JP3310556B2 - 両面画像形成装置 - Google Patents

両面画像形成装置

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JP3310556B2
JP3310556B2 JP26042896A JP26042896A JP3310556B2 JP 3310556 B2 JP3310556 B2 JP 3310556B2 JP 26042896 A JP26042896 A JP 26042896A JP 26042896 A JP26042896 A JP 26042896A JP 3310556 B2 JP3310556 B2 JP 3310556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、たとえば電子写真
方式を用いて好適に実施され、両面を印刷することがで
きる複写機、ファクシミリ、プリンタ等の両面画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−288560号公報には記録
紙への両面印刷を行う画像形成装置に関し表裏の画像の
大きさを変化させることなく、所定の大きさで画像形成
を行う内容が開示されている。
【0003】さらに詳細に説明を行うと、感光体、光学
系、用紙搬送手段、定着手段を構成要件とした像形成手
段を用いて記録紙への画像転写及びこの画像転写された
記録紙の画像定着を複数回繰り返すような、両面画像形
成装置または、画像合成を行う画像形成装置において
は、所定の画像形成によってトナー像が転写された記録
紙に定着手段によって加熱を行うことによりトナー像を
溶融させ記録紙に固着させる加熱定着方式が一般的であ
る。
【0004】しかし、この加熱定着方式を用いると、記
録紙に含まれる水分が定着の熱によって蒸発してしまう
ために、定着後の記録紙が収縮する現象があり、定着に
よって収縮した記録紙が元の大きさに戻るまでに、一般
的に10分程度の時間を要する。
【0005】通常の片面印刷の場合には、一枚の記録紙
に一度の印刷しか行わないため、前記した記録紙の収縮
は問題にならない。しかし、両面複写・印刷機能を有す
る画像形成装置においては、記録紙への表面へのトナー
像の転写、定着が終了した後に裏面への転写が行われる
ため、裏面への転写時には、記録紙が収縮した状態とな
っている。
【0006】そして、このように収縮した状態で転写さ
れた記録紙は、時間経過と共に記録紙に畜熱された熱が
奪われ元の記録紙の大きさに戻る。そして、この元の大
きさに戻る過程で、裏面定着画像も記録紙と共に伸び、
転写時よりも大きめの画像になってしまう。
【0007】従って、表面の画像と裏面の画像を対比を
行うと、画像の大きさが異なり、操作者の意図しない画
像が得られることになる。
【0008】また、画像の合成を行う場合には、最初の
画像を光学系により感光体上に静電潜像を形成し、この
静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成して、記録
紙に転写・定着を行った後、合成を行う画像の転写を行
うと、最初の画像の印刷により記録紙が収縮しているた
め、合成を行う画像を単に記録するだけでは画像の大き
さが異なり良好な画像が得られない。
【0009】上記問題点に着目し、両面印刷、画像の合
成を行うに当たり、搬送された記録紙の大きさを検出
し、表面を記録・定着した後、収縮した記録紙の大きさ
を検出することによって、記録前と定着後の記録紙の縮
小率を算出し、その算出結果に基いて、感光体の速度、
記録紙搬送速度、光学系の変倍を制御することによっ
て、裏面の記録画像を操作者の意図する大きさに印刷す
ることにより、表裏の画像の大きさを一定の大きさに記
録する、または、最適な画像の合成を行う内容が開示さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の構成では、
記録紙の大きさを正確に検出するための検出装置、演算
手段及びその結果に応じて、感光体の速度、記録紙搬送
速度、光学系の変倍を制御装置が必要であり、装置の大
型化、コストアップ、制御の複雑化を招く。
【0011】更には、上記方式の装置では画像形成装置
における定着方式としては加熱、加圧を行うものが一般
的であるが、この方式であると定着後には用紙にカール
が発生することはよく知られている。とりわけ用紙の搬
送方向に対する上下両端部分はカールや波打ち等定着前
の状態から比較すると著しく平滑度が損なわれる。両面
画像形成装置においては表面の定着が終了した後に裏面
への転写が行われる。上記内容から、第1面(表面)の
記録を行うと記録紙が感光体の円周方向に反る現象が現
れ、記録紙の上下端部ではその現象がさらに顕著に現れ
る。そのため、反りの発生した裏面の上下両端部分では
記録紙が感光体に確実に当接することなく図18に示す
ように転写が部分的に白く抜けてしまい適切な画像が得
られないという問題がある。
【0012】この問題を防止する方法として、第1面の
定着終了後の用紙のカールを裏面転写以前に強制して取
り除くことが考えられる。しかしこのためのカール矯正
機構が必要となり製品の大型化、コストアップにつなが
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による両面画像形
成装置は、裏面印刷時のプロセス手段の駆動速度(プロ
セス速度)を所定量早くすることにより、用紙搬送方向
への画像の大きさを縮小する。したがって、カール矯正
機構を用いることなく、用紙の下余白を確実に設けるこ
とにより、用紙裏面の後端転写不良を改善することがで
き、更には複雑な装置や制御を行なうことなく両面画像
の大きさを均一にすることが可能となる。
【0014】
【0015】
【0016】そこで、プロセス速度を早くすることによ
り、感光体に静電潜像を形成する光学手段の光量は、第
1工程時(表面印刷時)の光量>第2工程時(裏面印刷
時)の光量となるように設定される。したがって、表裏
面の感光体の駆動速度の違いによる感光体に与える単位
時間あたりの光量を表裏面同一とすることにより、安定
した画像形成を可能とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態の両面
画像形成装置である両面印刷装置50を示す断面図であ
る。
【0022】図2は、両面印刷装置50の右側部の断面
図である。図1と図2とを併せて装置の概略動作を機構
面を中心に説明する。両面印刷装置50は、用紙60の
一方表面及び他方表面の少なくとも一方に画像を印刷す
る。以後、用紙60のうち最初に画像が印刷される表面
を「表表面」、2度目に画像が印刷される表面を「裏表
面」と称する。両面印刷装置50は片面印刷モードおよ
び両面印刷モードにおいて、画像の印刷を行うことがで
きる。片面印刷モードでは、用紙60の表表面だけに画
像が印刷される。両面印刷モードでは、用紙60の表表
面および裏表面に画像が印刷される。
【0023】まず、両面印刷装置50の構成を概略を述
べる。この両面印刷装置50は、大きく印刷装置本体5
1と、感光体ユニット52と、前扉53から構成され
る。感光体ユニット52は、印刷装置本体51の上部に
設けられる。前扉53は、両面印刷装置50の右側部に
設けられる。
【0024】以後、対象とする構成要件に対して、矢符
y1方向にある構成要件およびその部分を「上」と称
し、矢符y2方向にある構成要件およびその部分を
「下」と称する。また、対象とする構成要件に対して、
矢符x1方向にある構成要件およびその部分を「右」と
称し、矢符x2方向にある構成要件およびその部分を
「左」と称する。さらに、対象とする構成要件に対し
て、画像を印刷すべき用紙の供給、搬送および排紙方向
の上流側にある構成要件およびその部分を「一方」と称
し、下流側にある構成要件およびその部分を「他方」と
称する。
【0025】感光体ユニット52は感光体ドラム54、
帯電用放電器55および廃トナーボックスを含むクリー
ナユニット56を内蔵する。感光体ユニット52は使い
捨てキットであり、本体51に着脱自在に設けられてい
る。前扉53は、前扉53の下部に設けられているピン
53aを回転中心として角変位自在に取り付けられてい
る。従って前扉53は、印刷装置本体51に対して矢符
C1およびC2方向に角変位して開閉することができ
る。
【0026】印刷装置本体51の下部には、給紙手段6
4が設けられている。この給紙手段64は、用紙トレイ
58、載置部材61、給紙ローラ62、および付勢部材
63を含んで構成される。用紙60は、用紙トレイ58
内の載置部材61の上面に、複数枚積重して収納され
る。載置部材61の印刷装置本体51左側部寄りの一方
端部は、用紙トレイ58の側面に、底面から離反する方
向および近接する方向に角変位自在となるようにピン結
合される。載置部材61の他方端部側の上方には、断面
形状が略半円状で回転軸線方向に複数のローラを有する
給紙ローラ62が設けられる。また載置部材61の他方
端部は、付勢手段63によって、トレイ58の底面から
離反する方向、たとえば上方に押上げられる。付勢手段
63は、積重された用紙60と給紙ローラ62との間が
予め定める一定の距離を保つように、載置部材61の他
方端部を付勢する。
【0027】たとえば装置50の上部筐体に取付けられ
るスタートボタンが操作者によって押されると、画像の
印刷が開始される。このとき操作者は、片面印刷および
両面印刷のいずれか一方を選択する。印刷が開始される
と、給紙手段64は給紙ローラ62を回転させる。ロー
ラ62が1回転すると、載置部材61の最も上方に載置
される単一枚の用紙60が、印刷装置本体51の右側部
へ向かう給紙方向Dに搬送される。
【0028】両面印刷装置50の右側部には、第1案内
手段65が設けられている。第1案内手段65は、給紙
手段64から給紙方向Dに送られる用紙60を、給紙方
向Dとは反対方向となる第1搬送方向Eに反転させて第
