JP3306620B2 - 位置検出センサおよび移動距離検出システム - Google Patents
位置検出センサおよび移動距離検出システムInfo
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Description
び移動距離検出システムに関するものであり、高精度の
位置検出を行う産業用位置決め装置に適用することがで
きる。
す。図13において、渦電流式変位センサは、円周状に
巻かれたコイル130と、交流電流源131と、抵抗器
132とを直列に接続して構成される。このような渦電
流式変位センサにおいては、検出対象物134が近接し
ていないときは、交流電流源131によってコイル13
0に流れる電流に基づいてコイル130の円周上に直交
する方向に磁力線135が発生する。このとき、コイル
130に発生する磁力線135に対応する磁界の強さは
平衡して、抵抗器132に流れる電流i0は一定の値に
なる。
は、検出対象物134が近接したときは、検出対象物1
34に生じる渦電流136によりコイル130に発生す
る磁力線135に対応する磁界の強さは変化して、抵抗
器132に流れる電流i0は変化する。このようにし
て、渦電流136による磁界又は電流の損失を抵抗器1
32の両端に流れる交流電流i0または交流電圧の変化
によって検出することにより、検出対象物134の位置
を検出するようにしていた。
の渦電流式変位センサでは、渦電流136による交流電
流i0の変化を検出するためには、渦電流136の発生
を容易にするために検出コイル130に対して検出対象
134が十分な面積を有することが必要であり、検出対
象134の面積の大きさに制約があるため、この制約外
では検出精度が低下するという不都合があった。
な長さがあっても幅の狭い検出対象134に対してはほ
とんど感度がないため、検出対象134の幅の大きさに
制約があるため、この制約外では検出精度が低下すると
いう不都合があった。
4に示すように幅約80mm、高さ約100mmの検出
部を有する位置検出センサ140に対して検出対象14
1がどの位置にあってもなだらかな勾配の検出範囲14
2を示し、この検出範囲142以外ではほとんど感度が
ないため、検出対象141との距離を示す検出範囲14
2に制約があるため、この制約外では検出精度が低下す
るという不都合があった。
で、高精度の位置決めをすることができる位置検出セン
サ及び移動距離検出システムを提案しようとするもので
ある。
め本発明の位置検出センサは、検出対象である金属の近
接または離隔に応じた検出信号を検出することにより上
記検出対象の位置を検出する位置検出センサにおいて、
概して平面上に配した2つのコイルを有し、上記2つの
コイルのうち第1のコイルと、第2のコイルの一部を重
ね、且つ上記2つのコイルのうち一方のコイルに高周波
電圧を印加してドライブコイルとし、他方のコイルを検
出コイルとするものである。
の作用をする。ドライブコイルに印加した高周波電圧に
よりドライブコイル及び検出コイルに磁界が発生するよ
うに作用する。2つのコイルの重ねられた部分の付近に
検出対象が近づくとこの検出対象を通過する磁束によっ
て大きな渦電流が発生し、この大きな渦電流により大き
な磁界の損失が生じるように作用する。このため、2つ
のコイルの重ねられた部分の付近で急峻に上昇する検出
感度を示すように作用する。これにより、検出コイルに
流れる電流又は電圧の損失が生じるので、この電流又は
電圧の損失を検出することにより、2つのコイルの重ね
られた部分の位置に対する検出対象の位置の一致を検出
することができるように作用する。
は、概して平面上に配した2つのコイルを有し、上記2
つのコイルのうち第1のコイルと、第2のコイルの一部
を重ね、且つ上記2つのコイルのうち一方のコイルに高
周波電圧を印加してドライブコイルとし、他方のコイル
を検出コイルとすることにより、検出対象である金属の
近接または離隔に応じた検出信号を検出することにより
上記検出対象の位置を検出する位置検出センサを用いた
移動距離検出システムにおいて、一定間隔に並べられた
検出対象である金属の位置を順次検出し、上記検出対象
の変位に対応した検出信号を累積カウントして、上記検
出対象の移動距離情報を得るようにしたものである。
よれば、以下の作用をする。機械装置に位置検出センサ
を取り付けて床(走行面)に検出対象のような間欠的に
連続した短冊状の格子を形成することにより、床(走行
面)から直接的に機械装置の累積移動距離を正確に測定
するように作用する。また、検出対象が歯車状の回転体
であり、回転方向の検出対象の歯車の山部または谷部の
累積移動距離を正確に測定するように作用する。
発明の実施の形態を詳述する。本実施の形態の位置検出
センサは、検出対象が接近することにより検出対象を通
過する磁束によって発生した渦電流で生じた損失を検出
して、検出対象の位置を検出するものである。
本原理に関する構造の特徴について説明する。図2に示
すように、同様に巻かれ端子21、23を有するコイル
20、22を2組形成する。ここで、コイル20、22
の形状は、正方形であっても、長方形であってもよく、
又図示しないが必ずしも四辺形でなくとも円形であって
もよい。
近づけて、図3に示すように2組のコイル30、32の
それぞれ端子31、33の反対側の一方の一部を他方の
一部の上に接合状態で重ね合わせる。このようにして、
2組のコイル30、32を平面状に形成する。ここでは
2組のコイル30、32を概して平面状に形成したとき
について説明するが、2組のコイル30、32の一方の
一部を他方の一部の上に2組のコイル30、32の成す
面が平行になるように離隔状態で立体的に重ね合わせて
もよい。
示すコイル20、22、30、32は、例えば、それぞ
れ長辺40mm、短辺25mm、巻数30T(ター
ン)、巻線線径0.23mmの概して平面状コイルであ
る。そして、図3においてその長辺同士を重ね合わせ、
後述するように、一方のコイルに高周波電圧を印加して
ドライブコイルとし、他方のコイルを検出コイルとして
