JP3310573B2 - 断熱壁パネル - Google Patents

断熱壁パネル

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JP3310573B2
JP3310573B2 JP05621297A JP5621297A JP3310573B2 JP 3310573 B2 JP3310573 B2 JP 3310573B2 JP 05621297 A JP05621297 A JP 05621297A JP 5621297 A JP5621297 A JP 5621297A JP 3310573 B2 JP3310573 B2 JP 3310573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅において壁の
外装材と内壁材との間及び柱材の間に介装して使用され
る断熱壁パネルに関し、特に、断熱壁パネルにおける面
材の周囲の鍔部と断熱材との間に滞留する湿気、又は、
面材に配設された枠体と鍔部との間に滞留する湿気を促
進的に結露させるとともに、その結露水を迅速に外方に
逃がすことが可能な断熱壁パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅の断熱性、気密性が向上
するに従って、住宅の隙間で結露が発生することが問題
となってきている。かかる結露は、長期の間に土台や桁
等を腐らせ悪影響を及ぼすことから、これを防止すべく
各種の方法が採用されている。
【0003】例えば、住宅の気密性を一層向上させるた
め住宅において結露が発生する隙間を可能な限り少なく
する方法、結露は住宅の壁内部で発生し易いので壁内部
と外気とを連通して空気を循環させることにより結露の
原因となる湿気を外部へ放出する方法等が採用されてい
る。これらの方法によれば、結露の発生を防止すること
がある程度は可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法は、基本的に結露の発生を防止する点に主眼が
置かれており、住宅の気密性を向上させたり、また、壁
内部に発生する湿気を外部へ放出するといっても自ずと
限度があり、いずれの方法によっても効率的に結露を防
止するにはまだまだ不充分である。
【0005】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、断熱壁パネルにおける面材の周
囲の鍔部と断熱材との間に滞留する湿気、又は、面材に
配設された枠体と鍔部との間に滞留する湿気を促進的に
結露させるとともに、その結露水を迅速に外方に逃がす
ことが可能な断熱壁パネルを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る断熱壁パネルは、壁の外装材と内壁材と
の間及び柱材間に介装して使用される断熱壁パネルにお
いて、柱材に当接される面材であって周囲に鍔部を有す
るようにその面材に配設された断熱材と、前記断熱材が
柱と対向する側で断熱材の左右側端面に上下方向に形成
された切欠部と、前記切欠部に沿って配置された金属部
材とを備え、前記切欠部に配置される金属部材と柱との
間には間隙が形成されていることを特徴とする。
【0007】前記請求項1の断熱壁パネルでは、その内
部に滞留する湿気は、断熱材の左右側端面にて上下方向
に形成された切欠部に沿って配置された金属部材の表面
にて結露される。このとき、断熱材は一般に熱伝導性が
低く湿気を排除する性質を有する一方、金属部材は一般
に高い熱伝導性を有していることから、断熱壁パネルの
断熱材と面材及び柱材の間に形成される狭い周囲空間に
滞留している湿気は、金属部材の表面で促進的に結露さ
れる。このように発生する結露水は金属部材を下方に伝
っていき、面材の外方まで延出された金属部材から外部
に排出される。これにより、断熱材内に滞留する湿気を
促進的に結露させるとともに、その結露水を迅速に外方
に逃がすことが可能となる。ここに、面材の材料として
は、構造用合板、パーティクルボード、繊維板等が望ま
しい。
【0008】また、金属部材と柱の間に間隙が形成され
ているので、金属部材の表面に結露した結露水が柱に付
着することを確実に防止することが可能となる。これに
より、柱が腐ることはない。
【0009】更に、請求項に係る断熱壁パネルは、請
求項1の断熱壁パネルにおいて、前記金属部材は金属パ
イプからなることを特徴とし、また、請求項に係る断
熱壁パネルは、請求項の断熱壁パネルにおいて、前記
金属パイプには複数の穴が形成されていることを特徴と
する。かかる請求項及び請求項の断熱壁パネルで
は、その内部に滞留している湿気が、直接金属パイプの
表面にて結露するとともに、各穴から金属パイプの内部
に入り込んで金属パイプの内面にて結露されることとな
る。これにより、断熱壁パネル内の湿気を効率的に結露
させることが可能となる。
【0010】また、請求項に係る断熱壁パネルは、請
求項1の断熱壁パネルにおいて、前記金属部材は前記切
欠部の角部に合致する角形状を有する金属板からなるこ
とを特徴とする。このように、金属部材が切欠部の角部