1搬送経路L1に案内する。第2案内手段68は、第1
搬送方向E下流側に第1搬送経路L1に交差して設けら
れている。この第2案内手段68は、第1搬送経路L1
に沿って第1搬送方向Eに搬送される用紙60を、本体
右側部に略平行な第2搬送経路L2に案内する。第1搬
送経路L1の第1案内手段66と第2案内手段68との
間の部分には、第1搬送手段69が設けられる。第1搬
送手段69は、用紙60を第2案内手段68に搬送す
る。
【0029】第2案内手段68の上方には、現像・転写
手段70が第2搬送経路L2に介在されて設けられる。
現像・転写手段70は、用紙60の表表面または裏表面
にトナー像を形成する。さらに現像・転写手段70の上
方には、定着手段71が第2搬送経路L2に介在されて
設けられている。定着手段71は、用紙60に転写され
たトナー像をその表面に定着させる。これによって、用
紙60の表表面または裏表面に所望の画像が印刷され
る。第2搬送経路L2の定着手段71の上側には、クリ
ーナ74が介在される。
【0030】第2搬送経路L2の定着手段71よりも下
流側には、第3案内手段77が設けられる。第3案内手
段77は、後述するように、揺動軸96を中心として角
変位する揺動片73を有する。この揺動片73の角変位
は、定着手段71の上方の検出手段75によって検出さ
れる。第3案内手段77は、後述するように、画像が印
刷された用紙60を排紙経路L4に案内する。かつ両面
印刷を行うとき、用紙60を排紙経路L4から第3案内
経路L3に案内する。
【0031】第3案内経路L3を介して裏表を反転され
た用紙60は、第1案内ローラ83と第2案内ローラ8
4とに挟持されて、給紙方向Dに送られる。用紙60が
第1案内手段65に至ると、第1案内手段65に案内さ
れて搬送方向が反転し、さらに第1搬送経路L1を搬送
される。
【0032】クリーナ74よりも排紙方向F下流側の排
紙経路L4には、第2搬送手段76が設けられる。用紙
60の表表面および裏表面の少なくとも一方への印刷が
終了すると、用紙60は排紙経路L4に搬送される。第
2搬送手段76は、排紙経路L4に沿って排紙方向Fに
案内される用紙60を、さらに排紙方向Fに搬送する。
たとえば印刷が終了して用紙60を排紙するとき、用紙
60の排紙方向F上流側の一方端部から下流側の他方端
部までを、第2搬送経路L2よりも下流側の排紙経路L
4に搬送する。これによって、用紙60は、第2搬送手
段76によって排紙方向F下流側の印刷装置本体51に
形成される排紙口57から排紙される。
【0033】両面印刷モードでの印刷を行う場合であっ
て用紙60の表表面だけの印刷が終了したとき、第2経
路から排紙された用紙60は、まず排紙方向Fに向かっ
て排紙される。用紙60の他方端部が第2搬送手段76
に至る前に、第2搬送手段76の回転方向を逆転させ
る。これによって、用紙60は第3案内手段77の排紙
方向Fとは反対方向になる再給紙方向Gに搬送され、第
3案内手段73によって第3搬送経路L3に沿って案内
される。
【0034】第3搬送経路73の再給紙方向G下流側に
は、第4案内部材78が設けられる。第4案内部材78
は、再給紙方向Gに搬送される用紙60を第3搬送経路
L3に沿って案内する。第3案内経路L3は、第2搬送
経路L2に略平行でかつ第2搬送経路L2よりも両面印
刷装置50の右側部寄りに設けられる。
【0035】第3搬送経路L3の定着手段71に近接す
る位置には、用紙60を搬送する第3搬送手段80が設
けられる。第3搬送手段80の下方には、第5案内手段
81が設けられる。第5案内手段81は、第3搬送手段
80から搬送される用紙60を、第1搬送経路L1に近
接するにつれて、第1搬送方向下流側の第1搬送経路L
1の傾きに沿うように傾斜させて案内する。これによっ
て、再搬送経路L3を搬送された用紙60は、第1搬送
手段69よりも上流側の第1搬送経路L1に搬送され
る。このとき、用紙60は、給紙手段64から搬送され
たときと逆の面が上側を向く状態で、第1搬送経路L1
に送られる。
【0036】ゆえに、たとえば片面印刷モードでの印刷
を行うとき、用紙60は、給紙手段64から第1搬送経
路L1を経て第2搬送路L2の現像・転写手段70に搬
送される。手段70において画像のトナー像が用紙60
に転写されると、さらに第2搬送経路L2を搬送され
て、定着手段71で像が用紙表面に定着される。この用
紙60は、第2経路から排出経路L4に排送されて、第
2搬送手段76によって排出口57から装置50外部に
排出される。
【0037】また両面印刷モードでの印刷を行うとき、
表表面に画像が印刷されると、用紙60は一旦第2搬送
経路L2から排紙方向Fに搬送されて、排紙経路L4に
至る。排紙経路L4の第2搬送手段76は、この用紙6
0が排紙口57から排紙される前に、用紙60を再給送
方向Gに搬送する。これによって、用紙60は排紙経路
L4から第3搬送経路L3を経て、第1搬送路L1に戻
される。このとき用紙60は裏返しとなるので、この用
紙60が第1搬送経路L1を経て第2搬送経路L2に搬
送されると、用紙60の裏表面に画像が印刷される。裏
表面に画像が印刷された用紙は、第2搬送経路L2から
排紙経路L4に搬送され、排紙口57から装置50外部
に排出される。
【0038】次に前述に各構成と作用について詳述す
る。
【0039】第1案内手段65は、下第1案内部材82
と、湾曲した板状の第1案内板66とから構成される。
下第1案内部材82は、用紙60を上方に案内するため
の下案内面82aを有する。第1案内板66は、下案内
面82aに連なり、下案内面82aに案内された用紙6
0を第1搬送方向に案内するための上案内面66aを有
する。
【0040】下案内部材82には、複数のローラが回転
軸線方向に予め定める間隔をあけて回転駆動する第1案
内路ローラ83が、下第1案内面82aに臨んで設けら
れている。第1案内ローラ83の各ローラの間に対応
し、下方から第1案内ローラ83に対して、第2案内ロ
ーラ84が設けられている。第2案内ローラ84は、た
とえばバネなどによって付勢された複数のローラを有す
る。給紙手段64から給紙された用紙60は、まず第1
案内ローラ83と第2案内ローラ84とに挟持されて、
給紙方向Dに送られる。用紙60が第1案内手段65に
至ると、第1案内手段65に案内されて搬送方向が反転
し、さらに第1搬送経路L1を搬送される。
【0041】第1案内板66には給紙検出手段85が設
けられる。給紙検出手段85には、センサ86と、セン
サ86に連結された作動片87とが設けられる。センサ
86は、第1案内板66の下部に設けられる。作動片8
7は、第1案内面66の上方に突出し、その遊端部87
aが第1搬送経略L1に沿って搬送される用紙60によ
って角変位する。たとえば第1案内手段65に案内され
た用紙60は、第1案内板66に沿って案内されるとき
給紙検出手段85の作動片87を押圧して角変位させ
る。センサ86は光センサである。たとえば受光素子と
発光素子との間を作動片87によって遮断することによ
って、センサ86はONとなる。これによって、給紙検
出手段85は、用紙60の供給を検出する。作動片87
を押圧した用紙60は、第1搬送手段69へ案内され
る。
【0042】第1搬送手段69は、給紙検出手段85の
第1搬送方向E下流側に近接して設けられる。第1搬送
手段69は、第1搬送ローラ88aと従動ローラ88b
とからなる。第1搬送ローラ88aは、第1搬送経路L
1に下方から臨み、回転駆動する。従動ローラ88b
は、第1搬送経路L1の上方から第1搬送ローラ88a
に当接し、第1搬送ローラ88aに従動して回転する。
【0043】第1搬送ローラ88aおよび従動ローラ8
8bは、符号zで示す回転軸線方向に延びる回転軸に間
隔をあけて複数設けられるローラをそれぞれ有する。回
転軸線方向は、給紙方向Dおよび第1搬送方向Eを含む
仮想平面に垂直な法線方向であり、この仮想平面は、図
1および図2の紙面と平行な面である。第1搬送ローラ
88aの各ローラは、対応する従動ローラ88bのロー
ラとに外周面が互いに当接するようにそれぞれ設けられ
る。
【0044】給紙検出手段85のセンサ86がONにな
ると、第1搬送ローラ88aの回転が一瞬止められる。
これによって、第1搬送手段69に案内された用紙60
の先端位置が揃えられる。この後用紙60は、第1搬送
ローラ88aと従動ローラ88bに挟持されて、第1搬
送経路L1に沿って第2案内手段68に向かって搬送さ
れる。
【0045】第2案内手段68は、第2案内面67を有
する第2案内板89と、支持部材90とを有し、第2案
内板89が角変位自在となるように構成される。第2案
内板89の基端部89aは第1搬送手段69に近接して
設けられ、遊端部89bは感光体ドラム54に向いて取
付けられる。支持部材90は、第2案内板89の基端部
89aに設けられ、前記仮想平面に垂直な揺動軸を支持
する。第1搬送手段69によって搬送された用紙60は
この第2案内手段68の第2案内面67に沿った方向に
搬送されるように案内される。これによって用紙60
は、感光体ドラム54に案内される。
【0046】現像・転写手段70は感光ユニット52、
転写用放電器104、現像ユニット102を有する。感
光ユニット52の第2搬送経路L2寄りの一側部には、
直円筒状の感光体ドラム54、帯電用放電器55、およ
びクリーナユニツト56とが備えられる。帯電用放電器
55は、感光体ドラム54の外周面に近接して設けら
れ、感光体ドラム54の表面に印刷するべき画像の静亀
潜像を形成する。この感光ユニット52の上部には、図
1に示すように、排紙口57から排紙された用紙60を
受ける排紙トレイ59が設けられる。排紙トレイ59
は、図1では仮想線で示される。
【0047】現像ユニット102は、現像貯留槽102
a、攪拌槽102b、および現像ローラ102cとを有
する。現像貯留槽102aには、現像剤であるトナー剤
が貯留される。攪拌糟102bでは、現像貯留槽102
aから供給されるトナー剤が攪拌される。現像ローラ1
