JPH094126A - 建築用パネル - Google Patents
建築用パネルInfo
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- JPH094126A JPH094126A JP14924695A JP14924695A JPH094126A JP H094126 A JPH094126 A JP H094126A JP 14924695 A JP14924695 A JP 14924695A JP 14924695 A JP14924695 A JP 14924695A JP H094126 A JPH094126 A JP H094126A
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- Japan
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- panel
- frame
- core member
- frame body
- building panel
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 反りを防止することができる建築用パネルを
提供することを目的としている。 【構成】 木質の枠体13の縦芯材10aの内面側に、該縦
芯材10aの長手方向に沿って延びる金属板15を固定する
ことにより、枠体13の長手方向における反りを、前記金
属板15が主にその剪断強さによって防止することによっ
て、建築用パネル10の反りを防止する。
提供することを目的としている。 【構成】 木質の枠体13の縦芯材10aの内面側に、該縦
芯材10aの長手方向に沿って延びる金属板15を固定する
ことにより、枠体13の長手方向における反りを、前記金
属板15が主にその剪断強さによって防止することによっ
て、建築用パネル10の反りを防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル工法によって構
築される住宅の、壁、床、屋根等を構成する木質のパネ
ルに係り、特に、パネルの反りを防止することができる
ものに関する。
築される住宅の、壁、床、屋根等を構成する木質のパネ
ルに係り、特に、パネルの反りを防止することができる
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の構築についてはその工業化
が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工
場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを
組み立てることにより、住宅を構築するといったパネル
工法が一部に採用されている。このようなパネル工法に
用いられるパネルとして、例えば壁パネルとして用いら
れるパネル1は、図6に示すように、縦芯材1a,1a
と横芯材1b,1bとが矩形枠状に組み立てられるとと
もに、この矩形枠の内部に補強芯材2が縦横に組まれて
枠体3とされ、さらに、この枠体3内にグラスウール等
の断熱材(図示略)が充填された状態で枠体3の表裏両
面に合板等の面材4が貼着されたものが一般的である。
が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工
場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを
組み立てることにより、住宅を構築するといったパネル
工法が一部に採用されている。このようなパネル工法に
用いられるパネルとして、例えば壁パネルとして用いら
れるパネル1は、図6に示すように、縦芯材1a,1a
と横芯材1b,1bとが矩形枠状に組み立てられるとと
もに、この矩形枠の内部に補強芯材2が縦横に組まれて
枠体3とされ、さらに、この枠体3内にグラスウール等
の断熱材(図示略)が充填された状態で枠体3の表裏両
面に合板等の面材4が貼着されたものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記建築用
のパネル1は枠体3を木で形成しているために、その乾
燥収縮等に伴って、パネル1に矢印で示すような反りが
不可避的に生じてしまい、この反りの矯正に手間がかか
るという問題がある。特に、最近では、工業化が進み、
工場等においてパネルに予め外壁材となるサイディング
を貼設する場合もあるが、前記パネルの反りはサイディ
ングや現場組立て精度に悪影響を与える可能性があるの
