JP3309258B2 - 縁無し眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品の製造方法,および縁無し眼鏡 - Google Patents
縁無し眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品の製造方法,および縁無し眼鏡Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は縁無し眼鏡の製造方法,
縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品の製造方法,縁
無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品の製造方法,およ
び縁無し眼鏡に関する。
縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品の製造方法,縁
無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品の製造方法,およ
び縁無し眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にツーポイントと呼ばれている縁
無し眼鏡フレームの製造方法は、例えば、特開昭63−
185420号公報に開示されているように、各フレー
ム部品要素を型鍛造して、ロウ付け加工により、一つの
部品として形成し、次に、その部品を所定の処方レンズ
に接合して眼鏡を組み立てている。
無し眼鏡フレームの製造方法は、例えば、特開昭63−
185420号公報に開示されているように、各フレー
ム部品要素を型鍛造して、ロウ付け加工により、一つの
部品として形成し、次に、その部品を所定の処方レンズ
に接合して眼鏡を組み立てている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ロー付けによる部品の接合を行う方法は、金属の一部分
に高温が加わるために金属結晶の粗大化が起こり、金属
が軟化するため、その分を加味した強度設計が必要であ
った。また、ツーポイントフレームでは、ロウ付けのた
めの、部品間強度が必要なため部品自体が大きくなり、
例えば、細身のフレームを作るには部品構造的に限界が
あった。従って、部品自体のコンパクト化や軽量化は難
しいという問題点があった。
ロー付けによる部品の接合を行う方法は、金属の一部分
に高温が加わるために金属結晶の粗大化が起こり、金属
が軟化するため、その分を加味した強度設計が必要であ
った。また、ツーポイントフレームでは、ロウ付けのた
めの、部品間強度が必要なため部品自体が大きくなり、
例えば、細身のフレームを作るには部品構造的に限界が
あった。従って、部品自体のコンパクト化や軽量化は難
しいという問題点があった。
【0004】しかし、今までのツーポイントフレームを
含む眼鏡フレームは、フレームとしてのみの部品強度を
中心に設計されてきており、眼鏡レンズを組み合わせた
状態での眼鏡全体としての強度バランスや鼻や耳で支持
した装用状態での光学面の安定性については注目されて
おらず、眼鏡フレームの部品設計、材料の選択等はこの
ような状況の延長線上にしかなかった。
含む眼鏡フレームは、フレームとしてのみの部品強度を
中心に設計されてきており、眼鏡レンズを組み合わせた
状態での眼鏡全体としての強度バランスや鼻や耳で支持
した装用状態での光学面の安定性については注目されて
おらず、眼鏡フレームの部品設計、材料の選択等はこの
ような状況の延長線上にしかなかった。
【0005】したがって、本発明はかかる課題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、ロー付けを
必要とせず、装用状態での光学面の安定性を考慮した軽
量でコンパクト化した縁無し眼鏡フレームの部品からな
る縁無し眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ
間連結部品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル
連結部品の製造方法,および縁無し眼鏡を提供すること
にある。
るためになされたものであり、その目的は、ロー付けを
必要とせず、装用状態での光学面の安定性を考慮した軽
量でコンパクト化した縁無し眼鏡フレームの部品からな
る縁無し眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ
間連結部品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル
連結部品の製造方法,および縁無し眼鏡を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る縁無し眼鏡の製造方法は、予め作成され
た、2枚の眼鏡レンズ間に配設されるブリッジ、このブ
リッジに設けられるパッドアーム、レンズ取付ステーお
よびレンズ押えツメの各要素部品が一体化した形状のレ
ンズ間連結部品の展開図形に基づいて所要板厚の金属板
を打ち抜き加工してレンズ連結中間品を製作する工程
と、このレンズ連結中間品の各ブリッジ部、パッドアー
ム部、レンズ取付ステー部、レンズ押えツメ部をプレス
加工によりそれぞれ所望の形状に成形してレンズ間連結
部品を製作する工程と、予め作成された、眼鏡レンズと
テンプルとの間に配設されるヨロイ、このヨロイに設け
られるレンズ取付ステーおよびレンズ押えツメの各要素
部品が一体化した形状のテンプル連結部品の展開図形に
基づいて所要板厚の金属板を打ち抜き加工して2つのテ
ンプル連結中間品を製作する工程と、このテンプル連結
中間品の各ヨロイ部、レンズ取付ステー部およびレンズ
押えツメ部をプレス加工により所望の形状に成形して左
右対象な2つのテンプル連結部品を製作する工程と、前
記工程によって製作されたレンズ間連結部品およびテン
プル連結部品を予め縁ずり加工された2枚の眼鏡レンズ
に組み付ける工程と、を備えている。
本発明に係る縁無し眼鏡の製造方法は、予め作成され
た、2枚の眼鏡レンズ間に配設されるブリッジ、このブ
リッジに設けられるパッドアーム、レンズ取付ステーお
よびレンズ押えツメの各要素部品が一体化した形状のレ
ンズ間連結部品の展開図形に基づいて所要板厚の金属板
を打ち抜き加工してレンズ連結中間品を製作する工程
と、このレンズ連結中間品の各ブリッジ部、パッドアー
ム部、レンズ取付ステー部、レンズ押えツメ部をプレス
加工によりそれぞれ所望の形状に成形してレンズ間連結
部品を製作する工程と、予め作成された、眼鏡レンズと
テンプルとの間に配設されるヨロイ、このヨロイに設け
られるレンズ取付ステーおよびレンズ押えツメの各要素
部品が一体化した形状のテンプル連結部品の展開図形に
基づいて所要板厚の金属板を打ち抜き加工して2つのテ
ンプル連結中間品を製作する工程と、このテンプル連結
中間品の各ヨロイ部、レンズ取付ステー部およびレンズ
押えツメ部をプレス加工により所望の形状に成形して左
右対象な2つのテンプル連結部品を製作する工程と、前
記工程によって製作されたレンズ間連結部品およびテン
プル連結部品を予め縁ずり加工された2枚の眼鏡レンズ
に組み付ける工程と、を備えている。
【0007】また、本発明に係る縁無し眼鏡フレーム用
レンズ間連結部品の製造方法は、予め作成された、2枚
の眼鏡レンズ間に配設されるブリッジ、このブリッジに
設けられるパッドアーム、レンズ取付ステーおよびレン
ズ押えツメの各部品要素が一体化した形状のレンズ間連
結部品の展開図形に基づいて所要板厚の金属板を打ち抜
き加工してレンズ連結中間品を製作する工程と、このレ
ンズ連結中間品のブリッジ部を略コの字状に曲げると共
にパッドアーム部を所定の曲げ位置に調整する工程と、
前記レンズ連結中間品のレンズ取付ステー部を略90°
外側に曲げる工程と、前記レンズ連結中間品のレンズ押
えツメ部を円弧状に曲げる工程と、を備えている。
レンズ間連結部品の製造方法は、予め作成された、2枚
の眼鏡レンズ間に配設されるブリッジ、このブリッジに
設けられるパッドアーム、レンズ取付ステーおよびレン
ズ押えツメの各部品要素が一体化した形状のレンズ間連
結部品の展開図形に基づいて所要板厚の金属板を打ち抜
き加工してレンズ連結中間品を製作する工程と、このレ
ンズ連結中間品のブリッジ部を略コの字状に曲げると共
にパッドアーム部を所定の曲げ位置に調整する工程と、
前記レンズ連結中間品のレンズ取付ステー部を略90°
外側に曲げる工程と、前記レンズ連結中間品のレンズ押
えツメ部を円弧状に曲げる工程と、を備えている。
【0008】また、本発明に係る縁無し眼鏡フレーム用
テンプル連結部品の製造方法は、予め作成された、眼鏡
レンズとテンプルとの間に配設されるヨロイ、このヨロ
イに設けられたレンズ取付ステーおよびレンズ押えツメ
が一体化した形状のテンプル連結部品の展開図形に基づ
き所要板厚の金属板を打ち抜き加工してテンプル連結中
間品を製作する工程と、このテンプル連結中間品のレン
ズ取付ステー部の先端を略くの字状に曲げる工程と、前
記テンプル連結中間品のレンズ押えツメ部を円弧状に曲
げる工程と、前記テンプル連結中間品のヨロイ部を曲面
R(アール)を付けながら略180°外側に曲げる工程
と、を備えている。
テンプル連結部品の製造方法は、予め作成された、眼鏡
レンズとテンプルとの間に配設されるヨロイ、このヨロ
イに設けられたレンズ取付ステーおよびレンズ押えツメ
が一体化した形状のテンプル連結部品の展開図形に基づ
き所要板厚の金属板を打ち抜き加工してテンプル連結中
間品を製作する工程と、このテンプル連結中間品のレン
ズ取付ステー部の先端を略くの字状に曲げる工程と、前
