JP3310442B2 - 排気装置 - Google Patents

排気装置

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JP3310442B2
JP3310442B2 JP02568394A JP2568394A JP3310442B2 JP 3310442 B2 JP3310442 B2 JP 3310442B2 JP 02568394 A JP02568394 A JP 02568394A JP 2568394 A JP2568394 A JP 2568394A JP 3310442 B2 JP3310442 B2 JP 3310442B2
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仁 榊原
博昭 竹山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音低減機能を持つ排
気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排気装置としてはレンジなどの調理設備
で発生する蒸気や油煙などの排気対象物を排気するため
に用いられるものがある。この種のレンジ用の排気装置
(いわゆるレンジフード)を図11(a)乃至(c)に
示す。この排気装置はレンジの上方に配置され、フード
部2でレンジの発する蒸気や油煙などを捕集して、図1
1(b)に示すようにフード部2の内部に収められたシ
ロッコファンのようなファン1で蒸気や油煙などの排気
対象物を吸い込み、排気ダクト3を介して屋外に排気す
る構造となっている。
【0003】また、この排気装置ではフード部2の内部
のファン1の前方にフィルタ4を取り付け、排気される
空気内に含まれる油分を除去するようにしてある。ここ
で、このような排気装置では、ファン1を収納している
収納部Aの前面部に設けられた吸気パネル1cに開口し
てあるファン1の吸気口1aの開口縁で風切音が発生し
て騒音を生じる。そこで、吸気口1aの開口縁を曲成
し、この曲成部1bにより風切音の発生を防止してあ
る。
【0004】上述した構造の排気装置では、ファン1の
回転速度を上げると、それに伴ってファン1の発する騒
音が大きくなるという問題があった。しかも、排気ダク
ト3の長さによっては、定在波が発生し、さらに騒音が
大きくなり、例えばこの排気装置を家庭用として用いた
場合には、テレビの音が聞こえないほどの騒音を生じる
ことがある。
【0005】上記騒音を低減する排気装置としては実開
昭59−91526号公報で提案されたものがある。こ
の排気装置を図12に示す。この排気装置には、内部に
設けられた遮蔽板21a,21bにより自動二輪車のエ
ンジン排気音を低減するマフラ的な構造の消音装置21
を備えている。具体的には、消音装置21では、ジグザ
ク状の遮蔽板21bで内部を図中の左右方向で2分し、
この遮蔽板21bの夫々の角部と消音装置21の内面と
の間に複数の遮蔽板21aを設け、遮蔽板21bの夫々
の角部と遮蔽板21aとの間に形成される隙間を通気路
としてある。
【0006】この排気装置では、ファン1から発せられ
る騒音が図12中の矢印イで示すように遮蔽板21a,
21bの隙間を通って蛇行する形で放出され、このとき
遮蔽板21a,21bで複数回反射されながら放出され
る。ここで、ファン1から発せられる騒音は反射される
毎に減衰するため、騒音が低減される。しかし、このよ
うな構造であると、騒音は低減されるが、排気効率が低
下してしまうという問題があった。
【0007】そこで、排気効率を低下させることなく騒
音を低減することを可能とした排気装置(レンジフー
ド)が本発明の発明者らにより特願平5−33763号
として既に出願されたものがある。この排気装置では、
図13(a)(b)に示すように、下方に開口する箱状
のフード部2を備え、このフード部2の前方の上下方向
における中央部に消音装置20を配置してある。この消
音装置20は流路20aが上下方向に貫通された構造と
なっている。そして、フード部2内を上下に仕切板19
で2分し、仕切板19で2分されたフード部2の上下空
間を消音装置20の流路20aで連通させてある。上記
仕切板19で2分されたフード部2の上部空間にはシロ
ッコファンなどのファン1を縦置きにして配置してあ
り、下部空間には排気される空気内に含まれる油分を除
去するフィルタ4を取り付けてある。
【0008】上記排気装置では、フード部2で捕集され
たレンジの発する蒸気や油煙などの排気対象物を、消音
装置20の流路20aを通してファン1で吸い込み、排
気ダクト3から排気する。一方、ファン1の発する騒音
は、逆に消音装置20の流路を介して下方に放出され
る。ここで、上記消音装置20の流路20aの断面積
は、上部空間の断面積よりも小さくなっているため、消
音装置20がいわゆる拡張室形の消音装置として機能
し、ファン1から発せられる騒音が低減される。また、
上記排気装置においては2個の流路20aの総断面積が
ファン1の吸気口1aの断面積よりも大きくしてある。
このため、排気効率の低下が少なくなっている。つまり
は、この消音装置によれば、排気効率を低下させること
なく、騒音を低減することができる。
【0009】しかしながら、上記排気装置の消音装置2
0は流路20aが上下方向に直線的に形成されているた
め、消音装置20の上下寸法が長くなり、小型の排気装
置に適用することが難しいという問題があった。この問
題点を解決するために、本発明者らは更に特願平5−1
33482号として小型の排気装置に適用できる消音構
造を出願してある。
【0010】図14(a)(b)はこの消音構造を持つ
排気装置を示す。この従来例では吸気経路が傾斜或いは
折れ曲がった流路をフード部に形成し、フード部内のフ
ァンが収納される空間に流路を連通させて消音装置を構
成し、また流路の断面積をファンの吸い込み口の断面積
よりも大きくしてあり、排気効率の低下が防止されてい
る。
