JP5204514B2 - 貨物コンテナ - Google Patents

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本発明は、トラックまたはトレーラなどに搭載される貨物コンテナに関し、特に、側壁の内側に貨物保護用の内装板が装着される貨物コンテナに関する。
トラックまたはトレーラなどに搭載される貨物コンテナは、床材、天井壁、および前後左右の側壁を有しており、これらにより貨物コンテナの内部に貨物室が形成される。貨物コンテナの左右の側壁には、外装板とその内側に装着される木材板などの弾性を有する複数の内装板とを有しており、内装板は貨物室に積載される貨物が側壁に衝突した場合に貨物が損傷しないように緩衝材として作用する。側壁の内装板と外装板との間には複数本の縦ポストが縦方向に相互に平行となって設置されており、内装板は縦ポストの内面にブラインドリベットやスクリュなどの締結部材により装着される。
また、貨物コンテナには、積載した貨物を固定するためのラッシングベルトの係止具が取り付けられるラッシングレールが縦ポストに水平に設置されている。貨物の側面を押さえ付けたラッシングベルトの係止具をラッシングレールに係止し、さらにラッシングベルトを締め付けることで貨物を確実に固定することができる。
ラッシングレールのレール本体部は係止具が取り付けられる取付孔が形成されており、そのレール本体部の両側縁部に形成されたレールフランジ部が縦ポストのレール取付部に設置される。レール取付部は外側に湾曲して形成されており、レールフランジ部の内側を覆うように内装板が設置される。なお、レールフランジ部の内側を覆う内装板の縦方向縁部つまり突き当て縁部は金属製のジョイント部材により保護されており、突き当て縁部の損傷や変形が防止されている。このような貨物コンテナが特許文献1に記載されている。
特開2005−8239号公報
貨物コンテナにより搬送される貨物には少しでも損傷すると商品として販売できなくなるものもあり、貨物コンテナによる搬送の際には貨物が損傷することを確実に防止する必要がある。そのため、上記のように貨物コンテナの側壁の内側には、貨物保護用の内装板が装着されるとともに、貨物を固定するためのラッシングベルトの係止具が取り付けられるラッシングレールが設置される。
しかしながら、従来の貨物コンテナの場合、隣接する内装板に対向する横方向縁部つまり連結縁部は、突き当て縁部のようにジョイント部材により保護されておらず、連結縁部が内側に折れ曲がって貨物室内に突出したり、隣接する内装板相互間に段差が生じたりするおそれがある。また、内装板の縁部を保護するジョイント部材や内装板を固定する締結部材が貨物室内に突出した状態となっている。そのため、貨物の積み卸し等の際にこれらに引っ掛けて貨物が損傷するおそれがある。
本発明の目的は、貨物コンテナによる輸送の際に生ずる貨物の損傷を防止することにある。
本発明の貨物コンテナは、床材、天井壁および前後左右の側壁により内部に貨物室を形成するとともに少なくとも前記左右の側壁が外装板とその内側の内装板とを有する貨物コンテナであって、前記外装板の内面に装着される断面コの字形状のポスト本体部、および当該ポスト本体部の内側開口部から横方向に一体に延びるポストフランジ部を有し、縦方向に相互に平行となって前記外装板に取り付けられる縦ポストと、前記ポストフランジ部と前記内装板との間に挟み込まれる締結片、および前記締結片に一体に設けられ前記内装板の連結縁部の表面を覆う化粧カバー片が設けられ前記内装板の前記連結縁部に係合するとともに前記ポスト本体部内に迫り出す係合部を有する縦ジョイント部材と、前記内装板の前記連結縁部を前記ポスト本体部内に向けて変形させて前記内装板と前記締結片とを前記ポストフランジ部に締結する締結部材とを有し、前記縦ジョイント部材の前記化粧カバー片の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする。
本発明の貨物コンテナは、前記化粧カバー片が横方向に隣接する2つの前記内装板の前記連結縁部を覆うことを特徴とする。