02cは、攪拌槽102b内に備えられ、現像ユニット
102が印刷装置本体51に装着された状態において感
光体ドラム54の下方に僅かな間隔をあけて配置され
る。現像ローラ102cは、感光体ドラム54に静電潜
像が形成されると、その外周面に磁気的に吸着されたト
ナー剤の穂立ちを感光体ドラム54の外周面に摺接させ
る。これによって、帯電放電器55によって感光体ドラ
ム54の表面に形成された静電潜像が顕像化される。
【0048】前述した転写用放電器104は、感光体ド
ラム54と第2搬送経路L2を挟んで対向して配置され
る。感光体ドラム54の表面に形成されたトナー像は、
転写用放電器104によって、感光体ドラム54の表面
から用紙60の表面に転写される。こうしてトナー像が
転写された用紙60が、第2搬送経路L2に沿って搬送
される。
【0049】現像・転写手段70と定着手段71との間
の第2搬送経路L2には、第2搬送経路L2に沿う形状
の案内部材91が設けられる。用紙60は、この案内部
材91の経路L2側表面に沿って搬送される。この案内
部材91は、上方になるにつれて僅かに第3搬送経路L
3寄りに傾斜している。したがって現像・転写手段70
から供給された用紙60は、感光ユニット52側へたわ
んで第2搬送経路L2から大きく外れることなく、定着
手段71へ案内される。
【0050】定着手段71は、案内部材91の上方に、
第2搬送経路L2に関して第3搬送経路L3寄りに設け
られる。定着手段71は、圧ローラ92と熱ローラ93
とから構成される。圧ローラ92は、第2搬送経路L2
と第3搬送経路L3との間に設けられる取付フレーム9
2aに取付けられる。熱ローラ93は、第2搬送経路L
2に関して圧ローラ92とは反対側に設けられ、予め定
める定着温度に昇温される。圧ローラ92と熱ローラ9
3とは、それぞれ前記符号zで示す回転軸線方向に平行
な回転軸線を有する円筒状の部材である。圧ローラ92
と熱ローラ93とは、軸線に水平な側面が相互に接して
いる。画像60は、トナー像93が転写された表面が熱
ローラ93に接するように、ローラ92,93間を通過
する。これによって、用紙60の表面のトナー像が定着
され、所望の画像が印刷される。画像が印刷された用紙
60は、ローラ92,93によって、第3案内手段77
へ搬送される。
【0051】図3は、第3案内手段77の揺動片73を
示す斜視図である。揺動片73は、前記仮想平面に平行
な平板状のリブ94が、前記仮想平面に垂直な符号zで
示す回転軸方向と平行な回転軸線を有する揺動軸96と
平行に、間隔をあけて複数設けられる。揺動片73の各
リブ94は、予め定める傾斜角度で湾曲した第3案内面
72をそれぞれ有する。第2搬送経路L2に沿って第2
搬送方向に搬送される用紙60は、第3案内面72にお
いて搬送方向が変更され、第3搬送経路L3に案内され
る。さらに、各リブ94の上方、すなわち再給紙方向G
に搬送される用紙60に臨む部位には、各リブ94にわ
たって前記仮想平面に垂直な第3案内板95が設けられ
ている。
【0052】図4は、第3案内部材77の支持部材であ
るクリーナ74を示す斜視図である。クリーナ74は、
複数のリブ98とハウジング99とフェルト100から
構成される。クリーナ74は、前記仮想平面に平行な平
板状のリブ98が、前記仮想平面に垂直な方向に間隔を
あけて複数設けられる。各リブ98の上側に、排紙経路
L4と水平な第4案内面97がそれぞれ形成される。第
4案内面97の揺動片73側の面は、第3案内面72の
傾斜角度よりさらに傾斜して形成される。第4案内面9
7は、揺動片73の第3案内面72に沿って案内される
用紙60を、排紙方向Fに案内する。クリーナ74の第
4案内面97は、揺動片73の第3案内板95に下側か
ら当接する。これによって、クリーナ74は、揺動片7
3を支持する。各リブ98の下面は、前記仮想平面に垂
直な方向zに延びる略直方体状のハウジング99の上面
にそれぞれ固定されている。このハウジング99は中空
で下方に向けて閉口しており、この閉口部からフェルト
100が挿入される。フェルト100の一端はハウジン
グ99の閉口部から突出して配設される。
【0053】このクリーナ74は、クリーナホルダ10
1に着脱自在に収納される。クリーナホルダ101には
クリーナ74を収納する挿通孔102が設けられる。こ
の挿通孔102は、クリーナホルダ101下側に閉口す
る下開口部を有する。クリーナホルダ101は、この下
開口部が定着手段71の熱ローラ93に対向するよう
に、印刷装置本体51に取付けられる。したがって、ク
リーナ74は、フェルト100を熱ローラ93に当接さ
せるように、装置に装着される。これによって、トナー
像の定着動作において、熱ローラ93の回転によって熱
ローラ93の表面に付着するトナー剤を拭取ることがで
きる。
【0054】図2に示すように、クリーナホルダ101
の揺動片73側の下方には、熱ロ一ラ93の回転軸線付
近に向けて延びる第5案内面101aが形成される。用
紙60は、定着手段71から排出されるとき、熱ローラ
93の熱によって熱ローラ93に巻付く方向にたわんで
いる。このたわんだ用紙60は、第5案内面101aに
沿って、揺動片73の第3案内面72に向けて案内され
る。
【0055】クリーナ74の上方には、その下側にクリ
ーナ74に臨む上案内面105が形成される上案内部材
106が設けられる。この上案内部材106とクリーナ
74とによって、排紙経路L4が規定される。
【0056】したがって、定着手段71から排出された
用紙60は、まずクリーナホルダ101の第5案内面1
01a、および揺動片73の第3案内面72に順次案内
される。第3案内面72に沿って搬送される間に、用紙
60は揺動片73を用紙60自身の腰の力で押上げる。
これによって、揺動片73とクリーナ74とが離反する
方向に揺動片73が角変位され、これらの間に隙間が空
く。こののち用紙60は、揺動片73とクリーナ74と
の間の隙間を通り、第3案内面72に案内されて排紙経
路L4へと搬送される。
【0057】揺動片73の再給紙方向G下流側には、図
2に示すように断面形状が逆L字状の支持部材が設けら
れる。この支持部材の第3搬送経路L3側には検出器7
5が取付けられている。この検出器75は、たとえば光
センサである。揺動片73が用紙60によって押上げら
れると、そのときの揺動片73の角変位に応答して、検
出器75のセンサがONになる。用紙60の後端が揺動
片73とクリーナ74との間を通過した後、揺動片73
は再び自重によって元の位置に戻り、クリーナ74に支
持される。このときの角変位に応答して、検出器75は
OFFとなる。また、用紙通過後は揺動片73が自重に
よって元の位置に戻るので、揺動片73の排紙方向F下
流側の端部73aはクリーナ74の第4案内面97の傾
斜面の右側端部と接触する。これによって、用紙60が
第2搬送経路L2から排紙経路L4に搬送されるとき以
外のときは、排紙経路L4から第2搬送経略L2へ到る
経路が塞がれる。したがって、排紙経路L4から用紙6
0が再給紙されるとき、用紙60か再び第2搬送経路L
2に搬送されることが防がれる。
【0058】第2搬送手段76は、排紙経路L4の下方
に設けられる第1駆動ローラ107aと、排紙経路L4
の上方に設けられる従動ローラ107bとから構成され
る。従動ローラ107bは、第1駆動ローラ107aよ
りもその直径が小さい小径のローラである。第1駆動ロ
ーラ107aおよび従動ローラ107bは、それぞれ符
号zで示す回転軸線方向に間隔をあけて配置される複数
のローラから構成される。第1駆動ローラ107aの各
ローラは、対応する従動ローラ107bの各ローラにそ
れぞれ当接している。第1駆動ローラ107aは排紙方
向Fに対応する第1の回転方向Iと第1の回転方向とは
逆の第2の回転方向Jとに選択的に回転駆動する。
【0059】揺動片73とクリーナ74との間を通過し
て排紙経路L4に搬送された用紙60は、第2搬送手段
76によって、排紙方向Fおよび再供給方向Gに搬送さ
れる。たとえば、検出器75のセンサがONになると、
第1駆動ローラ107aが第1の回転方向1に回転駆動
される。これによって、前記隙間から排紙方向Fに沿っ
て第2搬送手段76に供給される用紙60は、搬送方向
F下流側の一方端部から第1駆動ローラ107aと従動
ローラ107bとの間に挟持され、さらに排紙方向Fに
搬送される。この用紙60は、排紙方向F下流側の一方
端部から徐々に排紙口57外部に搬送される。
【0060】したがって、片面印刷モードでの印刷が行
われているとき、および両面印刷モードでの印刷を行う
ことが装置に設定されている場合であって用紙の両表面
に画像が印刷されたとき、第1駆動ローラ107aは第
1の回転方向Iにだけ回転駆動される。ゆえに、用紙6
0の一方端部から他方端部までが排紙口57をこえるよ
うに搬送される。これによって、用紙60は排紙トレイ
59に排紙される。
【0061】また、両面印刷モードでの印刷を行うこと
が装置に設定されている場合であって、用紙の表表面に
だけ画像が印刷されたとき、第1駆動ローラ107a
は、用紙60排紙途中で回転方向を反転させる。たとえ
ば、用紙60の他方端部が揺動片73とクリーナ74と
の隙間を通過し終わると、検出器75のセンサがOFF
となる。センサがOFFとなったときからたとえばタイ
マで時間が計測される。予め定める時間が経過すると、
第1駆動ローラ107aは第2の回転方向Jに反転す
る。予め定める時間は、本実施形態では用紙60の他方
端部が前記隙間を通過したときから、用紙60の他方端
部がクリーナ74の第4案内面97上に至るまでに要す
る時間と同等の長さの時間である。
【0062】このとき、用紙60の一方端部が排紙口5
7より下方に設けられる排紙トレイ59に向けて排紙さ
れると、他方端部は上方を向く。したがって、ローラ1
07aの回転が反転されたとき、用紙60は上案内面1
05に沿って再給紙方向Gに案内される。これによって
用紙60は、揺動片73の上案内板95の上方を超えて
