には日付を表示するための窓部71が設けられており、窓部71から日付表示車50の日付が覗けるようになっている。また、文字板70の下方には、針72を駆動するムーブメント73および後述する駆動回路500が設けられている。
B.カレンダ表示機構の構成
図3は、図1におけるカレンダ表示機構の詳細な構成を示す断面図である。この図3では、時計のカレンダ表示機構のうち圧電アクチュエータAを除いた部分の構成を示している。図3に示すように、時計は、第1の底板103と、この底板103と段違いに配置された第2の底板103´とを有している。この第2の底板103´の上には、カレンダ表示機構のうち圧電アクチュエータAを除いた部分が搭載され、第1の底板103上には、圧電アクチュエータAが搭載される。
【0057】
図3に示すように、第2の底板103´には、日付回し中間車40を軸支するためのシャフト41が起立している。日付回し中間車40の下面には軸受(図示せず)が設けられており、シャフト41の先端部が同軸受内に収容されている。日付回し中間車40は、小径部4aと大径部4bとから構成されている。小径部4aは、大径部4bとよりも若干小径の円筒形であり、その外周面には、略正方形状の切欠部4cが形成されている。この小径部4aは、大径部4bに対し、同心をなすように固着されている。大径部4bには、ロータ100の上部の歯車100cが噛合している。従って、大径部4bと小径部4aとからなる日付回し中間車40は、ロータ100の回転に連動し、シャフト41を回転軸として回転する。
【0058】
日付表示車50は、図1に示すように、リング状の形状をしており、その内周面に内歯車5aが形成されている。日付回し車60は五歯の歯車を有しており、内歯車5aに噛合されている。また、図3に示すように、日付回し車60の中心にはシャフト61が設けられており、これは、第2の底板103´に形成された貫通孔62に遊嵌されている。この貫通孔62は、日付表示車50の周回方向に沿って延びる眉状の形状を有している。
【0059】
板ばね63は、その一方が底板103´に固定され、他方はシャフト61を図1の右上方向に押圧している。そして、板ばね63は、シャフト61および日付回し車60を付勢する。この板ばね63の付勢作用によって日付表示車50の揺動が規制される。
【0060】
板ばね64は、一方が底板103´にねじ止めされており、その他方には略V字状に折り曲げられた先端部64aが形成されている。また、接触子65は、日付回し中間車40が回転し、先端部64aが切欠部4cに入り込んだときに板ばね64と接触するように配置されている。板ばね64には所定の電圧が印加されており、接触子65に接触すると、その電圧が接触子65にも印加される。従って、接触子65の電圧を検出することにより、日送り状態を検出することができる。なお、内歯車5aに噛合する手動駆動車を設け、ユーザが竜頭(いずれも図示せず)に対して所定の操作を行うと、日付表示車50を駆動するようにしてもよい。
【0061】
以上の構成において、圧電アクチュエータAの振動板10は、駆動回路500から駆動電圧が印加されることにより、その板面を含む平面内において振動する。ロータ100は、この振動板10に発生する振動を受けてその外周面が叩かれ、図1中の矢印で示すように、時計回りに回転駆動される。このロータ100の回転は、日付回し中間車40を介して日付回し車60に伝達され、この日付回し車60が日付表示車50を時計回り方向に回転させる。
C.圧電アクチュエータの構成
図4は圧電アクチュエータAの平面図、図5は図4中の矢印V−V方向から見た断面図、図6および図7はロータ100の部分拡大図、図8はロータ100の支持構造を示す断面図、図9は押圧調整カムによる押圧力の調整方法を示す断面図、図10は振動板10の分解斜視図、図11は圧電素子への駆動信号の供給を示す駆動構成図、図12〜図14は振動板の振動状態を示す図、図15は振動板10における振動周波数とインピーダンスとの関係を示す図、図16は振動板10におけるボンディングワイヤの接続状態を示す平面図、図17〜図20はボンディングワイヤの接続手順を示す図である。
【0062】
図4に示すように、圧電アクチュエータAは、底板103とは別体の地板102、振動板10、レバー20、押圧調整カム26およびロータ100を具備している。 なお、本実施形態による圧電アクチュエータAの地板102は、底板103と別体に設けるものとしたが、地板102を省略して底板103の一部に振動板10、レバー20、押圧調整カム26およびロータ100を設けて圧電アクチュエータAを構成しても良い。
【0063】
圧電アクチュエータAのロータ100は、内部に軸受(図示せず)を有しており、この軸受には、地板102に支持されたレバー20のシャフト24が挿入されている。ロータ100は、このシャフト24を中心として回転することができる。
【0064】
図4に示すように、振動板10は平坦な短冊状をなしている。この振動板10は、図10に示すように、2つの短冊状の圧電素子30,31間に、基材32を配置した積層構造となっている。この基材32は、圧電素子30,31とほぼ同じ短冊状をなし、かつ圧電素子30,31よりも肉厚の薄いステンレス鋼などの導体によって構成されている。基材32を囲む2つの長辺の一方に固定部11が形成されている。図示のように固定部11は、基材32の長辺に対して平行に延びた長尺状をなしている。また、固定部11には位置決め孔11Aが穿設されている。
【0065】
ねじ13は、図4および図5に示すように、位置決め孔11Aに挿通して地板102の固定部凸部102Aにねじ止めされることにより、振動板10が固定部凸部102Aに固定される。また、基材32における固定部11とは反対側の部分には圧電素子30,31からはみ出した支持当接部12が形成されており、この支持当接部12は、図5に示すように、地板102の支持当接部凸部102Bに載置される。
【0066】
振動板10は、図5に示すように、基材32のうち圧電素子30,31によって挟まれた部分から両側にはみ出した固定部11および支持当接部12が地板102に載せられている。一方、固定部11および支持当接部12は、基材32および圧電素子30,31を地板102との間に空間39を持たせた状態で、振動板10が地板102に固定されている。支持当接部12が地板102上に載置されているものの、固定部11は、ねじ13によって地板102に強固に固定される。
【0067】
上述した従来の圧電アクチュエータにおける振動板7は、ピン7aを軸として回転し得るように、いわば自由度を持たせた状態で支持されていた。このような自由度を持たせているため、従来の圧電アクチュエータは、駆動効率が低い、駆動特性が不安定である、といった問題があった。
【0068】