本発明の貨物コンテナは、ラッシングベルトの係止具が取り付けられる取付孔が形成された帯状のレール本体部、および前記レール本体部の両側縁部に一体に設けられるとともに前記縦ポストの前記ポストフランジ部に外側に湾曲して形成されたレール取付部の内面に固定されるレールフランジ部を備えるラッシングレールと、前記内装板と前記ポストフランジ部との間に挟み込まれる締結片、および前記締結片に一体に設けられるとともに前記ラッシングレールに対向する前記内装板の突き当て縁部の表面を覆う化粧カバー片が設けられ前記内装板の前記突き当て縁部に係合するとともに前記レール取付部に迫り出す係合部を有する横ジョイント部材と、前記内装板の前記突き当て縁部を前記レール取付部に向けて変形させて前記内装板と前記横ジョイント部材の前記締結片とを前記ポストフランジ部に締結する締結部材とを有し、前記横ジョイント部材の前記化粧カバー片の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする。
本発明の貨物コンテナは、床材、天井壁および前後左右の側壁により内部に貨物室を形成するとともに少なくとも前記左右の側壁が外装板とその内側の内装板とを有する貨物コンテナであって、前記外装板の内面に装着される断面コの字形状のポスト本体部、および前記ポスト本体部の内側開口部から横方向に一体に延び、外側に湾曲したレール取付部が形成されたポストフランジ部を有し、縦方向に相互に平行となって前記外装板に取り付けられる縦ポストと、ラッシングベルトの係止具が取り付けられる取付孔が形成された帯状のレール本体部、および前記レール本体部の両側縁部に一体に前記レール取付部に向けて外側に湾曲して設けられるとともに前記縦ポストの前記レール取付部の内面に固定されるレールフランジ部を備えるラッシングレールと、前記ポストフランジ部と前記内装板との間に挟み込まれる締結片、および前記締結片に一体に設けられるとともに前記ラッシングレールに対向する前記内装板の突き当て縁部の表面を覆う化粧カバー片が設けられ前記内装板の前記突き当て縁部に係合するとともに前記レール取付部に向けて折り曲げられた係合部を有する横ジョイント部材と、前記内装板の前記突き当て縁部を前記レール取付部に向けて外側に変形させて前記内装板と前記横ジョイント部材の前記締結片とを前記ポストフランジ部に締結する締結部材とを有し、前記横ジョイント部材の前記化粧カバー片を外側に変形させて前記化粧カバー片の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする。
本発明の貨物コンテナは、前記締結部材の頭部が入り込む凹部を前記内装板に形成し、前記頭部の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする。
本発明によれば、横方向に隣接する内装板のそれぞれの連結縁部に金属製の縦ジョイント部材を係合しこれらを連結したので、内装板の連結縁部が内側に変形して貨物室内に突出したり、隣接する内装板相互に段差が生じたりするのを防止できる。また、この縦ジョイント部材の係合部をポスト本体部内に迫り出させ、連結縁部の表面を覆う化粧カバー片の表面を内装板の表面よりも外方に位置させたので、縦ジョイント部材の化粧カバー片の表面が貨物室内に突出するのを抑制することができる。したがって、貨物コンテナに貨物を積み卸しする際などに、内装板の連結縁部および縦ジョイント部材に貨物を引っ掛けて貨物が損傷することを確実に防止できる。
本発明によれば、ラッシングレールに対向する内装板の突き当て縁部に横ジョイント部材を係合したので、内装板の突き当て縁部が内側に変形して貨物室内に突出することを防止できる。また、この横ジョイント部材の係合部をレール取付部に迫り出させ、突き当て縁部の表面を覆う化粧カバー片の表面を内装板の表面よりも外方に位置させたので、横ジョイント部材の化粧カバー片の表面が貨物室内に突出するのを抑制することができる。したがって、貨物コンテナに貨物を積み卸しする際などに、内装板の突き当て縁部および横ジョイント部材に貨物を引っ掛けて貨物が損傷することを確実に防止できる。
本発明によれば、締結部材をタッピングねじ等にして内装板に締結部材を埋め込んで頭部が入り込む凹部を形成するようにしたので、締結部材の表面が内装板の表面とほぼ同一平面上に位置することとなり頭部の表面が貨物室内に突出するのが抑制される。したがって、貨物コンテナに貨物を積み卸しする際などに、締結部材に貨物を引っ掛けて貨物が損傷することを確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である貨物コンテナを搭載したバントラックを斜め後方から見て一部切り欠いた全体斜視図である。
