JP3311429B2 - 基準位置検出装置 - Google Patents

基準位置検出装置

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JP3311429B2 JP16687493A JP16687493A JP3311429B2 JP 3311429 B2 JP3311429 B2 JP 3311429B2 JP 16687493 A JP16687493 A JP 16687493A JP 16687493 A JP16687493 A JP 16687493A JP 3311429 B2 JP3311429 B2 JP 3311429B2
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、磁気抵抗素
子(以下、MR素子という)やホール素子といった感磁
素子を用いて位置センサを構成した基準位置検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の基準位置検出装置で
は、着磁体に異なる磁極(S,N極)を交互に着磁した
着磁面を設けるとともに、同着磁面の所定箇所に着磁ピ
ッチを他の部位よりも大きくした基準位置を設けてい
た。そして、着磁体の着磁面と位置センサとの相対的な
移動に伴い、位置センサが着磁パターンに応じた磁界強
度の変化を検出し、その検出信号に基づいて基準位置信
号やそれ以外の位置信号が得られるようになっていた
(例えば、特開昭54−156656号公報,特開昭5
7−3048号公報,実公昭59−24970号公
報)。
【0003】図6は、従来の基準位置検出装置の構成を
示す図である。図6に示すように、着磁体としての回転
体21の外周面には、リング状の磁石22が固着されて
いる。磁石22には異なる磁極を交互に着磁した着磁面
23が設けられ、着磁面23の一部には着磁ピッチを他
の部位よりも大きくした基準位置24が設けられてい
る。着磁面23から所定の距離だけ離れた位置(センシ
ングギャップLG')には、MR素子からなる位置センサ
25が配置されている。そして、回転体21の回転に伴
い、位置センサ25が磁界強度に応じた電圧信号Vout'
を出力する。
【0004】ところが、上記従来の基準位置検出装置で
は、基準位置24における位置センサ25の電圧信号V
out'にうねりや歪みが生じるという問題があった。即
ち、図7に示すように、着磁面23には、着磁パターン
に応じた磁力線P’(図に矢印で示す)が存在してい
る。基準位置24では、その磁極の幅が広いために着磁
の際に両端部が強く磁化されて磁力線P’が両端側に偏
り、基準位置24の両端部付近の磁力線P’が密な状態
になっている。そのため、位置センサ25のセンシング
位置(図7に破線で示す)における磁力線P’(磁界強
度)の円周方向成分を抽出すると、基準位置24の中心
線LC 付近で磁界の向きが反転するという現象(SN反
転現象)が生じている。つまり、基準位置24がN極で
あれば、本来、その中心線LC に対して外向きの磁界が
発生するのであるが、内向きの磁界が発生している。
【0005】従って、基準位置24の中心線LC 付近で
は、位置センサ25の電圧信号Vout'にうねりや歪みを
生じてしまう。又、そのうねりや歪みによって電圧信号
Vout'を波形整形するためのスレッショルドレベルの設
定可能範囲Vth' が狭い領域に制約され、電圧信号Vou
t'のバラツキに対する余裕度が小さくなってしまう。そ
して、電圧信号Vout'のバラツキが大きい場合には、電
圧信号Vout'の波形整形処理が困難になり、基準位置信
号の検出精度が悪化するというおそれを生じる。
【0006】そこで、上記問題を解決するために、図8
に示す回転体(着磁体)26を用いた基準位置検出装置
が提案されている。この回転体26において、磁石27
の外周には着磁面28が設けられ、その着磁面28の一
部には矩形状の切欠溝からなる基準位置29が設けられ
ている。つまり、基準位置29の溝底面29aと、その
基準位置29に隣接する磁極の着磁面28とが、その両
面29a,28に対して垂直な垂直面30にて連結され
ている。
【0007】従って、この基準位置検出装置では、図9
に示すように、基準位置29のセンシングギャップLG
2' が他の部位のセンシングギャップLG1' よりも大き
くなるため、SN反転が生じない領域にて位置センサ2
5による検知が行われる。その結果、電圧信号Vout の