【0011】この図14の従来例を更に詳説すると、基
本構造は図13の従来例と同じであって、レンジ等の調
理設備の上方に配置されるフード部2で調理設備の発す
る蒸気油煙等の排気対象物を捕集し、捕集した蒸気や
油煙等の排気対象物をシロッコファンのようなファン1
で吸い込み、排気ダクト3を介して屋外に排気するよう
になっている。
【0012】この従来例装置ではフード部2の前面板2
aが斜め下方に張り出した構造とし、蒸気や油煙等の排
気対象物を効率的に捕集するようにしてある。フード部
2の内部の背面側には吸気方向を水平方向とするように
縦置きでファン1を配置してある。フード部2は板金を
加工して形成しており、フード部2の下方部には底板2
cを設け、この底板2cで仕切られた上部空間にファン
1を収納配置してある。
【0013】上記フード部2の前面板2aの内側には、
上記底板2cと一体に仕切り部2bを形成してある。こ
の仕切り部2bの前面上部は前面板2aに沿うように斜
めに形成してあり、前面板2a、仕切り部2b及びフー
ド部2の両側板で形成される空間を流路5aとしてあ
る。また仕切り部2bとファン1との間には空間部5b
を設けてある。この空間部5bの縦断面積は、流路5a
の断面積及びファン1のの吸気口1aの断面積よりも大
きくしてあり、空間部5bが所謂拡張室型の消音装置と
して機能する。
【0014】上記排気装置では、フード部2の下方に配
置されたレンジの発する蒸気や油煙等の排気対象物を、
図14(a)の矢印イで示すように流路5a、空間部5
bを介してファン1で吸い込み、排気ダクト3を介して
屋外に排気する。ここで流路5aの下部に位置するフー
ド部2の吸気口2dには、排気される空気内に含まれる
油分を除去するフィルタ4を取り付けてある。
【0015】一方ファン1から発生される騒音は図14
(a)の矢印ロで示すように排気装置とは逆にファン
1、空間部5b及び流路5aを介して放出される。この
場合に、騒音はフード部2から直接に放出されずに、空
間部5b、流路5aからなる消音装置を介して放出され
るので、騒音が低減される。そしてこの排気装置では、
消音装置を構成する流路5aを斜めに形成してあるの
で、消音装置の上下方向における寸法を小さくでき、小
型の排気装置にも適用できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記の図12
乃至図14の従来例の何れも、現在流通されている図1
1に示す小型のレンジフードの特徴を生かすことができ
ないという問題がある。つまり図11に示す小型のレン
ジフードは同図(c)に示すようにフード部2がフロン
トフード2fとフード本体2gとに分離してフロントフ
ード2fをフード本体2gから容易に取外せ、そのため
フード部2内に付着した油汚れの掃除が行い易くなって
いる。また吸気口パネル1cについても取外しが可能で
あるためファン1の羽根部の取外しが行なえ、ファン1
の掃除も行ない易い構成となっている。
【0017】よって、図11の小型レンジフードのフロ
ントフード2fが取り外せる構成はメンテナンス上大き
な意味を持つが、上記の図12乃至図14の従来例では
このレンジフードの特徴を生かしておらず吸い込み流路
の掃除が容易にできないという問題があった。本発明は
上記問題点に鑑みて為されたもので、請求項1の発明の
目的とするところは、拡張室消音効果による騒音低減機
能と排気効率を損なうことなく、消音装置を構成する吸
い込み流路の掃除が容易に行なえる排気装置を提供する
にある。
【0018】請求項の発明の目的とするところは、更
に拡張室消音効果を向上させた排気装置を提供するにあ
る。請求項の発明の目的とするところは、吸音材によ
る吸音効果を加えてより一層の消音効果を向上させた排
気装置を提供するにある。請求項の発明の目的とする
ところは、ファンから第1のパネルに当たる直接音を吸
音できて、更に一層の消音効果を向上させた排気装置を
提供するにある。
【0019】請求項の発明の目的とするところは、メ
ンテナンス性を向上させた排気装置を提供するにある。
請求項の発明の目的とするところは、消音効果の更な
る向上と、フード本体の天井面による油煙の冷却を抑制
して油煙の液化による付着を防止した排気装置を提供す
るにある。
【0020】請求項の発明の目的とするところは、ア
クティブ消音機能の付加により更に消音効果を向上させ
た排気装置を提供するにある。請求項の発明の目的と
するところは、油液を効果的に収集して清掃時に油液を
容易に廃棄することができる排気装置を提供するにあ
る。請求項の発明の目的とするところは、設置する状
況に応じて最適な風量、消音効果が得られるように調節
できる排気装置を提供するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、レンジ等の調理設備の上方に
配置されるフード部で調理設備からの少なくとも蒸気や
油煙からなる被排気対象物を捕集し、この被排気対象物
をファンで吸い込み、排気ダクトを介して屋外に排気す
る排気装置において、上記ファンの吸気口の断面積より
大きな断面積を持つ吸い込み流路を上記フード部内部に
形成するとともにこの吸い込み流路を上記フード部の内
部の上記ファンを収納した空間に連通させて消音装置を
構成し、上記フード部をフード本体と、このフード本体
の前面に着脱自在に取り付けられるフロントフードとに
分離し、上記フード本体とフロントフードとの分離面に
沿って上記吸い込み流路を形成してなる排気装置であっ
て、上記分離面に沿ってフード本体側に平板状の第1の
パネルを設け、この第1のパネルの左右両側をフード本
体の両側板の内側面に密着させ、且つ上記ファンの吸気
口を開口している吸気パネルの前面に上記第1のパネル
の下部を曲げ加工により密着させるとともに、上記第1
のパネルの上部とフード本体の天井面との間に間隙を形
成し、上記フロントフードの前面板及び両側板と第1の
パネルとで囲まれた空間と上記間隙とで上記吸い込み流
路を構成したものである。
