JP3306569B2 - トラック等車両荷台のテールゲート構成パネルの結合装置 - Google Patents

トラック等車両荷台のテールゲート構成パネルの結合装置

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JP3306569B2
JP3306569B2 JP04880795A JP4880795A JP3306569B2 JP 3306569 B2 JP3306569 B2 JP 3306569B2 JP 04880795 A JP04880795 A JP 04880795A JP 4880795 A JP4880795 A JP 4880795A JP 3306569 B2 JP3306569 B2 JP 3306569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テールゲートリフタ
(荷台後側壁昇降機)を備えたトラック等車両荷台のテ
ールゲート構成パネルの結合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等車両には、重量物の積
降しを行なうために荷台後部にテールゲートリフタが備
えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テールゲートリフタに備えられたテールゲートの構成パ
ネルは、主に鉄製であるため、重量が重く、かつ錆びる
という問題があった。
【0004】そこで、従来、アルミニウム製のテールゲ
ートが開発されたが、ゲート構成パネル同志を溶接によ
り結合していたため、高度な溶接技能が必要であり、か
つ工数も多くかゝるため、製造コストが非常に高くつく
という問題があった。
【0005】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、テールゲートがアルミニウム中空押出形材製
で、テールゲートの薄型化および軽量化を実現し得、し
かも溶接によらず、ゲート構成パネル同志を組み合わせ
て簡単にかつ確実に結合することができ、素人でも組立
作業が可能であるとともに、組立工数が少なく、従って
製造コストが安くつくうえに、前後ゲート構成パネルの
結合強度が非常に大きく、さらに美観にすぐれている、
トラック等車両荷台のテールゲート構成パネルの結合装
置を提供しようとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、まず請求項1記載の発明は、テール
ゲートリフタを備えたトラック等車両の荷台において、
テールゲートが、上面に滑止め用凹凸部を有する所要数
の押出形材製パネルによって構成され、前後に隣り合う
2つのゲート構成パネルのうち、前側パネルの後端部の
上下両側壁部の内側に、後方に至るほど内向きに傾斜し
かつ先端に係合用外向き突起を有する一対の連結用後方
傾斜凸部が前側パネルの全長にわたってそれぞれ設けら
れて、前側パネル後端部の上下両側に、パネル下側壁部
と同側の連結用後方傾斜凸部とによって横断面略逆V形
の後方開口凹状部、並びにパネル上側壁部と同側の連結
用後方傾斜凸部とによって横断面略逆V形の後方開口凹
状部がそれぞれ形成され、後側パネルの前端部に、上下
両側縁寄り部分に位置しかつ内面に係合用内向き突起を
有する一対の差込み用前方凸部が後側パネルの全長にわ
たってそれぞれ設けられ、前側パネル後端部上下両側の
横断面略逆V形の後方開口凹状部に、後側パネルの差込
み用前方凸部がそれぞれ嵌め入れられて、係合用外向き
突起と係合用内向き突起とが相互に係り合わせられてい
る、トラック等車両荷台のテールゲート構成パネルの結
合装置を要旨としている。
【0007】上記において、前側パネルの各連結用後方
傾斜凸部に対する係合用外向き突起の角度αは、95±
5°、通常95°程度とする。また、前側パネルの各横
断面略逆V形の後方開口凹状部の開き角度、すなわち前
側パネル後端部の上または下側壁部に対する連結用後方
傾斜凸部の傾斜角度βは15〜25°、好ましくは18
〜22°であり、通常20°とするのが、望ましい。
【0008】つぎに、請求項2記載の発明は、上記請求
項1記載の発明について、前側パネルの下側壁部の内面
と同上側壁部の内面とに、パネルスライド時の摩擦抵抗
を少なくするための凹部が前側パネルの長手方向にそれ
ぞれ設けられているものである。
【0009】また、請求項3記載の発明は、テールゲー
トリフタを備えたトラック等車両の荷台において、テー
ルゲートが、上面に滑止め用凹凸部を有する所要数の押
出形材製パネルによって構成され、前後に隣り合う2つ
のゲート構成パネルのうち、前側パネル後端部に、上下
両側縁寄り部分に位置する一対の差込み用後方凸部と、
これらの内側に位置しかつ後端に係合用外向き突起を有
する一対の連結用後方凸部とが前側パネルの全長にわた
ってそれぞれ設けられ、後側パネルの前端部に、凹陥部
が後側パネルの全長にわたって設けられ、後側パネルの
凹陥部の上下両側壁の内面に、内方に伸びる垂直部と、
これらの先端より前方に伸びる水平部と、同先端より後
方に伸びる後方内向き傾斜部とよりなる上下一対の断面
略横T形の連結用凸部が後側パネルの全長にわたってそ
れぞれ設けられ、前側パネルの上下両差込み用後方凸部
が、後側パネルの断面略横T形の連結用凸部の垂直部よ
り前側の上下両側壁部分と連結用凸部の水平部との間に
それぞれ形成された凹状部内に差し込まれるとともに、
後側パネルの凹陥部内に、前側パネルの上下両連結用後
方凸部が嵌め入れられ、これらの後方凸部後端の係合用
外向き突起が、断面略横T形の上下両連結用凸部の後方
内向き傾斜部の先端部にそれぞれ係り合わせられ、同凹
陥部内に、上下両連結用後方凸部の後端部を内側より押
えて係合用外向き突起と後方内向き傾斜部の先端部との
係合外れを防止する内部押え部材が収められているトラ
ック等車両荷台のテールゲート構成パネルの結合装置を
要旨としている。
【0010】
【作用】上記ゲート構成パネルの結合装置によれば、テ
ールゲートを構成するパネルがアルミニウム中空押出形
材製であり、各パネルの上面には、多数の滑止め用凹凸