に合致する角形状を有する場合にも、前記請求項
の場合と同様、断熱壁パネル内の湿気を効率的に結露さ
せることが可能となる。
【0011】更に、請求項に係る断熱壁パネルは、請
求項1の断熱壁パネルにおいて、前記面材又は断熱材の
一部若しくは全部に、防水処理、溌水処理又は木材防腐
処理の1つ又は2つ以上の処理が施されたことを特徴と
する。請求項の断熱壁パネルでは、特に、面材の鍔部
と鍔部に近接する断熱材の少なくとも片方には、防水処
理、溌水処理、木材防腐処理の1つ又は2つ以上の処理
が施されているのが好ましく、鍔部やその近傍の断熱材
にて結露した場合においても、鍔部や断熱材が結露水に
よって腐食することを確実に防止することが可能とな
る。
【0012】ここに、防水処理としては、シリコーン系
のシラン化合物あるいはシラン系のオリゴマーを鍔部や
断熱材の表層に含浸することにより行うのが望ましい。
また、溌水処理としては、陰イオン活性剤を使用するの
が望ましく、例えば、金属せっけんを鍔部や断熱材に含
浸枕着させて行われる。更に、木材防腐処理としては、
鍔部や断熱材の表層に、クレオソート油、アルキルアン
モニウム化合物(ジデシルメチルアンモニウムクロライ
ド)、クロム・銅・亜鉛化合物(珪フッ化銅、珪フッ化
亜鉛、二クロム酸アンモニウム)、銅・アルキルアンモ
ニウム化合物(銅・N−アルキルベンジルジメチルアン
モニウムクロライド)、脂肪酸金属塩系化合物(ナフテ
ン酸銅、ナフテン酸亜鉛)等の木材防腐剤を注入処理し
て行うのが望ましい。断熱材と柱材、桁及び面材によっ
て囲まれる空間は、結露し易いコンディションにあるの
で、面材の鍔部や断熱材が面材と結合している近傍部分
に前記各処理を同時に施せば一層の効果が得られる。
【0013】また、請求項に係る断熱壁パネルは、
の外装材と内壁材との間及び柱材と桁との間に介装して
使用される断熱壁パネルにおいて、柱材と桁とに当接さ
れる面材であって周囲に鍔部を有するようにその面材に
配設された枠体と、前記面材と枠体に囲まれた中に配置
された断熱材と、前記枠体が柱材と対向する側で枠体の
左右側端面に上下方向に形成された切欠部と、前記切欠
部に沿って配置された金属部材とを備え、前記切欠部に
配置される金属部材と柱との間には間隙が形成されてい
ることを特徴とする。
【0014】請求項の断熱壁パネルでは、その内部に
滞留する湿気、特に、枠体と鍔部との間に滞留する湿気
は、枠体が柱材に対向する左右側端面にて上下方向に形
成された切欠部に沿って配置された金属部材の表面にて
結露される。このとき、断熱材は一般に熱伝導性が低く
湿気を排除する性質を有する一方、金属部材は一般に高
い熱伝導性を有していることから、断熱壁パネルの枠体
と面材及び柱材の間に形成される狭い周囲空間に滞留し
ている湿気は、金属部材の表面で促進的に結露される。
このように発生する結露水は金属部材を下方に伝ってい
き、面材の外方まで延出された金属部材から外部に排出
される。これにより、断熱材内に滞留する湿気を促進的
に結露させるとともに、その結露水を迅速に外方に逃が
すことが可能となる。また、枠体が面材に配設されてい
るので、面材が枠体により補強されて断熱壁パネル全体
の強度を向上することが可能となり、更に、断熱材は面
材と枠体とで囲まれる空間に配置すればよく、その位置
決め配置を簡単に行うことが可能となる。また、金属部
材と柱の間に間隙が形成されているので、金属部材の表
面に結露した結露水が柱に付着することを確実に防止す
ることが可能となる。これにより、柱が腐ることはな
い。
【0015】ここに、枠体を形成する材料としては、塩
化ビニル樹脂等のプラスチックやアルミ等の金属でもよ
いが、加工性、経済性等を勘案すれば木材が最も適して
いる。かかる木材から形成された枠体は、面材に対して
釘、接着剤等で取り付ければよい。
【0016】更に、請求項に係る断熱壁パネルは、請
求項の断熱壁パネルにおいて、前記面材、枠体あるい
は断熱材の一部又は全部に、防水処理、溌水処理又は木
材防腐処理の1つ又は2つ以上の処理が施されたことを
特徴とする。このように請求項の断熱壁パネルでは、
特に、面材の鍔部と枠体の少なくとも片方には、防水処
理、溌水処理、木材防腐処理の1つ又は2つ以上の処理
が施されているので、鍔部や枠体にて結露した場合にお
いても、鍔部や枠体が結露水によって腐食することを確
実に防止することが可能となる。
【0017】ここに、前記請求項の場合と同様、防水
処理としては、シリコーン系のシラン化合物あるいはシ
ラン系のオリゴマーを鍔部や枠体の表層に含浸すること
により行うのが望ましい。また、溌水処理としては、陰
イオン活性剤を使用するのが望ましく、例えば、金属せ
っけんを鍔部や枠体に含浸枕着させて行われる。更に、
木材防腐処理としては、鍔部や枠体の表層に、クレオソ
ート油、アルキルアンモニウム化合物(ジデシルメチル
アンモニウムクロライド)、クロム・銅・亜鉛化合物
(珪フッ化銅、珪フッ化亜鉛、二クロム酸アンモニウ
ム)、銅・アルキルアンモニウム化合物(銅・N−アル
キルベンジルジメチルアンモニウムクロライド)、脂肪
