JPH1096843A - 光学素子保持構造 - Google Patents

光学素子保持構造

Info

Publication number
JPH1096843A
JPH1096843A JP24758096A JP24758096A JPH1096843A JP H1096843 A JPH1096843 A JP H1096843A JP 24758096 A JP24758096 A JP 24758096A JP 24758096 A JP24758096 A JP 24758096A JP H1096843 A JPH1096843 A JP H1096843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
lens frame
inelastic
holding structure
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24758096A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Tejima
渉 手島
Kenjiro Obara
建治郎 小原
Eisuke Tada
栄介 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Japan Atomic Energy Research Institute
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Atomic Energy Research Institute, Minolta Co Ltd filed Critical Japan Atomic Energy Research Institute
Priority to JP24758096A priority Critical patent/JPH1096843A/ja
Publication of JPH1096843A publication Critical patent/JPH1096843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境変化によって光学素子,鏡枠が膨張・収
縮しても、光学素子に歪みや破壊が生じることなく、光
学素子が鏡枠に対して安定に保持される光学素子保持構
造を提供する。 【解決手段】 鏡枠3内に光学素子2を保持する光学素
子保持構造であって、光学素子2と鏡枠3とのそれぞれ
に対し光学素子2の光軸1に平行な軸を中心として回動
可能に結合する非弾性部材4〜6が3つ設けられてお
り、これらすべての非弾性部材4〜6に関し、光学素子
2に対する非弾性部材4〜6の結合位置と鏡枠3に対す
る非弾性部材4〜6の結合位置とを通る直線が1点で交
わらないように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子保持構造
に関するものであり、更に詳しくは、カメラ,VTR,
複写機,計測機器,観察装置等に用いられる光学素子保
持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、鏡枠に対する光学素子(例えば、
レンズ)の保持は、所定の嵌合公差で鏡枠内に嵌合させ
た光学素子を、鏡枠に対しスプリング等で光軸方向に押
圧することによって行われる。環境変化(例えば、温度
変化,湿度変化)によって光学素子が膨張又は収縮した
場合でも、光軸方向の膨張・収縮はスプリング等で吸収
されるため、光学素子に光軸方向の負荷が過度にかかる
ことはない。
【0003】しかし、鏡枠の材質が光学素子の材質と異
なっている場合には、光学素子と鏡枠との膨張・収縮量
の差によって、光学素子と鏡枠との嵌合状態が変化して
しまう。光学素子の径方向(すなわち、光学素子の光軸
に対して垂直方向)には、上記嵌合公差に基づく隙間が
鏡枠との間に存在するが、この径方向の隙間が小さすぎ
ると、光学素子が鏡枠によって径方向に締め付けられ
て、光学素子に歪みや破壊が生じるおそれがある。嵌合
公差を大きくとることにより径方向の隙間を大きくする
と、光学素子の保持が不安定になってしまい、光学素子
が偏芯するおそれがある。光学素子を安定に保持するた
めに光軸方向の押圧を強くすると、その押圧力によって
光学素子に歪みや破壊が生じてしまう。
【0004】特公平5−32731号公報には、上記問
題点を解決することを目的とした光学素子保持構造が提
案されている。その光学素子保持構造には、環境変化に
よって光学素子や鏡枠が膨張又は収縮しても光学素子に
歪み,破壊,偏芯が生じないようにするため、鏡枠と光
学素子との間隔変化を吸収する板バネから成る弾性部材
