JP3307533B2 - チップ電子部品とその製造方法、およびサージアブソーバとその製造方法 - Google Patents

チップ電子部品とその製造方法、およびサージアブソーバとその製造方法

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JP3307533B2 JP11938296A JP11938296A JP3307533B2 JP 3307533 B2 JP3307533 B2 JP 3307533B2 JP 11938296 A JP11938296 A JP 11938296A JP 11938296 A JP11938296 A JP 11938296A JP 3307533 B2 JP3307533 B2 JP 3307533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサージアブソーバや
その他の電子素子を構成するチップ電子部品に係り、特
に基体端面に電極層を厚く形成して、該電極層と接続さ
れる他の電極との電気的接続を安定化できるようにした
チップ電子部品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のチップ電子部品を用い
た例としてサージアブソーバを示した断面図であり、図
11(a)〜(f)は上記サージアブソーバの製造方法
を工程順に示した説明図である。
【0003】図10に示すサージアブソーバ10Aは、
平板状のチップ基体11の表面に、電子素子層として抵
抗体層12a,12bが形成されており、これらの抵抗
体層12a,12bの間には微小間隔Gのギャップ13
が形成されている。基体11の両端部には、抵抗体層1
2a,12bのそれぞれに電気的に接続している電極層
14a,14bが設けられている。この電極層14a,
14bは、基体11の表面上で抵抗体層12a,12b
の両端部に接触し、基体11の両端面および裏面側に回
り込むように形成されている。またこの電極層14a,
14bに対して主電極15a,15bが圧接によってそ
れぞれ面接合されている。主電極15a,15bにはリ
ード線16a,16bが接続されている。基体11およ
び主電極15a,15bはガラス封止体17内に収納さ
れており、リード線16a,16bは、ガラス封止体1
7の外部に突出している。またガラス封止体17の内部
には、アルゴン、ネオン、ヘリウム等の不活性ガスが所
定の内圧で充填されている。
【0004】このような構成のサージアブソーバ10A
は、従来、次のようにして製造されていた。まず図11
(a)に示すように、基体11を複数個取りできる面積
の基板11Aの表面全面に抵抗体層12Aを形成した
後、図11(b)に示すように、エッチング法を用いて
抵抗体層12Aを溝状に除去して、ギャップ形成部分1
3Aを形成する。次に、基板11Aを図11(b)中破
線13Bで示す切断位置で縦横に切断し、個々の基体1
1毎に分割する。分割して得られる個々の基体11は、
図11(c)に示すように、表面に、抵抗体層12a,
12bがギャップ13によって離間された状態で形成さ
れている。個々の基体11の大きさは1.2mm×2.
0mm〜4.5mm×7.0mm程度である。
【0005】この後、個々の基体11をまとめて治具に
より固定し、複数個の基体11に対して一括的に、図1
1(d)に示すように、その両端面にスパッタ法を用い
て電極層14a,14bをそれぞれ形成する。次に図1
1(e)に示すように、切断された個々の基体11の両
側の電極層14a,14bに、リード線16a,16b
を有する主電極15a,15bをそれぞれ圧接により面
接合させ、さらに図11(f)に示すようにガラス封止
体17内に収納してサージアブソーバ10Aが完成す
る。
【0006】このように、従来のサージアブソーバは、
基板11Aから個々の基体11を分割した後、この個々
の基体11に対してスパッタにより電極層14a,14
bが形成される。しかしながら、基板11Aから一旦ば
らばらに分割された基体11をまとめて治具で保持する
という作業はきわめて効率が悪く、また治具で保持した
各基体11に対して、まず一方の端面に電極層14aを
スパッタし、次に治具および各基体11を逆さまに位置
決めし直してから、他方の端面に電極層14bをスパッ
タする必要があり、電極層14a,14bを形成するた
めの工程数が多く製造効率が悪かった。
【0007】これに対して本発明者等は、基板11Aか
ら個々の基体11を分割する前に電極層14a,14b
を形成できるようにした方法を提案した(特願平7−2
6979号)。図12は、この提案された方法におけ