酸金属塩系化合物(ナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛)等
の木材防腐剤を注入処理して行うのが望ましい。枠体と
柱材、桁及び面材によって囲まれる空間は、結露し易い
コンディションにあるので、面材の鍔部や枠体が面材と
結合している近傍部分に前記各処理を同時に施せば一層
の効果が得られる。
【0018】また、請求項に係る断熱壁パネルは、請
求項の断熱壁パネルにおいて、前記面材又は断熱材の
露出面にはシート状物が張り合わせられたことを特徴と
する。請求項の断熱壁パネルにおけるように、面材や
枠体にシート状物を張り合わせれば、前記防水処理、溌
水処理、木材防腐処理による効果と同等の効果が得られ
る。ここに、シート状物としては、クラフト紙、ハトロ
ン紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
等のシート状物が好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る断熱壁パネル
について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を
参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係る
断熱壁パネルの構成について図1乃至図4に基づき説明
する。ここに、図1は断熱壁パネルを使用して壁を構成
した状態を一部省略して模式的に示す部分断面図、図2
は内壁材側から見た断熱壁パネルを一部省略して模式的
に示す斜視図、図3は壁を構成する断熱壁パネルを水平
方向に切断して示す断面図、図4は金属パイプを一部省
略して模式的に示す斜視図である。
【0020】図1において、壁1は外装材2と内壁材3
とから構成され、各外装材2及び内壁材3間で、且つ、
上側柱材4(以下、桁と称する)と基礎5上に固設され
た下側柱材6(以下、土台と称する)との間には、断熱
壁パネル7が、その面材8の鍔部Tを桁4、土台6の屋
外側面に釘等で固定することにより固定されている。
【0021】ここに、面材8は、構造用合板、パーティ
クルボード、繊維板等から形成されており、少なくとも
その内壁材3側(図1中、右面側)には、防水処理、溌
水処理、木材防腐処理が施されている。防水処理として
は、シリコーン系のシラン化合物あるいはシラン系のオ
リゴマーを面材8の表層に含浸することにより行われ
る。また、溌水処理としては、陰イオン活性剤を使用す
るのが望ましく、例えば、金属せっけんを面材8に含浸
枕着させて行われる。更に、木材防腐処理としては、面
材8の表層に、クレオソート油、アルキルアンモニウム
化合物(ジデシルメチルアンモニウムクロライド)、ク
ロム・銅・亜鉛化合物(珪フッ化銅、珪フッ化亜鉛、二
クロム酸アンモニウム)、銅・アルキルアンモニウム化
合物(銅・N−アルキルベンジルジメチルアンモニウム
クロライド)、脂肪酸金属塩系化合物(ナフテン酸銅、
ナフテン酸亜鉛)等の木材防腐剤を注入処理して行われ
る。尚、前記防水処理、溌水処理、木材防腐処理は、面
材8の内壁材3側面の全体に渡って行ってもよいが、少
なくとも面材8の鍔部Tのみにつき行ってもよい。
【0022】かかる断熱壁パネル7における面材8(外
装材2側の面材)には、発泡性の合成樹脂材料から形成
された発泡断熱材9(以下、断熱材と称する)が配設さ
れてなる。ここに、断熱材9を形成する合成樹脂材料と
しては、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹
脂、ユリア樹脂等の合成樹脂に発泡剤を混入したものが
使用されている。このような断熱材9は熱伝導性が低
く、独立気泡の構造をとっているので内部に湿気が入り
込むことはなく、内壁材3側の発泡断熱材9の表面には
クラフト紙或いはポリエチレン等の樹脂をコーティング
した積層クラフト紙等のシート8Aが貼られている。こ
のシート8Aによって耐水、防湿効果を確保できる。ま
た、鍔部Tの近傍に位置する断熱材9の部分、例えば、
面材8側で断熱材9の周囲に、面材8の内壁材3側面に
施されたと同様の防水処理、溌水処理及び木材防腐処理
が行われてもよい。
【0023】また、断熱材9の左右側端面には、外装材
3側にて上下方向に切欠部10が形成されており、この
切欠部10内には、その上下方向に沿って多数の穴11
Aが形成された金属パイプ11が配置されている。これ
ら各切欠部10、金属パイプ11の詳細については後述
する。
【0024】尚、断熱壁パネル7は、壁1を家屋に施工
する際に組み立てられるものであり、桁4と土台6との
間、及び、桁4と土台6との間に立設される柱14(図
3参照)の間に嵌め込まれる。また、図1に示すよう
に、内壁材3の下方位置には床15を支える根太12が
配置され、内壁材3の上方位置には天井13が配置され
ている。
【0025】次に、断熱壁パネル7の詳細な構成につい
て図2乃至図4に基づき説明する。断熱壁パネル7にお
いて、外装材2側に配置される面材8側にて断熱材9の
左右両端面9Aには、一対の切欠部10が断熱材9の上