使用可能とするものである。なお、検出コイルは、同期
検波回路あるいは包絡線検波回路を接続することによ
り、変位に対応したアナログ電圧を検出可能とするもの
である。
の基本原理に関する構成について図1を用いて説明す
る。ここで、図1に示すように、2組のコイルの一方の
コイルをドライブコイル1として端子2にドライブ電圧
となる高周波電圧を印加し、他方のコイルを検出コイル
3として端子4から交流の検出電圧を得るように構成す
る。
イル1の端子2に高周波発振回路5を接続し、検出コイ
ル3の端子4に同期検波回路6を接続することにより、
検出対象9の変位に対応した直流検出電圧を得ることが
できる。なお、同期検波回路6は、ドライブコイル1の
端子2に接続した高周波発振回路5の交流電圧に同期し
たタイミングで検波動作をするものである。具体的に
は、例えば、それぞれ長辺40mm、短辺25mm、巻
数30T(ターン)の概して平面状コイルを2つ用意
し、そして、その長辺同士を重ね合わせ、一方のコイル
に周波数125KHz、電圧15Vp−p(ピークツウ
ピーク)の高周波電圧を印加してドライブコイル1と
し、他方を検出コイル3とする。
ル3のそれぞれのコイルの近傍に検出対象9がないと
き、検出コイル3から出力される交流の検出電圧が最小
となる位置に2つのドライブコイル1及び検出コイル3
を重ね合わせるようにして固定する。ここで、検出コイ
ル3の端子4に接続された同期検波回路6の出力が最小
の出力となる位置に2つのドライブコイル1及び検出コ
イル3を重ね合わせるようにする。ここで、同期検波回
路6は、ドライブコイル1の端子2に接続した高周波発
振回路5の交流電圧に同期した検波動作をするようにす
る。具体的には、検出対象9は、例えば、長辺70m
m、短辺20mm、厚さ20μmのアルミ板を用いて、
2組のコイルと検出対象9の間隙を0.5mmとして、
検出対象9を図1の左下から右上に変位させたときの同
期検波回路6から出力された検出電圧の波形をX方向変
位の波形として、また左上から右下に変位させたときの
検出電圧の波形をY方向変位の波形とする。
作をする包絡線検波回路を用いてもよい。つまり、検出
コイル3から出力される交流の検出電圧が最小とならな
い位置に2つのドライブコイル1及び検出コイル3を重
ね合わせたときには、検出電圧にオフセットが生じるた
め、検出コイル3の端子4に同期信号を必要としない包
絡線検波回路を接続することによって、一定量のオフセ
ットを含む概してW字状の出力を得ることができる。
検出センサの基本原理の動作を以下に説明する。ドライ
ブコイル1の端子2に高周波発振回路5を介して交流電
圧を供給し、検出コイル3の端子4から同期検波回路6
を介して平滑・整流して検出電圧を出力することによ
り、検出対象9の変位に対応した直流検出電圧を得るこ
とができる。なお、同期検波回路6は、ドライブコイル
1の端子2に接続した高周波発振回路5の交流電圧に同
期したタイミングで検波動作をする。これは、検出コイ
ル3の端子4から出力される検出電圧は高周波発振回路
5の交流電圧に同期した交流電圧であるため、高周波発
振回路5の交流電圧に同期して平滑・整流を行うことに
より、変位に応じて電圧0Vを基準として正の電圧及び
負の電圧を出力する直流検出電圧を得るためである。
ル3の近傍に検出対象9がないとき、検出コイル3から
出力される交流の検出電圧が0レベルまたは0レベルに
近い最小電圧となる位置に2つのドライブコイル1及び
検出コイル3を重ね合わせるようにする。具体的には、
検出コイル3の端子4に接続された同期検波回路6の出
力である図1に示す検出コイル3の検出電圧が最小の出
力となる位置に2つのコイルを重ね合わせるようにす
る。ここで、同期検波回路6は、ドライブコイル1の端
子2に接続した高周波発振回路5の交流電圧に同期した
検波動作をすることにより、平滑・整流の動作を効率よ
く行うようにしている。なお、2つのドライブコイル1
及び検出コイル3を重ね合わせる方向の変位を、以下、
「X方向変位」という。2つのドライブコイル1及び検
出コイル3を重ね合わせる方向に直交する方向の変位
を、以下、「Y方向変位」という。
び検出コイル3を重ね合わせるX方向の検出対象9の変
位に対しては、検出対象9のエッジ付近で急峻な立ち上
がり及び立ち下がりを示す、概してW字状波形7を成す
検出電圧が得られる。つまり、W字状波形7を成すX方
向変位の検出電圧の波形は、例えば、デジタルオシロス
コープに取り込んだときの表示では、横軸に変位(4m
m/div)、縦軸に検出電圧(500mV/div)
のときに、マイナスの極小検出電圧から検出対象の一方
のエッジ付近でプラス側へ急峻な立ち上がりを示し、横
軸の変位0のときプラスの極大検出電圧となり、検出対
象の他方のエッジ付近でマイナス側へ急峻な立ち下がり
を示し、マイナスの極小検出電圧となる。
10の変位に対しては概して台形状波形8を成す検出電
圧が得られる。ここで、また、台形状波形8を成すY方
向の変位の検出電圧は、横軸に変位(8mm/di
v)、縦軸に検出電圧(500mV/div)のとき
に、横軸の変位0を中心にその前後でプラスのなだらか
な立ち上がりと立ち下がりの検出電圧となる。
検出センサによれば、検出対象9、10の変位方向
(X,Y)に対して、それぞれW字状波形7と台形状波
形8の異なる検出電圧が得られるという特徴を有する。
検出センサの検出範囲を示す。ここでは、検出対象41
として、例えば、厚さ1mm、幅100mm、長さ15
0mmの鉄板を、幅50mm、長さ100mmのコイル
を2つ組み合わせて、幅約80mm、長さ100mm、
厚み約2mmの組み合わされた2組のコイルを有する位
置検出センサ40に対して図4に示す左側から接近させ
たときの、X方向の検出対象41の変位に対する位置検
出センサ40の検出範囲42を測定した。図14に示し
た従来の位置検出センサ140の検出範囲142はなだ
らかな勾配であったのに対して、図4に示す本実施の形
態の位置検出センサ40の検出範囲42は、検出対象4
1の鉄板の端部付近が2つのコイルを重ねたセンサの中