部が設けられているから、荷物の積降し作業を行なうさ
い、荷物自体の滑りを防いだり、作業者の足が滑るのを
防止することができ、安全性が高いものである。
【0011】またとくに、請求項1記載の発明では、前
後に隣り合うゲート構成パネルの結合のさい、前側パネ
ル後端部の上下両側の横断面略逆V形の凹状部に、後側
パネルの上下両差込み用前方凸部をそれぞれ嵌め合わせ
ると、連結用後方傾斜凸部後端の係合用外向き突起と、
差込み用前方凸部の係合用内向き突起とが当たり、係合
用外向き突起が板状連結用後方傾斜凸部の素材の弾性に
抗して一旦内側に押しやられた後、係合用内向き突起を
後方に越えて、該係合用内向き突起に後側から係り合わ
せられ、前後両ゲート構成パネルを連結することができ
る。
【0012】このように、前後両ゲート構成パネルは、
これらの端部同志を互いに嵌め合わせるだけで、ワンタ
ッチで確実に結合することができ、従って非常に作業性
が良く、素人でも組立作業が可能であるとともに、組立
て工数を大幅に削減することができ、従って製造コスト
が安くつく。またゲート構成パネルがアルミニウム中空
押出形材製であるため、薄型化および軽量化を実現し得
るとともに、錆びの発生の心配がなく、美観にすぐれて
いる。
【0013】そして、前側パネルの各横断面略逆V形の
後方開口凹状部の開き角度、すなわち前側パネル後端部
の上または下側壁部に対する板状連結用後方傾斜凸部の
傾斜角度βを例えば20±5°に設定すれば、これらの
連結用後方凸部を前側パネルの後壁に垂直に平行して設
ける場合に比べて、前後両パネル同志の嵌合部の間隔、
すなわち前側パネルの後壁と後側パネルの前壁との間の
間隔を狭くすることができ、曲げ応力に対しても充分な
強度を保つことができ、前後両パネルの結合強度がアッ
プする。
【0014】また前後両ゲート構成パネルの嵌合時にお
いて、両パネルの連結部に前後両側から押込み力が作用
する場合、上記板状連結用後方傾斜凸部の傾斜角度βが
20±5°であるため、ベクトルの変換により押込み力
に対して、連結用後方傾斜凸部を開く方向に分力が作用
し、従ってパネル嵌合時の押込み力を低減することがで
き、嵌合作業が容易である。
【0015】また前後両パネルの嵌合後の状態におい
て、両パネルに、前後両側から引張力が作用すると、上
記板状連結用後方傾斜凸部の傾斜角度βがが20±5°
であるため、ベクトルの変換により引張力に対して、連
結用後方傾斜凸部を閉じる方向に分力が作用し、従って
両パネルの嵌合が外れにくい。
【0016】なお、板状連結用後方傾斜凸部の長さは、
板厚の12〜15倍程度であるのが、好ましい。
【0017】ここで、板状連結用後方傾斜凸部の長さが
短いと、嵌合時の押込み圧力が多大となって、作業性が
劣り、また長すぎると、嵌合後の引張力に対して弱くな
るので、好ましくない。
【0018】なお、前側パネルの各連結用後方傾斜凸部
と、これの先端の係合用外向き突起との間の角度αを、
例えば95±5°に設定することにより、嵌合外れが起
こり難くなり、前後両ゲート構成パネルの嵌合部の動摩
擦係数に関係なく、構造により嵌合力を持たせることが
できる。
【0019】また上記請求項2記載の発明のように、前
側パネルのパネル下側壁部の内面と同上側壁部の内面と
にパネルスライド時の摩擦抵抗を少なくするための凹部
を、同パネルの長手方向にそれぞれ設けるものとする
と、前後両ゲート構成パネルの結合のさいのスライド時
に、両ゲート構成パネルの嵌合のために大きな組立圧力
を必要とせず、組立作業が容易であるとともに、嵌合後
にゲート構成パネルを長手方向に若干移動させる微調整
作業も容易に行なうことができて、作業性にすぐれてい
る。
【0020】また、上記請求項3記載の発明によれば、
後側パネル前端の凹陥部内に、前側パネル後端の一対の
連結用後方凸部を嵌め入れて、両パネルを非常に簡単に
かつ確実に結合することができる。すなわち、後側パネ
ルの凹陥部内に、前側パネルの上下両連結用後方凸部を
嵌め入れると、これらの連結用後方凸部後端の係合用外
向き突起が、後側パネルの凹陥部内の断面略横T形の上
下両連結用凸部の後方内向き傾斜部同志の間を通って、
両係合用外向き突起が、連結用後方凸部の素材の弾性に
より一旦内側に押しやられた後、復元するか、または断
面略横T形の上下両連結用凸部の後方内向き傾斜部の先
端部が、後方内向き傾斜部の素材の弾性により一旦外側
に押しやられた後、復元するか、あるいはまたその両方
の作用により、係合用外向き突起が後方内向き傾斜部の
先端部にそれぞれ後側から係り合わせられる。
【0021】一方、前側パネルの上下両差込み用後方凸
部は、後側パネルの断面略横T形の連結用凸部の垂直部
より前側の上下両側壁部分と連結用凸部の水平部との間
にそれぞれ形成された凹状部内に差し込まれる。
【0022】そして前後両パネルの結合状態において、
最後に、後側パネルの凹陥部内に内部押え部材が、パネ
ルの一端部から挿入されて収められ、この押え部材によ
って前側パネルの上下両連結用後方凸部の後端部が内側
より押えられて、係合用外向き突起と後方内向き傾斜部
の先端部との係合外れが防止せられる。
【0023】こうして結局、前後両パネルを迅速に結合
することができ、組立て工数を大幅に削減することがで
きて、組立て作業が容易である。
【0024】しかも、内部押え部材によって、前側パネ
ルの上下両連結用後方凸部の後端部が内側より押えられ
ているため、係合用外向き突起と後方内向き傾斜部の先
端部との係合が外れにくゝ、相互に結合された前後両パ
ネルの前後方向の引張り力に対する強度、並びに両パネ
ルの垂直方向の曲げに対する強度を大幅に増大すること
ができ、テールゲートの外力による変形を未然に防止す
ることができる。
【0025】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0026】この明細書において、前後、上下および左
右は図2を基準とし、前とは図2の左側、後とは同右側
をいゝ、上とは同図上側、下とは同下側をいゝ、左右は
前方に向かっていうものとする。
【0027】図1〜図5は、この発明の第1実施例を示
すものである。
