JPH05322510A - スロットルポジションセンサ - Google Patents

スロットルポジションセンサ

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JPH05322510A
JPH05322510A JP14858892A JP14858892A JPH05322510A JP H05322510 A JPH05322510 A JP H05322510A JP 14858892 A JP14858892 A JP 14858892A JP 14858892 A JP14858892 A JP 14858892A JP H05322510 A JPH05322510 A JP H05322510A
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JP
Japan
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magnetic field
magnetoresistive element
shaft
magnet
magnet member
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Application number
JP14858892A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ikeda
勉 池田
Mikio Hamada
幹生 浜田
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無接触型のスロットルポジションセンサにお
いて、簡単な構成で温度変化に影響されることなくアイ
ドル域を適切に検出し得るようにする。 【構成】 隣接するブロックの長手方向成分が相互に直
交する四つのブロックから成りブリッジ回路を構成する
強磁性磁気抵抗素子12を基板11に付着して検出素子
10を形成し、磁気抵抗素子12の四つのブロックの各
々の長手方向成分に対し初期位置における回転磁界の磁
束の方向が45°の角度を成すようにロータマグネット
(第1の磁石部材)20をシャフト2の端部に固定す
る。そして、ロータマグネット20の初期位置における
回転磁界の磁束の方向とバイアス磁界の磁束の方向が同
一方向となるようにバイアスマグネット(第2の磁石部
材)13を配置し、磁気抵抗素子12に対しバイアス磁
界を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に装着される
スロットルポジションセンサに関し、特に強磁性磁気抵
抗素子を用いた無接触型のスロットルポジションセンサ
に係る。
【0002】
【従来の技術】電子制御燃料噴射装置を搭載した内燃機
関においては、スロットルポジションセンサが装着さ
れ、その出力信号が燃料噴射制御等に供されている。こ
のスロットルポジションセンサはスロットルバルブシャ
フトに連結され、通常、スロットルバルブ開度(以下、
スロットル開度という)に応じて変化するスロットル開
度信号と、アイドル域か出力域かによりオンオフするア
イドル信号が出力される。このようなスロットルポジシ
ョンセンサに関し、無接触機構を構成し、あるいはシャ
フトの慣性損失を小さくする等の要請から磁気センサが
利用されており、シャフトの先端に装着された永久磁石
に対向するように磁気抵抗素子が配置されている。
【0003】上記磁気抵抗素子としては半導体磁気抵抗
素子と強磁性磁気抵抗素子が知られている。前者は半導
体の電気抵抗が磁界中で変化する性質を利用したもので
ある。後者は磁界中の強磁性体に関し磁化方向と電流方
向のなす角度によって抵抗が異方的に変化する性質を利
用したものである。これは異方性磁気抵抗効果と呼ば
れ、磁界の大きさによる負性磁気抵抗効果と区別され
る。即ち、通常の強磁性体にあっては、異方性磁気抵抗
効果により電流と磁化方向が平行になった時に抵抗が最
大となり、直交した時に最小となる。而して、この効果
を利用すべく基板の板面に薄膜の強磁性金属が折線状に
付着されて強磁性磁気抵抗素子が構成され、例えば特開
昭62−237302号公報に記載のように、強磁性磁
気抵抗素子がシャフトの端面とこの端面の対向位置の何
れか一方に設けられ、他方に永久磁石が設けられた回転
位置検出装置が知られている。
【0004】更に、バイアスマグネットを備えた検出素
子が知られており、強磁性磁気抵抗素子にバイアス磁界
を加えることにより良好なリニアリティを確保すること
ができる。例えば、実開昭63−193866号公報に
は、センサ部に作用する被検出体からの磁界に対し所定
の方向にバイアス磁界を印加するバイアス磁界印加手段