心に到達する付近で、急峻な検出感度の上昇を示すもの
である。
出センサによれば、従来検出が困難であった細い幅の検
出対象を十分な感度で検出することができるので、位置
決め精度のよい高精度な近接スイッチを実現することが
できる。
てさらに高精度化を図るための本実施の形態の他の位置
検出センサについて図5及び図6を用いて説明する。図
1に示した本実施の形態の位置検出センサの2つのドラ
イブコイル1及び検出コイル3を重ね合わせるX方向の
検出対象9の変位に対する、検出対象9のエッジ付近の
急峻な立ち上がり及び立ち下がりを示すW字状波形7を
成す検出電圧のうち、急峻な立ち上がり及び立ち下がり
の前後に小さな立ち下がり及び立ち上がりを示すオーバ
ーシュート状の小山波形が現れている。
ては、このような小山によって制御ミスを誘発すること
が考えられるため、高精度な位置決めを必要とする用途
に対応するため、以下に述べる手段によりこの小山を除
去するようにした。
2のうち、重ね合わせた側と反対側の端子61、63の
側の上述したオーバーシュート状の小山に対応する一部
を検出対象と反対方向に検出対象から離れるように折り
曲げるように構成した。
したと同様である。具体的には、図2に矢印で示すよう
に、2組のコイルを近づけて、図6に示すように2組の
コイル60、62のそれぞれ端子61、63の反対側の
一方の一部を他方の一部の上に接合状態で重ね合わせ
る。
ンサの高精度化に関する構成について図5を用いて説明
する。なお、図1に示したものに対応するものには同一
の符号を付して、図1と異なる点のみを説明し、同一の
ものの説明を省略する。ここで、図5に示すように、2
組のコイルの一方のコイルをドライブコイル50として
端子51にドライブ電圧となる高周波電圧を印加し、他
方のコイルを検出コイル52として端子53から交流の
検出電圧を得るように構成する。
イル50の端子51に高周波発振回路5を接続し、検出
コイル52の端子53に同期検波回路6を接続すること
により、検出対象9の変位に対応した直流検出電圧を得
ることができる。
センサの2つのドライブコイル50及び検出コイル52
を重ね合わせるX方向の検出対象9の変位に対する、検
出対象9のエッジ付近の急峻な立ち上がり及び立ち下が
りを示すW字状波形54を成す検出電圧のうち、急峻な
立ち上がり及び立ち下がりの前後に現れていた小さな立
ち下がり及び立ち上がりを示すオーバーシュート状の小
山波形を除去することができる。これにより、例えば、
W字状波形54のゼロクロス点を検出することにより幅
の狭い検出対象9の位置決めを高精度ですることができ
る。
ル50及び検出コイル52は、各辺40mm、巻数30
Tの平面状のコイルであり、図1に示したと同様に重ね
合わせる。そして、図1と同様に検出対象9を図5の左
下から右上にX方向に変位させたときの同期検波回路6
から出力された検出電圧のX方向変位の波形を観測す
る。図1のX方向変位のW字状波形7は波形の両側にオ
ーバーシュート状のわずかな小山が現れる。この小山の
欠点は、高精度に機械装置をW字状波形7のゼロクロス
点を目標にして位置決めさせようとするとき、誤った位
置に位置決めしてしまう恐れがある点である。
に対応する2つのドライブコイル50及び検出コイル5
2の一部を検出対象9と反対方向に検出対象から離れる
ように折り曲げるようにした。検出対象9と2つのドラ
イブコイル50及び検出コイル52との間隙や、検出対
象9の寸法形状に応じて2つのドライブコイル50及び
検出コイル52の一部を曲げることで、図5に示すW字
状の波形の両側にオーバーシュート状の小山がないW字
状波形54を得ることができる。
てさらに高精度化を図るための本実施の形態の他の位置
検出センサについて図7及び図8を用いて説明する。上
述した図5に示した本実施の形態の他の位置検出セン
サ、2つのドライブコイル1及び検出コイル3を重ね合
わせるX方向の検出対象9の変位に対しては、検出対象
9のエッジ付近で急峻な立ち上がり及び立ち下がりを示
す、概してW字状波形54を成す検出電圧が得られ、X
方向と直交するY方向の検出対象10の変位に対しては
概して台形状波形8を成す検出電圧が得られ、X方向と
Y方向とで検出対象9、10の位置決めの検出精度が異
なる。そこで、以下に述べる手段によりY方向でもX方
向と同様にW字状波形を得るようにして、X・Yのどち
らかの方向からの変位にもW字状波形を得ることができ
るようにした。
2のうち、図3に示した重ね合わせ方向と直交する方向
に同じ長さだけずらして端子81、83の側以外の角部
を互いに重ね合わせるように構成した。
ンサの高精度化に関する接続構成について図7を用いて
説明する。なお、図1に示したものに対応するものには
同一の符号を付して、図1と異なる点のみを説明し、同
一のものの説明を省略する。ここで、図7に示すよう
に、2組のコイルの一方のコイルをドライブコイル70
として端子71にドライブ電圧となる高周波電圧を印加
し、他方のコイルを検出コイル72として端子73から
交流の検出電圧を得るように構成する。
イル70の端子71に高周波発振回路5を接続し、検出
コイル72の端子73に同期検波回路6を接続すること
により、検出対象9の変位に対応した直流検出電圧を得
ることができる。
センサの2つのドライブコイル70及び検出コイル72
を重ね合わせるX方向及びY方向の検出対象9、10の
変位に対する、検出対象9、10のエッジ付近の急峻な
立ち上がり及び立ち下がりを示すW字状波形74、75
を成す検出電圧を得ることができる。このようにするこ
とにより、Y方向でもX方向と同様にW字状波形74、
75を得ることにより、検出精度を向上させることがで
きる。
てさらに高精度化を図るための本実施の形態の他の位置
検出センサについて図9を用いて説明する。上述したと
同様に、図7に示した本実施の形態の位置検出センサの
2つのドライブコイル70及び検出コイル72を重ね合
わせるX方向の検出対象9、10の変位に対する、検出
対象9、10のエッジ付近の急峻な立ち上がり及び立ち
