JP3309499B2 - 無接点電力供給装置 - Google Patents

無接点電力供給装置

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JP3309499B2
JP3309499B2 JP16595693A JP16595693A JP3309499B2 JP 3309499 B2 JP3309499 B2 JP 3309499B2 JP 16595693 A JP16595693 A JP 16595693A JP 16595693 A JP16595693 A JP 16595693A JP 3309499 B2 JP3309499 B2 JP 3309499B2
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俊介 花岡
尚之 窪田
治 久田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイルによる電磁誘導を
利用して、特に水気の多い場所等に置かれる機器に対し
て電力を供給し、機器側に装備された充電池に充電等を
行う時に好適な無接点電力供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば風呂場や台所などで使用される電
子機器は、充電端子が外部に露出すると錆による接触不
良や危険が伴う。このため、充電器と電子機器の接続の
ための充電用の接点を設けずに、コイル等による電磁誘
導を利用して充電を行うことのできる無接点の充電装置
が知られている。図10の断面図は、このような無接点
充電装置の一例を示すものであり、充電台31に機器本
体30が配置された状態を正面より拡大して示してい
る。この図に示すように、機器本体31の筐体下部の内
壁側には受動コイル30aが配置され、この受動コイル
30aは機器回路部30c内の充電池を備えて構成され
る電源部30bと接続されている。また、筐体下部には
受動コイル30aのコア部に対して嵌入するようにして
係合凹部30dが形成されている。充電台31における
筐体上面部の内壁側には誘導コイル31aが配置され、
この誘導コイル31aには電源コード32を介して商用
電源が供給されるようになっている。また、誘導コイル
31aのコア部が位置する筐体上面部には係合凸部31
bが形成されている。
【0003】そして図のように、充電台31の上面部の
所定位置に対して機器本体30をセットする。この際係
合凹部30dに対して係合凸部31bが係合する状態に
なりこれにより充電台31に対する機器本体30の位置
決めが行われることとなる。この際、誘導コイル31a
と受動コイル30aは、機器本体30と充電台31の筐
体を介してはいるが電磁誘導によって相互に結合された
状態(カップリング)が得られた状態となる。この状態
で、誘導コイル31aに商用電源の交流を流すと、電磁
誘導により誘導コイル31aから生じる磁力線Gは、図
11に示すように誘導コイル31aと受動コイル30a
間に磁場を形成する。この磁場により、受動コイル30
aでは交番電圧が生じることとなり、このエネルギーが
電源部30bに供給されることで、例えば電源部30b
内の充電池に対して充電が行われることとなる。あるい
はこの電力により機器を駆動させることができる。この
ようにして充電台31と機器本体30を構成すること
で、充電電流を介するための端子を充電台31と機器本
体30のそれぞれの筐体表面部に設ける必要がない。し
たがって、例えば充電器と機器のそれぞれについて金属
部分が表出しないようにして、筐体を樹脂等によりモー
ルドしたと同様の状態にすることにより防水構造を容易
に得ることができ、水気の多い場所で用いられることを
前提とした各種機器に利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10に示
したような構成の充電装置においては、例えば充電台3
1の誘導コイル31aが位置する付近の上面部に何らか
の金属が置かれてしまうと、電源コード32が外部コン
セント等と接続されている状態では誘導コイル31aに
電流が流れていることから、この誘導コイル31aの電
磁誘導によりこの金属に過電流が流れて加熱し、事故を
引き起こす危険があるという問題を有している。あるい
は、この充電台に対応する以外の他の機器等が充電台の
上に置かれてしまうと、同様にこれらの機器の金属部分
等に電流が流れてしまい、機器の破損等を招くおそれが
ある。特に図10に示したような装置の構造では、充電
時は充電台31に対して機器本体30を1個所の係合部
分により位置決めして載せただけの状態とされる。従っ