る電極層14a,14bの形成工程を、断面図を用いて
示した説明図である。
【0008】この本発明者等によって提案された方法
は、図12(a)に示すように、まず基板11A上に、
スパッタ法やエッチング法を用いて抵抗体層12a,1
2bを形成する。1つの電子素子を構成する抵抗体層1
2a,12bの間には微小間隔のギャップ13を形成
し、また隣り合う電子素子の抵抗体層12a,12bど
うしは図中X方向に一定の間隔をあける。続いて、抵抗
体層12a,12b上にレジスト層18を形成する。レ
ジスト層18は、1つの電子素子を構成する抵抗体層1
2a,12bの両端縁部を除いた抵抗体層12a,12
bおよびギャップ13上に形成する。次に隣り合う電子
素子の抵抗体層12a,12bの間の部分に第1の切削
溝19を形成する。次いで、基板11Aに対して、スパ
ッタ、蒸着、またはメッキ等により電極層14を形成す
る。この電極層14は、第1の切削溝19の底面(ハ)
および両側内壁面、抵抗体層12a,12bのレジスト
層18に覆われていない面、およびレジスト層18上に
形成される。
【0009】この後、基板11Aの裏面側に第2の切削
溝20を形成する。この第2の切削溝20のX方向の幅
寸法W1は、第1の切削溝19の幅寸法よりも大きくす
る。また第2の切削溝20は、第1の切削溝19と同じ
位置に形成し、第1の切削溝19と重複する深さまで切
り込むようにする。このように第2の切削溝20を形成
することにより、第1の切削溝19の底面(ハ)は除去
され、その結果、基板11Aは複数のブロック体に分離
される。このブロック体は、細長い帯状となっている。
そしてレジスト層18を除去することにより、図12
(b)に示すように、抵抗体層12a,12bの縁部か
ら基体の端面11bに延びる電極層14a,14bが形
成される。次に、このようなブロック体を、その長さ方
向を一定間隔で切断することにより、個々のチップ電子
部品が得られる。このようにして得られたチップ電子部
品は、断面略T字状の基体11の両端面に膜厚50〜3
00nm程度の電極層14a,14bが形成され、この
電極層14a,14bは抵抗体層12a,12bの縁部
上に重なっている。したがって、リード線を有する主電
極を、基体11の両端面の電極層14a,14に圧接さ
せることによりサージアブソーバを構成することができ
る。
【0010】このような本発明者等によって提案された
製造方法は、電極層14a,14bを一括的に形成した
後に、基板11Aから個々の基体11を分離するので、
製造工程が簡単で量産に適している。しかしながら、基
体11が断面略T字状となっており、電極層14a,1
4bが形成されている両端面の基体11裏面側には凹部
が形成されている。したがって、電極層14a,14b
が形成されている両端面に主電極を圧接したときに、基
体11の両端部が欠けたり変形し易くなるため、圧接に
よる電極層14a,14bと主電極との導通が不安定で
あるといった問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、チップ電子部品の製造工程を簡単にして量
産できるようにするとともに、基体端面の電極層に対し
て圧接だけで十分な導通が得られるようにすることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1に係る発明は、板状の基体の表面に
電子素子を構成する電子素子層が形成され、該基体の両
端面の全面に電極層が形成されており、前記基体の表面
と前記電極層の表面部とは面一であり、前記電極層の表
面部上にて該電極層と前記電子素子層とが電気的に接続
されていることを特徴とするチップ電子部品である。請
求項2に係る発明は、前記電子素子層が、前記基体の表
面上に微小間隔をもって離間形成された複数の抵抗体層
からなることを特徴とする請求項1記載のチップ電子部
品である。
【0013】請求項3に係る発明は、基板に、該基板の
表面から裏面に貫通する複数の平行な長孔を形成する長
孔形成工程と、該長孔内に電極層を、該長孔の内壁全面
上に電極層が形成され、かつ該電極層の表面部と前記基
板の表面とが面一になるように形成する電極層形成工程
と、前記基板の表面上および前記電極層表面部上に連続
する電子素子層を形成する電子素子層形成工程と、前記
電極層および電子素子層が形成された基板を切断して個
々のチップ電子部品に分離する切断工程とを有してなる
ことを特徴とするチップ電子部品の製造方法である。請
求項4に係る発明は、前記電極層形成工程において、前
記長孔内に導電性インクを刷り込むことを特徴とする請
求項3記載のチップ電子部品の製造方法である。請求項