下方向に形成されている。そして、各切欠部10には、
その内端面10Aに接触するように金属パイプ11が上
下方向に配置されている。ここに、切欠部10の幅W
は、金属パイプ11の直径よりも大きく形成されてお
り、従って、金属パイプ11が切欠部11の内端面10
Aに接触されることから、切欠部10の外面(断熱材9
の端面9Aと同一面)と金属パイプ11の外周面との間
には、図2に示すように、間隙Sが形成されることとな
る。この間隙Sは、図3に示すように、断熱壁パネル7
が一対の柱14間に嵌め込まれた際に、金属パイプ11
の外周面と柱14の外周面とが相互に接触することを防
止し、後述するように金属パイプ11の外周面に結露し
た結露水が柱14に付着することを確実に防止して柱1
4が腐る等の悪影響が発生することを回避する作用を行
うものである。
【0026】金属パイプ11は、切欠部10に沿って上
下方向に伸長された垂直部11B及び垂直部11Bの下
端から略直角に曲げて延設された延設部11Cから構成
されており、各垂直部11B、延設部11Cには多数の
穴11Aが形成されている。ここに、垂直部11Bは、
切欠部10内に配置され、また、延設部11Cは、断熱
材9の厚さ方向に形成され切欠部10に連続する切欠溝
10B内に配置されるとともに、切欠溝10Bから断熱
材9の外方に露出されている。
【0027】金属パイプ11を形成する金属材料として
は、熱伝導性が高く、且つ、耐水性に優れた材料が好ま
しく、例えば、アルミニウム、銅、チタン、ステンレス
等の金属材料が好適である。このような金属パイプ11
を使用することにより、断熱材9の近傍に滞留する湿気
は、断熱材9が低い熱伝導性を有して湿気を外方に排除
する特性を有することと相まって、金属パイプ11の外
周面にて促進的に結露されるとともに、各穴11Aから
金属パイプ11内に入り込んで金属パイプ11の内面に
て促進的結露される。このように結露された結露水は、
垂直部11Bの外周面及び内面を下方に伝っていき、延
設部11Cから断熱壁パネル7の外方に排出されるもの
である。
【0028】以上詳細に説明した通り第1実施形態に係
る断熱壁パネル7では、面材8に配設された断熱材9が
各柱14と対向する側で、外装材2側に配置される面材
8側にて断熱材9の左右両端面9Aで上下方向に切欠部
10、及び、切欠部10に連続する切欠溝10Bを形成
するとともに、各切欠部10、切欠溝10B内には多数
の穴11Aを有する垂直部11Bと延設部11Cとから
なる金属パイプ11を配置し、また、延設部11Cを切
欠溝10Bから断熱材9の外方に露出させたので、断熱
材9が低い熱伝導性を有して湿気を外方に排除する特性
を有することと相まって、断熱材9の近傍に滞留する湿
気を金属パイプ11の外周面にて促進的に結露すること
ができるとともに、各穴11Aから金属パイプ11内に
入り込ませて金属パイプ11の内面にて促進的に結露す
ることができる。また、金属パイプ11の延設部11C
は断熱材9の外方に露出されているので、前記のように
金属パイプ11の外周面及び内面で結露された結露水を
垂直部11Bの外周面及び内面を下方に伝わらせて延設
部11Cから断熱壁パネル7の外方に効率的に排出する
ことができる。
【0029】また、断熱壁パネル7においては、切欠部
10の幅Wを、金属パイプ11の直径よりも大きく形成
するとともに、金属パイプ11を切欠部11の内端面1
0Aに接触させることにより、切欠部10の外面(断熱
材9の端面9Aと同一面)と金属パイプ11の外周面と
の間に間隙Sを形成したので、断熱壁パネル7が一対の
柱14間に嵌め込まれた際に、金属パイプ11の外周面
と柱14の外周面とが相互に接触することを防止するこ
とができ、従って、金属パイプ11の外周面に結露した
結露水が柱14に付着することを確実に防止して柱14
が腐る等の悪影響が発生することを回避することができ
る。
【0030】更に、面材8の鍔部Tや鍔部Tに近接する
断熱材9には、防水処理、溌水処理、木材防腐処理が施
されているので、鍔部Tやその近傍の断熱材9にて結露
した場合においても、鍔部Tや断熱材9が結露水によっ
て腐食することを確実に防止することができる。
【0031】次に、第2実施形態に係る断熱壁パネルに
ついて図5乃至図7に基づき説明する。ここに、図5は
内壁材側から見た第2実施形態の断熱壁パネルを一部省
略して模式的に示す斜視図、図6は壁を構成する断熱壁
パネルを水平方向に切断して示す断面図、図7は金属板
を一部省略して模式的に示す斜視図である。尚、第2実
施形態に係る断熱壁パネルは、基本的に前記第1実施形
態の断熱壁パネル7と同一の構成を有しており、第1実
施形態では湿気を促進的に結露させる部材として金属パ
イプ11を使用したが、第2実施形態では金属パイプ1
1に代えて角形状を有する金属板を使用している点での
み異なる。従って、以下の説明において第1実施形態に
おける同一の部材、要素については同一の番号を付する
こととし、第2実施形態に特徴的な構成に主眼をおいて
説明することとする。
【0032】図5乃至図7に示す断熱壁パネル7におい
て、外装材2側に配置される面材8側にて断熱材9の左