このバントラックに搭載された貨物コンテナ10は、図1に示すように内部に貨物室を形成する箱形状のバン型コンテナであり、その下方に位置して貨物11を載置する床材12と、床材12の前後左右に固定された側壁13と、側壁13の上端を渡すように設けられた天井壁14とを備えている。後方の側壁13には図示しないドアが設けられており、バントラックは貨物コンテナ10に貨物11を積み込んで後方のドアを閉めることで、積載した貨物11を外部の風雨等の影響から遮断して輸送できるようになっている。以下において、貨物コンテナ10の内部に向かう方向を内側方向、外部に向かう方向を外側方向とする。
貨物コンテナ10の左右の側壁13は必要な耐久性を備えて軽量化を図るためにフレーム構造となっており、左右の側壁13には複数本の縦ポスト15が縦方向に相互に平行となって設置されている。縦ポスト15は外側に外装板16が装着されるとともに内側に内装板17が装着され、各縦ポスト15間に外装板16と内装板17とに挟まれた複数の中空室が形成される。貨物コンテナ10を冷蔵コンテナや冷凍コンテナなどとして用いる場合には、この中空室内に断熱材が設けられる。
図2は左右の側壁を内側から見た正面図であり、図3は図2における領域3の拡大斜視図であり、図4は図3に示す側壁の一部切り欠き分解斜視図であり、図5は図3における5−5線断面図である。
縦ポスト15は、縦方向に延びて貨物コンテナ10の天井壁14などの荷重を支持する柱形状であり、図4および図5に示すように、内側へ向けて垂直に開口する断面コの字形状のポスト本体部19と、その内側開口部からそれぞれ直角に屈曲して横方向に一体に延びるポストフランジ部20とを有している。
ポスト本体部19の外面には、平行な複数の波形状が横方向に沿って形成された外装板16がブラインドリベット等の締結部材により装着される。一方、ポストフランジ部20の内面には、木材板などの弾性を有する複数の内装板17が装着され、内装板17は貨物コンテナ10内に積載した貨物11が輸送中の揺れや振動により側壁13に衝突した場合に貨物11を保護する緩衝材として作用する。
横方向に分割されて装着された複数の内装板17は、図3および図5に示すように、縦ポスト15の横方向中央位置において相互に隣接しており、横方向一端側の内装板17の他端部と横方向他端側の内装板17の一端部とがそれぞれ縦ポスト15のポストフランジ部20に装着される。これら2つの内装板17の相互に隣接する2つの連結縁部21には金属製の縦ジョイント部材22が嵌め込まれ、この縦ジョイント部材22により2つの内装板17はそれぞれの連結縁部21がポスト本体部19に対向した状態で縦ポスト15の横方向中央位置で連結される。
縦ジョイント部材22は内装板17の縦方向長さに対応させて縦方向に延びて形成されており、図5に示すように、それぞれのポストフランジ部20と内装板17との間に挟み込まれる横方向両端部の2つの締結片24と、これらの間に一体に設けられた係合部25とを有している。係合部25には、ポスト本体部19内に迫り出す屈曲片26、それぞれの内装板17の連結縁部21の表面を覆う化粧カバー片27、および屈曲片26と化粧カバー片27とを連結する連結片28が設けられており、それぞれの内装板17の連結縁部21に係合している。
連結片28は屈曲片26の横方向中央部から内装板17の厚さ分だけ内方に向かって垂直に延び、それぞれの連結縁部21の端面に対向している。屈曲片26が化粧カバー片27の厚さ分よりも外方に屈曲しているため、連結片28の内方端部から垂直に短く形成された化粧カバー片27の表面27aは内装板17の表面17aよりも外方に位置し、化粧カバー片27の表面27aと内装板17の表面17aとの間に隙間Dが形成される。
内装板17を縦ポスト15に取り付ける際には、縦ジョイント部材22をそれぞれの内装板17の連結縁部21に嵌め込んだ状態で、内装板17と縦ジョイント部材22の締結片24とをポストフランジ部20に締結部材30により締結する。内装板17は木材板などの弾性材料であり、連結縁部21が縦ジョイント部材22の係合部25に係合した状態で締結部材30を締め付けることにより、連結縁部21は金属製の縦ジョイント部材22に沿って変形されポスト本体部19内に向けて外方に屈曲される。