これに対し、本実施形態に係る圧電アクチュエータは、振動板10の遊び(可動ガタ)をなくした状態で地板102に固定される。この振動板10は、地板102に完全に位置固定された状態で、駆動電圧により振動される。従って、本実施形態によれば、振動板の遊び(可動ガタ)が起因となって発生していた駆動効率の低下、駆動特性の不安定化を防止することができる。
【0069】
また、基材32には、図4および図10に示すように、当接部36が突設されている。そして、当接部36は、ロータ100の外周面に押し当てられている。当接部36としては、導体または非導体のものを用いることができるが、非導体で形成すれば、一般的に金属から形成されるロータ100を介して地板102と圧電素子30,31とが短絡しないようにすることができる。この短絡を防止するためには、ロータ100を回転支持するシャフト24に絶縁処理を施してもよい。
【0070】
また、当接部36は、平面的に見てロータ100側に突出した円弧状をなしている。このようにロータ100と当接する当接部36を円弧状にすることにより、ロータ100と振動板10の位置関係が、寸法ばらつき等により変化した場合であっても、円形であるロータ100の外周面に対して常に同じ接触面積で円弧状に形成された当接部36の外周面の一部を当接させることができる。従って、ロータ100と当接部36の接触は、安定した状態で維持させることができる。
【0071】
さらに、図3および図6に示すように、ロータ100の外周面には、周方向に沿って断面が円弧状になった凹溝100Aが形成される。この凹溝100Aの溝底に当接部36が当接するようにすれば、ロータ100の外れを防止することができる。しかも、凹溝100Aは、その断面が円弧状(曲面状)に形成されると共に、この凹溝100Aに接触する当接部36も円弧状に形成されているため、凹溝100Aと当接部36との接触が点接触となり、エネルギの伝達を安定して行うことができる。なお、図7に示すように、ロータ100´の凹溝100A´のように、断面略「コ」字状に形成してもよい。
【0072】
レバー20は、図3および図4に示すように、その長手方向に延びる腕の途中部位に挿通孔22が形成されており、これに地板102から立設されたシャフト21が挿通されている。このように挿通孔22をシャフト21に挿通させることにより、レバー20が地板102に対して回動可能に支持される。また、レバー20の一方には略U字状のばね部23が形成されている。また、レバー20の他方にはシャフト24を有するロータ取付部25が設けられており、シャフト24によりロータ100が回転可能に軸支持されている。
【0073】
さらに、シャフト24に対するロータ100の取り付け構造について図8に基づいて詳述する。
【0074】
一般に、文字板70の下側に位置したムーブメント73は底板20および押さえ板99を備えており、この押さえ板99によって底板20に押さえられることにより、ムーブメント73の各部位が固定される。このため、レバー20のシャフト24に軸支されたロータ100も、押さえ板99の環状凸部99Aによって抜け止めされている。
【0075】
また、前述した如く、ロータ100は振動板10の当接部36を押圧しているため、ロータ100の軸受は、耐久性と強度が必要になる。このため、耐摩耗性の高いルビー材料からなる軸受101が用いられる。
【0076】
この軸受101とシャフト24との間に注油することにより、さらに耐摩耗性を向上させることが可能となる。この軸受101に限らず、耐摩耗性の高い軸受(例えば、ベアリング軸受)であればよい。また、ロータ100の高さ方向へのスキマ決めは、押さえ板99の環状凸部99Aによって高さ方向上側へのスキマ決めがなされ、シャフト24の段部によって高さ方向下側へのスキマ決めがなされる。さらに、ロータ100は、比較的径寸法の小さいところ、即ち軸受101のところでスキマ決めがなされる。これにより、ロータ100に加わる負荷トルクが小さくなる。
【0077】
次に、図4に戻って、ばね部23の先端部には、押圧調整カム26が押し当てられている。この押圧調整カム26は、図9に示すように、貫通孔26Aを有しており、この貫通孔26Aには、地板102に立設されたねじ受け部26Bが嵌着され、このねじ受け部26Bの内側には、ねじ27と螺合するねじ山が刻設されている。
【0078】
押圧調整カム26と地板102の間にはスペーサ28が介在されており、ねじ27が締め付けられることによって、押圧調整カム26は地板102に回動規制された状態で固定されることになる。
【0079】
ここで、ねじ27を緩めると、押圧調整カム26がこのねじ27を回動中心として回動可能となる。この際、調整作業者が、押圧調整カム26に穿設された端子案内穴26Cに略L字状をなす調整用端子29を挿入し、この調整用端子29を手で動かすことにより、押圧調整カム26の回動調整を容易に行うことができる。
【0080】
この押圧調整カム26からばね部23への押圧力は、図4に示す如く、U字状をなすばね部23の2本の脚の間を狭める。このときばね部23に発生する弾性力は、シャフト21を中心としてロータ取付部25を時計回り方向に回転させようとする。これによりロータ取付部25に取り付けられたロータ100の外周面が当接部36に押し当てられる。
【0081】
このような構成によれば、押圧調整カム26の調整により振動板10に加わる圧力を調整することができる。押圧調整カム26を回転させて図4に点線で示すようにばね部23を大きく変形させれば、このばね部23の弾性力に抗してロータ取付部25はシャフト21を中心として図中時計回り方向に変位し、ロータ100によって振動板10に与えられる押圧力が増加する。また、押圧調整カム26を調整して図中実線に示すようにばね部23の2本の足の間を広げると、ばね部23の弾性力が減少し、ロータ100によって振動板10に与えられる押圧力が減少する。
【0082】
なお、押圧調整カム26の調整は、手作業による調整も可能であるし、時計のムーブメントを自動的に組み立てる自動組立機によって調整することも可能である。
【0083】
次に、図10を参照し、振動板10について説明する。
【0084】
既に説明したように、振動板10は、圧電素子30,31の間に板状の基材32を配置した積層構造となっている。この構成は、過振幅や落下などによる外部からの衝撃力に起因する振動板10の損傷を低減し、耐久性を向上させている。また、基材32としては、圧電素子30,31よりも肉厚の薄いものが用いられることにより、圧電素子30,31の振動を極力妨げないようにしている。上述した固定部11、支持当接部12および当接部36を当該基材32は、一体に形成されているため、製造工程を簡略化することができる。
【0085】