を設け、被検出体からの磁界とバイアス磁界との合成磁
界の方向変化を利用して被検出体の変位方向を検出する
磁気センサが提案されている。
【0005】そして、特開平2−298802号公報に
は無接触型回転角度センサを利用し、スロットル開度の
みならずアイドル域も検出し得るようにしたスロットル
ポジションセンサが提案されている。即ち、アイドル域
の検出用として、長手方向成分がスロットルバルブ閉位
置における磁石部材の磁束方向に対し所定角度偏位した
パターン形状の磁気抵抗素子が用いられ、シャフトの停
止位置近傍で磁気抵抗素子の出力信号がシャフトの回転
角度に対しリニアとなるように入出力信号特性が設定さ
れるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−298
802号公報において課題とされている、スロットル開
度即ち回転角度が小さいアイドル域でも的確なスレショ
ルドレベルを設定するには、上記実開昭63−1938
66号公報記載の技術を利用し、強磁性磁気抵抗素子に
バイアス磁界を加えることとすれば、360°周期の正
弦波信号が得られ、良好なリニアリティを確保すること
ができるので、スレショルドレベルの設定が容易とな
る。
【0007】然し乍ら、特開平2−298802号公報
に記載のスロットルポジションセンサにおいては、アイ
ドル域を検出するための強磁性磁気抵抗素子が、スロッ
トル開度を検出するための所定のパターン形状の強磁性
磁気抵抗素子とは別個に設けられているので、これらに
対し、磁石部材の異なる領域の磁界が加わることにな
る。このため、磁石部材の初期位置をスロットル開度検
出用に設定すると、アイドル域検出用の初期位置の設定
が困難となる。これを解決するためには大型の磁石部材
を設ければよいが、装置全体が大型となり好ましくな
い。
【0008】また、強磁性体磁気抵抗素子も温度変化に
応じて抵抗値変化率が変動し、温度特性を有しているの
で、上記アイドル域の検出時には周囲温度に応じて補正
する必要がある。このため、別途温度補償抵抗を設ける
等の対策が講じられ、回路構成も複雑となる。
【0009】そこで、本発明は強磁性磁気抵抗素子を有
する無接触型のスロットルポジションセンサにおいて、
簡単な構成で温度変化に影響されることなくアイドル域
を適切に検出し得るようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のスロットルポジションセンサは、スロット
ルバルブに連動して回転するシャフトと、該シャフトを
回動自在に支持するハウジングと、該ハウジング内に収
容し前記シャフトの端部に対向するように配置する検出
素子であって、隣接するブロックの長手方向成分が相互
に直交する四つのブロックから成りブリッジ回路を構成
する強磁性磁気抵抗素子を基板に付着した検出素子と、
前記シャフトの端部に装着し少くとも前記強磁性磁気抵
抗素子を含む回転磁界を形成する第1の磁石部材と、前
記強磁性磁気抵抗素子を介して前記第1の磁石部材と対
向する位置に配置し前記強磁性磁気抵抗素子に対してバ
イアス磁界を付与する第2の磁石部材とを備え、前記強
磁性磁気抵抗素子の前記四つのブロックの各々の長手方
向成分に対し初期位置における前記回転磁界の磁束の方
向が45°の角度を成すように前記第1の磁石部材を前
記シャフトの端部に固定すると共に、前記第1の磁石部
材の初期位置における前記回転磁界の磁束の方向と前記
バイアス磁界の磁束の方向が同一方向となるように前記
第2の磁石部材を配置したものである。
【0011】
【作用】上記の構成になるスロットルポジションセンサ
においては、スロットルバルブに連動してシャフトが回
転すると、第1の磁石部材が検出素子に対して相対的に
回転する。この相対的な回転に応じ、検出素子の強磁性
磁気抵抗素子を構成する四つのブロックに対してこれら
を含む平行磁束の磁界が回転するので、異方性磁気抵抗
効果により各ブロックの抵抗値が変化し、検出素子から
シャフトの回転に応じた信号が出力される。
【0012】この場合において、強磁性磁気抵抗素子に
は第2の磁石部材により上記回転磁界と同一方向磁束の
バイアス磁界が付与され、第1の磁石部材の回転磁界と
の合成磁界が形成されているので、シャフトの回転角度
に対する検出素子の出力特性は、第1の磁石部材のみの
場合に比し2倍の周期の正弦波信号が得られることとな
り、広範囲のリニアリティが得られ、スロットル開度に
正確に対応する信号が出力される。しかも、第1及び第
2の磁石部材は、両者の磁界の初期位置における磁束の
方向が強磁性磁気抵抗素子の各ブロックの長手方向成分
に対し45°の角度を成すように配置されているので、
ブリッジ回路を構成する強磁性磁気抵抗素子全体に関