が、光学素子と鏡枠との間に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
5−32731号公報で提案されている光学素子保持構
造では、鏡枠と光学素子との間隔変化の吸収に板バネの
弾性力を利用しているため、鏡枠と光学素子との間隔に
応じた負荷が板バネから光学素子にかかることになる。
この負荷によって、光学素子に歪みや破壊が生じるおそ
れがある。
【0006】また、板バネから光学素子の全周に均等な
付勢力(つまり、光学素子保持力)が加わるように構成し
ても、前記光学素子等の膨張又は収縮によって鏡枠と光
学素子との径方向の間隔が変化すると、板バネの付勢力
の大きさが位置によってばらついてしまう。光学素子に
かかる径方向の負荷が位置によって異なると、光学素子
が偏芯してしまうため、光学性能を保証することが困難
になる。
【0007】本発明は上記のような点に鑑みてなされた
ものであって、第1の目的は、環境変化によって光学素
子や鏡枠が膨張又は収縮しても、光学素子に歪みや破壊
が生じることなく、光学素子が鏡枠に対して安定に保持
される光学素子保持構造を提供することにある。第2の
目的は、環境変化によって光学素子や鏡枠が膨張又は収
縮しても、光学素子に歪みや破壊が生じたり光学素子が
偏芯したりすることなく、光学素子が鏡枠に対して安定
に保持される光学素子保持構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、第1発明の光学素子保持構造は、鏡枠に光学素
子を保持する光学素子保持構造であって、前記光学素子
と前記鏡枠とのそれぞれに対し前記光学素子の光軸に平
行な軸を中心として回動可能に結合する非弾性部材が3
つ設けられており、これらすべての非弾性部材に関し、
前記光学素子に対する前記非弾性部材の結合位置と前記
鏡枠に対する前記非弾性部材の結合位置とを通る直線が
1点で交わらないように構成されていることを特徴とす
る。
【0009】上記第2の目的を達成するため、第2の発
明の光学素子保持構造は、鏡枠に光学素子を保持する光
学素子保持構造であって、前記光学素子と前記鏡枠との
それぞれに対し前記光学素子の光軸に平行な軸を中心と
して回動可能に結合する、同じ材質から成る非弾性部材
が少なくとも3つ設けられており、これらすべての非弾
性部材に関し、前記光学素子に対する前記非弾性部材の
結合位置と前記鏡枠に対する前記非弾性部材の結合位置
とを通る直線が1点で交わらず、前記光学素子と前記非
弾性部材との結合位置を直線でむすんで得られる多角形
と、前記鏡枠と前記非弾性部材との結合位置を直線でむ
すんで得られる多角形と、が相似形であり、前記光学素
子と前記非弾性部材との結合位置から前記鏡枠と前記非
弾性部材との結合位置までの距離が等しく、前記光学素
子と前記非弾性部材との結合位置から前記光学素子の光
軸までの距離が等しく構成されていることを特徴とす
る。
【0010】上記第2の目的を達成するため、第3の発
明の光学素子保持構造は、第2の発明の構成において、
前記鏡枠と前記非弾性部材との結合位置が調整可能に構
成されていることを特徴とする。
【0011】上記第1又は第2の目的を達成するため、
第4の発明の光学素子保持構造は、第1〜第3のいずれ
かの発明の構成において、前記光学素子の外周面に凹部
が形成されており、前記非弾性部材に前記凹部と係合可
能な凸部が形成されており、前記凹部に対し前記凸部が
係合状態で押圧されることにより前記光学素子と前記非
弾性部材との結合が行われることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した光学素子
保持構造を、図面を参照しつつ説明する。なお、実施の
形態の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号
を付して、重複説明を適宜省略する。
【0013】《第1の実施の形態(図1〜図3)》図1
は、第1の実施の形態を示す光学素子保持構造の正面図
である。また、図2はその斜視図であり、図3はその要
部を示す斜視図である。図1,図2に示すように、第1
の実施の形態は、鏡枠3内に光学素子2を保持する光学
素子保持構造であって、被保持体である光学素子2(例
えば、レンズ)と、光学素子2を収納・保持する鏡枠3
と、光学素子2を支持する3つの非弾性部材4,5,6
と、で構成されている。
【0014】非弾性部材4〜6は、光学素子2と鏡枠3
とのそれぞれに対し光学素子2の光軸1に平行な軸を中
心として(つまり、光軸1に対して垂直な面に沿って)回
動可能に結合している(図3)。そして、これらすべての
非弾性部材4〜6に関し、光学素子2に対する非弾性部
材4〜6の結合位置と鏡枠3に対する非弾性部材4〜6