【0022】請求項2の発明では、レンジ等の調理設備
の上方に配置されるフード部で調理設備からの少なくと
も蒸気や油煙からなる被排気対象物を捕集し、この被排
気対象物をファンで吸い込み、排気ダクトを介して屋外
に排気する排気装置において、上記ファンの吸気口の断
面積より大きな断面積を持つ吸い込み流路を上記フード
部内部に形成するとともにこの吸い込み流路を上記フー
ド部の内部の上記ファンを収納した空間に連通させて消
音装置を構成し、上記フード部をフード本体と、このフ
ード本体の前面に着脱自在に取り付けられるフロントフ
ードとに分離し、上記フード本体とフロントフードとの
分離面に沿って上記吸い込み流路を形成してなる排気装
置であって、上記分離面に沿ってフード本体側に平板状
の第1のパネルを設け、この第1のパネルの左右両側を
フード本体の両側板の内側面に密着させ、且つ上記ファ
ンの吸気口を開口している吸気パネルの前面に上記第1
のパネルの下部を曲げ加工により密着させるとともに、
上記第1のパネルの上部とフード本体の天井面との間に
間隙を形成し、上記フロントフード内に上記第1のパネ
ルと平行に第2のパネルを設け、この第2のパネルと上
記第1のパネルと上記フロントフードの両側板とで囲ま
れる空間と、上記間隙とで上記吸い込み流路を構成した
ものである。
【0023】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
の発明において、上記第1のパネル若しくは第2のパ
ネルに吸音材を備えたものである。
【0024】求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記第1のパネルの上記フロントフード側
の面と上記ファンの吸気口に対向する面に夫々吸音材を
備えたものである。
【0025】請求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記第1のパネルを着脱自在に取り付けた
ものである。請求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記フード本体の天井面に吸音材を備えた
ものである。請求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記吸い込み流路内の伝搬騒音をピックア
ップするマイクと、マイクでピックアップされた騒音信
号を基に、上記騒音を音干渉により相殺する2次音信号
を生成する手段と、この2次音信号を増幅する増幅器
と、2次音を吸い込み流路内に放射するスピーカとを備
えたものである。
【0026】請求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記吸気パネルの前面に密着させるように
曲げ加工された上記第1のパネルの下部に上向きの凹部
を形成したものである。請求項の発明では、請求項
乃至の発明において、上記第1のパネルの高さ方向の
寸法を可変調節自在としたものである。
【0027】
【作用】請求項1の発明によれば、吸い込み流路をフー
ド部内部に形成するとともにこの吸い込み流路を上記フ
ード部の内部のファンを収納した空間に連通させて消音
装置を構成したので、ファンの発する騒音を低減するこ
とができ、その上吸い込み流路がファンの吸気口の断面
積より大きな断面積を持つので、排気効率が低下するの
を防止することができ、更にフード部をフード本体と、
このフード本体の前面に着脱自在に取り付けられるフロ
ントフードとに分離し、フード本体に対する分離面に沿
って吸い込み流路を形成したものであって、上記分離面
に沿ってフード本体側に平板状の第1のパネルを設け、
この第1のパネルの左右両側をフード本体の両側板の内
側面に密着させ、且つ上記ファンの吸気口を開口してい
る吸気パネルの前面に上記第1のパネルの下部を曲げ加
工により密着させるとともに、上記第1のパネルの上部
とフード本体の天井面との間に間隙を形成し、上記フロ
ントフードの前面板及び両側板と第1のパネルとで囲ま
れた空間と上記間隙とで上記吸い込み流路を構成したも
のであるから、フンロトフード自体が吸い込み流路の一
部を構成し、フロントフードを外すことにより吸い込み
流路を曝露させることができ、そのため吸い込み流路内
に付着した油汚れに対する掃除性が向上する。
【0028】請求項2の発明によれば、吸い込み流路を
フード部内部に形成するとともにこの吸い込み流路を上
記フード部の内部のファンを収納した空間に連通させて
消音装置を構成したので、ファンの発する騒音を低減す
ることができ、その上吸い込み流路がファンの吸気口の
断面積より大きな断面積を持つので、排気効率が低下す
るのを防止することができ、更にフード部をフード本体
と、このフード本体の前面に着脱自在に取り付けられる
フロントフードとに分離し、フード本体に対する分離面
に沿って吸い込み流路を形成したものであって、上記分
離面に沿ってフード本体側に平板状の第1のパネルを設
け、この第1のパネルの左右両側をフード本体の両側板
の内側面に密着させ、且つ上記ファンの吸気口を開口し
ている吸気パネルの前面に上記第1のパネルの下部を曲
げ加工により密着させるとともに、上記第1のパネルの
上部とフード本体の天井面との間に間隙を形成し、上記
フロントフード内に上記第1のパネルと平行に第2のパ
ネルを設け、この第2のパネルと上記第1のパネルと上
記フロントフードの両側板とで囲まれる空間と、上記間
隙とで上記吸い込み流路を構成したのであるから、フ
ンロトフード自体が吸い込み流路の一部を構成し、フロ
ントフードを外すことにより吸い込み流路を曝露させる
ことができ、そのため吸い込み流路内に付着した油汚れ
に対する掃除性が向上するという効果があるほか、上記
間隙における流路面積のしぼりによる拡張室消音効果
が、間隙の断面積を拡げずに一定長保つことができ、そ
のため消音効果を向上させることができる