5に係る発明は、前記電極層形成工程において、前記基
板の表面から長孔内壁にかけてスパッタにより電極材料
膜を形成した後、前記基板上の電極材料膜を除去するこ
とを特徴とする請求項3記載のチップ電子部品の製造方
法である。請求項6に係る発明は、前記電極層形成工程
において、複数の基板を重ねた状態で前記スパッタを行
うことを特徴とする請求項5記載のチップ電子部品の製
造方法である。請求項7に係る発明は、請求項2に記載
のチップ電子部品と、該チップ電子部品の前記基体の両
端面に形成された前記電極層にそれぞれ圧接された主電
極と、該主電極に接続されたリード線を有することを特
徴とするサージアブソーバである。 請求項8に係る発明
は、請求項3〜6のいずれかの製造方法でチップ電子部
品を製造し、該チップ電子部品の前記基体の両端面に形
成された前記電極層に、リード線を備えた主電極をそれ
ぞれ圧接させることを特徴とするサージアブソーバの製
造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の第1の実施例のチップ電子部品を示す斜
視図である。以下の実施例では、サージアブソーバに好
適に用いられるチップ電子部品を例に挙げて説明する。
図2は図1のチップ電子部品を用いてサージアブソーバ
を構成した例を示す斜視図である。図中符号1はチップ
電子部品を示しており、このチップ電子部品1は、基体
2、2つの電極層3、および電子素子層4からなってい
る。
【0015】基体2としては、Si(シリコン)基板、
ガラス基板、サファイヤ基板等が好適に用いられる。こ
れらの基板のうちSi基板は加工性に優れているので特
に好ましく用いられるが、これは導電性が高いので、完
全な絶縁を必要とする場合にはガラス基板やサファイヤ
基板が好ましく用いられる。ガラス基板は比較的安価で
ある点で好ましく、ガラス基板のなかでも、耐熱性等の
要求される特性に応じてソーダガラス基板、石英基板な
ど適当なグレードのものが選択して用いられる。基体2
の厚さTはチップ電子部品1の用途等にもよるが、例え
ば0.4〜1.0mm程度のものを好ましく用いること
ができる。
【0016】電極層3は基体2の両端面にそれぞれ形成
されている。電極層3は導電性インクを焼成してなる導
電性材料や、スパッタで成膜された導電性材料からなっ
ており、チップ電子部品1の用途や電極層3の形成方法
に応じて適宜の材料が選択して用いられる。ここで、基
体2の端面に垂直な方向をX方向、これに垂直でかつ基
体2の表面2aに平行な方向をY方向、これらに垂直な
方向をZ方向とすると(以下、同様)、X方向における
電極層3の厚さは、チップ電子部品1の使用条件に合わ
せてより厚く設定でき、例えば図2に示すサージアブソ
ーバに適用するには1μm以上、好ましくは2μm以上
に形成される。電極層3の厚さが1μm未満であると、
電極層3と他の電極とを接続する際に、基体2の中心に
向かうX方向の力で圧接すると、この力で電極層3にカ
ケ、あるいは剥離が発生し易く、その結果導通不良とな
るので好ましくない。
【0017】本実施例では、基体2の表面2aと電極層
3,3の表面部3aとが面一に形成されており、この基
体2の表面2aおよび電極層3,3の表面部3a,3a
上に電子素子層4が形成されている。電子素子層4は、
その両端部が電極層3,3の表面部3a,3a上にそれ
ぞれ重なるように形成され、これにより電子素子層4と
電極層3,3とが電気的に接続されている。本実施例で
は、電子素子層4は、X方向に微小間隔Gをあけて離間
形成された2つの抵抗体層4a,4bからなっている。
この抵抗体層4a,4bは、DLC、非晶質カーボン、
TaSiO2、CrSiO2などをスパッタや蒸着等によ
り成膜した高抵抗材料からなっている。
【0018】次に上記第1の実施例のチップ電子部品1
を製造する第1の製造例について図3〜6を参照して説
明する。図3は長孔形成工程を示すもので、(a)は基
板の斜視図、(b)は図3(a)中のA−A’線に沿う
断面図である。まず、基板2Aを用意し、その表面2
A’から裏面に貫通する長孔21を形成する。基板2A
としては、チップ電子部品1を構成する基体2が複数個
取りできる比較的面積の広い基板(ウエハ)が用いられ
る。この例では円板状の基板2Aが用いられているが、
基板2Aの形状はこれに限らず任意とすることができ
る。
【0019】長孔21は、少なくとも2本、隣り合う長
孔21どうしの間隔Dが個々のチップ電子部品1の基体
2のX方向の寸法と一致するように、平行に形成する。
長孔21の形成にはダイサーによる加工方法やエッチン
グによる加工方法等を用いることができる。エッチング