また、基材32の上側に配置された圧電素子30の表,裏面上には、この圧電素子30のほぼ全面を覆うように短冊状の給電用電極板33A,33Bが貼着される。同様に、基材32の下側に配置された圧電素子31の表,裏面上には、この圧電素子31のほぼ全面を覆うように短冊状の給電用電極板33C,33Dが貼着される。そして、給電用電極板33Aにおいて1つの長辺の両側にある各頂点近傍の各領域は、切り込みにより他の領域から電気的に絶縁されている。そして、給電用電極板33Aから絶縁分離された2つの孤立した部分が、振動板10の振動状態を検出する検出用電極板34A,34Bとなる。
【0086】
ここで、圧電素子30,31としては、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT(商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種のものを用いることができる。ここで、亜鉛ニオブ酸鉛の組成式は、[Pb(Zn1/3−Nb2/3)O31-X (PbTiO3X]、(但し、Xは組成により異なり、X=0.09程度)となり、スカンジウムニオブ酸鉛の組成式は、[{Pb((Sc1/2−Nb1/21-XTiX)O3}、(但し、Xは組成により異なり、X=0.09程度)となる。
【0087】
圧電素子30の分極方向と圧電素子31の分極方向が逆向きの場合には、例えば図11に示すように、上面、中央、下面の電位が各々+V、−V、+V(もしくは−V、+V、−V)となるように駆動回路500から交流の駆動信号を供給すれば、板状の圧電素子が伸び縮みするように変位する。本実施形態ではこのような伸縮による変位を利用している。ここで、+Vの駆動信号および−Vの駆動信号は、位相が反転した交流信号である。このため、基材32に対して上側の圧電素子30と下側の圧電素子31とに発生する振動の振幅は、基材32に0Vを印加した場合(即ち、基材32を駆動回路500のアースに接続した場合)に比べて、大きくすることができる。また、振動板10がアース電位とならないように、地板102を樹脂材料等の絶縁材料によって形成している。さらに、地板102を導体で形成する場合には、地板102と固定部11との間に絶縁板を挟持してもよい。なお、基材32を導体によって形成しているため、圧電素子30,31と接する給電用電極板33B,33Dは省略することが可能であるため、図11ではその記載を省略している。
【0088】
このように構成される振動板10は、駆動回路500から給電用電極板33A〜33Dを介して圧電素子30,31に交流の駆動信号が供給されると、圧電素子30,31には、長手方向に伸縮する振動が発生する。その際、図4および図12中の矢印Xに示すように、圧電素子30,31が長手方向に伸縮する縦振動を発生する。
【0089】
このように圧電素子30,31へ駆動信号が供給されることによって振動板10が電気的に縦振動で励振すると、振動板10の重量バランスのアンバランスさによって振動板10の重心を中心とした回転モーメントが発生する。この回転モーメントによって、図13に示すように、振動板10が幅方向に揺動する屈曲振動が誘発されるようになっている。また、振動板10の当接部36が設けられた側と反対側の端部にバランス部98を設けることにより、より大きな屈曲振動を誘発させて、より大きな回転モーメントを発生させるようにしてもよい。
【0090】
より具体的には、振動板10が縦振動(図12、参照)をした場合、その支点(無負荷時には重心)を中心とした回転モーメントが作用し、振動板10に屈曲振動(図13、参照)が誘発されるようになっている。このような縦振動と屈曲振動とが生じ、両者が結合されると、振動板10の当接部36におけるロータ100の外周面との接触部分は、図14に示すように楕円軌道に沿った時計回りに振動することになる。つまり、当接部36におけるロータ100との接触部分が大きく変位することになる。
【0091】
このように、振動板10は、縦振動と屈曲振動とが結合した振動を生じるが、この振動のうち、縦振動モードが優勢になるか、屈曲振動モードが優勢になるかは、圧電素子30、31に供給される駆動信号の周波数に依存する。図15は、振動板10の振動周波数とインピーダンスとの関係の一例を示す図である。同図に示すように、縦振動モードのインピーダンスの極小値である共振周波数f1と、屈曲振動モードのインピーダンスの極小値である共振周波数f2とは、互いに異なる値を有する。そこで、共振周波数f1と共振周波数f2との間でインピーダンスが極大値となる周波数f3と、屈曲振動モードの共振周波数f2との間の周波数f2´にて圧電素子30、31が駆動されれば、圧電素子30、31が縦振動するとともに、屈曲振動が誘発されることになる。さらに、圧電素子30、31は、屈曲振動モードの共振周波数f2に近い周波数f2´にて駆動されることにより、大きな屈曲振動が誘発され、振動板10の当接部36がより大きな楕円軌道を描くようになる。このように、当接部36が描く楕円が大きくなるため、当接部36によりロータ100に加えられる回転力も大きくなり、駆動効率が高くなる。なお、この駆動効率は、圧電素子30、31に供給される電気エネルギに対するロータ100の単位時間当たりの仕事(即ち、回転数×負荷トルク)にて定義されるものとする。
【0092】
このように、当接部36が時計回りに楕円軌道を描くことにより、当接部36がロータ100側に膨らんだ位置にあるときに、当接部36がロータ100を押す押圧力が大きくなり、一方当接部36がロータ100側から待避した位置にあるときには、当接部36がロータ100を押す押圧力が小さくなる。従って、圧電アクチュエータAは、両者の押圧力の大きい間、つまり当接部36がロータ100側に膨らんだ位置にある時、当接部36の変位方向にロータ100を回動駆動させることになる。
【0093】
次に、圧電素子30,31の配線の引き回しおよび製造方法について説明する。
図16に示すように、振動板10の固定部11上にはリード基板14が貼着され、このリード基板14と給電用電極板33A,33Cおよび検出用電極板34A,34Bとはボンディングワイヤ37によって接続されている。この際、ボンディングワイヤ37には、例えば皮膜を剥離せずに直接半田付けを行うことのできる例えば半田付け可能エナメル線、ポリウレタン電線等の電線(例えば、ウレメット線(住友電気工業株式会社の登録商標))が用いられる。なお、接続方法は、半田付けに限らず、抵抗溶接等も可能である。
【0094】
さらに、ボンディングワイヤ37が給電用電極板33A,33Cおよび検出用電極板34A,34Bさらにリード基板14のランド14Aに接続された部分は、絶縁樹脂等によって形成されたポッティング層38でモールドされている。
【0095】