搬送され、第3搬送経路L3に至る。第3搬送経路L3
を搬送される用紙60は、第4案内部材78へと送られ
る。第3搬送経路L3は、排紙経路L4近傍の部分が矢
符xで示す方向と略平行であり、第4案内部材78を越
えた部分が第2搬送経路L2に略平行となる。
【0063】第4案内部材78は、外案内部材109
と、内案内部材111とから構成される。外案内部材1
09は第3案内経路L3を再給紙方向Gに向かって搬送
される用紙60を湾曲して、搬送方向を曲げる外案内面
108を有する。内案内部材111は、外案内面108
に対向する内案内面110を有する。したがって、第4
案内部材78に供給された用紙60は、外案内面108
に沿って搬送されることによって、搬送方向が90度曲
げられて、第4案内部材以降の第3搬送経路L3に案内
され、第3搬送手段80に送られる。
【0064】第3搬送手段80は第3駆動ローラ114
aと従動ローラ114bとを有する。第3駆動ローラ1
14aは、第3搬送経路L3に関して第2搬送経路L2
寄りに設けられ、後述する回転駆動源115によって回
転駆動される。従動ローラ114bは、第3搬送経路L
3に関して第3駆動ローラ114aの反対側に設けられ
る。
【0065】図5は、第3駆動ローラ114aと第1駆
動ローラ107aと回転駆動源115との関係を示す断
面図である。回転駆動源115は、回転自在の回転軸1
16を有するたとえばモータで実現される。回転駆動源
115は、両面印刷装置50の右側部寄りの上部に設け
られる。回転駆動源115の回転軸116は、第1駆動
ローラ107aおよび第3駆動ローラ114aにベルト
121a,121bを介してそれぞれ連結される。回転
駆動源115のトルクは、ベルト121a,121bを
介して第1および第3駆動ローラ107a,114aに
それぞれに伝達される。
【0066】図6は第3駆動ローラ114aを示す断面
図である。図7は図6の切断面線XIII−XIIIか
ら見た断面図である。第3駆動ローラ114aは、複数
の円筒状のローラ117が、回転軸118にその回転軸
線方向zに間隔をあげて複数配置されて構成される。こ
れら第3駆動ローラ114aの各ローラ117には、対
応する従動ローラ114bの各ローラがそれぞれ当接す
る。第3駆動ローラ114aの回転軸118の回転軸線
方向のいずれか一方の端部には、プーリ119が取付け
られる。プーリ119には、クラッチ120が圧入され
る。前述したベルト121bは、回転駆動源115の回
転軸116と第3駆動ローラ114aのプーリ119と
に巻回される。
【0067】クラッチ120は、プーリ119に伝達さ
れる回転トルクのうち、予め定める方向の回転トルクだ
けを回転軸118に伝達し、予め定める方向の逆方向へ
の回転トルクは伝達しない機構を備える。本実施形態で
は、クラッチ120は、第3駆動ローラ114aが用紙
60を第5案内手段81に搬送する第3の回転方向11
の回転トルクだけを伝達する。
【0068】したがって、回転駆動源115によって、
第3駆動ローラ114aのプーリ119が回転方向I1
に回転駆動されているとき、その回転トルクはクラッチ
120を介して回転軸118に伝達される。このとき、
用紙60は第3搬送手段80によって第3搬送経路L3
をさらに搬送され、第5案内手段81に案内されて、再
び第1搬送経路L1に入る。前述したように用紙60
は、現像・転写手段70および定着手段71によって用
紙60の裏表面に画像が印刷された後、表表面への画像
の印刷と同様に、第3案内手段77へ搬送される。第3
案内手段77に搬送された用紙60の一方端部は、再び
揺動片73を押上げる。これによって、検出手段75は
ONとなる。
【0069】用紙60が第3搬送手段80から搬送され
たときから、回転駆動源115の回転軸116は、第3
駆動ローラ114aを第3の回転方向I1に回転駆動す
る方向に回転し続けている。この間、回転駆動源115
の回転軸116とベルト121aを介して連結される第
1駆動ローラ107aは第2の回転方向Jに回転駆動し
ている。
【0070】前述したように検出手段75がONになる
と、回転駆動源115は用紙60を第2搬送手段76か
ら排紙するように第1駆動ローラ107aを第1の回転
方向Iへ反転させる。これによって、排紙経路L4を搬
送される用紙60は、第2搬送手段76によって、その
一方端部から順次排紙口57外部に排紙される。
【0071】用紙60の搬送方向の長さが第3搬送手段
80から第2搬送経路L2の終端までの経路の長さより
も長いとき、検出手段75がONになった時点で用紙6
0の他方端部がまだ第3搬送手段80に介在されてい
る。このとき、検出手段75がONに切換えられると、
ブーリ119は第3の回転方向I1の逆方向である第4
の回転方向J1へ回転する。ブーリ119にはクラッチ
120が設けられているので、この回転方向J1の回転
トルクは回転軸118には伝えられない。このとき第3
駆動ローラ114aは、排紙される用紙60の動きによ
って、第3の回転方向I1に回転する。
【0072】これによって、用紙60の搬送方向の長さ
が長いときでも、スムーズに用紙60を搬送し、排紙す
ることができる。また本実施形態では、回転駆動源11
5は第1駆動ローラ107aおよび第3駆動ローラ11
4aにそれぞれベルト121a、121bを介して回転
トルクを伝達している。この回転トルクの伝達は、回転
歯車による駆動伝達によって行われてもよい。
【0073】図8は、第5案内手段81付近を拡大して
示す断面図である。第5案内手段81は、外案内部材1
22と内案内部材123と上揺動部材124と下揺動部
材125とを有する。外案内部材122は両面印刷装置
50の右側部寄りに設けられる。外案内手段122は、
第1案内板66に近接するにつれて第1搬送方向E下流
側に傾斜するように設けられた外案内面122aを有す
る。外案内面122aは、第3搬送手段80から搬送さ
れた用紙60を第1搬送経路L1に向けて案内する。内
案内部材123は、外案内部材122に略平行に設けら
れる。さらに内案内部材123は、上揺動部材124付
近まで延び外案内面122aに臨む内案内面123aを
有する。
【0074】図9は、上揺動部材124を示す斜視図で
ある。図8と図9を併せて説明する。上揺動部材124
は、揺動軸131に取り付けられる複数のリブ124a
を有する。各リブ124aは、その基部を枢支する揺動
軸131に、相互に間隔を空けて平行に取付けられる。
これら複数のリブ124aは、揺動軸131に対して角
変位自在である。リブ124aの揺動軸131に対して
下側の遊端部124bには、下揺動部材125に臨む円
弧状の支持面132が形成される。
【0075】上揺動部材124の各リブ124aの遊端
部124bは、外案内部材122の外案内面122aに
向けて、付勢手段によって付勢されている。上揺動部材
124のリブ124aの遊端部124b側の外案内面1
22a寄りの一端部133は、外案内面122aに当接
している。
【0076】付勢手段は、図9(a)に示すように、た
とえば付勢錘134で実現される。上揺動部材124の
各リブ124aの一端部133が外案内部材122の外
案内面122aに当接した状態で、付勢錘134は揺動
軸131に固定される。付勢錘134は、重力が作用す
る上下方向の仮想軸線yに対して、予め定める角度θだ
け左側に傾く。また、付勢錘134には、この上下方向
の仮想軸線yに対して第1搬送方向E下流側に離反する
位置に遊端部134aが設けられる。各リブ124a
は、付勢錘134の回転モーメントによって、外案内面
122aに付勢される。また付勢手段の他の例として、
図9(b)に示すように、キックバネ135を用い、こ
のバネのバネ付勢によって各リブ124aを付勢しても
よい。
【0077】図10は、下揺動部材125を示す斜視図
である。図10と図8とを併せて説明する。下揺動部材
125は、相互に間隔を有して平行に設けられる複数の
リブ136を有する。各リブ136の基部は揺動軸12
7を中心として角変位自在に取付けられ、揺動軸127
に枢支される。
【0078】部材125の各リブ136の基部には、第
1突部126および第2突部129が形成される。第1
突部126は、部材125の基部から、揺動軸127に
対して外案内部材123から離反する方向に突出するよ
うに形成される。この第1突部126と基部の搬送方向
上流側に向く上側の端部には、各リブ136とは直交す
る方向に平板が取付けられる。これによって、第1突部
の上側の端部には、上揺動部材124に臨む平坦な当接
面128が形成される。
【0079】また、第2突部129は、下揺動部材12
5の基部の外案内部材122に臨む側部125aに形成
される。第2突部129は、第1案内部材65の第1案
内板66の上案内面139に向けて突出する垂下部であ
る。各リブ136には、基部および第2突部129の外
案内面122aに臨む右側の端部に、各リブ136と直
交する方向に平板が取付けられる。これによって、基部
と第2突部129には外案内部材122に望む案内面1
30が形成される。案内面130は、当接面128と直
交する。案内面130の第2突部129の遊端部側の角
は円く形成される。これによって、第3搬送手段80に
よって搬送された用紙60をスムーズに案内することが
できる。
【0080】再び図8を参照する。下揺動部材125の
第2突部129の遊端部から第1搬送方向E下流側の経
路L3には、前述した給紙検出手段85の作動片87が
第1案内板66を超えて突出している。さらに方向E下
流側には、第1搬送手段69が設けられる。第3搬送経
路L3は、第3搬送手段80から外案内部材122の外
案内面122aに沿って下降する。この経路L3は、下
揺動部材125および第1案内部材65の第1案内板6
6の間で、第1搬送方向Eと略平行な方向に湾曲する。
ゆえに経路L3は、下揺動部材125の第2突部129
の搬送方向下流側の遊端部のさらに下側を通過して、第
1搬送手段69の直前で第1搬送経路L1と合流する。