下がりを示すW字状波形74、75を成す検出電圧のう
ち、急峻な立ち上がり及び立ち下がりの前後に小さな立
ち下がり及び立ち上がりを示すオーバーシュート上の小
山波形が現れている。
途においては、このような小山によって制御ミスを誘発
することが考えられるため、高精度な位置決めを必要と
する用途に対応するため、以下に述べる手段によりこの
小山を除去するようにした。
2のうち、重ね合わせた角部側と反対側の端子91、9
3を含む3つの角部側の一部を検出対象9、10と反対
方向に検出対象9、10から離れるように折り曲げるよ
うに構成した。
ンサの高精度化に関する構成について図9を用いて説明
する。なお、図1に示したものに対応するものには同一
の符号を付して、図1と異なる点のみを説明し、同一の
ものの説明を省略する。
の一方のコイルをドライブコイル90として端子91に
ドライブ電圧となる高周波電圧を印加し、他方のコイル
を検出コイル92として端子93から交流の検出電圧を
得るように構成する。
イル90の端子91に高周波発振回路5を接続し、検出
コイル92の端子93に同期検波回路6を接続すること
により、検出対象9、10の変位に対応した高精度の直
流検出電圧を得ることができる。
センサの2つのドライブコイル90及び検出コイル92
を重ね合わせるX方向の検出対象9、10の変位に対す
る、検出対象9、10のエッジ付近の急峻な立ち上がり
及び立ち下がりを示すW字状波形94、95を成す検出
電圧のうち、急峻な立ち上がり及び立ち下がりの前後に
現れていた小さな立ち下がり及び立ち上がりを示すオー
バーシュート上の小山波形を除去することができる。こ
れにより、例えば、W字状波形94、95のゼロクロス
点を検出することにより幅の狭い検出対象9、10の位
置決めを高精度ですることができる。
て、検出対象のエッジ付近で急峻な変化を示すという特
長を生かした使用法として、検出対象を一枚の金属板で
はなくて細い金属を等間隔に並べた格子を検出する、他
の位置検出センサについて図10を用いて説明する。な
お、図5に示したものに対応するものには同一の符号を
付して、図5と異なる点のみを説明し、同一のものの説
明を省略する。
た短冊状の格子であり、図5に示した位置検出センサを
用いてX方向の検出対象100の短冊状の格子の位置が
検出されるものである。
の一方のコイルをドライブコイル50として端子51に
ドライブ電圧となる高周波電圧を印加し、他方のコイル
を検出コイル52として端子53から交流の検出電圧を
得るように構成する。
イル50の端子51に高周波発振回路5を接続し、検出
コイル52の端子53に同期検波回路6を接続すること
により、検出対象100の変位に対応したSIN状波形
101の検出電圧を得ることができる。
出センサの2つのドライブコイル50及び検出コイル5
2を重ね合わせるX方向の検出対象100の変位に対す
る、検出対象100の間欠的に連続した短冊状の格子の
エッジ付近の急峻な立ち上がり及び立ち下がりを繰り返
すSIN状波形101を成す検出電圧を得ることができ
る。これにより、例えば、SIN状波形101のゼロク
ロス点をコンパレータにより検出してパルス波形に変換
することにより、検出対象100の連続した短冊状の格
子の位置決めをすることにより、機械装置の移動距離を
知るパルス発生器として利用することができる。
例えば、幅約6mm、長さ70mmの細いアルミ板を1
2mmピッチで規則正しく並べたストライプ状の検出対
象100を用いる。2つのドライブコイル50及び検出
コイル52は図5に示したものと同じものを用いる。検
出対象100と2つのドライブコイル50及び検出コイ
ル52との間隙を0.5mmとし、図10において検出
対象100を矢印で示すX方向に変位させると、図10
に示すSIN状波形101が得られる。なお、SIN状
波形101は、横軸に変位(2mm/div)、縦軸に
検出電圧(500mV/div)を示している。これか
らわかるように、ストライプ状の検出対象100のピッ
チに対応したゼロクロス点を有するSIN状波形101
を得ることができる。なお、このストライプ状の検出対
象100は、2つのドライブコイル50及び検出コイル
52から離れた左上又は右下の端部がX方向につながっ
た櫛歯状形状であっても同様の効果が得られることが実
験により確認されている。
るには、機械装置の駆動機構の回転部分にエンコーダな
どを取り付けて間接的に機械装置の移動距離を測定して
いたが、上述した本実施の形態によれば、機械装置に本
実施の形態の位置検出センサを取り付けて床(走行面)
に検出対象100のような間欠的に連続した短冊状の格
子を形成することにより、床(走行面)から直接的に機
械装置の移動距離を正確に測定することができる。
て、2組のセンサを用意して各々のセンサから出力され
るアナログ検出信号の位相差が90度となる位置にX方
向にオフセットして固定する、他の位置検出センサにつ
いて図11を用いて説明する。なお、図10に示したも
のに対応するものには同一の符号を付して、図10と異
なる点のみを説明し、同一のものの説明を省略する。
た短冊状の格子であり、図5に示した位置検出センサを
位相差が90度となる位置にX方向にオフセットさせて
2組用いてX方向の検出対象100の短冊状の格子の位
置が更に高精度に検出されるものである。
したものに対して、更に、2組のコイルの一方のコイル
をドライブコイル110として端子111にドライブ電
圧となる高周波電圧を印加し、他方のコイルを検出コイ
ル112として端子113から交流の検出電圧を得るよ
うに構成する。
コイル110の端子111に高周波発振回路5を接続
し、検出コイル112の端子113に同期検波回路11
4を接続することにより、検出対象100の変位に対応
したCOS状波形115の検出電圧を得ることができ
る。
出センサのX方向の検出対象100の変位に対する、検
出対象100の間欠的に連続した短冊状の格子のエッジ
付近の急峻な立ち上がり及び立ち下がりを繰り返すSI
N状波形101及びCOS状波形115を成す検出電圧
を得ることができる。これにより、例えば、SIN状波