ここで、給電用電極板33A,33Cには振動板10の表裏面で同じ駆動信号が供給されるため、ボンディングワイヤ37は、裏面に位置した給電用電極板33C、表面に位置した給電用電極板33Aおよびリード基板14のランド14Aを接続すると共に、検出用電極板34A,34Bとリード基板14のランド14Aとを接続することになる。ボンディングワイヤ37は、振動板10の裏面から表面に通す場合には、振動板10の端部を跨いで接続されることになるが、このボンディングワイヤ37には被覆が施されているため、圧電素子30,31等の端部に接触しても電気的には絶縁される。
【0096】
次に、ボンディングワイヤ37の接続方法について、図17〜図20に基づいて説明する。
【0097】
まず、基材32の表および裏に、両面に給電用電極板33A,33Bが積層された圧電素子30と、両面に給電用電極33C,33Dが積層された圧電素子31を積層した後、図17に示すように、裏面(リード基板14が貼着されていない面)に位置した給電用電極板33Cに対し、ボンディングワイヤ37を横断させるべく、ボビン37A,37Aを両側に配置させる。そして、ボンディングワイヤ37を給電用電極板33Cに超音波を用いた半田付けによって接続する(第1のボンディング工程)。
【0098】
図18に示すように、半田付けによって接続された部分に絶縁樹脂をモールドしてポッティング層38を形成した後、ボンディングワイヤ37のうち一方(固定部11側)を切断する(第1のポッティング工程)。
【0099】
次に、振動板10の表裏を反転させ、ボンディングワイヤ37を振動板10の端部を跨いで裏面に通した後、表面に位置した給電用電極板33Aに対し、ボンディングワイヤ37を横断させるべく、他方に位置したボビン37Aを配置する。この際、ボンディングワイヤ37は、図19に示すように、リード基板14のランド14A上に来るようにボビン37Aを配置する。そして、ボンディングワイヤ37を給電用電極板33Aに半田付けによって接続する(第2のボンディング工程)。
【0100】
第2のボンディング工程によって接続された部分には、第1のポッティング工程と同様に、絶縁樹脂をモールドしてポッティング層を形成する(第2のポッティング工程)。
【0101】
次に、図20に示すように、ボンディングワイヤ37をリード基板14のランド14Aに半田付けする(第3のボンディング工程)。
【0102】
第3のボンディング工程によって接続された部分に絶縁樹脂をモールドしてポッティング層38を形成した後、ボンディングワイヤ37を切断する(第3のポッティング工程)。
【0103】
このように、ボンディングワイヤ37を給電用電極板33A,33Cに接続した部分を、ポッティング層38で覆うことにより、接続部分が衝撃や振動によって剥離するのを低減させると共に、湿気や腐食を防ぐことができる。
D.圧電アクチュエータの駆動回路
以下、図21を参照しながら、上記構成からなる時計のカレンダ機構に用いられる駆動回路について説明する。
【0104】
同図に示すように、駆動回路500は、午前0時検出手段501と、制御回路503と、日送り検出手段502と発振回路504とを備えている。午前0時検出手段501は、ムーブメント73(図2参照)に組み込まれた機械的なスイッチであり、午前0時になると、制御信号を制御回路503に出力する。また、日送り検出手段502は、上述した板ばね64と接触子65(図1参照)を主要部とするものであり、板ばね64と接触子65が接触する、即ち日送り終了が検出されると制御回路503に制御信号が出力される。
【0105】
制御回路503は、午前0時検出手段501から供給される制御信号と日送り検出手段502から供給される制御信号とに基づいて、発振制御信号を発振回路504に出力する。この発振制御信号は、午前0時検出手段501によって午前0時が検出された時点でローレベルからハイレベルに立ち上がり、この後日送り検出手段502によって日送り終了が検出されるとハイレベルからローレベルに立ち下がる。
【0106】
発振回路504は、発振制御信号がハイレベルのときに給電され、ローレベルのときに給電が停止されるようになっており、発振制御信号がハイレベルのときに所定周波数の駆動信号が給電用電極板33A〜33Dを介して圧電素子30,31に供給される。この駆動信号を受けた圧電素子30,31は、前述したような伸縮動作を行う。
【0107】
上述したように日付回し中間車40は、日付を変更する際に1回転するが、その期間は午前0時の限られた時間である。従って、発振回路504は当該期間のみ発振していれば足りる。この例の駆動回路500にあっては、発振回路504への給電をハイレベル又はローレベルの発振制御信号によって制御することにより、日付回し中間車40を回動させる必要のない期間は、発振回路504の動作を完全に停止させている。従って、発振回路504の無駄な電力消費を低減することができる。
【0108】
本実施形態では、日付回し中間車40の小径部4aの周面に1個の切欠部4cを形成するものとして述べたが、複数個(例えば、4個)形成した場合には、日付変更にあっては、カレンダ中間車40を1/4だけ回転させればよい。
E.カレンダ表示機構の動作
上記構成の圧電アクチュエータAを備えたカレンダ表示機構の自動更新動作について、図1および図21を参照しつつ説明する。
【0109】
各日において午前0時になると、図21に示す午前0時検出手段501によって午前0時になったことが検出され、制御回路503から発振制御信号が発振回路504に出力される。これにより、発振回路504から所定周波数の駆動信号が給電用電極板33A〜33Dを介して圧電素子30,31に供給される。
【0110】
駆動回路500からの駆動信号が給電用電極板33A〜33Dに供給されると、圧電素子30,31が伸縮によって撓み振動し、振動板10が縦振動する。
【0111】
この際、駆動回路500からは、上述したように圧電素子30,31の分極方向が逆方向となるようにした場合には、上面、中央、下面の電位が各々+V、−V、+V(もしくは−V、+V、−V)となるように交流の駆動信号が供給される。
【0112】
そして、振動板10が縦方向に電気的に励振されると、振動板10の重量バランスのアンバランスさによって機械的な屈曲振動が誘発される。そして、縦振動と屈曲振動が合わさることにより、当接部36が楕円軌道に沿って振動し、ロータ100が駆動させる。
【0113】
このように駆動回路500によって圧電アクチュエータAの振動板10が駆動されることにより、図1に示すロータ100が図1中時計回り方向に回転し、これに伴って日付回し中間車40が反時計回り方向に回転を開始する。
【0114】
ここで、駆動回路500は、図1に示す板ばね64と接触子65が接触した時に駆動信号の供給を停止するように構成されている。板ばね64と接触子65とが接触する状態では先端部64aが切欠部4cに入り込んでいる。従って、日付回し中間車40は、そのような状態から回転を開始する。
【0115】
