JP3309794B2 - 白金およびパラジウムの分離除去方法 - Google Patents

白金およびパラジウムの分離除去方法

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  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白金、パラジウム
および銅を含有する硝酸酸性溶液(硝酸性溶液と略称す
る場合がある)から白金とパラジウムを効率よく分離除
去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の硝酸溶解では白金やパラジウムは
溶解しないが、銀電解操業における硝酸性電解液には少
量の白金やパラジウムが溶存している。従来、液中に溶
存する白金やパラジウムを除去し回収する方法として、
ジメチルグリオキシム等の沈殿剤を用いてパラジウム化
合物を沈殿させる方法(特公昭57-14422号等)、陰イオン
交換樹脂により白金およびパラジウムを除去する方法
(特公昭61-44156号、特公昭63-297222号等)などが知ら
れている。
【0003】しかし、パラジウム化合物を沈殿させる上
記方法では白金を除去することができない。しかも、ジ
メチルグリオキシムと結合したパラジウムは酸およびア
ルカリに溶解せず、従って、パラジウムを回収するに
は、このパラジウム化合物を先ず焙焼して粗パラジウム
メタルとした後に、これを王水に溶解して精製する必要
がある。一方、陰イオン交換樹脂を用いる方法では、こ
の樹脂が塩素を含むために、銀電解液等のように銀を含
む溶液を通液すると塩化銀を生じ、イオン交換効率が大
幅に低下すると共に銀が消費されてロスになる。
【0004】この他に、銀電解の際に陰極の電流密度を
制御してパラジウムの溶出を抑制する方法が知られてい
るが、この方法は電極の銀板からパラジウムが溶出する
のを防止するには有効であるが、既に液中に溶存してい
るパラジウムを除去することはできない。しかも、パラ
ジウムの濃度によって陰極の電流密度が支配される問題
がある。
【0005】
【発明の解決課題】本発明は、従来の方法における上記
問題を解決したものであって、硝酸性溶液中に溶存する
白金とパラジウム、あるいは銅を効果的に除去する方法
を提供するものである。
【0006】すなわち、本発明は(1)白金およびパラ
ジウムと共に銅を含有する硝酸酸性溶液について、(i)
上記硝酸酸性溶液のpHを2〜5に調整してヒドロキシ
オキシム系溶媒に接触させることによりパラジウムと銅
を抽出し、このパラジウム銅含有溶液に硫酸を接触させ
て銅を逆抽出し、銅を抽出した後の溶液にさらに塩酸を
接触させてパラジウムを逆抽出し、一方、(ii)ヒドロキ
シオキシム系溶媒を接触してパラジウムと銅を分離した
後の白金含有硝酸酸性溶液をオクチルアミン系溶媒に接
触させて白金を抽出し、この白金抽出溶液にチオ尿素硝
酸溶解液を接触させて白金を逆抽出することを特徴とす
る白金およびパラジウムの分離除去方法に関する。
【0007】さらに本発明は、(2)白金・パラジウム
と共に銅を含有する硝酸酸性溶液が銀電解における硝酸
酸性電解液であり、該硝酸酸性電解液から白金およびパ
ラジウム、銅をそれぞれ分離回収する上記(1)の方法に
関する。
【0008】本発明の分離除去方法は、(3)ヒドロキ
シオキシム系溶媒としてヒドロキシノニルアセトフェノ
ンオキシムを用いる上記(1)または(2)に記載する分離除
去方法、(4)オクチルアミン系溶媒としてトリオクチ
ルアミンを用いる上記(1)、(2)または(3)のいずれかに記
載する分離除去方法を含む。
【0009】
【発明の実施の態様】以下に本発明を実施例と共に詳細
に説明する。本発明に係る分離除去方法の概略を図1に
