JP3315519B2 - 建物の土間部における防虫構造 - Google Patents

建物の土間部における防虫構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ユニット工法、在来
工法などによって建築される住宅などの建物の土間部に
おける防虫構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材は、断熱能力、湿度調節能力、吸音
能力などのほか比強度などにも優れているので、住宅な
どの建物の様々な部分に利用されている。木造住宅は、
このような木材の建築部材としての利点に着目してその
主たる構造部分を木材によって構成したものである。
【0003】しかし、このような利点を備えた木材は、
含水率が増加するにともなって、白蟻やヒラタキクイム
シなどによる食害や腐朽菌による腐れが発生しやすいこ
とが知られている(なお、含水率が約15%を越えるよ
うになると、これらの被害が発生しやすいといわれてい
る)。
【0004】この食害や腐れを防ぐために、たとえば実
公昭53−11532号公報や実公昭56−35445
号公報などに示されるように、建物と土台との間にパッ
ドなどを配設して隙間に水がたまりにくくすることによ
って建物の床下の乾燥状態の維持につとめ、白蟻や腐朽
菌の生息を阻止するようにした技術が知られている。ま
た、木材に防虫剤を浸漬、注入したり、土壌に防虫剤を
散布、注入するほかに、たとえば特公昭58−3613
9号公報に示されるように、前記パッドなどにも防虫剤
を添加したり含浸させたりした技術も知られている。
【0005】これらは、湿度の上昇、白蟻などの侵入を
抑えることができるので、前記被害を防ぐことに寄与す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、建物の床下
構造のなかで、玄関などのたたき部の下部は、盛土の上
に打った基礎コンクリートや、さらにその上に打ったモ
ルタルを側方から支持する下地材が配設されており、こ
の下地材も木材からなっているため前記被害を被るおそ
れが十分にある。
【0007】そこで、この下地材にも従来のような、防
虫処理を施すことが考えられるが、防虫加工を施した下
地材の表面状態が、モルタルとの接着性を低下させてし
まうという不具合があった。
【0008】この発明は、このような事情を背景とした
もので、下地材とモルタルとの接着性を損なうことな
く、防虫効果を発揮することのできる建物の土間部にお
ける防虫構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明による建物の土間部における
防虫構造は、建物の、地面に臨む床下に盛土がされてこ
の盛土の上に基礎コンクリートが打たれ、さらにこの基
礎コンクリートの上にモルタルが打たれ、このモルタル
の側方に当接される下地材が前記床下に立設されて構成
される建物の土間部を防虫する防虫構造であって、前記
下地材の表面のうち前記モルタルと接触しない部分に、
防虫処理を施した防虫シート材を配設することを特徴と
している。
【0010】
【作用】 請求項1に記載の発明による建物の土間部に
おける防虫構造によれば、防虫処理を施した防虫シート
材は、モルタルの側方に当接される下地材の表面のうち
モルタルと接触しない部分にのみ配設されるので、この
防虫シートがモルタルと下地材との接合面に介在するこ
とはなく、モルタルと下地材との接着性を損なうことは
ない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の建物の土間部における防虫
構造の実施例を図面にもとづいて説明する。
【0012】図5は、建物の土間部としての玄関部分の
平面図で、1は外壁パネルである。この外壁パネル1に
は、玄関開口部2が設けられ、この玄関開口部2には親
子玄関ドア3、4が配設されている。玄関部分の表面に
は、化粧タイル5が敷き詰められている。この化粧タイ
ル5から所定の高さだけ立ち上げられた床面の端縁部に
は、かまち部材6が配設されている。
【0013】このような外観構成の玄関部分の床下構造
は、図1〜図4に示すようになっている。
【0014】建物が設置される地面には、建物を支持す
る基礎土台11が立設され、この基礎土台11によって
囲まれた部分、すなわち化粧タイル5の下部(建物の、
地面に臨む床下)には、図1に示すように、盛土12が
されている。
【0015】さらに、盛土12の上には、基礎コンクリ
ート13が打たれ、この基礎コンクリート13の上に
は、モルタル14が打たれている。そして、このモルタ