で、反りを無くしたいという要求がある。
のパネル1は枠体3を木で形成しているために、その乾
燥収縮等に伴って、パネル1に矢印で示すような反りが
不可避的に生じてしまい、この反りの矯正に手間がかか
るという問題がある。特に、最近では、工業化が進み、
工場等においてパネルに予め外壁材となるサイディング
を貼設する場合もあるが、前記パネルの反りはサイディ
ングや現場組立て精度に悪影響を与える可能性があるの
で、反りを無くしたいという要求がある。
【0004】そこで、本出願人は、パネルの反り防止の
技術として、予め日本特許情報機構(Japio)のパトリ
スにて検索キー「E04C 2/38M+パネルW3反
り」にて先行技術調査をし、特許46件、実用新案53
件の調査結果を得た。そして、本出願人は前記調査結果
を踏まえ、先行技術について鋭意検討した結果、関連技
術として、次の2件の技術を抽出した。
技術として、予め日本特許情報機構(Japio)のパトリ
スにて検索キー「E04C 2/38M+パネルW3反
り」にて先行技術調査をし、特許46件、実用新案53
件の調査結果を得た。そして、本出願人は前記調査結果
を踏まえ、先行技術について鋭意検討した結果、関連技
術として、次の2件の技術を抽出した。
【0005】第1の特開昭63−210342号公報に
記載されている技術は、フラッシュ構造の建築用パネル
に関するもので、該パネルのコア材を中央部と周辺部と
に分割するとともに、各分割面間に金属板片を挿入し、
この金属片によってパネルの曲げ強度を高めた点をポイ
ントとしている。つまり上記技術は、コア材がペーパー
ハニカムコアであり、軽量化は図れるものの曲げ強度が
弱いという点に鑑みてなされたものである。
記載されている技術は、フラッシュ構造の建築用パネル
に関するもので、該パネルのコア材を中央部と周辺部と
に分割するとともに、各分割面間に金属板片を挿入し、
この金属片によってパネルの曲げ強度を高めた点をポイ
ントとしている。つまり上記技術は、コア材がペーパー
ハニカムコアであり、軽量化は図れるものの曲げ強度が
弱いという点に鑑みてなされたものである。
【0006】一方、第2の実開昭57−45518号公
報に記載されている技術は、フラッシュ構造の建築用パ
ネルに関するもので、パーティクルボードからなる芯材
を枠組みして形成された骨組材の表裏面に面材をそれぞ
れ貼着し、前記芯材の両側面に面材と同質材料の補強材
を貼着し、この補強材によってパネルの曲げ強度を高め
るととともに、反り発生を防止した点をポイントとして
いる。ここで、上記反り発生防止の技術は、芯材がパー
ティクルボードから構成されており、湿気の吸脱が激し
いので、この芯材の表面を、面材および面材と同質材料
の補強材で隠蔽することによって、湿気の吸脱を少なく
することにより反りの発生を防止するようにしたもので
ある。
報に記載されている技術は、フラッシュ構造の建築用パ
ネルに関するもので、パーティクルボードからなる芯材
を枠組みして形成された骨組材の表裏面に面材をそれぞ
れ貼着し、前記芯材の両側面に面材と同質材料の補強材
を貼着し、この補強材によってパネルの曲げ強度を高め
るととともに、反り発生を防止した点をポイントとして
いる。ここで、上記反り発生防止の技術は、芯材がパー
ティクルボードから構成されており、湿気の吸脱が激し
いので、この芯材の表面を、面材および面材と同質材料
の補強材で隠蔽することによって、湿気の吸脱を少なく
することにより反りの発生を防止するようにしたもので
ある。
【0007】したがって、本出願人は、前記抽出したい
ずれの技術でも、前記パネル1の枠体3の乾燥収縮に伴
って発生するパネル1の反りを防止することはできない
という結論に達した。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、反りを防止することができる建築用パネルを
提供することを目的としている。
ずれの技術でも、前記パネル1の枠体3の乾燥収縮に伴
って発生するパネル1の反りを防止することはできない
という結論に達した。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、反りを防止することができる建築用パネルを
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の建築用パネルは、矩形枠状に形
成された木質の枠体と、この枠体の少なくとも一方の面
に貼設された面材となからなる建築用パネルの、前記枠
体の内面側に、該枠体の長手方向に沿って延在する補強
