JPH10253776A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH10253776A
JPH10253776A JP9055094A JP5509497A JPH10253776A JP H10253776 A JPH10253776 A JP H10253776A JP 9055094 A JP9055094 A JP 9055094A JP 5509497 A JP5509497 A JP 5509497A JP H10253776 A JPH10253776 A JP H10253776A
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JP
Japan
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vibration motor
vibration
power
generator
rotor
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Application number
JP9055094A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuki
俊幸 鈴木
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動によって時刻の告知を行う振動モータ
と、発電を行う発電機とを関連させて駆動することによ
り、電子機器の構造を簡単とし、小型化、軽量化を可能
とする。 【解決手段】 機器ケース1内に配置され、電力の供給
及び外部振動によって回転する偏心回転子18を有した
振動モータ6と、偏心回転子18の回転力が伝達されて
回転するロータ24を有し、ロータ24の回転によって
発電を行う発電機13と、発電機13によって発電され
た電力を蓄える蓄電器と、蓄電器の電力を振動モータ6
に供給して振動モータ6の駆動を制御する制御回路とを
備える。偏心回転子18が振動の告知を行うと共に、発
電のための回転錘の作用を行うため、回転錘が不要とな
り、構造が簡単で、小型化、軽量化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電装置を内部に
有することにより、電池の交換或いは外部電力との接続
を不要とした電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の一種としての電子腕時計に
は、時計ケース内に発電装置を内蔵し、発電装置が発電
した電力を時計モジュールに供給して時計モジュールを
駆動する構造のものが開発されている。発電装置を内蔵
することにより、煩雑な電気交換を不要として便利性を
向上させるためである。
【0003】即ち、この種の電子腕時計は、マグネット
を有して外部振動によって回転する発電ロータと、ロー
タに周囲に設けられたステータと、電磁誘導によって電
流が発生するコイルとを有した発電機と、増速のための
輪列機構を介して発電機のロータ軸に連結された回転錘
とを有している。かかる発電は腕の動きによって行われ
るものであり、腕の動きによって回転錘が回転して発電
ロータが高速回転する。そして、発電ロータの回転によ
る電磁誘導作用によってコイルに交流電圧が誘起し、交
流電圧によって発生した電流を整流した後、大容量コン
デンサや2次電池等の蓄電池に蓄電する構造となってい
る。そして蓄電池に蓄電された電流が時計モジュールに
供給されて時計モジュールが計時を行うと共に、液晶表
示パネル等の表示部材による情報の表示やブザーによる
アラーム時刻の告知の制御が行われる。
【0004】一方、アラーム時刻を振動によって告知す
る電子腕時計、受信の告知を振動によって行うページ
ャ、その他の通信機などの電子機器では、その振動を行
うための振動モータが機器ケースの内部に組み込まれて
いる。この振動モータの回転軸には、偏心回転子が取り
付けれており、偏心回転子が回転することによって振動
が発生し、発生した振動を機器ケース或いは裏蓋に伝達
して、所定の告知を行うものである。従って、振動によ
る情報の告知を行う電子機器では、振動モータと、振動
モータの回転軸に取り付けられる偏心回転子とを必要と
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、発電機能と
振動による告知機能とを電子機器に備えようとすると、
回転錘を装着した発電機と、偏心回転子を装着した振動
モータとが個々独立して駆動するように配置する必要が