記テンプル連結中間品のレンズ押えツメ部を円弧状に曲
げる工程と、前記テンプル連結中間品のヨロイ部を曲面
R(アール)を付けながら略180°外側に曲げる工程
と、を備えている。
【0009】また、本発明に係る縁無し眼鏡は、所望の
形状に縁ずり加工された2枚の眼鏡レンズと、金属板の
プレス加工によって製作されることにより、前記2枚の
眼鏡レンズを連結するための、ブリッジ部、パッドが取
付けられるパッドアーム部、眼鏡レンズが固定されるレ
ンズ取付ステー部および同じく眼鏡レンズの鼻側縁部を
保持するレンズ押えツメ部を一体に有するレンズ間連結
部品と、金属板のプレス加工によって製作されることに
より、ヨロイ部、眼鏡レンズが固定されるレンズ取付ス
テーおよび同じく眼鏡レンズのテンプル側縁面を保持す
るレンズ押えツメ部を一体に有する2つのテンプル連結
部品と、を備えたものである。
形状に縁ずり加工された2枚の眼鏡レンズと、金属板の
プレス加工によって製作されることにより、前記2枚の
眼鏡レンズを連結するための、ブリッジ部、パッドが取
付けられるパッドアーム部、眼鏡レンズが固定されるレ
ンズ取付ステー部および同じく眼鏡レンズの鼻側縁部を
保持するレンズ押えツメ部を一体に有するレンズ間連結
部品と、金属板のプレス加工によって製作されることに
より、ヨロイ部、眼鏡レンズが固定されるレンズ取付ス
テーおよび同じく眼鏡レンズのテンプル側縁面を保持す
るレンズ押えツメ部を一体に有する2つのテンプル連結
部品と、を備えたものである。
【0010】
【作用】本発明において、レンズ間連結部品は、金属板
のプレス加工によって形成されることにより、2枚の眼
鏡レンズを連結するための、ブリッジ、パッドアーム、
レンズ取付ステーおよびレンズ押えの部品要素を一体化
した形状を有している。テンプル連結部品は同じく金属
板のプレス加工によって形成されることにより、テンプ
ルが連結されるヨロイ、レンズ取付ステーおよびレンズ
押えツメの部品要素を一体化した形状を有する。これら
連結部品の製作は、いずれもロー付け工程がないので、
ロー付け時に発生する金属の軟化を加味した強度設計が
不要で、軽量、コンパクトな複合部品を構成する。ま
た、プレス加工は型鍛造しロー付け加工するより遥かに
量産性が高く、メッキの密着性も優れている。
のプレス加工によって形成されることにより、2枚の眼
鏡レンズを連結するための、ブリッジ、パッドアーム、
レンズ取付ステーおよびレンズ押えの部品要素を一体化
した形状を有している。テンプル連結部品は同じく金属
板のプレス加工によって形成されることにより、テンプ
ルが連結されるヨロイ、レンズ取付ステーおよびレンズ
押えツメの部品要素を一体化した形状を有する。これら
連結部品の製作は、いずれもロー付け工程がないので、
ロー付け時に発生する金属の軟化を加味した強度設計が
不要で、軽量、コンパクトな複合部品を構成する。ま
た、プレス加工は型鍛造しロー付け加工するより遥かに
量産性が高く、メッキの密着性も優れている。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る製造方法によって
製造された縁無し眼鏡の一実施例を示す外観斜視図であ
る。先ず、本発明に係る縁無し眼鏡の構成等を図1に基
づいて説明すると、全体を符号1で示す縁無し眼鏡は、
縁ずり加工された左右一対からなる2枚の眼鏡レンズ2
(2A,2B)と、これらの眼鏡レンズ2A,2Bを連
結保持するレンズ間連結部品3と、各眼鏡レンズ2A,
2Bの外側縁部を保持する左右一対からなる2つのテン
プル連結部品4(4A,4B)と、前端がそれぞれ左右
のテンプル連結部品4にヒンジ6を介して左右方向に開
閉自在に連結され、後端に一体的に設けたテンプルカバ
ー7が装用者の耳に引っ掛けられる左右一対のテンプル
5(5A,5B)とで構成されている。
詳細に説明する。図1は本発明に係る製造方法によって
製造された縁無し眼鏡の一実施例を示す外観斜視図であ
る。先ず、本発明に係る縁無し眼鏡の構成等を図1に基
づいて説明すると、全体を符号1で示す縁無し眼鏡は、
縁ずり加工された左右一対からなる2枚の眼鏡レンズ2
(2A,2B)と、これらの眼鏡レンズ2A,2Bを連
結保持するレンズ間連結部品3と、各眼鏡レンズ2A,
2Bの外側縁部を保持する左右一対からなる2つのテン
プル連結部品4(4A,4B)と、前端がそれぞれ左右
のテンプル連結部品4にヒンジ6を介して左右方向に開
閉自在に連結され、後端に一体的に設けたテンプルカバ
ー7が装用者の耳に引っ掛けられる左右一対のテンプル
5(5A,5B)とで構成されている。
【0012】前記眼鏡レンズ2は、ガラス、樹脂等の通
常使用されるレンズ材料によって所定形状に製作されて
いる。レンズ2の製造に際しては、特に、好ましくは注
型重合法を用いない、特開平1−275111号公報、
特開平1−291915号公報等に開示されている射出
成形方法および成形装置で製造することが好ましい。レ
ンズ2の素材として熱可遡性樹脂でアクリル系素材(M
MA−メチルメタアクリレートを主成分とする)を用い
て製作すると、透明性、比重に優れ、また特に射出成形
されたものは耐衝撃性に優れているため、レンズ2の周
縁が欠け易い縁無し眼鏡フレームに非常に有利である。
常使用されるレンズ材料によって所定形状に製作されて
いる。レンズ2の製造に際しては、特に、好ましくは注
型重合法を用いない、特開平1−275111号公報、
特開平1−291915号公報等に開示されている射出
成形方法および成形装置で製造することが好ましい。レ
ンズ2の素材として熱可遡性樹脂でアクリル系素材(M
MA−メチルメタアクリレートを主成分とする)を用い
て製作すると、透明性、比重に優れ、また特に射出成形
されたものは耐衝撃性に優れているため、レンズ2の周
縁が欠け易い縁無し眼鏡フレームに非常に有利である。
【0013】このような2枚の眼鏡レンズ2を連結保持
する前記レンズ間連結部品3は、薄い金属板のプレス加
工によって形成されるもので、そのため従来は別個に製
作されロー付けされていたブリッジ,レンズ押えツメ、
パッドアーム、レンズ取付ステーに相当するブリッジ部
10,レンズ押えツメ部11(11A,11B)、パッ
ドアーム部12(12A,12B)およびレンズ取付ス
テー部14(14A,14B)を一体に有する形状とさ
れる。レンズ押え部11はブリッジ10の両端にこれと
略直交するよう設けられ、左右の眼鏡レンズ2A,2B
の鼻側縁面をそれぞれ保持する。パッドアーム部12は
ブリッジ部10の両端より斜め下方に向かって設けら
れ、下端にパッド13が取り付けられている。レンズ取
付ステー部14は、同じくブリッジ部10の両端に延設
され眼鏡レンズ2A,2Bの裏面鼻側縁面付近が連結部
材としてのビス15によってそれぞれ固定される。
する前記レンズ間連結部品3は、薄い金属板のプレス加
工によって形成されるもので、そのため従来は別個に製
作されロー付けされていたブリッジ,レンズ押えツメ、
パッドアーム、レンズ取付ステーに相当するブリッジ部
10,レンズ押えツメ部11(11A,11B)、パッ
ドアーム部12(12A,12B)およびレンズ取付ス
テー部14(14A,14B)を一体に有する形状とさ
れる。レンズ押え部11はブリッジ10の両端にこれと
略直交するよう設けられ、左右の眼鏡レンズ2A,2B
の鼻側縁面をそれぞれ保持する。パッドアーム部12は
ブリッジ部10の両端より斜め下方に向かって設けら
れ、下端にパッド13が取り付けられている。レンズ取
付ステー部14は、同じくブリッジ部10の両端に延設
され眼鏡レンズ2A,2Bの裏面鼻側縁面付近が連結部
材としてのビス15によってそれぞれ固定される。
【0014】眼鏡レンズ2の外側縁部を保持するテンプ
ル連結部品4は、レンズ間連結部品3と同様に薄い金属
板のプレス加工によって形成されることにより、ヨロイ
部21と、ヨロイ部21の前端に設けられ眼鏡レンズ2
のテンプル側縁面部を保持するレンズ押えツメ部22
と、同じくヨロイ部21に延設され眼鏡レンズ2の裏面
テンプル側縁面付近が連結部材としてのビス23によっ
て固定されるレンズ取付ステー部24を一体に有した形
状に形成されており、ヨロイ部21の後端に前記テンプ
ル5がヒンジ6を介して連結されている。なお、左右の
テンプル連結部品4A,4Bは、テンプル5A,5Bと
同様、左右対象な形状に形成されている。また、従来眼
鏡においては、前記ヨロイ部21、レンズ押えツメ部2
2およびレンズ取付ステー部24は、それぞれ別個独立
の部品として製作され、ロー付けされていたものであ
る。
ル連結部品4は、レンズ間連結部品3と同様に薄い金属
板のプレス加工によって形成されることにより、ヨロイ
部21と、ヨロイ部21の前端に設けられ眼鏡レンズ2
のテンプル側縁面部を保持するレンズ押えツメ部22
と、同じくヨロイ部21に延設され眼鏡レンズ2の裏面
テンプル側縁面付近が連結部材としてのビス23によっ
て固定されるレンズ取付ステー部24を一体に有した形
状に形成されており、ヨロイ部21の後端に前記テンプ
ル5がヒンジ6を介して連結されている。なお、左右の
テンプル連結部品4A,4Bは、テンプル5A,5Bと
同様、左右対象な形状に形成されている。また、従来眼
鏡においては、前記ヨロイ部21、レンズ押えツメ部2
2およびレンズ取付ステー部24は、それぞれ別個独立
の部品として製作され、ロー付けされていたものであ
る。
【0015】前記レンズ間連結部品3およびテンプル連
結部品4の素材としては、プレス加工に好ましい金属材
料、例えば、洋白などの銅合金系、モネルなどのニッケ
ル合金系、ステンレス系、チタンまたはチタン合金系、
工具鋼、リン青銅等が用いられる。特に好ましくは、ニ
ッケル合金系、ステンレス系、工具鋼であり、これらは
バネ性に優れる。加えて、ニッケル合金系とステンレス