【0081】また、印刷装置本体51の右側部には、装
置外部に開口する手差し給紙口137が形成される。手
差し給紙口137は、第1案内部材65の第1案内板6
6よりも上側に設けられ、第3搬送経路L3の終端部分
に臨む。手差し給紙口137から給紙された用紙60
は、給紙口137から第1案内板66の上側の上案内面
139に案内されて、下揺動部材125の遊端部の下側
を通り、第1搬送手段69のよりも上流側で第1搬送経
路L1に合流する。
【0082】前述したように、上揺動部材124は外案
内面122aに接するように付勢されている。これによ
って下揺動部材125の当接面128と上揺動部材12
4の支持面132とは離れている。ゆえに、下揺動部材
125は上揺動部材124に妨げられることなく、自在
に角変位することができる。したがって手差し給紙口1
37から手差しで用紙60が給紙されたとき、スムーズ
に用紙60を給紙することができる。
【0083】第3搬送手段80によって第5案内手段8
1に搬送される用紙60は、外案内面122aと内案内
面123aとによって規定される経路L3に沿って案内
される。用紙60は上揺動部材124に当接すると、外
案内面122aに支持面132が接するように付勢され
る上揺動部材124の遊端部を下揺動部材125側へ角
変位させる。すると上揺動部材124の支持面132の
下揺動部材125に近接する部位は、下揺動部材125
の揺動軸127に対して他端部125b寄りの当接面1
28に当接する。これによって、下揺動部材125の第
2突部129の遊端部が、第1搬送方向E下流側へ角変
位することが妨げられる。したがって第3搬送手段80
から搬送された用紙60は、下揺動部材125の第2突
部129の案内面130に案内される。
【0084】案内面130によって案内された用紙60
は、第2突部129の遊端部を介して第1案内板66の
上案内面139に案内される。これによって、用紙60
は、確実に給紙検出手段85の作動片87を押下げる。
ゆえに上案内面139を用紙が通過すると、確実にセン
サ86がONとなる。この用紙60は、さらに第1搬送
手段69に供給される。センサ86がONになったと
き、一瞬第1搬送ローラ88aの回転が停止する。これ
によって、第1搬送方向Eに搬送される用紙60の一方
端部が第1搬送手段69によって整列される。裏面印刷
される用紙60の他方端部が給紙検出手段85を通過す
ると、センサ86がOFFとなり通過を検出する。
【0085】通過が検出されると、引続き給紙手段64
は新しく用紙60を給紙する。裏面印刷の用紙の他方端
部と、新しく給紙される用紙60の一方端部との間隔は
短くなるように設定されることが好ましい。第1搬送手
段69に搬送される用紙60は、第2案内手段68によ
って現像・転写手段70に案内される。用紙60の裏表
面には、現像・転写手段70でトナー像か転写された
後、定着手段71によってそのトナー像が定着される。
これによって用紙の裏表面に画像が印刷される。用紙6
0の両表面に画像が印刷されると、用紙60は第3案内
手段77を介して第2搬送手段76に搬送される。第2
搬送手段76は、用紙60を排紙口57を介して排紙ト
レイ59上に排紙する。
【0086】次に本発明の制御内容の説明を行う。印刷
が開始されると、給紙手段64は給紙ローラ62を回転
させる。ローラ62が1回転すると、載置部材61の最
も上方に載置される単一枚の用紙60が、印刷装置本体
51の右側部へ向かう給紙方向Dに搬送される。
【0087】両面印刷装置50の右側部には、第1案内
手段65が設けられている。第1案内手段65は、給紙
手段64から給紙方向D方向に送られる用紙60を、給
紙方向Dとは反対方向となる第1搬送方向Eに反転させ
て第1搬送経路L1に案内する。第2案内手段68は、
第1搬送方向E下流側に第1搬送経路L1に交差して設
けられている。この第2案内手段68は、第1搬送経路
L1に沿って第1搬送方向Eに搬送される用紙60を、
本体右側部に略平行な第2搬送経路L2に案内する。第
1搬送経路L1の第1案内手段66と第2案内手段68
との間の部分には、第1搬送手段69が設けられる。第
1搬送手段69は、用紙60を第2案内手段68に搬送
する。
【0088】第2案内手段68の上方には、現像・転写
手段70が第2搬送経路L2に介在されて設けられる。
現像・転写手段70は、用紙60の表表面または裏表面
にトナー像を形成する。さらに現像・転写手段70の上
方には、定着手段71が第2搬送経路L2に介在されて
設けられている。定着手段71は、用紙60に転写され
たトナー像をその表面に定着させる。これによって、用
紙60の表表面または裏表面に所望の画像が印刷され
る。第2搬送経路L2の定着手段71の上側には、クリ
ーナ74が介在される。
【0089】第2搬送経路L2の定着手段71よりも下
流側には、第3案内手段77が設けられる。第3案内手
段77は、後述するように、揺動軸96を中心として角
変位する揺動片73を有する。この揺動片73の角変位
は、定着手段71の上方の検出手段75によって検出さ
れる。第3案内手段77は、後述するように、画像が印
刷された用紙60を排紙経路L4に案内する。かつ両面
印刷を行うとき、用紙60を排紙経路L4から第3案内
経路L3に案内する。
【0090】第3案内経路L3を介して裏表を反転され
た用紙60は、第1案内ローラ83と第2案内ローラ8
4とに挟持されて、給紙方向Dに送られる。用紙60が
第1案内手段65に至ると、第1案内手段65に案内さ
れて搬送方向が反転し、さらに第1搬送経路L1を搬送
される。
【0091】第1案内板66には給紙検出手段85が設
けられる。給紙検出手段85には、センサ86と、セン
サ86に連結された作動片87とが設けられる。センサ
86は、第1案内板66の下部に設けられる。作動片8
7は、第1案内面66の上方に突出し、その遊端部87
aが第1搬送経略L1に沿って搬送される用紙60によ
って角変位する。たとえば第1案内手段65に案内され
た用紙60は、第1案内板66に沿って案内されるとき
給紙検出手段85の作動片87を押圧して角変位させ
る。センサ86は光センサである。たとえば受光素子と
発光素子との間を作動片87によって遮断することによ
って、センサ86はONとなる。
【0092】これによって、給紙検出手段85は、用紙
60の供給を検出する。この検出によって、裏表面の印
刷開始動作が行われ、第1搬送手段69、第2搬送手段
76の搬送速度が所定量減速または、感光体ユニット5
2、転写用放電器104、現像ユニット102を有する
現像・転写手段70の駆動速度を所定量加速することに
よって、用紙60の搬送方向に対して、一定の縮小印刷
が行われる。
【0093】図19は表表面の印刷を行った後、用紙6
0が収縮した状態で裏表面に印刷を行う場合、表表面と
裏表面の画像の大きさを一定に維持するために、どれだ
けの倍率補正が必要かを求めた実験データである。60
〜90g/m2の用紙を用い、35℃85%の高温高
湿、5℃10%の条件で実験を行ったところ、裏表面に
0.4%以上の縮小補正を行い印刷を行うと、上記条件
下で表表面と裏表面の画像の大きさを一定に維持できる
ことが判明した。
【0094】裏表面に0.4%以上の縮小補正を行い印
刷を行うことにより、用紙60の下端部の余白を4mm
以上確保可能であるが、縮小率をあまり大きくすると、
画像に違和感を生じる。そこで、人間の視野的確認によ
って、さまざまな大きさの用紙を用いて確認を行ったと
ころ、1.2%以内の縮小であれば、どの大きさの用紙
であっても違和感が感じられない結果が得られた。
【0095】用紙60の搬送方向に表表面と裏表面の画
像の大きさを略等しくする方法として、前記した2種類
の制御方法がある。第1の方法として、裏表面の印刷開
始動作時に、感光体ユニット52、転写用放電器10
4、現像ユニット102を有する現像・転写手段70の
駆動速度に比して第1搬送手段69、第2搬送手段76
の搬送速度が所定量減速方法がある。また、第2の方法
として、裏表面の印刷開始動作時に、第1搬送手段6
9、第2搬送手段76の搬送速度に比して、現像・転写
手段70の駆動速度を所定量加速する方法がある。
【0096】前記した第1の現像・転写手段70に比し
て用紙搬送速度を低下させる方法によると、表表面の定
着搬送速度に比して、裏表面の搬送速度が遅くなる。こ
のことによって、用紙60に加えられる熱量が多くな
り、用紙60の撓み(カール)および、“しわ”が発生
する恐れがある。そこで現像・転写手段70に比して用
紙搬送速度を低下させる場合は、用紙搬送速度を低下割
合に応じて、定着装置71の熱量を低下させることによ
り問題を解決することが可能である。
【0097】さらに第2の搬送速度に比して、現像・転
写手段70の駆動速度を所定量加速する方法によると、
表表面に対して裏表面のプロセス速度が高速となること
によって、光学系の光量および、現像バイアスが表表面
と同一であれば、感光体の光量およびバイアスの不足に
より、静電潜像の濃度低下が生じる。そこで、プロセス
速度の変化量に応じて光学系の感光体への書込み光量お
よび、現像バイアスを公知の方式を用いて制御すること
により、速度の変化に関係なく、表表面および裏表面も
画像濃度を均一に維持することが可能となる。
【0098】前記第1および第2の方法により所定の割
合で駆動速度を変化させることによって、用紙60の裏
裏面後端の最適な余白を設け、さらには、表表面、裏表
面の画像の大きさを略等しくすることが可能であるが、
さらに最適な制御を行うためには、記録を行う用紙60
の厚みを公知の技術によって検出し、その検出結果に基
づいて、前記第1、第2の制御方法の制御割合を可変す
ることにより最適化が可能である。
【0099】つまり、用紙60の厚みが異なると、用紙
60の保水力等、用紙の特性が異なるために、その特性
に応じて、用紙の搬送速度または、プロセス手段の駆動
速度の変化させる割合を可変することによって、最適な
画像が得られると共に、裏裏面後端の余白および、表表