形101及びCOS状波形115のゼロクロス点をそれ
ぞれコンパレータにより検出してパルス波形に変換する
ことにより、検出対象100の連続した短冊状の格子の
位置決めに加えて、更に、エンコーダ等に用いられてい
る周知のロジック回路の技術を用いれば、移動方向や反
転を知るための方向判別信号を容易に生成することがで
きる。
びCOS状波形115を得ることができれば、SIN状
波形101及びCOS状波形115と周知の内挿回路と
を用いて、高分解能なパルスを得ることができる。この
場合、SIN状波形101及びCOS状波形115は理
想的なSIN状波形及びCOS波形と比較すると歪みが
あるため元の精度の1/10程度が実用的な分解能の範
囲となる。例えば10mmピッチの元信号を10分割す
れば、1mmピッチのパルス出力を得ることができる。
これにより、変位に応じた高分解能な位置決めにより、
高精度な位置決めを行うことができる。
て、検出対象を歯車状の回転体に替えた場合の、他の位
置検出センサについて図12を用いて説明する。なお、
図11に示したものに対応するものには同一の符号を付
して、図11と異なる点のみを説明し、同一のものの説
明を省略する。
り、θ方向の検出対象124の歯車の山部または谷部の
位置が高精度に検出されるものである。なお、ドライブ
コイル120と検出コイル122の構造と重なり合わせ
は図1に示したものと同様である。
た2組のコイルの成す平面を検出対象124の山部また
は谷部に対向させるように配置し、2組のコイルの一方
のコイルをドライブコイル120として端子121にド
ライブ電圧となる高周波電圧を印加し、他方のコイルを
検出コイル122として端子123から交流の検出電圧
を得るように構成する。
コイル120の端子121に高周波発振回路5を接続
し、検出コイル122の端子123に包絡線検波回路1
26を接続することにより、検出対象124の変位に対
応したCOS状波形がプラス方向にオフセットした検出
波形125の検出電圧を得ることができる。
出センサのθ方向の検出対象124の変位に対する、検
出対象124の連続した山部または谷部付近の急峻な立
ち上がり及び立ち下がりを繰り返すCOS状波形がプラ
ス方向にオフセットした検出波形125を成す検出電圧
を得ることができる。これにより、例えば、検出波形1
25のオフセット分を引いた波形のゼロクロス点をそれ
ぞれコンパレータにより検出してパルス波形に変換する
ことにより、検出対象124の連続した山部または谷部
の位置決めに加えて、さらに、歯車の角速度や回転数の
検出をすることができる。上述した位置検出センサは、
検出コイルに巻き線からなるコイルのみを使用している
ため、半導体部品を用いることができない悪環境下、例
えば、小型高出力モータに取り付けられた高温になる歯
車の位置を検出する用途に利用することができる。
車は、直径/歯数で示されるモジュール:2.5mm、
半径線と曲面への接線のなす角、つまり、インボリュー
ト歯形とピッチ円との交わるピッチ点において、ピッチ
円の切線とインボリュート曲線に立てた垂線の間の角で
示される圧力角:20度、歯数:60、機械構造用炭素
鋼の歯車である。回転数約3RPM(1分間の回転数)
〜2000RPMの範囲においては、大きな変化がなく
上述したような検出波形125が得られた。従って、従
来から知られている巻線と永久磁石とで構成された発電
型検出器では、検出できないような微低速の用途にも応
用することができる。
は、検出対象である金属の近接または離隔に応じた検出
信号を検出することにより上記検出対象の位置を検出す
る位置検出センサにおいて、概して平面上に配した2つ
のコイルを有し、上記2つのコイルのうち第1のコイル
と、第2のコイルの一部を重ね、且つ上記2つのコイル
のうち一方のコイルに高周波電圧を印加してドライブコ
イル1とし、他方のコイルを検出コイル3とするので、
ドライブコイル1に印加した高周波電圧によりドライブ
コイル1及び検出コイル3に磁界が発生し、2つのコイ
ルの重ねられた部分の付近に検出対象9が近づくとこの
検出対象9を通過する磁束によって大きな渦電流が発生
し、この大きな渦電流により大きな磁界の損失が生じる
ため、2つのコイルの重ねられた部分の付近で急峻に上
昇する検出感度を示すので、これにより、検出コイル3
に流れる電流又は電圧の損失が生じるので、この電流又
は電圧の損失を検出することにより、2つのコイルの重
ねられた部分の位置に対する検出対象9の位置の一致を
検出することができる。
上述において、上記検出対象9が上記2つのコイル付近
にないときに上記検出コイル3から出力される交流の検
出信号が最小となるように上記2つのコイルを重ね合わ
せたので、予めオフセットのない位置に2つのコイルを
固定することにより、検出感度のよい検出電圧を得るこ
とができる。
以下のように応用することも可能である。上記検出対象
9が上記2つのコイル付近にないときに上記検出コイル
3から出力される検出信号の電圧レベルが最小とならな
い位置に重ね合わせ、上記検出信号を包絡線検波回路を
用いて検出することで、検出電圧にオフセットが生じる
ため、同期信号を必要としない簡単な包絡線検波回路に
よって、検出感度のよい検出電圧を得ることができる。
上述において、上記2つのコイルの一部を上記検出対象
9と逆方向に曲げたので、2つのコイルの重ねられた部
分と反対側のコイルの部分に発生した磁界に対して、2
つのコイルの重ねられた部分と反対側のコイルの付近に
検出対象が近づくとこの検出対象9を通過する磁束によ
って発生する小さな渦電流を無くし、この小さな渦電流
により生じる小さな磁界の損失をなくすることができ、
これにより、2つのコイルの重ねられた部分と反対側の
コイルの部分に対応する位置で発生する小さなオーバー
シュート状の小山の検出電圧をなくすことができる。
上述において、上記検出対象9である非磁性の金属の変
位に対応して変位の方向によって台形状波形8の出力又
はW字状波形7を成す検出信号を出力するので、2つの
コイルの重ねられた部分に対して、重ねられる方向また