右両端面9Aには、一対の切欠部10が断熱材9の上下
方向に形成されている。そして、各切欠部10には、そ
の内端面10Aに接触するように金属板20が上下方向
に配置されている。ここに、切欠部10の幅Wは、角形
状を有する金属板20の一片の幅よりも大きく形成され
ており、従って、金属板20の一片が切欠部11の内端
面10Aに接触されることから、切欠部10の外面(断
熱材9の端面9Aと同一面)と金属板20の一片の端部
との間には、図5に示すように、間隙Sが形成されるこ
ととなる。この間隙Sは、図6に示すように、断熱壁パ
ネル7が一対の柱14間に嵌め込まれた際に、金属板2
0の一片の端部と柱14の外周面とが相互に接触するこ
とを防止し、後述するように金属板20の外周面に結露
した結露水が柱14に付着することを確実に防止して柱
14が腐る等の悪影響が発生することを回避する作用を
行うものである。
【0033】金属板20は、図5、図6に示すように、
内端面10Aを含む切欠部10の角部に合致する角形状
を有しており、切欠部10に沿って上下方向に伸長され
た垂直部20A及び垂直部20Aの下端から略直角に曲
げて延設された延設部20Bから構成されている。ここ
に、垂直部20Aは、切欠部10内に配置され、また、
延設部20Bは、断熱材9の厚さ方向に形成され切欠部
10に連続する切欠溝10B内に配置されるとともに、
切欠溝10Bから断熱材9の外方に露出されている。
【0034】金属板20を形成する金属材料としては、
熱伝導性が高く、且つ、耐水性に優れた材料が好まし
く、例えば、アルミニウム、銅、チタン、ステンレス等
の金属材料が好適である。このような金属板20を使用
することにより、断熱材9の近傍に滞留する湿気は、断
熱材9が低い熱伝導性を有して湿気を外方に排除する特
性を有することと相まって、金属板20の外周面にて促
進的に結露される。このように結露された結露水は、垂
直部11Bの外周面を下方に伝っていき、延設部11C
から断熱壁パネル7の外方に排出されるものである。
【0035】以上詳細に説明した通り第2実施形態に係
る断熱壁パネル7では、第1実施形態におけると同様、
面材8に配設された断熱材9が各柱14と対向する側
で、外装材2側に配置される面材8側にて断熱材9の左
右両端面9Aで上下方向に切欠部10、及び、切欠部1
0に連続する切欠溝10Bを形成するとともに、各切欠
部10、切欠溝10B内には垂直部20Aと延設部20
Bとからなる角形状を有する金属板20を配置し、ま
た、延設部20Bを切欠溝10Bから断熱材9の外方に
露出させたので、断熱材9が低い熱伝導性を有して湿気
を外方に排除する特性を有することと相まって、断熱材
9の近傍に滞留する湿気を金属板20の外周面にて促進
的に結露することができる。また、金属板20の延設部
20Bは断熱材9の外方に露出されているので、前記の
ように金属板20の外周面で結露された結露水を垂直部
20Aの外周面を下方に伝わらせて延設部20Bから断
熱壁パネル7の外方に効率的に排出することができる。
【0036】また、断熱壁パネル7においては、切欠部
10の幅Wを、金属板20の一片の幅よりも大きく形成
するとともに、金属板20の角部を切欠部11の内端面
10Aに接触させることにより、切欠部10の外面(断
熱材9の端面9Aと同一面)と金属板20の一片の端部
との間に間隙Sを形成したので、断熱壁パネル7が一対
の柱14間に嵌め込まれた際に、金属板20の一片の端
部と柱14の外周面とが相互に接触することを防止する
ことができ、従って、金属板20の外周面に結露した結
露水が柱14に付着することを確実に防止して柱14が
腐る等の悪影響が発生することを回避することができ
る。
【0037】次に、第3実施形態に係る断熱壁パネルに
ついて図8及び図9に基づき説明する。ここに、図8は
内壁材側から見た第3実施形態の断熱壁パネルを一部省
略して模式的に示す斜視図、図9は壁を構成する断熱壁
パネルを水平方向に切断して示す断面図である。尚、第
3実施形態に係る断熱壁パネルは、基本的に前記第1及
び第2実施形態の断熱壁パネル7と同一の構成を有して
おり、第1実施形態及び第2実施形態では、面材8に配
設された断熱材9の左右両端面9Aにて上下方向に切欠
部10を形成し、かかる切欠部10に金属パイプ11又
は金属板20を配置するように構成したが、第3実施形
態では面材の周囲に鍔部が形成されるように面材に対し
て枠体を配設し、その枠体の左右側端面にて上下方向に
切欠部を形成するとともに、切欠部に沿って金属パイプ
を配置するように構成した点で、第1実施形態及び第2
実施形態とは異なる。従って、以下の説明において第1
実施形態における同一の部材、要素については同一の番
号を付することとし、第3実施形態に特徴的な構成に主
眼をおいて説明することとする。
【0038】図8及び図9に示す断熱壁パネル7におい
て、外装材2側の面材8の内側面には、枠体30が配設
されている。かかる枠体30は木材から形成されてお
り、面材8に対して釘、接着剤等により取り付けられて
いる。また、枠体30は、上枠材31、下枠材32、左