板を固定したものである。この補強板としては、金属板
や合板等が好適に用いられる。
に、本発明の請求項1の建築用パネルは、矩形枠状に形
成された木質の枠体と、この枠体の少なくとも一方の面
に貼設された面材となからなる建築用パネルの、前記枠
体の内面側に、該枠体の長手方向に沿って延在する補強
板を固定したものである。この補強板としては、金属板
や合板等が好適に用いられる。
【0009】請求項2の建築用パネルは、請求項1にお
いて、前記枠体を、縦芯材と、この縦芯材より短い横芯
材とを矩形に組むことにより形成し、前記補強板を縦芯
材の内面側に固定したものである。
いて、前記枠体を、縦芯材と、この縦芯材より短い横芯
材とを矩形に組むことにより形成し、前記補強板を縦芯
材の内面側に固定したものである。
【0010】請求項3の建築用パネルは、請求項1また
は2において、前記枠体の一方の面に貼設される面材を
合板とし、他方の面に貼設される面材をサイディングと
したものである。
は2において、前記枠体の一方の面に貼設される面材を
合板とし、他方の面に貼設される面材をサイディングと
したものである。
【0011】請求項4の建築用パネルは、請求項3にお
いて、前記サイディングの縁部に、さね部を形成したも
のである。
いて、前記サイディングの縁部に、さね部を形成したも
のである。
【0012】請求項5の建築用パネルは、請求項1〜4
のいずれかにおいて、前記補強板の材質をステンレスと
したものである。
のいずれかにおいて、前記補強板の材質をステンレスと
したものである。
【0013】
【作用】請求項1の建築用パネルにあっては、木質の枠
体の内面側に、該枠体の長手方向に沿って延在する補強
板を固定したので、枠体の長手方向における反りを、前
記補強板が主にその剪断強さによって防止することによ
って、パネルの反りを防止する。
体の内面側に、該枠体の長手方向に沿って延在する補強
板を固定したので、枠体の長手方向における反りを、前
記補強板が主にその剪断強さによって防止することによ
って、パネルの反りを防止する。
【0014】請求項2の建築用パネルにあっては、枠体
が、縦芯材とこの縦芯材より短い横芯材とを矩形に組む
ことにより形成された縦方向に長い長方形状の枠体であ
るので、縦方向において反り易いが、前記補強板を縦芯
材の内面側に固定したので、枠体の縦方向における反り
を、前記補強板が主にその剪断強さによって防止するこ
とによって、パネルの反りを防止する。
が、縦芯材とこの縦芯材より短い横芯材とを矩形に組む
ことにより形成された縦方向に長い長方形状の枠体であ
るので、縦方向において反り易いが、前記補強板を縦芯
材の内面側に固定したので、枠体の縦方向における反り
を、前記補強板が主にその剪断強さによって防止するこ
とによって、パネルの反りを防止する。
【0015】請求項3の建築用パネルにあっては、前記
枠体の一方の面に貼設される面材を合板とし、他方の面
に貼設される面材をサイディングとしているので、この
建築用パネルを組み付けることにより、壁とサイディン
グの施工を同時に行うことができる。また、パネルの反
りが金属板によって防止されているので、サイディング
にはパネルの反りによる悪影響が生じない。
枠体の一方の面に貼設される面材を合板とし、他方の面
に貼設される面材をサイディングとしているので、この
建築用パネルを組み付けることにより、壁とサイディン
グの施工を同時に行うことができる。また、パネルの反
りが金属板によって防止されているので、サイディング
にはパネルの反りによる悪影響が生じない。
【0016】請求項4の建築用パネルにあっては、前記
サイディングの縁部にさね部が形成されているので、複
数の建築用パネルを組み付けることにより、壁を施工す
る際に、サイディングどうしをさね矧ぎによって、確実
に接合することができる。
サイディングの縁部にさね部が形成されているので、複
数の建築用パネルを組み付けることにより、壁を施工す
る際に、サイディングどうしをさね矧ぎによって、確実
に接合することができる。
【0017】請求項5の建築用パネルにあっては、前記
補強板の材質がステンレスであるので、該補強板の錆び
付きを防止することができる。
補強板の材質がステンレスであるので、該補強板の錆び
付きを防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の建築用パネル
の実施例を説明する。図1および図2は本発明の建築用
パネルの第1実施例を示すものであり、これらの図にお
いて符号10は建築用パネルを示す。この建築用パネル