面、裏表面の画像の大きさを略等しくすることが可能で
ある。
【0100】また、前記用紙の搬送速度または、プロセ
ス手段の駆動速度の変化させる割合をユーザーによっ
て、可変可能にすることにより、ユーザーの要望に応じ
た最適な制御が可能となる。さらには、ユーザの指定方
法を裏表面の後端の余白の長さ指定によって用紙の搬送
速度または、プロセス手段の駆動速度の変化させる割合
を制御することによって、ユーザーが裏表面の後端の余
白の長さを測定することによって、現在の設定内容の認
識が可能であり、設定内容も容易に認識することが可能
となる。
【0101】図11は、図1の両面印刷装置50の制御
を説明するための電気的な構成を示すブロック図であ
る。この両面印刷装置の現像・転写手段70および定着
手段71において用紙の表面に印刷されるトナー像の画
像データは、この両面印刷装置50に接続される上位機
器201において作成され、装置50に与えられる。上
位機器201および両面印刷装置50の各構成要素を併
せて以下に説明する。
【0102】上位機器201では、画像データを2つの
手法を用いて作成する。第1の手法では、使用者は、プ
リンタ言語装置203を操作して、トナー像を表す画像
データを生成する。この画像データは、両面印刷装置5
0に与えられたとき、そのまま装置50において処理す
ることができる信号規格に基づいて表された信号であ
る。第2の手法では、使用者はまずアプリケーション装
置205を操作して、トナー像を表す基本データを作成
する。この基本データは、装置50において処理するこ
とができない信号規格に基づいて表された信号である。
アプリケーション装置205で作成された基本データ
は、ブリンタドライバ206で装置50において処理す
ることができる信号規格のデータに変換される。これに
よって、画像データが生成される。上述した手法のいず
れかで生成された画像データは、通信ポート207から
両面印刷装置50に与えられる。
【0103】このように与えられる画像データは、たと
えば単一のトナー像に対応する。たとえばワードプロセ
ッサであるアプリケーション装置205において複数頁
にわたる文字を作成し、その文章を両面印刷装置50で
印刷しようとすることが考えられる。このとき、この文
章を示す文章データは、ブリンタドライバ206におい
て各頁ごとの文章を示すデータに分割された後、これら
各データ毎に画像データに変換される。したがって、単
一の文字データから、頁数分の画像データが生成され
る。これら画像データは、用紙の一方および他方表面の
いずれか一方に印刷される。
【0104】両面印刷装置50内部では、インタフェイ
ス211を介して、処理回路212に画像データが与え
られる。処理回路212は、与えられた画像データに基
づいて後述する処理を行い、これら画像データで表され
るトナー像を現像・転写手段70および定着手段71を
用いて、用紙の表面に印刷する。定着手段71に関連し
て、定着温度検出手段213が設けられる。定着温度検
出手段213では、定着手段の熱ローラによって用紙お
よびトナー像が熱せられる定着温度が検出される。処理
回路212は、この定着温度が予め定める所望の値とな
るように、熱ローラの温度を調整する。
【0105】また、処理回路212には、用紙検出手段
85からの用紙通過検出信号、および揺動片検出手段か
らの角変位検出信号がそれぞれ与えられる。処理回路2
12は、これら検出信号に基づいて、後述するように給
紙手段58、第1搬送手段69、および第2駆動ローラ
107bの動作を制御し、用紙の給紙および搬送を調整
する。
【0106】図12は、図1の両面印刷装置50を用い
て印刷を行うときの、用紙の搬送手順を示す簡略化した
模式図である。この模式図では、装置50の筐体および
用紙以外の構成要素は、省略して示す。装置50におい
ては、片面印刷モードでの印刷が行われ、かつ3つ以上
のトナー像が印刷されるものとする。各トナー像の用紙
表面への印刷は、連続して行われる。この図12では、
片面印刷モードで連続してトナー像の印刷を行っている
ときに、途中からトナー像の印刷を両面印刷モードに切
換えて行う動作を説明する。
【0107】印刷を開始する前、両面印刷装置50に
は、状態231で示すように、複数枚の用紙220が給
紙手段64内に積載されて収納される。片面印刷で連続
してトナー像の印刷が行われるとき、まず状態232で
示すように、第1枚目の用紙221が給紙手段58から
第1搬送経路L1に供給される。このとき、用紙221
は用紙検出手段85の可動片を押し、用紙が第1搬送経
路L1を通過したことを示す用紙通過検出信号を導出す
る。処理回路212は、用紙通過検出信号が与えられる
と、たとえば内蔵するタイマを用いて、予め定める片面
給紙時間の計測を開始する。この片面給紙時間は、たと
えば用紙が用紙検出手段85を通過してから、第1搬送
経路L1から第2搬送経路L2に至り印刷が終了するま
でに必要な時間以上の時間であり、第1枚目の用紙の他
方端部とその次に第1搬送経略に供給される用紙の一方
端部との間との間隔が3mm程度となるような時間と等
しい。
【0108】供給された用紙221は、第1搬送経路L
1を経て、状態233に示すように、第2搬送経路L2
でその一方表面221aにトナー像が印刷される。印刷
が終了すると、用紙221は揺動片73を押上げて、排
紙経路L4に搬送される。このとき、揺動片の角変位を
検出する検出器75はONとなる。処理回路212は、
検出器の状態がONになると、第2駆動ローラ107b
を第1の回転方向に回転するように駆動する。このと
き、ほほ同じタイミングで、処理回路212における片
面給紙時間の計測が終了する。ゆえに、給紙手段58
は、次の用紙222を第1搬送経路L1に供給する。こ
の状態を状態234に示す。
【0109】用紙222も用紙111と同様の動作を行
って、用紙検出手段85の可動片を押し、第1搬送経路
L1から第2搬送経路L2に至る。状態235に示すよ
うに、第2搬送経路に至った用紙222には、その一方
表面222aにトナー像が印刷される。このとき、用紙
221は排紙経路L4から排出され、排出トレイ59に
載置されている。さらにトナー像を印刷するときには、
再度状態234と同様の動作を行う。以後、片面印刷モ
ードでのトナー像の印刷を繰返し続けて行うときには、
状態234と状態235とを繰返す。
【0110】装置50が状態231〜235の間のいず
れかにあるときに、トナー像の印刷を片面印刷から両面
印刷に切換えるように指示されると、装置50の状態は
状態234から状態236に移行する。状態236で
は、状態234と同様に、トナー像の印刷が終了した用
紙を装置50の外部に排出し、さらに片面給紙時間経過
後に第3枚目の用紙223を第1搬送経路に搬送する。
このとき、用紙223は用紙検出手段85の可動片を押
し、用紙通過検出信号を導出する。処理回路212は、
用紙通過検出信号が与えられると、予め定める両面給紙
時間の計測を開始する。この両面給紙時間は、たとえば
用紙が用紙検出手段85を通過してから、その一方およ
び他方表面に、それぞれトナー像を印刷し終わるまでに
必要な時間以上の時間であり、印刷が終わった用紙の他
方端部とその次に第1搬送経路に供給される用紙の一方
端部との間との間隔が3mm程度となるような時間と等
しい。
【0111】次いで、この用紙223を第2搬送経路L
2に搬送し、その一方表面223aに、トナー像を印刷
する。このとき、2枚目の用紙222は、装置50から
排出され、排紙トレイ59に載置される。印刷が終了す
ると、用紙223は揺動片73を押上げて、排紙経路L
4に搬送される。このとき、揺動片73の角変位を検出
する検出器75はONとなる。処理回路212は、検出
器の状態がONになると、第2駆動ローラ107bを予
め定める搬送時間だけ第1の回転方向に回転させる。こ
れによって、第2搬送手段76は、用紙223の他方端
部を挟持した状態で停止する。この状態を状態237に
示す。
【0112】続いて、処理回路212は、第2駆動ロー
ラ107bを第2の回転方向に回転させる。これによっ
て、状態238に示すように、用紙223は、排紙経路
から第3搬送経路を経て、第1搬送経路にその他方表面
が感光体ドラム54と接触する向きで搬送される。
【0113】用紙223が再度第1搬送経路に搬送され
るとき、用紙223は用紙検出手段85の可動片を押し
て、用紙通過検出信号を導出させる。この用紙通過検出
信号が与えられたとき、処理回路212は両面給紙時間
の計測を開始しないで、1つ前の検出信号が与えられた
時点から計測している両面給紙時間の計測を続ける。ま
た、第1搬送経路に搬送された用紙の一方および他方表
面のいずれか一方に画像を印刷する動作に必要な時間
は、どちらも等しい。ゆえに処理回路212は、1回目
の検出信号が与えられた時点では給紙時間の計測を開始
せず、連続して2回検出信号が与えられると、2回目の
検出信号か与えられた時点から、片面給紙時間の計測を
開始し、片面給紙時間経過後に第2駆動ローラ107b
を駆動させるようにしても良い。
【0114】このように搬送された用紙223は、状態
239に示すように、その他方表面223bにトナー像
が印刷された後、排紙経路L4に搬送される。このと
き、検出器はONとなる。処理回路212は、検出器が
ONになると、第2駆動ローラ107bを第1の回転方
向に回転させて、用紙223を装置50外部に排出す
る。これとほぼ同時に、両面給紙時間の計測が終了す
る。これによって、給紙手段58は、第1搬送経路L1
に用紙224を供給する。さらにトナー像を印刷すると
きには、再度状態237に戻り、状態237〜240と
同様の動作を行う。以後、両面印刷でのトナー像の印刷
を繰返し続けて行うときには、状態237〜240を操
返す。
【0115】図13は、図1の両面印刷装置を用いて印
刷を行うときの、用紙の搬送手順を示す簡略化した榛式
図である。図13は、図12に類似のものであり、同一
の状態を示す図には同一の符号を付し、詳細な説明は省