枠材33、右枠材34、及び、中央枠材35から構成さ
れ、面材8の周囲に鍔部Tを形成するように全体として
長方形状を有している。前記各枠材により囲まれて面材
8上に形成される2つの空間には、それぞれ断熱材9が
配置されている。
【0039】前記枠体30は、図8に示すように、面材
8に配設されていることから面材8を補強する作用を行
い、これにより断熱パネル7全体の強度を向上すること
ができる。また、断熱材9は各枠材により形成される各
空間に配置すればよく、従って、その位置決め配置を簡
単に行うことができる。
【0040】ここに、第3実施形態の断熱壁パネル7に
おいて、第1実施形態の場合と同様、面材8は、構造用
合板、パーティクルボード、繊維板等から形成されてお
り、少なくともその内壁材3側(図1参照)には、防水
処理、溌水処理、木材防腐処理が施されている。防水処
理としては、シリコーン系のシラン化合物あるいはシラ
ン系のオリゴマーを面材8の表層に含浸することにより
行われる。また、溌水処理としては、陰イオン活性剤を
使用するのが望ましく、例えば、金属せっけんを面材8
に含浸枕着させて行われる。更に、木材防腐処理として
は、面材8の表層に、クレオソート油、アルキルアンモ
ニウム化合物(ジデシルメチルアンモニウムクロライ
ド)、クロム・銅・亜鉛化合物(珪フッ化銅、珪フッ化
亜鉛、二クロム酸アンモニウム)、銅・アルキルアンモ
ニウム化合物(銅・N−アルキルベンジルジメチルアン
モニウムクロライド)、脂肪酸金属塩系化合物(ナフテ
ン酸銅、ナフテン酸亜鉛)等の木材防腐剤を注入処理し
て行われる。尚、前記防水処理、溌水処理、木材防腐処
理は、面材8の内壁材3側面の全体に渡って行ってもよ
いが、少なくとも面材8の鍔部Tのみにつき行ってもよ
い。また、前記各防水処理、溌水処理、木材防腐処理
は、枠体30における各枠材の外側面に施されてもよ
い。
【0041】また、前記各防水処理、溌水処理、木材防
腐処理に代えて、又は、各処理と共に、面材8の内面及
び/又は各枠材の外面に、シート状物を張り合わせても
よい。ここに、シート状物としては、ハトロン紙、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のシート
状物が好適であり、かかるシート状物を張り合わせるこ
とにより前記防水処理、溌水処理、木材防腐処理による
効果と同等の効果が得られる。
【0042】前記左枠材33の左端面には、上下方向に
切欠部10が形成されており、また、前記右枠材34の
右端面にも上下方向に切欠部10が形成されている。そ
して、各切欠部10には、その内端面10Aに接触する
ように金属パイプ11が上下方向に配置されている。
尚、図8には図示されていないが、切欠部10の幅が金
属パイプ11の直径よりも大きく形成されている点につ
いては第1実施形態の場合と同様であり、従って、金属
パイプ11が切欠部11の内端面10Aに接触されるこ
とから、切欠部10の外面(左枠材33の左端面及び右
枠材34の右端面と同一面)と金属パイプ11の外周面
との間には、間隙が形成される点についても同様であ
る。かかる間隙を介して、断熱壁パネル7が一対の柱1
4間に嵌め込まれた際に、金属パイプ11の外周面と柱
14の外周面とが相互に接触することを防止し、金属パ
イプ11の外周面に結露した結露水が柱14に付着する
ことを確実に防止して柱14が腐る等の悪影響の発生が
回避される。
【0043】また、左枠材33、右枠材34の各切欠部
10に連続して切欠溝10Bが形成されており、金属パ
イプ11の垂直部11Bは、切欠部10内に配置され、
また、延設部11Cは、切欠溝10B内に配置されると
ともに、切欠溝10Bから各左枠材33、右枠材34の
外方に露出されている。
【0044】前記構成において、面材8の鍔部Tと枠体
30の近傍に滞留する湿気は、断熱材9が低い熱伝導性
を有して湿気を外方に排除する特性を有することと相ま
って、金属パイプ11の外周面にて促進的に結露される
とともに、各穴11Aから金属パイプ11内に入り込ん
で金属パイプ11の内面にて促進的結露される。このよ
うに結露された結露水は、垂直部11Bの外周面及び内
面を下方に伝っていき、延設部11Cから断熱壁パネル
7の外方に排出されるものである。
【0045】このとき、面材8や枠体30に対して防水
処理、溌水処理、木材防腐処理を施したり、また、シー
ト状物を張り合わせておけば、結露水に起因して面材8
の鍔部Tや枠体30が腐ってしまうことを確実に防止す
ることができる。
【0046】以上詳細に説明した通り第3実施形態に係
る断熱壁パネル7では、第1実施形態におけると同様、
面材8に配設された枠体30が各柱14と対向する側
で、外装材2側に配置される面材8側にて枠体30の左
枠材33及び右枠材34の端面で上下方向に切欠部1
0、及び、切欠部10に連続する切欠溝10Bを形成す
るとともに、各切欠部10、切欠溝10B内には多数の
穴11Aを有する垂直部11Bと延設部11Cとからな
る金属パイプ11を配置し、また、延設部11Cを切欠
溝10Bから左枠材33、右枠材34の外方に露出させ
たので、断熱材9が低い熱伝導性を有して湿気を外方に