あり、部品点数が多く、構造が複雑となる。特に、発電
機と回転錘との間には、発電を効率的に行うための輪列
機構が設けられるため、構造が複雑化する問題がある。
【0006】又、発電のための回転錘及び振動のための
偏心回転子がそれぞれの機能を行うためには、これらが
ある程度、大きな径を必要としており、これらを機器ケ
ース内に配置することにより、電子機器全体が大型し、
重量も大きくなる。これにより電子機器の取り扱い性が
低下する問題がある。本発明は、このような従来の問題
点を考慮してなされたものであり、発電を行う機能と、
振動によって情報の告知を行う機能とを有していても、
構造を簡素化でき、しかも大型化及び大重量化すること
のない電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、機器ケース内に配置され、電力
の供給及び外部振動によって回転する偏心回転子を有し
た振動モータと、前記偏心回転子の回転力が伝達されて
回転するロータを有し、このロータの回転によって発電
を行う発電機と、この発電機によって発電された電力を
蓄える蓄電器と、この蓄電器と前記振動モータとの間に
接続され、蓄電器の電力を振動モータに供給して振動モ
ータの駆動を制御する制御回路と、を備えていることを
特徴とする。
【0008】この構造では、偏心回転子は外部振動によ
って回転し、この回転により発電機のロータが回転す
る。このため発電機が発電を行い、蓄電器が電力を蓄え
る。制御回路は蓄電された電力を振動モータに供給して
振動モータを駆動する。このため偏心回転子が回転して
振動を発生し、振動による情報の告知が行われる。かか
る構造では、外部振動による偏心回転子の回転により発
電機が発電を行うため、振動モータ側の偏心回転子は振
動による情報の告知に加えて、発電機側の自家発電を行
うための回転錘としての作用を行う。このため、発電機
の回転錘が不要となり、部品点数が減少して、構造が簡
単となる。又、径が大きな回転錘が不要となるため、電
子機器が大型化することがないと共に、軽量化すること
ができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記振動モータ及び発電機は、前記機器ケース
の厚さ方向と交差した方向に並設されていることを特徴
とする。機器ケースの厚さ方向と交差する方向に振動モ
ータ及び発電機が配置されるため、機器ケースを薄くで
き、薄形化した電子機器とすることができる。
【0010】請求項3の発明は、腕時計ケース内に配置
され、電力の供給及び外部振動によって回転する偏心回
転子を有した振動モータと、前記偏心回転子の回転力が
伝達されて回転するロータを有し、このロータの回転に
よって発電を行う発電機と、この発電機によって発電さ
れた電力を蓄える蓄電器と、この蓄電器の電力を振動モ
ータに供給して振動モータの駆動を制御する制御回路を
有した時計モジュールと、を備えていることを特徴とす
る。
【0011】この構造では、偏心回転子が振動を発生さ
せる作用と、発電機を駆動させる回転錘の作用とを行う
ため、請求項1の発明と同様に、構造の簡素化、小型
化、軽量化ができる。又、振動モータ及び発電機が腕時
計ケース内に配置されるため、構造が簡単で、小型化で
き、軽量となった電子腕時計とすることができ、取り扱
い性が向上した電子腕時計となる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1又は3記載の
発明であって、前記偏心回転子に大径の伝達ギヤが一体
回転するように取り付けられ、この伝達ギヤが前記ロー
タの回転軸に噛合していることを特徴とする。偏心回転
子の回転を発電機のロータに伝達する伝達ギヤが大径と
なっているため、偏心回転子の回転を増速してロータに
伝達することができる。このため、複雑な輪列機構が不
要となり、構造をさらに簡素化できる。
【0013】請求項5の発明は、機器ケース内に配置さ
れ、電力の供給及び振動によって回転する偏心回転子を
有した振動モータと、前記偏心回転子が外部振動によっ
て回転したときに振動モータ内で発生した電力を蓄える
蓄電器と、この蓄電器と前記振動モータとの間に接続さ
れ、蓄電器の電力を振動モータに供給して振動モータの
駆動を行う第1の制御と、この第1の制御を行う以外の
とき、前記偏心回転子の外部振動による回転によって発
生した電力を前記蓄電器に供給する第2の制御とを行う
制御回路と、を備えていることを特徴とする。
【0014】この構造において、偏心回転子は振動によ
る告知を行うと共に、発電機の回転錘の作用を行う。
又、制御回路は振動による告知と自己発電とを切り換え
るように振動モータを制御する。このように切換え制御