10は、壁パネルとして使用されるものであり、縦芯材
10a,10aと、該縦芯材10a,10aより短い横
芯材10b,10bとが矩形枠状に組み立てられるとと
もに、この矩形枠の内部に補強芯材12が縦横に組まれ
て枠体13とされ、さらに、この枠体13内にグラスウ
ール等の断熱材(図示略)が充填された状態で枠体13
の表裏両面に合板等の面材14が貼着されて構成されて
いる。
の実施例を説明する。図1および図2は本発明の建築用
パネルの第1実施例を示すものであり、これらの図にお
いて符号10は建築用パネルを示す。この建築用パネル
10は、壁パネルとして使用されるものであり、縦芯材
10a,10aと、該縦芯材10a,10aより短い横
芯材10b,10bとが矩形枠状に組み立てられるとと
もに、この矩形枠の内部に補強芯材12が縦横に組まれ
て枠体13とされ、さらに、この枠体13内にグラスウ
ール等の断熱材(図示略)が充填された状態で枠体13
の表裏両面に合板等の面材14が貼着されて構成されて
いる。
【0019】また、前記枠体13の縦芯材10a,10
aの内面側には、ぞれぞれ、縦芯材10aの長手方向に
延びる帯状の金属板(補強板)15が固定されている。
この金属板15はステンレス製のもので、その幅は縦芯
材10aの幅と等しいか、若干小さく設定され、またそ
の長さは縦芯材10aより若干短く設定されている。前
記金属板15を縦芯材10aに固定するには、金属板1
5を縦芯材10aに当接したうえで、金属板15の上面
から釘16…を所定ピッチで縦芯材10aに打ち込むこ
とにより行う。
aの内面側には、ぞれぞれ、縦芯材10aの長手方向に
延びる帯状の金属板(補強板)15が固定されている。
この金属板15はステンレス製のもので、その幅は縦芯
材10aの幅と等しいか、若干小さく設定され、またそ
の長さは縦芯材10aより若干短く設定されている。前
記金属板15を縦芯材10aに固定するには、金属板1
5を縦芯材10aに当接したうえで、金属板15の上面
から釘16…を所定ピッチで縦芯材10aに打ち込むこ
とにより行う。
【0020】なお、前記構成の建築用パネル10を用い
て住宅等の外壁を形成するには、まず一つの建築用パネ
ル10を立てて固定した後、順次立てられ固定された建
築用パネルの隣に別の建築用パネルを、その側端面どう
しを接合することにより連結して外壁全体を構築し、次
いで、この外壁の外面側に防水透湿シートを貼着し、さ
らに、この上に横方向あるいは縦方向に複数の胴縁を釘
打ちによって取付け、その後、これら胴縁の上にサイデ
ィングを釘打ち等によって取付け固定して完成させる。
て住宅等の外壁を形成するには、まず一つの建築用パネ
ル10を立てて固定した後、順次立てられ固定された建
築用パネルの隣に別の建築用パネルを、その側端面どう
しを接合することにより連結して外壁全体を構築し、次
いで、この外壁の外面側に防水透湿シートを貼着し、さ
らに、この上に横方向あるいは縦方向に複数の胴縁を釘
打ちによって取付け、その後、これら胴縁の上にサイデ
ィングを釘打ち等によって取付け固定して完成させる。
【0021】前記構成の建築用パネル10にあっては、
枠体13が縦方向に長い長方形状のものであるので、縦
方向において反り易いが、縦芯材10aの内面側に金属
板15を固定したので、枠体13の縦方向における反り
を、前記金属板15が主にその剪断強さによって防止す
ることによって、パネルの反りを防止することができ
る。よって、建築用パネル10の寸法的な精度が高ま
り、パネル工法に最適な建築用パネルとなる。
枠体13が縦方向に長い長方形状のものであるので、縦
方向において反り易いが、縦芯材10aの内面側に金属
板15を固定したので、枠体13の縦方向における反り
を、前記金属板15が主にその剪断強さによって防止す
ることによって、パネルの反りを防止することができ
る。よって、建築用パネル10の寸法的な精度が高ま
り、パネル工法に最適な建築用パネルとなる。
【0022】また、金属板15を縦芯材10aに固定し
たので、枠体13の縦方向における反りを、前記金属板
15の剪断強さによって防止することができる。したが
って、金属板15を面材14に固定した場合に比べて、
反り防止の補強力が大きく、また、比較的薄い金属板1
5で補強することができるので、建築用パネル10の重
量がさほど大きくなることがない。さらに、前記金属板
15はステンレス製であるので、錆の発生も防止するこ
とができ、耐久性に優れたものとなる。
たので、枠体13の縦方向における反りを、前記金属板
15の剪断強さによって防止することができる。したが