【0028】まず図5において、トラック(1) には、重
量物の積降しを行なうために荷台(2) の後部にテールゲ
ートリフタ(荷台後側壁昇降機)(3) が備えられてい
る。
【0029】ここで、テールゲート(4) は、リフタ(3)
の左右両脚部(5)(5)のスライド部材(6)(6)の下端部に、
上下方向に揺動自在なようにピン連結され、かつスライ
ド部材(6)(6)の昇降に伴って昇降するようになされてい
る。
【0030】テールゲート(4) は、上面に滑止め用凹凸
部(8)(9)を有する4つのアルミニウム中空押出形材製パ
ネル(7) によって構成されている。後端側のパネル(7c)
を除き、各パネル(7) は、前後に隣り合うパネル(7a)(7
b)同志が嵌め合わせにより結合されるように、同一の断
面形状を有している。
【0031】図1〜図4において、テールゲート(4) の
前後に隣り合う2つのゲート構成パネル(7a)(7b)のう
ち、前側パネル(7a)の後端部の上下両側壁部(13)(13)の
内側に、後方に至るほど内向きに傾斜しかつ先端に係合
用外向き突起(15)(15)を有する一対の連結用後方傾斜凸
部(14)(14)が前側パネル(7a)の全長にわたってそれぞれ
設けられて、前側パネル(7a)後端部の上下両側に、パネ
ル下側壁部(13)と同側の連結用後方傾斜凸部(14)とによ
って横断面略逆V形の後方開口凹状部(16)、並びにパネ
ル上側壁部(13)と同側の連結用後方傾斜凸部(14)とによ
って横断面略逆V形の後方開口凹状部(16)がそれぞれ形
成されている。
【0032】ここで、図3に示すように、前側パネル(7
a)の各連結用後方傾斜凸部(14)と、これの先端の係合用
外向き突起(15)との間の角度αは、通常95°程度とす
る。また、前側パネル(7a)の各横断面略逆V形の後方開
口凹状部(16)の開き角度、すなわち前側パネル(7a)後端
部の下または上側壁部(13)(13)に対する連結用後方傾斜
凸部(14)(14)の傾斜角度βは20°である。
【0033】また上下両側壁部(13)(13)の先端部(13a)
(13a)は薄肉となされていて、これらの先端部(13a)(13
a)のそれぞれ外側に、小さい上下一対の外部突起(22)(2
2)が設けられ、これらの外部突起(22)(22)の内面に、後
方に至るほど外向きに傾斜したテーパ面(27)(27)が設け
られている。
【0034】一方、後側パネル(7b)前端部に、上下両側
縁寄り部分に位置しかつ内面に係合用内向き突起(25)(2
5)を有する一対の差込み用前方凸部(24)(24)が後側パネ
ル(7b)の全長にわたってそれぞれ設けられている。上下
両係合用内向き突起(25)(25)のそれぞれ先端には、後方
に至るほど内向きに傾斜したテーパ面(26)(26)が設けら
れている。
【0035】また差込み用前方凸部(24)(24)のそれぞれ
上下外側に、小さい一対の側壁広がり防止用突起(31)(3
1)が設けられ、これらの側壁広がり防止用突起(31)(31)
の外面に、後方に至るほど外向きに傾斜したテーパ面(3
2)(32)が設けられている。
【0036】なお、これらの後方外向きテーパ面(27)(2
7)(32)(32)の傾斜角度は、45°程度が好ましい。
【0037】また、差込み用前方凸部(24)(24)と側壁広
がり防止用突起(31)(31)との間には、凹状部(23)(23)が
それぞれ形成されている。
【0038】なお、テールゲート(4) の後端側のパネル
(7c)の先端部には、水平状態で後方下向きの傾斜面(10)
が設けられていて、荷物や台車の積降しのさい、大きな
段差をなくし、作業容易なようになされている。
【0039】上記において、テールゲート(4) のゲート
構成パネル(7) の上面には、多数の滑止め用凹凸部(8)
(9)が設けられているから、荷物の積降し作業を行なう
さい、荷物自体の滑りを防いだり、作業者の足が滑るの
を防止することができ、安全性が高い。
【0040】また、前後に隣り合う2つのゲート構成パ
ネル(7a)(7b)を結合するさい、まず図4に示す前後両パ
ネル(7a)(7b)が互いに離れている状態から、前側パネル
(7a)後端部上下両側の横断面略逆V形の後方開口凹状部
(16)(16)と、後側パネル(7b)の上下両差込み用前方凸部
(24)(24)とをそれぞれ嵌め合わせると、連結用後方傾斜
凸部(14)(14)後端の係合用外向き突起(15)(15)と差込み
用前方凸部(24)(24)の係合用内向き突起(25)(25)とが当
たり、係合用外向き突起(15)(15)の横断面円弧状外側面
(18)(18)と係合用内向き突起(25)(25)先端のテーパ面(2
6)(26)とが互いに当接せしめられて、係合用外向き突起
(15)(15)が板状連結用後方傾斜凸部(14)(14)の素材の弾
性に抗して一旦内側に押しやられた後、係合用内向き突
起(25)(25)を後側に越えたところで、同後方傾斜凸部(1
4)(14)の素材の弾性により復元して、係合用外向き突起
(15)(15)と後側パネル(7b)の前壁(17)との間の空隙部(3
0)(30)内に入り込み、同時に、該係合用外向き突起(15)
(15)が係合用内向き突起(25)(25)に後側から係り合わせ
られる(図1〜図3参照)。
【0041】また、前側パネル(7a)の上下両側壁部(13)
(13)の薄肉の先端部(13a)(13a)が、後側パネル(7b)の上
下両差込み用前方凸部(24)(24)とこれらの両外側の側壁
広がり防止用突起(31)(31)との間の凹状部(23)(23)内に
差し込まれる。このとき、前側パネル(7a)の上下両側壁
部(13)(13)の薄肉先端部(13a)(13a)と、これの両外側の
小さい外部突起(22)(22)との間の凹部に、側壁広がり防
止用突起(31)(31)が差し込まれ、両外部突起(22)(22)内
面の後方外向きテーパ面(27)(27)と、後側パネル(7b)の
上下両側壁広がり防止用突起(31)(31)外面の後方外向き
テーパ面(32)(32)とが当接せしめられて、両外部突起(2
2)(22)と上下両側壁広がり防止用突起(31)(31)とが相互
に係り合わせられている。