て、例えば図12に示すようにユーザーが過って剃刀の
刃Rのような非常に薄い金属片を挟み込んで機器本体3
0を充電台31にセットしてしまうような時も、ユーザ
ーが異物が挟まっていることを感知することは非常に難
しく、このまま充電が行われてしまえば適正に充電が行
われない可能性があるばかりか、剃刀の刃Rに電流が流
れて発熱するために非常に危険な状態となる。このよう
に、特定の機器以外の機器や何らかの物体(特に金属)
が充電台の上部に置かれているような場合には、何らか
の事故を引き起こす可能性が多いという問題を有してい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
問題点を解決するため、供給器側に設けられている誘導
コイルと、機器本体部側に設けられている受動コイルを
近接配置することによって、前記機器本体部側に電磁誘
導によって電力が供給されるような無接点電力供給装置
において、前記供給器の上面には、前記誘導コイルに直
列に接続されたリードスイッチを内部に設けている凸
部、及び、前記誘導コイルの配置位置に対応する範囲に
わたって形成された複数の係合凸部、がそれぞれ形成さ
、前記機器本体部の下面には、前記供給器の前記凸部
と対応する位置に頂点部に前記リードスイッチを動作さ
せるためのマグネットを設けた凹部、及び、前記受動コ
イルの配置位置に対応する範囲にわたって形成された複
数の係合凹部が、それぞれ形成されていることとした。
また、前記供給器の内部には、前記誘導コイルに直列に
接続される2以上のリードスイッチを設け、前記機器本
体部には、前記供給器に装填される際に前記2以上のリ
ードスイッチと対応するそれぞれの位置に前記マグネッ
トを設けることとした。さらに、供給器側に設けられて
いる誘導コイルと、機器本体部側に設けられている受動
コイルを近接配置することによって、前記機器本体部側
に電磁誘導によって電力が供給されるような無接点電力
供給装置において、前記供給器は、前記誘導コイルを備
えた斜面部と本体受部とを有した形状とされ、前記機器
本体部は、前記受動コイルを備えた本体斜面部と底面部
とを有した形状とされ、前記斜面部が前記本体斜面部と
対向し、前記本体受部が前記底面部と対向するようにさ
れてなることとした。さらに、前記供給器の内部には、
前記誘導コイルに直列に接続される1又は22以上のリ
ードスイッチを設け、前記機器本体部には、前記供給器
に装填される際に前記1又は2以上のリードスイッチと
対応するそれぞれの位置に前記マグネットを設けるよう
にすることとした。
【0006】
【作用】供給器(充電器)に対して磁力で動作するリー
ドスイッチを電源と誘導コイル間に設け、機器本体部側
にこのリードスイッチを動作させるマグネットを設ける
ことで、供給器に他の機器や金属片が置いてあっても誘
導コイルに電流が流れてしまうという誤動作が起きな
い。そして、供給器の筐体の一部に凸部を設け、この凸
部内にリードスイッチを配置することで、供給器の筐体
のリードスイッチ上部にあたる位置に物体(特に磁力を
有する物体)が置かれることを防ぐことができる。ま
た、上記リードスイッチとマグネットを複数設けること
で、さらに供給器の誤動作の可能性を少なくすることが
できる。また、供給器と機器本体部の筐体において、コ
イルが配置されている互いの面に対して、それぞれが係
合するための凹凸形状を一定範囲にわたって形成するこ
とで、供給器と機器本体部間に異物を、特に薄い金属片
を挟んでしまったような状態になっても、ユーザは凹凸
形状の噛み合わせの具合からこれを容易に知ることがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の電力供給装置の一実施例とし
て、内蔵された充電池により駆動可能な比較的小型のテ
レビジョン受像機を機器本体部とし、このテレビジョン
受像機に対応した充電台からなるシステムについて説明
する。図1(a)は本発明の実施例であるテレビジョン
受像機とその充電台の外観を示す斜視図である。1はテ
レビジョン受像機であり、筐体は例えば樹脂等により形
成されている。このテレビジョン受像機1の前面に設け
られた2は液晶ディスプレイによる表示画面で、3は電
源スイッチ、4はチャンネル切換及び音量調節等の操作
を行うためのキー操作部、5はアンテナでありこのアン
テナ5は例えば樹脂により覆われた状態にある。また、
テレビジョン受像機1の筐体の下面部には、図1(b)
に示すように例えばリング状係合凹部6が複数重ねられ
て筐体と一体成型されており、また、ほぼ半球状の突起
受け凹部7が形成されている。そしてこのテレビジョン
受像機1は、この場合には端子等の金属部分が全く表出
