JP3537074B2 - 壁体用角材 - Google Patents

壁体用角材

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JP3537074B2
JP3537074B2 JP03920697A JP3920697A JP3537074B2 JP 3537074 B2 JP3537074 B2 JP 3537074B2 JP 03920697 A JP03920697 A JP 03920697A JP 3920697 A JP3920697 A JP 3920697A JP 3537074 B2 JP3537074 B2 JP 3537074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物の
壁体用角材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木造住宅は軸組芯壁構法で建築さ
れていたので、構造用角材が常に外気にさらされてい
た。しかし近年、木造住宅の多くは、軸組大壁構法又は
枠組壁工法で建築されるようになったので、図7に示す
ように、構造用角材10が内装材11及び外装材12で
挟まれた壁体内で使用されるようになり、外気にさらさ
れなくなった。更に、壁体内には、社会的需要から断熱
材が詰め込まれるようになった。
【0003】しかし、近年のような軸組大壁構法又は枠
組壁工法では、壁体内の通気が不十分で、水蒸気の拡散
も不十分である。断熱材が詰め込まれていると、それら
が更に不十分となる。この状態で気温が下がると、壁体
内で結露が発生する。
【0004】壁体内の結露は、構造用角材10を腐食さ
せたり、内装材11や外装材12の表面を変色させた
り、カビや白蟻を発生させたりする原因となる。
【0005】そこで、壁体内の結露を防止するために、
壁体内の通気を良くし、水蒸気の拡散を促進させる手段
が様々考えられている。これらの一例として、図8に示
すような、実開平6-67620号公報に記載の壁体用角材2
0が知られている。
【0006】この壁体用角材20は、その周側面に複数
の溝21が加工されたものである。この壁体用角材20
を壁体内で使用すると、図9に示すように、溝21の部
分が壁体用角材20と内装材11及び外装材12との間
で隙間22を形成する。そして、これら隙間22を通っ
て通気が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、壁体用角材20の周側面に複数の溝21を加工
するので、壁体用角材20の強度や耐久性が落ちる。
【0008】更に、壁体用角材20は、従来、心持ち材
が主であったが、近年、心去り材や集成材が主であり、
壁体用角材20が心去り材や集成材であると、心持ち材
である場合と比べて、その強度や耐久性が落ちる。
【0009】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的は、強度が大きくて、壁体
内の通気を良くすることによって水蒸気の拡散を促進す
る壁体用角材を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の壁体用角材は、住宅等の建築物の壁体内で
使用される構造用角材であって、側面の角が面取りさ
れ、且つ、周側面に帯材が間隔をあけて巻き付けられて
いるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1において、本発明の壁体用角材
Aは、側面の角1aが面取りされた構造用角材1の周側
面に、帯材2が間隔3をあけて巻き付けられているもの
である。前記面取りは、丸面取りであることが好ましい
が、他の面取りでもよい。
【0012】また、帯材2の巻き付けは、1本の帯材2
を螺旋状に巻き付けることが好ましいが、1周ずつ巻き
付けたり、半周ずつ巻き付けたりしてもよい。なお、間
隔3は特に限定されるものではないが、30mm位が好
ましい。
【0013】この帯材2は、引っ張り力に対して強いも
のが好ましく、その材質は特に限定されるものではない
が、ビニールやプラスチック等の合成樹脂、又はアルミ
ニウムやステンレス等の軽金属等が実用的である。ま
た、その大きさも特に限定されるものではないが、幅が
約30mm、厚さが約2mm程度のものが実用的であ
る。そして、帯材2の壁体用角材Aへの固定は、釘やビ
スや接着剤等でなされる。
【0014】このようにして構造用角材1に帯材2が巻
き付けられて作成された壁体用角材Aは、座屈強度や曲
げ強度が大きくなると共に、構造用角材1が割れにくく
なる。従って、構造用角材1が強度や耐久性の小さい心
去り材や集成材であっても、構造用角材1に帯材2を巻
き付けることによって、壁体用角材Aの強度や耐久性が
増す。また、これら割れにくさや座屈強度や曲げ強度
は、帯材2の材質,幅,厚さ又は巻き付け方を変えるこ
とによって、調整することができる。
【0015】この壁体用角材Aは、軸組大壁構法又は枠
組壁工法で建築される建築物の壁体内で使用される。そ
の使用状態が図2〜6に示されている。図2に示すよう