による場合、エッチング液は基板2Aの材質によって適
宜選択され、例えばSi基板に対しては、ふっ硝酸また
はKOHをはじめとするアルカリ性エッチング液等が好
ましく用いられ、ガラス基板に対してはふっ硝酸または
よう素酸等が好ましく用いられる。長孔21の幅Wはチ
ップ電子部品1の電極層3のX方向の厚さの2倍以上あ
ればよいが、狭すぎると、長孔21の加工やこの後の工
程における作業が困難となり、広すぎると、1枚の基板
2Aから得られるチップ電子部品1の個数が少なくなる
のでコスト的に不利になる。したがって、例えば基板の
厚さTが0.4〜1.0mmの場合には、長孔21の幅
Wは2〜5mmの範囲に好ましく形成される。
【0020】また後述する切断工程で、基板2Aを個々
のチップ電子部品1毎に分割し易くするために、基板2
Aの裏面に、図中破線で示すように、長孔21の長さ方
向に対して垂直に延びる線状のスリット22を複数本形
成するのが好ましい。隣合うスリット22どうしの間隔
は、チップ電子部品1のY方向の寸法と一致するように
形成し、スリット22の深さは、一般的に、基板2Aの
厚みの1/3程度とするのが好ましい。
【0021】このように基板2Aに長孔21を形成した
後、この長孔21内に電極層3Aを形成する。図4は電
極層形成工程を示す断面図である。この製造例では刷り
込み法によって電極層3Aを形成する。まず図4に示す
ように、基板2Aに形成された長孔21内に導電性イン
ク24をスクリーン印刷等の適宜の手法によって刷り込
んだ後、基板2Aの表面2A’上に付着している導電性
インク24を硬質ゴム製のスキージ等、適宜のかき取り
治具を用いてかき取る。
【0022】ここで用いられる導電性インク24は、粉
末状の導電材料とバインダーと溶剤とを基本的に含みこ
れらを混練してなるもので、例えば、金、銀、銅、
鉛、パラジウム等の導電材料と、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂等のバインダーと、カルビトール等の溶剤を用
いた金属ペースト、銀、鉛等の導電材料と、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂とガラスとを混合してな
るバインダーと、カルビトール等の溶剤を用いたサーメ
ットインク、あるいはカーボンブラック、グラファイ
ト等の導電性材料と、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等
のバインダーと、カルビトール等の溶剤を用いたカーボ
ンインクなどを好適に用いることができる。導電性イン
ク24の組成は、この導電性インク24により電極層3
を形成するという目的の上では導電材料が多い方が好ま
しいが、バインダーに対して導電材料が多すぎるとペー
スト状の導電性インク24が得られない。したがって、
できるだけ多くの導電材料を含有するインク状組成物が
得られるように導電材料およびバインダーの使用量を設
定するのが好ましい。例えばカーボンインクの場合は、
導電体材料の含有率を20〜40vol%程度とするの
が好ましい。また導電性インク24の粘度が高過ぎても
低過ぎても、これを長孔21内に刷り込むのが困難にな
るので、粘度が100〜1000csp程度となるよう
に溶剤を添加するのが好ましい。
【0023】次いで、長孔21内に刷り込まれた導電性
インク24を焼成することにより電極層3Aを形成す
る。この焼成は、例えばベルト搬送式赤外加熱焼成炉等
を用いて行うことができる。また焼成条件は用いた導電
性インク24の種類によっても異なるが、基板2Aが溶
融しない温度範囲で行う必要がある。例えばカーボンイ
ンクを用いた場合には、約200℃で約10分間焼成を
行い、サーメットインクを用いた場合には、約850℃
で約10〜20分間焼成を行うのが好ましい。また、上
記のスキージ等によるかき取りでは、基板表面2A’上
に付着した導電性インク24を完全に除去することがで
きず、焼成後に基板表面2A’に導電性インク24の薄
い膜が残っている場合は、バフ研磨等により基板表面2
A’を研磨する。
【0024】このようにして基板2Aの長孔21内に電
極層3Aを形成した後、基板2Aの表面2A’上に多数
の電子素子層4を、スパッタや蒸着等により形成する。
図5は電子素子層形成工程を示すもので、(a)は斜視
図、(b)は図5(a)中のB−B’線に沿う断面図で
ある。電子素子層4は、図5(a)および(b)に示す
ように、その長孔21の長さ方向に垂直な方向(X方
向)の両端部が、隣り合う2つの長孔21,21内に形
成された2つの電極層3A,3Aの表面部3A’,3
A’上にそれぞれ重なるように形成する。このときの電