うねりが回避される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8の回転
体26を備えた基準位置検出装置では、電圧信号Vout
のうねりが回避されるものの、位置センサ25の出力レ
ベルが低下してスレッショルドレベルの設定可能範囲V
th' が狭くなるという問題が生じる。即ち、基準位置2
9に隣接する磁極(図では、S極)の垂直面30には、
対向する磁極が設けられていないため、基準位置29付
近の磁界強度が弱くなってしまう。その結果、位置セン
サ25の電圧信号Vout'の電圧レベルが低下し、上記の
ような問題を生じる。
【0009】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、位置センサの
出力を所定レベルに保持し、さらに、基準位置における
出力信号のうねりや歪みを解消することにより、常に安
定した基準位置信号を得ることができる基準位置検出装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、異なる磁極を交互に着磁した着磁面を
有するとともに、該着磁面に磁極の着磁ピッチが他の部
位よりも大きく且つ所定の溝深さを有する溝状の基準位
置を形成した着磁体と、前記着磁体の着磁面に対向する
感磁素子を有し、当該着磁体に対して相対的に移動し、
着磁面の磁界強度に応じた電気信号を出力する位置セン
サと、前記位置センサの出力信号を所定のスレッショル
ドレベルに基づいて波形整形し、基準位置信号を生成す
る基準位置信号生成回路とを備えた基準位置検出装置に
おいて、前記着磁体の基準位置の溝底面と、その基準位
置に隣接する磁極の着磁面とを、所定の勾配を有する勾
配部にて連結したことを要旨とするものである。
【0011】又、前記勾配部は、所定の曲率を有する曲
面であってもよい。さらに、前記勾配部は、所定の傾斜
角を有する平面であってもよい。
【0012】
【作用】上記構成によれば、位置センサは、着磁体との
相対的な移動による着磁面の磁界強度に応じて電気信号
を出力する。このとき、基準位置を所定の溝深さを有す
る溝状に形成したため、基準位置でのセンシングギャッ
プ(位置センサと着磁面との距離)が他の部位のセンシ
ングギャップよりも大きくなる。その結果、基準位置の
両端部で磁界の偏りが生じても基準位置の中央部におけ
る磁界の反転現象が回避され、位置センサの出力信号の
うねりや歪みが防止される。又、基準位置の溝底面と、
その基準位置に隣接する磁極の着磁面とを、所定の勾配
を有する勾配部にて連結したため、基準位置の磁極の着
磁面とその基準位置に隣接する磁極の着磁面との距離が
近くなり、両磁極間の磁界強度が高いレベルにて保持さ
れ、位置センサの出力信号レベルの低下が防止される。
【0013】又、基準位置信号生成回路は、位置センサ
の出力信号を所定のスレッショルドレベルに基づいて波
形整形し、基準位置信号を生成する。このとき、位置セ
ンサの出力信号は、うねりや歪みがなく、且つ、高い出
力レベルに保持されているため、スレッショルドレベル
が広い範囲で設定可能となる。その結果、常に安定した
基準位置信号の生成が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の基準位置検出装置を4気筒
ディーゼルエンジンの燃料噴射装置に具体化した一実施
例について、図面に従って説明する。図1に示すよう
に、ディーゼルエンジン40の回転に伴い、1/2の回
転速度で回転するシャフト1には、着磁体としての円盤
状の回転体2が固定されている。このシャフト1は、燃
料噴射ポンプ50の入力軸であり、燃料噴射ポンプ50
はシャフト1の回転力により燃料を加圧し、ディーゼル
エンジン40の各噴射弁に燃料を分配供給する。そし
て、この燃料噴射ポンプ50内に回転体2を有する基準
位置検出装置が設けられている。
【0015】回転体2はその外周面にリング状の磁石3
を有している。同磁石3の外周には、異なる磁極を交互
に着磁した着磁面4が設けられており、同着磁面4に
は、切欠溝状をなすとともに、N極を着磁した基準位置
5が4ヶ所に均等配設されている。着磁面4には、24
0極の磁極が着磁されており、基準位置5の溝幅は、基
準位置5以外の磁極の7極分の幅となっている。即ち、
基準位置5以外の着磁ピッチλと、基準位置5の着磁ピ
ッチλ0 との関係は、λ0 =7・λとなっている。具体
的には、磁石3の外径を70mmとした場合、λ≒0.