示す。図示するように、本発明の方法は、白金およびパ
ラジウムを含有する硝酸性溶液を、ヒドロキシオキシム
系溶媒に接触させてパラジウムを抽出する工程、このパ
ラジウム含有溶液からパラジウムを逆抽出する工程、パ
ラジウム抽出後の硝酸性溶液をオクチルアミン系溶媒に
接触させて白金を抽出する工程、この白金含有溶液から
白金を逆抽出する工程を含む。
【0010】また、白金およびパラジウムと共に銅を含
む硝酸性溶液については、上記パラジウム抽出工程にお
いて、パラジウムと共に銅を抽出し、このパラジウム銅
含有溶液に硫酸を接触させて銅を逆抽出する工程を含
み、この銅の逆抽出の後に塩酸を接触させてパラジウム
を逆抽出する工程を含む。本発明の処理対象である硝酸
性溶液としては銀電解液の硝酸銀溶液などが用いられ
る。先に述べたように、銀電解液には同族の白金および
パラジウムが少量含有されており、また銅も含まれてい
る。
【0011】(I)パラジウム・銅抽出工程 銀電解液などの硝酸性溶液をヒドロキシオキシム系溶媒
に接触させて、含有されているパラジウムを溶媒に抽出
する。ヒドロキシオキシム系溶媒としてはヒドロキシア
セトフェノンオキシム、サリチルアルドキシム等が好適
であり、抽出条件は液量比O/A=1/4〜4/1、溶
媒濃度は10〜50%程度が好ましい。なお、白金およ
びパラジウムと共に銅を含有する硝酸性溶液について
は、硝酸性溶液のpHを2〜5の範囲に調整することに
よりパラジウムと共に銅も溶媒に抽出される。
【0012】(II)銅逆抽出工程 抽出したパラジウムと銅を含む有機溶媒に、0.1規定
以上の硫酸を接触させて銅を硫酸に逆抽出する。硫酸に
よって銅が選択的に抽出されてパラジウムから分離され
る。抽出溶液は、コストの面からも後工程での銅の処理
の面からも硫酸を用いるのが最適である。
【0013】(III)パラジウム逆抽出工程 銅を逆抽出した後に、パラジウムを含む抽出溶媒を1規
定以上の塩酸に接触させてパラジウムを逆抽出する。塩
酸によりパラジウムは塩化物錯イオンとなって溶解する
ので、パラジウムの逆抽出が容易に行われる。塩酸以外
の逆抽出溶液としては酸性領域で機能するチオ尿素を含
む溶液を使用できるが、このような溶液を逆抽出液とし
て用いると後処理(パラジウムの回収)が難しくなるの
で好ましくない。なお、塩酸はパラジウムと共に銅も逆
抽出するので、前述のように予め銅を先に硫酸で抽出す
るのが好ましい。
【0014】(IV)白金抽出工程 パラジウムと銅を抽出した後の硝酸性溶液にオクチルア
ミン系抽出溶媒を接触させて白金を逆抽出する。オクチ
ルアミン系溶媒としてはトリオクチルアミンが白金の抽
出能が高く、かつある程度逆抽出も可能であるため好適
である。これをケロシンで10〜50重量%に希釈して
用いると良い。トリオクチルアミンに対して1級アミン
のモノオクチルアミン、2級アミンのジオクチルアミン
は白金の抽出能が低く、また抽出時に有機層が濁るの
で、これらの溶媒よりトリオクチルアミンが好ましい。
なお、4級アンモニウム塩からは逆抽出ができないので
抽出溶媒に適さない。抽出液有機相と水相の液量比(O/
A)は、微量の白金を抽出するため、O/A=1/5〜1
/1程度が好ましい。これ以上有機層が多くなると微量
不純物除去のための装置が大きくなりすぎるので簡便で
ない。なお、トリオクチルアミンは白金と共にパラジウ
ムも抽出するので、この溶媒を用いる場合には、前述の
ように予めパラジウムを先に抽出するのが好ましい。
【0015】(V)白金逆抽出工程 抽出した白金を含有する有機溶媒をチオ尿素硝酸溶解液
に接触させて白金を逆抽出する。チオ尿素硝酸溶解液と
しては、希硝酸に1〜5g/l、特に0.1N硝酸中に3g/l
のチオ尿素を溶解した液などが好適である。チオ尿素に
よって白金が錯イオンを形成し、水相に安定に抽出され
