JP4330969B2 - パネル連結体 - Google Patents
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Description
また、同文献に記載の観音扉においては、一旦パネル同士を組み合わせたものを分解することが困難である。従って、例えば組立中に一つのパネルが破損すると、それまで組み上げた全てのパネルを破棄せざるを得ず、損失が極めて大きかった。
本発明のパネル連結体は、中空アルミ押出し材で形成された2以上のパネル部材が備えられ、各パネル部材には、表面壁と裏面壁と一方の側壁と他方の側壁とからなる断面視略矩形状の中空本体が各々備えられ、一方のパネル部材の一方の側壁に嵌合部が備えられるとともに他方のパネル部材の他方の側壁に被嵌合部が備えられ、前記被嵌合部に前記嵌合部が嵌合することによって各パネル部材が相互に連結されて構成されたパネル連結体であり、前記嵌合部には、前記一方の側壁からほぼ垂直に突出する第1スライド板と、前記一方の側壁からほぼ垂直に突出するとともに前記第1スライド板の裏面側に位置する第2スライド板とが備えられ、前記被嵌合部には、前記他方の側壁からほぼ垂直に突出して前記第1スライド板の裏面側に重ねられるための第1ガイド板と、前記他方の側壁からほぼ垂直に突出するとともに前記第2スライド板の裏面側に重ねられるための第2ガイド板と、前記他方の側壁からほぼ垂直に突出して前記第1スライド板に突き当てられるための係止凸部とが備えられ、前記第2スライド板の先端は表面側に折り曲げられて折曲部が形成されるとともに、前記第1スライド板の先端の裏面側には、前記折曲部とほぼ同一角度に傾斜したテーパー面が形成され、前記テーパー面を前記第1ガイド板上でスライドさせ、前記第1スライド板を前記係止凸部に突き当てさせてから、前記第1、第2スライド板を前記第1,第2ガイド板にそれぞれ重ね合わせ、前記第1スライド板の先端には前記第1ガイド板寄りにオフセットされるとともに前記テーパー面を有するオフセット部が設けられ、該オフセット部が前記第1スライド板と前記係止凸部との間の係止溝に嵌め込まれ、前記第1ガイド板の先端には前記第1スライド板側に折曲されてなる係合部が設けられるとともに、該係合部が前記第1スライド板の裏面側に突出形成された被係合部に係合されてなることを特徴とする。
また、テーパー面を第1ガイド板上でスライドさせるため、スライドによって第1ガイド板に傷が発生する虞が少なく、パネル部材の損傷を防止することができる。
更に、第2スライド板に折曲部が設けられているので、第1スライド板をスライドさせる際に、この折曲部が第2ガイド板に接触することがなく、第2ガイド板に傷を負わせることがない。
更に、各パネル部材は、第1スライド板を連結時と逆方向にスライドさせることで容易に分離させることができる。これにより、万一、パネル部材の一つが損傷を受けた場合でもその損傷を受けたパネル部材だけ交換することができ、パネル連結体のメンテナンスが容易に行える。
また、前記係合部と前記被係合部との間に隙間が設けられる場合でも、第1スライド板と係止凸部とが突き合わされているので、雨水等の侵入を防止することができる。更に、前記第1スライド板と前記第1ガイド板が相互に摺動した場合は、第1スライド板と係止凸部との間に新たな隙間が生じる一方で、前記係合部と前記被係合部とが密接するため、雨水等の侵入を防止することができる。
尚、前記第1スライド板と前記第1ガイド板が相互に摺動するのは、パネル連結体の裏面側から荷重が加えられた場合が想定されている。
また、テーパー面をスライドさせるために傷が発生する虞が少なく、パネル部材の損傷を防止することができる。
更に、各パネル部材は容易に分離させることができ、万一、パネル部材の一つが損傷を受けた場合でもその損傷を受けたパネル部材だけ交換することができ、パネル連結体のメンテナンスが容易に行える。
また、各パネル部材の表面壁に凹凸部が形成されているので、雨水や汚れが落ちやすくなる。