【0042】上記のように、前後に隣り合う2つのゲー
ト構成パネル(7a)(7b)は、これらの端部同志を互いに嵌
め合わせるだけで、ワンタッチで確実に結合することが
でき、従って非常に作業性がよく、素人でもテールゲー
ト(4) の組立作業が可能であるとともに、組立工数が少
なくてすむ。
【0043】また図3に示すように、前後両パネル(7a)
(7b)の嵌合状態において、前後両パネル(7a)(7b)の連結
部に、前後両側から押込み力(P1)が作用すると、前側パ
ネル(7a)の各横断面略逆V形の後方開口凹状部(16)の開
き角度βが20°であるため、ベクトルの変換により押
込み力(P1)=1に対して、0.34の板状連結用後方傾
斜凸部(14)(14)の開き力(b) が作用する。従って前後両
パネル(7a)(7b)同志の嵌合部の間隔(W) を狭くすること
ができ、曲げ応力に対しても充分な強度を保つことがで
き、前後両パネル(7a)(7b)の結合強度がアップする。
【0044】ところで、図2に示すように、前後両パネ
ル(7a)(7b)の嵌合後の状態において、前後両パネル(7a)
(7b)に、前後両側から引張力(P2)が作用すると、前側パ
ネル(7a)の各横断面略逆V形の後方開口凹状部(16)の開
き角度、すなわち板状連結用後方傾斜凸部の傾斜角度β
が20°であるため、ベクトルの変換により引張力(P2)
=1に対して、板状連結用後方傾斜凸部(14)(14)を閉じ
る方向に0.34の分力(a) が作用し、嵌合が外れにく
い。
【0045】なお、この実施例では、前側パネル(7a)に
おいて、これの後壁(21)の上下両側縁部を厚肉にして、
その内側にテーパ部(20)(20)が設けられているので、や
はり前後両パネル(7a)(7b)の剛性がアップする。
【0046】さらに、同図に示すように、嵌合状態の前
後パネル(7a)(7b)の連結部に上からの外力(P3)が作用し
ても、ベクトルの変換を含め、連結部は相互に干渉し合
うことになり、嵌合外れが生じにくい。
【0047】なお、図3に示すように、前側パネル(7a)
の各連結用後方傾斜凸部(14)の長さ(X) 、すなわち連結
用後方傾斜凸部(14)の前端より凸部(14)後端の係合用外
向き突起(15)の基端までの長さ(X) に対して、同連結用
後方傾斜凸部(14)の前端より係合用外向き突起(15)の先
端間での長さ(Y) が大きすぎると(X<Y)、前後両パ
ネル(7a)(7b)に、前後両側から引張力(P2)が作用する
と、応力を逃がすため、連結用後方傾斜凸部(14)が係合
用内向き突起(25)から逃げるように内方に倒れ、嵌合外
れが起こる。
【0048】そこで、上記のように、前側パネル(7a)の
各連結用後方傾斜凸部(14)と、これの先端の係合用外向
き突起(15)との間の角度αを、95°とすることによ
り、ほゞX=Yとなって、各連結用後方傾斜凸部(14)の
係合用外向き突起(15)で引張り応力が逃げることを防
ぎ、嵌合外れを起こり難くしている。すなわち嵌合部の
動摩擦係数に関係なく、構造により嵌合力を持たせてい
るものである。
【0049】なお、テールゲート(4) の構成パネル(7)
がアルミニウム中空押出形材製であるため、薄型化およ
び軽量化を実現し得るとともに、例えばアルマイト処理
を施したアルミニウム中空押出形材製パネル(7a)(7b)を
用いてテールゲート(4) の組立てが可能なため、美観に
すぐれているものである。
【0050】上記テールゲート(4) における前後両パネ
ル(7a)(7b)の接続部分の嵌合は、相対的なものであるの
で、図示の場合とは逆に、例えば前側パネル(7a)に、内
面に係合用内向き突起(25)(25)を有する差込み用凸部(2
4)(24)が後方突出状に設けられ、後側パネル(7b)に、先
端に係合用外向き突起(15)(15)を有する連結用傾斜凸部
(14)(14)が前方突出状に設けられて、後側パネル(7b)
に、横断面略逆V形の凹状部(16)(16)が前方に開口する
ように形成されていても良い。
【0051】また図示のものは、係合用外向き突起(15)
(15)の外面と係合用内向き突起(25)(25)の内面の両方
に、後方に至るほど内向きに傾斜したテーパ面(18)(18)
(26)(26)が設けられているが、これらのテーパ面(18)(2
6)は、係合用外向き突起(15)(15)の外面と係合用内向き
突起(25)(25)の内面のうちの少なくとも一方に設けられ
ておれば良い。
【0052】つぎに、図6〜図8は、この発明の第2実
施例を示すものである。ここで、上記第1実施例の場合
と異なる点は、主として、前側パネル(7a)のパネル下側
壁部(13)の内面と同上側壁部(13)の内面とにパネルスラ
イド時の摩擦抵抗を少なくするための凹部(19)(19)が前
側パネル(7a)の長手方向にそれぞれ設けられている点に
ある。
【0053】なお、この実施例では、上下両側壁部(13)
(13)の先端部(13a)(13a)は薄肉となされていて、これら
の先端部(13a)(13a)のそれぞれ先端部(13a)(13a)の外面
に、後方に至るほど内向きに傾斜したテーパ面(28)(28)
が設けられ、この後方内向きテーパ面(28)(28)の傾斜角
度γは、5〜10°で、通常8°程度であるのが、好ま
しい。
【0054】また、後側パネル(7b)前端部には、上下両
側縁寄り部分に位置しかつ内面に係合用内向き突起(25)
(25)を有する一対の差込み用前方凸部(24)(24)が後側パ
ネル(7b)の全長にわたってそれぞれ設けられているが、
上下両係合用内向き突起(25)(25)は、テーパー面を長く
とりかつ肉厚を薄くするために、横断面鉤形を有し、か
つ両突起(25)(25)のそれぞれ先端には、後方に至るほど
内向きに傾斜したテーパ面(26)(26)が設けられている。
【0055】さらに、差込み用前方凸部(24)(24)のそれ
ぞれ上下外側に、小さい一対の側壁広がり防止用突起(3
1)(31)が設けられ、これらの側壁広がり防止用突起(31)
(31)の内面に水平面(31a)(31a)が設けられ、この水平面
(31a)(31a)が、上記上下両側壁部(13)(13)の先端部(13