る。これ以外の逆抽出溶液としては、酸性領域で機能す
るチオシアン酸ナトリウム溶液が挙げられるが、これは
逆抽出効率が悪いので好ましくない。なお、チオ尿素の
濃度が1g/l未満であると抽出効果が低く、また5g/lよ
りも高いと沈殿が生じてやはり抽出効果が低下する。ま
た、チオ尿素溶解液は硝酸性溶液が好ましく、塩酸性溶
液では白金の抽出効果が低い。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法によれば、白金およびパラ
ジウムを含有する硝酸性溶液から白金およびパラジウム
を効果的に除去することができる。従って、銀電解液の
浄液方法として好適であり、例えば、特願平09-158170
号に記載する貴金属製錬方法に適用すれば容易に高純度
の銀を得ることができる。
【0017】
【実施例および比較例】実施例1 硝酸性溶液(Ag:100g/l、Cu:2g/l、Pt:50ppm、Pd:350pp
m、pH=3.5)50mlに、ヒドロキシノニルアセトフェノン
オキシム(ケロシンで20%濃度に希釈)を、O/A=1/
1の液量比で、pH=1.5にて10分間接触させた後
に、硝酸性溶液(水相)の各元素濃度を分析したところ、
Ag100g/l、Cu0.5g/l、Pt50ppm、Pd<l
ppmであった(Pd・Cu抽出工程)。上記抽出工程を
経た硝酸性溶液をトリオクチルアミン液(ケロシンで2
0%濃度に希釈した有機溶媒)とO/A=1/1の液量比
で、pH=1にて10分間接触させた後に、硝酸性溶液
(水相)の各元素濃度を分析したところ、Ag100g/
l、Cu0.5g/l、Pt<lppm、Pd<lppmであった
(Pt抽出工程)。Pd・Cu抽出後の有機相に1規定
の硫酸をO/A=1/1の液量比で10分間接触させた後
に、硫酸(水相)の各元素濃度を分析したところ、Ag<
lppm、Cu1.5g/l、Pt<1ppm、Pd<1ppmであ
った。引き続き、この有機相に5規定の塩酸をO/A=
1/1の液量比で10分間接触させた後に、塩酸(水相)
の各元素濃度を分析したところ、Ag<1ppm、Cu<
1ppm、Pt<1ppm、Pd250ppmであった。次に、
Pt抽出後の有機相にチオ尿素硝酸溶解液(0.3規定硝酸
にチオ尿素を1g/l溶解した液)をO/A=1/1の液量比
で10分間接触させた後に、チオ尿素溶解液(水相)の各
元素濃度を分折したところ、Αg<1ppm、Cu<1pp
m、Pt40ppm、Pd<1ppmであった。
【0018】実施例2 Ag:100g/l、Pt:50ppm、Pd:350ppmを含む硝酸性pH=
1.5の溶液50mlに、オキシム系の溶媒をケロシンで
20%に希釈したものと、O/A=1/1で10分間接
触させた後、水相中の各元素濃度を分析したところ、A
g:100g/l、Pt:50ppm、Pd:<1ppmであった(抽出1)。こ
の水相を更にトリオクチルアミンをケロシンで20%に
希釈したものとO/A=1/1で10分間接触させた
後、水相中の各元素濃度を分析したところ、Ag:100g/
l、Pt:<1ppm、Pd:<1ppmであった(抽出2)。抽出1後
の有機相に5規定の塩酸をO/A=1/1で10分間接
触させた後、水相中の各元素濃度を分析したところ、A
g:<1ppm、Pt:<1ppm、Pd:250ppmであった。抽出2の有機
相に0.3規定硝酸にチオ尿素を1g/l溶解した液をO/
A=1/1で10分間接触させた後水相中の各元素濃度
を分析したところ、Ag:<1ppm、Pt:40ppm、Pd:<1ppmであ
った。
【0019】実施例3 Ag:100g/l、Cu:2g/l、Pt:50ppm、Pd:350ppmを含む硝酸
性pH=3.5の溶液50mlに、オキシム系の溶媒をケ
ロシンで20%に希釈したものと、O/A=1/4で1