の結合位置とを通る直線が1点で交わらないように構成
されている。なお、本明細書において、回動可能な結合
がなされる結合位置は、回動の中心位置をいうものとす
る。
【0015】非弾性部材4〜6は、光学素子2と鏡枠3
との各結合位置において、光軸1に平行な軸を中心とし
て回動可能な構造になっているが、光学素子2と鏡枠3
との結合が非弾性部材4〜6によって3つの位置で行わ
れるため、光軸1に対して垂直な面内における、鏡枠3
に対する光学素子2の相対的な位置は1つに決まる。し
たがって、図1,図2に示すように光学素子2と鏡枠3
との間に隙間があっても、光学素子2が光軸1に対して
垂直方向に移動することは不可能である。また、前述し
た従来例(特公平5−32731号)では、光学素子が板
バネの弾性力で保持されるため、光学素子に歪みや破壊
の発生原因となる径方向の負荷がかかってしまうが、第
1の実施の形態では、光学素子2が非弾性部材4〜6で
保持されるため、光学素子2に径方向の負荷(重力によ
るものは除く。)がかからない。したがって、光学素子
保持力によって光学素子2に歪みや破壊が発生すること
はない。以上のように、第1の実施の形態によると、光
学素子2は、歪み等の発生原因となる径方向の負荷を受
けることなく、鏡枠3内の所定位置で安定に保持され
る。
【0016】環境変化(例えば、温度変化,湿度変化)に
よって光学素子2,鏡枠3のうちの少なくとも一方が膨
張又は収縮して、光学素子2と鏡枠3との膨張・収縮量
に差が生じると、光学素子2と鏡枠3との径方向の間隔
(つまり、隙間の大きさ)が変化する。このとき、光学素
子2の膨張又は収縮に連動して、鏡枠3と非弾性部材4
〜6との結合位置,光学素子2と非弾性部材4〜6との
結合位置のうちの少なくとも一方を中心に、非弾性部材
4〜6が回動する。この非弾性部材4〜6の回動に連動
して光学素子2もわずかに回転する。
【0017】このように、光学素子2と鏡枠3との径方
向の間隔が変化しても、非弾性部材4〜6が光学素子2
や鏡枠3に対して回動可能に結合しているため、非弾性
部材4〜6の回動が上記隙間の変位(がた)を吸収する。
したがって、非弾性部材4〜6から光学素子2に負荷が
かかることはない。つまり、環境変化によって光学素子
2や鏡枠3が膨張又は収縮しても、光学素子2に歪みや
破壊が生じることはなく、光学素子2は無負荷の状態の
まま鏡枠3に対して安定・確実に保持されるのである。
【0018】《第2の実施の形態(図4〜図7)》図4
は、第2の実施の形態を示す光学素子保持構造の正面図
であり、図7は、その要部組立構造を説明するための分
解斜視図である。また、図5は光学素子2が膨張状態に
あるときの光学素子保持構造の正面図であり、図6は光
学素子2が収縮状態にあるときの光学素子保持構造の正
面図である。図4に示すように、第2の実施の形態は、
鏡枠8内に光学素子2を保持する光学素子保持構造であ
って、被保持体である光学素子2と、光学素子2を収納
・保持する鏡枠8と、調整用結合ブロック9,10,1
1と、同じ材質から成り光学素子2を支持する3つの非
弾性部材9a,10a,11aと、で構成されている。
【0019】前述した第1の実施の形態と同様、非弾性
部材9a〜11aは、光学素子2と鏡枠8とのそれぞれ
に対し光学素子2の光軸1に平行な軸を中心として回動
可能に結合している。ただし、鏡枠8と非弾性部材9
a,10a,11aとの結合位置9c,10c,11c
(図5,図6)は、調整用結合ブロック9〜11によって
調整可能に構成されている。
【0020】図7に基づいて、鏡枠8と非弾性部材9a
との結合構造を説明する。鏡枠8には長穴8Aが形成さ
れており、調整用結合ブロック9にはネジ穴9Bが形成
されている。調整用結合ブロック9は、長穴8Aを通し
てネジ8Bで鏡枠8に固定され、非弾性部材9aは、穴
9Aに回動可能に結合される。長穴8Aは鏡枠8の円周
方向に長く形成されているので、調整用結合ブロック9
を鏡枠8の内周面に沿って円周方向に移動させることに
より、鏡枠8と非弾性部材9aとの結合位置9c(図
5,図6)を調整することができる。鏡枠8と非弾性部
材10a,11a(図4)との結合構造も、鏡枠8と非弾
性部材9aとの結合構造と同様に構成されている。以上
のように結合位置9c,10c,11cが調整可能であ
るため、鏡枠8に高い加工精度が要求されないというメ
リットがある。
【0021】上述したように調整用結合ブロック9〜1
1で鏡枠8と非弾性部材9a〜11aとの結合位置9c
〜11cの調整が可能になっているため、光学素子2を
所定の位置で安定に保持することができる。つまり、第
2の実施の形態は、上記結合位置調整によって、前述の
第1の実施の形態と同様、光学素子2に対する非弾性部
