JP7109948B2 - 振動発生装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、振動発生装置及び電子機器に関する。
従来、携帯電話等の電子機器には、着信や様々な情報等をユーザーに伝達する手段として振動が用いられている。このような振動を発生するために、各種電子機器においては、例えば、振動発生装置(振動モータ)が使用されている。
そして、近年、スマートフォン(携帯電話)やタブレット等の電子情報機器においては、例えば、電話やメールの着信時やアラームの報知手段の他に、ディスプレイ上、又は各ボタンをタッチした際に、その確認として、振動発生装置からの振動が用いられている。また、ゲーム機等においては、様々な触覚をユーザーに与えることを目的として、振動発生装置による振動が用いられている。このように、振動で様々な情報を与えることは、様々な電子機器で広がりをみせている。
上記のような振動を発生する振動発生装置としては、例えば、回転型のモータの回転軸に偏心重りを固定した振動モータが古くから使用されている。このような、モータを利用した振動発生装置としては、大きく分けて、回転軸線方向に長く且つ小径とされた円筒状のモータを使用したものと、コイン型(扁平状)のモータを使用したものの二つのタイプが挙げられる。
また、コイン型(扁平状)のモータを使用した振動発生装置としては、例えば、ブラシによって給電するブラシ付きモータを用いたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、コイン型のモータを使用した振動発生装置としては、上記の他に、ホール素子によってロータの回転位置を検出し、駆動信号の極性を変えながら駆動するブラシレスタイプのモータを用いたものが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特表2008-520180号公報 特開2015-199008号公報
ところで、従来から、振動発生装置に対しては、従来から以下の(1)~(4)に示すような点について改善が要求されていた。
(1)消費電流の低減
(2)駆動時(特に、間欠駆動時の起動・停止時)のノイズ低減
(3)寿命の向上
(4)低温環境における安定動作
従来の振動発生装置において、上記の(1)~(4)に示した点の改善が難しかった要因として、振動モータの軸受の特性が挙げられる。即ち、従来の振動モータの軸受には、一般的に、焼結金属にオイルを染み込ませてなる含油メタル軸受が用いられているが、この含油メタル軸受はトルク損失が大きいため、消費電力が増大するという問題がある。また、含油メタル軸受は、回転時に、焼結金属に保持されているオイルが表面に染み出すことで潤滑を行うが、特に、モータの起動・停止時は表面に染み出したオイルの量が少なく、金属製の軸受とシャフトが擦れあってノイズが発生するという問題がある。また、低温での動作、特に起動時においては、表面にオイルが染み出しにくいため、動作が不安定になったり、所望の特性が得られなかったりするおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、消費電流が少なく且つ低ノイズであり、さらに、低温環境においても安定した動作が可能であるとともに高寿命である振動発生装置、及び、それが用いられた電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の振動発生装置は、回転軸線回りに回転可能に設けられ、少なくとも、前記回転軸線に対して偏心した重心を有する重錘と、内輪と外輪とを有したボールベアリングからなる軸受部とを備えたロータと、前記軸受部の前記内輪に形成された貫通孔に挿通され、前記ロータを回転可能に支持するシャフトと、前記重錘よりも径方向の内側に配置され、前記ロータの軸方向の移動を規制する規制部と、前記シャフトの一端側に固定され、前記ロータと対向する面に前記規制部が設けられ、且つ、前記ロータの少なくとも一部を露出させるように配置される円板状部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ロータの軸受部にボールベアリングを用いることで、従来のような含油メタル軸受を用いた場合に比べて回転時の摺動が滑らかなので、消費電力を低減できるとともにノイズも低減され、また、寿命特性も向上する。さらに、オイルの低温特性による影響が小さいため、低温環境下においても安定した動作が可能になる。
また、ロータの軸方向の移動を規制する規制部を備えることで、ロータに衝撃が加えられた際でも、ロータがシャフトから外れるのを防止できるとともに、ボールベアリングからなる軸受部を構成する内輪及び外輪やボールに圧痕が生じるのを防止できる。
また、シャフトの一端側に固定され、ロータと対向する面に規制部が設けられ、且つ、前記ロータの少なくとも一部を露出させるように配置された円板状部材が設けられていることで、ケースを備えていない構成であっても、上記同様、ロータの軸方向の移動を規制し、ロータがシャフトから抜けるのを防止できる。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記軸受部が、前記内輪の外面の少なくとも一部が、前記軸方向における他端側から一端側に向かうに従って外径が漸次縮小していることが好ましい。