0分間接触させた後水相中の各元素濃度を分析したとこ
ろ、Ag:100g/l、Cu:0.1g/l、Pt:50ppm、Pd:<1ppmであっ
た(抽出1)。この水相を更にトリオクチルアミンをケ
ロシンで40%に希釈したものとO/A=1/4で10
分間接触させた後、水相中の各元素濃度を分析したとこ
ろ、Ag:100g/l、Cu:0.1g/l、Pt:<1ppm、Pd:<1ppmであっ
た(抽出2)。抽出1後の有機相に1規定の硫酸をO/
A=1/1で10分間接触させた後、水相中の各元素濃
度を分析したところ、Ag:<1ppm、Cu:7.6g/l、Pt:<1pp
m、Pd:<1ppmであった。更にこの有機相に5規定の塩酸
をO/A=1/1で10分間接触させた後水相中の各元
素を分析したところ、Ag:<1ppm、Cu:<1ppm、Pt:<1ppm、
Pd:1000ppmであった。抽出2の有機相に0.3規定硝酸
にチオ尿素を1g/l溶解した液をO/A=1/1で10分
間接触させた後水相中の各元素濃度を分析したところ、
Ag:<1ppm、Cu:<1ppm、Pt:130ppm、Pd:<1ppmであった。
【0020】実施例4 Ag:100g/l、Cu:2g/l、Pt:100ppm、Pd:5g/lを含む硝酸性
pH=3.5の溶液50mlに、オキシム系の溶媒をケロ
シンで40%に希釈したものと、O/A=1/1で10
分間接触させた後水相中の各元素濃度を分析したとこ
ろ、Ag:100g/l、Cu:0.1g/l、Pt:100ppm、Pd:<1ppmであ
った(抽出1)。この水相を更にトリオクチルアミンを
ケロシンで40%に希釈したものとO/A=1/1で1
0分間接触させた後、水相中の各元素濃度を分析したと
ころ、Ag:100g/l、Cu:0.1g/l、Pt:<1ppm、Pd:<1ppmであ
った(抽出2)。抽出1後の有機相に1規定の硫酸をO
/A=1/1で10分間接触させた後、水相中の各元素
濃度を分析したところ、Ag:<1ppm、Cu:1.8g/l、Pt:<1pp
m、Pd:<1ppmであった。更にこの有機相に5規定の塩酸
をO/A=1/1で10分間接触させた後水相中の各元
素を分析したところ、Ag:<1ppm、Cu:<1ppm、Pt:<1ppm、
Pd:4g/lであった。抽出2の有機相に0.3規定硝酸にチ
オ尿素を1g/l溶解した液をO/A=1/1で10分間接
触させた後水相中の各元素濃度を分析したところ、Ag:<
1ppm、Cu:<1ppm、Pt:80ppm、Pd:<1ppmであった。
【0021】比較例1 実施例1と同様の硝酸性溶液(Ag:100g/l、Cu:2g/l、Pt:
50ppm、Pd:350ppm、pH=3.5)50mlに、トリオクチルア
ミン(ケロシンで20%濃度にに希釈したもの)をO/A
=1/1の液量比で10分間接触させた後に、水相中(硝
酸性溶液)の各元素濃度を分析したところ、Αg100g
/l、Cu2g/l、Pt<1ppm、Pd<1ppmであり、白
金とパラジウムの両方が抽出された。この抽出液(有機
相)にチオ尿素溶解液(0.3規定硝酸にチオ尿素を1g/l溶
解した液)をO/A=1/1で10分間接触させた後に、
チオ尿素溶解液(水相)の各元素濃度を分析したところ、
Ag<1ppm、Cu<1ppm、Pt35ppm、Pd250p
pmであった。
【0022】比較例2 実施例1と同様のPd・Cu抽出工程を経た有機抽出液
に、5規定の塩酸をO/Α=1/1で10分間接触させた
後に、塩酸(水相)の各元素濃度を分析したところ、Ag
<1ppm、Cu1.5g/l、Pt<1ppm、Pd250ppm
であった。
【0023】比較例3 実施例1と同様のPd・Cu抽出工程とPt抽出工程を
経た有機抽出液に、5規定の硝酸をO/A=1/1で10
分間接触させた後に、硝酸(水相)の各元素濃度を分析し