材9a〜11aの結合位置9b,10b,11bと鏡枠
3に対する非弾性部材9a〜11aの結合位置9c,1
0c,11cとを通る直線が1点で交わらないように構
成されており、このため、環境変化によって光学素子2
や鏡枠8が膨張又は収縮しても、光学素子2に歪みや破
壊が生じることはなく、光学素子2は無負荷の状態のま
ま鏡枠8に対して安定・確実に保持されるのである。
【0022】さらに、上記結合位置9c,10c,11
cの調整によって、各結合位置9b,10b,11b;
9c,10c,11cは以下の条件を満たしている。第
1に、光学素子2と非弾性部材9a,10a,11aと
の結合位置9b,10b,11bを直線でむすんで得ら
れる三角形(△9b10b11b)と、鏡枠8と非弾性部
材9a,10a,11aとの結合位置9c,10c,1
1cを直線でむすんで得られる三角形(△9c10c1
1c)と、が相似形になっている(△9b10b11b∽
△9c10c11c)。第2に、光学素子2と非弾性部
材9a〜11aとの結合位置9b,10b,11bから
鏡枠8と非弾性部材9a〜11aとの結合位置9c,1
0c,11cまでの距離が等しくなっている。第3に、
光学素子2と非弾性部材9a〜11aとの結合位置9
b,10b,11bから光学素子2の光軸1までの距離
が等しくなっている。
【0023】図5,図6に示すように、環境変化によっ
て光学素子2,鏡枠8のうちの少なくとも一方が膨張又
は収縮して、光学素子2と鏡枠8との膨張・収縮量に差
が生じると、光学素子2と鏡枠8との径方向の間隔が変
化する。光学素子2の膨張又は収縮に連動して非弾性部
材9a〜11aは回動するが、同じ材質から成る非弾性
部材9a〜11aは同じ線膨張係数を有しており、ま
た、結合位置9b〜11b,9c〜11cの配置が上記
条件を満たしているため、各非弾性部材9a〜11aの
回動量は等しくなる。したがって、環境変化によって光
学素子2や鏡枠8が膨張又は収縮しても、△9b10b
11bの外接円の中心(すなわち、光軸1の位置)と△9
c10c11cの外接円の中心とが常に一致し続けるよ
うにすることができる。
【0024】前述した従来例(特公平5−32731号)
では、光学素子等の膨張又は収縮によって鏡枠と光学素
子との径方向の間隔が変化すると、光学素子にかかる径
方向の負荷が位置によってばらついてしまうため、光学
素子が偏芯してしまうが、第2の実施の形態では、光学
素子2に径方向の負荷がかからない状態のまま非弾性部
材9a〜11aが等しく回動するため、光学素子2は偏
芯しない。したがって、光学素子等が膨張又は収縮して
も、光学性能を安定に保つことが可能である。
【0025】《第3の実施の形態(図8〜図11)》図8
は、第3の実施の形態を示す光学素子保持構造の正面図
である。また、図9はその要部を示す拡大図であり、図
10はその要部組立構造を説明するための分解斜視図で
ある。図8に示すように、第3の実施の形態は、鏡枠8
内に光学素子12を保持する光学素子保持構造であっ
て、被保持体である光学素子12と、光学素子12を収
納・保持する鏡枠8と、調整用結合ブロック9,10,
11と、同じ材質から成り光学素子12を支持する3つ
の非弾性部材13,14,15と、調整用結合ブロック
9〜11に対し非弾性部材13〜15を回動可能に結合
させるピン13b,14b,15bと、光学素子12に
対して非弾性部材13〜15を押圧するスプリング16
と、で構成されている。
【0026】第3の実施の形態は、光学素子12と非弾
性部材13〜15との結合構造に特徴があり、他の部分
は前述した第2の実施の形態と同様に構成されている。
非弾性部材13〜15は、光学素子12と鏡枠8とのそ
れぞれに対し光学素子12の光軸1に平行な軸を中心と
して回動可能に結合しているが、光学素子12と非弾性
部材13〜15との結合は、光学素子12の外周面に形
成されているV字形状の溝部(凹部)12a,12b,1
2cと、非弾性部材13〜15に形成されているR面部
(凸部)13a,14a,15aと、の係合によって行わ
れる。
【0027】図9,図10に基づいて、光学素子12と
非弾性部材13との結合構造を説明する。光学素子12
の外周面には溝部12aが形成されており、非弾性部材
13には溝部12aと係合可能なR面部13aが形成さ
れている。図9に示すように、スプリング16(図8,
図9)によって、溝部12aに対しR面部13aが係合
状態で押圧される(図9中の矢印方向)。これにより、図
10中の破線部分でR面部13aが溝部12aに接触し
た状態において、光学素子12と非弾性部材13とが回
動可能に結合される。
【0028】スプリング16は、R面部13aが溝部1
2aから外れない程度の弱い弾性力を有するものであれ