図1には、トラック等の車両に搭載される容器本体の開口部に取り付けられるドアパネルの平面模式図を示す。図1に示すドアパネル1は、枠体2と、枠体2によって保持された本発明に係るパネル連結体3とから構成されている。パネル連結体3は、複数のパネル部材4…が相互に連結されて構成されている。枠体2は、上部枠2aと、下部枠2bと、上部枠2a及び下部枠2bを連結する側部枠2c、2dによって平面視略ロ字状に組み立てられ、この枠体2の枠内にパネル連結体3が嵌め込まれている。パネル連結体3が枠体2によって保持、固定されることにより、パネル部材4…同士が相互に分離されないようになっている。
図2に示すパネル部材4は、中空アルミ押出し材で形成されたもので、中空本体5と、嵌合部6及び被嵌合部7を主体として構成されている。中空本体5は、表面壁51と裏面壁52と一方の側壁53と他方の側壁54から構成され、断面視略矩形状に形成されている。また、嵌合部6は一方の側壁53に備えられており、被嵌合部7は他方の側壁54に備えられている。
また、図3に示すように、パネル部材4の厚さ方向を基準としたときに、係止凸部73が第1スライド板61とほぼ同じ高さに位置しており、これにより、嵌合部6と被嵌合部7が相互に嵌合したときに、係止凸部73の先端と第1スライド板61とが突き合わされるようになっている。
更に、第1スライド板61の先端面61cは斜めに傾斜したテーパー面とされており、一方、係止凸部73の先端面73aもこの先端面61cの傾斜角度に対応したテーパー面とされている。
一方、第1ガイド板71の先端には、第1スライド板61側に折曲されてなる係合部71aが設けられている。係合部71aの折り曲げ角度は、被係合部61dの傾斜面61fの傾斜角度に対応したものとなっている。また、係合部の先端には、第1スライド板61と平行に折り曲げられた先端スライド部71bが設けられている。
そして、嵌合部6と被嵌合部7が相互に嵌合したときに、係合部71aが被係合部61dに係合するとともに、先端スライド部71bが被係合溝61eに嵌め込まれるようになっている。
また、第2スライド板62の先端にはテーパー面61gとほぼ同一角度に傾斜した折曲部62bが形成されている。この折曲部62bは、パネル部材4の厚さ方向を基準としたときに、被係合部7のストッパ溝76とほぼ同じ高さに位置しており、これにより、嵌合部6と被嵌合部7が相互に嵌合したときに、折曲部62bがストッパ溝76に嵌め込まれるようになっている。
まず図4に示すように、一方のパネル部材4aの第1板61の先端を、他方のパネル部材4bの第1ガイド板71に当接させる。このとき、一方のパネル部材4aを、他方のパネル部材4bに対して所定の角度をもって傾けた姿勢とする。パネル部材4aの傾斜角度は、テーパー面61g及び折曲部62bの傾斜角度と同じ角度にすることが好ましい。これにより、第1スライド板61先端のテーパー面61gのほぼ全面が第1ガイド板71に当接する。
尚、このとき第2スライド板62は第2ガイド板72に接触しない。これは、第2スライド板62の先端にある折曲部62bが、第2ガイド板72と反対側に曲げられているためである。
また、第1ガイド板71上に第1スライド板61が重ねられる際に、第1ガイド板71先端の係合部71aが第1スライド板61の被係合部61dと係合し、第1ガイド板71先端の先端スライド部71bが被係合溝61eに嵌め込まれる。このとき、係合部71aの傾斜角度と、被係合部61dの傾斜面61fの傾斜角度がほぼ一致しているため、係合部71aと被係合部61dとがスムーズにかみ合わされる。
更にまた、一方のパネル部材4aの表面壁51及び第1スライド板61と、他方のパネル部材4bの表面壁51及び係止凸部73とにより、同一面が形成される。この同一面が、パネル連結体の表面となる。
以上のようにして、ガイド部材同士が連結されてパネル連結体が構成される。
このパネル連結体40においては、第1スライド板61が第1ガイド板71に重ねられるとともに、第2スライド板62が第2ガイド板72に重ねられている。また、係止凸部73の先端面73aと第1スライド板61の先端面61cとが突き合わされている。先端面73a、61cはそれぞれ、同一の傾斜角度に傾斜したテーパー面となっているため、これら先端面73a、61c同士はほぼ完全に密着される。
