JP3307062B2 - 光学素子保持装置 - Google Patents

光学素子保持装置

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JP3307062B2 JP5463494A JP5463494A JP3307062B2 JP 3307062 B2 JP3307062 B2 JP 3307062B2 JP 5463494 A JP5463494 A JP 5463494A JP 5463494 A JP5463494 A JP 5463494A JP 3307062 B2 JP3307062 B2 JP 3307062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学装置において反射部
材(所謂ミラー)等の光学素子を保持する光学素子保持
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光学素子保持装置においては、
反射望遠鏡等の比較的大型のミラーを保持する場合、光
学面に変形を生じさせる力のミラーに対する作用が最小
となる様に考慮されなければならない。また、ミラーの
材質と保持部品の材質の熱膨張係数の違いにより、光学
面に変形が生じない様にする必要がある。この様なこと
を考慮して、従来、種々の光学素子保持装置が提案され
ている。
【0003】図5はその従来の光学素子保持装置を示す
概要図であり、ミラー51の周面3か所に略等間隔に弾
性部材である板ばね53の一端を接着、ボルト締め等に
より固定し、この板ばね53の他端を各々鏡筒52の内
周面に接着あるいはボルト締め等により固定している。
【0004】この様な構成により、ミラー51と鏡筒5
2との熱膨張係数の違いによる変形の違いは板ばね53
の変形により吸収され、ミラー51に作用する変形力を
軽減している。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、板ばねを介してミラーと鏡筒を結合して
いるため、ミラーの位置調整が難しく、また耐衝撃性、
耐振動性で劣るという問題点があった。
【0006】本発明は上記のような問題点を解消した光
学素子保持装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学保
持装置は、光学素子の外周側面に略等間隔に少なくとも
3つの孔を設け、前記孔のそれぞれに支持部材の一端部
を挿入し、前記支持部材のそれぞれの他端部を光学素子
保持部材に固定し、前記光学素子と前記光学素子保持部
材の間に発生する相対位置ずれを前記支持部材が前記孔
の軸方向に可動して吸収するように前記光学素子を前記
光学素子保持部材に保持させたことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記光学素子の半径方向に発生する前記相対位置ず
れを前記支持部材が前記孔の軸方向に可動して吸収する
ことを特徴としている。
【0009】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記孔と前記支持部材との空隙にスリーブを配
置したことを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記孔と前記支持部材との空隙に接着材を配置
したことを特徴としている。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。図1ないし図3は本発明の一実施例を示し、図1は
全体を示す平面図、図2は図1の主要部を示す断面図、
図3は保持機構部の各部品を詳細に描いた分解斜視図で
ある。
【0012】図1〜3において、1はミラーであり、低
膨張ガラス等の温度による変形の小さいものが望まし
い。1aはミラー1の中央部に設けられた孔であり、光
学反射面加工及び組立て時の調整に使用される。1bは
ミラー1の外周面に90度間隔で形成された孔である。
【0013】2は光学素子保持部材としての環状のミラ
ー保持枠であり、インバー等の熱膨張係数の小さい金属
製であって、外周面に90度間隔で凸部2aが形成され
ている。2bは凸部2aの中央に設けられた孔、2cは
凸部2aの4隅に形成されたねじ穴である。
【0014】3はプラスチック、軟質金属等により、作
られた円筒形のスリーブであり、このスリーブ3の外径
はミラー1の孔1bに嵌合するようになっている。
【0015】4は支持部材としてのピンであり、一端部
4aをスリーブ3の嵌合部とし、フランジ部4bを介し
て他端部4cの端部にはねじ部4dを有する。このピン
4の中心部には軽量化のために孔4eが形成される。
【0016】5は表面5aが球面になっている球面座
金、6は表裏面6a,6bが皿形状に形成された固定部
材であり、その表面中央部に穴6dが形成され、その四
隅には、穴6cが形成されている。
【0017】7は表面7aが球面となっている球面座金
であり、7bはピン4の嵌合部4cと嵌合する寸法に形
成された孔である。8はワッシャ、9はナット、10は
固定部材6を保持枠2の凸部2aに固定するためのボル
ト、11はワッシャ、12はばね座金である。
【0018】次に、以上の構成における実施例1の組立
て手順を説明する。まず、ピン4の一端部にスリーブ3
を嵌合した後、このスリーブ3をミラー1の孔1bに挿
入する。この場合、スリーブ3はピン4とミラー1が直
接、接触することによる傷、欠落等を防止する。
【0019】次に球面座金5、球面座金7の各々の球面
5a,7aを固定部材6の皿形状の皿部6b,6aに対