子素子層4と電極層3AとのX方向の重なり幅は、長孔
21の幅Wの1/2より小さくなるようにする。また電
子素子層4の平面形状は得ようとするチップ電子部品1
の電子素子層4の形状と一致するようにし、この製造例
では、微小間隔Gをあけて2つの抵抗体層4a,4bを
形成する。そして図5(a)に示すように、この2つの
抵抗体層4a,4bからなる電子素子層4を、X方向、
および基板表面2Aに平行でこれに垂直な方向(Y方
向)にそれぞれ一定間隔をあけて多数形成する。このと
き、Y方向における隣り合う電子素子層4どうしの間隙
が、スリット22上に位置するように電子素子層4を形
成する。
【0025】このようにして電子素子層4を形成した
後、基板2Aを切断する。図6は切断工程を示した斜視
図である。まず、図5(b)に示すように、基板2A
を、長孔21の幅方向(X方向)中央の切断位置PでY
方向に沿って切断し、図6に示すような短冊状の部材を
得る。この切断はダイサー等を用いて行うことができ
る。また必要に応じて切断面を研磨してもよい。続い
て、得られた短冊状の部材を基板2A裏面のスリット2
2の位置で切断することによって、図1に示すような個
々のチップ電子部品1が得られる。このスリット22の
位置での切断は、例えば、クッション性のあるローラー
で電子素子層4が形成されている面を軽く押し、スリッ
ト22に応力が集中するようにして切断する方法により
行うことができる。このようにして得られたチップ電子
部品1は、例えば図2に示すように、リード線36a,
36bを有する主電極35a,35bを基体2の両側の
電極層3,3にそれぞれ圧接させて、ガラス封止体37
内に収納することにより、サージアブソーバが得られ
る。
【0026】この製造例によれば、基板2Aを切断して
個々のチップ電子部品1に分離する際に、既に基体2に
電極層3,3および電子素子層4が形成されているの
で、製造工程が簡単であり量産に適している。また電極
層3を導電性インク24の刷り込みによって形成するの
で、スパッタや蒸着等の真空室内で行う成膜法と比較す
ると、通常雰囲気中で作業を行うことができるので、製
造コストが非常に安価となる。また得られたチップ電子
部品1は、基体2の両側に電極層3,3をそれぞれ形成
し、この電極層3の表面部3a上にて電子素子層4を電
気的に接続させる構造としたので、前記電極層3を厚く
形成しても電極層3と電子素子層4との電気的接続が悪
くなるおそれがなく、したがって、例えば図2に示すよ
うに、電極層3,3に対して主電極35a,35bを圧
接してサージアブソーバを構成する際に、圧接だけで電
極層3,3と主電極35a,35bとの十分な導通が得
られる。また、本製造例では、基板2Aの表面2A’と
電極層3Aの表面部3A’とが面一に形成されているの
で、電極層3の表面部3a上にて、電極層3と電子素子
層4の端部との良好な電気的接続を得るのに好ましい。
【0027】次に上記第1の実施例のチップ電子部品1
を製造する第2の製造例について図7を参照して説明す
る。この第2の製造例と上記第1の製造例とは電極層形
成工程が異なっている。まず、上記第1の製造例と同様
にして基板2Aを用意し、基板2Aに長孔21を形成す
る。そして、この製造例では、長孔21内にスパッタ法
を用いて電極層3Aを形成する。
【0028】図7は電極層形成工程を示す断面図であ
る。まず図7(a)に示すように、基板2Aに対してバ
イアススパッタを行い、基板2Aの表面2A’から長孔
21の内壁面にかけて例えば銅(Cu)などの導電性材
料からなる電極材料膜25を成膜する。この電極材料膜
25を成膜する際に、基板2Aに加えられるバイアス電
圧は−50〜−100V程度が好ましく、バイアス条件
を適宜設定することによって、長孔21の内壁面上に成
膜される電極材料膜25の厚さaと、基板2Aの表面2
A’上に成膜される電極材料膜25の厚さbとの比a/
bを約0.5程度にまで大きくすることができる。スパ
ッタ条件は0.5〜2kw×20〜30分程度が好まし
い。また投入電力や成膜時間は成膜速度によって適宜変
更され、長孔21の内壁面上に厚さ1μm以上、好まし
くは厚さ1〜5μmの電極材料膜25が形成されるよう
に設定するのが好ましい。続いて、図7(b)に示すよ
うに、基板表面2A’を研磨して、基板2A上の電極材
料膜25を削り取る。ここで基板2A上の電極材料膜2
5とは、基板表面2A’と面一な面上の電極材料膜25
を示しており、これには基板表面2A’上の電極材料膜
25と電極層表面部3A’上の電極材料膜25とが含ま
れる(以下、同様)。これにより、長孔21内に電極層
3Aが形成される。また基板表面2A’と電極層3Aの