a)(13a)外面のテーパ面(28)(28)と接触しないため、ス
ライド時の摩擦抵抗が少なくなる。
【0056】上記のように、この実施例では、テールゲ
ート(4) において、前側パネル(7a)のパネル下側壁部(1
3)の内面と同上側壁部(13)の内面とにパネルスライド時
の摩擦抵抗を少なくするための凹部(19)(19)が同パネル
(7a)の長手方向にそれぞれ設けられているので、前後に
隣り合う2つのゲート構成パネル(7a)(7b)を結合するさ
い、両パネル(7a)(7b)の押込み力を低減することがで
き、従って両パネル(7a)(7b)の嵌合のために大きな組立
圧力を必要とせず、組立作業が容易であるとともに、嵌
合後に前側パネル(7a)もしくは後側パネル(7b)を長手方
向に若干移動させる微調整作業も容易に行なうことがで
きる。しかも前後両パネル(7a)(7b)の嵌合後の連結部分
は、充分な引張り強度と曲げ強度を有しているものであ
る。
【0057】なお、この第2実施例のその他の点は、上
記第1実施例の場合と同様であるので、図面において同
一のものには同一の符号を付した。
【0058】つぎに、図9〜図11は、この発明の第3
実施例を示すものである。
【0059】まず図9において、前後に隣り合う2つの
ゲート構成パネル(7a)(7b)のうち、前側パネル(7a)後端
の後壁(41)の幅中央部分に、後端に係合用外向き突起(3
9)(39)を有する上下一対の板状の連結用後方凸部(34)(3
4)が互いに平行状にかつ前側パネル(7a)の全長にわたっ
て設けられ、これら両連結用後方凸部(34)(34)の上下両
外側に所定間隔をあけて一対の差込み用後方凸部(35)(3
5)が設けられ、さらにこれら両差込み用後方凸部(35)(3
5)の上下両外側に小さい上下一対の側壁広がり防止用突
起(42)(42)が設けられている。なお、前側パネル(7a)の
係合用外向き突起(39)(39)の外面に、後方に至るほど内
向きに傾斜したテーパ面(44)(44)が設けられている。
【0060】一方、後側パネル(7b)の前端部に、凹陥部
(33)が後側パネル(7b)の全長にわたって設けられてい
る。この凹陥部(33)の上下両側壁(36)(36)の内面には、
内方に伸びる垂直部(38a)(38a)と、これらの先端より前
方に伸びる水平部(38b)(38b)と、同先端より後方に伸び
びかつ後方に至るほど内向きに傾斜したテーパ面(49)(4
9)を有する板状の後方内向き傾斜部(38c)(38c)とよりな
る上下一対の断面略横T形の連結用凸部(38)(38)が後側
パネル(7b)の全長にわたってそれぞれ設けられている。
【0061】また、前側パネル(7a)の差込み用後方凸部
(35)(35)の外面に、後方に至るほど内向きに傾斜したテ
ーパ面(45)(45)が設けられ、これに対応して、後側パネ
ル(7b)の連結用凸部(38)(38)の垂直部(38a)(38a)より前
側の上下両側壁前半部(36a)(36a)の内面にも、同じく後
方に至るほど内向きに傾斜したテーパ面(46)(46)が設け
られている。
【0062】さらに、前側パネル(7a)の側壁広がり防止
用突起(42)(42)の内面に、後方に至るほど外向きに傾斜
したテーパ面(47)(47)が設けられ、これに対応して、後
側パネル(7b)の上下両側壁先端部(51)(51)の外面にも、
同じく後方に至るほど外向きに傾斜したテーパ面(52)(5
2)が設けられている。なお、これらの後方外向きテーパ
面(47)(47)(52)(52)の傾斜角度は、45°程度が好まし
い。
【0063】また、前後両パネル(7a)(7b)の結合状態に
おいて、後側パネル(7b)の凹陥部(33)内に、上下両連結
用後方凸部(34)(34)の後端部(34a)(34a)を内側より押え
て係合用外向き突起(39)(39)と後方内向き傾斜部(38c)
(38c)の先端部との係合外れを防止する内部押え部材(5
3)が収められている。
【0064】この内部押え部材(53)は、アルミニウム押
出形材製で、前側パネル(7a)の連結用後方凸部(34)(34)
の後端部(34a)(34a)同志の間隔に略等しい幅を有する垂
直部(54)と、この垂直部(54)の幅中央部に立設せられか
つ前端に前側パネル(7a)後端の後壁(41)に後から当接す
る頭部(55a) を有する水平部(55)と、垂直部(54)の上下
両側縁部にそれぞれ連なる短い水平連結部(56)(56)と、
両水平連結部(56)(56)の後端よりそれぞれ外方後方に傾
斜しかつ凹陥部(33)の底壁(37)と前側パネル(7a)の連結
用凸部(38)(38)の後方内向き傾斜部(38c)(38c)の先端部
との間の空隙部(50)(50)内に入り込む板状の脚部(57)(5
7)とによって構成せられている。
【0065】上記において、後側パネル(7b)の凹陥部(3
3)内に、前側パネル(7a)の上下両連結用後方凸部(34)(3
4)を前から嵌め入れると、連結用後方凸部(34)(34)後端
の係合用外向き突起(39)(39)が、後側パネル(7b)の凹陥
部(33)内の断面略横T形の上下両連結用凸部(38)(38)の
後方内向き傾斜部(38c)(38c)同志の間を、互いの当接面
のテーパ面(44)(44)(49)(49)に沿いながら通過して、両
係合用外向き突起(39)(39)が、板状の連結用後方凸部(3
4)(34)の素材の弾性により一旦内側に押しやられた後、
復元するか、または断面略横T形の上下両連結用凸部(3
8)(38)の後方内向き傾斜部(38c)(38c)の先端部が、後方
内向き傾斜部(38c)(38c)の素材の弾性により一旦外側に
押しやられた後、復元するか、あるいはまたその両方の
作用により、上下両係合用外向き突起(39)(39)が、連結
用凸部(38)(38)の後方内向き傾斜部(38c)(38c)と凹陥部
(33)の底壁(37)との間の空隙部(50)(50)内に入り込むと
同時に、両係合用外向き突起(39)(39)が後方内向き傾斜
部(38c)(38c)の先端部にそれぞれ後側から係り合わせら
れる。
【0066】一方、前側パネル(7a)の上下両差込み用後