排除する特性を有することと相まって、面材8の鍔部T
や枠体30の近傍に滞留する湿気を金属パイプ11の外
周面にて促進的に結露することができるとともに、各穴
11Aから金属パイプ11内に入り込ませて金属パイプ
11の内面にて促進的に結露することができる。また、
金属パイプ11の延設部11Cは左枠材33、右枠材3
4の外方に露出されているので、前記のように金属パイ
プ11の外周面及び内面で結露された結露水を垂直部1
1Bの外周面及び内面を下方に伝わらせて延設部11C
から断熱壁パネル7の外方に効率的に排出することがで
きる。
【0047】また、断熱壁パネル7においては、切欠部
10の幅を、金属パイプ11の直径よりも大きく形成す
るとともに、金属パイプ11を切欠部11の内端面10
Aに接触させることにより、切欠部10の外面(左枠材
33の外面、右枠材34の外面と同一面)と金属パイプ
11の外周面との間に間隙を形成したので、断熱壁パネ
ル7が一対の柱14間に嵌め込まれた際に、金属パイプ
11の外周面と柱14の外周面とが相互に接触すること
を防止することができ、従って、金属パイプ11の外周
面に結露した結露水が柱14に付着することを確実に防
止して柱14が腐る等の悪影響が発生することを回避す
ることができる。
【0048】更に、面材8の内面や枠体30の外面に対
して、防水処理、溌水処理、木材防腐処理が施されてお
り、また、シート状物が張り合わされているので、面材
8の鍔部Tや枠体30の近傍に滞留する湿気に起因して
結露が発生した場合においても、面材8の鍔部Tや枠体
が腐ってしまうことを確実に防止することができる。
【0049】尚、本発明は前記各実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、
前記第1及び第3実施形態においては多数の穴11Aが
形成された垂直部11B及び延設部11Cからなる金属
パイプ11を使用し、また、第2実施形態では垂直部2
0A及び延設部20Bからなる金属板20を使用した
が、金属パイプ11や金属板20にて延設部11C、2
0Bが一体に形成されている必要はなく、各延設部11
C、20Bをプラスチックパイプから構成し、垂直部1
1B、20Aの下端に取り付けるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の断熱壁パネ
ルでは、その内部に滞留する湿気は、断熱材の左右側端
面にて上下方向に形成された切欠部に沿って配置された
金属部材の表面にて結露される。このとき、断熱材は一
般に熱伝導性が低く湿気を排除する性質を有する一方、
金属部材は一般に高い熱伝導性を有していることから、
断熱壁パネルの断熱材と面材及び柱材の間に形成される
狭い空間に滞留している湿気は、金属部材の表面で促進
的に結露される。このように発生する結露水は金属部材
を下方に伝っていき、面材の外方まで延出された金属部
材から外部に排出される。これにより、断熱材の付近に
滞留する湿気を促進的に結露させるとともに、その結露
水を迅速に外方に逃がすことが可能となる。
【0051】また、金属部材と柱の間に間隙が形成され
ているので、金属部材の表面に結露した結露水が柱に付
着することを確実に防止することが可能となる。これに
より、柱が腐ることはない。
【0052】更に、請求項及び請求項に係る断熱壁
パネルでは、その内部に滞留している湿気が、直接金属
パイプの表面にて結露するとともに、各穴から金属パイ
プの内部に入り込んで金属パイプの内面にて結露される
こととなる。これにより、断熱壁パネル内の湿気を効率
的に結露させることが可能となる。
【0053】また、請求項に係る断熱壁パネルでは、
金属部材が切欠部の角部に合致する角形状を有してお
り、前記請求項の場合と同様、断熱壁パネル内の
湿気を効率的に結露させることが可能となる。
【0054】更に、請求項の断熱壁パネルでは、面材
又は断熱材の一部若しくは全部には、防水処理、溌水処
理、木材防腐処理の1つ又は2つ以上の処理が施されて
いるので、鍔部やその近傍の断熱材にて結露した場合に
おいても、鍔部や断熱材が結露水によって腐食すること
を確実に防止することが可能となる。
【0055】また、請求項の断熱壁パネルでは、その
内部に滞留する湿気、特に、枠体と鍔部との間に滞留す
る湿気は、枠体が柱材に対向する左右側端面にて上下方
向に形成された切欠部に沿って配置された金属部材の表
面にて結露される。このとき、断熱材は一般に熱伝導性
が低く湿気を排除する性質を有する一方、金属部材は一
般に高い熱伝導性を有していることから、断熱壁パネル
の枠体と面材及び柱材の間に形成される狭い周囲空間に
滞留している湿気は、金属部材の表面で促進的に結露さ
れる。このように発生する結露水は金属部材を下方に伝
っていき、面材の外方まで延出された金属部材から外部
に排出される。これにより、断熱材内に滞留する湿気を
促進的に結露させるとともに、その結露水を迅速に外方
に逃がすことが可能となる。また、枠体が面材に配設さ
れているので、面材が枠体により補強されて第熱壁パネ
ル全体の強度を向上することが可能となり、更に、断熱