向させた状態で組合わせる。固定時にピン4に無理な力
が加わると、ミラー1に変形を生じさせる恐れがある
が、球面座金5,7及び固定部材の皿部6a,6bの当
接により上記の様な不都合は生じない。即ち、ミラー1
の孔1bに挿入されているピン4と固定部材6の角度の
誤差は、ピン4のねじ部4dにナット9をねじ込み、ピ
ン4を球面座金5,7を介して固定部材6に固定すると
き、球面座金5,7と固定部材6の皿部6a,6bの斜
面で調整が行われる。
【0020】また、ピン4の軸線に対し直交する垂直な
方向位置は、固定部材6をミラー保持枠2に固定するた
めの孔6cがボルト10のねじ部外径より若干大きく形
成されていることで調整が可能であり、調整後、ボルト
10で固定部材6をミラー保持枠2に固定する。
【0021】以上の様に、本実施例1においては、ミラ
ー1に無理な力を作用させることなく、4本のピン4を
固定部材6に固定することにより、ミラー1とミラー保
持枠2を固定することができる。
【0022】また、温度が変化した場合、ミラー1とミ
ラー保持枠2の熱膨張係数の違いによる相対位置ずれ
は、ミラー1の半径方向に発生するが、ピン4がミラー
1の孔1bの軸方向(図2の上下方向)にスリーブ3を
介して可動するために吸収され、ミラー1に変形を生じ
させることはない。
【0023】本実施例1ではピン4を90°間隔で配置
しているために、ミラー1の中心とミラー保持枠2の中
心の位置合わせが容易である。ピン4を3本以上使用す
れば、ミラー1の位置が一義的に決定されるため、最少
3本のピン4を使用し、本実施例1と同様の構成とする
を可とする。
【0024】実施例2.図4は実施例2を示す要部の断
面図であり、前記図2と同一部分には同一符号を付して
重複説明を省略する。本実施例2においては、実施例1
におけるスリーブ3の代わりに接着材41を用いたもの
である。
【0025】ピン4の一端部4aに接着材41を塗布し
た後、孔1bに挿入し、接着材41が硬化する前に前述
の組立て作業を行うものである。
【0026】本実施例2はスリーブ3を使用する実施例
1の場合と比較して、ピン4の一端部4aの全周が接着
材41でで埋められた状態で孔1bに挿入されるため、
スリーブ3を使用した場合と同様にミラー1に傷、欠落
を生じさせることがないとともにピン4と孔1bとの間
のガタ(相対移動)を少なくできる。
【0027】なお、接着材41は、温度変化によるミラ
ー1とミラー枠2の変形の違いを吸収するために、弾力
のあるもの例えば、シリコン系接着材、エポキシ系接着
材等の弾性変形可能な接着材が望ましい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、光学素子の外周に設けた孔に支持部材を挿
入し、この支持部材を介して光学素子と光学素子保持部
材を結合するように構成したので、部品の製作、組立て
および光学素子の位置調整が容易であり、耐衝撃性、耐
振動性に優れ、温度変化による光学素子の変形のない保
持が可能になるという効果がある。
【0029】また、請求項2の記載の発明によれば、光
学素子の半径方向に発生する相対位置ずれを支持部材が
孔の軸方向に可動して吸収するように構成したので、光
学素子が変形することがない。
【0030】請求項3の記載の発明によれば、光学素子
の穴と支持部材との間にスリーブを配置したので、支持
部材が直接接触することによる光学素子の傷、欠落等の
発生を防止することができる。
【0031】請求項4記載の発明によれば、光学素子の
穴と支持部材との間に接着材を配置したので、請求項3
記載の効果の他、支持部材をガタなく光学素子に固定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を示す平面図。
【図2】 図1の主要部を示す断面図。
【図3】 その主要部の分解斜視図。
【図4】 本発明の実施例2を示す断面図。
【図5】 従来例を示す平面図。
【符号の説明】
1 ミラー(光学素子) 2 ミラー保持枠(光学素子保持部材) 3 スリーブ 4 ピン(支持部材) 5 球面座金 6 固定部材 7 球面座金 41 接着材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/00 G02B 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子の外周側面に略等間隔に少なく
    とも3つの孔を設け、前記孔のそれぞれに支持部材の
    端部を挿入し、前記支持部材のそれぞれの他端部を光学
    素子保持部材に固定し、前記光学素子と前記光学素子保
    持部材の間に発生する相対位置ずれを前記支持部材が前
    記孔の軸方向に可動して吸収するように前記光学素子を
    前記光学素子保持部材に保持させたことを特徴とする光
    学素子保持装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子の半径方向に発生する前記
    相対位置ずれを前記支持部材が前記孔の軸方向に可動し
    て吸収することを特徴とする請求項1光学素子保持装
    置。
  3. 【請求項3】 前記孔と前記支持部材との空隙にスリー
    ブを配置したことを特徴とする請求項1又は2光学素
    子保持装置。
  4. 【請求項4】 前記孔と前記支持部材との空隙に接着材
    を配置したことを特徴とする請求項1又は2光学素子
    保持装置。
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