【0029】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明において、上記第1のパネル若しくは第2
のパネルに吸音材を備えたものであるから、吸音材によ
る吸音効果が、拡張室消音効果に加わって、消音効果を
一層向上させることができる。
【0030】求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記第1のパネルの上記フロントフード側
の面と上記ファンの吸気口に対向する面に夫々吸音材を
備えたものであるから、吸音材による吸音効果が、上記
拡張室消音効果に加わって、消音効果を一層向上させる
ことができ、特にファンからの直接音を吸音することが
できるから、請求項の発明の消音効果よりも更に一層
消音効果を向上させることができる。
【0031】請求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記第1のパネルを着脱自在に取り付けた
ものであるから、メンテナンス性をより一層向上させる
ことができる。請求項の発明では、請求項乃至
発明において、上記フード本体の天井面に吸音材を備え
たものであるから、天井面に当たる騒音を吸音して消音
効果を向上させることができるのは勿論のこと、天井面
による冷却効果を抑制して油煙が天井面によって冷却さ
れ液化することによる付着を防止できる。
【0032】請求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記吸い込み流路内の伝搬騒音をピックア
ップするマイクと、マイクでピックアップされた騒音信
号を基に、上記騒音を音干渉により相殺する2次音信号
を生成する手段と、この2次音信号を増幅する増幅器
と、2次音を吸い込み流路内に放射するスピーカとを備
えたものであるから、拡張室消音効果に、アクティブ消
音効果をも加わることになり、その結果消音効果を一層
向上させることができ、特に低周波騒音に対する消音が
有効となる。
【0033】請求項の発明では、請求項乃至の発
明において、上記吸気パネルの前面に密着させるように
曲げ加工された上記第1のパネルの下部に上向きの凹部
を形成したものであるから、油液を凹部により収集する
ことができ、清掃時の油液の廃棄が容易にできる。請求
の発明では、請求項乃至の発明において、上記
第1のパネルの高さ方向の寸法を可変調節自在としたも
のであるから、設置する住宅環境、特に排気ダクトの長
さに応じて、最適な、風量と、消音効果が得られるよう
に第1のパネルの高さを調節することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)本実施例は請求項1の発明(及び請求項
3)に対応する実施例であり、図1は本実施例の概略構
成を示している。
【0035】図1に示すフード部2はフード本体2gと
このフード本体2gの前面部に着脱自在に取り付けられ
るフロントフード2fとで構成された金属製のもので、
板金加工等により形成される。フード本体2gの下方部
には底板2cを設け、この底板2cで仕切られた上部空
間で構成される収納部Aに調理設備の発する蒸気や油煙
等の被排気対象物を吸い込み排気ダクト3を介して外部
に排気するシロッコファンなどのファン1を内蔵し、こ
のファン1の前方には吸気口1aを開口してある吸気パ
ネル1cを配置している。吸気口1aの開口縁には曲成
部1bを形成してこの曲成部1bにより風切音の発生を
防止してある。
【0036】フード本体2gの前面開口部にはフンロト
フード2fとの分離面X(破線で示す)に沿って板金製
の第1のパネル10を設けている。パネル10は左右両
側をフード本体2gの内側側面に密着させ、且つ上記フ
ァン1の吸気口1aを前面に開口している吸気パネル1
cの前面に、曲げ加工して形成したパネル10の下部水
平片の先端を密着させ、更に上部とフード本体2gの天
井面との間で間隙Yを形成している。
【0037】このフロントフード2f内には両側がフロ
ントフード2fの両側板に密着し上端がフロントフード
2fの前面板に密着した板金製の第2のパネル11をパ
ネル10の前面に平行するように配設してある。このフ
ロントフード2fを構成する両側板及び前面板の一部と
パネル10、11とで囲まれた空間で流路5aを構成し
ている。またパネル10と吸気パネル1cとフード本体
2gの両側板及び天井面とで囲まれ、上記流路5aと間
隙Yとで吸い込み流路5を構成する空間部5bを設けて
ある。
【0038】而してレンジで発生した蒸気や油煙はイの
経路を通って排気される。吸気口1aの断面積をS1
空間部5bの縦断面積をS2 、間隙Yの断面積をS 3
すると、S1 <S2 >S3 なる関係を持たせており、空
間部5bが所謂拡張室型の消音装置として機能する。流
路5aの下部に位置する吸気口Zには、排気される空気
内に含まれる油分を除去するフィルタ(図示せず)を取
り付けてある。
【0039】而してレンジで発生した蒸気や油煙は矢印
イの経路を通って屋外に排気される。一方ファン1から
発生される騒音は矢印ロで示すように排気とは逆にファ
ン1、空間部5b、間隙Y及び流路5aを介して室内に
放出される。この場合に、騒音はフード部2から直接に
放出されずに、吸い込み流路5で構成される消音装置を
介して放出されるので、騒音が低減される。
【0040】なお上記S3 >S1 とすることにより排気
効率の低下を防いでいる。以上のように本実施例は消音
機能を持つが、フロントフード2fを外すことにより吸
い込み流路5の周囲に付着した油汚れを容易に掃除する
ことができる。 (実施例2)本実施例は請求項2の発明に対応するもの
で、図2(a)に示すものはパネル10として断面L状
に折り曲げ加工した板金製のパネルを用いるとともに、
図1におけるフロントフード2f側のパネル11を無く
したものである。この場合流路5aはフロントフード2
fの前面板及び両側板、パネル10で囲まれる空間で構
成され、空間部5bはパネル10と吸気パネル1cとフ
ード本体2gの両側板及び天井面とで囲まれた空間によ