によって振動モータが振動の告知と発電とを行うため、
発電機が不要となる。従って、構造が簡単となると共
に、小型化することができる。なお、かかる切換えを自
動的に行うことにより、切換えのための面倒な操作が不
要となり、操作性も向上する。
【0015】請求項6の発明は、腕時計ケース内に配置
され、電力の供給及び振動によって回転する偏心回転子
を有した振動モータと、前記偏心回転子が外部振動によ
って回転したときに振動モータ内で発生した電力を蓄え
る蓄電器と、この蓄電器と前記振動モータとの間に接続
され、蓄電器の電力を振動モータに供給して振動モータ
の駆動を行う第1の制御と、この第1の制御を行う以外
のとき、前記外部振動による偏心回転子の回転によって
発生した電力を前記蓄電器に供給する第2の制御とを行
う制御回路を有した時計モジュールと、を備えているこ
とを特徴とする。
【0016】この構造では、振動モータの制御の切換え
を時計モジュールが行うものであり、振動による告知以
外では、発電を行うモードとなった電子腕時計とするこ
とができる。このため、電子腕時計の小型化、軽量化が
可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明を電子腕時
計に適用した第1の実施形態を示す。図1は上記電子腕
時計の断面図である。この図1ににおいて、1は機器ケ
ースとしての腕時計ケースであり、12時及び6時方向
には、ベルト取付部2、2が形成されている。以下、腕
時計ケース1を機器ケース1と記載する。
【0018】機器ケース1は、上面の開口部に時計ガラ
ス3が嵌め込まれると共に、時計ガラス3の下部には液
晶表示パネルからなる表示部材4が取り付けられてい
る。この機器ケース1の内部における表示部材4の下部
には、現在時刻の計時を行うと共に、表示部材4の表
示、後述する振動モータ6への給電、その他の時計全体
の制御を行う時計モジュール5が配置されている。
【0019】図2において、15はかかる作動を行うた
め、時計モジュール5内に設けられた電子回路のブロッ
ク図である。この図2については詳細を後述する。しか
して、時計モジュール5には、図1には示されていない
が、図2に示されているように電力を蓄える蓄電池14
が設けられている。蓄電池14としては、2次電池、大
容量コンデンサ等を使用することができる。
【0020】時計モジュール5はハウジング7に組み込
まれた状態で機器ケース1の内部に挿入される。この挿
入の後、機器ケース1の下面には裏蓋8が被せられ、ね
じ9によって固定される。この裏蓋8の内部上面には、
モータケース10が配置されている。モータケース10
は両面接着テープ11によって裏蓋8上に固着されて取
り付けられ、この状態で時計モジュール5の下方に配置
されており、上面にはケース蓋12が被せられている。
かかるモータケース10の内部には、振動モータ6及び
発電機13が取り付けられている。
【0021】振動モータ6は、図1に示すようにモータ
ケース10とケース蓋12とに対向して設けられた軸受
16に回転自在に支持された回転軸17と、回転軸17
に固定的に取り付けられた偏心回転子18と、偏心回転
子18と対向するようにケース蓋12に固定された固定
子19とを備えている。偏心回転子18は、図3に示す
ように半円の薄い円板状に形成されており、その半径線
の中心に回転軸17が挿通し、回転軸17と一体的に回
転する。偏心回転子18には、平面から見てトライアン
グル状に形成された3個のコイル20が回転軸17を中
心に等間隔で配置されている。このコイル20は樹脂が
モールドされることによって薄い半円板状に成形された
偏心板21に埋設された状態で固定されている。回転軸
17に周囲には、コイル20に電力を供給する複数の電
極22が設けられている。
【0022】このような偏心回転子18の上記偏心板2
1は、薄板状の伝達ギヤ23上に取り付けられている。
伝達ギヤ23は中心が回転軸17に固定されており、そ
の外周面にはギヤ歯23aが形成されている。この伝達
ギヤ23は、そのギヤ歯23aが後述する発電機13の
ロータ軸24に噛合しており、発電機13に回転力を伝
達する。
【0023】固定子19は、薄い円形リング形状に成形
されたマグネットから構成されており、偏心回転子18
と所定の空隙を有して対向している。この固定子19の
マグネットには、N極及びS極が交互に等間隔で複数極
(例えば、6極)が配置されている。さらに、ケース蓋
12には弾性金属片からなる導電性の一対のブラシ25
が取り付けられている。ブラシ25は、ケース蓋12に
接着されたプリント配線基板26から起立するように取