表面部3A’とが面一となる。
【0029】このようにして基板2Aの長孔21内に電
極層3Aを形成した後、上記第1の製造例と同様にし
て、基板2Aの表面2A’上および電極層3Aの表面部
3A’上に連続する電子素子層4を多数形成し、さらに
基板2Aを切断して、図1に示すような個々のチップ電
子部品1を得る。
【0030】このように、この第2の製造例は、基板2
Aに長孔21を形成し、基板表面2A’から長孔21の
内壁にかけて電極材料膜25を形成した後、基板2A上
の電極材料膜25を研磨して除去することにより電極層
3Aを形成するので、基板表面2A’と電極層3Aの表
面部3A’とが面一に形成される。したがって、基板表
面2A’上および電極層3の表面部3A’上に連続する
電子素子層4を形成し、この基板2Aを個々のチップ電
子部品1毎に切断することにより、図1に示したよう
な、基体2の両側に電極層3,3がそれぞれ形成され、
この電極層3の表面部3a上にて電子素子層4と電極層
3とが電気的に接続されているチップ電子部品1が得ら
れる。したがって、電極層3を厚く形成しても電極層3
と電子素子層4との電気的接続が悪くなるおそれがな
く、例えば図2に示すように、電極層3,3に対して主
電極35a,35bを圧接してサージアブソーバを構成
する際に、圧接だけで電極層3,3と主電極35a,3
5bとの十分な導通が得られる。また第1の製造例と同
様に、基板2Aを切断して個々のチップ電子部品1に分
離する際に、既に基体2に電極層3,3および電子素子
層4が形成されているので、製造工程が簡単であり量産
に適している。また電極層3をスパッタにより形成する
ので、バインダー等の異物を含まない金属層(電極層
3)を形成することができ、導通時の抵抗が非常に小さ
くなるという利点が得られる。
【0031】また上記第2の製造例では、基板表面2
A’から長孔21の内壁にかけて電極材料膜25を形成
した後に、基板2A上の電極材料膜25を研磨する方法
を用いたが、この他の方法として図8に示す方法を用い
ることもできる。すなわち、まず図8(a)に示すよう
に、基板表面2A’上にレジスト膜44を形成した後、
図8(b)に示すように、レジスト膜44上から長孔2
1の内壁にかけて電極材料膜25を形成し、この後、レ
ジスト膜44を剥離液で剥離することによって、図8
(c)に示すように、長孔21の内壁に電極層3Aを形
成することができる。またレジスト膜44を剥離した時
に、電極層3Aの一部が基板表面2A’から突出する場
合は、必要に応じてこの突出した部分を研磨等により除
去してもよい。この方法によれば、基板2A上の電極材
料膜25を研磨する作業が不要であるので製造効率が良
い。
【0032】次に上記第1の実施例のチップ電子部品1
を製造する第3の製造例について図9を参照して説明す
る。この第3の製造例が上記第2の製造例と異なる点
は、バイアススパッタにより電極材料膜25を形成する
際に、図9に示すように、基板2Aを複数枚、長孔21
の位置が一致するように重ね合わた状態とする点であ
る。重ね合わせる基板2Aの数は、多いほうが製造効率
が良いが、多すぎると長孔21内壁に形成される電極材
料膜25の膜厚が、各基板2A毎に均一にならない。し
たがって、基板2Aの厚さ、長孔21の形状(大き
さ)、スパッタ条件等によって、長孔21内に均一な電
極材料膜25が得られるように好ましく設定される。
【0033】そして電極材料膜25を形成した後、最上
層の基板2Aについては、上記第2の製造例と同様に、
研磨を行って、基板2A上の電極材料膜25を削り取
り、長孔21内に電極層3Aを形成する。またこれ以外
の下層の基板2Aについては、電極材料膜25は基板2
A上には形成されておらず長孔21内壁にのみ形成され
ているので、研磨する必要はない。これにより、基板2
Aの長孔21内に電極層3Aが形成され、かつ基板表面
2A’と電極層3Aの表面部3A’とが面一となってい
る基板2が複数枚得られる。
【0034】このようにして基板2Aの長孔21内に電
極層3Aを形成した後、上記第1の製造例と同様にし
て、基板2Aの表面2A’上および電極層3Aの表面部
3A’上に連続する電子素子層4を多数形成し、さらに
基板2Aを切断して、図1に示すような個々のチップ電
子部品1を得る。
【0035】このように、この第3の製造例は、長孔2
1を形成した基板2Aを複数枚重ね合わせた状態で、ス
パッタにより電極材料膜25を形成するので、複数枚の
基板2Aの長孔21の内壁に、同時に電極材料膜25を
形成することができる。また電極材料膜25形成後の、
基板2Aの研磨は最上層の基板2Aに対してのみ行えば