し、初期位置における出力特性が温度変化によって変化
することなくアイドル域を適切に検出することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図3及び図4は本発明の一実施例に係るスロット
ルポジションセンサ1の全体構成を示すものであり、図
1は強磁性磁気抵抗素子12、バイアスマグネット13
及びロータマグネット20の配置関係を模式的に示すも
のである。スロットルポジションセンサ1は図示しない
スロットルボデーに装着され、シャフト2が図示しない
スロットルシャフトに連動して回動するように支持され
ている。図3に示すように、スロットルポジションセン
サ1は隣接する二つの凹部3a,3bを有する合成樹脂
製のハウジング3を備え、これらの凹部3a,3b間の
隔壁3cに、軸受4を介してシャフト2が回動自在に支
持されている。
【0014】シャフト2の一端にはハウジング3の一方
の凹部3a内に収容されたレバー5が固着されており、
レバー5は図示しないスロットルシャフトに連結されて
いる。ハウジング3とレバー5との間にはリターンスプ
リング6が介装されており、レバー5が所定の初期位置
方向に付勢されている。従って、図示しないスロットル
バルブの開作動に伴い、スロットルシャフトに連動する
レバー5がリターンスプリング6の付勢力に抗して駆動
され、シャフト2が回動するように構成されている。
【0015】シャフト2の他端には本発明にいう第1の
磁石部材たるロータマグネット20が固着され、ハウジ
ング3の他方の凹部3b内に収容されている。ロータマ
グネット20は正方形の永久磁石であり、図3に示すよ
うにシャフト2の先端部の凹所に嵌着され、シャフト2
と一体となって回転する。尚、ロータマグネット20の
形状は正方形に限らず、長方形、円形等としてもよい。
【0016】そして、ロータマグネット20に対向する
ように、検出素子10が配設されている。検出素子10
は、図1に示すように正方形の素子基板11を有し、そ
の板面に帯状のNi−Co合金等の薄膜強磁性合金から
成る強磁性磁気抵抗素子12(以下、単に磁気抵抗素子
12という)が付着されている。尚、素子基板11の形
状は長方形、円形等としてもよい。
【0017】磁気抵抗素子12は高抵抗化を図るため帯
状の薄膜強磁性合金が折曲され、図1に示すようなパタ
ーン形状に形成されている。即ち、磁気抵抗素子12は
長手方向成分を有する同一形状の四つのブロックから成
り、各ブロックの長手方向成分が相互に直交するパター
ン形状に形成されている。そして、各ブロック間の接続
点には端子12a乃至12dが形成されている。端子1
2a,12bは所謂電流端子で、端子12aは電源Vc
に接続され、端子12bは接地されている。端子12
c,12dは所謂電圧端子であり、これらから検出信号
が出力される。
【0018】検出素子10は図3及び図4に示すように
ハイブリッドIC基板30(以下、単にIC基板30と
いう)に実装され、その端部には複数のリード部材7の
一端が接続されている。ハウジング3の凹部3b内には
シールドケース14が嵌着されており、このシールドケ
ース14内にIC基板30が収容、固定され、合成樹脂
製のカバー9により密閉されている。リード部材7の本
体はハウジング3内に埋設されており、他端が側方に延
出してハウジング3と一体にコネクタ8が形成されてい
る。尚、IC基板30には検出素子10の出力信号を処
理する検出回路素子等が実装されているが、周知である
ので説明は省略する。
【0019】検出素子10は、素子基板11の一方の面
に磁気抵抗素子12が付着されたもので、この検出素子
10に第2の磁石部材たるバイアスマグネット13が付
着されている。従って、磁気抵抗素子12はロータマグ
ネット20とバイアスマグネット13との間に位置し、
両マグネットの合成磁界が加えられる。バイアスマグネ
ット13はロータマグネット20と同一材料の正方形の
永久磁石であり、図1に示すようにロータマグネット2
0と共に、磁気抵抗素子12の各ブロックの長手方向成
分に対し、初期位置における磁束の方向が45°を成す
ように配置されている。尚、バイアスマグネット13の
形状は正方形に限らず、長方形、円形等、種々の形状に
形成し得る。
【0020】図5は検出素子10に接続される検出回路
の一実施例を示すもので、図1に示した磁気抵抗素子1
2の四つのブロックを代表する抵抗Ra乃至Rdによっ
てブリッジ回路40が構成されており、端子12a,1
2bには電流制御回路41が接続されている。端子12
aは抵抗R3を介して電源Vcに接続され、更に抵抗R
1,R2を介して接地(GND)されている。端子12
c,12dはブリッジ回路40の出力端子で、夫々差動