本発明によれば、軸受部に備えられる内輪の外径が漸次縮小していることにより、例えば、衝撃等によってロータが軸方向の一端側に動いた場合でも、軸受部を構成する内輪はボールと離れる方向には拘束されないので、内輪及び外輪とボールとの間に衝撃力が生じて各部材に圧痕等が生じるのを回避することが可能になる。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記軸受部は、前記内輪の内面の少なくとも一部に、前記軸方向で内径が一定であるストレート領域を含むことがより好ましい。
本発明によれば、軸受部に備えられる内輪の内面にストレート領域が含まれることで、軸受部とシャフトとが確実に組み付けられ、安定した動作が可能になる。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記軸受部は、前記外輪の内面の少なくとも一部が、前記軸方向における一端側から他端側に向かうに従って内径が漸次拡大していることがより好ましい。
本発明によれば、軸受部に備えられる外輪の内径が他端側に向かって漸次拡大していることにより、軸受部を含むロータを組み立てる際、まず、内輪側にボールを組み付け、その後、ボールを間に保持しながら外輪を組み付けることができるので、製造時の作業性及び生産性が向上する。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記軸受部は、前記外輪の内面の少なくとも一部に、前記軸方向で内径が一定であるストレート領域を含むことがより好ましい。
本発明によれば、軸受部に備えられる外輪の内面にストレート領域が含まれることで、上記のような、ロータを組み立てる際の作業性及び生産性が、より顕著に向上する。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記軸受部は、前記内輪又は前記外輪の少なくとも一方が樹脂材料からなる構成であってもよい。
本発明によれば、軸受部を構成する内輪又は外輪が樹脂材料からなることで、材料コストを低減することができるとともに、金属からなるボールとの摺動性が向上するので、消費電流を低減することができ、さらに、ノイズも低減することが可能になる。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記シャフトが、前記軸受部に対して一体に形成されている構成であってもよい。
本発明によれば、シャフトが、軸受部、即ち、内輪と一体に形成されていることにより、より安定した動作が可能になる。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、さらに、前記軸受部を、前記軸方向における他端側から支持する位置決め部材を備えることが好ましい。
本発明によれば、軸受部を他端側から支持する位置決め部材を備えることにより、ロータとステータ及びコイルとが干渉するのを防止できる。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記ロータが、前記重錘が取り付けられたバックヨークを備え、前記規制部の一部が、前記バックヨークと前記軸方向で対向する構成であってもよい。
本発明によれば、規制部の一部がバックヨークと軸方向で対向していることで、ロータが軸方向に移動した際に、バックヨークが規制部に直接接触する。これにより、ロータの軸方向の移動を効果的に規制できるので、ロータがシャフトから抜けるのを確実に防止できる。
また、本発明の振動発生装置は、上記構成において、前記重錘が、前記シャフトの他端側を基準にしたときに、前記ロータにおける最も高い位置に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、重錘がロータの最も高い位置に設けられていることで、重錘の設置可能範囲が広がるので、重錘を大きくすることが可能になる。これにより、回転するロータに作用する重錘の遠心力が大きくなるので、発生する振動を増大させることが可能になる。
本発明の電子機器は、上記の何れかの振動発生装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、上記の何れかの振動発生装置を備えるものなので、消費電流が少なく且つ低ノイズであり、さらに、低温環境においても安定した動作が可能であるとともに高寿命なものとなる。
また、本発明の電子機器は、上記構成において、外部から視認可能な視認部と、前記視認部に設けられている開口部と、を備え、前記ロータが、前記開口部内に配置された構成であることが好ましい。
本発明によれば、上記構成を備えることにより、ロータが回転している状態をユーザーに認識させることが可能になる。これにより、ユーザーに対して振動を利用して情報を伝達するとともに、視覚を利用して情報を伝達することも可能になるので、ユーザーに対する情報の伝達機能を向上させることができる。
本発明の振動発生装置によれば、上記構成を備えることにより、消費電力を低減できるとともにノイズも低減され、寿命特性も向上し、さらに、低温環境下においても安定した動作が可能になる。また、ロータに衝撃が加えられた際でも、ロータがシャフトから外れるのを防止できるとともに、ボールベアリングからなる軸受部を構成する内輪及び外輪やボールに圧痕が生じるのを防止できる。