り付けられており、リング状の固定子19の内部を通過
して偏心回転子18の電極22に接触している。
【0024】このブラシ25はプリント配線基板26か
ら引き出された端子27と接続されている。又、プリン
ト配線基板26は図1に示すように、コイルばねからな
る第1の弾性端子28を介して時計モジュール5の蓄電
池14に接続されている。このような振動モータ6にお
いては、時計モジュール5から供給される電力がプリン
ト配線基板26及びブラシ25を介して、偏心回転子1
8の電極22に供給され、これにより偏心回転子18が
回転する。又、蓄電池14から電力が供給されていない
状態では、外部振動によって偏心回転子18が回転す
る。この回転力が伝達ギヤ23を介して発電機13に伝
達され、発電機13による発電が行われる。
【0025】発電機13は図1に示すように、モータケ
ース10とケース蓋12とに対向して配置された軸受2
9に、ロータ軸24が回転自在に支持されており、この
ロータ軸24にマグネット30が取り付けられている。
又、マグネット30の周囲には、ステータ31が所定の
空隙を有して配置されており、ステータ31には発電コ
イル32が巻回されている。この発電コイル32はコイ
ルばねからなる第2の弾性端子34を介して時計モジュ
ール5に接続されている。
【0026】発電機13は振動モータ6と並設されるよ
うにモータケース10内に配置されている。又、発電機
13のロータ軸24には小径の従動ギヤ33が取り付け
られており、この従動ギヤ33に振動モータ6からの伝
達ギヤ23が噛合している。この構造では、伝達ギヤ3
3が回転が伝達されると、ロータ軸24が従動ギヤ33
を介して高速回転し、この回転によって電磁誘導による
発電が行われ、発電コイル32に電流が発生する。発生
した電流は第2の弾性端子34を介して時計モジュール
5に供給され、モジュール5内で整流された後、蓄電池
14に蓄電される。
【0027】図2は、この実施形態の回路構成を示すブ
ロック図である。時計モジュール5には、電子回路15
及び蓄電池14が設けられ、これらの間に電源回路35
が挿入されている。電子回路15は電源回路35から供
給される電源電圧によって作動する。電子回路15は計
時を行い、計時した日付、時分などの時刻情報を表示部
材4に供給し、表示を制御する。又、予め設定されてい
るアラーム時刻に時刻情報が一致したとき、第1の弾性
端子28を介して振動モータ6にモータ駆動信号Mを出
力するアラーム回路( 図示せず) も備えている。モータ
駆動信号Mにより、振動モータ6の偏心回転子18が回
転軸17と一体となって回転し、振動モータ6が振動す
る。この振動は裏蓋8に伝達されて裏蓋8が振動するた
め、アラーム時刻に達したことを告知することができ
る。
【0028】時刻情報がアラーム時刻と一致していない
場合、腕の動き等による外部振動によって偏心回転子1
8が回転する。この偏心回転子18の回転によって伝達
ギヤ23が一体的に回転し、回転力が伝達ギヤ23及び
従動ギヤ33を介して発電機13のロータ軸24が回転
する。この発電機13ではロータ軸24の回転に伴う電
磁誘導により発電を行う。
【0029】かかるロータ軸24においては、伝達ギヤ
23が大径となっているため、偏心回転子18の回転が
増速されて伝達される。従ってロータ軸24が高速で回
転して発電がなされるため、効率の良い発電を行うこと
ができる。又、複雑な輪列機構が不要となり、構造が簡
単となる。以上のようにして、発電によって生じた電流
は、第2の弾性端子34を介して2次電池、大容量コン
デンサ等の蓄電池14に供給されて蓄電される。蓄電さ
れた電力は電源回路35を介して電子回路15、表示部
材4等に供給されて所定の作動が行われる。
【0030】このような構造では、外部振動による偏心
回転子18の回転により発電機13が発電を行うため、
振動モータ側の偏心回転子は振動による情報の告知に加
えて、発電機13側の自家発電を行うための回転錘とし
ての作用を行う。このため、発電機13の回転錘が不要
となり、部品点数が減少して、構造が簡単となる。又、
径が大きな回転錘が不要となるため、電子腕時計が大型
化することがないと共に、軽量化することができ、取り
扱い性が向上した電子腕時計とすることができる。
【0031】なお、この実施形態では、偏心回転子18
の回転を大径の伝達ギヤ23によって発電機13のロー
タ軸24に伝達しているが、複数のギヤを組み合わせた
輪列機構をこれらの間に配置することによって、回転を
増速させて伝達しても良い。図4及び図5は本発明の別
の実施形態を示し、上述した実施形態と同一の部分は同
一の符号で対応させてある。