り構成される。尚実施例1と共通の役割を持つ部材には
同じ番号を付している。
【0041】本実施例の場合にも吸気口1aの断面積を
1 、空間部5bの縦断面積をS2、間隙Yの断面積を
3 とすると、S1 <S2 >S3 なる関係を持たせてお
り、空間部5bが所謂拡張室型の消音装置として機能す
る。またフロントフード2fを取り外すことにより吸い
込み流路5の周囲を曝露することができ油汚れの掃除を
容易にしている。
【0042】尚図2(b)に示すようにパネル10の下
部の角部にテーパ10aを設ければ、ディフューザの効
果を持たせることができ、油煙等の排気対象物の捕集・
排気効率を向上させるとともに、フード部2の吸気口Z
で発っせられる風切り騒音の防止を図ることができる。 (実施例3)本実施例は請求項3の発明に対応するもの
で、図2(a)又は(b)の実施例におけるパネル10
に平行する形で、図3(a)又は(b)に示すように同
様に略断面L状に折り曲げ加工した板金製のパネル11
をフロントフード2f内に設けたものである。
【0043】本実施例の流路5aは両パネル10,11
と、フロントフード2fの両側板と前面板の一部とで囲
まれた空間で構成され、その断面積は間隙Yの断面積S
3 と同値若しくは略同値で、流路方向に一定長さ保つよ
うになっている。而して本実施例では流路方向に流路5
aの断面積を上述のように一定長さ保つようになってい
るため、間隙Yにおける流路面積の絞りによる拡張室消
音効果が、上記間隙Yの断面積S3 を拡げることなく向
上させることができる。
【0044】尚フロントフード2fを取り外すことによ
り吸い込み流路5の周囲を曝露することができ油汚れの
掃除を容易にしている。図3(b)の例の場合、図2
(b)の実施例と同様にパネル10の下部の角部にテー
パ10aを設けるとともに、パネル11の対向下部の角
部にテーパ11aを設け、図2(b)の実施例と同様に
ディフューザの効果を持たせもので、上記油煙等の排気
対象物の捕集・排気効率を向上させるとともに、フード
部2の吸気口Zで発っせられる風切り騒音の防止を図っ
ている。
【0045】尚図3(a)(b)において、実施例1、
2と共通の役割を持つ部材には同じ番号を付している。 (実施例4) 本実施例は請求項4の発明に対応し、上述した拡張室消
音効果に、吸音材の吸音効果を加え、消音効果を向上さ
せたものであり、図4(a)に示す例は、図2(a)の
実施例の構成に吸音材14を設けたもので、この場合パ
ネル10の分離面X側に吸音材14を収納する収納部1
2を設け、この収納部12の分離面X側に孔13を開口
してある。尚吸音材14を直接パネル10の表面に取着
しても良いが、油付着を防止するために、上記のような
収納部12を設けてある。またこの収納部12は流路5
aにおける拡張室にもなって拡張室型消音器として機能
し、消音効果向上に寄与するようになっている。
【0046】また図4(b)に示す例は、図3(b)の
実施例の構成に吸音材14,11を夫々パネル10、1
1に備えてものであり、パネル11にもパネル10と同
様に収納部12を設けてある。この場合流路5aにおい
て、両収納部12,12の拡張室効果が得られることに
なり、より一層消音効果向上に寄与することになる。
【0047】図4(c)に示すものは、パネル10を無
くしてフロントフード2f側のパネル11の前面を分離
面Xに沿うように配置し、パネル11の前面とフード本
体2g側の吸気パネル1cの前面と、フード本体2gの
両側板と天井面とで囲まれる空間により吸い込み流路5
を構成している。本実施例の場合、ファン1からの直接
音をパネル11の収納部12内の吸音材14により直接
吸収することができる。尚上記実施例1乃至3の間隙Y
による絞りがないため吸い込み流路5全体の拡張室効果
が無くなるので消音効果が劣化するが、構成が非常に簡
単で、メンテナンス性も良く、また油除去用フィルタ4
を図示するように従来のように取り付けることができ
る。
【0048】尚図4の各例においてもフロントフード2
fを取り外すことにより吸い込み流路5の周囲を曝露す
ることができ油汚れの掃除を容易にしている。また図4
(a)〜(c)において、実施例1〜3と共通の役割を
持つ部材には同じ番号を付している。 (実施例5)本実施例は請求項5の発明に対応するもの
で、吸気パネル1c側に対向するパネル10の面にも吸
音材14を備えている。図5(a)に示す例は図4
(a)の実施例に対応し、収納部12を吸気パネル1c
側に対向するパネル10の面側にも設け、この収納部1
2内に吸音材14を収納してある。この場合ファン1か
らの直接音を吸音材14で吸収して消音効果を図4
(a)の実施例の消音効果を一層向上させたものであ
る。
【0049】図5(b)に示す例は図4(b)の実施例
に対応し、図5(a)と同様に収納部12を吸気パネル
1c側に対向するパネル10の面側にも設け、この収納
部12内に吸音材14を収納し、消音効果を一層向上さ
せたものである。尚図5の各例においてもフロントフー
ド2fを取り外すことにより吸い込み流路5の周囲を曝
露することができ油汚れの掃除を容易にしている。
【0050】また図5(a)、(b)において、実施例
1〜4と共通の役割を持つ部材には同じ番号を付してい
る。 (実施例6) 本実施例は、図6(a)(b)に示すようにパネル10
を取外し自在に吸気パネル1cに取り付けたもので、フ
ロントフード2fを図6(a)に示すように取外した後
にパネル10、吸気パネル1c、ファン1の羽根部を順
次外すことができ、図11のレンジフードと同レベルの
メンテナンス性を確保できる。
【0051】尚図6の例は図5(a)の実施例に対応さ
せたものであるが、上記の何れの実施例にもパネル10
を取外し自在にする構成を用いることはできる。図6
(a)、(b)において、実施例1〜5と共通の役割を
持つ部材には同じ番号を付している。 (実施例7)本実施例は、音伝搬が折り曲がる部分であ
り、且つ騒音が直接当たるところでもあるフード本体2