って、金属板15を面材14に固定した場合に比べて、
反り防止の補強力が大きく、また、比較的薄い金属板1
5で補強することができるので、建築用パネル10の重
量がさほど大きくなることがない。さらに、前記金属板
15はステンレス製であるので、錆の発生も防止するこ
とができ、耐久性に優れたものとなる。
【0023】なお、上記実施例では、縦芯材10aに金
属板15を固定したが、これに加えて、横芯材10b、
補強芯材12等にも金属板15を固定してもよく、この
ようにすれば、建築用パネル10の反り防止の補強力を
さらに高めることができる。
属板15を固定したが、これに加えて、横芯材10b、
補強芯材12等にも金属板15を固定してもよく、この
ようにすれば、建築用パネル10の反り防止の補強力を
さらに高めることができる。
【0024】図3〜図5は本発明の建築用パネルの第2
実施例を示すもので、これらの図において、符号20は
建築用パネルを示す。この建築用パネル20は、前記第
1実施例の建築用パネル10と同様に、壁パネルとして
使用されるものであり、その枠体13は、縦芯材10
a,10aと、該縦芯材10a,10aより短い横芯材
(図示略)とを矩形枠状に組み立て、さらにこの矩形枠
の内部に補強芯材12を組み付けることにより構成され
ている。
実施例を示すもので、これらの図において、符号20は
建築用パネルを示す。この建築用パネル20は、前記第
1実施例の建築用パネル10と同様に、壁パネルとして
使用されるものであり、その枠体13は、縦芯材10
a,10aと、該縦芯材10a,10aより短い横芯材
(図示略)とを矩形枠状に組み立て、さらにこの矩形枠
の内部に補強芯材12を組み付けることにより構成され
ている。
【0025】前記枠体13の裏面側には合板等の面材1
4が貼設され、表面側には、透湿防水シート21が張ら
れたうえで、サイディング22が貼設されている。前記
透湿防水シート21は、枠体13の外形よりその幅が大
きく形成されたもので、枠体13の表面から側面まで張
り出し、かつ該側面を覆って枠体13にタッカー打ち等
によって貼着されたものである。また、この透湿防水シ
ート21は、水は透過せず水蒸気は透過するミクロなポ
アを有したポリエチレンの不織布からなるもので、具体
的にはタイベック(商品名:デュポン社製)等からなる
ものである。
4が貼設され、表面側には、透湿防水シート21が張ら
れたうえで、サイディング22が貼設されている。前記
透湿防水シート21は、枠体13の外形よりその幅が大
きく形成されたもので、枠体13の表面から側面まで張
り出し、かつ該側面を覆って枠体13にタッカー打ち等
によって貼着されたものである。また、この透湿防水シ
ート21は、水は透過せず水蒸気は透過するミクロなポ
アを有したポリエチレンの不織布からなるもので、具体
的にはタイベック(商品名:デュポン社製)等からなる
ものである。
【0026】前記サイディング22は、軽量気泡コンク
リート等の無機質系の材料からなるもので、内部に配筋
等が施されて構造材として十分機能するようにその強度
を高められ、さらにその外表面に図示しない目地模様等
が施され、これにより外観的にメリハリを付けて質感を
持たせ、意匠性を高めたものである。また、このサイデ
ィング22は、面材14と同様に、枠体13の外形と同
一の外形を有したもので、その縁部には、さね部23が
形成されている。このさね部23は、サイディング22
どうしを接合するためのもので、枠体13から若干突出
して形成されている。
リート等の無機質系の材料からなるもので、内部に配筋
等が施されて構造材として十分機能するようにその強度
を高められ、さらにその外表面に図示しない目地模様等
が施され、これにより外観的にメリハリを付けて質感を
持たせ、意匠性を高めたものである。また、このサイデ
ィング22は、面材14と同様に、枠体13の外形と同
一の外形を有したもので、その縁部には、さね部23が
形成されている。このさね部23は、サイディング22
どうしを接合するためのもので、枠体13から若干突出
して形成されている。
【0027】さらに、前記枠体13の縦芯材10a,1
0aの内面側には、前記第1実施例の場合と同様に、ぞ
れぞれ、縦芯材10aの長手方向に延びる金属板15が
固定されている。この金属板15はステンレス製のもの
で、その幅は縦芯材10aの幅と等しいか、若干小さく
設定され、またその長さは縦芯材10aより若干短く設
定されている。前記金属板15を縦芯材10aに固定す
るには、金属板15を縦芯材10aに当接したうえで、