系は耐蝕性に優れ、メッキ処理について技術自由度が豊
富である。
結部品4の素材としては、プレス加工に好ましい金属材
料、例えば、洋白などの銅合金系、モネルなどのニッケ
ル合金系、ステンレス系、チタンまたはチタン合金系、
工具鋼、リン青銅等が用いられる。特に好ましくは、ニ
ッケル合金系、ステンレス系、工具鋼であり、これらは
バネ性に優れる。加えて、ニッケル合金系とステンレス
系は耐蝕性に優れ、メッキ処理について技術自由度が豊
富である。
【0016】工具鋼の中には炭素工具鋼、合金工具鋼、
高速度鋼、ダイス鋼、鍛造型鋼、刃物鋼およびヤスリ鋼
などが使用できる。特に、この工具鋼は、常温および高
温硬さが大きく、摩擦に耐えることや熱処理が容易であ
り、メッキ等の表面処理にも良好であること、更に、最
も特徴的な部分は、眼鏡フレームに必要な適度の靭性を
有することであり、軽量でコンパクトなフレーム部品が
作れることである。これは、従来、眼鏡業界では注目さ
れていなかったが、プレス加工による製造方法を導入
し、十分眼鏡フレーム強度に耐え得る部品になることを
見出した。その中でも炭素工具鋼(SK鋼)が好まし
く、JIS.G4401においてSK3〜SK7の炭素
含有0.6%〜1.10%の範囲のものが特に好まし
い。ただ、耐蝕性については、ニッケル合金系やステン
レス系と比較して、劣るので、複数層の比較的厚いメッ
キをすることが好ましい。
高速度鋼、ダイス鋼、鍛造型鋼、刃物鋼およびヤスリ鋼
などが使用できる。特に、この工具鋼は、常温および高
温硬さが大きく、摩擦に耐えることや熱処理が容易であ
り、メッキ等の表面処理にも良好であること、更に、最
も特徴的な部分は、眼鏡フレームに必要な適度の靭性を
有することであり、軽量でコンパクトなフレーム部品が
作れることである。これは、従来、眼鏡業界では注目さ
れていなかったが、プレス加工による製造方法を導入
し、十分眼鏡フレーム強度に耐え得る部品になることを
見出した。その中でも炭素工具鋼(SK鋼)が好まし
く、JIS.G4401においてSK3〜SK7の炭素
含有0.6%〜1.10%の範囲のものが特に好まし
い。ただ、耐蝕性については、ニッケル合金系やステン
レス系と比較して、劣るので、複数層の比較的厚いメッ
キをすることが好ましい。
【0017】金属板の厚さは、目的とする眼鏡フレーム
の機能により設定され、若干フレーム材料にも影響され
るが、本願発明の目的からして、0.1〜1.5mmの
ものを使用する。特に好ましくは、0.3mm〜0.8
mmである。
の機能により設定され、若干フレーム材料にも影響され
るが、本願発明の目的からして、0.1〜1.5mmの
ものを使用する。特に好ましくは、0.3mm〜0.8
mmである。
【0018】プレス加工(本発明では曲げ加工全般を含
む広い用語として用いる)によって所定形状に製作され
た前記レンズ間連結部品3およびテンプル連結部品4お
よびテンプル5は、メッキ処理される。メッキ処理は、
ニッケル、パラジウム、クロム、ロジウム、銀、金、白
金、銅、錫等の1種又は2種以上の金属から選ばれた金
属単独による金属メッキや合金メッキおよびこれらの組
合せからなる単層又は複数の層からなるメッキ層を形成
する。
む広い用語として用いる)によって所定形状に製作され
た前記レンズ間連結部品3およびテンプル連結部品4お
よびテンプル5は、メッキ処理される。メッキ処理は、
ニッケル、パラジウム、クロム、ロジウム、銀、金、白
金、銅、錫等の1種又は2種以上の金属から選ばれた金
属単独による金属メッキや合金メッキおよびこれらの組
合せからなる単層又は複数の層からなるメッキ層を形成
する。
【0019】そして、メッキ処理後、レンズ間連結部品
3およびテンプル連結部品4に眼鏡レンズ2およびテン
プル5を取り付けることで、縁無し眼鏡1が製作され
る。縁無し眼鏡1の組立に際しては、予め眼鏡レンズ2
の所定箇所にビス15,23を取り付けるためのビス用
孔を形成しておき、しかる後眼鏡レンズ2をビス15,
23によってレンズ間連結部品3およびテンプル連結部
品4に取り付け、またテンプル5をテンプル連結部品4
にヒンジ6を介して取り付ける。眼鏡レンズ2をレンズ
間連結部品3およびテンプル連結部品4に取り付ける工
程およびテンプル5をテンプル連結部品4に取り付ける
工程の順序は特に限定されない。
3およびテンプル連結部品4に眼鏡レンズ2およびテン
プル5を取り付けることで、縁無し眼鏡1が製作され
る。縁無し眼鏡1の組立に際しては、予め眼鏡レンズ2
の所定箇所にビス15,23を取り付けるためのビス用
孔を形成しておき、しかる後眼鏡レンズ2をビス15,
23によってレンズ間連結部品3およびテンプル連結部
品4に取り付け、またテンプル5をテンプル連結部品4
にヒンジ6を介して取り付ける。眼鏡レンズ2をレンズ
間連結部品3およびテンプル連結部品4に取り付ける工
程およびテンプル5をテンプル連結部品4に取り付ける
工程の順序は特に限定されない。
【0020】次に、眼鏡レンズ2、レンズ間連結部品
3、テンプル連結部品4およびテンプル5の製作手順を
図2以下の図面に基づいて詳述する。
3、テンプル連結部品4およびテンプル5の製作手順を
図2以下の図面に基づいて詳述する。
【0021】(眼鏡レンズの製作)ポリメチルメタクリ
レート等の通常使用される樹脂材料を加熱溶融して上記
した特開平1−275111号公報、特開平1−291
915号公報等に開示されている射出成形装置によって
所望の射出成形することにより、円形の眼鏡レンズを製
造する。次に、図2にステップ40で示すように、この
成形された円形の眼鏡レンズを研削装置によって玉型に
縁ずり加工し、眼鏡フレームに合った形状の眼鏡レンズ
2に仕上げる。次に、ステップ41によりこの眼鏡レン
ズ2の所定箇所に前記ビス15,23(図1)がそれぞ
れ挿通される穴径1.4mmφ程度のビス用孔を加工形
成して完成品とする。
レート等の通常使用される樹脂材料を加熱溶融して上記
した特開平1−275111号公報、特開平1−291
915号公報等に開示されている射出成形装置によって
所望の射出成形することにより、円形の眼鏡レンズを製
造する。次に、図2にステップ40で示すように、この
成形された円形の眼鏡レンズを研削装置によって玉型に
縁ずり加工し、眼鏡フレームに合った形状の眼鏡レンズ
2に仕上げる。次に、ステップ41によりこの眼鏡レン
ズ2の所定箇所に前記ビス15,23(図1)がそれぞ
れ挿通される穴径1.4mmφ程度のビス用孔を加工形
成して完成品とする。
【0022】このビス用孔の穴開け加工は、眼鏡レンズ
2をレンズ間連結部品3およびテンプル連結部品4にガ
タなく強固に固定する上で、高い位置精度が要求され
る。また、取り付け位置に誤差が生じると、処方箋に沿
った眼鏡が製造できず、特に度付眼鏡の場合、視力補正
用の眼鏡としての機能を果たさなくなる。そのため、例
えば、特開昭63−6521号公報等に開示されている
穴開け位置を決定する方法によって正確な穴位置を決定
し、穴開け加工することが望ましい。
2をレンズ間連結部品3およびテンプル連結部品4にガ
タなく強固に固定する上で、高い位置精度が要求され
る。また、取り付け位置に誤差が生じると、処方箋に沿
った眼鏡が製造できず、特に度付眼鏡の場合、視力補正
用の眼鏡としての機能を果たさなくなる。そのため、例
えば、特開昭63−6521号公報等に開示されている
穴開け位置を決定する方法によって正確な穴位置を決定
し、穴開け加工することが望ましい。
【0023】図3は眼鏡レンズ2の穴開け位置を決定す
る方法を説明するための図である。同図において、50
は指示標で、この指示標50は、レンズシェイブ51、
止め具穴点52,53、中心線54a,54b、格子状
線55、フレームサイズ表示56等が記載されたチャー
トである。
る方法を説明するための図である。同図において、50
は指示標で、この指示標50は、レンズシェイブ51、
止め具穴点52,53、中心線54a,54b、格子状
線55、フレームサイズ表示56等が記載されたチャー
トである。
【0024】レンズシェイブ51は、実際の眼鏡レンズ
枠と同一寸法、形状に印刷されており、中心線54aを
軸として左右対象となっている。
枠と同一寸法、形状に印刷されており、中心線54aを
軸として左右対象となっている。
【0025】フレームサイズ表示56は、ボクシングシ
ステムの表示によるフレームサイズ、例えば55口14
または58口14などを表示するもので、表示55口1
4はフレームのレンズ間距離が14mm、レンズシェイ
ブの横幅が55mmを意味しており、中心線54aは左
右のレンズシェイブ51の内線間の中心に位置してお
り、同様に中心線54bは、レンズシェイブ51の縦方
向の二等分線でデータムラインと呼ばれる。格子状線5
5に示す横方向の目盛りは、中心線54aからそれぞれ
の左右のレンズシェイブ51の光学中心までの距離を示
しており、縦方向の目盛りは、データムラインから上下
方向の距離を示しており、遠用および近用の光学中心を
表示できるようになっている。止め具穴点52,53
は、それぞれ対向するレンズシェイブ51から、例えば
最側距離3.2mm上に形成してある。
ステムの表示によるフレームサイズ、例えば55口14
または58口14などを表示するもので、表示55口1
4はフレームのレンズ間距離が14mm、レンズシェイ
ブの横幅が55mmを意味しており、中心線54aは左
右のレンズシェイブ51の内線間の中心に位置してお
り、同様に中心線54bは、レンズシェイブ51の縦方
向の二等分線でデータムラインと呼ばれる。格子状線5
5に示す横方向の目盛りは、中心線54aからそれぞれ
の左右のレンズシェイブ51の光学中心までの距離を示
しており、縦方向の目盛りは、データムラインから上下
方向の距離を示しており、遠用および近用の光学中心を