【0032】この実施形態では図4に示すように、振動
モータ6だけがモータケース10内に配置され、発電機
が省略されている。振動モータ6は、図3と同様に、軸
受16によって回転が支持された回転軸17と、コイル
20を有し回転軸17に取り付けられた偏心回転子18
と、偏心回転子18と所定の間隔を有してケース蓋12
に取り付けられた固定子19と、電力の入出力を行うた
めのブラシ25と、ブラシ25が取り付けられたプリン
ト配線基板26とを備えて構成されている。又、プリン
ト配線基板26はコイルばねからなる接続部材36を介
して時計モジュール5に接続されている。
【0033】この実施形態では、電子回路15が振動モ
ータ6の作動を切り換えることによって、後述するよう
に振動による情報の告知と発電とを単一のモータで行う
ようにしたものである。図5は、この切換え制御を行う
ための回路構成のブロック図であり、電子回路15と振
動モータ6とを接続する回路38内に出力用ゲート回路
37が挿入されると共に、振動モータ6と蓄電池14と
を接続する回路39内に入力用ゲート回路40が挿入さ
れている。又、電子回路15と入力用ゲート回路40と
の間には、インバータ41が挿入されている。
【0034】電子回路15は、蓄電器14から電源回路
35に供給された電力を振動モータ6に供給して駆動
し、振動モータ6の振動による情報の告知を行う第1の
制御と、外部振動による偏心回転子18によってコイル
20に発生した電力を蓄電池14に供給して蓄電を行う
第2の制御を切り換えるものである。次に、この実施形
態の制御をさらに、具体的に説明する。計時している時
刻がアラーム時刻と一致すると、電子回路15はモータ
駆動信号Mと、アラーム一致信号ALとを出力する。モ
ータ駆動信号Mは、出力用ゲート回路37を介して振動
モータ6に供給される。このときアラーム一致信号AM
が出力されると、出力用ゲート回路37が開いて、モー
タ駆動信号Mが振動モータ6に供給される。これにより
振動モータ6が駆動されて、偏心回転子18が回転し、
振動モータ6が振動する。この振動は裏蓋8に伝達され
て裏蓋8が振動するため、アラーム時刻等の情報の告知
を振動によって行うことができる。
【0035】一方、時刻がアラーム時刻と一致していな
いとき、電子回路15はアラーム一致信号AMを出力す
ることがない。このためインバータ41によって入力用
ゲート回路40が開いた状態となっており、振動モータ
6と蓄電池14とが回路39によって接続され、振動モ
ータ6からの電力が蓄電池14に供給可能となってい
る。
【0036】この状態で、腕の動き等の外部振動によっ
て偏心回転子18が回転すると、電磁誘導によって偏心
回転子18のコイル20に起電力が発生する。そして発
電によって発生した電流は入力用ゲート回路40から蓄
電池14に供給されて蓄電される。このような実施形態
では、電子回路15が振動モータ6を制御して、振動に
よる情報の告知と発電とを切り換えるため、振動モータ
単一で双方の作動を行うことができる。このため、発電
を行うためのモータが不要となり、モータの数が減じ、
構造が簡単となるばかりでなく、軽量化及び小型化が可
能となる。
【0037】本発明は以上の実施形態に限定されること
なく、種々変更が可能である。例えば、上記実施例で
は、信号Mによる振動モータ6の駆動は、アラーム時刻
に行わせるようにしたが、アラーム時刻報知に限定され
ることはなく、例えば、ぺージャー機能や、電話機能等
の無線通信機能を備えて、その呼び出しの着信報知に使
用する様にしてもよい。又、ゲーム機能などを備えてゲ
ームの効果音の代わりに振動させてもよく、要は、振動
によって腕時計の装着者に何かを報知させるような使用
方法であればよいものである。また、本発明は腕時計で
なく電子手帳、携帯電話やページャ等の通信機、その他
の電子機器に同様に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1の発明に
よれば、振動モータの偏心回転子が外部振動によって回
転し、この回転によって発電機が発電を行うため、偏心
回転子は振動による情報の告知及び自家発電を行うため
発電機の回転錘として作用する。このため、発電機の回
転錘が不要となり、部品点数が減少して、構造が簡単と
なると共に、径が大きな回転錘が不要となるため、電子
機器が大型化することがないと共に、軽量化することが
できる。
【0039】請求項2の発明によれば、機器ケースの厚
さ方向と交差する方向に振動モータ及び発電機が配置さ
れるため、機器ケースを薄くでき、薄形化した電子機器
とすることができる。請求項3の発明によれば、構造が