また、本発明の電子機器によれば、上記の本発明に係る振動発生装置を備えたものなので、消費電流が少なく且つ低ノイズであり、さらに、低温環境においても安定した動作が可能であるとともに高寿命なものとなる。
本発明の第1の実施形態である振動発生装置が備えられた電子機器を模式的に説明する図であり、電子機器の一例として時計を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態である振動発生装置を模式的に説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態である振動発生装置を模式的に説明する断面図である。 本発明の第3の実施形態である振動発生装置を模式的に説明する断面図である。
以下、本発明の振動発生装置及び電子機器の実施形態を挙げ、その各構成について図1~図4を適宜参照しながら詳述する。なお、以下の説明で用いる各図面は、本発明の振動発生装置及び電子機器の特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態について詳述する。
(電子機器)
図1は、第1の実施形態の時計(電子機器)1の平面図である。
図1に示すように、本実施形態の時計1は、腕時計型のアナログ式電子時計である。この時計1は、時計本体11と、時計本体11に取り付けられたバンド12と、を備える。
時計本体11は、ケース13と、ケース13の表面に設けられたガラス14と、ガラス14の内側に設けられた文字板15(視認部)と、ケース13内に設けられた時計用の部品と、を備える。文字板15は、外部からガラス14を介して視認可能となっている。文字板15には、時刻を表示するための数字等が明示されている。また、文字板15上には、複数の針16(時針、分針および秒針)が回転可能に配置されている。さらに、文字板15には、孔17(開口部)が設けられている。
ケース13内には、時計用の部品として、図視略のムーブメント、及び、詳細を後述する本実施形態の振動発生装置2が収容されている。ムーブメントは、図視略の駆動ユニット及びバッテリ等を備え、複数の針16の駆動を制御する。本実施形態の振動発生装置2は、図示例においては孔17内に配置されている。
本実施形態の電子機器である時計1は、上記構成を備えることにより、例えば、アラーム等の報知手段として振動を発生させ、ユーザーに対して振動を利用して情報を伝達することができる。
また、本実施形態の時計1は、必要に応じて、後述するロータ(図2中の符号3等を参照)が回転している状態をユーザーに認識させることが可能になる。図示例では、振動発生装置2に備えられるロータ3が、文字板15の孔17内に配置されるように構成されている。これにより、ユーザーに対して振動を利用して情報を伝達するとともに、視覚を利用して情報を伝達することも可能になるので、ユーザーに対する情報の伝達機能を向上させることができる。また、上記のように、孔17を介して振動発生装置2の内部機構の一部を視認できる構成とした場合には、時計1の意匠性をより高めることができる。
なお、本実施形態の時計1は、上記構成には限定されず、例えば、ケース13や文字板15を透明な部材で形成して、内部構造を視認できるように構成されていてもよい。
また、本実施形態の時計(電子機器)1によれば、詳細については後述するが、本実施形態の振動発生装置2を備えるものなので、消費電流が少なく且つ低ノイズであり、さらに、低温環境においても安定した動作が可能であるとともに高寿命なものとなる。
(振動発生装置)
図2は、第1の実施形態の振動発生装置2を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、振動発生装置2は、ブラシレスの振動発生装置(BLDCモータ:ブラシレス直流モータ)である。
本実施形態の振動発生装置2は、ロータ3と、ステータ4と、規制部5と、を備え、概略構成されている。より詳細には、振動発生装置2は、回転軸線C回りに回転可能に設けられ、少なくとも、回転軸線Cに対して偏心した重心を有する重錘34と、内輪31Aと外輪31Bとを有したボールベアリングからなる軸受部31とを備えたロータ3と、軸受部31の内輪31Aに形成された貫通孔31cに挿通され、ロータ3を回転可能に支持するシャフト41と、重錘34よりも径方向Rの内側に配置され、ロータ3の軸方向Zの移動を規制する規制部5と、を備える。
なお、以下の説明においては、ロータ3の回転軸線C方向を軸方向と称するとともに符号Zを付し、軸方向Zに直交して回転軸線Cから放射状に延びる方向(すなわちロータ3の径方向)を径方向と称するとともに符号Rを付す。また、回転軸線C周りの周方向を単に周方向と称する。
ロータ3は、軸受部31と、バックヨーク32と、磁石33と、重錘34と、を備えて構成される。ロータ3は、図2に示すように、ケース7内に収容されている。
軸受部31は、図2中に示すようなボールベアリングからなるものであり、内輪31A、外輪31B、ボール(転動体)31C及び図視略のリテーナ(ボール保持器)とから構成される。図示例においては、上述したように、内輪31Aの貫通孔31cにシャフト41が挿通されている。また、軸受部31は、外輪31Bが、例えば、接着や溶着、あるいは嵌合等の手段により、バックヨーク32の一方の面に固定されている。