表示できるようになっている。止め具穴点52,53
は、それぞれ対向するレンズシェイブ51から、例えば
最側距離3.2mm上に形成してある。
【0026】次に、ビス用孔を開ける際には、指示標5
0に縁ずり加工された眼鏡レンズ2を置き、指示標50
にしたがってレンズシェイブ51の位置合わせを行い、
レンズ穴開け位置をペイントでマークする。この時、同
時に玉型図形内に記載された格子状のラインで、アイポ
イント(レンズの光学中心)と眼鏡装用者の瞳孔中心の
位置が一致しているか否かをチェックする。
0に縁ずり加工された眼鏡レンズ2を置き、指示標50
にしたがってレンズシェイブ51の位置合わせを行い、
レンズ穴開け位置をペイントでマークする。この時、同
時に玉型図形内に記載された格子状のラインで、アイポ
イント(レンズの光学中心)と眼鏡装用者の瞳孔中心の
位置が一致しているか否かをチェックする。
【0027】指示標50の穴開け位置52,53は、外
周から、例えば3.2mm、データムラインから垂直上
方に耳側の止め具穴53で例えば8mm、鼻側の止め具
穴52で例えば9mmにある。その理由は、レンズ外周
から3mm以内であると、穴開け作業時に外周部に接近
し過ぎるため、コバが欠け易く、さらに連結部品とレン
ズの接合強度も弱くなり、穴が破壊され易いからであ
る。
周から、例えば3.2mm、データムラインから垂直上
方に耳側の止め具穴53で例えば8mm、鼻側の止め具
穴52で例えば9mmにある。その理由は、レンズ外周
から3mm以内であると、穴開け作業時に外周部に接近
し過ぎるため、コバが欠け易く、さらに連結部品とレン
ズの接合強度も弱くなり、穴が破壊され易いからであ
る。
【0028】次に、通常の眼鏡レンズ用穴開け加工機に
よっ眼鏡レンズ2にビス用孔を加工形成する。
よっ眼鏡レンズ2にビス用孔を加工形成する。
【0029】(レンズ間連結部品の製作)図4〜図9は
レンズ間連結部品の製造工程およびバレル研磨装置を示
す図である。先ず、図2によりレンズ間連結部品3の加
工手順を説明すると、このレンズ間連結部品3は、ステ
ップ60により金属板に穴抜き加工した後、ステップ6
1で金属板をプレス加工によって所定の輪郭形状に打ち
抜き、レンズ連結中間品72を製作する。次に、ステッ
プ62で打ち抜き形成されたレンズ連結中間品72の第
1のバレル研磨を行い、またステップ63でブリッジの
曲げ加工を行う。さらに、ステップ64でステーの曲げ
加工を行い、ステップ65で押えツメ曲げ加工を行った
後、ステップ66で第2のバレル研磨を行う。最後にス
テップ67によりメッキ処理することで、レンズ間連結
部品3の製造を終了する。
レンズ間連結部品の製造工程およびバレル研磨装置を示
す図である。先ず、図2によりレンズ間連結部品3の加
工手順を説明すると、このレンズ間連結部品3は、ステ
ップ60により金属板に穴抜き加工した後、ステップ6
1で金属板をプレス加工によって所定の輪郭形状に打ち
抜き、レンズ連結中間品72を製作する。次に、ステッ
プ62で打ち抜き形成されたレンズ連結中間品72の第
1のバレル研磨を行い、またステップ63でブリッジの
曲げ加工を行う。さらに、ステップ64でステーの曲げ
加工を行い、ステップ65で押えツメ曲げ加工を行った
後、ステップ66で第2のバレル研磨を行う。最後にス
テップ67によりメッキ処理することで、レンズ間連結
部品3の製造を終了する。
【0030】図4は金属板のプレス加工によって所定の
輪郭形状に打ち抜かれた前記レンズ連結中間品72の平
面図である。この中間品72は、前記ブリッジ部10、
レンズ押えツメ部11A,11B、パッドアーム部12
A,12Bおよびレンズ取付ステー部14A、14Bを
全て同一平面上に展開した平板状に形成されている。
輪郭形状に打ち抜かれた前記レンズ連結中間品72の平
面図である。この中間品72は、前記ブリッジ部10、
レンズ押えツメ部11A,11B、パッドアーム部12
A,12Bおよびレンズ取付ステー部14A、14Bを
全て同一平面上に展開した平板状に形成されている。
【0031】前記ステップ60による穴抜き加工は、図
1に示したパッド13をパッドアーム部12A,12B
に取り付けるための穴70(図4参照)およびビス15
をステー部14A,14Bにねじ込むための穴71を打
ち抜くものである。これらの穴70,71の穴径は、3
mmφ、1.4mmφ程度である。そしてこのような穴
70,71を打ち抜いた後、もしくはこれらの穴70,
71の打ち抜きと同時に金属板をプレス加工によって打
ち抜くことにより、レンズ間連結部品3の前記中間品7
2を製作する。このレンズ連結中間品72の打ち抜きに
際しては、予め作成された、ブリッジ部10、レンズ押
えツメ部11A,11B、パッドアーム部12A,12
Bおよびレンズ取付ステー部14A,14Bの各部が一
体化した最終形状のレンズ間連結部品3の展開図形に基
づいて打ち抜くことで、簡単に得られる。
1に示したパッド13をパッドアーム部12A,12B
に取り付けるための穴70(図4参照)およびビス15
をステー部14A,14Bにねじ込むための穴71を打
ち抜くものである。これらの穴70,71の穴径は、3
mmφ、1.4mmφ程度である。そしてこのような穴
70,71を打ち抜いた後、もしくはこれらの穴70,
71の打ち抜きと同時に金属板をプレス加工によって打
ち抜くことにより、レンズ間連結部品3の前記中間品7
2を製作する。このレンズ連結中間品72の打ち抜きに
際しては、予め作成された、ブリッジ部10、レンズ押
えツメ部11A,11B、パッドアーム部12A,12
Bおよびレンズ取付ステー部14A,14Bの各部が一
体化した最終形状のレンズ間連結部品3の展開図形に基
づいて打ち抜くことで、簡単に得られる。
【0032】(バレル研磨)ステップ62による第1の
バレル研磨工程は、ステップ60やステップ61による
プレス加工によって生じた、バリや破断面を研磨するた
めに行うもので、物理的除去方法や化学的除去方法があ
るが、その内、バレル研磨を効果的に用いることができ
る。バレル研磨装置80は、例えば、図5に示すような
八角柱形の容器81を用いて行う。この容器81は、そ
の内部に研磨材(例えば、2mm〜10mmのメディア
と呼ばれる、粉末の酸化セリウムや酸化アルミニウムを
三角錐や円錐にプラスチックで固めたもの。)や緩衝材
(水、コンパウンド等)82と非研磨材である上記中間
品72を入れ、この状態で不図示のモータによって回転
駆動されることにより、中間品72を研磨する。なお、
85は研磨物と被研磨粒とを分離する網棚である。
バレル研磨工程は、ステップ60やステップ61による
プレス加工によって生じた、バリや破断面を研磨するた
めに行うもので、物理的除去方法や化学的除去方法があ
るが、その内、バレル研磨を効果的に用いることができ
る。バレル研磨装置80は、例えば、図5に示すような
八角柱形の容器81を用いて行う。この容器81は、そ
の内部に研磨材(例えば、2mm〜10mmのメディア
と呼ばれる、粉末の酸化セリウムや酸化アルミニウムを
三角錐や円錐にプラスチックで固めたもの。)や緩衝材
(水、コンパウンド等)82と非研磨材である上記中間
品72を入れ、この状態で不図示のモータによって回転
駆動されることにより、中間品72を研磨する。なお、
85は研磨物と被研磨粒とを分離する網棚である。
【0033】研磨後、バレル研磨装置80から取り出さ
れた中間品72は、ステップ63によりブリッジ部10
の折り曲げ加工を行う。図7(a),(b),(c)
は、ブリッジ部10が折り曲げ加工された中間品72の
平面図、正面図および右側面図である。このブリッジ部
10の折り曲げ工程により、左右のレンズ押えツメ部1
1A,11Bがパッドアーム部12A,12Bおよびス
テー部14A,14Bと共にブリッジ部10に対して略
直交するよう裏面側に90°折り曲げられる。また、ス
テー部14A,14Bは、ブリッジ部10の折り曲げ工
程後、図8(a),(b),(c)に示すようにさらに
ブリッジ部10と略平行になるよう外側に90°折り曲
げられる。この後、ステップ64によりレンズ押えツメ
部11A,11Bを、眼鏡レンズ2の鼻側縁面部の湾曲
形状と一致するように、屈曲させる。図9(a),
(b),(c)は、レンズ押えツメ部11A,11Bを
湾曲させた状態を示す図で、ステップ65によって得ら
れた中間品72の形状は最終製品であるレンズ間連結部
品3の形状と略等しい。
れた中間品72は、ステップ63によりブリッジ部10
の折り曲げ加工を行う。図7(a),(b),(c)
は、ブリッジ部10が折り曲げ加工された中間品72の
平面図、正面図および右側面図である。このブリッジ部
10の折り曲げ工程により、左右のレンズ押えツメ部1
1A,11Bがパッドアーム部12A,12Bおよびス
テー部14A,14Bと共にブリッジ部10に対して略
直交するよう裏面側に90°折り曲げられる。また、ス
テー部14A,14Bは、ブリッジ部10の折り曲げ工
程後、図8(a),(b),(c)に示すようにさらに
ブリッジ部10と略平行になるよう外側に90°折り曲
げられる。この後、ステップ64によりレンズ押えツメ
部11A,11Bを、眼鏡レンズ2の鼻側縁面部の湾曲
形状と一致するように、屈曲させる。図9(a),
(b),(c)は、レンズ押えツメ部11A,11Bを
湾曲させた状態を示す図で、ステップ65によって得ら
れた中間品72の形状は最終製品であるレンズ間連結部
品3の形状と略等しい。
【0034】(バレル研磨)次に、ステップ66により
第2のバレル研磨を行う。ここで、型抜きした直後の中
間品72を研磨する第1のバレル研磨の場合は、図5に
示したように、そのまま研磨材82等と中間品72とを
一緒にして容器81に入れてよいが、略最終製品形状に