しておらず、本体からアンテナ5までのすべてを樹脂成
型された筐体により覆うことで隙間を有さない、いわゆ
る防水構造となっている。
【0008】8は充電台であり、この筐体も同様に樹脂
等により形成される。そして、この充電台8の筐体の上
面部にはリング状係合凸部9が複数重ねられて筐体と一
体成型されており、また、ほぼ半球状の係合突起10が
形成されている。11はメインの電源スイッチであり、
8aは電源コードである。そして、この充電台8の本体
部も樹脂成型による筐体で完全に覆われた状態であり、
金属部分の表出や隙間がない防水構造とされる。
【0009】図2は、テレビジョン受像機1と充電台8
において充電機能に係わる内部構成を概念的に示してお
り、テレビジョン受像機1と充電台8の筐体を正面方向
から断面で示している。図のテレビジョン受像機1の筐
体下面部において、リング状係合凹部6が形成されてい
る位置の内壁側には受動コイル12が配置して固定さ
れ、受動コイルはテレビジョン受像機1の回路部1a内
の充電池等により構成される電源部13に接続されてい
る。また、突起受け凹部7の内壁側の頂点部には後述の
ようにリードスイッチをオン動作させるためのマグネッ
ト14が設けられている。
【0010】また充電台8において、リング状係合凸部
9が形成された位置の筐体上面部の内壁部には誘導コイ
ル15が配置して固定され、同様に筐体上面部に形成さ
れた係合突起10の内壁部には、磁力によってオン/オ
フ動作するリードスイッチ16が配置して固定される。
そして、図のように誘導コイル15とリードスイッチ1
6及びメインの電源スイッチ11は電源コードに対して
直列に接続される。したがって、充電台8は電源スイッ
チ11がオンとされていてもリードスイッチ16がオン
とならなければ、誘導コイル15に電源は供給されない
よう構成される。例えば、このリードスイッチ16の代
わりにマイクロスイッチ等の押圧操作が必要な部品を用
いようとすると、スイッチの押圧操作部に相当する部分
を筐体外に突出させる必要が生じて筐体を防水構造とす
ることが難しくなり、また、マイクロスイッチの上部に
物が置かれたりした場合、スイッチが不用意に動作して
しまう可能性が非常に多くなるが、リードスイッチは直
接押圧操作されるのではなくて、筐体を介したマグネッ
ト14の磁力により動作するものであるから、防水構造
を容易に得ることができることとなる。また、後述する
ようにスイッチの誤動作の可能性も低いものにすること
ができる。
【0011】そしてユーザーが充電を行う場合には、充
電台8の上面部に対してテレビジョン受像機1を装填し
た後、充電台8の電源スイッチ11をオンとすることと
なる。そして、テレビジョン受像機1が適正な位置と方
向で装填された場合には、図3の断面図に示すように、
リング状係合凹部6とリング状係合凸部9が係合し、ま
た、突起受け凹部7と係合突起10が係合することとな
る。このような係合部分が形成されていることで、テレ
ビジョン受像機1が充電台8に対して適正な位置と方向
で装填されないような場合には、これらの係合部分がか
み合わないので、ユーザーはスムーズに適正な位置にテ
レビジョン受像機1を装填することができる。また、こ
のとき誘導コイル15と受動コイル12は、テレビジョ
ン受像機1と充電台8の筐体を介してカップリングされ
た状態(電磁誘導により結合された状態)となる。
【0012】このようにして、図3に示す状態でテレビ
ジョン受像機1が充電台8に適正に装填されると、マグ
ネット14の磁力によりリードスイッチ16がオンとさ
れて誘導コイル15に交流が流れて電磁誘導により磁界
が生じる。この結果、誘導コイル15とカップリングさ
れている受動コイル12には電流が流れ、このエネルギ
ーが充電池を有する電源部に供給される。このようにし
て充電台8からテレビジョン受像機1側に対して無接点
による充電が行われることとなる。
【0013】そして本実施例においては、テレビジョン
受像機1が充電台8の適正な位置に装填された際に、誘
導コイル15と受動コイル12のカップリングが最良と
なるように、すなわち電力伝送がもっとも効率の良いも
のとなるように両者の位置関係が設定されている。ま
た、突起受け凹部7と係合突起10が適正に係合した場
合にのみリードスイッチ16がオンとなるように、リー
ドスイッチ16とマグネット14の位置や、マグネット
14の磁力等が設定されている。したがって、テレビジ
ョン受像機1が充電台8の適正な位置に装填されていな
い、すなわちリング状係合凹部6とリング状係合凸部
9、及び突起受け凹部7と係合突起10の係合が得られ
ておらず、誘導コイル15と受動コイル12のカップリ