ばよい。したがって、光学素子12に歪み等が生じるこ
とはない。また、スプリング16と鏡枠8とは相互に作
用しないので、スプリング16の付勢力によって光学素
子12が偏芯することもない。
【0029】光学素子12と非弾性部材14,15との
結合構造も、光学素子12と非弾性部材13との結合構
造と同様に構成されている。以上のように、光学素子1
2と非弾性部材13〜15との結合構造は簡単であるた
め、光学素子12の製造・加工を容易に行うことができ
るというメリットがある。
【0030】図11の断面図に基づいて、鏡筒20に対
する第3の実施の形態の取り付け構造を説明する。鏡筒
20中には鏡枠8が収納されており、鏡枠8には両凸レ
ンズG1と負メニスカスレンズG2とが取り付けられて
いる。図11中、21はスプリング、22は押えワッシ
ャ、23,24は間隔ワッシャ(スペーサ)、13〜15
は前述の非弾性部材である。レンズG1,G2等を鏡枠
8内に嵌合させて押えワッシャ22をねじ込むと、スプ
リング21の弾性力によって、レンズG1,G2が鏡枠
8に対して光軸方向に押圧されて鏡枠8に保持される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、第1〜第4の発明
によれば、環境変化によって光学素子やそれを保持する
鏡枠が膨張又は収縮しても(特に、急激な温度変化が生
じた場合でも)、光学素子に歪みや破壊が生じることは
なく、光学素子が鏡枠に対して安定・確実に保持され
る。さらに、第2〜第4の発明によれば、環境変化によ
って光学素子や鏡枠が膨張又は収縮しても、光学素子は
偏芯することはなく、鏡枠に対して安定・確実に保持さ
れる。例えば、温度変化に追従して自動的に調芯が行わ
れるようにすることが可能である。光学素子の偏芯が抑
えられることにより偏芯に起因する光学性能の劣化が防
止されるため、広範囲の温度領域で光学性能を保証する
ことが可能である。
【0032】第3の発明によれば、鏡枠と非弾性部材と
の結合位置が調整可能に構成されているため、鏡枠に高
い加工精度が要求されない。また、第4の発明によれ
ば、光学素子と非弾性部材との結合を簡単な結合構造で
行うことができるため、光学素子の製造・加工が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す正面図。
【図2】第1の実施の形態を示す斜視図。
【図3】第1の実施の形態の要部を示す斜視図。
【図4】第2の実施の形態を示す正面図。
【図5】第2の実施の形態において光学素子が膨張状態
にあるときの結合位置を説明するための正面図。
【図6】第2の実施の形態において光学素子が収縮状態
にあるときの結合位置を説明するための正面図。
【図7】第2の実施の形態の要部組立構造を説明するた
めの分解斜視図。
【図8】第3の実施の形態を示す正面図。
【図9】第3の実施の形態の要部を示す部分拡大図。
【図10】第3の実施の形態の要部組立構造を説明する
ための分解斜視図。
【図11】鏡筒に対する第3の実施の形態の取り付け構
造を説明するための断面図。
【符号の説明】
1 …光軸 2 …光学素子 3 …鏡枠 4,5,6 …非弾性部材 8 …鏡枠 9,10,11 …調整用結合ブロック 9a,10a,11a …非弾性部材 9b,10b,11b …非弾性部材と光学素子との結
合位置 9c,10c,11c …非弾性部材と鏡枠との結合位
置 12 …光学素子 13,14,15 …非弾性部材 12a,12b,12c …溝部(凹部) 13a,14a,15a …R面部(凸部) 16 …スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 建治郎 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の1 日本原子力研究所那珂研究所内 (72)発明者 多田 栄介 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の1 日本原子力研究所那珂研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡枠に光学素子を保持する光学素子保持
    構造であって、前記光学素子と前記鏡枠とのそれぞれに
    対し前記光学素子の光軸に平行な軸を中心として回動可
    能に結合する非弾性部材が3つ設けられており、これら
    すべての非弾性部材に関し、前記光学素子に対する前記
    非弾性部材の結合位置と前記鏡枠に対する前記非弾性部
    材の結合位置とを通る直線が1点で交わらないように構
    成されていることを特徴とする光学素子保持構造。
  2. 【請求項2】 鏡枠に光学素子を保持する光学素子保持