成形された中間品72を研磨する第2のバレル研磨の場
合は、容器81内に中間品72を保持部材によって保持
した状態で挿入し、研磨を行う。これは研磨中に中間品
72が互いに当たったり、容器内壁面に当たって曲がる
のを防止するためである。なお、第1のバレル研磨工程
と第2のバレル研磨工程とはその要求する研磨量により
研磨材および緩衝材82の種類、時間等の研磨条件を考
慮して設定する。
第2のバレル研磨を行う。ここで、型抜きした直後の中
間品72を研磨する第1のバレル研磨の場合は、図5に
示したように、そのまま研磨材82等と中間品72とを
一緒にして容器81に入れてよいが、略最終製品形状に
成形された中間品72を研磨する第2のバレル研磨の場
合は、容器81内に中間品72を保持部材によって保持
した状態で挿入し、研磨を行う。これは研磨中に中間品
72が互いに当たったり、容器内壁面に当たって曲がる
のを防止するためである。なお、第1のバレル研磨工程
と第2のバレル研磨工程とはその要求する研磨量により
研磨材および緩衝材82の種類、時間等の研磨条件を考
慮して設定する。
【0035】(メッキ処理)バレル研磨後、JIS.G
4401に示すSK5鋼からなる中間品72を容器81
から取り出し、上に酸洗浄、アルカリ脱脂洗浄の前処理
をした後、約3μmの厚みの純ニッケルメッキ層、さら
に同様な方法で約1μmの厚みのニッケル−パラジウム
合金メッキ層を施し、もって最終製品であるレンズ間連
結部品3の製作を完了する。
4401に示すSK5鋼からなる中間品72を容器81
から取り出し、上に酸洗浄、アルカリ脱脂洗浄の前処理
をした後、約3μmの厚みの純ニッケルメッキ層、さら
に同様な方法で約1μmの厚みのニッケル−パラジウム
合金メッキ層を施し、もって最終製品であるレンズ間連
結部品3の製作を完了する。
【0036】(テンプル連結部品の製作)図10〜図1
3はテンプル連結部品4の製造工程を示す図である。テ
ンプル連結部品4は、図2に示すステップ90〜98の
手順を経て製作される。テンプル連結部品4の材料とし
ては、レンズ間連結部品3と同一金属材料に限らず異種
金属材料であってもよい。ステップ90は、所定板厚の
金属板に穴100,101(図10)を打ち抜く工程で
ある。この穴100,101(図10)は、図1に示し
たステー部24にビス23をねじ込むための穴と、テン
プル5を連結するための穴である。穴100,101の
径はそれぞれ1.4mmφ、1mmφ程度とされる。穴
100,101を打ち抜いた後、ステップ91による輪
郭抜き工程によって金属板を所定の輪郭形状に打ち抜
き、テンプル連結中間品102を製作する。
3はテンプル連結部品4の製造工程を示す図である。テ
ンプル連結部品4は、図2に示すステップ90〜98の
手順を経て製作される。テンプル連結部品4の材料とし
ては、レンズ間連結部品3と同一金属材料に限らず異種
金属材料であってもよい。ステップ90は、所定板厚の
金属板に穴100,101(図10)を打ち抜く工程で
ある。この穴100,101(図10)は、図1に示し
たステー部24にビス23をねじ込むための穴と、テン
プル5を連結するための穴である。穴100,101の
径はそれぞれ1.4mmφ、1mmφ程度とされる。穴
100,101を打ち抜いた後、ステップ91による輪
郭抜き工程によって金属板を所定の輪郭形状に打ち抜
き、テンプル連結中間品102を製作する。
【0037】図10(a),(b)は金属板のプレス加
工によって所定の輪郭形状に打ち抜かれたテンプル連結
中間品102の平面図および正面図である。この中間品
102は、前記ヨロイ部21、レンズ押えツメ部22お
よびステー部24の各部を全て同一平面上に展開した平
板状に形成されている。
工によって所定の輪郭形状に打ち抜かれたテンプル連結
中間品102の平面図および正面図である。この中間品
102は、前記ヨロイ部21、レンズ押えツメ部22お
よびステー部24の各部を全て同一平面上に展開した平
板状に形成されている。
【0038】中間品102の打ち抜きに際しては、予め
作成された、眼鏡レンズ2とテンプル5間に配設され
る、上記ヨロイ部21、レンズ押えツメ部22およびス
テー部24に相当する従来のヨロイ、レンズ押えツメお
よびレンズ取付ステーの各要素部品が一体化した最終形
状のテンプル連結部品4の展開図形に基づいて、打ち抜
き加工することで、簡単に得ることができる。前記穴1
01はヨロイ部21の後端部、すなわちテンプル5が連
結される部分21aの両側縁に複数個形成される。これ
は、テンプル5の長さ調整を可能にするためである。
作成された、眼鏡レンズ2とテンプル5間に配設され
る、上記ヨロイ部21、レンズ押えツメ部22およびス
テー部24に相当する従来のヨロイ、レンズ押えツメお
よびレンズ取付ステーの各要素部品が一体化した最終形
状のテンプル連結部品4の展開図形に基づいて、打ち抜
き加工することで、簡単に得ることができる。前記穴1
01はヨロイ部21の後端部、すなわちテンプル5が連
結される部分21aの両側縁に複数個形成される。これ
は、テンプル5の長さ調整を可能にするためである。
【0039】ステップ92による第1のバレル研磨工程
は、ステップ90,ステップ91によるプレス加工によ
って生じた、バリや破断面を研磨するために行うもの
で、上記したレンズ間連結部品3の中間品72と同様
に、図5に示したバレル研磨装置80によって行う。
は、ステップ90,ステップ91によるプレス加工によ
って生じた、バリや破断面を研磨するために行うもの
で、上記したレンズ間連結部品3の中間品72と同様
に、図5に示したバレル研磨装置80によって行う。
【0040】研磨後、バレル研磨装置80から取り出さ
れたテンプル連結中間品102は、ステップ93により
ステー部24の折り曲げ加工を行う。図11(a),
(b)は、ステー部24が折り曲げ加工されたテンプル
連結中間品102の平面図および正面図である。ステー
部24は、ヨロイ部21の裏面側に所要角度傾斜するよ
う折り曲げられる。このステー部24の折り曲げ工程
後、ステップ94,ステップ95によりヨロイ部21の
テンプル連結部21aを側面視コ字状に折り曲げると同
時に、レンズ押えツメ部22を図12に示すように外側
に折り曲げ、湾曲させる。さらにステップ96によりヨ
ロイ折り返し加工を行う。このヨロイ折り返し加工は、
図13に示すようにヨロイ部21の前端部でレンズ押え
ツメ部22の後方部分を内側に略U字状に折り返す。こ
れによってステー部24を眼鏡レンズ2の裏面に近接対
向させることができる。ステップ96によって得られた
テンプル連結中間品102の形状は最終製品であるテン
プル連結部品4の形状と略等しい。
れたテンプル連結中間品102は、ステップ93により
ステー部24の折り曲げ加工を行う。図11(a),
(b)は、ステー部24が折り曲げ加工されたテンプル
連結中間品102の平面図および正面図である。ステー
部24は、ヨロイ部21の裏面側に所要角度傾斜するよ
う折り曲げられる。このステー部24の折り曲げ工程
後、ステップ94,ステップ95によりヨロイ部21の
テンプル連結部21aを側面視コ字状に折り曲げると同
時に、レンズ押えツメ部22を図12に示すように外側
に折り曲げ、湾曲させる。さらにステップ96によりヨ
ロイ折り返し加工を行う。このヨロイ折り返し加工は、
図13に示すようにヨロイ部21の前端部でレンズ押え
ツメ部22の後方部分を内側に略U字状に折り返す。こ
れによってステー部24を眼鏡レンズ2の裏面に近接対
向させることができる。ステップ96によって得られた
テンプル連結中間品102の形状は最終製品であるテン
プル連結部品4の形状と略等しい。
【0041】(バレル研磨)次に、ステップ97により
第2のバレル研磨を行う。ここで、型抜きした直後のテ
ンプル連結中間品102を研磨する第1のバレル研磨の
場合は、図5に示したように、そのまま研磨材82等と
テンプル連結中間品102とを一緒にして容器81に入
れてよいが、略最終製品形状に成形されたテンプル連結
中間品102を研磨する第2のバレル研磨の場合は、上
記した中間品72の第2のバレル研磨工程と同様、テン
プル連結中間品102を保持部材によって保持した状態
で行う。また、第1のバレル研磨工程と第2のバレル研
磨工程とはその要求する研磨量により研磨材および緩衝
材82の種類、時間等の研磨条件を考慮して設定する。
第2のバレル研磨を行う。ここで、型抜きした直後のテ
ンプル連結中間品102を研磨する第1のバレル研磨の
場合は、図5に示したように、そのまま研磨材82等と
テンプル連結中間品102とを一緒にして容器81に入
れてよいが、略最終製品形状に成形されたテンプル連結
中間品102を研磨する第2のバレル研磨の場合は、上
記した中間品72の第2のバレル研磨工程と同様、テン
プル連結中間品102を保持部材によって保持した状態
で行う。また、第1のバレル研磨工程と第2のバレル研
磨工程とはその要求する研磨量により研磨材および緩衝
材82の種類、時間等の研磨条件を考慮して設定する。
【0042】(メッキ処理)バレル研磨後、JIS.G
4401に示すSK5鋼からなるテンプル連結中間品1
02を容器81から取り出し、酸洗浄、アルカリ脱脂洗
浄の前処理をした後、約3μmの厚みの純ニッケルメッ
キ層、さらに同様な方法で約1μmの厚みのニッケル−
パラジウム合金メッキ層を施し、もって最終製品である
テンプル連結部品4の製作を完了する。
4401に示すSK5鋼からなるテンプル連結中間品1
02を容器81から取り出し、酸洗浄、アルカリ脱脂洗
浄の前処理をした後、約3μmの厚みの純ニッケルメッ
キ層、さらに同様な方法で約1μmの厚みのニッケル−
パラジウム合金メッキ層を施し、もって最終製品である
テンプル連結部品4の製作を完了する。
【0043】(テンプルの製作)図14および図15は