92mm,λ0 ≒6.4mmとなっている。
【0016】又、基準位置5は所定の溝深さDを有し、
基準位置5の溝底面5aと、その基準位置5に隣接する
磁極の着磁面4とは、所定の曲率(半径R)を有する勾
配部としての曲面5bにて連結されている。具体的に
は、基準位置5の溝深さDは1mm程度であり、半径R
は6mm程度となっている。なお、この基準位置5の形
状は、磁石3の外径や磁極数に応じて決定されるもので
あり、基準位置5の溝深さDは、基準位置5以外の磁極
の着磁ピッチλと略同等にするとよい。又、曲面5bの
半径Rは、本実施例の相似形にするのが好ましく、例え
ば、磁石3の外径を35mmに変更した場合であれば、
R=3mm程度にするとよい。
【0017】又、本実施例では、磁性体のプラスチック
マグネットにて磁石3を構成しており、磁石3は基準位
置5の溝部をも含めて一体成形されている。この成形方
法によれば、低コストにて磁石3を製造することができ
る。しかし、その他に、リング状の磁石を回転体2に固
着した後、機械加工により削り取る方法や、フェライト
粉末等の焼結による成形方法を用いることも可能であ
る。
【0018】位置センサとしての回転角センサ6は、着
磁面4に対向する感磁素子としての一対のMR素子7
A,7Bを有している。MR素子7A,7Bは、磁石3
の磁界強度の円周方向成分に応じて抵抗値を変化させる
ように配置されており、MR素子7A,7Bの取付ピッ
チλ1 は着磁ピッチλの1/2になっている(λ1 =λ
/2)。又、基準位置5以外の着磁面4では、MR素子
7A,7Bと着磁面4との間のセンシングギャップLG1
が0.8mmに設定されている。従って、基準位置5で
は、そのセンシングギャップLG2が基準位置5の溝深さ
Dの分だけ他の部位のセンシングギャップLG1よりも大
きくなっている(LG2=LG1+D)。
【0019】MR素子7A,7Bには、駆動電源Vcc
(5ボルト)が直列に接続され、両MR素子7A,7B
の中点は回転角センサ6の出力端子8となっている。そ
して、回転角センサ6は、MR素子7Aの抵抗値と、M
R素子7Bの抵抗値との差分に対応した電圧信号Vout
を出力する。又、回転角センサ6には波形整形回路9が
接続されている。同波形整形回路9は、抵抗10〜12
と、調整抵抗13と、比較器14とを備えている。そし
て、波形整形回路9では、調整抵抗13の抵抗値に応じ
てスレッショルドレベルVthが設定されるとともに、当
該スレッショルドレベルVthにて回転角センサ6の電圧
信号Vout が波形整形され、回転角信号Neが生成され
る。又、波形整形回路9には信号処理回路15が接続さ
れている。そして、信号処理回路15では、波形整形回
路9から出力された回転角信号Neに基づいて基準位置
信号Gが生成される。なお、本実施例では、波形整形回
路9及び信号処理回路15により基準位置信号生成回路
が構成されている。
【0020】波形整形回路9及び信号処理回路15から
の信号は、燃料噴射制御装置60に入力される。この燃
料噴射制御装置60は、エンジンの負荷状態等に応じて
設定される目標噴射量と噴射時期とを実現するように燃
料噴射ポンプ50を制御する。特に、この実施例では、
回転角信号Neと基準位置信号Gとに応じて電磁スピル
弁70の通電断続タイミングを決定し、電磁スピル弁7
0の開弁時間を調節して燃料噴射量を制御する。
【0021】次に、本実施例の基準位置検出装置の作用
を図2を用いて説明する。図2に示すように、回転体2
の着磁面4には、着磁パターンに対応した磁力線P(図
中、矢印で示す)が存在している。詳しくは、着磁面4
のN極からS極に向けて磁力線Pが存在しており、基準
位置5では、その幅が広いため着磁の際に両端部が強く
磁化されて磁力線Pが両端側に偏っている。そのため、
基準位置5の両端部付近の磁力線Pが密な状態になり、
基準位置5の着磁面4に近い領域(例えば、溝底面5a
から距離がセンシングギャップLG1の領域)では、基準
位置5の中心線LC 付近で、磁界の向きが反転する現象
(SN反転現象)が生じている。つまり、基準位置5が
N極であれば、本来、その中心線LC に対して外向きの
磁界が発生するのであるが、内向きの磁界が発生してい
る。
【0022】しかし、回転角センサ6のセンシング位置
(図2に破線で示す)では、そのセンシングギャップL
G2が他の部位のセンシングギャップLG1よりも大きいた