略する。また、用紙の符号が異なるだけで、同一の状態
を示す図には、「a」を付加した符号を付して、詳細な
説明を省略する。図13では、両面印刷においてトナー
像の印刷が繰返し行われているときに、片面印刷でのト
ナー像の印刷が指示されたときの状態を説明する。
【0116】印刷を開始する前の状態231から両面印
刷でのトナー像の印刷を開始するとき、装置は状態23
2,233を経て、用紙221の一方表面221aにト
ナー像を印刷する。印刷が終了した用紙は、揺動片73
を押上けて、排紙経路L4に排紙される。このとき検出
器75がONになるので、処理回路212は第2駆動ロ
ーラ107bを予め定める搬送時間だけ第1の方向に回
転させる。この状態を状態241に示す。次いで用紙2
21は、状態237a〜240aにおいて、第3搬送経
路から再度第1搬送経路に搬送された後に、その他方表
面221bにトナー像が印刷される。
【0117】また、印刷が終了した用紙の排紙と同時
に、次の用紙222の供給が行われる。両面印刷モード
におけるトナー像の印刷を繰返すときには、状態24
1,237a〜240a,242を繰返す。給紙手段6
4における用紙給紙は、最初の用紙221の通過が用紙
検出手段85で検出されてから、予め定める両面給紙時
間が経過するたびに行われる。
【0118】装置50が状態231〜233,241,
237a〜240a,242のいずれかにあるときに、
トナー像の印刷のモードを両面印刷モードから片面印刷
モードに切換えるように指示されると、装置50の状態
は状態240aから状態234aに移行する。以後、片
面印刷が選択されている間、状態234a,235aを
繰返して、用紙の一方表面にだけトナー像を印刷する。
このとき、片面印刷モードでトナー像を印刷するべき最
初の用紙は、両面印刷モードでトナー像を印刷するべき
最後の用紙の通過検出時から両面印刷時間経過後に行わ
れる。さらに、片面印刷モードでトナー像を印刷するべ
き2枚目以降の用紙は、最初の用紙の通過検出時から片
面印刷時間経過後に行われる。
【0119】図12および図13に示すように、本実施
形態の両面印刷装置50では、両面および片面印刷モー
ドのいずれか一方でトナー像の印刷を繰返し行っている
場合に、両面および片面印刷モードのいずれか他方でト
ナー像の印刷を行うことを指示されるとき、印刷動作を
停止させる事なく、いずれか他方の印刷モードに切換え
ることができる。したがって、印刷モードの切換えが容
易である。
【0120】また、たとえばN頁分の画像データを両面
印刷モードで印刷しようとするとき、n(nは1,2,
・・・、N/2)枚目の用紙の一方表面には2n頁目の画
像データに対応するトナー像を印刷し、他方表面には
(2n−1)頁目のトナー像を印刷することが好まし
い。前述したように、この両面印刷装置50では、最後
にトナー像を印刷した面が下側を向くようにして、順次
的に排紙トレイの上に載置される。ゆえに、上述したよ
うにトナー像を印刷すると、印刷終了後に排紙トレイの
上に載置された印刷済み用紙は、データの頁順通りに並
べられる。これによって、頁ぞろえをすることができ
る。さらに、頁数が奇数であれば、最終頁だけを片面印
刷で印刷することが好ましい。こうすると、従来技術の
装置のように、各経路に印刷を行わない状態で、再度用
紙に各経路L1〜L4を通過させなくとも、最終頁まで
頁ぞろえをすることができる。
【0121】図14は、両面印刷装置50のインタフェ
イス211における印刷方法決定ステータスの作成手法
を説明するためのフローチャートである。装置50は、
このステータスに基づいて、装置50の各構成要素の動
作状態を決定する。
【0122】上位機器201から印刷データが与えられ
ると、ステップa1からステップa2に進む。印刷デー
タには、印刷すべき画像データと、画像データの印刷に
関して指定された条件を示す付加データとを含む。また
単一の印刷データに、第1〜第N頁にそれぞれ対応する
画像データが含まれることもある。ステップa2では、
この印刷データに基づいて、上位機器201が両面印刷
を指定しているか否かを判断する。指定されているとき
は、第1および第2頁の画像データ、第3および第4頁
の画像データのように、…、2頁分の画像データごとに
データを処理する。両面印刷が指定されていると、ステ
ップa2からステップa3に進む。
【0123】ステップa3では処理すべき2頁分の画像
データに偶数頁の画像データが含まれているか否かが判
断される。たとえば最終頁である第N頁が奇数頁である
とき、最終頁を含む2頁分の画像データにだけ、偶数頁
の画像データが含まれない。他の2頁分の画像データに
は、偶数頁の画像データが含まれる。また、たとえば最
終頁である第N頁が偶数頁であるとき、全ての2頁分の
画像データに偶数頁の画像データが含まれる。
【0124】偶数頁の画像データが含まれるとき、ステ
ップa3からステップa4に進み、処理すべき2頁分の
画像データを展開して得られ、現像・転写手段でトナー
像を生成させるためのデータを準備できたか否かを判断
する。このデータは、たとえば処理すべき2頁分のデー
タを展開して得られる。準備が完了していないとき、準
備が完了するまでこのステップでの判断を繰返す。準備
が完了したと判断されると、ステップa5に進み、これ
らのデータを両面印刷モードで用紙に印刷することを指
定する。指定が終了すると、ステップa5からステップ
a8に進む。
【0125】また、ステップa2で上位機器201から
両面印刷の指定がなかったと判断されたとき、ステップ
a2からステップa6に進む。さらに、ステップa3で
偶数頁にデータが無いと判断されたときにも、ステップ
a3からステップa6に進む。ステップa6では、2頁
分であるべき画像データから、1頁分のトナー像を生成
させるためのデータの準備が完了したか否かが判断され
る。準備が完了していないときには、準備が完了するま
でこの判断を繰返す。準備が完了すると、ステップa7
に進み、これらのデータを片面印刷モードで用紙に印刷
することを指定する。指定が終了すると、ステップa7
からスデツブa8に進む。
【0126】ステップa8では、上位機器201からの
付加データ内に用紙トレイの選択条件が含まれているか
否かが判断される。たとえば図1の装置50では、用紙
を供給するトレイとして、給紙手段64の用紙トレイ
と、第1搬送経路L1に1枚ずつ用紙を装置50外部か
ら供給する手指し給紙口との2箇所のうち、いずれか一
方を選択する。また、用紙を載置する用紙トレイは、異
なる大きさの用紙を載置することができるように複数設
けられていても良い。上位機器201からのトレイの選
択条件があるときには、ステップa8からステップa9
に進み、選択されたトレイに載置された用紙を使ってト
ナー像を印刷することを指定する。ステップa8におい
て、トレイの選択条件が無いときには、ステップa8か
らステップa10に進む。
【0127】ステップa10では、上位機器201から
の付加データ内にデータを印刷すべき用紙の大きさの選
択条件が含まれているか否かが判断される。上位機器2
01からの用紙の大きさの選択条件があるときには、ス
テップa10からステップa11に進み、選択された大
きさの用紙が載置されたトレイを選択し、そのトレイの
用紙を使ってトナー像を印刷することを指定する。ステ
ップa10において、用紙の大きさの選択条件か無いと
きには、ステップa10からステップa12に進む。こ
のとき、データを印刷すべき用紙としては、装置50で
予め定められる用紙が用いられる。予め定められる用紙
には、たとえは給紙手段58内に載置される用紙か選ば
れる。
【0128】上述した印刷モードの指定および用紙の指
定に関する処理は、印刷データに含まれる全ての画像デ
ータに関して終了すると、ステップa9〜a11からス
テップa12に進む。ステップa12では、上述の処理
で指定された印刷モードおよび用紙に関する情報を変換
して、印刷方法決定ステータスを作成する。ステータス
が作成されると、ステップa12からステップa13に
進み、当該フローチヤートの処理動作を終了する。
【0129】図15は、両面印刷装置50の処理回路2
12における印刷開始動作を説明するためのフローチヤ
ートである。図14のフローチヤートに基づいて、印刷
方法決定ステータスが作成されると、ステップb1から
ステップb2に進む。ステップb2では、処理回路21
2において、インタフエイス211から与えられる印刷
方法決定ステータスが受信されたか否かが判断される。
受信されていないとき、ステップb2からステップb3
に進み、インタフエイス211から処理回路212に与
えられる印刷実行命令が受信されたか否かが判断され
る。ステータスも印刷実行命令も受信されていないと
き、ステップb3からステップb2に戻り、いずれかが
受信されるまでこの判断を繰返す。ステータスおよび命
令のいずれか一方が受信されると、ステップb2,b3
からステップb4に進む。
【0130】ステップa4では、ステータスの内容に基
づいて、両面印刷モードが指定されているか否かが判断
される。指定されているときは、ステップb5で装置5
0のモードを両面印刷モードに切換える。指定されてい
ないときには、ステップb6で片面印刷モードに切換え
る。また、ステータスが与えられていないときには、装
置50に予め設定されているモードに切換える。また、
装置50自体に、ステータスがないときにいずれのモー
ドを選択するかを決定する手段を取付け、その手段の選
択結果に基づいて、モードを切換えるようにしても良
い。モードが決定されると、ステップb5,b6からス
テップb7に進む。
【0131】ステップb7では、ステータスに基づい
て、または装置50の設定に基づいて、使用すべきトレ
イを決定し、給紙手段58にそのトレイから用紙を供給
させるようにする。トレイが決定されると、ステップb
7からステップb8に進む。ステップb8では、インタ
フェイス211から印刷実行命令が受信されたか否かが
判断される。受信されたときには、ステップb9に進