増幅回路42に接続されている。そして、差動増幅回路
42の出力が最終出力端子VTAからスロットル開度信号
として出力される。また、差動増幅回路42は比較回路
43に接続されており、ここで出力電圧が所定の基準電
圧と比較され、比較結果に応じて最終出力端子IDLから
アイドル信号が出力される。以下、各回路について詳述
する。
【0021】電流制御回路41はオペアンプOP1を有
し、その帰還回路にブリッジ回路40が接続されてい
る。即ち、オペアンプOP1の出力端子はブリッジ回路
40の抵抗Rb,Rd間即ち前述の端子12bに接続さ
れ、抵抗Ra,Rc間即ち端子12aがオペアンプOP
1の反転入力端子に接続されると共に抵抗R3を介して
電源Vcに接続されている。
【0022】一方、抵抗R1,R2の直列回路が電源V
cに接続され、抵抗R1と抵抗R2の接続点がオペアン
プOP1の非反転入力端子に接続されている。従って、
印加される定電圧が抵抗R1と抵抗R2によって分割さ
れ、基準電圧VsとしてオペアンプOP1に入力され
る。而して、基準電圧Vsによって抵抗R3の両端の電
圧が決まり、ブリッジ回路40全体の抵抗値の変化に応
じてオペアンプOP1の出力電圧が変化し、定電流が供
給される。即ち、ブリッジ回路40を構成する抵抗Ra
乃至Rdの抵抗値が変化してもブリッジ回路40には一
定の電流が供給される。
【0023】ブリッジ回路40の出力端子は差動増幅回
路42に接続されている。ブリッジ回路40の抵抗R
a,Rd間即ち端子12dはオペアンプOP2の非反転
入力端子に接続され、抵抗Rb,Rc間即ち端子12c
はオペアンプOP3の非反転入力端子に接続されてい
る。オペアンプOP2の出力端子は帰還抵抗R4を介し
て反転入力端子に接続されると共に、抵抗R7を介して
オペアンプOP4の反転入力端子に接続されている。オ
ペアンプOP3の出力端子は帰還抵抗R6を介して反転
入力端子に接続されると共に、抵抗R8を介してオペア
ンプOP4の非反転入力端子に接続されている。また、
オペアンプOP2,OP3の反転入力端子間は抵抗R5
を介して接続される。
【0024】オペアンプOP4の出力端子は抵抗R9を
介して反転入力端子に接続されると共に、最終出力端子
TAに接続されている。オペアンプOP4の非反転入力
端子と抵抗R8の接続点は抵抗R10を介してオペアン
プOP5の出力端子に接続されている。オペアンプOP
5の非反転入力端子には、電源Vcの定電圧が抵抗R1
1及び抵抗R12により分割されて基準電圧Vtとして
入力するように構成されている。このオペアンプOP5
の反転入力端子はその出力端子に接続されている。
【0025】また、差動増幅回路42内のオペアンプO
P4の出力端子が比較回路43内のコンパレータCP1
の反転入力端子に接続されている。コンパレータCP1
の非反転入力端子には、電源Vcの定電圧が抵抗R13
及び抵抗R14により分割されて基準電圧Viとして入
力するように構成されている。そして、コンパレータC
P1の出力端子は最終出力端子IDLに接続されている。
尚、電源Vc、最終出力端子VTA及び最終出力端子IDL
に対しては、各々の一端が接地されたコンデンサC1,
C2,C3が夫々接続されている。
【0026】而して、本実施例のスロットルポジション
センサ1によれば、図示しないスロットルバルブに連動
してレバー5が駆動されシャフト2が軸受4内を回動す
る。このシャフト2の回動に応じ磁気抵抗素子12の各
抵抗Ra乃至Rdの抵抗値が変化する。即ち、シャフト
2の回転に伴い、ロータマグネット20による磁界も回
転し、磁気抵抗素子12に対してこれを含む平行磁束の
磁界が変化するので、異方性磁気抵抗効果により抵抗R
a乃至Rdの各抵抗値が変化する。
【0027】一方、磁気抵抗素子12によって構成され
るブリッジ回路40には電流制御回路41を介して定電
流が供給されているので、磁気抵抗素子12の各抵抗R
a乃至Rdの抵抗値の変化に応じてブリッジ回路40の
抵抗Ra,Rdの接続点と抵抗Rb,Rcの接続点との
間に不平衡電位差が生ずる。これが、差動増幅回路42
に入力し、最終出力端子VTAからスロトッル開度信号た
る電圧出力が得られる。即ち、図2に示すようにスロッ
トル開度0°乃至90°に対応するシャフト2の回転角
度に対しリニアに増加する電圧出力が得られる。
【0028】また、オペアンプOP4の出力電圧がコン
パレータCP1において基準電圧Viと比較され、この
基準電圧Vi以上であるときには、コンパレータCP1
の出力、即ち最終出力端子IDLの出力は図2に示すよう
に低(L)レベルの出力となる。基準電圧Viを下回る
とコンパレータCP1の出力は高(H)レベルとなり、
最終出力端子IDLからはスロットルバルブがアイドル域