め、SN反転現象が解消され、中心線LC 付近における
磁力線P(磁界強度)の円周方向成分のうねりが回避さ
れている。又、基準位置5の溝底面5aと、その基準位
置5に隣接する磁極の着磁面4とが曲面5bにて連結さ
れているため、基準位置5に隣接する磁極において、セ
ンシング位置での磁界強度が高いレベルにて保持されて
いる。
【0023】そして、回転体2の回転に伴い、回転角セ
ンサ6のMR素子7A,7Bの抵抗値が変化し、回転角
センサ6は、磁界強度の変化1サイクルにつき、2サイ
クル分の電圧信号Vout を出力する。又、回転角センサ
6のセンシング位置では、回転角センサ6がSN反転現
象の影響を受けずに動作し、常に安定した電圧信号Vou
t を出力する。
【0024】波形整形回路9では、回転角センサ6から
出力された電圧信号Vout がスレッショルドレベルVth
で波形整形され、矩形パルス状の回転角信号Neが出力
される。このとき、回転角センサ6の電圧信号Vout が
安定しているため、スレッショルドレベルVthが広い範
囲の領域にて可能となっている。又、信号処理回路15
では、回転角信号Neの信号発生周期Taをソフトウェ
ア処理することによって基準位置信号Gが生成される。
つまり、信号処理回路15では、回転角信号Neが入力
される度に、信号発生周期Taに定数kを乗じて基準位
置信号出力時間Tx(=k・Ta)が演算される。そし
て、基準位置信号出力時間Tx内に、次の回転角信号N
eが入力されれば、その基準位置信号出力時間Txがク
リアされる。又、その時間Tx内に回転角信号Neが入
力されなければ、その基準位置信号出力時間Txのタイ
ミングにて基準位置信号Gが出力される。このようにし
て、基準位置信号Gは、基準位置5に対応してディーゼ
ルエンジン40の気筒毎に出力される。
【0025】なお、定数kの値は、エンジンの回転数の
変動や加減速により回転角信号Neの発生周期Taに変
動があった場合でも、基準位置5の誤検出が生じないよ
うに基準位置5の長さに合わせて設定されている。その
後、回転角信号Ne及び基準位置信号Gは、燃料噴射制
御装置60に入力され、燃料噴射制御等が実施される。
【0026】以上詳述したように、本実施例の基準位置
検出装置では、回転体2の外周面に異なる磁極を交互に
着磁した着磁面4を設けたとともに、該着磁面4に磁極
の着磁ピッチが他の部位よりも大きく且つ所定の溝深さ
Dを有する溝状の基準位置5を形成した。そして、基準
位置5の溝底面5aと、その基準位置5に隣接する磁極
の着磁面4とを、所定の曲率(半径R)を有する曲面5
bにて連結した。
【0027】上記構成によれば、基準位置5でのセンシ
ングギャップLG2が他の部位のセンシングギャップLG1
よりも大きくなる。その結果、基準位置5の両端部では
磁界の偏りが生じても基準位置5の中央部における磁界
の反転現象が回避され、回転角センサ6の電圧信号Vou
t のうねりや歪みが防止される。又、基準位置5に隣接
する磁極の磁界強度が高いレベルにて保持され、回転角
センサ6の出力信号レベルの低下が防止される。さら
に、回転角センサ6の出力信号のうねりや歪みが防止さ
れ、且つ、同信号が高い出力レベルに保持されているた
め、スレッショルドレベルVthが広い範囲で設定可能と
なる。その結果、常に安定した基準位置信号Gの生成が
可能となる。
【0028】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、次の様態にて具体化することもできる。
例えば、図3に示すように、基準位置5の溝底面5a
と、その基準位置5に隣接する磁極の着磁面4とを所定
の傾斜角RA を有する平面16にて連結してもよい。
【0029】又、図4に示すように、基準位置5の両端
部に、所定長さLA の壁面17を設けるとともに、基準
位置5の溝底面5aと、壁面17とを所定の傾斜角RA
を有する平面16にて連結してもよい。このとき、壁面
17の所定長さLA は、基準位置5の両端部の磁界強度
が所定レベル以上に保持できる範囲内にて設定される。
【0030】又、図5に示すように、回転体2の代わり
にリニアタイプの着磁体18を用いてもよい。この場
合、着磁体18を移動させるか、或いは位置センサを移
動させるかして着磁体18と位置センサとを相対的に移
動させ、位置検出を行う。さらに、基準位置信号生成回
路を前記実施例の波形整形回路9とは異なる構成にして