簡単で、小型化でき、軽量となった電子腕時計とするこ
とができ、取り扱い性が向上した電子腕時計となる。
【0040】請求項4の発明によれば、大径の伝達ギヤ
が偏心回転子の回転を増速してロータに伝達するため、
複雑な輪列機構が不要となり、構造を簡素化できる。請
求項5の発明によれば、振動モータの振動の告知と発電
とを制御回路が切り換えるため、発電機が不要となり、
構造が簡単となると共に、小型化することができる。
【0041】請求項6の発明によれば、振動モータが発
電機の作用も行うため、発電機を組み込むことなく発電
が可能な小型化及び軽量化された電子腕時計とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の断面図である。
【図2】一実施形態の制御のブロック図である。
【図3】振動モータの斜視図である。
【図4】別の実施形態の断面図である。
【図5】別の実施形態の制御のブロック図である。
【符号の説明】
1 機器ケース 4 表示部材 5 時計モジュール 6 振動モータ 8 裏蓋 10 モータケース 13 発電機 14 蓄電池 15 電子回路 17 回転軸 18 偏心回転子 23 伝達ギヤ 24 ロータ軸 35 電源回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器ケース内に配置され、電力の供給及
    び外部振動によって回転する偏心回転子を有した振動モ
    ータと、 前記偏心回転子の回転力が伝達されて回転するロータを
    有し、このロータの回転によって発電を行う発電機と、 この発電機によって発電された電力を蓄える蓄電器と、 この蓄電器と前記振動モータとの間に接続され、蓄電器
    の電力を振動モータに供給して振動モータの駆動を制御
    する制御回路と、を備えていることを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 前記振動モータ及び発電機は、前記機器
    ケースの厚さ方向と交差した方向に並設されていること
    を特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 腕時計ケース内に配置され、電力の供給
    及び外部振動によって回転する偏心回転子を有した振動
    モータと、 前記偏心回転子の回転力が伝達されて回転するロータを
    有し、このロータの回転によって発電を行う発電機と、 この発電機によって発電された電力を蓄える蓄電器と、 この蓄電器の電力を振動モータに供給して振動モータの
    駆動を制御する制御回路を有した時計モジュールと、を
    備えていることを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 前記偏心回転子に大径の伝達ギヤが一体
    回転するように取り付けられ、この伝達ギヤが前記ロー
    タの回転軸に噛合していることを特徴とする請求項1又
    は3記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 機器ケース内に配置され、電力の供給及
    び振動によって回転する偏心回転子を有した振動モータ
    と、 前記偏心回転子が外部振動によって回転したときに振動
    モータ内で発生した電力を蓄える蓄電器と、 この蓄電器と前記振動モータとの間に接続され、蓄電器
    の電力を振動モータに供給して振動モータの駆動を行う
    第1の制御と、この第1の制御を行う以外のとき、前記
    偏心回転子の外部振動による回転によって発生した電力
    を前記蓄電器に供給する第2の制御とを行う制御回路
    と、を備えていることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 腕時計ケース内に配置され、電力の供給
    及び振動によって回転する偏心回転子を有した振動モー
    タと、 前記偏心回転子が外部振動によって回転したときに振動
    モータ内で発生した電力を蓄える蓄電器と、 この蓄電器と振動モータとの間に接続され、蓄電器の電
    力を振動モータに供給して振動モータの駆動を行う第1
    の制御と、この第1の制御を行う以外のとき、前記外部
    振動による偏心回転子の回転によって発生した電力を前
    記蓄電器に供給する第2の制御とを行う制御回路を有し
    た時計モジュールと、を備えていることを特徴とする電
    子機器。
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