テンプル5の製造工程を示す図である。テンプル5は、
図2に示すステップ110〜115によって製作され
る。ステップ110は、図14に示すように所定板厚の
金属板に穴120を打ち抜く工程である。この穴120
は、テンプル5をテンプル連結部品4に開閉自在に連結
するための連結ピン(図示せず)を挿通するための穴で
ある。穴径は1mmφ程度とされる。穴120を打ち抜
いた後、ステップ111による輪郭抜き工程によって金
属板を所定の輪郭形状に打ち抜き、テンプル中間品12
1を製作する(図14)。テンプル中間品121の打ち
抜きに際しては、予め作成された、端部にヒンジ部12
2を一体に有する最終形状のテンプル5の展開図形に基
づき、打ち抜き加工することで、簡単に得られる。この
テンプル中間品121は、図14に示すようにテンプル
カバー7(図1)が取り付けられる後端部が前端部より
も細い長細い板状に打ち抜かれる。
テンプル5の製造工程を示す図である。テンプル5は、
図2に示すステップ110〜115によって製作され
る。ステップ110は、図14に示すように所定板厚の
金属板に穴120を打ち抜く工程である。この穴120
は、テンプル5をテンプル連結部品4に開閉自在に連結
するための連結ピン(図示せず)を挿通するための穴で
ある。穴径は1mmφ程度とされる。穴120を打ち抜
いた後、ステップ111による輪郭抜き工程によって金
属板を所定の輪郭形状に打ち抜き、テンプル中間品12
1を製作する(図14)。テンプル中間品121の打ち
抜きに際しては、予め作成された、端部にヒンジ部12
2を一体に有する最終形状のテンプル5の展開図形に基
づき、打ち抜き加工することで、簡単に得られる。この
テンプル中間品121は、図14に示すようにテンプル
カバー7(図1)が取り付けられる後端部が前端部より
も細い長細い板状に打ち抜かれる。
【0044】次に、ステップ113によりヒンジ部12
2を図15に示す如く側面視コ字状に折り曲げる。そし
て、ステップ114および115により第2のバレル研
磨およびメッキ処理を行う。これらの第2のバレル研磨
およびメッキ処理は、上記したレンズ間連結部品3、テ
ンプル連結部品4の中間品72,102と同様に行われ
るものであるため、その説明を省略する。そして、メッ
キ処理後、テンプル中間品121の後端部に、図1に示
したテンプルカバー7を取り付け、テンプル5の製作を
完了する。このテンプルカバー7の取り付けは、テンプ
ル5をテンプルカバー7の穴に差し込んで直接嵌挿させ
たり、接着剤で接合固定したり、テンプルカバー7の射
出成形時にテンプル5と一体に成形すること等で行う。
2を図15に示す如く側面視コ字状に折り曲げる。そし
て、ステップ114および115により第2のバレル研
磨およびメッキ処理を行う。これらの第2のバレル研磨
およびメッキ処理は、上記したレンズ間連結部品3、テ
ンプル連結部品4の中間品72,102と同様に行われ
るものであるため、その説明を省略する。そして、メッ
キ処理後、テンプル中間品121の後端部に、図1に示
したテンプルカバー7を取り付け、テンプル5の製作を
完了する。このテンプルカバー7の取り付けは、テンプ
ル5をテンプルカバー7の穴に差し込んで直接嵌挿させ
たり、接着剤で接合固定したり、テンプルカバー7の射
出成形時にテンプル5と一体に成形すること等で行う。
【0045】このようにして各眼鏡構成部品を製作した
後、ステップ130によりテンプル連結部品4とテンプ
ル5を連結ピン(図示せず)によって連結する。連結に
際しては、テンプル5のヒンジ部122(図15)をテ
ンプル連結部品4のテンプル連結部21aの図12
(c)に示す溝141に後方から差し込んで位置決めし
た後、連結ピン(図示せず)をテンプル連結部21aお
よび前記ヒンジ部122の穴101,120に差し込
む。これによって、テンプル連結部21a、ヒンジ部1
22および連結ピンは、テンプル5のヒンジ6(図1)
を形成し、テンプル5を左右方向に開閉自在とする。
後、ステップ130によりテンプル連結部品4とテンプ
ル5を連結ピン(図示せず)によって連結する。連結に
際しては、テンプル5のヒンジ部122(図15)をテ
ンプル連結部品4のテンプル連結部21aの図12
(c)に示す溝141に後方から差し込んで位置決めし
た後、連結ピン(図示せず)をテンプル連結部21aお
よび前記ヒンジ部122の穴101,120に差し込
む。これによって、テンプル連結部21a、ヒンジ部1
22および連結ピンは、テンプル5のヒンジ6(図1)
を形成し、テンプル5を左右方向に開閉自在とする。
【0046】次いで、ステップ131により眼鏡レンズ
2をレンズ間連結部品3およびテンプル連結部品4にビ
ス15,23によって取り付けると共に、パッド13を
レンズ間連結部品3のパッドアーム部12A,12Bに
それぞれ取り付け、縁無し眼鏡1の組立を完了する。な
お、パッド13は図16に示すように樹脂によって円板
状に形成され、その一面中央に突設された突部13aが
パッドアーム部12の穴70(図4参照)に嵌着された
り、接着剤で固定される。
2をレンズ間連結部品3およびテンプル連結部品4にビ
ス15,23によって取り付けると共に、パッド13を
レンズ間連結部品3のパッドアーム部12A,12Bに
それぞれ取り付け、縁無し眼鏡1の組立を完了する。な
お、パッド13は図16に示すように樹脂によって円板
状に形成され、その一面中央に突設された突部13aが
パッドアーム部12の穴70(図4参照)に嵌着された
り、接着剤で固定される。
【0047】図17は眼鏡レンズ2の取付構造を示す断
面図である。ビス15は樹脂製のスリーブ付ワッシャ1
51を介して眼鏡レンズ2のビス用孔142に挿通さ
れ、ステー部14Aの穴71(図4)に嵌挿され、ナッ
ト143に螺合されることで、眼鏡レンズ2の鼻側端縁
部をレンズ間連結部品3のステー部14Aに固定する。
同様に、ビス23は、樹脂製のスリーブ付ワッシャ15
5を介して眼鏡レンズ2のビス用孔156に挿通され、
ステー部24の穴100(図10)に嵌挿され、ナット
157に螺合されることで、眼鏡レンズ2のテンプル側
端縁部をテンプル連結部品4のステー部24に固定す
る。ビス15,23の長さは、処方によりレンズ厚が異
なるので、レンズを締結後余剰の部分は切断する。
面図である。ビス15は樹脂製のスリーブ付ワッシャ1
51を介して眼鏡レンズ2のビス用孔142に挿通さ
れ、ステー部14Aの穴71(図4)に嵌挿され、ナッ
ト143に螺合されることで、眼鏡レンズ2の鼻側端縁
部をレンズ間連結部品3のステー部14Aに固定する。
同様に、ビス23は、樹脂製のスリーブ付ワッシャ15
5を介して眼鏡レンズ2のビス用孔156に挿通され、
ステー部24の穴100(図10)に嵌挿され、ナット
157に螺合されることで、眼鏡レンズ2のテンプル側
端縁部をテンプル連結部品4のステー部24に固定す
る。ビス15,23の長さは、処方によりレンズ厚が異
なるので、レンズを締結後余剰の部分は切断する。
【0048】かくして本発明方法によって製造された縁
無し眼鏡1にあっては、薄い金属板のプレス加工によっ
てレンズ間連結部品3、テンプル連結部品4およびテン
プル5を形成しているので、フレームの外観は細く、弾
力性に優れるものであり、メッキの腐食テストにも良好
であった。また、フレームは、軽く、レンズ間連結部品
3とテンプル5とのバランスもとれていて、顔を強く振
ってもずり落ちないものであり、装用感に優れていた。
無し眼鏡1にあっては、薄い金属板のプレス加工によっ
てレンズ間連結部品3、テンプル連結部品4およびテン
プル5を形成しているので、フレームの外観は細く、弾
力性に優れるものであり、メッキの腐食テストにも良好
であった。また、フレームは、軽く、レンズ間連結部品
3とテンプル5とのバランスもとれていて、顔を強く振
ってもずり落ちないものであり、装用感に優れていた。
【0049】また、本発明においてはレンズ間連結部品
3、テンプル連結部品4およびテンプル5を薄い金属板
のプレス加工によって形成しているので、ロー付けを必
要とせず、したがって、ロー付け時に発生する金属の軟
化を加味した強度設計が不要である。
3、テンプル連結部品4およびテンプル5を薄い金属板
のプレス加工によって形成しているので、ロー付けを必
要とせず、したがって、ロー付け時に発生する金属の軟
化を加味した強度設計が不要である。
【0050】なお、本発明では、レンズ間連結部品3、
テンプル連結部品4およびテンプル5との強度バランス
が必要である。したがって、全てプレス加工部品同士を
使用することが好ましい。すなわち、細身のテンプル5
にはレンズ間連結部品3が頑強すぎるとバランスを損な
うのでその点、特に材質の靭性を主体的要素として決定
することが好ましい。
テンプル連結部品4およびテンプル5との強度バランス
が必要である。したがって、全てプレス加工部品同士を
使用することが好ましい。すなわち、細身のテンプル5
にはレンズ間連結部品3が頑強すぎるとバランスを損な
うのでその点、特に材質の靭性を主体的要素として決定
することが好ましい。
【0051】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図18(a),(b)は金属板の打ち抜き加工によ
って製作されたレンズ連結中間品の他の実施例を示す平
面図および正面図である。このレンズ連結中間品160
は、ブリッジ部10の両端にレンズ押えツメ部11A,
11Bを延設し、このレンズ押えツメ部11A,11B
の片側にパッドアーム部12A,12Bおよびステー部
14A,14Bを連接したものである。このレンズ連結
中間品160を最終製品であるレンズ間連結部品3と略
同一形状にするには、図19に示す第1の工程(ブリッ
ジ曲げ工程)により先ずブリッジ部10をその表面側に