よく、製造効率が良い。またこのようにして形成される
電極層3Aは、その表面部3A’と基板表面2A’とが
面一になっているので、基板表面2A’上および電極層
3の表面部3A’上に連続する電子素子層4を形成し、
この基板2Aを個々のチップ電子部品1毎に切断するこ
とにより、図1に示したような、基体2の両側に電極層
3,3がそれぞれ形成され、この電極層3の表面部3a
上にて電子素子層4と電極層3とが電気的に接続されて
いるチップ電子部品1が得られる。したがって、電極層
3を厚く形成しても電極層3と電子素子層4との電気的
接続が悪くなるおそれがなく、例えば図2に示すよう
に、電極層3,3に対して主電極35a,35bを圧接
してサージアブソーバを構成する際に、圧接だけで電極
層3,3と主電極35a,35bとの十分な導通が得ら
れる。また第1の製造例と同様に、基板2Aを切断して
個々のチップ電子部品1に分離する際に、既に基体2に
電極層33,33および電子素子層4が形成されている
ので、製造工程が簡単であり量産に適している。また電
極層3をスパッタにより形成するので、バインダー等の
異物を含まない金属層(電極層3)を形成することがで
き、導通時の抵抗が非常に小さくなるという利点が得ら
れる。
【0036】またこの第3の製造例においても、まず、
基板表面2A’上にレジスト膜を形成した後、このレジ
スト膜上から長孔21の内壁にかけて電極材料膜25を
形成し、この後、レジスト膜を剥離液で剥離する方法を
用いることもできる。この方法によれば、最上層の基板
2A上の電極材料膜25を研磨する作業が不要となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載のチップ電子部品は、板状の基体の表面に電子素子
を構成する電子素子層が形成され、該基体の両端面の全
面に電極層が形成されており、前記基体の表面と前記電
極層の表面部とは面一であり、前記電極層の表面部上に
該電極層と前記電子素子層とが電気的に接続されてい
ることを特徴とするものである。したがって、基体の両
側に電極層がそれぞれ形成され、この電極層の表面部上
にて電子素子層と電極層とが電気的に接続されているの
で、電極層を厚く形成することができる。よって、例え
ば電極層に対して主電極を圧接してサージアブソーバを
構成する際に、圧接だけで電極層と主電極との十分な導
通が得られる。
【0038】請求項1記載のチップ電子部品において、
基体の表面に形成される電子素子層が、前記基体の表面
上に微小間隔をもって離間形成された複数の抵抗体層か
らなる場合には、サージアブソーバを構成するのに好適
なチップ電子部品が得られる。
【0039】請求項3に記載のチップ電子部品の製造方
法は、基板に、該基板の表面から裏面に貫通する複数の
平行な長孔を形成する長孔形成工程と、該長孔内に電極
層を、該長孔の内壁全面上に電極層が形成され、かつ該
電極層の表面部と前記基板の表面とが面一になるように
形成する電極層形成工程と、前記基板の表面上および前
記電極層表面部上に連続する電子素子層を形成する電子
素子層形成工程と、前記電極層および電子素子層が形成
された基板を切断して個々のチップ電子部品に分離する
切断工程とを有してなることを特徴とするものである。
この製造方法によれば、上記請求項1記載の構成を有す
るチップ電子部品が得られる。また、基板を切断して個
々のチップ電子部品に分離する際に、既に基体に電極層
および電子素子層が形成されているので、製造工程が簡
単であり量産に適している。
【0040】請求項3記載のチップ電子部品の製造方法
において、前記長孔内に導電性インクを刷り込むことに
よって電極層を形成することができる。この方法によれ
ば真空室設備を必要としないので、その分製造コストを
安価に抑えることができる。あるいは、前記基板の表面
から長孔内壁にかけてスパッタにより電極材料膜を形成
した後、前記基板上の電極材料膜を除去することによっ
ても電極層を形成することができる。この方法によれば
抵抗の小さい電極層を形成できるという利点が得られ
る。また前記スパッタを行う際に、複数の基板を重ねた
状態としてもよく、この方法によれば、複数の基板に対
して長孔内壁に電極材料膜を同時に形成することができ
るうえ、最上層の基板以外の基板上に電極材料膜が形成
されないので、基板上の電極材料膜を除去する手間が省
け、製造効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のチップ電子部品の第1の実施例を示
す斜視図である。
【図2】 図1のチップ電子部品を用いてサージアブソ
ーバを構成した例を示す斜視図である。