gの天井面に吸音材14’を備えたものであり、図7
(a)に示す例は図5(a)の実施例の構成に加えて天
井面に吸音材14’を配設したものであり、図7(b)
に示す例は図5(b)の実施例の構成に加えて天井面に
吸音材14’を配設したものである。
【0052】而して図7(a)(b)に示す各例にあっ
ては天井面に当たる騒音ロを吸音材14’により直接吸
収して消音効果を更に向上させることができる。またフ
ード本体2gが金属製であるため、吸い込み流路5に流
れる吸気流イがフード本体2gの天井面に直接当たる場
合、油煙が冷却されて油煙が液化して付着するが、天井
面に吸音材14’を配設することにより、冷却効果を抑
制することができ、油の付着の防止が図れる。
【0053】尚その他の効果は図5(a)(b)に示す
実施例と同様に得られるのは勿論である。また天井面に
吸音材14’を配設する構成は、上記の実施例1乃至6
に展開させることができるのは勿論のことである。図7
(a)、(b)において、実施例1〜6と共通の役割を
持つ部材には同じ番号を付している。
【0054】(実施例8)本実施例の場合には、アクテ
ィブ消音機能を付加して消音効果を向上させたものであ
り、流路5の構成は図4(b)に準ずる形としている。
図8(a)に示すものは、間隙Yに近い流路5a内に吸
い込み流路5を伝搬する騒音をピックアップするマイク
15と、このマイク15で検知された騒音信号を基に、
上記騒音を音干渉により相殺する2次音信号を生成する
2次音信号生成装置16(実施例ではスピーカ駆動のた
めの2次音増幅器を内蔵している)と、各パネル10、
11に設けた収納部12、12に吸音材14の代わりに
収納され、流路5a内に2次音を放射するスピーカ1
7,17とを備えた例であって、これにより、吸い込み
流路5内を伝搬する騒音を、スピーカ17から放射され
る2次音による音干渉により相殺して消音することがで
きるのである。特にアクティブ消音は500Hz以下の
低周波騒音消音に有効である。
【0055】図8(a)の例ではスピーカ9、9を対向
配置した構成であるが、図8(b)に示すものは、パネ
ル11側の収納部12には吸音材14を収納した構造と
している。吸音材14は一般的に500Hz以上の高周
波騒音の消音に有効であるため、500Hz以下に効果
を発揮するアクティブ消音と、500Hz以上のパッシ
ブ(吸音材を用いた)消音との組み合わせで、広帯域に
亘る騒音低減を図ることができる。
【0056】図8(c)示す例では図8(b)の構成に
更にスピーカ9の前方に吸音材14を配置し、吸音材の
消音効果の他に、その断熱効果により油煙流の熱からス
ピーカ9の保護を図っている。図8(a)〜(c)にお
いて、実施例1〜7と共通の役割を持つ部材には同じ番
号を付している。
【0057】尚本実施例も、フロントフード2gの取外
すことによる吸い込み流路5の掃除の容易性は上記各実
施例1乃至7と同様に得られるのは勿論のことである。
またアクティブ消音機能を付加する構成は実施例1乃至
実施例7の構成に展開できるのは勿論のことであり、ま
たスピーカ17と吸音材14の数や組み合わせ方法も様
々あるため上記実施例に特に限定されるものではない。
【0058】(実施例9)上記各実施例1乃至8(図4
(c)の例を除く)では油除去フィルタ4で捕獲できな
った油煙の細かな粒子が液化し、空間部5bの底部に溜
まることが考えられる。そこで本実施例は、折り曲げ加
工されたパネル10の下部水平片、つまり空間部5bの
底部に油液を収集するための凹部18を設けたものであ
る。図9に示すものは、図5(a)に示す実施例の構造
に凹部18を追加した例である。
【0059】而して本実施例では油液を凹部18に収集
するため清掃時には容易に廃棄することができるのであ
る。尚凹部18は様々な構成、形状が考えられるので、
特に上記例に限定されるものでない。またその他の構造
も図9に特に限定されるものでなく、上記各実施例1乃
至8(図4(c)の例を除く)において凹部18を設け
ても良い。
【0060】図9において、実施例1〜8と共通の役割
を持つ部材には同じ番号を付している。 (実施例10)排気ダクト3の長さLが長さによってフ
ァン1にかかる排気圧力が変化し、またこれによりファ
ン1の発する騒音の大きさも変動する。一般に排気ダク
ト3の長さLが長くなるとファン1にかかる排気圧力が
増し、また騒音も大きくなり、また 排気ダクト3で生
じる騒音定在波状況も大きく影響するため、様々な状況
が想定される。
【0061】そこで本実施例ではパネル10の高さ方向
の寸法を可変自在として間隙Yの寸法を代えるように
し、本発明装置を設置した住宅環境に応じて最適な、風
量、消音効果が得られるようにしている。図10に示す
例は、図5(a)に於ける構造を基本的構造とし、パネ
ル10の上部10bを基本部分に対して上下スライド自
在に取り付けて、高さ寸法を調節自在としてある。
【0062】而して、使用される排気ダクト3の長さL
等に応じて上部10bの位置を調節することにより、最
適な風量、消音効果を得ることができることになる。本
実施例のようにパネル10の高さ調節する構造を各実施
例1乃至8(図4(c)の例を除く)に採用することが
できるのは勿論である。また調節する構造は上記実施例
に特に限定されない。
【0063】尚図10において、実施例1〜9と共通の
役割を持つ部材には同じ番号を付している。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明は、吸い込み流路をフー
ド部内部に形成するとともにこの吸い込み流路を上記フ
ード部の内部のファンを収納した空間に連通させて消音
装置を構成したので、ファンの発する騒音を低減するこ
とができ、その上吸い込み流路がファンの吸気口の断面
積より大きな断面積を持つので、排気効率が低下するの
を防止することができ、更にフード部をフード本体と、
このフード本体の前面に着脱自在に取り付けられるフロ
ントフードとに分離し、フード本体に対する分離面に沿