たところ、Αg<1ppm、Cu<1ppm、Pt10ppm、
Pd<1ppmであった。
【0024】比較例4 実施例1と同様のPd・Cu抽出工程とPt抽出工程を
経た有機抽出液に、5規定の塩酸をO/A=1/1で10
分間接触させた後に、塩酸(水相)の各元素濃度を分析し
たところ、Αg<1ppm、Cu<1ppm、Pt5ppm、P
d<1ppmであった。
【0025】比較例5 実施例1と同様のPd・Cu抽出工程とPt抽出工程を
経た有機抽出液に、チオ尿素塩酸溶解液(0.3規定の塩
酸にチオ尿素を1g/l溶解した液)をO/A=1/1で1
0分間接触させた後に、溶解液(水相)の各元素濃度を分
析したところ、Αg<1ppm、Cu<1ppm、Pt15pp
m、Pd<1ppmであった。
【0026】実施例および比較例の結果から明らかなよ
うに、本実施例では銀溶解液(硝酸性溶液)に溶存してい
た白金とパラジウムがこの銀溶解液から効果的に除去さ
れており、しかもパラジウムと白金を分離して回収でき
る。一方、比較例では白金とパラジウムが同時に抽出さ
れ、両者を分離することができない。また。比較例2は
ではパラジウムと共に多量の銅が同時に逆抽出されてお
り、銅とパラジウムの分離効果が低い。比較例3、4お
よび5では何れも白金の逆抽出効果が低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分離除去方法の概略を示すフローチ
ャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−74092(JP,A) 特開 昭49−106910(JP,A) 特開 昭53−67619(JP,A) 特開 昭46−7151(JP,A) 米国特許3967956(US,A) 山田修司、塩盛弘一郎、馬場由成、河 野恵宣,トリ−n−オクチルアミンによ る貴金属の分離精製,化学工学会秋季大 会研究発表講演要旨集,日本,社団法人 化学工学会,1997年 8月 8日,第30 巻第3分冊,p.177 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22B 1/00 - 61/00 C25C 1/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白金およびパラジウムと共に銅を含有する
    硝酸酸性溶液について、(i)上記硝酸酸性溶液のpHを
    2〜5に調整してヒドロキシオキシム系溶媒に接触させ
    ることによりパラジウムと銅を抽出し、このパラジウム
    銅含有溶液に硫酸を接触させて銅を逆抽出し、銅を抽出
    した後の溶液にさらに塩酸を接触させてパラジウムを逆
    抽出し、一方、(ii)ヒドロキシオキシム系溶媒を接触し
    てパラジウムと銅を分離した後の白金含有硝酸酸性溶液
    をオクチルアミン系溶媒に接触させて白金を抽出し、こ
    の白金抽出溶液にチオ尿素硝酸溶解液を接触させて白金
    を逆抽出することを特徴とする白金およびパラジウムの
    分離除去方法。
  2. 【請求項2】白金・パラジウムと共に銅を含有する硝酸
    酸性溶液が銀電解における硝酸酸性電解液であり、該硝
    酸性電解液から白金およびパラジウム、銅をそれぞれ
    分離回収する請求項1の分離除去方法。
  3. 【請求項3】ヒドロキシオキシム系溶媒としてヒドロキ
    シノニルアセトフェノンオキシムを用いる請求項1また
    は2に記載する分離除去方法。
  4. 【請求項4】オクチルアミン系溶媒としてトリオクチル
    アミンを用いる請求項1、2または3の何れかに記載す
    る分離除去方法。
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