ングが適正でない場合には、リードスイッチ16がオン
とならないため、充電台8の誘導コイル15に不用意に
電流が流れてしまうようなことを防ぐことができる。
【0014】また図4の断面図に示すように、誘導コイ
ル15と受動コイル12が位置するリング状係合凹部6
とリング状係合凸部9の間に剃刀の刃Rのような薄い金
属片をはさむ状態で、ユーザーがテレビジョン受像機1
を充電台8にセットしようとした場合には、リング状係
合凹部6とリング状係合凸部9の係合が得られないので
ユーザーは異物があることを容易に感知することができ
る。更にこのような場合には図のようにテレビジョン受
像機1の下面部と充電台8の上面部間にある程度の隙間
が生じることになるから、突起受け凹部7と係合突起1
0の係合が得られず、リードスイッチ16がオンとなら
ないために、例えメインの電源スイッチ11がオンとな
っていても充電は開始されないこととなる。特に本実施
例の場合、1箇所だけでなく、誘導コイル15と受動コ
イル12に対応する位置に一定面積にわたって複数のリ
ング状係合凹部6及びリング状係合凸部9が形成されて
いることから、少なくとも誘導コイル15と受動コイル
12間に異物が挟まった状態で、ユーザーがこれを知ら
ずに充電を開始させてしまうような不都合は防ぐことが
できる。
【0015】また、充電台8にテレビジョン受像機1が
装填されていない状態において、充電台8の上に他の機
器や、何らかの金属等のものが放置されているような場
合でも、マグネットの作用がはたらかない限りリードス
イッチ16がオンとならないことから、メインの電源ス
イッチ11がオンとなっていても誘導コイル15に電流
が流れないから、他の機器を破壊してしまったり、金属
が発熱してしまうことは無い。また、リードスイッチ1
6の上に相当する位置に何らかの磁力を有するものが置
かれてしまうようなことも考えられるが、本実施例では
係合突起10の内壁側にリードスイッチ16が配置され
ているから、係合突起10の上に何らかのものが置かれ
ても、図5に示すように係合突起10の周囲に落ちてし
まうこととなり、リードスイッチ16がオンにならない
ようにされている。すなわち、この係合突起10は位置
決めとリードスイッチ16の誤動作防止を目的として形
成されていることとなる。
【0016】図6は他の実施例を示す断面図であり、図
2と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。この
実施例では、図に示すように充電台8においてリードス
イッチ16aが更に接続されている。そして、充電台8
の筐体上面部には係合突起10aが形成され、この係合
突起10aの内壁側にリードスイッチ16aが配置して
固定される。テレビジョン受像機1側ではこれに対応し
て、係合突起10aと係合するための突起受け凹部7a
が形成されて、この突起受け凹部7aの内壁側の頂点部
にリードスイッチ16aをオンさせるためのマグネット
14aが固定して配置される。このように構成すること
で、充電台8側ではリードスイッチ16、16aの両者
が共に導通しなければ誘導コイルに電流が供給されない
こととなる。したがって、例えば充電台8の上部に磁石
等の磁力を有する物体が過って置かれてしまっても、リ
ードスイッチ16、16aの両方が位置する係合突起1
0、10aの上部近傍に対して同時に磁石等が置かれな
い限り誘導コイル15は動作しないこととなり、リード
スイッチが1箇所のみに設けられている場合よりも、充
電台8の誤動作の可能性を更に低くすることができる。
なお、リードスイッチ16aの上部にある係合突起10
aも、図5にて説明した係合突起10と同様の効果を有
しているものである。
【0017】なお上記各実施例において、テレビジョン
受像機1の下面部と充電台8の上面部のコイルに対応す
る位置に形成された凹部及び凸部は、複数に重ねられた
リング形状とされているが、上述したと同様の効果を有
するかぎりこの形状に限定されないことはいうまでもな
く、例えば図7(a)に示すように放射状の凹部及び凸
部とされても良く、また図7(b)に示すように小さな
突起及び突起受凹部を規則的、あるいは不規則に形成し
ても良い。更に図示しないが、何らかの文字やデザイン
を凹部及び凸部として形成することも考えられる。
【0018】次に、図8及び図9を参照して更に他の実
施例について説明する。図8は本実施例における充電台
を示す斜視図であり、この充電台20の筐体21におけ
る斜面部21aと本体受部21bに対して、充電台20
に対応する機器本体部がセットされるものであり、図の
破線に示すように斜面部21aの内壁側に対して誘導コ
イル15が配置して固定される。なお、11は電源スイ