    構造であって、前記光学素子と前記鏡枠とのそれぞれに
    対し前記光学素子の光軸に平行な軸を中心として回動可
    能に結合する、同じ材質から成る非弾性部材が少なくと
    も3つ設けられており、これらすべての非弾性部材に関
    し、前記光学素子に対する前記非弾性部材の結合位置と
    前記鏡枠に対する前記非弾性部材の結合位置とを通る直
    線が1点で交わらず、前記光学素子と前記非弾性部材と
    の結合位置を直線でむすんで得られる多角形と、前記鏡
    枠と前記非弾性部材との結合位置を直線でむすんで得ら
    れる多角形と、が相似形であり、前記光学素子と前記非
    弾性部材との結合位置から前記鏡枠と前記非弾性部材と
    の結合位置までの距離が等しく、前記光学素子と前記非
    弾性部材との結合位置から前記光学素子の光軸までの距
    離が等しく構成されていることを特徴とする光学素子保
    持構造。
  3. 【請求項3】 前記鏡枠と前記非弾性部材との結合位置
    が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の光学素子保持構造。
  4. 【請求項4】 前記光学素子の外周面に凹部が形成され
    ており、前記非弾性部材に前記凹部と係合可能な凸部が
    形成されており、前記凹部に対し前記凸部が係合状態で
    押圧されることにより前記光学素子と前記非弾性部材と
    の結合が行われることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の光学素子保持構造。
JP24758096A 1996-09-19 1996-09-19 光学素子保持構造 Pending JPH1096843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24758096A JPH1096843A (ja) 1996-09-19 1996-09-19 光学素子保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24758096A JPH1096843A (ja) 1996-09-19 1996-09-19 光学素子保持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1096843A true JPH1096843A (ja) 1998-04-14

Family

ID=17165624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24758096A Pending JPH1096843A (ja) 1996-09-19 1996-09-19 光学素子保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1096843A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002016993A1 (fr) * 2000-08-18 2002-02-28 Nikon Corporation Dispositif de maintien d'element optique
JP2008058675A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Sanyo Electric Co Ltd 光学装置及びそれを用いた投写型映像表示装置
JP2009502034A (ja) * 2005-07-19 2009-01-22 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 光学結像装置
JP2010033089A (ja) * 2009-11-16 2010-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 光学装置及びそれを用いた投写型映像表示装置
JP2010520501A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 コーニング インコーポレイテッド 一点の周囲に回動可能な光学マウント
US8064152B2 (en) 2009-09-11 2011-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Supporting device, optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP2015041108A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 イエーノプティーク オプティカル システムズ ゲーエムベーハー 指向撓み性のある連結ユニットを備えたマウントを有する光学小組立品