金属板15の上面から釘16…を所定ピッチで縦芯材1
0aに打ち込むことにより行う。
0aの内面側には、前記第1実施例の場合と同様に、ぞ
れぞれ、縦芯材10aの長手方向に延びる金属板15が
固定されている。この金属板15はステンレス製のもの
で、その幅は縦芯材10aの幅と等しいか、若干小さく
設定され、またその長さは縦芯材10aより若干短く設
定されている。前記金属板15を縦芯材10aに固定す
るには、金属板15を縦芯材10aに当接したうえで、
金属板15の上面から釘16…を所定ピッチで縦芯材1
0aに打ち込むことにより行う。
【0028】そして、前記構成の建築用パネル20を用
いて住宅等の外壁を形成するには、まず一つの建築用パ
ネル20を立てて固定した後、順次立てられ固定された
建築用パネルの隣に別の建築用パネルを、その側端面ど
うしを接合するとともに、図5に示すように、隣接する
建築用パネル20,20のサイディング22,22のさ
ね部23,23どうしをさね矧ぎすることにより、壁と
サイディングの施工を同時に行うことができる。また、
前記防湿透水シート21が枠体12の表面から側面側に
まで張り出し、かつ該側面を覆って貼着されているの
で、前記建築用パネル20,20どうしを接合する際
に、該透湿防水シート21がパッキン材として機能する
ので、建築用パネル20,20間の水密性を確保するこ
とができる。
いて住宅等の外壁を形成するには、まず一つの建築用パ
ネル20を立てて固定した後、順次立てられ固定された
建築用パネルの隣に別の建築用パネルを、その側端面ど
うしを接合するとともに、図5に示すように、隣接する
建築用パネル20,20のサイディング22,22のさ
ね部23,23どうしをさね矧ぎすることにより、壁と
サイディングの施工を同時に行うことができる。また、
前記防湿透水シート21が枠体12の表面から側面側に
まで張り出し、かつ該側面を覆って貼着されているの
で、前記建築用パネル20,20どうしを接合する際
に、該透湿防水シート21がパッキン材として機能する
ので、建築用パネル20,20間の水密性を確保するこ
とができる。
【0029】さらに、前記建築用パネル20において
は、前記第1実施例の建築用パネル10と同様に、縦芯
材10aの内面側に金属板15を固定したので、枠体1
3の縦方向における反りを、前記金属板15が主にその
剪断強さによって防止することによって、パネルの反り
を防止することができるとともに、パネルの反りが金属
板15によって防止されているので、サイディング22
にはパネルの反りによる悪影響が生じて、破損すること
がない。
は、前記第1実施例の建築用パネル10と同様に、縦芯
材10aの内面側に金属板15を固定したので、枠体1
3の縦方向における反りを、前記金属板15が主にその
剪断強さによって防止することによって、パネルの反り
を防止することができるとともに、パネルの反りが金属
板15によって防止されているので、サイディング22
にはパネルの反りによる悪影響が生じて、破損すること
がない。
【0030】また、枠体13の縦方向における反りを、
前記金属板15の剪断強さによって防止するようにした
ので、金属板15を面材14に固定した場合に比べて、
反り防止の補強力が大きく、また、比較的薄い金属板1
5で補強することができるので、建築用パネル10の重
量がさほど大きくなることがない。さらに、前記金属板
15はステンレス製であるので、錆の発生も防止するこ
とができ、耐久性に優れたものとなる。
前記金属板15の剪断強さによって防止するようにした
ので、金属板15を面材14に固定した場合に比べて、
反り防止の補強力が大きく、また、比較的薄い金属板1
5で補強することができるので、建築用パネル10の重
量がさほど大きくなることがない。さらに、前記金属板
15はステンレス製であるので、錆の発生も防止するこ
とができ、耐久性に優れたものとなる。
【0031】なお、上記第1および第2実施例では、本
発明の建築用パネルを壁パネルに適用した例を述べた
が、床パネルや屋根パネルに適用してもよいのは勿論の
ことである。この場合、床パネルおよび屋根パネルは、
枠体の片面側に面材を貼設した構成とする。また、床パ
ネルの場合は、枠体の片面側に貼設する面材をフローリ
ングとしてもよく、屋根パネルには、防水シートや、屋
根材を予め工場等によって取付けておいてもよい。さら
に、前記実施例では補強板15として、ステンレス製の
金属板15を使用したが、これに限ることなく、ステン
レス以外の金属でもよく、さらには、合板等を使用して
もよい。補強板15を合板とした場合、コスト的に有利