【図3】 本発明のチップ電子部品の第1の製造例にお
ける長孔形成工程を示すもので(a)は斜視図、(b)
はA−A’線に沿う断面図である。
【図4】 本発明のチップ電子部品の第1の製造例にお
ける電極層形成工程を示す断面図である。
【図5】 本発明のチップ電子部品の第1の製造例にお
ける電子素子層形成工程を示すもので(a)は斜視図、
(b)はB−B’線に沿う断面図である。
【図6】 本発明のチップ電子部品の第1の製造例にお
ける切断工程を示す斜視図である。
【図7】 本発明のチップ電子部品の第2の製造例にお
ける電極層形成工程を工程順に示す断面図である。
【図8】 本発明のチップ電子部品の第2の製造例にお
ける電極層形成方法の他の例を工程順に示す断面図であ
る。
【図9】 本発明のチップ電子部品の第3の製造例にお
ける電極層形成工程を示す断面図である。
【図10】 従来のチップ電子部品を用いたサージアブ
ソーバを示す断面図である。
【図11】 図1のチップ電子部品を製造する方法を
工程順に示す斜視図である。
【図12】 これまでに提案されたチップ電子部品の製
造方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1…チップ電子部品、2…基体、2A…基(切断
前)、 2a…基体表面、2A’…基表面(切断前)、 3…電極層、3A…電極層(切断前) 3a…電極層表面部、3A’…電極層表面部(切断前) 4…電子素子層、4a,4b…抵抗体層、 21…長孔、24…導電性インク、25…電極材料膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 1/00 - 17/30 H01T 4/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の基体の表面に電子素子を構成する
    電子素子層が形成され、該基体の両端面の全面に電極層
    が形成されており、前記基体の表面と前記電極層の表面
    部とは面一であり、前記電極層の表面部上にて該電極層
    と前記電子素子層とが電気的に接続されていることを特
    徴とするチップ電子部品。
  2. 【請求項2】 前記電子素子層が、前記基体の表面上に
    微小間隔をもって離間形成された複数の抵抗体層からな
    ることを特徴とする請求項1記載のチップ電子部品。
  3. 【請求項3】 基板に、該基板の表面から裏面に貫通す
    複数の平行な長孔を形成する長孔形成工程と、該長孔
    内に電極層を、該長孔の内壁全面上に電極層が形成さ
    れ、かつ該電極層の表面部と前記基板の表面とが面一に
    なるように形成する電極層形成工程と、前記基板の表面
    上および前記電極層表面部上に連続する電子素子層を形
    成する電子素子層形成工程と、前記電極層および電子素
    子層が形成された基板を切断して個々のチップ電子部品
    に分離する切断工程とを有してなることを特徴とするチ
    ップ電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電極層形成工程において、前記長孔
    内に導電性インクを刷り込むことを特徴とする請求項3
    記載のチップ電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記電極層形成工程において、前記基板
    の表面から長孔内壁にかけてスパッタにより電極材料膜
    を形成した後、前記基板上の電極材料膜を除去すること
    を特徴とする請求項3記載のチップ電子部品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記電極層形成工程において、複数の基
    板を重ねた状態で前記スパッタを行うことを特徴とする
    請求項5記載のチップ電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のチップ電子部品と、該
    チップ電子部品の前記基体の両端面に形成された前記電
    極層にそれぞれ圧接された主電極と、該主電極に接続さ
    れたリード線を有することを特徴とするサージアブソー
    バ。
  8. 【請求項8】 請求項3〜6のいずれかの製造方法でチ
    ップ電子部品を製造し、該チップ電子部品の前記基体の
    両端面に形成された前記電極層に、リード線を備えた主
    電極をそれぞれ圧接させることを特徴とするサージアブ
    ソーバの製造方法。
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