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002016993A1 (fr) * 2000-08-18 2002-02-28 Nikon Corporation Dispositif de maintien d'element optique
US7154684B2 (en) 2000-08-18 2006-12-26 Nikon Corporation Optical element holding apparatus
US7420752B2 (en) 2000-08-18 2008-09-02 Nikon Corporation Holding apparatus
JP2009502034A (ja) * 2005-07-19 2009-01-22 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 光学結像装置
JP2008058675A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Sanyo Electric Co Ltd 光学装置及びそれを用いた投写型映像表示装置
JP2010520501A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 コーニング インコーポレイテッド 一点の周囲に回動可能な光学マウント
US8064152B2 (en) 2009-09-11 2011-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Supporting device, optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP2010033089A (ja) * 2009-11-16 2010-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 光学装置及びそれを用いた投写型映像表示装置
JP2015041108A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 イエーノプティーク オプティカル システムズ ゲーエムベーハー 指向撓み性のある連結ユニットを備えたマウントを有する光学小組立品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008529089A (ja) 受動的に調整される光学要素
KR960002314B1 (ko) 높은 공진(共振)의 조절 가능한 반사경 설치대
US8243378B2 (en) Holding apparatus, telescope, and optical apparatus
JP2001141974A (ja) 弾性レンズホルダ
JPH1096843A (ja) 光学素子保持構造
JPH0710710U (ja) レンズの保持構造
JP2007322709A (ja) 光学部材支持機構、光学装置、および間隔調整部材
JPH11271586A (ja) レンズの支持構造
JP5048939B2 (ja) エタロン装置及びその組立調整方法
JPH0868899A (ja) 光学素子の保持具
US4522365A (en) Dual-axis positioning apparatus adjusting the angular position of an optical element
US6811266B2 (en) Support structure for projector
US3015990A (en) Mounting of optical elements
JPH0532731B2 (ja)
JPS6136809Y2 (ja)
JP3307062B2 (ja) 光学素子保持装置
JP2002214505A (ja) レンズ駆動装置
JPS5831124Y2 (ja) レンズ構体
WO2019181679A1 (ja) レンズ鏡筒
US9829675B2 (en) Lens barrel
US5822136A (en) Friction connector for optical flats in interferometers
JP2000266978A (ja) レンズ鏡筒の保持構造及びそれを備える撮影レンズ
JPH0566335A (ja) 光学系鏡筒
JPS623404B2 (ja)
JPS62231433A (ja) 光ピツクアツプ