ッチ、12は電源コードである。また、この場合の機器
本体部であるテレビジョン受像機1の筐体下部は、例え
ば図9の側面図に示すように、底面部1bと本体斜面部
1cを有した形状とされ、底面部1bが充電台20の本
体受部21bと対向し、本体斜面部1cが充電台20の
斜面部21aと対向するようにされる。そして、テレビ
ジョン受像機1側の受動コイル12は、図9の破線に示
すように本体斜面部1cの内壁側に対して、誘導コイル
15(破線で示す)とカップリングが得られる位置に固
定される。そしてこの図に示すようにしてテレビジョン
受像機1が充電台20にセットされて電源スイッチ11
がオンとされることで充電が行われることとなる。
【0019】この実施例の場合には、充電台20に機器
本体がセットされていない状態にあるような場合、例え
ば金属片等の物体が不用意におかれてしまうようなこと
があっても、斜面部21aは傾斜を有しているために、
ここに何らかの物体が置かれたとしても斜面に沿って落
下してしまって、誘導コイル15上に物体が位置するよ
うな状態にはならない。また、斜面部21aには水滴等
も流れ落ちてしまってたまらないため、衛生面において
も好ましい。
【0020】そこで、充電台20の斜面部21aの水平
に対する角度θであるが、この角度Hは 0°<θ≦90° の範囲で設定されることとなる。特に図9に示すように
テレビジョン受像機1の自重をIとすると、この自重I
は斜面部21aに平行な成分Kと、斜面部21aに垂直
な成分Jに分解され、この成分Jは J=sinθ×I で表される。この成分Jが充電台に対して機器本体部が
押し付けられる力となるから、上記式においてはθ=9
0°の時にJ=0となる。したがって斜面部21aの水
平に対する角度Hは垂直よりも斜めとすることにより、
機器本体部は充電台に対して圧力を有して接した状態で
装填が行えることになる。従って、機器の構造や使用状
況等の各種条件に応じて、0°<θ<90°の範囲内に
おいて機器本体部と充電台の斜面の角度を設定すること
が好ましい。
【0021】なお、本実施例においても先の実施例と同
様に、充電台20側にリードスイッチを設け、テレビジ
ョン受像機1側にマグネットを設けて充電装置を構成す
ることは当然可能であり、また、充電台20にテレビジ
ョン受像機1を装填した時にそれぞれ対向する面の所定
の位置に、それぞれが係合して位置決めされるための凹
部及び凸部が形成されても良いことはいうまでもない。
また、上記各実施例においては、機器本体をテレビジョ
ン受像機とした充電装置について説明してきたが、同様
の効果を有するかぎり他の機器に対応して充電を行う装
置に関しても応用できることはいうまでもない。また、
機器側の充電池に充電を行う充電装置に限らず、無接点
で特定の機器の電源部に電力を供給して、これにより直
接当該機器を駆動させることが可能な電力供給装置につ
いても当然応用が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の無接点電力
供給装置は、電力供給器の内部には磁力により動作する
リードスイッチを、機器本体部側にはこのリードスイッ
チを導通させるマグネットを設けて、機器本体部が供給
器にセットされなければ誘導コイルに電流が流れないよ
うに構成したことで、不用意に供給器の上部に金属がの
せられてもこれに電流が流れて発熱してしまうような事
故を防止できることとなった。そしてこのようなリード
スイッチを複数設ければ、更に事故が起こる可能性が低
くなる。また供給器の筐体に突起を形成し、この突起の
内壁側にリードスイッチを配置することで、万一磁石等
の物体がリードスイッチの上部にあたる位置に置かれて
も、これらの物体は突起周辺にずり落ちてしまうため
に、リードスイッチが誤動作することを避けることがで
きる。また、機器本体部を供給機にセットした際に、互
いに対向するそれぞれの面に対して、少なくともコイル
が対応する面積にわたって、両方の面が係合するための
凹部と凸部を形成することで、機器本体部を供給機に剃
刀の刃のような薄い金属片が挟まってしまったような場
合でも、ユーザーはこの異常を容易に感知することがで
きる。更に誘導コイルが位置する筐体部分を斜面に形成
して、この斜面に置かれた物体が下にずり落ちるように
することで、誘導コイル上に何らかの物体が位置するこ
とが無くなり事故を防止できることとなる。また、水滴
も下に流れ落ちるために斜面上には水がたまることがな
く、衛生上の観点からも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力供給装置の実施例であるテレビジ
ョン受像機と充電台を示す斜視図である。