である。
発明の建築用パネルを壁パネルに適用した例を述べた
が、床パネルや屋根パネルに適用してもよいのは勿論の
ことである。この場合、床パネルおよび屋根パネルは、
枠体の片面側に面材を貼設した構成とする。また、床パ
ネルの場合は、枠体の片面側に貼設する面材をフローリ
ングとしてもよく、屋根パネルには、防水シートや、屋
根材を予め工場等によって取付けておいてもよい。さら
に、前記実施例では補強板15として、ステンレス製の
金属板15を使用したが、これに限ることなく、ステン
レス以外の金属でもよく、さらには、合板等を使用して
もよい。補強板15を合板とした場合、コスト的に有利
である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の建築用パネルによれば、木質の枠体の内面側に、該枠
体の長手方向に沿って延びる補強板を固定したので、枠
体の長手方向における反りを、前記補強板が主にその剪
断強さによって防止することによって、パネルの反りを
防止することができ、よって、建築用パネルの寸法的な
精度が高まり、パネル工法に最適な建築用パネルとな
る。
の建築用パネルによれば、木質の枠体の内面側に、該枠
体の長手方向に沿って延びる補強板を固定したので、枠
体の長手方向における反りを、前記補強板が主にその剪
断強さによって防止することによって、パネルの反りを
防止することができ、よって、建築用パネルの寸法的な
精度が高まり、パネル工法に最適な建築用パネルとな
る。
【0033】請求項2の建築用パネルによれば、枠体
が、縦芯材とこの縦芯材より短い横芯材とを矩形に組む
ことにより形成された縦方向に長い長方形状の枠体であ
るので、縦方向において反り易いが、前記補強板を縦芯
材の内面側に固定したので、枠体の縦方向における反り
を、前記補強板が主にその剪断強さによって防止するこ
とによって、パネルの反りを確実かつ効果的に防止する
ことができる。
が、縦芯材とこの縦芯材より短い横芯材とを矩形に組む
ことにより形成された縦方向に長い長方形状の枠体であ
るので、縦方向において反り易いが、前記補強板を縦芯
材の内面側に固定したので、枠体の縦方向における反り
を、前記補強板が主にその剪断強さによって防止するこ
とによって、パネルの反りを確実かつ効果的に防止する
ことができる。
【0034】請求項3の建築用パネルによれば、前記枠
体の一方の面に貼設される面材を合板とし、他方の面に
貼設される面材をサイディングとしているので、この建
築用パネルを組み付けることにより、壁とサイディング
の施工を同時に行うことができ、よって、工期の短縮を
図ることができる。また、パネルの反りが金属板によっ
て防止されているので、サイディングにはパネルの反り
による破損等が生じることがない。
体の一方の面に貼設される面材を合板とし、他方の面に
貼設される面材をサイディングとしているので、この建
築用パネルを組み付けることにより、壁とサイディング
の施工を同時に行うことができ、よって、工期の短縮を
図ることができる。また、パネルの反りが金属板によっ
て防止されているので、サイディングにはパネルの反り
による破損等が生じることがない。
【0035】請求項4の建築用パネルによれば、前記サ
イディングの縁部にさね部が形成されているので、複数
の建築用パネルを組み付けることにより、壁を施工する
際に、サイディングどうしをさね矧ぎによって確実に接
合することができる。
イディングの縁部にさね部が形成されているので、複数
の建築用パネルを組み付けることにより、壁を施工する
際に、サイディングどうしをさね矧ぎによって確実に接
合することができる。
【0036】請求項5の建築用パネルによれば、前記補
強板の材質がステンレスであるので、該金属板の錆び付
きを防止することができ、耐久性に優れたものとなる。
強板の材質がステンレスであるので、該金属板の錆び付
きを防止することができ、耐久性に優れたものとなる。
【図1】本発明の建築用パネルの第1実施例を示すもの
で、建築用パネルの一部を切欠いた斜視図である。
で、建築用パネルの一部を切欠いた斜視図である。
【図2】同、横断面図である。
【図3】本発明の建築用パネルの第2実施例を示すもの
で、建築用パネルの一部を切欠いた要部の斜視図であ
る。
で、建築用パネルの一部を切欠いた要部の斜視図であ
る。
【図4】同、横断面図である。
【図5】同、建築用パネルどうしを接合した状態を示す
要部の横断面図である。
要部の横断面図である。
【図6】従来の建築用パネルの一例を示すもので、建築
用パネルの一部を切欠いた斜視図である。