日付回し車60は板ばね63によって時計回り方向に付勢されているため、小径部4aは日付回し車60の歯6a,6bに摺動しつつ回転することになる。その途中で切欠部4cが日付回し車60の歯6aの位置に達すると、歯6aが切欠部4cと噛合する。
【0116】
次に、日付回し中間車40が引き続き反時計回り方向に回動すると、日付回し車60は日付回し中間車40に連動して1歯分、即ち「1/5」周だけ時計回り方向に回動する。さらに、これに連動して、日付表示車50が時計回り方向に1歯分(1日分の日付範囲に相当する)だけ回動される。なお、月内の日数が「31」に満たない月の最終日においては、上記動作が複数回繰返され、暦に基づく正しい日が日付表示車50によって表示されることになる。
【0117】
そして、日付回し中間車40が引き続き反時計回り方向に回動して、切欠部4cが板ばね64の先端部64aの位置に達すると、先端部64aが切欠部4cに入り込む。すると、板ばね64と接触子65とが接触して、駆動信号の供給が終了し、日付回し中間車40の回転が停止する。従って、日付回し中間車40は、
1日に1回転することになる。
F.押圧力の大きさの調整手順
次に、押圧調整カム26を回転させて、ロータ100を振動板10に押し付ける押圧力の大きさを調整する手順について説明する。
【0118】
時計のムーブメント組立工程において、調整作業者は、圧電アクチュエータAが搭載されたムーブメントを、ロータ100の回転数を検知するための図示せぬ回転数センサにセットする。この回転数センサとしては、例えばレーザ変位計等のように、検出対象に対して非接触のまま回転数を検出するセンサが望ましい。また、検出用電極板34は、振動板10の振動を検出することができるため、同時に検出用電極板34からの検出信号を監視するようにしてもよい。
【0119】
次いで、調整作業者は、所定の操作を行って駆動回路500を調整モードに移行させる。これに応じて、制御回路503から発振制御信号が発振回路504に出力され、発振回路504から所定周波数の駆動信号が給電用電極板33A〜33Dを介して圧電素子30,31に供給される。これによって、振動板10が振動し、当接部36の変位に伴ってロータ100が駆動し始める。
【0120】
次に、調整作業者は、ドライバでねじ27を緩め、この状態で調整用端子29を端子案内穴26Cに挿入して徐々に押圧調整カム26を回動させる。
【0121】
この際、調整作業者は、回転数センサの検出値を図示せぬモニタ等で監視しながら、押圧調整カム26を少なくとも1回転以上させる。そして、回転数センサの検出値が最高になるように押圧調整カム26の向きを調整する。
【0122】
このような向きが定まったならば、調整作業者は、ねじ27を締めて押圧調整カム26を地板102に固定させる。
【0123】
なお、この押圧力の調整は、上記のような手作業による調整の他、時計のムーブメントを自動的に組み立てる自動組立機によって調整することも可能である。
G.押圧方向の調整
さて、調整作業者は上記のようにして押圧力の大きさを調整することが可能であるが、ロータ100の駆動効率を向上させるという観点からは、その押圧力がどの方向に加えられるかということも重要な要素である。
【0124】
以下では、それぞれ異なる3つの押圧方向を例に挙げて説明する。なお、これらの図面では、ばね部を省略しているが、前記実施形態のように、ロータ100を支持するレバーの一部にばね部を設けても、別個にばね部材を設けても、或いはレバーの取付時におけるロータの押し付け力のみによって、振動板に押圧力を発生させるようにしてもよい。
【0125】
図22は、ロータ100が振動板10に加える押圧力の方向が0°となる場合、ロータ100と振動板10との位置関係を示す平面図である。
【0126】
同図において二点鎖線で示す直線P1は、ロータ100が移動する方向を示した線である。この直線P1は、振動板10の振動方向とほぼ平行になる関係にある。ロータ100に矢印a方向に力を加えることにより、当接部36には矢印b方向への押圧力が与えられることになる。
【0127】
次に、図23および図24は、ロータ100が振動板10に加える押圧力の方向が90°となる場合、ロータ100と振動板10との位置関係を示す平面図である。
【0128】
図23において二点鎖線で示す直線P2は、ロータ100が移動する方向を示した線である。この直線P2は、振動板10の振動方向とほぼ直交する関係にある。ロータ100に矢印a2方向の力を加えることにより、当接部36には矢印b2方向(振動方向に対して直交した方向)の押圧力が与えられることになる。
【0129】
また、図24において二点鎖線で示す直線P3は、ロータ100と当接部36とが当接する部分から振動板10の振動方向に延びた線である。この直線P3上に回動中心を設置することにより、ロータ100は当接部36に対してほぼ90°の押圧力を与えることになる。即ち、ロータ100に矢印a3方向の力を加えることにより、当接部36には矢印b3方向(振動方向に対して直交した方向)の押圧力が与えられることになる。
【0130】
次に、図25および図26は、ロータ100が振動板10に加える押圧力の方向が30°となる場合、ロータ100と振動板10との位置関係を示す平面図である。
【0131】
図25において二点鎖線で示す直線P4は、ロータ100と当接部36とが当接する部分から振動板10の振動方向に対して30°傾斜した方向に延びた線である。ロータ100に矢印a4方向の力を加えることにより、当接部36には矢印b4方向(振動方向に対して30°傾いた方向)の押圧力が与えられることになる。
【0132】
また、図26において二点鎖線で示す直線P5は、ロータ100と当接部36とが当接する部分から振動板10の振動方向に対して30°傾斜した方向に延びた線である。この直線P5に直交した線上で、かつ直線P5が接線となる位置にロータ100の回動中心を設置する。これにより、ロータ100は当接部36に対してほぼ30°の押圧力を与えることになる。即ち、ロータ100に矢印a5方向の力を加えることにより、当接部36には矢印b5方向(振動方向に対して30°傾いた方向)の押圧力が与えられることになる。
【0133】
なお、上述した例では、押圧力の方向は単なる一例であり、実際には、ばね部材23の形状や弾性特性、当接部36の位置や形状、ロータ100の径等の条件によって、最適な押圧方向が定められるようになっている。
H.振動体の形状
圧電アクチュエータの駆動特性を安定化するためには、振動板の先端の当接部が常に同じ軌道を描いて周期的に運動するように、振動板における縦振動と屈曲2次振動の発生を安定化させる必要がある。
【0134】
この点に関し、文献「電子回路素子としての電気機械振動子とその応用」(コロナ社)の第9頁には、「長方形の振動板は、長辺と短辺との比率が1:0.272で縦振動と第2横振動が縮退する」ことが記載されている。なお、第2横振動とは、本実施形態における屈曲2次振動に相当する。