凸となるよう湾曲させ、さらにレンズ押えツメ部11
A,11Bを下方に折り曲げると共に外側に凹となるよ
う湾曲させ、次いで図20に示す第2の工程(ステー曲
げ工程)によりステー部14A、14Bを前方に略90
°折り曲げればよい。なお、レンズ押えツメ部11A,
11Bとステー部14A、14Bの折り曲げ順序は特定
されるものではない。
る。図18(a),(b)は金属板の打ち抜き加工によ
って製作されたレンズ連結中間品の他の実施例を示す平
面図および正面図である。このレンズ連結中間品160
は、ブリッジ部10の両端にレンズ押えツメ部11A,
11Bを延設し、このレンズ押えツメ部11A,11B
の片側にパッドアーム部12A,12Bおよびステー部
14A,14Bを連接したものである。このレンズ連結
中間品160を最終製品であるレンズ間連結部品3と略
同一形状にするには、図19に示す第1の工程(ブリッ
ジ曲げ工程)により先ずブリッジ部10をその表面側に
凸となるよう湾曲させ、さらにレンズ押えツメ部11
A,11Bを下方に折り曲げると共に外側に凹となるよ
う湾曲させ、次いで図20に示す第2の工程(ステー曲
げ工程)によりステー部14A、14Bを前方に略90
°折り曲げればよい。なお、レンズ押えツメ部11A,
11Bとステー部14A、14Bの折り曲げ順序は特定
されるものではない。
【0052】図2においては、ステップ96によるヨロ
イ折り返し工程をステップ95によるヒンジ部曲げ工程
の後に行なったが、図21に示すようにヨロイ折り返し
工程によってヨロイ部21の前端部を略U字状に折り曲
げ、しかる後ヒンジ部曲げ工程によりヨロイ部21のテ
ンプル連結部21a(図12)をコ字状に折曲げてもよ
い。
イ折り返し工程をステップ95によるヒンジ部曲げ工程
の後に行なったが、図21に示すようにヨロイ折り返し
工程によってヨロイ部21の前端部を略U字状に折り曲
げ、しかる後ヒンジ部曲げ工程によりヨロイ部21のテ
ンプル連結部21a(図12)をコ字状に折曲げてもよ
い。
【0053】図22(a),(b)はヨロイとテンプル
を一体成形する場合の実施例を示す平面図および正面図
である。170は金属板の打ち抜き加工によって製作さ
れた平板状のテンプル中間品で、テンプル部171と、
ステー部172およびレンズ押えツメ部173を一体に
有する形状に形成されている。ステー部172はテンプ
ル部171の前端に延設されている。レンズ押えツメ部
173はテンプル部171の前端部寄りにこれと十字を
形成するよう設けられている。
を一体成形する場合の実施例を示す平面図および正面図
である。170は金属板の打ち抜き加工によって製作さ
れた平板状のテンプル中間品で、テンプル部171と、
ステー部172およびレンズ押えツメ部173を一体に
有する形状に形成されている。ステー部172はテンプ
ル部171の前端に延設されている。レンズ押えツメ部
173はテンプル部171の前端部寄りにこれと十字を
形成するよう設けられている。
【0054】図23は前記テンプル中間品170の第1
の工程(ステー曲げ工程)を示す図で、ステー部172
を下方に所要角度傾斜するよう折曲げた状態を示す。次
に図24に示す第2の工程(押えツメ部曲げ工程)によ
り押えツメ部173を湾曲させることで、図21に示す
ようにヨロイとテンプルを一体化した最終製品に近い形
状のものを得ることができる。
の工程(ステー曲げ工程)を示す図で、ステー部172
を下方に所要角度傾斜するよう折曲げた状態を示す。次
に図24に示す第2の工程(押えツメ部曲げ工程)によ
り押えツメ部173を湾曲させることで、図21に示す
ようにヨロイとテンプルを一体化した最終製品に近い形
状のものを得ることができる。
【0055】図25はテンプルのヒンジ部の他の実施例
を示す図である。この実施例はテンプル5のヒンジ部1
22をリング状に形成したもので、このようなヒンジ部
122にあっては図15に示したヒンジ部に比べてテン
プル連結部21aとの摩擦抵抗が少なく、テンプル5を
円滑に開閉することができる利点を有する。この他、図
26に示すように従来一般に用いられている蝶番190
をテンプル連結部品4とテンプル5に接合固定すること
も可能である。
を示す図である。この実施例はテンプル5のヒンジ部1
22をリング状に形成したもので、このようなヒンジ部
122にあっては図15に示したヒンジ部に比べてテン
プル連結部21aとの摩擦抵抗が少なく、テンプル5を
円滑に開閉することができる利点を有する。この他、図
26に示すように従来一般に用いられている蝶番190
をテンプル連結部品4とテンプル5に接合固定すること
も可能である。
【0056】図27はパッドの他の実施例を示す斜視図
である。この実施例はパッド13の一方の面にねじ孔1
91を有する取付部192を一体に突設し、このねじ孔
191にねじ込まれるビスによってパッド13をパッド
アーム部に固定するようにしたものである。また、パッ
ドボックスを固定するタイプのものは、パッドボックス
部分を絞り加工等の成形手段を用いることにより対応で
きる。
である。この実施例はパッド13の一方の面にねじ孔1
91を有する取付部192を一体に突設し、このねじ孔
191にねじ込まれるビスによってパッド13をパッド
アーム部に固定するようにしたものである。また、パッ
ドボックスを固定するタイプのものは、パッドボックス
部分を絞り加工等の成形手段を用いることにより対応で
きる。
【0057】組立・調整工程は、縁無し眼鏡作成の終了
工程を示し、処方レンズの肉厚、レンズカーブ等をベー
スに各フレーム部品要素の最終調整を行う。例えば、レ
ンズカーブに合わせてパッドアームを広げ、鼻当て角度
を調整したり、テンプル間の位置を略平行に保ったりす
る通常、一般に行われるフィッティング作業も含んでい
る。
工程を示し、処方レンズの肉厚、レンズカーブ等をベー
スに各フレーム部品要素の最終調整を行う。例えば、レ
ンズカーブに合わせてパッドアームを広げ、鼻当て角度
を調整したり、テンプル間の位置を略平行に保ったりす
る通常、一般に行われるフィッティング作業も含んでい
る。
【0058】なお、本発明は上記した実施例に何等特定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変更、変形が可能である。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変更、変形が可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る縁無し
眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部
品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品
の製造方法,および縁無し眼鏡によれば、レンズ間連結
部品およびテンプル連結部品を金属板の打ち抜き加工に
よって製作しているので、ロー付け工程を必要とせず、
そのため、ロー付け時に発生する金属の軟化を加味した
強度設計が部品に必要ないので、コンパクトで軽量なフ
レーム部品を製作でき、メッキの密着性にも優れてい
る。また、手作業による工程を必要としないプレス加工
による部品形成は量産に向き、従来品に比べてはるかに
安価である。また、細身のフレームができるとともに、
強度的にも優れ、眼鏡全体としての強度バランスや鼻や
耳で支持した装用状態での光学面の安定性についても優
れるので、例えば、スポーツ用フレームとしても好適で
ある。
眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部
品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品
の製造方法,および縁無し眼鏡によれば、レンズ間連結
部品およびテンプル連結部品を金属板の打ち抜き加工に
よって製作しているので、ロー付け工程を必要とせず、
そのため、ロー付け時に発生する金属の軟化を加味した
強度設計が部品に必要ないので、コンパクトで軽量なフ
レーム部品を製作でき、メッキの密着性にも優れてい
る。また、手作業による工程を必要としないプレス加工
による部品形成は量産に向き、従来品に比べてはるかに
安価である。また、細身のフレームができるとともに、
強度的にも優れ、眼鏡全体としての強度バランスや鼻や
耳で支持した装用状態での光学面の安定性についても優
れるので、例えば、スポーツ用フレームとしても好適で
ある。
【図1】本発明方法によって製造された縁無し眼鏡の一
実施例を示す外観斜視図である。
実施例を示す外観斜視図である。
【図2】各眼鏡構成部品の製作手順を示す図である。
【図3】レンズにビス用孔を開ける工程を説明するため
の図である。
の図である。
【図4】レンズ間連結部品の製作工程を説明するための
平面図である。
平面図である。
【図5】バレル研磨工程を説明するための図である。
【図6】網棚の斜視図である。
【図7】(a),(b),(C)はレンズ連結部品の製
作工程を説明するための平面図、正面図および右側面図
である。
作工程を説明するための平面図、正面図および右側面図
である。
【図8】(a),(b),(C)はレンズ連結部品の製
作工程を説明するための平面図、正面図および右側面図
である。
作工程を説明するための平面図、正面図および右側面図
である。
【図9】(a),(b),(C)はレンズ連結部品の製
作工程を説明するための平面図、正面図および右側面図
である。
作工程を説明するための平面図、正面図および右側面図
である。
【図10】(a),(b)はテンプル連結部品の製作工
程を説明するための平面図および正面図である。
程を説明するための平面図および正面図である。