軸受部31を構成するボールベアリングは、回転時の摩擦を軽減しながら、ラジアル方向の荷重及びアキシャル方向の荷重を支持する。より具体的には、軌道輪となる内輪31Aと外輪31Bとで複数のボール31Cを囲み、このボール31Cを介して加重を伝達する。また、図示例では、内輪31Aの貫通孔31cにシャフト41が挿通されるとともに、外輪31Bがバックヨーク32に固定されている。即ち、軸受部31は、内輪31Aの内面31bがシャフト41に接し、内輪31Aの外面31aと外輪31Bの内面31eとでボール31Cを囲むとともに、外輪31Bの外面31dは、詳細を後述する磁石33と接している。そして、ロータ3の回転時は、外輪31Bの回転に伴ってボール31Cが自転することで、低摩擦での軸受支持が可能になる。
軸受部31は、内輪31Aの内面31bの少なくとも一部に、軸方向Zで内径が一定であるストレート領域を含むことがより好ましい。図2に示す例においては、内輪31Aの内面31b全体がストレート領域とされている。このように、軸受部31に備えられる内輪31Aの内面31bにストレート領域が含まれることで、軸受部31とシャフト41とが確実に組み付けられ、安定した動作が可能になる。
軸受部31は、内輪31A又は外輪31Bの少なくとも一方が樹脂材料からなるものであってもよい。このように、軸受部31を構成する内輪31A又は外輪31Bの何れか一方、あるいは両方が樹脂材料からなることで、軸受部31の材料コストを低減できる。これとともに、金属からなるボール31Cと内輪31A及び外輪31Bとの摺動性が向上するので、消費電流を低減することができ、さらに、ノイズも低減することが可能になる。
なお、ボール31Cの材質は、金属材料が一般的ではあるが、例えば、セラミックスや樹脂製のボールを採用してもよい。
バックヨーク32は、環状に形成されたヨーク本体35と、ヨーク本体35の内周縁近傍の接合部36と、ヨーク本体35の外周縁から延びる取付部37と、を備え、これらが一体形成されている。ヨーク本体35は、軸方向Zに直交する円環板状に形成され、回転軸線Cと同軸に配置されている。ヨーク本体35は、軸受部31よりも軸方向Zにおける一端側に配置されている。接合部36は、ヨーク本体35の内周縁近傍に設けられた板状の領域である。接合部36には、軸方向Zにおける他方側に向く主面37a上に、軸受部31の外輪31Bが接合固定されている。取付部37は、ヨーク本体35の外周縁の一部から径方向Rの外側に向かって延びている。取付部37は、重錘34の形状に対応して形成され、例えば、中心角が約180°の扇状に形成される。
磁石33は、バックヨーク32のヨーク本体35における軸方向Zの他方側に向く主面上に設けられている。磁石33としては、ブラシレス直流モータ等において従来から用いられている材料を何ら制限無く用いることができる。
重錘34は、バックヨーク32の取付部37における軸方向Zの他方側に向く主面37a上に、磁石33よりも径方向Rの外側に配置されている。図2においては詳細な図示を省略しているが、重錘34は、回転軸線Cを中心とする扇状に形成され、例えば、軸方向Zから見た中心角が例えば約180°となるように形成されている。これにより、重錘34の重心は、回転軸線Cに対して偏心した状態とされている。一方、重錘34の軸方向Zにおける寸法は、磁石33の軸方向Zにおける寸法と概略一致している。
重錘34の材質としては、特に限定されないが、例えば、比重の高い金属であるタングステン等を用いることができる。
また、重錘34は、取付部37の主面37aに対し、例えば接着剤や溶接等によって接合固定されている。
ステータ4は、シャフト41と、ベース部42(支持板)と、コイル43と、駆動部44と、を備える。
シャフト41は、回転軸線Cと同軸に配置されている。シャフト41は、上述したように、軸受部31の貫通孔31Cに挿通され、軸受部31に対して組み付けられている。これによりシャフト41は、ボールベアリングからなる軸受部31を介して、ロータ3全体を回転可能に支持している。シャフト41は、軸方向Zの一方側の第1端部41a(一端)と、軸方向Zの他方側の第2端部41b(他端)と、を備えている。また、図示例のシャフト41は、第1端部41aが、詳細を後述するケース7に備えられる上板部71の内面側から入り込むように構成されている。
ベース部42は、軸方向Zにおいて、磁石33を挟んで、バックヨーク32に備えられるヨーク本体35の反対側に配置されている。ベース部42は、例えば、ケース7内の底板部72上に取り付けられる。また、ベース部42は、例えば、軸方向Zに直交するように円板状に形成される。
ベース部42の平面視中央部には、シャフト支持孔47が形成されている。このシャフト支持孔47は、回転軸線Cと同軸に形成されている。また、シャフト支持孔47には、シャフト41における軸方向Zの他方側の第1端部41aが相対回転不能に挿通されている。
コイル43は、ベース部42において、ロータ3の磁石33と対向する領域の主面42a上に設けられている。