み、設定された印刷モードにおける印刷動作を開始し
て、ステップb10に進み、当該フローチャートの処理
動作を終了する。また、印刷実行命令が受信されないと
きは、ステップb8からそのままステップb10に進
み、当該フローチュートの処理動作を終了する。
【0132】図16は、両面印刷装置50における印刷
動作を説明するためのフローチャートである。図15の
フローチャートのステップb9において、印刷動作が開
始されると、ステップc1からステップc2に進む。
【0133】ステップc2では、まず、選択したトレイ
から用紙を第1搬送経路L1に供給する。続いてステッ
プc3に進み、トナー像を表すデータとして作成された
印刷すべきデータを現像し、用紙に転写させて定着させ
る。これによって、データに応じたトナー像が用紙の一
方表面に印刷される、続いてステップc4に進み、用紙
を第2搬送経路から排紙経略に搬送させる。続いてステ
ップc5に進み、印刷モードが両面印刷モードであるか
否かが判定される。そうであるときはステップc5から
ステップc6に進み、用紙を排紙経路から第3搬送経路
に搬送させて、表裏を逆転させる。さらにステップb7
に進み、この用紙の他方表面に印刷すべきデータがある
か否かが判断される。あるときには、ステップc8に進
み、用紙を第2搬送経路に搬送させる。また印刷データ
が無いときにはステップc9に進み、用紙を第1搬送手
段よりも用紙流れ上流側で待機させる。ステップc9か
らステップc10に進み、他方表面に印刷すべきデータ
があるか否かが判断される。無いときには、ステップc
9に戻り、データが与えられるまでこの判断を繰返す。
あるときにはステップc11に進む。また、ステップc
7で印刷データがあると判断され、用紙が第2搬送経路
に搬送されているときも、ステップc11に進む。
【0134】ステップc11では、得られたデータを用
紙の他方表面に印刷する。これによって、用紙の一方お
よび他方表面にトナー像が印刷された印刷済み用紙が作
成される。両面印刷でのトナー像の印刷が終了すると、
ステップc11からステップc12に進む。また、印刷
モードが片面印刷モードであるとき、ステップc4での
印刷でその用紙に印刷すべきトナー像の印刷が終了して
いるので、ステップc5からステップc12に進む。ス
デツプc12では、装置50から用紙を排出する。用紙
を排出するとステップc12からステップc13に進
み、続いて、印刷の為のデータが存在し、次の用紙に関
する印刷要求が与えられているか否かが判断される。与
えられているときには、ステップc14で次の用紙を給
紙したのち、ステップc2に戻る。また、印刷要求がな
いときには全てのデータを印刷し終えたものと判断し
て、ステップc13からステップc15に進み当該フロ
ーチャートの処理動作を終了する。
【0135】このような動作によって、片面印刷および
両面印刷におけるトナー像の印刷を行うことができる。
【0136】このように、片面および両面印刷における
トナー像の印刷を繰返し行うとき、データの送信不良な
どの要因によって印刷が中断されることがある。このと
きインタフェイス211は、自動的に装置50内部の各
経路L1〜L4にある用紙を全て装置50外部に排出さ
せる自動排紙情報を処理回路212に与える。
【0137】図17は、両面印刷装置50における自動
排紙動作を説明するためのフローチャートである。ステ
ップd1からステップd2に進み、インタフェイス21
1はデータが一定時間以上上位機器から送信されてこな
いような状態になり、印刷を中断すべきであるか否かを
判断する。そうであるときには、ステップd3に進み、
処理回路212に、装置50内部の各経路L1〜L4に
残された用紙を第1搬送手段で待機させた後、ステップ
d4に進む。ステップd4では、自動排紙情報が与えら
れたか否かが判断される。与えられていないときには、
ステップd3に戻り、与えられるまでこの判断を繰返
す。与えられたときにはステップd4からステップd5
に進み、待機させた用紙を第2搬送経路を経て、ステッ
プd6で装置外部に排紙する。これによって、自動排紙
がなされるので、ステップd6かステップd7に進み、
当該フローチャートの処理動作を終了する。また、印刷
中断がなされないときは、ステップd2からステップd
7にそのまま進んで処理動作を終了する。
【0138】前記本発明では、制御の簡素化を図るため
に、用紙の搬送方向に画像を縮小する方法を用いたが、
図11で示す処理回路212でインタフェイス211を
介して受信した画像データを所定の割合で縮小したのち
印刷を行うことにより、現在のハードウエアを用いてソ
フトウエアの一部の改良を行うだけで本発明の実施が可
能となり、縦、横一定の割合で画像の縮小が可能にな
り、良好な画像が得られると共に、裏面の後端余白が確
実に確保できるうえ、裏表の画像が略等しくすることが
可能となる。しかし、処理速度を優先すると、用紙の搬
送方向に限り画像を縮小した後、印刷を行うことによっ
て、高速処理が可能であって、良好な画像を得ることが
可能になる。
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】
【発明の効果】以上説明したように本発明の両面画像形
成装置によれば、用紙後端の余白を確実に確保でき、第
1および第2工程による定着後の表裏面の画像の大きさ
を略等しくすることが可能となる。また、感光体に静電
潜像を形成する光学手段の光量を、第2工程時の光量よ
り第1工程時の光量を多くなるように設定したことによ
り、プロセス手段の駆動速度を変化させても表裏面の画
像濃度を均一に維持することが可能である。
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である両面印刷装置50
を示す断面図である。
【図2】両面印刷装置50の一側部を示す断面図であ
る。
【図3】揺動片73を示す斜視図である。
【図4】クリーナ74およびクリーナホルダ101を示
す斜視図である。
【図5】第3駆動ローラ114aと第1駆動ローラ10
7aと回転駆動源115との関係を示す断面図である。
【図6】第3駆動ローラ114aを示す断面図である。
【図7】図6の切断線VIII−VIIIから見た断面
図である。
【図8】第5案内手段81付近を拡大して示す断面図で
ある。
【図9】付勢錘134を有する上揺動部材124を示す
斜視図、およびキックバネ135を有する上揺動部材1
24を示す斜視図である。
【図10】下揺動部材125を示す斜視図である。
【図11】図1の両面印刷装置50の制御手法を説明す
るための電気的構成を示すブロック図である。
【図12】図1の両面印刷装置50を用いて印刷を行う
ときの用紙の搬送手順を示す模式図である。
【図13】図1の両面印刷装置50を用いて印刷を行う
ときの用紙の搬送手順を示す模式図である。
【図14】両面印刷装置50のインターフェイス211
における印刷方法決定ステータスの作成手法を説明する
ためのフローチャートである。
【図15】両面印刷装置50の処理回路212における
印刷開始動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】両面印刷装置50の処理回路212における
印刷動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】両面印刷装置50における自動排紙動作を説
明するためのフローチャートである。
【図18】従来技術の両面画像形成装置により複写を行
った用紙を示す説明図である。
【図19】温度・湿度変化によって、記録紙の縮小率を
示した特性図である。
【符号の説明】
50 両面印刷装置 51 印刷装置本体 52 感光ユニット 60 用紙 64 給紙手段 69 第1搬送手段 70 現像・転写手段 71 定着手段 76 第2搬送手段 80 第3搬送手段 102 現像ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−177567(JP,A) 特開 平5−254218(JP,A) 特開 平4−77754(JP,A) 特開 平3−123174(JP,A) 特開 昭63−112326(JP,A) 特開 平3−36560(JP,A) 特開 平7−322022(JP,A) 特開 平9−50222(JP,A) 特開 平2−220070(JP,A) 特開 平6−19233(JP,A) 特開 平5−142881(JP,A) 特開 昭59−191074(JP,A) 実開 昭58−178758(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/04 G03G 21/00 G03G 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体、現像装置、転写装置からなるプ
    ロセス手段と、 用紙の搬送を行う用紙搬送手段と、 用紙上に形成されたトナー像を用紙上に固着させるため
    の定着手段と、 一方の面に画像を形成した用紙を他方の面に画像を形成
    するために反転させるための用紙反転搬送手段と、 用紙の一方の面に画像を形成する第1工程を行い、第1
    工程の後、他方の面に画像を形成する第2工程を行うた
    めに前記プロセス手段等を制御する制御手段を備えた両
    面画像形成装置において、 前記第2工程の定着後の画像の大きさが第1工程の定着
    後の画像の大きさと略等しくなるように、前記第2工程
    時のプロセス手段のプロセス速度を、前記第1工程時の
    プロセス速度よりも所定量加速するように設定し、 前記第2工程のプロセス速度が所定量加速されること
    で、前記感光体に静電潜像を形成する光学手段の光量
    を、第1工程時の光量>第2工程時の光量となるように
    設定したことを特徴とする両面画像形成装置。
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