【0135】
しかしながら、圧電アクチュエータに用いられる振動板は、この文献に開示されているような単純な矩形の板ではなく、先端に当接部を有している。このため、長辺と短辺の比を文献に開示された比にしたとしても、安定した縦振動と屈曲2次振動は得られない。
【0136】
そこで、本発明者らは、当接部の質量(慣性)が縦振動とに影響を与えていることに着目して、以下の検討により、当接部を有する振動板の長辺と短辺の最適な寸法比を求めた。
【0137】
本願発明者らは、図27に示すような振動板10を想定した。具体的には、圧電素子はPZTで、長辺7mm、短辺1.98mm、基材の材料はステンレス(SUS301)、厚さ0.1mm、当接部の幅寸法0.5mm、突出寸法0.45mmで、質量が0.16mgとなる。因みに、固定部に延びる梁の幅寸法0.4mm、長さ0.5mmとなる。
【0138】
上記形状の振動板において、当接部の有る振動板と、当接部の無い振動板について振動のシミュレーションを行った結果を図28に示す。なお、図28において、()内の数値は実測値を示す。
【0139】
図28に示す結果によると、当接部の有無は、縦振動よりも屈曲2次振動の方に大きく影響し、当接部を設けることにより縦振動の共振周波数と屈曲2次振動の共振周波数の差が広がることが分かる。
【0140】
縦振動および屈曲2次振動を縮退させるためには、当接部の付加により広がった縦振動の共振周波数と屈曲2次振動の共振周波数の差を減らすのが効果的であると考えられる。
【0141】
ここで、振動板の長辺の長さをa、短辺の長さをbとすると、縦振動の共振周波数fは、
f∝1/a
屈曲2次振動の共振周波数fは、
f∝b/a
となることが知られている。
【0142】
従って、短辺の長さbを変えることにより、縦振動と屈曲2次振動の共振周波数の差を減らし、当接部の影響をキャンセルできることが分かる。
【0143】
当接部が無いときは、縮退が起きる辺の比b/a=1/0.272=7mm/1.90mmであるので、当接部が有る場合には、b/a=7mm/1.92mm=1/0.274にする必要がある。
【0144】
因みに、実験を行ったところ、短辺の長さを0.06mm大きくした1.98mmのところが実験上最適であった。これは、縦振動と屈曲2次振動の2つの共振周波数が非常に接近したとき、僅かな駆動周波数の違いによって2つの振動割合が大きく変動したためと思われる。このときの、辺の比b/a=1/0.283=7mm/1.98mmとなった。
【0145】
この実験の結果から、最適な振動板の辺の比b/aは、b/a≧0.274の範囲(1>b/a)となる。
J.本実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態では、時計といった限られたスペースに収納可能な薄型の圧電アクチュエータAにおいて、被駆動体となるロータ100を振動板10の当接部36に押し付けることにより、ロータ100と振動板10との間に押圧力を与えるように構成し、この押圧力が押圧調整カム26の回動によって調整可能とした。これにより、振動板10をロータ100に押し付けることによって押圧力を発生させていた従来例に比べ、本実施形態では、地板102に対して遊び(可動ガタ)をなくした状態で振動板10を固定できる。これにより、振動板10の振動を受けて駆動されるロータ100による駆動特性の劣化、振動板10の耐久性の低下等を大幅に改善することができる。
【0146】
さらに、ボンディングワイヤ37を給電用電極板33A〜33Dさらにリード基板14のランドに接続した後に、この接続部分をポッティング層38で覆うようにしたから、振動板10を地板102に遊び(可動ガタ)をなくた状態で固定されることと合わせて、電気的接続も強固にでき接触不良をなくすことができる。
【0147】
この結果、圧電アクチュエータAの寿命を延ばすし、信頼性を高めることができる。
【0148】
さらに、振動板10に対して適切な押圧力を与えることにより、圧電アクチュエータAを効率よく駆動させることが可能となる。
【0149】
I.変形例
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0150】
(1)押圧機構及び調整機構の形態
実施形態においては、ロータ100を介して振動板10に押圧力を与える押圧機構として、ばね部23を有するレバー20を用い、その押圧力を調整する調整機構として押圧調整カム26を用いた。しかし、本発明はこれに限定されることはなく、例えば以下のような構成としてもよい。
【0151】
ばね部は、図3に示す振動板10と地板102との間に空きスペースがあれば、そのスペースに収納される形状(例えば、板状ばね、スプリング形状等)であってもよく、さらにレバー20とは別体で形成するようにしてもよい。
【0152】
調整機構は、押圧調整カム26に限らず、ばね部で発生する弾性力を調整する構造であればよい。
【0153】
(2)ロータ100と振動板10との位置関係
ロータ100と日付表示車50との間に介在する中間歯車の数は、実施形態で例示したものに限らず、任意である。中間歯車の数によってロータ100を回転すべき方向が定まってくるため、これに応じてロータ100と振動板10の位置関係を変更する必要がある。
【0154】
(3)振動板10の形状
前記実施形態では、2枚の圧電素子30,31を有する振動板10を例示したが、本発明はこれに限らず、1枚の圧電素子を有する振動板でも、3枚以上の圧電素子を振動板に積層する構造であって適用可能である。
【0155】
また、上述した実施形態では、短冊状の振動板10を用いるようにしていたが、振動板10の形状は短冊状に限るものではなく、長手方向を有する形状であればよく、例えば台形状、平行四辺形状、ひし形状、三角形状等の様々な形状のものを用いることができる。
【0156】
さらに、圧電素子に貼着された電極板の形状は、図10に示す形状に限定されずに、図29〜図31に示すように、圧電素子に形成されてもよい。
【0157】
例えば、図29に示すように電極板が形成された場合には、電極板Iと電極板IIに駆動信号を供給することによって駆動される。電極板Iの部分から縦振動を起こし、電極板IIの部分から振動を起こし、電極板IIIの部分からは振動を起こさないことにより、縦方向の伸縮に対してアンバラスが生じ、屈曲2次振動が励振され、当接部に対してある方向(例えば、時計回り方向)の楕円軌道に沿った振動が発生させる。一方、当接部を逆転方向(例えば、反時計回り方向)に騒動させる場合には、電極板Iと電極板IIIに駆動信号を供給することによって駆動される。電極板Iの部分から縦振動を起こし、電極板IIIの部分から振動を起こし、電極板IIの部分からは振動を起こさないようにすればよい。当接部を正転/逆転させる場合には、上記のように構成すればよいが、特に1方向にのみ駆動させる場合には、電極板Iと電極板IIとを一体に形成すればよい。