パネル部材4a、4b同士を分離させるには、他方のパネル部材4bに対して一方のパネル部材4aを斜めに傾けることにより、容易に分離させることができる。
また、テーパー面61gを第1ガイド板71上でスライドさせるため、スライドによって傷が発生する虞が少なく、パネル部材4a、4bの損傷を防止することができる。
更に、各パネル部材4a、4bは、第1スライド板61を連結時と逆方向にスライドさせることで容易に分離させることができる。これにより、万一、パネル部材の一つが損傷を受けた場合でもその損傷を受けたパネル部材だけ交換することができ、パネル連結体40のメンテナンスが容易に行える。
このパネル連結体41によれば、第2スライド板62と第2ガイド板73とが固定されているので、パネル部材4、4同士を確実に固定することができる。
即ち、図9に示すように、一方のパネル部材4aの第1スライド板61の先端面61cから被係合部61dの傾斜面61fまでの間隔をXとし、他方のパネル部材4bの係合凸部73の先端面73aから第1ガイド板71の係合部71aまでの間隔をYとしたときに、Y>Xとされている。このYとXの差分(Y−X)が隙間G1の間隔になる。
また、係合部71aと被係合部61dとの間に隙間G1が設けられる場合でも、第1スライド板61と係止凸部73とが突き合わされているので、荷室に雨水等が侵入するのを防止することができる。更に、パネル連結体44の裏面側から荷重が加えられた場合は、第1スライド板61と係止凸部73との間に隙間G2が生じる一方で、係合部71aと被係合部61dとが密接するため、荷室に雨水等が侵入するのを防止することができる。
Claims (3)
- 中空アルミ押出し材で形成された2以上のパネル部材が備えられ、各パネル部材には、表面壁と裏面壁と一方の側壁と他方の側壁とからなる断面視略矩形状の中空本体が各々備えられ、一方のパネル部材の一方の側壁に嵌合部が備えられるとともに他方のパネル部材の他方の側壁に被嵌合部が備えられ、前記被嵌合部に前記嵌合部が嵌合することによって各パネル部材が相互に連結されて構成されたパネル連結体であり、
前記嵌合部には、前記一方の側壁からほぼ垂直に突出する第1スライド板と、前記一方の側壁からほぼ垂直に突出するとともに前記第1スライド板の裏面側に位置する第2スライド板とが備えられ、
前記被嵌合部には、前記他方の側壁からほぼ垂直に突出して前記第1スライド板の裏面側に重ねられるための第1ガイド板と、前記他方の側壁からほぼ垂直に突出するとともに前記第2スライド板の裏面側に重ねられるための第2ガイド板と、前記他方の側壁からほぼ垂直に突出して前記第1スライド板に突き当てられるための係止凸部とが備えられ、
前記第2スライド板の先端は表面側に折り曲げられて折曲部が形成されるとともに、前記第1スライド板の先端の裏面側には、前記折曲部とほぼ同一角度に傾斜したテーパー面が形成され、前記テーパー面を前記第1ガイド板上でスライドさせ、前記第1スライド板を前記係止凸部に突き当てさせてから、前記第1、第2スライド板を前記第1,第2ガイド板にそれぞれ重ね合わせ、
前記第1スライド板の先端には前記第1ガイド板寄りにオフセットされるとともに前記テーパー面を有するオフセット部が設けられ、該オフセット部が前記第1スライド板と前記係止凸部との間の係止溝に嵌め込まれ、
前記第1ガイド板の先端には前記第1スライド板側に折曲されてなる係合部が設けられるとともに、該係合部が前記第1スライド板の裏面側に突出形成された被係合部に係合されてなることを特徴とするパネル連結体。 - 前記係合部と前記被係合部との間に隙間が設けられ、前記第1スライド板と前記第1ガイド板が相互に摺動自在とされていることを特徴とする請求項1に記載のパネル連結体。
- 前記パネル部材の前記表面壁に凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパネル連結体。
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