駆動部44は、ベース部42の主面42a上に設けられている。駆動部44は、図視略の外部電源に接続されているとともに、コイル43に対して電気的に接続されている。また、駆動部44は、図示略のホール素子を有し、このホール素子によってロータ3に設けられた磁石33の極性を検知し、検知した極性に応じて外部電源から供給された電流を制御しながらコイル43に供給する。コイル43に電流が供給されると、コイル43に磁力が発生する。そして、コイル43に発生した磁力と、磁石33の磁力との相互作用によりロータ3が回転軸線Cを中心にして回転する。この回転により、ロータ3に重錘34の遠心力が作用し、振動が発生する。
規制部5は、ロータ3の軸方向Zの移動を規制する。図2に例示する例では、規制部5は、ケース7における上板部71の内面側に設けられている。また、図示例における規制部5は、ロータ3の重錘34よりも径方向Rの内側に配置されている。本実施形態では、規制部5の少なくとも一部がバックヨーク32と軸方向Zで対向するので、ロータ3が軸方向Zに移動した際に、規制部5がバックヨーク32に直接接触し、ロータ3の軸方向Zにおける一方側(ステータ4とは反対側)への移動を規制する。これにより、ロータ3がシャフト41から抜け落ちるのを確実に防止できるとともに、軸受部31を構成する内輪31A、外輪31B及びボール31Cに圧痕等が生じるのを防止できる。
規制部5の材料としては、特に限定されず、従来公知の樹脂材料、例えば、摺動性に優れるポリアミド樹脂やポリアセタール樹脂を用いることが好ましい。
位置決め部材6は、軸受部5を、軸方向Zにおける他端側(シャフト4の第2端部41b側)から支持し、ロータ3の軸方向Zにおける位置決めを行う。図示例の位置決め部材6は、リング状の部材からなり、中央の貫通孔にシャフト41が挿通される。
本実施形態で説明する例のようなブラシレス直流モータにおいては、磁石33とコイル43とが引き合う力が常時作用する。従って、振動発生装置2においては、ロータ3(磁石33)とステータ4(コイル43)とが干渉するのを防止するため、軸受部31が軸方向Zにおいて、所定の位置を越えて一端側に移動しないよう、軸受部31(ロータ3)の位置決めを行う必要がある。
本実施形態においては、上記のように、軸受部31を他端側から支持する位置決め部材6を備えることにより、磁石33とコイル43との干渉、即ち、ロータ3とステータ4との干渉を防止できる。従って、ロータ3とステータ4との間で摺動摩擦による損失が生じるのを防止することが可能になる。
位置決め部材6の材料としては、特に限定されず、例えば、機械的特性や耐熱性等を勘案しながら、従来からこの分野で用いられている樹脂材料等を採用することができる。
また、第2の実施形態において詳細を説明するが、例えば、軸受部31に備えられる内輪31Aと、位置決め部材6とを一体化した構成を採用することも可能である。
ケース7は、本実施形態の振動発生装置2の主要構成部品を収容する筐体であり、有底筒状に形成されて上板部71を有する上蓋部7Aと、底板部72とからなる。ケース7の材質としては、特に限定されず、従来からこの分野で用いられている金属材料又は樹脂材料を何ら制限無く用いることができる。
ケース7の底板部72は、例えば、本実施形態の振動発生装置2が備えられる、図1に示す時計(電子機器)1内に配置された図視略の回路基板等に取り付けられる。
上記構成を備える本実施形態の振動発生装置2によれば、ロータ3の軸受部31に上記構成のボールベアリングを用いることで、従来のような含油メタル軸受を用いた場合に比べて回転時の摺動が滑らかなので、消費電力を低減できるとともにノイズも低減され、また、寿命特性も向上する。さらに、オイルの低温特性による影響が無いため、低温環境下においても安定した動作が可能になる。
さらに、本実施形態の振動発生装置2によれば、ロータ3の軸方向Zの移動を規制する規制部5を備えることで、例えば、ロータ3に衝撃が加えられた際でも、ロータ3がシャフト41から外れるのを防止でき、また、軸受部31を構成する内輪31A及び外輪31Bやボール31Cに圧痕が生じることも防止できる。
なお、本実施形態においては、シャフト41が軸受部31に対して一体に形成されている構成を採用してもよい。即ち、シャフト41が、軸受部31を構成する内輪31Aと一体に形成されていてもよい。これにより、より安定した動作が可能になるともに、装置コストを低減することが可能になる。
また、本実施形態においては、詳細な図示を省略するが、規制部5が、ロータ3に設けられていてもよい。このような構成とした場合でも、上記同様、ロータ3の軸方向Zの移動を規制し、ロータ3がシャフト41から抜けるのを防止できる。
また、本実施形態においては、ロータ3に備えられる重錘34が、シャフト41の第2端部(他端側)41bを基準にしたときに、ロータ3における最も高い位置に設けられていることがより好ましい。このように、重錘34がロータ3の最も高い位置に設けられていることで、重錘34の設置可能範囲が広がるので、重錘34を大きく構成することが可能になる。これにより、回転するロータ3に作用する重錘34の遠心力が大きくなるので、発生する振動を増大させることが可能になる。
また、本実施形態の振動発生装置2は、例えば、ケース7の上板部71に所定のサイズの孔を設けるか、あるいは、上板部を透明部材から構成してもよい。これにより、図1中に示す例のような時計1に組み込まれた状態において、径方向Rから見て、ロータ3の少なくとも一部が、文字板15の孔17から露出するように配置された構成とすることができる。