【図11】(a),(b)はテンプル連結部品の製作工
程を説明するための平面図および正面図である。
程を説明するための平面図および正面図である。
【図12】(a),(b),(C)はテンプル連結部品
の製作工程を説明するための平面図、正面図および右側
面図である。
の製作工程を説明するための平面図、正面図および右側
面図である。
【図13】(a),(b)はテンプル連結部品の製作工
程を説明するための平面図および左側面図である。
程を説明するための平面図および左側面図である。
【図14】(a),(b)はテンプルの製作工程を説明
するための平面図および正面図である。
するための平面図および正面図である。
【図15】(a),(b),(C)はテンプルの製作工
程を説明するための平面図、正面図および左側面図であ
る。
程を説明するための平面図、正面図および左側面図であ
る。
【図16】パッドの斜視図である。
【図17】レンズの取付構造を示す断面図である。
【図18】(a),(b)は金属板の打ち抜き加工によ
って製作されたレンズ連結中間品の他の実施例を示す平
面図および正面図である。
って製作されたレンズ連結中間品の他の実施例を示す平
面図および正面図である。
【図19】(a),(b)は中間品の第1の工程を説明
するための平面図および右側面図である。
するための平面図および右側面図である。
【図20】(a),(b)は中間品の第2の工程を説明
するための示す平面図および右側面図である。
するための示す平面図および右側面図である。
【図21】ヨロイ折り返し工程を示す正面図である。
【図22】(a),(b)はヨロイとテンプルの他の実
施例を示す平面図および正面図である。
施例を示す平面図および正面図である。
【図23】(a),(b)はヨロイとテンプルの第1の
工程を説明するための平面図および正面図である。
工程を説明するための平面図および正面図である。
【図24】(a),(b),(C)はヨロイとテンプル
の第2の工程を説明するための平面図、正面図および右
側面図である。
の第2の工程を説明するための平面図、正面図および右
側面図である。
【図25】テンプルのヒンジ部の他の実施例を示す平面
図である。
図である。
【図26】本発明の他の実施例を示す縁無し眼鏡の外観
斜視図である。
斜視図である。
【図27】パッドの他の実施例を示す斜視図である。
1 縁無し眼鏡 2 眼鏡レンズ 3 レンズ間連結部品 4 テンプル連結部品 5 テンプル 6 ヒンジ部 10 ブリッジ部 11A,11B レンズ押えツメ部 12A,12B パッドアーム部 13 パッド 14A,14B ステー部 15 ビス 21 ヨロイ部 22 レンズ押えツメ部 23 ビス 24 ステー部 72 レンズ連結中間品 102 テンプル連結中間品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−6521(JP,A) 特開 昭53−60247(JP,A) 特開 昭57−168217(JP,A) 特開 昭50−80528(JP,A) 実開 平6−25825(JP,U) 実開 昭53−63235(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 1/02 G02C 5/00 G02C 5/02
Claims (4)
- 【請求項1】 予め作成された、2枚の眼鏡レンズ間に
配設されるブリッジ、このブリッジに設けられるパッド
アーム、レンズ取付ステーおよびレンズ押えツメの各要
素部品が一体化した形状のレンズ間連結部品の展開図形
に基づいて所要板厚の金属板を打ち抜き加工してレンズ
連結中間品を製作する工程と、 このレンズ連結中間品の各ブリッジ部、パッドアーム
部、レンズ取付ステー部、レンズ押えツメ部をプレス加
工によりそれぞれ所望の形状に成形してレンズ間連結部
品を製作する工程と、 予め作成された、眼鏡レンズとテンプルとの間に配設さ
れるヨロイ、このヨロイに設けられるレンズ取付ステー
およびレンズ押えツメの各要素部品が一体化した形状の
テンプル連結部品の展開図形に基づいて所要板厚の金属
板を打ち抜き加工して2つのテンプル連結中間品を製作
する工程と、 このテンプル連結中間品の各ヨロイ部、レンズ取付ステ
ー部およびレンズ押えツメ部をプレス加工により所望の
形状に成形して左右対象な2つのテンプル連結部品を製
作する工程と、 前記工程によって製作されたレンズ間連結部品およびテ
ンプル連結部品を予め縁ずり加工された2枚の眼鏡レン
ズに組み付ける工程と、 を備えたことを特徴とする縁無し眼鏡の製造方法。 - 【請求項2】 縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品
の製造方法であって、 予め作成された、2枚の眼鏡レンズ間に配設されるブリ
ッジ、このブリッジに設けられるパッドアーム、レンズ
取付ステーおよびレンズ押えツメの各部品要素が一体化
した形状のレンズ間連結部品の展開図形に基づいて所要
板厚の金属板を打ち抜き加工してレンズ連結中間品を製
作する工程と、 このレンズ連結中間品のブリッジ部を略コの字状に曲げ
ると共にパッドアーム部を所定の曲げ位置に調整する工
程と、 前記レンズ連結中間品のレンズ取付ステー部を略90°
外側に曲げる工程と、 前記レンズ連結中間品のレンズ押えツメ部を円弧状に曲
げる工程と、を備えたことを特徴とする縁無し眼鏡フレ
ーム用レンズ間連結部品の製造方法。 - 【請求項3】 縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品
の製造方法であって、 予め作成された、眼鏡レンズとテンプルとの間に配設さ
れるヨロイ、このヨロイに設けられたレンズ取付ステー
およびレンズ押えツメが一体化した形状のテンプル連結
部品の展開図形に基づき所要板厚の金属板を打ち抜き加
工してテンプル連結中間品を製作する工程と、 このテンプル連結中間品のレンズ取付ステー部の先端を
略くの字状に曲げる工程と、 前記テンプル連結中間品のレンズ押えツメ部を円弧状に
曲げる工程と、 前記テンプル連結中間品のヨロイ部を曲面R(アール)
を付けながら略180°外側に曲げる工程と、 を備えたことを特徴とする縁無し眼鏡フレーム用テンプ
ル連結部品の製造方法。 - 【請求項4】 所望の形状に縁ずり加工された2枚の眼
鏡レンズと、 金属板のプレス加工によって製作されることにより、前
記2枚の眼鏡レンズを連結するための、ブリッジ部、パ
ッドが取付けられるパッドアーム部、眼鏡レンズが固定
されるレンズ取付ステー部および同じく眼鏡レンズの鼻
側縁部を保持するレンズ押えツメ部を一体に有するレン
ズ間連結部品と、 金属板のプレス加工によって製作されることにより、ヨ
ロイ部、眼鏡レンズが固定されるレンズ取付ステーおよ
び同じく眼鏡レンズのテンプル側縁面を保持するレンズ
押えツメ部を一体に有する2つのテンプル連結部品と、 を備えたことを特徴とする縁無し眼鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34464393A JP3309258B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 縁無し眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品の製造方法,および縁無し眼鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34464393A JP3309258B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 縁無し眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品の製造方法,および縁無し眼鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07181432A JPH07181432A (ja) | 1995-07-21 |
JP3309258B2 true JP3309258B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=18370856
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34464393A Expired - Fee Related JP3309258B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 縁無し眼鏡の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用レンズ間連結部品の製造方法,縁無し眼鏡フレーム用テンプル連結部品の製造方法,および縁無し眼鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3309258B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006058716A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Inada Project:Kk | 縁なしメガネ |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP34464393A patent/JP3309258B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07181432A (ja) | 1995-07-21 |
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