方凸部(35)(35)は、後位パネル(7b)の断面略横T形の連
結用凸部(38)(38)の垂直部(38a)(38a)より前側の上下両
側壁前半部(36a)(36a)と、連結用凸部(38)(38)の水平部
(38b)(38b)との間にそれぞれ形成された凹状部(43)(43)
内に差し込まれる。このとき、差込み用後方凸部(35)(3
5)外面の後方内向きのテーパ面(45)(45)と、上下両側壁
前半部(36a)(36a)内面の後方内向きのテーパ面(46)(46)
とが当接せしめられ、これに対し、差込み用後方凸部(3
5)(35)内面と、連結用凸部(38)(38)の水平部(38b)(38b)
とは、相互に垂直面で当接せしめられている。
【0067】さらに、前側パネル(7a)の差込み用後方凸
部(35)(35)とこれの両外側の小さい側壁広がり防止用突
起(42)(42)との間の凹部に、後側パネル(7b)の上下両側
壁(36)(36)の先端部(51)(51)が差し込まれ、両側壁広が
り防止用突起(42)(42)内面の後方外向きテーパ面(47)(4
7)と、後側パネル(7b)の上下両側壁先端部(51)(51)外面
の後方外向きテーパ面(52)(52)とが当接せしめられて、
両側壁広がり防止用突起(42)(42)と上下両側壁先端部(5
1)(51)とが相互に係り合わせられている。
【0068】そして、これら前後両パネル(7a)(7b)の結
合状態において、最後に、後側パネル(7b)の凹陥部(33)
内に内部押え部材(53)を、後側パネル(7b)の一端部より
挿入して収めると、前側パネル(7a)の上下両連結用後方
凸部(34)(34)の後端部(34a)(34a)が、この内部押え部材
(53)の垂直部(54)上下両側縁の水平連結部(56)(56)によ
ってそれぞれ内側より押えられて、係合用外向き突起(3
9)(39)と後方内向き傾斜部(38c)(38c)の先端部との係合
外れが防止せられるものである。なお、内部押え部材(5
3)の水平部(55)前端の頭部(55a) は、前側パネル(7a)の
後壁(41)の後面に後から当接せしめられる。
【0069】このように、前後に隣り合う両パネル(7a)
(7b)は、後側パネル(7b)の凹陥部(33)内に、前側パネル
(7a)の連結用後方凸部(34)(34)を嵌め入れて、これらの
後方凸部(34)(34)後端の係合用外向き突起(39)(39)を、
後側パネル(7b)の断面略横T形の上下両連結用凸部(38)
(38)の後方内向き傾斜部(38c)(38c)の先端部に、それぞ
れ後側から係り合わせるとともに、差込み用後方凸部(3
5)(35)を凹状部(43)(43)内に差し込むことにより、結合
することができ、ついで、後側パネル(7b)の凹陥部(33)
内に収めた内部押え部材(53)によって上下両連結用後方
凸部(34)(34)の後端部(34a)(34a)をそれぞれ内側より押
えて、係合用外向き突起(39)(39)と後方内向き傾斜部(3
8c)(38c)の先端部との係合の外れを防止するものであ
り、結局、前後両パネル(7a)(7b)を迅速に結合すること
ができて、非常に作業性が良く、組立て工数を大幅に削
減することができて、組立て作業が容易であり、例えば
素人でもテールゲート(4) の組立作業が可能である。
【0070】また、前側パネル(7a)の上下両連結用後方
凸部(34)(34)の係合用外向き突起(39)(39)と、後側パネ
ル(7b)の上下両連結用凸部(38)(38)の後方内向き傾斜部
(38c)(38c)の先端部との係合によって、両パネル(7a)(7
b)の前後方向の引張り力に対する荷重を負担することが
できるとともに、前側パネル(7a)の一対の差込み用後方
凸部(35)(35)と、これらに対応する後側パネル(7b)の凹
状部(43)(43)との嵌合わせによって、さらには前側パネ
ル(7a)の側壁広がり防止用突起(42)(42)と、これらに対
応する後側パネル(7b)の上下両側壁先端部(51)(51)との
係合わせによって、両パネル(7a)(7b)の垂直方向の荷重
を負担することができる。
【0071】そのうえ、内部押え部材(53)によって、前
側パネル(7a)の上下両連結用後方凸部(34)(34)の後端部
(34a)(34a)が内側より押えられているため、係合用外向
き突起(39)(39)と、後側パネル(7b)の上下両連結用凸部
(38)(38)の後方内向き傾斜部(38c)(38c)の先端部との係
合が外れにくゝ、相互に結合された前後両パネル(7a)(7
b)の前後方向の引張り力に対する強度、並びに両パネル
(7a)(7b)の垂直方向の曲げに対する強度を大幅に増大す
ることができ、荷台用壁(40)は、引張力やねじれ等の外
力に対して強く、これらによる変形を確実に防止するこ
とができる。
【0072】なお、この第3実施例では、前側パネル(7
a)の差込み用後方凸部(35)(35)が、後側パネル(7b)の凹
状部(43)(43)内に差し込まれる際、後側パネル(7b)の上
下両側壁前半部(36a)(36a)が外側に押し広げられるが、
上下両側壁先端部(51)(51)が両側壁広がり防止用突起(4
2)(42)に係り合うため、上下両側壁前半部(36a)(36a)が
広がることはない。
【0073】なお、上記第3実施例において、テールゲ
ート(4) の前後パネル(7a)(7b)の接続部分の嵌合は、相
対的なものであるので、図示の場合とは逆に、例えば前
側パネル(7a)後端に、後方に開口した凹陥部(33)が設け
られて、凹陥部(33)の上下両側壁(36)(36)の内面に一対
の断面略横T形の連結用凸部(38)(38)がパネルの全長に
わたってそれぞれ設けられ、これに対し、後側パネル(7
b)の前端部に、上下一対の差込み用凸部(35)(35)と、こ
れらの内側に位置しかつ先端に係合用外向き突起(39)(3
9)を有する一対の板状の連結用後方凸部(34)(34)と、両
外側の一対の側壁広がり防止用突起(42)(42)とが、パネ
ルの全長にわたってそれぞれ設けられていても良い。
【0074】また内部押え部材(53)の形状は、図示のも
のに限定されず、その他の形状を有するものであっても
良く、要するに、内部押え部材(53)は、後側パネル(7b)