本実施形態の振動発生装置2を製造するにあたり、ロータ3とシャフト41とを組み付ける際は、まず、ボールベアリングからなる軸受部31を、接着又は嵌合等の方法でバックヨーク32に固定してロータ3を組み立てる。そして、軸受部31の内輪31Aに形成された貫通孔31cにシャフト41を挿通することで、ロータ3とシャフト41とを組み付けることができる。
[第2の実施形態]
以下に、本発明の第2の実施形態の振動発生装置200について詳述する。
なお、以下に説明する第2の実施形態の振動発生装置200において、上述した第1の実施形態の振動発生装置2と同様の構成については、図中において同じ符号を付与するとともに、その詳細な説明を省略する場合がある。
図3は、第2の実施形態の振動発生装置200を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、本実施形態の振動発生装置200は、上述した第1の実施形態の振動発生装置2に対して、ロータ203に備えられる軸受部231が、内輪231Aの外面231aの少なくとも一部が、軸方向Zにおける他端側(シャフト41の第1端部41a側)から一端側(シャフト41の第2端部41b側)に向かうに従って外径が漸次縮小している点で異なる。
また、図示例の振動発生装置200においては、軸受部231の内輪231Aが略円筒状に形成されており、この内輪231Aが、シャフト41を固定するベース部42に当接する位置まで延在している。これにより、振動発生装置200は、第1の実施形態の振動発生装置2に備えられているような位置決め部材6(図2を参照)が不要となる。即ち、本実施形態では、実質的に、軸受部を構成する内輪と位置決め部材とが一体化された構成とされている。
また、内輪231Aの下端側には、外径の大きなフランジ状の押さえ部231fが形成されている。この押さえ部231fは、後述する軸受部231とシャフト41とを組み付ける際に、治具による押圧に使用される部位である。
図3中に示すロータ203に備えられる軸受部231は、第1の実施形態で説明した軸受部31と同様、軌道輪となる内輪231Aと外輪231Bとで複数のボール231Cを囲み、このボール231Cを介して加重を伝達する。また、図示例では、内輪231Aの貫通孔231cにシャフト41が挿通されるとともに、外輪231Bがバックヨーク32に固定されている。即ち、軸受部231は、内輪231Aの内面231bがシャフト41に接し、内輪231Aの外面231aと外輪231Bの内面231eとでボール231Cを囲むとともに、外輪231Bの外面231dは磁石33と接している。
本実施形態の振動発生装置200は、図3中に示すように、軸受部231に備えられる内輪231Aの外径が漸次縮小していることにより、例えば、衝撃等によってロータが軸方向の一端側に動いた場合でも、軸受部231を構成する内輪231Aはボール231Cと離れる方向には拘束されない。これにより、内輪231A及び外輪231Bとボール231Cとの間に衝撃力が生じて各部材に圧痕等が生じるのを回避することが可能になる。また、軸受部231における内輪231Aの高さを、軸方向外側に延在させていることにより、衝撃等によってロータが軸方向の一端側に動いた際に、ボール231Cが内輪231Aから外れてロータが外れるのを防止できる。
本実施形態の振動発生装置200を製造するにあたり、ロータ203とシャフト41とを組み付ける際は、まず、シャフト41に内輪231Aを固定する。
また、外輪231Bをバックヨーク32に固定し、この状態で、外輪231Bにボール231C及び図視略のリテーナを組み付けた状態する。この際、バックヨーク32には、磁石33及び重錘34も取り付けた状態とする。
そして、バックヨーク32に外輪231B、ボール231C及びリテーナ、並びに磁石33及び重錘34を取り付けた組立体を、シャフト41に内輪231Aを固定した組立体に組み付ける。この際、外輪231Bに配列支持された複数のボール231Cを、内輪231Aに載せるように組み付ける。
以上により、ロータ203とシャフト41とを組み付けることができる。
[第3の実施形態]
以下に、本発明の第3の実施形態の振動発生装置300について詳述する。
なお、以下に説明する第3の振動発生装置300において、上述した第1,2の実施形態の振動発生装置2,200と同様の構成については、図中において同じ符号を付与するとともに、その詳細な説明を省略する場合がある。
図4は、第3の実施形態の振動発生装置300を模式的に示す断面図である。
図4に示すように、本実施形態の振動発生装置300は、上述した第2の実施形態の振動発生装置200と同様、軸受部331が、内輪331Aの外面331aの少なくとも一部が、軸方向Zにおける他端側(シャフト41の第1端部41a側)から一端側(シャフト41の第2端部41b側)に向かうに従って外径が漸次縮小している。
一方、本実施形態の振動発生装置300は、軸受部331において、外輪331Bの内面331eの少なくとも一部が、軸方向Zにおける一端側から他端側に向かうに従って内径が漸次拡大している点で、第1,2の実施形態の振動発生装置2,200とは異なる。図示例においては、外輪331Bの内面331eのうち、一端側の近傍を除く領域が、他端側に向かうに従って内径が漸次拡大するように形成されている。