締結部材30はタッピングねじ等であり、予め丸孔が形成された内装板17、縦ジョイント部材22、およびポストフランジ部20に雌ねじを切ってこれらを固定する。締結部材30は弾性を有する内装板17内に埋め込まれて内装板17に頭部が入り込む凹部を形成し、頭部の表面30aが内装板17の表面17aとほぼ同一平面上に位置される。
このように、横方向に隣接する2つの内装板17のそれぞれの連結縁部21に金属製の縦ジョイント部材22を係合しこれらを連結したので、内装板17の連結縁部21が内側に変形して貨物室内に突出したり、隣接する内装板17相互に段差が生じたりするのを防止できる。また、この縦ジョイント部材22の係合部25をポスト本体部19内に迫り出させ、連結縁部21の表面を覆う化粧カバー片27の表面27aが内装板17の表面17aよりも外方に位置するようにしたので、縦ジョイント部材22の化粧カバー片27の表面27aが貨物室内に突出するのを抑制することができる。したがって、貨物コンテナ10に貨物11を積み卸しする際などに、内装板17の連結縁部21および縦ジョイント部材22に貨物11を引っ掛けて貨物11が損傷することを確実に防止できる。
また、締結部材30をタッピングねじ等にして内装板17内に締結部材30を埋め込んで頭部が入り込む凹部を形成するようにしたので、締結部材30の表面30aが内装板17の表面17aとほぼ同一平面上に位置することとなり頭部の表面30aが貨物室内に突出するのが抑制される。したがって、同様に締結部材30に貨物11を引っ掛けて貨物11が損傷することを確実に防止できる。
なお、化粧カバー片27の表面27aが内装板17の表面17aとほぼ同一平面上に位置するようにしても良いし、締結部材30の表面30aが内装板17の表面17aよりも外方に位置するようにしても良い。また、締結部材30としてタッピングねじ等を用いずに、予め内装板17の締結位置に凹部を形成してブラインドリベット等の締結部材30の頭部を内装板17内に埋め込むようにしても良い。
図6(A)、(B)は縦ジョイント部材の変形例を示す断面図である。縦ジョイント部材22の屈曲片26は化粧カバー片27の厚さ分よりもポスト本体部19内に迫り出す形状であれば良く、上記実施の形態のように、化粧カバー片27に平行な平行部26aおよびこれと締結片24とを連結し外方に傾斜する傾斜部26bとを有する形状に限定されない。例えば、図6(A)に示すように、それぞれの締結片24を連結し外方に傾斜する傾斜部26bのみを有する形状や、図6(B)に示すように、化粧カバー片27に平行な平行部26aおよびこれと締結片24とを連結し外方に延びる垂直部26cを有する形状でも良い。
図7は図3における7−7線断面図である。図1および図2に示すように、貨物コンテナ10の左右の側壁13の内側には、ラッシングレール32が横方向に延びて設置されており、貨物11の側面を押さえ付けた貨物固定用のラッシングベルト33の係止具がラッシングレール32に形成された複数の取付孔34に取り付けられる。係止具が固定された状態でさらにラッシングベルト33を締め付けることで、輸送中の揺れや振動により貨物11が荷崩れしないように貨物11を確実に固定できるようになっている。ラッシングレール32は縦ポスト15の内側に設置されており、ラッシングレール32を挟むように縦方向両側に内装板17が装着される。
ラッシングレール32は、複数の縦ポスト15にわたって横方向に延びて設置されており、図7に示すように、外側に向けて開口する断面コの字形状のレール本体部35と、その開口部の両側縁部からそれぞれ屈曲して縦方向に一体に延びた2つのレールフランジ部36とを備えている。帯状のレール本体部35にはラッシングベルト33の係止具が取り付けられる複数の取付孔34が横方向に等間隔に形成されており、取付孔34の内部には係止具の先端を係止させる係止爪が設けられている。
ラッシングレール32が取り付けられるポストフランジ部20の縦方向中央部には、外側に湾曲したレール取付部38が形成されており、ラッシングレール32のレールフランジ部36がこのレール取付部38の内面にブラインドリベット等の締結部材39により固定される。レール取付部38は、レール本体部35の表面35aが内装板17の表面17aとほぼ同一平面上に位置するように、外方に湾曲した形状となっている。