はこれと直交する方向とで異なる検出信号を得ることが
できるので、検出対象9の位置の検出と共に、検出対象
9の異なる2つの移動方向を区別して検出することがで
きる。
上述において、上記検出対象9である非磁性の金属の変
位に対応して変位の方向に関わらずW字状波形74、7
5を成す検出信号を出力するので、2つのコイルの重ね
られた部分に対して、重ねられる方向またはこれと直交
する方向とで同じW字状の検出信号を得ることができる
ので、W字状の検出信号のゼロクロス点を検出すること
により、高精度の位置検出により、高精度の検出対象の
位置決めを行うことができる。
上述において、変位方向に対して一定の間隔に並べられ
た検出対象9の位置を順次検出し、上記検出対象9の変
位に対応した検出信号を出力するので、機械装置に位置
検出センサを取り付けて床(走行面)に間欠的に連続し
た短冊状の格子のような検出対象100を形成すること
により、床(走行面)から直接的に機械装置の移動距離
を正確に測定することができ、また、歯車状の回転体の
検出対象124に対して、回転方向θの検出対象124
の歯車の山部または谷部の位置を高精度に検出すること
ができる。
ムは、概して平面上に配した2つのコイルを有し、上記
2つのコイルのうち第1のコイルと、第2のコイルの一
部を重ね、且つ上記2つのコイルのうち一方のコイルに
高周波電圧を印加してドライブコイル1とし、他方のコ
イルを検出コイル3とすることにより、検出対象である
金属の近接または離隔に応じた検出信号を検出すること
により上記検出対象の位置を検出する位置検出センサを
用いた移動距離検出システムにおいて、一定間隔に並べ
られた検出対象100である金属の位置を順次検出し、
上記検出対象100の変位に対応した検出信号を累積カ
ウントして、上記検出対象100の移動距離情報を得る
ようにしたので、機械装置に位置検出センサを取り付け
て床(走行面)に検出対象100のような間欠的に連続
した短冊状の格子を形成することにより、床(走行面)
から直接的に機械装置の累積移動距離を正確に測定する
ことができ、また、検出対象124が歯車状の回転体に
対して、回転方向の検出対象124の歯車の山部または
谷部の累積移動距離を正確に測定することができる。
ムは、上述において、同じ特性の位置検出センサを2組
設け、上記2つの位置検出センサから出力される検出信
号の位相差が90度或いは90度+n×180度となる
ように上記2つの位置検出センサを配して、SIN状お
よびCOS状の2つの検出信号を得るようにしたので、
これにより、SIN状波形101及びCOS状波形11
5のゼロクロス点をそれぞれコンパレータにより検出し
てパルス波形に変換することにより、検出対象100の
連続した短冊状の格子の高精度な位置決めをすることが
できる。
ムは、上述において、上記SIN状およびCOS状の2
つのアナログの検出信号より、上記変位の方向分別信号
を得るようにしたので、これにより、SIN状波形10
1及びCOS状波形115のゼロクロス点をそれぞれコ
ンパレータにより検出してパルス波形に変換することに
より、検出対象100の連続した短冊状の格子の位置決
めに加えて、更に、エンコーダ等に用いられている周知
のロジック回路の技術を用いれば、移動方向や反転を知
るための方向判別信号を容易に生成することができる。
ムは、上述において、上記SIN状およびCOS状の2
つのアナログの検出信号より、内挿回路を用いて、変位
に対して高分解能なパルス出力を得るようにしたので、
SIN状波形101及びCOS状波形115と周知の内
挿回路とを用いて、高分解能なパルスを得ることによ
り、より高分解能で高精度の位置決めをすることができ
る。
ある金属の近接または離隔に応じた検出信号を検出する
ことにより上記検出対象の位置を検出する位置検出セン
サにおいて、概して平面上に配した2つのコイルを有
し、上記2つのコイルのうち第1のコイルと、第2のコ
イルの一部を重ね、且つ上記2つのコイルのうち一方の
コイルに高周波電圧を印加してドライブコイルとし、他
方のコイルを検出コイルとするので、ドライブコイルに
印加した高周波電圧によりドライブコイル及び検出コイ
ルに磁界が発生し、2つのコイルの重ねられた部分の付
近に検出対象が近づくとこの検出対象を通過する磁束に
よって大きな渦電流が発生し、この大きな渦電流により
大きな磁界の損失が生じるため、2つのコイルの重ねら
れた部分の付近で急峻に上昇する検出感度を示すので、
これにより、検出コイルに流れる電流又は電圧の損失が
生じるので、この電流又は電圧の損失を検出することに
より、2つのコイルの重ねられた部分の位置に対する検
出対象の位置の一致を検出することができるという効果
を奏する。
おいて、上記検出対象が上記2つのコイル付近にないと
きに上記検出コイルから出力される交流の検出信号が最
小となるように上記2つのコイルを重ね合わせたので、
予めオフセットのない位置に2つのコイルを固定するこ
とにより、検出感度のよい検出電圧を得ることができる
という効果を奏する。
おいて、上記検出対象が上記2つのコイル付近にないと
きに上記検出コイルから出力される検出信号の電圧レベ
ルが最小とならない位置に重ね合わせ、上記検出信号を
包絡線検波回路を用いて検出することで、検出電圧にオ
フセットが生じるため、同期信号を必要としない簡単な
包絡線検波回路によって、検出感度のよい検出電圧を得
ることができるという効果を奏する。
おいて、上記2つのコイルの一部を上記検出対象と逆方
向に曲げたので、2つのコイルの重ねられた部分と反対
側のコイルの部分に発生した磁界に対して、2つのコイ
ルの重ねられた部分と反対側のコイルの付近に検出対象
が近づくとこの検出対象を通過する磁束によって発生す
る小さな渦電流を無くし、この小さな渦電流により生じ
る小さな磁界の損失をなくすることができ、これによ
り、2つのコイルの重ねられた部分と反対側のコイルの
部分に対応する位置で発生する小さなオーバーシュート
状の小山の検出電圧をなくすことができるという効果を
奏する。
おいて、上記検出対象である非磁性の金属の変位に対応