に、壁体用角材Aが内装材11と外装材12との間の壁
体内で使用されると、帯材2が巻き付けられたときにあ
けられた間隔3の部分が構造用角材1と内装材11及び
外装材12との間で隙間4を形成する。そして、これら
隙間4を通って、矢印Xで示すような通気が可能とな
る。
【0016】また、図3に示すように、壁体用角材Aの
4側面に内装材11等の板材13や他の角材等が貼られ
たとしても、構造用角材1の側面の角1aが面取りされ
ているので、これら面取りされている部分にも隙間4が
形成され、壁体用角材Aの長手方向の空気通路が確保さ
れる。
【0017】更に、図4に示す壁体の強度増加部分や、
図5に示す壁体のコーナー部分や、図6に示す建築物の
土台部分等のように、壁体用角材A同士が当接し合って
いる部分にも同様にして隙間4が形成され、これら隙間
4を通って、矢印Xで示すような通気が可能となる。
【0018】このような通気可能な隙間4が壁体内に形
成されると、壁体内の空気通路が増加することとなり、
壁体内の通気が良好となる。通気は、例えば、屋内外の
温度変化や自然風等の自然現象により、床下の換気口か
ら壁体内に入った外気が、壁体内に滞留することなく、
隙間4や他の空気通路を通って流れ、軒裏や屋根の換気
口から屋外へ出ることでなされる。通気が良好となれ
ば、水蒸気の拡散も促進され、気温が下がっても、壁体
内で結露が発生しないようになる。
【0019】また、壁体内の通気は、構造用角材1の面
取りの大きさ,又は帯材2の厚さ,間隔3,もしくは巻
き付け方を変えることによって、調整することができ
る。
【0020】なお、本発明の壁体用角材Aは、木製の構
造用角材1に帯材2を巻き付けて作成されるだけでな
く、コンクリートや金属等の様々な材質の構造用角材1
に帯材2を巻き付けて作成されてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の壁体用角
材によれば、構造用角材の周側面に帯材が巻き付けられ
ているので、構造用角材が割れにくくなると共に、壁体
用角材の座屈強度や曲げ強度が大きくなる。また、これ
ら割れにくさや座屈強度や曲げ強度は、帯材の材質,
幅,厚さ又は巻き付け方を変えることによって、調整す
ることができる。
【0022】また、本発明の壁体用角材によれば、構造
用角材の周側面に帯材が間隔をあけて巻き付けられてい
るので、壁体内で構造用角材と内装材及び外装材との間
や壁体用角材同士の間に隙間が形成され、壁体内の空気
通路が増加することとなり、壁体内の通気が良好とな
る。そのため、水蒸気の拡散も促進され、気温が下がっ
ても、壁体内で結露が発生しないようになり、構造用角
材の腐食,内装材や外装材の表面の変色,又はカビや白
蟻の発生等を防ぐことができる。
【0023】また、本発明の壁体用角材によれば、構造
用角材の側面の角が面取りされているので、壁体用角材
の4側面に内装材等の板材や他の角材等が貼られたとし
ても、面取りされている部分にも隙間が形成され、壁体
用角材の長手方向の通気通路が確保され、水蒸気の拡散
が行われる。
【0024】また、壁体内の通気は、構造用角材の面取
りの大きさ,又は帯材の厚さ,間隔,もしくは巻き付け
方を変えることによって、調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す壁体用角材の斜視図
である。
【図2】同壁体用角材を使用した壁体を示し、(a)は
平面断面図、(b)は側面断面図である。
【図3】同壁体用角材を使用した壁体の他の形態を示す
平面断面図である。
【図4】同壁体用角材を使用した壁体の強度増加部分を
示す平面断面図である。
【図5】同壁体用角材を使用した壁体のコーナー部分を
示す平面断面図である。
【図6】同壁体用角材を使用した建築物の土台部分を示
す側面断面図である。
【図7】従来の技術の壁体用角材を使用した壁体を示
し、(a)は平面断面図、(b)は側面断面図である。
【図8】従来の技術の壁体用角材を示す斜視図である。
【図9】従来の技術の壁体用角材を使用した壁体を示す
側面断面図である。
【符号の説明】
A 壁体用角材 1 構造用角材 1a 側面の角 2 帯材 3 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 2/56 644 E04B 2/56 644H (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 3/42 E04B 1/70 E04B 2/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅等の建築物の壁体内で使用される構
    造用角材であって、 側面の角が面取りされ、且つ、周側面に帯材が間隔をあ
    けて巻き付けられていることを特徴とする壁体用角材。
JP03920697A 1997-02-24 1997-02-24 壁体用角材 Expired - Fee Related JP3537074B2 (ja)

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