もよい。例えば、位置センサの出力信号のピーク値、或
いはボトム値を基準にしてスレッショルドレベルとして
設定し、そのスレッショルドレベルにて波形整形処理す
るように構成してもよい。
【0031】さらに、第1実施例では、磁石の外径を7
0mmとしたが、この外径を大きくしてさらに多くの磁
極を着磁させてもよい。例えば外径を105mmとする
ことで、第1実施例と同じピッチ幅λ≒0.92mmで
360極の着磁が可能であり、分解能を1°とすること
ができる。また、センシングギャップLG1を小さくす
ることは、加工、組付け作業の上で不利であるので、ピ
ッチ幅λを大きくし、磁界強度を高めてセンシングギャ
ップLG1を大きくしてもよい。例えば、磁石を、外径
70mm、ピッチ幅λ≒1.84mmとすれば、センシ
ングギャップLG1をLG1=1.5mmとしても十分
な出力電圧Voutが得られる。
【0032】さらに加えて、感磁素子として、MR素子
の代わりにホール素子を用いて位置センサを構成しても
よい。この場合、位置センサの出力信号は、磁界強度に
応じたホール素子の起電力の変化に対応して変化する。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、位置センサの出力を
所定レベルに保持し、さらに、基準位置における出力信
号のうねりや歪みを解消することにより、常に安定した
基準位置信号を得ることができるという優れた効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における基準位置検出装置を
示した構成図である。
【図2】実施例における基準位置検出装置の動作図であ
る。
【図3】着磁体の変形例を示した平面図である。
【図4】着磁体の変形例を示した平面図である。
【図5】着磁体の変形例を示した斜視図である。
【図6】従来の基準位置検出装置を示す平面図である。
【図7】従来の基準位置検出装置の動作図である。
【図8】従来の基準位置検出装置を示す平面図である。
【図9】従来の基準位置検出装置の動作図である。
【符号の説明】
2 着磁体としての回転体 4 着磁面 5 基準位置 5a 溝底面 5b 勾配部としての曲面 6 位置センサとしての回転角センサ 7A,7B 感磁素子としてのMR素子 9 基準位置信号生成回路としての波形整形回路 15 基準位置信号生成回路としての信号処理回路 16 勾配部としての平面 18 着磁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 正人 愛知県名古屋市緑区乗鞍1丁目1303−2 (72)発明者 木村 宏志 愛知県名古屋市緑区鳴海町字赤塚148番 地 (56)参考文献 特開 平4−225103(JP,A) 実開 平2−94474(JP,U) 実公 昭59−24970(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30 G01P 1/00 - 3/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる磁極を交互に着磁した着磁面を有
    するとともに、該着磁面に磁極の着磁ピッチが他の部位
    よりも大きく且つ所定の溝深さを有する溝状の基準位置
    を形成した着磁体と、 前記着磁体の着磁面に対向する感磁素子を有し、当該着
    磁体に対して相対的に移動し、着磁面の磁界強度に応じ
    た電気信号を出力する位置センサと、 前記位置センサの出力信号を所定のスレッショルドレベ
    ルに基づいて波形整形し、基準位置信号を生成する基準
    位置信号生成回路とを備えた基準位置検出装置におい
    て、 前記着磁体の基準位置の溝底面と、その基準位置に隣接
    する磁極の着磁面とを、所定の勾配を有する勾配部にて
    連結したことを特徴とする基準位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記勾配部は、所定の曲率を有する曲面
    である請求項1に記載の基準位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記勾配部は、所定の傾斜角を有する平
    面である請求項1に記載の基準位置検出装置。
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