用パネルの一部を切欠いた斜視図である。
10,20 建築用パネル 10a 縦芯材 10b 横芯材 13 枠体 14 面材 15 金属板(補強板) 22 サイディング 23 さね部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 651 E04B 2/56 651C E04C 2/30 E04C 2/30 V
Claims (5)
- 【請求項1】 矩形枠状に形成された木質の枠体と、こ
の枠体の少なくとも一方の面に貼設された面材となから
なる建築用パネルにおいて、 前記枠体の内面側には、該枠体の長手方向に延在する補
強板が固定されていることを特徴とする建築用パネル。 - 【請求項2】 請求項1記載の建築用パネルにおいて、
前記枠体が、縦芯材と、この縦芯材より短い横芯材とを
矩形に組むことにより形成され、前記補強板が前記縦芯
材の内面側に固定されていることを特徴とする建築用パ
ネル。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の建築用パネルに
おいて、前記枠体の一方の面に貼設される面材が合板で
あり、他方の面に貼設される面材がサイディングである
ことを特徴とする建築用パネル。 - 【請求項4】 請求項3の建築用パネルにおいて、前記
サイディングの縁部には、さね部が形成されていること
を特徴とする建築用パネル。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の建築用
パネルにおいて、前記補強板の材質がステンレスである
ことを特徴とする建築用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14924695A JPH094126A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14924695A JPH094126A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 建築用パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH094126A true JPH094126A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15471076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14924695A Pending JPH094126A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 建築用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH094126A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102294712A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 厦门新技术集成有限公司 | 一种实木复合板 |
CN106639129A (zh) * | 2017-01-16 | 2017-05-10 | 南京声远声学科技有限公司 | 一种木质复合墙板及其高隔声预制方法和装配方法 |
JP2020128669A (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-27 | 積水化学工業株式会社 | 屋根パネル |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP14924695A patent/JPH094126A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102294712A (zh) * | 2010-06-25 | 2011-12-28 | 厦门新技术集成有限公司 | 一种实木复合板 |
CN106639129A (zh) * | 2017-01-16 | 2017-05-10 | 南京声远声学科技有限公司 | 一种木质复合墙板及其高隔声预制方法和装配方法 |
JP2020128669A (ja) * | 2019-02-12 | 2020-08-27 | 積水化学工業株式会社 | 屋根パネル |
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