の凹陥部(33)内に収められて、前側パネル(7a)の上下両
連結用後方凸部(34)(34)の後端部(34a)(34a)を内側より
押えて、係合用外向き突起(39)(39)と後方内向き傾斜部
(38c)(38c)の先端部との係合外れを防止し得るものであ
れば良い。
【0075】
【発明の効果】この発明によれば、テールゲートリフタ
を備えたトラック等車両荷台において、テールゲート
が、上面に滑止め用凹凸部を有する所要数のアルミニウ
ム押出形材製パネルによって構成されているから、荷物
の積降し作業を行なうさい、荷物自体の滑りを防いだ
り、作業者の足が滑るのを防止することができ、安全性
が高いものである。またテールゲートの薄型化および軽
量化を実現し得るとともに、錆びの発生の心配がなく、
また例えばアルマイト処理を施したアルミニウム押出形
材製パネルを用いてテールゲートの組立てが可能なた
め、美観にすぐれている。
【0076】また、請求項1記載の発明によれば、前側
パネルの横断面略逆V形の凹状部に、後側パネルの差込
み用前方凸部をそれぞれ嵌め合わせて、連結用後方傾斜
凸部後端の係合用外向き突起と、差込み用前方凸部の係
合用内向き突起とを係り合わせるだけで、テールゲート
の前後に隣り合うパネルをワンタッチで確実に結合する
ことができ、従って非常に作業性が良く、従来の溶接に
よることなく、組立て工数を大幅に削減することができ
て、パネルの組立て作業が容易であり、素人でも組立作
業が可能である。
【0077】そして、前側パネルの各横断面略逆V形の
後方開口凹状部の開き角度、すなわち前側パネル後端部
の上または下側壁部に対する連結用後方傾斜凸部の傾斜
角度βを例えば20±5°に設定すれば、これらの連結
用後方凸部を前側パネルの後壁に垂直に平行して設ける
場合に比べて、前後両パネル同志の嵌合部の間隔を狭く
することができ、前後両パネルの結合強度がアップす
る。
【0078】また前後両パネルの嵌合状態において、両
パネルの連結部に押込み力が作用したり、あるいは引張
力が作用したりしても、前後両パネルの嵌合外れが生じ
にくいし、また前側パネルの各連結用後方傾斜凸部と、
これの先端の係合用外向き突起との間の角度αを、例え
ば95±5°に設定することにより、嵌合外れが起こり
難くなって、両パネルの嵌合部の動摩擦係数に関係な
く、構造により嵌合力を持たせることができ、前後両パ
ネルの結合を確実なものとすることができるという効果
を奏する。
【0079】また、請求項2記載の発明によれば、テー
ルゲートの前側パネルの下側壁部の内面と同上側壁部の
内面とに、パネルスライド時の摩擦抵抗を少なくするた
めの凹部がそれぞれ設けられているので、前後両パネル
の嵌合のために大きな組立圧力を必要とせず、組立作業
が容易であるとともに、嵌合後にパネルを長手方向に若
干移動させる微調整作業も容易に行なうことができて、
作業性にすぐれているという効果を奏する。
【0080】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
後に隣り合うゲート構成パネルの結合のさい、後側パネ
ル前端の凹陥部内に、前側パネル後端の一対の連結用後
方凸部を嵌め入れると、これらの連結用後方凸部後端の
係合用外向き突起が、後側パネルの断面略横T形の上下
両連結用凸部の後方内向き傾斜部の先端部に、それぞれ
後側から係り合わせるとともに、前側パネルの上下両差
込み用後方凸部が、後側パネルの断面略横T形の連結用
凸部の垂直部より前側の上下両側壁部分と連結用凸部の
水平部との間にそれぞれ形成された凹状部内に差し込ま
れ、かつこれら両パネルの結合状態において、後側パネ
ルの凹陥部内に内部押え部材を、後側パネルの一端部よ
り挿入して収めると、前側パネルの上下両連結用後方凸
部の後端部が、この内部押え部材の垂直部上下両側縁の
水平連結部によってそれぞれ内側より押えられて、係合
用外向き突起と後方内向き傾斜部の先端部との係合外れ
が防止され、前後両パネルを迅速に結合することがで
き、従って非常に作業性が良く、従来の溶接によること
なく、組立て工数を大幅に削減することができて、パネ
ルの組立て作業が容易であり、素人でも組立作業が可能
である。
【0081】また、前側パネルの上下両連結用後方凸部
の係合用外向き突起と、後側パネルの上下両連結用凸部
の後方内向き傾斜部の先端部との係合によって、両パネ
ルの前後方向の引張り力に対する荷重を負担することが
できるとともに、前側パネルの一対の差込み用後方凸部
と、これらに対応する後側パネルの凹状部との嵌合わせ
によって、両パネルの垂直方向の荷重を負担することが
できる。
【0082】そのうえ、内部押え部材によって、前側パ
ネルの上下両連結用後方凸部の後端部が内側より押えら
れているため、係合用外向き突起と、後側パネルの上下
両連結用凸部の後方内向き傾斜部の先端部との係合が外
れにくゝ、相互に結合された前後両パネルの前後方向の
引張り力に対する強度、並びに両パネルの垂直方向の曲
げに対する強度を大幅に増大することができ、荷台用壁
は、引張力やねじれ等の外力に対して強く、これらによ
る変形を確実に防止することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すテールゲートの部
分斜視断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図で、前後両パネルの嵌合
状態を示している。
【図3】図2の要部拡大断面図で、前後両パネルの下側
部の嵌合状態を示している。
【図4】同要部拡大断面図で、前後両パネルの嵌合前の
状態を示している。
【図5】テールゲートリフタを備えたトラックの概略部
分斜視図である。
【図6】この発明の第2実施例を示すテールゲートの部
分斜視断面図である。
【図7】図6の要部拡大断面図で、前後両パネルの嵌合
状態を示している。
【図8】図7の要部拡大断面図で、前後両パネルの下側
部の嵌合状態を示している。
【図9】この発明の第3実施例を示すテールゲートの部
分斜視断面図である。
【図10】図9の要部拡大断面図で、前後両パネルの嵌
合状態を示している。