にあることを示すアイドル信号として出力される。換言
すれば、基準電圧Viとの比較結果に応じてオン(H)
又はオフ(L)のアイドルスイッチ出力が得られる。
【0029】この場合において、周囲温度が−30℃、
25℃、120℃と変化したときの出力特性を示す図2
に明らかなように、第1及び第2の磁石部材たるロータ
マグネット20及びバイアスマグネット13による磁界
の磁束方向が磁気抵抗素子12の各ブロックの長手方向
成分に対し45°の角度を成すP点においては、抵抗R
a乃至Rdの各抵抗値が等しくなるので最終出力端子V
TAの出力は温度変化によって変化しない。従って、本実
施例のようにこのP点をスロットル開度0°に設定する
と共に、P点での出力値をスレショルドレベルとして基
準電圧Viを設定することにより、磁気抵抗素子12の
温度特性に影響されることなくアイドル域を峻別するこ
とができる。
【0030】而して、本実施例の検出素子10の出力
は、図2に示すように、360°周期の正弦波信号とな
り、従来のロータマグネット20のみの場合の出力特性
(180°周期)に比し2倍のリニア範囲が得られるの
みならず、温度変化に伴なう出力変動が生じないP点を
アイドル域検出時のスレショルドレベルとしているの
で、周囲温度変化に起因するアイドル域の検出誤差を抑
えることができる。従って、厳しい外部環境においても
安定した検出精度を確保することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明のスロット
ルポジションセンサによれば、第2の磁石部材によるバ
イアス磁界と第1の磁石部材の回転磁界が強磁性磁気抵
抗素子に加えられるので、良好なリニアリティを確保す
ることができる。しかも、第1及び第2の磁石部材の磁
界の初期位置における磁束の方向が強磁性磁気抵抗素子
の各ブロックの長手方向成分に対し45°の角度を成す
ように配置されており、初期位置における出力特性が温
度変化によって変化することはないので、簡単な構成で
周囲の温度変化に影響されることなくアイドル域を適切
に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスロットルポジションセン
サに収容される磁気抵抗素子、バイアスマグネット及び
ロータマグネットの配置を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例のスロットルポジションセン
サの出力特性図である。
【図3】本発明の一実施例のスロットルポジションセン
サの縦断面図である。
【図4】本発明の一実施例のスロットルポジションセン
サのカバーを取り除いた状態の平面図である。
【図5】本発明の一実施例のスロットルポジションセン
サに用いられる検出回路の回路図である。
【符号の説明】
1 スロットルポジションセンサ 2 シャフト, 3 ハウジング 10 検出素子 11 素子基板 12 強磁性磁気抵抗素子 13 バイアスマグネット(第2の磁石部材) 20 ロータマグネット(第1の磁石部材) 30 ハイブリットIC基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルバルブに連動して回転するシ
    ャフトと、該シャフトを回動自在に支持するハウジング
    と、該ハウジング内に収容し前記シャフトの端部に対向
    するように配置する検出素子であって、隣接するブロッ
    クの長手方向成分が相互に直交する四つのブロックから
    成りブリッジ回路を構成する強磁性磁気抵抗素子を基板
    に付着した検出素子と、前記シャフトの端部に装着し少
    くとも前記強磁性磁気抵抗素子を含む回転磁界を形成す
    る第1の磁石部材と、前記強磁性磁気抵抗素子を介して
    前記第1の磁石部材と対向する位置に配置し前記強磁性
    磁気抵抗素子に対してバイアス磁界を付与する第2の磁
    石部材とを備え、前記強磁性磁気抵抗素子の前記四つの
    ブロックの各々の長手方向成分に対し初期位置における
    前記回転磁界の磁束の方向が45°の角度を成すように
    前記第1の磁石部材を前記シャフトの端部に固定すると
    共に、前記第1の磁石部材の初期位置における前記回転
    磁界の磁束の方向と前記バイアス磁界の磁束の方向が同
    一方向となるように前記第2の磁石部材を配置したこと
    を特徴とするスロットルポジションセンサ。
JP14858892A 1992-05-15 1992-05-15 スロットルポジションセンサ Pending JPH05322510A (ja)

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