さらに、本実施形態の振動発生装置300は、シャフト41の第1端部(一端側)41aに円板状部材(径方向に延在する部材)45が固定されており、この円板状部材45におけるロータ303と対向する面に規制部305が設けられている点で、第1,2の実施形態の振動発生装置2,200とは異なる。即ち、本実施形態の振動発生装置300は、外側を覆う筐体であるケースを備えていない点でも、第1,2の実施形態の振動発生装置2,200とは異なる。なお、図4に示す例においては、ステータ4に備えられるベース部42が、取付板307の表面に設置されている。
図4中に示すロータ303に備えられる軸受部331は、第1,2の実施形態で説明した軸受部31,231と同様、軌道輪となる内輪331Aと外輪331Bとで複数のボール331Cを囲み、このボール331Cを介して加重を伝達する。また、図示例では、内輪331Aの貫通孔331cにシャフト41が挿通されるとともに、外輪331Bがバックヨーク32に固定されている。即ち、軸受部331は、内輪331Aの内面331bがシャフト41に接し、内輪331Aの外面331aと外輪331Bの内面331eとでボール331Cを狭持するとともに、外輪331Bの外面331dは磁石33と接している。
本実施形態の振動発生装置300によれば、軸受部331に備えられる外輪331Bの内径331eが他端側(シャフト41の第2端部41b側)に向かって漸次拡大していることにより、軸受部331を含むロータ303を組み立てる際、まず、内輪331A側に、図示略のリテーナで保持されたボール331Cを組み付け、その後、ボール331Cを間に保持しながら外輪331Bを組み付けることができるので、製造時の作業性及び生産性が向上する。
また、振動発生装置300によれば、シャフト41の第1端部41a(一端側)に固定された円板状部材45に規制部305が設けられていることで、ケースを備えていない構成であっても、上記同様、ロータ303の軸方向の移動を規制し、ロータ303がシャフト41から抜けるのを防止できる。
また、本実施形態によれば、第1、2の実施形態の振動発生装置2,200のようなケース7(図2を参照)を省略できるので、ケースが設けられていない分だけ、外形を小さくすることができる。また、本実施形態によれば、ケースの配置を省略することで、振動発生装置300の大型化を抑制しつつ、磁石33やコイル43を大きくすることが可能になる。これにより、振動発生装置300におけるブラシレス直流モータとしての高トルク化が可能になり、振動を強力且つ容易に発生させることが可能になる。さらに、本実施形態によれば、ケースの配置を省略することで部品コストを低減し、低コスト化を図ることも可能である。
また、本実施形態の振動発生装置300によれば、ケースの配置を省略することで、上述したような時計1(図1を参照)等のような電子機器に適用した場合に、必要に応じてロータ303を文字板15の孔17から露出させる構成を採用することも可能である。これにより、ロータ303が回転している様子について、ロータ303の少なくとも一部をユーザーに視覚的に認識させることが可能になる。即ち、ユーザーに対して振動を利用して情報を伝達するとともに、視覚を利用して情報を伝達することも可能になるので、ユーザーに対する情報の伝達機能を顕著に向上させることが可能になる。さらに、時計1の文字板15に形成された孔17から振動発生装置300の内部機構の一部を視認できる構成とした場合には、電子機器である時計の意匠性を高めることも可能になる。
本実施形態においては、軸受部331が、外輪331Bの内面331eの少なくとも一部に、軸方向Zで内側に向けて内径が暫時大きくなる領域を含むことが好ましく、図4に示す例のように、軸方向Zで内径が一定であるストレート領域を含むことがより好ましい。図示例においては、外輪331Bの内面331eにおける、軸方向Zで他端側(シャフト41の第2端部41b側)がストレート領域とされている。このように、軸受部331に備えられる外輪331Bの内面331eに、内径が暫時大きくなる領域又はストレート領域が含まれることで、ロータ303を組み立てる際の作業性及び生産性が顕著に向上する。
本実施形態の振動発生装置300を製造するにあたり、ロータ303とシャフト41とを組み付ける際は、まず、シャフト41に内輪331Aを固定する。
また、外輪331Bをバックヨーク32に固定し、さらに、バックヨーク32に、磁石33及び重錘34も取り付けた状態とする。
次に、内輪331Aに、図視略のリテーナで固定されたボール331Cを載せる。
そして、バックヨーク32に、外輪331B、磁石33及び重錘34を取り付けた組立体を、シャフト41に内輪331A、ボール331C及びリテーナを組み付けた組立体に組み付ける。この際、内輪331Aに配列支持された複数のボール231Cの列に、外輪331Bを載せるように組み付ける。
以上により、ロータ303とシャフト41とを組み付けることができる。
[作用効果]