して変位の方向によって台形状の出力又はW字状を成す
検出信号を出力するので、2つのコイルの重ねられた部
分に対して、重ねられる方向またはこれと直交する方向
とで異なる検出信号を得ることができるので、検出対象
の位置の検出と共に、検出対象の異なる2つの移動方向
を区別して検出することができるという効果を奏する。
おいて、上記検出対象である非磁性の金属の変位に対応
して変位の方向に関わらずW字状を成す検出信号を出力
するので、2つのコイルの重ねられた部分に対して、重
ねられる方向またはこれと直交する方向とで同じW字状
の検出信号を得ることができるので、W字状の検出信号
のゼロクロス点を検出することにより、高精度の位置検
出により、高精度の検出対象の位置決めを行うことがで
きるという効果を奏する。
おいて、変位方向に対して一定の間隔に並べられた検出
対象の位置を順次検出し、上記検出対象の変位に対応し
た検出信号を出力するので、機械装置に位置検出センサ
を取り付けて床(走行面)に検出対象のような間欠的に
連続した短冊状の格子を形成することにより、床(走行
面)から直接的に機械装置の移動距離を正確に測定する
ことができ、また、検出対象が歯車状の回転体に対し
て、回転方向の検出対象の歯車の山部または谷部の位置
を高精度に検出することができるという効果を奏する。
概して平面上に配した2つのコイルを有し、上記2つの
コイルのうち第1のコイルと、第2のコイルの一部を重
ね、且つ上記2つのコイルのうち一方のコイルに高周波
電圧を印加してドライブコイルとし、他方のコイルを検
出コイルとすることにより、検出対象である金属の近接
または離隔に応じた検出信号を検出することにより上記
検出対象の位置を検出する位置検出センサを用いた移動
距離検出システムにおいて、一定間隔に並べられた検出
対象である金属の位置を順次検出し、上記検出対象の変
位に対応した検出信号を累積カウントして、上記検出対
象の移動距離情報を得るようにしたので、機械装置に位
置検出センサを取り付けて床(走行面)に検出対象のよ
うな間欠的に連続した短冊状の格子を形成することによ
り、床(走行面)から直接的に機械装置の累積移動距離
を正確に測定することができ、また、検出対象が歯車状
の回転体に対して、回転方向の検出対象の歯車の山部ま
たは谷部の累積移動距離を正確に測定することができる
という効果を奏する。
上述において、同じ特性の位置検出センサを2組設け、
上記2つの位置検出センサから出力される検出信号の位
相差が90度或いは90度+n×180度となるように
上記2つの位置検出センサを配して、SIN状およびC
OS状の2つの検出信号を得るようにしたので、これに
より、SIN状波形及びCOS状波形のゼロクロス点を
それぞれコンパレータにより検出してパルス波形に変換
することにより、検出対象の連続した短冊状の格子の高
精度な位置決めをすることができるという効果を奏す
る。
上述において、上記SIN状およびCOS状の2つのア
ナログの検出信号より、上記変位の方向分別信号を得る
ようにしたので、これにより、SIN状波形及びCOS
状波形のゼロクロス点をそれぞれコンパレータにより検
出してパルス波形に変換することにより、検出対象の連
続した短冊状の格子の位置決めに加えて、更に、エンコ
ーダ等に用いられている周知のロジック回路の技術を用
いれば、移動方向や反転を知るための方向判別信号を容
易に生成することができるという効果を奏する。
上述において、上記SIN状およびCOS状の2つのア
ナログの検出信号より、内挿回路を用いて、変位に対し
て高分解能なパルス出力を得るようにしたので、SIN
状波形及びCOS状波形と周知の内挿回路とを用いて、
高分解能なパルスを得ることにより、より高分解能で高
精度の位置決めをすることができるという効果を奏す
る。
成を示すブロック図である。
す図である。
囲を示す図である。
成を示すブロック図である。
を示す図である。
成を示すブロック図である。
を示す図である。
成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
ある。
ある。
ル、4……端子、5……高周波発振回路、6……同期検
波回路、7……W字状波形、8……台形状波形、9……
検出対象、10……検出対象、20……コイル、21…
…端子、22……コイル、23……端子、30……コイ
ル、31……端子、32……コイル、33……端子、4
0……位置検出センサ、41……検出対象、42……検
出範囲、50……ドライブコイル、51……端子、52
……検出コイル、53……端子、54……W字状波形、
60……コイル、61……端子、62……コイル、63
……端子、70……ドライブコイル、71……端子、7
2……検出コイル、73……端子、74……W字状波
形、75……W字状波形、80……コイル、81……端
子、82……コイル、83……端子、90……ドライブ
コイル、91……端子、92……検出コイル、93……
端子、94……W字状波形、95……W字状波形、10
0……検出対象、101……SIN状波形、110……
ドライブコイル、111……端子、112……検出コイ
ル、113……端子、114……同期検波回路、115
……COS状波形、124……検出対象、120……ド
ライブコイル、121……端子、122……検出コイ
ル、123……端子、125……検出波形、126……
包絡線検波回路、
Claims (11)
- 【請求項1】 検出対象である金属の近接または離隔に
応じた検出信号を検出することにより上記検出対象の位
置を検出する位置検出センサにおいて、 概して平面上に配した2つのコイルを有し、 上記2つのコイルのうち第1のコイルと、第2のコイル
の一部を重ね、 且つ上記2つのコイルのうち一方のコイルに高周波電圧
を印加してドライブコイルとし、 他方のコイルを検出コイルとすることを特徴とする位置
検出センサ。 - 【請求項2】 請求項1記載の位置検出センサにおい
て、 上記検出対象が上記2つのコイル付近にないときに上記
検出コイルから出力される交流の検出信号が最小となる