【図11】同要部拡大断面図で、前後両パネルの嵌合前
の状態を示している。
【符号の説明】
1 トラック等車両 2 荷台 3 テールゲートリフタ 4 テールゲート 7 ゲート構成パネル 7a 前側パネル 7b 後部パネル 8 滑止め用凹凸部 9 滑止め用凹凸部 13 パネル上下両側壁部 14 連結用後方傾斜凸部 15 係合用外向き突起 16 横断面略逆V形の後方開口凹状部 19 パネルスライド時の摩擦抵抗低減用凹部 24 差込み用前方凸部 25 係合用内向き突起 33 凹陥部 34 連結用後方凸部 34a 後端部 35 差込み用後方凸部 36 凹陥部の上下両側壁 36a 上下両側壁前半部 38 断面略横T形の連結用凸部 38a 垂直部 38b 水平部 38c 後方内向き傾斜部 39 係合用外向き突起 43 凹状部 53 内部押え部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−70740(JP,A) 特開 平6−286666(JP,A) 実開 平5−82659(JP,U) 実開 平6−27455(JP,U) 実開 昭57−151178(JP,U) 実開 昭57−142681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/00 - 1/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テールゲートリフタ(3) を備えたトラッ
    ク等車両(1) の荷台(2) において、テールゲート(4)
    が、上面に滑止め用凹凸部(8)(9)を有する所要数の押出
    形材製パネル(7) によって構成され、前後に隣り合う2
    つのゲート構成パネル(7a)(7b)のうち、前側パネル(7a)
    の後端部の上下両側壁部(13)(13)の内側に、後方に至る
    ほど内向きに傾斜しかつ先端に係合用外向き突起(15)(1
    5)を有する一対の連結用後方傾斜凸部(14)(14)が前側パ
    ネル(7a)の全長にわたってそれぞれ設けられて、前側パ
    ネル(7a)後端部の上下両側に、パネル下側壁部(13)と同
    側の連結用後方傾斜凸部(14)とによって横断面略逆V形
    の後方開口凹状部(16)、並びにパネル上側壁部(13)と同
    側の連結用後方傾斜凸部(14)とによって横断面略逆V形
    の後方開口凹状部(16)がそれぞれ形成され、後側パネル
    (7b)の前端部に、上下両側縁寄り部分に位置しかつ内面
    に係合用内向き突起(25)(25)を有する一対の差込み用前
    方凸部(24)(24)が後側パネル(7b)の全長にわたってそれ
    ぞれ設けられ、前側パネル(7a)後端部上下両側の横断面
    略逆V形の後方開口凹状部(16)(16)に、後側パネル(7b)
    の差込み用前方凸部(24)(24)がそれぞれ嵌め入れられ
    て、係合用外向き突起(15)(15)と係合用内向き突起(25)
    (25)とが相互に係り合わせられている、トラック等車両
    荷台のテールゲート構成パネルの結合装置。
  2. 【請求項2】 前側パネル(7a)の下側壁部(13)の内面と
    同上側壁部(13)の内面とに、パネルスライド時の摩擦抵
    抗を少なくするための凹部(19)(19)が前側パネル(7a)の
    長手方向にそれぞれ設けられている、請求項1記載のテ
    ールゲート構成パネルの結合装置。
  3. 【請求項3】 テールゲートリフタ(3) を備えたトラッ
    ク等車両(1) の荷台(2) において、テールゲート(4)
    が、上面に滑止め用凹凸部(8)(9)を有する所要数の押出
    形材製パネル(7) によって構成され、前後に隣り合う2
    つのゲート構成パネル(7a)(7b)のうち、前側パネル(7a)
    後端部に、上下両側縁寄り部分に位置する一対の差込み
    用後方凸部(35)(35)と、これらの内側に位置しかつ後端
    に係合用外向き突起(39)(39)を有する一対の連結用後方
    凸部(34)(34)とが前側パネル(7a)の全長にわたってそれ
    ぞれ設けられ、後側パネル(7b)の前端部に、凹陥部(33)
    が後側パネル(7b)の全長にわたって設けられ、後側パネ
    ル(7b)の凹陥部(33)の上下両側壁(36)(36)の内面に、内
    方に伸びる垂直部(38a)(38a)と、これらの先端より前方
    に伸びる水平部(38b)(38b)と、同先端より後方に伸びる
    後方内向き傾斜部(38c)(38c)とよりなる上下一対の断面
    略横T形の連結用凸部(38)(38)が後側パネル(7b)の全長
    にわたってそれぞれ設けられ、前側パネル(7a)の上下両
    差込み用後方凸部(35)(35)が、後側パネル(7b)の断面略
    横T形の連結用凸部(38)(38)の垂直部(38a)(38a)より前
    側の上下両側壁部分(36a)(36a)と連結用凸部(38)(38)の
    水平部(38b)(38b)との間にそれぞれ形成された凹状部(4
    3)(43)内に差し込まれるとともに、後側パネル(7b)の凹
    陥部(33)内に、前側パネル(7a)の上下両連結用後方凸部
    (34)(34)が嵌め入れられ、これらの後方凸部(34)(34)後
    端の係合用外向き突起(39)(39)が、断面略横T形の上下
    両連結用凸部(38)(38)の後方内向き傾斜部(38c)(38c)の
    先端部にそれぞれ係り合わせられ、同凹陥部(33)内に、
    上下両連結用後方凸部(34)(34)の後端部(34a)(34a)を内
    側より押えて係合用外向き突起(39)(39)と後方内向き傾
    斜部(38c)(38c)の先端部との係合外れを防止する内部押
    え部材(53)が収められている、トラック等車両荷台のテ
    ールゲート構成パネルの結合装置。
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