【図2】本実施例のテレビジョン受像機と充電台の内部
構成を示す断面図である。
【図3】本実施例においてテレビジョン受像機が充電台
に装填された状態を示す断面図である。
【図4】本実施例において、異物を挟んだ状態でテレビ
ジョン受像機が充電台に装填された状態を示す断面図で
ある。
【図5】本実施例において、係合突起上に物体が置かれ
た場合を示す説明図である。
【図6】他の実施例におけるテレビジョン受像機と充電
台の内部構成を示す断面図である。
【図7】係合凹部と係合凸部について他の実施例を示す
説明図である。
【図8】更に他の実施例における充電台を示す斜視図で
ある。
【図9】更に他の実施例において、テレビジョン受像機
が充電台に装填された状態を示す側面図である。
【図10】従来例における機器本体部と充電台の内部構
成を示す断面図である。
【図11】誘導コイルと受動コイル間に生じる磁界を示
す説明図である。
【図12】従来例において、異物を挟んだ状態でテレビ
ジョン受像機が充電台に装填された状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 テレビジョン受像機 6 リング状係合凹部 7,7a 突起受け凹部 8,20 充電台 9 リング状係合凸部 10,10a 係合突起 12 受動コイル 14,14a マグネット 15 誘導コイル 16,16a リードスイッチ 21a 斜面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 和久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−143170(JP,A) 特開 昭57−206237(JP,A) 特開 平1−214230(JP,A) 特開 昭63−151006(JP,A) 実開 昭63−156538(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 301 H01F 38/14 H04N 5/64 501

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給器側に設けられている誘導コイル
    と、機器本体部側に設けられている受動コイルを近接配
    置することによって、前記機器本体部側に電磁誘導によ
    って電力が供給されるような無接点電力供給装置におい
    て、 前記供給器の上面には、前記誘導コイルに直列に接続さ
    れたリードスイッチを内部に設けている凸部、及び、前
    記誘導コイルの配置位置に対応する範囲にわたって形成
    された複数の係合凸部、がそれぞれ形成され、 前記機器本体部の下面には、前記供給器の前記凸部と対
    応する位置に頂点部に前記リードスイッチを動作させる
    ためのマグネットを設けた凹部、及び、前記受動コイル
    の配置位置に対応する範囲にわたって形成された複数の
    係合凹部、がそれぞれ形成されていることを特徴とする
    無接点電力供給装置。
  2. 【請求項2】 前記供給器の内部には、前記誘導コイル
    に直列に接続される2以上のリードスイッチを設け、 前記機器本体部には、前記供給器に装填される際に前記
    2以上のリードスイッチと対応するそれぞれの位置に前
    記マグネットを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の無接点電力供給装置。
  3. 【請求項3】 供給器側に設けられている誘導コイル
    と、機器本体部側に設けられている受動コイルを近接配
    置することによって、前記機器本体部側に電磁誘導によ
    って電力が供給されるような無接点電力供給装置におい
    て、 前記供給器は、前記誘導コイルを備えた斜面部と本体受
    部とを有した形状とされ、 前記機器本体部は、前記受動コイルを備えた本体斜面部
    と底面部とを有した形状とされ、 前記斜面部が前記本体斜面部と対向し、前記本体受部が
    前記底面部と対向するようにされてなることを特徴とす
    無接点電力供給装置。
  4. 【請求項4】 前記供給器の内部には、前記誘導コイル
    に直列に接続される1又は2以上のリードスイッチを設
    け、 前記機器本体部には、前記供給器に装填される際に前記
    1又は2以上のリードスイッチと対応するそれぞれの位
    置に前記マグネットを設けたことを特徴とする請求項3
    に記載の 無接点電力供給装置。
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