ように上記2つのコイルを重ね合わせたことを特徴とす
る位置検出センサ。 - 【請求項3】 請求項1記載の位置検出センサにおい
て、 上記検出対象が上記2つのコイル付近にないときに上記
検出コイルから出力される検出信号の電圧レベルが最小
とならない位置に重ね合わせ、上記検出信号を包絡線検
波回路を用いて検出することを特徴とする位置検出セン
サ。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の位置検出センサに
おいて、 上記2つのコイルの一部を上記検出対象と逆方向に曲げ
たことを特徴とする位置検出センサ。 - 【請求項5】 請求項2又は4記載の位置検出センサに
おいて、 上記検出対象である非磁性の金属の変位に対応して変位
の方向によって台形状の出力又はW字状を成す検出信号
を出力することを特徴とする位置検出センサ。 - 【請求項6】 請求項2又は4記載の位置検出センサに
おいて、 上記検出対象である非磁性の金属の変位に対応して変位
の方向に関わらずW字状を成す検出信号を出力すること
をことを特徴とする位置検出センサ。 - 【請求項7】 請求項2乃至5のいずれか1項に記載さ
れた位置検出センサにおいて、 変位方向に対して一定の間隔に並べられた検出対象の位
置を順次検出し、上記検出対象の変位に対応した検出信
号を出力することを特徴とする位置検出センサ。 - 【請求項8】 概して平面上に配した2つのコイルを有
し、 上記2つのコイルのうち第1のコイルと、第2のコイル
の一部を重ね、 且つ上記2つのコイルのうち一方のコイルに高周波電圧
を印加してドライブコイルとし、 他方のコイルを検出コイルとすることにより、検出対象
である金属の近接または離隔に応じた検出信号を検出す
ることにより上記検出対象の位置を検出する位置検出セ
ンサを用いた移動距離検出システムにおいて、 一定間隔に並べられた検出対象である金属の位置を順次
検出し、上記検出対象の変位に対応した検出信号を累積
カウントして、上記検出対象の移動距離情報を得るよう
にしたことを特徴とする移動距離検出システム。 - 【請求項9】 請求項8に記載された移動距離検出シス
テムにおいて、 同じ特性の位置検出センサを2組設け、上記2つの位置
検出センサから出力される検出信号の位相差が90度或
いは90度+n×180度となるように上記2つの位置
検出センサを配して、SIN状およびCOS状の2つの
検出信号を得るようにしたことを特徴とする移動距離検
出システム。 - 【請求項10】 請求項9に記載された移動距離検出シ
ステムにおいて、 上記SIN状およびCOS状の2つのアナログの検出信
号より、上記変位の方向分別信号を得るようにしたこと
を特徴とする移動距離検出システム。 - 【請求項11】 請求項9又は10に記載された移動距
離検出システムにおいて、 上記SIN状およびCOS状の2つのアナログの検出信
号より、内挿回路を用いて、変位に対して高分解能なパ
ルス出力を得るようにしたことを特徴とする移動距離検
出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35081297A JP3306620B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 位置検出センサおよび移動距離検出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35081297A JP3306620B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 位置検出センサおよび移動距離検出システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11185578A JPH11185578A (ja) | 1999-07-09 |
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Family
ID=18413051
Family Applications (1)
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JP35081297A Expired - Lifetime JP3306620B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 位置検出センサおよび移動距離検出システム |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015181955A1 (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-03 | 三菱電機株式会社 | エレベータの位置検出装置 |
Families Citing this family (1)
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JP2005156348A (ja) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Okuma Corp | 位置検出装置 |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP35081297A patent/JP3306620B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015181955A1 (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-03 | 三菱電機株式会社 | エレベータの位置検出装置 |
JPWO2015181955A1 (ja) * | 2014-05-30 | 2017-04-20 | 三菱電機株式会社 | エレベータの位置検出装置 |
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