【0158】
図30は、図29の電極板Iを無くしたものである。電極板IIに駆動信号を供給することによっても縦振動を発生させることができる。
【0159】
図31は、全面電極Iで駆動する場合を示している。この振動体は、形状的なアンバラス(当接部)により屈曲2次振動を励振させる。破線で示すように圧電体のうち振動させない部分を生じさせる電極板IIIを形成するようにしてもよい。
【0160】
さらに、前述した圧電アクチュエータAは、固定部11が地板102の固定部凸部102Aにねじ止めされ、支持当接部12が地板102の支持当接部凸部102Bに載置されることにより、振動板10が片持ち支持される構造とした。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、固定部11と同様に、支持当接部12を支持当接部凸部102Bにねじ止めすることにより、振動板10が両持ち支持される構造の圧電アクチュエータであってもよい。
【0161】
また、前記圧電アクチュエータAは、地板102に振動板10、ロータ100を設置する構成としたが、本発明は地板102に限らず、圧電アクチュエータAを構成する部材を支持し得る部位であればよい。
【0162】
(4)圧電アクチュエータを搭載する機器のバリエーション
また、上述した実施形態では、圧電アクチュエータAを時計に搭載されるカレンダ表示機構の圧電アクチュエータとして採用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、時針、分針、秒針によって時刻を表示する時刻表示機構に用いてもよい。
【0163】
さらに、他の種類の機器、例えば玩具などのアミューズメント機器の圧電アクチュエータや小型送風機の圧電アクチュエータに適用することが可能である。また、上述したように圧電アクチュエータAは、薄型化、小型化が可能であり、かつ高効率での駆動が可能であるため、電池駆動される携帯機器等に搭載する圧電アクチュエータとしても好適である。
【0164】
(5)圧電アクチュエータAの駆動形態
また、上述した実施形態では、振動板10が振動することにより、当接部36に当接しているロータ100を回転駆動する場合を例示したが、これに限らず、被駆動体を直線状に駆動させる圧電アクチュエータに本発明を適用することも可能である。この場合であっても被駆動体が振動板10に押圧力を与える構造とする。
【0165】
さらに、前記実施形態における圧電アクチュエータAでは、腕時計のように極めて小さい電気エネルギによってロータ100を駆動する駆動力を得ようとしたために、振動板10の当接部36を楕円軌道に沿って振動させるようにした。しかし、本発明はこれに限らず、当接部36を振動板10の長手方向に沿って縦振動させることにより、ロータ100を回転駆動させてもよい。
【0166】
(6)地板102の形状
地板102は、振動板10を固定するために、固定部11を固定する固定部凸部102Aと支持当接部12に当接する支持当接部凸部102Bを突出形成するようにした。しかし、本発明は、これに限らず、地板102には、固定部11および支持当接部12のみで振動板10を支持するような開口部を有する凹部を形成するようにしてよい。
【0167】
(7)カレンダ表示機構
前記実施形態では、カレンダ表示機構として暦情報のうち日付を表示する場合を例示したが、曜日、月、年をそれぞれ表示させるカレンダ表示機構としてもよいことは勿論である。
【0168】
(8)引き出し線
前記実施形態では、圧電素子30,31とリード基板14のランドとの接続をボンディングワイヤ37で接続する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図32および図33に示すように、リード基板として可撓性プリント基板(例えば、FPC(Flexible Printed Circuit))を用いることにより、ボンディングワイヤ37を用いずに、圧電素子の各電極板とリード基板のランドとの配線部を一体で形成してもよい。
【0169】
具体的には、図32に示すように、FPC15は、電極板33A,33C,34A,34B上から固定部11に延びるような形状(略十字状)に形成されている。このFPC15は、可撓性の絶縁フィルム16に銅箔からなる導体パターン17が配設されたものである。導体パターン17のうち、接続対象と電気的に接続されるランド17Aは、図33に示すように、絶縁フィルム16に導通用孔16Aが穿設されている。なお、図33では、圧電素子30,31の電極板のうち、基材32側に位置した電極板は省略してある。
【0170】
FPC15のランド17Aを電極板に接続する場合には、図33に示すように、ランド17Aを導通用孔16Aを通して電極板にまで撓ませた上で、抵抗溶着、圧着或いは半田付け等によってランド17Aと電極板とを電気的に接続する。
【0171】
このように、ボンディングワイヤ37の代わりにFPC15を用いた場合であっても、電気的接続を強固にでき接触不良をなくすことができる。
【0172】
(9)外部の回路基板との接続
前記実施形態では、リード基板14を介して圧電素子30,31に供給される駆動信号の入力経路については省略しているが、実際の腕時計においては、リード基板14には、駆動回路500が実装された回路基板18が接続されることになる。
【0173】
そこで、図34および図35に基づいてリード基板14と回路基板18との接続構造について説明する。
【0174】
回路基板18には、図34に示すように、この回路基板18の表裏面のうち、リード基板14のランド14Aに対向する面には駆動回路500(図34には図示せず)に繋がるパターン18Aが形成され、リード基板14のランド14Aに対向する位置にはこのパターン18Aに繋がるランド18Bが形成され、さらに固定用孔18Cが形成される。ランド18Bは、この固定用孔18Cを取り囲むように配置して形成される。
【0175】
一方、リード基板14が配設された固定部11には、位置決め孔11Aとは異なる位置に固定用孔11Bが形成されている。このリード基板14のランド14Aはこの固定用孔11Bを取り囲むように配置して形成される。
【0176】
リード基板14および回路基板18は、リード基板14のランド14Aと回路基板18のランド18Bとが互いに接触した状態で、図35に示すように、地板102から押さえ板99を貫いて固定するねじ受け19Bとねじ19Aによって固定される。押さえ板99には環状凸部99Bが形成される。ねじ19Aとねじ受け19Bとの間には、上から順に環状凸部99B、回路基板18、リード基板14、固定部11、地板102が狭持されているため、基板14,18間にはねじ19Aとねじ受け19Bによる付勢力が作用する。これにより、ランド14Aとランド18Bとは、互いに押し付けられることになり、電気的に強固に接続されることになる。このねじ受け19Bおよびねじ19Aは、固定部11を地板102に固定する固定手段も兼ねることになる。