材は面材と枠体とで囲まれる空間に配置すればよく、そ
の位置決め配置を簡単に行うことが可能となる。また、
金属部材と柱の間に間隙が形成されているので、金属部
材の表面に結露した結露水が柱に付着することを確実に
防止することが可能となる。これにより、柱が腐ること
はない。
【0056】更に、請求項の断熱壁パネルでは、面
材、枠体あるいは断熱材の一部又は全部には、防水処
理、溌水処理、木材防腐処理の1つ又は2つ以上の処理
が施されているので、鍔部や枠体にて結露した場合にお
いても、鍔部や枠体が結露水によって腐食することを確
実に防止することが可能となる。
【0057】また、請求項の断熱壁パネルでは、面材
や断熱材の露出面にシート状物を張り合わせているの
で、前記防水処理、溌水処理、木材防腐処理による効果
と同等の効果が得られる。
【0058】以上の通り本発明は、断熱壁パネルにおけ
る面材の周囲の鍔部と断熱材との間に滞留する湿気、又
は、面材に配設された枠体と鍔部との間に滞留する湿気
を促進的に結露させるとともに、その結露水を迅速に外
方に逃がすことが可能な断熱壁パネルを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る断熱壁パネルを使用して壁
を構成した状態を一部省略して模式的に示す部分断面図
である。
【図2】内壁材側から見た断熱壁パネルを一部省略して
模式的に示す斜視図である。
【図3】壁を構成する断熱壁パネルを水平方向に切断し
て示す断面図である。
【図4】金属パイプを一部省略して模式的に示す斜視図
である。
【図5】第2実施形態に係る断熱壁パネルを内壁材側か
ら見て一部省略して模式的に示す斜視図である。
【図6】壁を構成する断熱壁パネルを水平方向に切断し
て示す断面図である。
【図7】金属板を一部省略して模式的に示す斜視図であ
る。
【図8】第3実施形態に係る断熱壁パネルを内壁材側か
ら見て一部省略して模式的に示す斜視図である。
【図9】壁を構成する断熱壁パネルを水平方向に切断し
て示す断面図である。
【符号の説明】
1 壁 2 外装材 3 内壁材 4 桁 6 土台 7 断熱壁パネル 8 面材 9 断熱材 10 切欠部 10A 内端面 10B 切欠溝 11 金属パイプ 11A 穴 11B 垂直部 11B 延設部 14 柱 20 金属板 20A 垂直部 20B 延設部 30 枠体 31 上枠材 32 下枠材 33 左枠材 34 右枠材 35 中央枠材 S 間隙 T 鍔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/80 E04B 1/76 E04C 2/52

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の外装材と内壁材との間及び柱材間に
    介装して使用される断熱壁パネルにおいて、 柱材に当接される面材であって周囲に鍔部を有するよう
    にその面材に配設された断熱材と、 前記断熱材が柱と対向する側で断熱材の左右側端面に上
    下方向に形成された切欠部と、 前記切欠部に沿って配置された金属部材とを備え 前記切欠部に配置される金属部材と柱との間には間隙が
    形成されている ことを特徴とする断熱壁パネル。
  2. 【請求項2】 前記金属部材は金属パイプからなること
    を特徴とする請求項1記載の断熱壁パネル。
  3. 【請求項3】 前記金属パイプには複数の穴が形成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の断熱壁パネル。
  4. 【請求項4】 前記金属部材は前記切欠部の角部に合致
    する角形状を有する金属板からなることを特徴とする請
    求項1記載の断熱壁パネル。
  5. 【請求項5】 前記面材又は断熱材の一部若しくは全部
    に、防水処理、溌水処理又は木材防腐処理の1つ又は2
    つ以上の処理が施されたことを特徴とする請求項1記載
    の断熱壁パネル。
  6. 【請求項6】 壁の外装材と内壁材との間及び柱材と桁
    との間に介装して使用される断熱壁パネルにおいて、 柱材と桁とに当接される面材であって周囲に鍔部を有す
    るようにその面材に配設された枠体と、 前記面材と枠体に囲まれた中に配置された断熱材と、 前記枠体が柱材と対向する側で枠体の左右側端面に上下
    方向に形成された切欠部と、 前記切欠部に沿って配置された金属部材とを備え、 前記切欠部に配置される金属部材と柱との間には間隙が
    形成されていることを特徴とする断熱壁パネル。
  7. 【請求項7】 前記面材、枠体あるいは断熱材の一部又
    は全部に、防水処理、溌水処理又は木材防腐処理の1つ
    又は2つ以上の処理が施されたことを特徴とする請求項
    6記載の断熱壁パネル。
  8. 【請求項8】 前記面材又は断熱材の露出面にはシート
    状物が張り合わせられたことを特徴とする請求項6記載
    の断熱壁パネル。
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