ル14の上に前記化粧タイル5が敷き詰められている。
【0016】モルタル14の端縁部は、図1、図2およ
び図4に示すように、このモルタル14の側方に当接さ
れる下地材としての下地合板15によって支持されて立
ち上げられている。モルタル14の立ち上げられた部分
にも、化粧タイル5が配設されている。
【0017】下地合板15は、基礎土台11の上面部あ
るいは基礎コンクリート13の上面部から立設されるも
のである。
【0018】かまち部材6よりも建物内側の床下には、
建物ユニットの一部を構成する床梁21、床根太22、
断熱材23などが位置している。床梁21、床根太22
は、基礎土台11の所定の位置に設置され、図2および
図3に示すように、アンカーボルト31によって固定さ
れるものである。そして、床梁21、床根太22は、い
ずれも防菌、防虫加工があらかじめ施されたものであ
る。なお、図1において、24は、床下地板としての合
板、25は床仕上材である。また、図2において、26
は、見切り材である。
【0019】かまち部材6よりも建物内側の床下と、基
礎土台11との間には、ポリエチレン製の防湿シート4
1が配設され、これによって地面から建物内部への湿気
の流入を規制している。
【0020】この防湿シート41の建物の外側面には、
あらかじめたとえば有機リン系防虫剤を含浸させて防虫
処理を施した、ポリスチレン製の防虫シート材51が配
設されている。この防虫シート材51は、下地合板15
の表面のうちモルタル14と接触しない部分に配設され
ている。
【0021】このような構成による建物の施工は、ま
ず、基礎土台11などの基礎を完成させ、その周辺の土
壌に防虫剤などを散布、注入する。そして、玄関外部の
ステップやポーチなどの外構部を完成させる。
【0022】つぎに、建物ユニットを基礎土台11の上
に積み上げて据え付ける。その後、防湿シート41を敷
設し、各種の木工工事をおこなう。このときに、前記防
虫シート材51の配設がおこなわれる。さらには、玄関
床下工事、すなわち、盛土12、コンクリート13打
ち、モルタル14打ち、化粧タイル5の敷設がおこなわ
れる。
【0023】つぎに、以上の構成からなる建物の土間部
における防虫構造の作用を説明する。
【0024】防虫処理を施した防虫シート材51は、モ
ルタル14の側方に当接される下地合板15の表面のう
ちモルタル14と接触しない部分にのみ配設されてお
り、この防虫シート材51がモルタル14と下地合板1
5との接合面に介在することはないので、モルタル14
と下地合板15との接着性が損なわれることはなく、施
工性が良好なものとなっている。
【0025】なお、この発明は、この実施例に限定され
るものではなく、様々な設計変更なども含むものであ
る。たとえば、この実施例においては、防虫剤として、
有機リン系のものを採用しているが、有機カーバメイト
系あるいはピレスロイド系のものを採用するようにして
もよい。また、防虫シート材の材質としては、ポリスチ
レンのほか、紙、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、不織
布などの単体、それらの複合材などを基材とするもので
あってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下地材とモルタルとの接着性を損なうことなく、防
虫効果を発揮することのできる建物の土間部における防
虫構造を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る建物の土間部としての
玄関部分を示す図5中A−A矢視断面図である。
【図2】同、図5中B−B矢視断面図である。
【図3】同、図5中C矢視側面図である。
【図4】同、図5中D−D矢視断面図である。
【図5】同、玄関部分の平面図である。
【符号の説明】
12 盛土 13 基礎コンクリート 14 モルタル 15 下地合板(下地材) 51 防虫シート材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の、地面に臨む床下に盛土がされて
    この盛土の上に基礎コンクリートが打たれ、さらにこの
    基礎コンクリートの上にモルタルが打たれ、このモルタ
    ルの側方に当接される下地材が前記床下に立設されて構
    成される建物の土間部を防虫する防虫構造であって、 前記下地材の表面のうち前記モルタルと接触しない部分
    に、防虫処理を施した防虫シート材を配設することを特
    徴とする建物の土間部における防虫構造。
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