ラッシングレール32を挟むように縦方向両側に装着された複数の内装板17はラッシングレール32に対向する突き当て縁部40がレールフランジ部36の内側を覆うようにポストフランジ部20に装着され、突き当て縁部40には金属製の横ジョイント部材41が嵌め込まれる。横ジョイント部材41は、内装板17の横方向長さに対応させて横方向に延びて形成されており、図7に示すように、内装板17とポストフランジ部20との間に挟み込まれる締結片42とこれに一体に設けられた係合部43とを有している。係合部43には、レール取付部38に迫り出す屈曲片44、突き当て縁部40の表面を覆う化粧カバー片45、および屈曲片44と化粧カバー片45とを連結する連結片46が設けられており、内装板17の突き当て縁部40に係合している。
連結片46は屈曲片44の端部から内装板17の厚さ分だけ垂直に延び、突き当て縁部40の端面に対向している。屈曲片44が化粧カバー片45の厚さ分よりもレール取付部38に向けて外方に屈曲しているため、連結片46の内方端部から屈曲片44に平行に短く形成された化粧カバー片45の表面45aは、内装板17の表面17aよりも外方に位置している。
内装板17を縦ポスト15に取り付ける際には、横ジョイント部材41に内装板17の突き当て縁部40を嵌め込んだ状態で、内装板17と横ジョイント部材41の締結片42とをポストフランジ部20に締結部材48により締結する。内装板17は木材板などの弾性材料であり、突き当て縁部40が横ジョイント部材41の係合部43に係合した状態で締結部材48を締め付けることにより、突き当て縁部40は金属製の横ジョイント部材41に沿って変形されレール取付部38に向けて外方に屈曲される。
締結部材48はタッピングねじ等であり、予め丸孔が形成された内装板17、横ジョイント部材41、およびポストフランジ部20に雌ねじを切ってこれらを固定する。締結部材48は弾性を有する内装板17内に埋め込まれて内装板17に頭部が入り込む凹部を形成し、頭部の表面48aが内装板17の表面17aとほぼ同一平面上に位置される。
このように、ラッシングレール32に対向する縦方向両側の2つの内装板17のそれぞれの突き当て縁部40に金属製の横ジョイント部材41を係合したので、内装板17の突き当て縁部40が内側に変形して貨物室内に突出するのを防止できる。また、この横ジョイント部材41の係合部43をレール取付部38に迫り出させ、突き当て縁部40の表面を覆う化粧カバー片45の表面45aが内装板17の表面17aよりも外方に位置するようにしたので、横ジョイント部材41の化粧カバー片45の表面45aが貨物室内に突出するのを抑制することができる。したがって、貨物コンテナ10に貨物11を積み卸しする際などに、内装板17の突き当て縁部40および横ジョイント部材41に貨物11を引っ掛けて貨物11が損傷することを確実に防止できる。
また、締結部材48をタッピングねじ等にして内装板17内に締結部材48を埋め込んで頭部が入り込む凹部を形成するようにしたので、締結部材48の表面48aが内装板17の表面17aとほぼ同一平面上に位置することとなり頭部の表面48aが貨物室内に突出するのが抑制される。したがって、同様に締結部材48に貨物11を引っ掛けて貨物11が損傷することを確実に防止できる。
なお、化粧カバー片45の表面45aが内装板17の表面17aとほぼ同一平面上に位置するようにしても良いし、締結部材48の表面48aが内装板17の表面17aよりも外方に位置するようにしても良い。また、締結部材48としてタッピングねじ等を用いずに、予め内装板17の締結位置に凹部を形成してブラインドリベット等の締結部材48の頭部を内装板17内に埋め込むようにしても良い。さらに、縦ジョイント部材22を横ジョイント部材41と同様の形状にして、隣接する2つの連結縁部21をそれぞれ別個の縦ジョイント部材22により係合するようにしても良い。
図8は横ジョイント部材の変形例を示す断面図である。横ジョイント部材41の屈曲片44は化粧カバー片45の厚さ分よりもレールフランジ部36に迫り出す形状であれば良く、上記実施の形態のように、外方に傾斜する傾斜部44aのみを有する形状に限定されない。例えば、図8に示すように、締結片42に平行な平行部44bおよびこれと締結片42とを連結し外方に傾斜する傾斜部44aとを有する形状でも良い。