以上説明したように、本発明に係る振動発生装置2,200,300によれば、少なくとも、内輪31A(231A,331A)と外輪31B(231B,331B)とを有したボールベアリングからなる軸受部31(231,331)とを備えたロータ3(203,303)と、該ロータ3(203,303)の軸方向Zの移動を規制する規制部5(305)とを備えた構成を採用している。これにより、従来のような含油メタル軸受を用いた場合に比べて回転時の摺動が滑らかになるので、消費電力を低減できるとともにノイズも低減され、また、寿命特性も向上する。さらに、オイルの低温特性による影響が無いため、低温環境下においても安定した動作が可能になる。さらに、ロータ3(203,303)の軸方向Zの移動を規制する規制部5(305)を備えることで、例えば、ロータ3(203,303)に衝撃が加えられた場合であっても、ロータ3(203,303)がシャフト41から外れるのを防止できるとともに、ボールベアリングからなる軸受部31(231,331)を構成する内輪31A(231A,331A)及び外輪31B(231B,331B)やボール31C(231C,331C)に圧痕が生じることも防止できる。
また、本発明に係る電子機器である時計1によれば、上記の本発明に係る振動発生装置2,200,300を備えたものなので、消費電流が少なく且つ低ノイズであり、さらに、低温環境においても安定した動作が可能であるとともに高寿命なものとなる。
本発明の振動発生装置は、上述したように、消費電流が少なく且つ低ノイズであり、さらに、低温環境においても安定した動作が可能であるとともに高寿命であるものである。従って、本発明の振動発生装置は、例えば、スマートフォン(携帯電話)、スマートウォッチ、タブレット等の電子機器における報知手段や、VR用のヘッドマウントディスプレイ、携帯ゲーム機等において様々な触覚をユーザーに与える用途で非常に好適である。
1…時計(電子機器)
15…文字板(視認部)
17…孔(開口部)
2,200,300…振動発生装置
3,203,303…ロータ
31,231,331…軸受部
32…バックヨーク
33…磁石
34…重錘
4…ステータ
41…シャフト
41a…第1端部(一端側)
41b…第2端部(他端側)
42…ベース部(支持板)
43…コイル
44…駆動部
45…円板状部材(径方向に延在する部材)
5,305…規制部
6…位置決め部材
7…ケース
7A…上蓋部
71…上板部
72…底板部
307…取付板
C…回転軸線
R…径方向
Z…軸方向

Claims (12)

  1. 回転軸線回りに回転可能に設けられ、少なくとも、前記回転軸線に対して偏心した重心を有する重錘と、内輪と外輪とを有したボールベアリングからなる軸受部とを備えたロータと、
    前記軸受部の前記内輪に形成された貫通孔に挿通され、前記ロータを回転可能に支持するシャフトと、
    前記重錘よりも径方向の内側に配置され、前記ロータの軸方向の移動を規制する規制部と、
    前記シャフトの一端側に固定され、前記ロータと対向する面に前記規制部が設けられ、且つ、前記ロータの少なくとも一部を露出させるように配置される円板状部材と、
    を備えることを特徴とする振動発生装置。
  2. 前記軸受部は、前記内輪の外面の少なくとも一部が、前記軸方向における他端側から一端側に向かうに従って外径が漸次縮小していることを特徴とする請求項1に記載の振動発生装置。
  3. 前記軸受部は、前記内輪の内面の少なくとも一部に、前記軸方向で内径が一定であるストレート領域を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の振動発生装置。
  4. 前記軸受部は、前記外輪の内面の少なくとも一部が、前記軸方向における一端側から他端側に向かうに従って内径が漸次拡大していることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか一項に記載の振動発生装置。
  5. 前記軸受部は、前記外輪の内面の少なくとも一部に、前記軸方向で内径が一定であるストレート領域を含むことを特徴とする請求項4に記載の振動発生装置。
  6. 前記軸受部は、前記内輪又は前記外輪の少なくとも一方が樹脂材料からなることを特徴とする請求項1~請求項5の何れか一項に記載の振動発生装置。
  7. 前記シャフトが、前記軸受部に対して一体に形成されていることを特徴とする請求項1~請求項6の何れか一項に記載の振動発生装置。
  8. さらに、前記軸受部を、前記軸方向における他端側から支持する位置決め部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の振動発生装置。
  9. 前記ロータは、前記重錘が取り付けられたバックヨークを備え、
    前記規制部の一部が、前記バックヨークと前記軸方向で対向することを特徴とする請求項1~請求項8の何れか一項に記載の振動発生装置。
  10. 前記重錘は、前記シャフトの他端側を基準にしたときに、前記ロータにおける最も高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1~請求項の何れか一項に記載の振動発生装置。
  11. 請求項1~請求項10の何れか一項に記載の振動発生装置を備えることを特徴とする電子機器。
  12. 外部から視認可能な視認部と、
    前記視認部に設けられている開口部と、
    を備え、
    前記ロータが、前記開口部内に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
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