って吸い込み流路を形成したものであって、上記分離面
に沿ってフード本体側に平板状の第1のパネルを設け、
この第1のパネルの左右両側をフード本体の両側板の内
側面に密着させ、且つ上記ファンの吸気口を開口してい
る吸気パネルの前面に上記第1のパネルの下部を曲げ加
工により密着させるとともに、上記第1のパネルの上部
とフード本体の天井面との間に間隙を形成し、上記フロ
ントフードの前面板及び両側板と第1のパネルとで囲ま
れた空間と上記間隙とで上記吸い込み流路を構成したも
のであるから、フンロトフード自体が吸い込み流路の一
部を構成し、従来の小型レンジフードと同様にフロント
フードを外すことによりメンテナンスが可能なもので、
特にフロントフードを外すことにより吸い込み流路を曝
露させることができ、そのため吸い込み流路内に付着し
た油汚れに対する掃除性が向上するという効果がある。
【0065】請求項2の発明は、吸い込み流路をフード
部内部に形成するとともにこの吸い込み流路を上記フー
ド部の内部のファンを収納した空間に連通させて消音装
置を構成したので、ファンの発する騒音を低減すること
ができ、その上吸い込み流路がファンの吸気口の断面積
より大きな断面積を持つので、排気効率が低下するのを
防止することができ、更にフード部をフード本体と、こ
のフード本体の前面に着脱自在に取り付けられるフロン
トフードとに分離し、フード本体に対する分離面に沿っ
て吸い込み流路を形成したものであって、上記分離面に
沿ってフード本体側に平板状の第1のパネルを設け、こ
の第1のパネルの左右両側をフード本体の両側板の内側
面に密着させ、且つ上記ファンの吸気口を開口している
吸気パネルの前面に上記第1のパネルの下部を曲げ加工
により密着させるとともに、上記第1のパネルの上部と
フード本体の天井面との間に間隙を形成し、上記フロン
トフード内に上記第1のパネルと平行に第2のパネルを
設け、この第2のパネルと上記第1のパネルと上記フロ
ントフードの両側板とで囲まれる空間と、上記間隙とで
上記吸い込み流路を構成したので、フンロトフード自体
が吸い込み流路の一部を構成したのであるから、フン
ロトフード自体が吸い込み流路の一部を構成し、フロン
トフードを外すことにより吸い込み流路を曝露させるこ
とができ、そのため吸い込み流路内に付着した油汚れに
対する掃除性が向上するという効果があるほか、上記間
隙における流路面積のしぼりによる拡張室消音効果が、
間隙の断面積を拡げずに一定長保つことができ、そのた
め消音効果を向上させることができるという効果があ
【0066】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、上記第1のパネル若しくは第2のパネ
ルに吸音材を備えたものであるから、吸音材による吸音
効果が、拡張室消音効果に加わって、消音効果を一層
上させることができるという効果がある。
【0067】求項の発明は、請求項乃至の発明
において、上記第1のパネルの上記フロントフード側の
面と上記ファンの吸気口に対向する面に夫々吸音材を備
えたものであるから、吸音材による吸音効果が、上記拡
張室消音効果に加わって、消音効果を一層向上させるこ
とができ、特にファンからの直接音を吸音することがで
きるから、請求項の発明の消音効果よりも更に一層消
音効果を向上させることができるという効果がある。
【0068】請求項の発明は、請求項乃至の発明
において、上記第1のパネルを着脱自在に取り付けたも
のであるから、メンテナンス性をより一層向上させるこ
とができるという効果がある。請求項の発明は、請求
乃至の発明において、上記フード本体の天井面に
吸音材を備えたものであるから、天井面に当たる騒音を
吸音して消音効果を向上させることができるのは勿論の
こと、天井面による冷却効果を抑制して油煙が天井面に
よって冷却され液化することによる付着を防止できると
いう効果がある。
【0069】請求項の発明は、請求項乃至の発明
において、上記吸い込み流路内の伝搬騒音をピックアッ
プするマイクと、マイクでピックアップされた騒音信号
を基に、上記騒音を音干渉により相殺する2次音信号を
生成する手段と、この2次音信号を増幅する増幅器と、
2次音を吸い込み流路内に放射するスピーカとを備えた
ものであるから、拡張室消音効果に、アクティブ消音効
果をも加わることになり、その結果消音効果を一層向上
させることができ、特に低周波騒音に対する消音が有効
となるという効果がある。
【0070】請求項の発明は、請求項乃至の発明
において、上記吸気パネルの前面に密着させるように曲
げ加工された上記第1のパネルの下部に上向きの凹部を
形成したものであるから、油液を凹部により収集するこ
とができ、清掃時の油液の廃棄が容易にできるという効
果がある。請求項の発明は、請求項乃至の発明に
おいて、上記第1のパネルの高さ方向の寸法を可変調節
自在としたものであるから、設置する住宅環境、特に排
気ダクトの長さに応じて、最適な、風量と、消音効果が
得られるように第1のパネルの高さを調節することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の概略断面図である。
【図2】(a)は実施例2の一例の概略断面図である。
(b)は実施例2の他例の概略断面図である。
【図3】(a)は実施例3の一例の概略断面図である。
(b)は実施例3の他例の概略断面図である。
【図4】(a)は実施例4の一例の概略断面図である。
(b)は実施例4の他例の概略断面図である。(c)は
実施例4の別例の概略断面図である。
【図5】(a)は実施例5の一例の概略断面図である。
(b)は実施例5の他例の概略断面図である。
【図6】(a)は実施例6のフンロントフードを外した
状態の概略断面図である。(b)は同上の各部を取外し
た状態を示す説明図である。
【図7】(a)は実施例7の一例の概略断面図である。
(b)は実施例7の他例の概略断面図である。
【図8】(a)は実施例8の一例の概略断面図である。
(b)は実施例8の他例の概略断面図である。(c)は