【発明の効果】
【0177】
本発明によれば、圧電アクチュエータは、振動板の遊び(可動ガタ)に起因して発生する駆動効率の低下及び駆動特性の悪化を低減することができるばかりでなく、配線経路長が変化しないため配線の接続部の剥離を防ぎ、当該圧電アクチュエータは、その信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0178】
【図1】本発明の実施形態に係る時計におけるカレンダ表示機構の主要部の構成を示す平面図。
【図2】同実施形態の時計の概略構成を示す断面図。
【図3】同実施形態のカレンダ表示機構の主要部分を示す断面図。
【図4】同実施形態のカレンダ表示機構の構成要素である圧電アクチュエータの平面図。
【図5】図4中の矢示V−V方向から見た断面図。
【図6】同実施形態におけるロータを横から見た側面図。
【図7】同実施形態におけるロータを横から見た側面図。
【図8】同実施形態におけるロータを支持する構造を示す断面図。
【図9】同実施形態の圧電アクチュエータが備える押圧調整機構および調整方法を示す断面図。
【図10】同実施形態の圧電アクチュエータの振動板を示す分解斜視図。
【図11】同実施形態の振動板の圧電素子に駆動信号を供給する際の概略の駆動構成を示す図。
【図12】同実施形態の振動板が縦振動する様子を模式的に示す図。
【図13】同実施形態の振動板が屈曲振動する様子を模式的に示す図。
【図14】同実施形態の振動板の振動時における当接部の軌道を説明するための図。
【図15】前記振動板の振動周波数とインピーダンスとの関係の一例を示す図。
【図16】同実施形態の振動板の平面図である。
【図17】同実施形態のボンディングワイヤの接続手順を示す図。
【図18】同実施形態のボンディングワイヤの接続手順を示す図。
【図19】同実施形態のボンディングワイヤの接続手順を示す図。
【図20】同実施形態のボンディングワイヤの接続手順を示す図。
【図21】同実施形態の圧電アクチュエータに駆動信号を供給する駆動回路の構成を示す図。
【図22】同実施形態において、押圧力を振動板の振動方向と平行な方向に加える場合の、振動板とロータとの位置関係を示す平面図。
【図23】同実施形態において、押圧力を振動板の振動方向と平行な方向に加える場合の、振動板とロータとの位置関係を示す平面図。
【図24】同実施形態において、押圧力を振動板の振動方向と直交する方向に加える場合の、振動板とロータとの位置関係を示す平面図。
【図25】同実施形態において、押圧力を振動板の振動方向と直交する方向に加える場合の、振動板とロータとの位置関係を示す平面図。
【図26】同実施形態において、押圧力を振動板の振動方向に対して30°傾斜した方向に加える場合の、振動板とロータとの位置関係を示す平面図。
【図27】前記振動板の具体的な大きさを示す平面図。
【図28】実験結果による共振周波数を示す表。
【図29】振動板の圧電素子に形成される電極板の変形例を示す平面図。
【図30】振動板の圧電素子に形成される電極板の変形例を示す平面図。
【図31】振動板の圧電素子に形成される電極板の変形例を示す平面図。
【図32】変形例による振動板を示す平面図。
【図33】図32中の矢示XXXIII−XXXIII方向から見た断面図。
【図34】リード基板に回路基板を固定する前の状態を示す斜視図。
【図35】リード基板と回路基板とを固定した状態を示す断面図。
【図36】従来技術による時計のカレンダ表示機構を示す模式図。
【図37】従来技術による圧電アクチュエータを示す模式図。
【符号の説明】
【0179】
振動板10、地板102、レバー20、ばね部23、ロータ取付部25、挿通孔22、シャフト21、偏心形状の押圧調整カム26、ロータ100

Claims (6)

  1. 支持体と、支持体に固定され、かつ板状の圧電素子と板状の基材とが積層され前記圧電素子に駆動信号が与えられることにより振動する振動板と、前記振動板の振動により駆動される被駆動体と、前記被駆動体側から前記振動板に押圧力を与える押圧機構と、を有し、
    前記振動板には、前記支持体に固定される固定部および被駆動体に当接される当接部が設けられ、
    前記固定部に貼設され、かつ前記圧電素子を駆動する駆動回路に接続されたランドを有するリード基板には、前記圧電素子の電極板と前記リード基板のランドとが配置されたことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記板状の圧電素子は前記板状の基材の表裏に積層された第1の圧電素子と第2の圧電素子とを有し、前記第1および第2の圧電素子の各々は前記基材に対面しない側に複数の電極板を有し、
    該複数の電極板と前記リード基板のランドとの間を可撓性プリント基板で接続したことを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記基材に対面しない側に位置した前記電極板の各々を、前記振動板の側端部を迂回しつつ跨いだ前記可撓性プリント基板によって互いに接続されていることを特徴とする請求項2記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記駆動回路が実装され、該駆動回路に電気的に接続されたランドを有する回路基板と、前記固定部側に位置した可撓性プリント基板のランドとが互いに接触し、前記電極板と前記駆動回路とが電気的に接続されるように、前記可撓性プリント基板および前記回路基板に圧力を加える圧力付与機構とを有し、前記圧力付与機構は、前記固定部を前記支持体に固定する固定手段を兼ねることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の圧電アクチュエータと、前記振動板を構成する圧電素子に前記駆動信号を供給する駆動回路と、前記駆動回路に電力を供給する電源と、前記圧電アクチュエータによって駆動される時刻情報表示手段と、を具備することを特徴とする時計。
  6. 請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の圧電アクチュエータと、前記振動板を構成する圧電素子に前記駆動信号を供給する駆動回路と、前記駆動回路に電力を供給する電源と、前記圧電アクチュエータによって駆動される駆動対象と、を具備することを特徴とする携帯機器。
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