実施例8の別例の概略断面図である。
【図9】実施例9の概略断面図である。
【図10】実施例10の概略断面図である。
【図11】(a)は従来例の斜視図である。(b)は同
上の概略断面図である。(c)は同上の分解斜視図であ
る。
【図12】マフラ型の従来例の概略断面図である。
【図13】(a)はチムニ型の従来例の概略構成を示す
斜視図である。(b)は同上の概略断面図である。
【図14】(a)は小型レンジフードに用い消音装置を
組み込んだ従来例の概略断面図である。(b)は同上の
フード部内部の構造図である。
【符号の説明】
1 ファン 2 フード部 2f フロントフード 2g フード本体 5 吸い込み流路 5a 流路 5b 空間部 X 分離面 Y 間隙 10 第1のパネル 11 第2のパネル 1a 吸気口 1c 吸気パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−11166(JP,A) 特開 平4−225744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/04 - 7/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンジ等の調理設備の上方に配置される
    フード部で調理設備からの少なくとも蒸気や油煙からな
    被排気対象物を捕集し、この被排気対象物をファンで
    吸い込み、排気ダクトを介して屋外に排気する排気装置
    において、上記ファンの吸気口の断面積より大きな断面
    積を持つ吸い込み流路を上記フード部内部に形成すると
    ともにこの吸い込み流路を上記フード部の内部の上記フ
    ァンを収納した空間に連通させて消音装置を構成し、上
    記フード部をフード本体と、このフード本体の前面に着
    脱自在に取り付けられるフロントフードとに分離し、上
    記フード本体とフロントフードとの分離面に沿って上記
    吸い込み流路を形成してなる排気装置であって、上記分
    離面に沿ってフード本体側に平板状の第1のパネルを設
    け、この第1のパネルの左右両側をフード本体の両側板
    の内側面に密着させ、且つ上記ファンの吸気口を開口し
    ている吸気パネルの前面に上記第1のパネルの下部を曲
    げ加工により密着させるとともに、上記第1のパネルの
    上部とフード本体の天井面との間に間隙を形成し、上記
    フロントフードの前面板及び両側板と第1のパネルとで
    囲まれた空間と上記間隙とで上記吸い込み流路を構成し
    たことを特徴とする排気装置。
  2. 【請求項2】 レンジ等の調理設備の上方に配置される
    フード部で調理設備からの少なくとも蒸気や油煙からな
    る被排気対象物を捕集し、この被排気対象物をファンで
    吸い込み、排気ダクトを介して屋外に排気する排気装置
    において、上記ファンの吸気口の断面積より大きな断面
    積を持つ吸い込み流路を上記フード部内部に形成すると
    ともにこの吸い込み流路を上記フード部の内部の上記フ
    ァンを収納した空間に連通させて消音装置を構成し、上
    記フード部をフード本体と、このフード本体の前面に着
    脱自在に取り付けられるフロントフードとに分離し、上
    記フード本体とフロントフードとの分離面に沿って上記
    吸い込み流路を形成してなる排気装置であって、上記分
    離面に沿ってフード本体側に平板状の第1のパネルを設
    け、この第1のパネルの左右両側をフード本体の両側板
    の内側面に密着させ、且つ上記ファンの吸気口を開口し
    ている吸気パネルの前面に上記第1のパネルの下部を曲
    げ加工により密着させるとともに、上記第1のパネルの
    上部とフード本体の天井面との間に間隙を形成し、上記
    フロントフード内に上記第1のパネ ルと平行に第2のパ
    ネルを設け、この第2のパネルと上記第1のパネルと上
    記フロントフードの両側板とで囲まれる空間と、上記間
    隙とで上記吸い込み流路を構成したことを特徴とする排
    気装置。
  3. 【請求項3】 上記第1のパネル若しくは第2のパネル
    に吸音材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項
    記載の排気装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のパネルの上記フロントフード
    側の面と上記ファンの吸気口に対向する面に夫々吸音材
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3記載の排気装
    置。
  5. 【請求項5】 上記第1のパネルを着脱自在に取り付け
    たことを特徴とする請求項乃至4記載の排気装置。
  6. 【請求項6】 上記フード本体の天井面に吸音材を備え
    たことを特徴とする請求項乃至5記載の排気装置。
  7. 【請求項7】 上記吸い込み流路内の伝搬騒音をピック
    アップするマイクと、マイクでピックアップされた騒音
    信号を基に、上記騒音を音干渉により相殺する2次音信
    号を生成する手段と、この2次音信号を増幅する増幅器
    と、2次音を吸い込み流路内に放射するスピーカとを備
    えたことを特徴とする請求項乃至6の排気装置。
  8. 【請求項8】 上記吸気パネルの前面に密着させるよう
    に曲げ加工された上記第1のパネルの下部に上向きの凹
    部を形成したこと特徴とする請求項乃至7記載の排気
    装置。
  9. 【請求項9】 上記第1のパネルの高さ方向の寸法を可
    変調節自在としたことを特徴とする請求項乃至8記載
    の排気装置
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