図9は内装板の角部が嵌め込まれる縦ジョイント部材と横ジョイント部材の端部を示す概略斜視図であり、図10は図9における10−10線断面図であり、図11は図9における11−11線断面図である。
図9および図10に示すように、内装板17の角部が嵌め込まれる縦ジョイント部材22の端部は、横ジョイント部材41の締結片42に当接する位置で切り欠かれている。このように縦ジョイント部材22の端部を切り欠くことで、縦ジョイント部材22の締結片24と横ジョイント部材41の締結片42との干渉が避けられ、縦ジョイント部材22および横ジョイント部材41の取り付けが容易となる。また、図11に示すように、横ジョイント部材41の屈曲片44に沿って外方に屈曲される突き当て縁部40と、縦ジョイント部材22の締結片24および屈曲片26との干渉が避けられ、突き当て縁部40を容易に外方に向けて屈曲することができる。
図9および図11に示すように、内装板17の角部が嵌め込まれる横ジョイント部材41の端部は、縦ジョイント部材22の屈曲片26に当接する位置で一部切り欠かれている。このように横ジョイント部材41の端部を一部切り欠くことで、図10に示すように、縦ジョイント部材22の屈曲片26に沿って外方に屈曲される連結縁部21と、横ジョイント部材41の締結片42および屈曲片44との干渉が避けられ、連結縁部21を容易に外方に向けて屈曲することができる。なお、縦ジョイント部材22の切り欠き部において、連結縁部21の表面を覆う化粧カバー片27の代わりに、図3に示すようにシール材49が装着される。
本発明は上記実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ラッシングレール32を設置しない場合には横ジョイント部材41は必要なく、天井壁14から床材12にわたって縦方向に延びる複数の内装板17を側壁13に装着し、内装板17の相互間に縦ジョイント部材22を設けるようにする。逆に、ラッシングレール32および横ジョイント部材41を設けて、縦ジョイント部材22を設けないようにしても良い。
また、上記実施の形態では、左右の側壁13に内装板17やラッシングレール32を設けるようにしたが、前後の側壁13や天井壁14に設けるようにしても良い。さらに、貨物コンテナ10はトラックに搭載されるバン型コンテナに限定されず、左右の側壁13を開口するようにしたウイング型コンテナにしたり、トレーラに搭載したりしても良い。
本発明の一実施の形態である貨物コンテナを搭載したバントラックを斜め後方から見て一部切り欠いた全体斜視図である。 左右の側壁を内側から見た正面図である。 図2における領域3の拡大斜視図である。 図3に示す側壁の一部切り欠き分解斜視図である。 図3における5−5線断面図である。 (A)、(B)は縦ジョイント部材の変形例を示す断面図である。 図3における7−7線断面図である。 横ジョイント部材の変形例を示す断面図である。 内装板の角部が嵌め込まれる縦ジョイント部材と横ジョイント部材の端部を示す概略斜視図である。 図9における10−10線断面図である。 図9における11−11線断面図である。
符号の説明
10 貨物コンテナ
11 貨物
12 床材
13 側壁
14 天井壁
15 縦ポスト
16 外装板
17 内装板
17a 表面
19 ポスト本体部
20 ポストフランジ部
21 連結縁部
22 縦ジョイント部材
24 締結片
25 係合部
26 屈曲片
26a 平行部
26b 傾斜部
26c 垂直部
27 化粧カバー片
27a 表面
28 連結片
30 締結部材
30a 表面
32 ラッシングレール
33 ラッシングベルト
34 取付孔
35 レール本体部
35a 表面
36 レールフランジ部
38 レール取付部
39 締結部材
40 突き当て縁部
41 横ジョイント部材
42 締結片
43 係合部
44 屈曲片
44a 傾斜部
44b 平行部
45 化粧カバー片
45a 表面
46 連結片
48 締結部材
48a 表面
49 シール材
D 隙間

Claims (5)

  1. 床材、天井壁および前後左右の側壁により内部に貨物室を形成するとともに少なくとも前記左右の側壁が外装板とその内側の内装板とを有する貨物コンテナであって、
    前記外装板の内面に装着される断面コの字形状のポスト本体部、および当該ポスト本体部の内側開口部から横方向に一体に延びるポストフランジ部を有し、縦方向に相互に平行となって前記外装板に取り付けられる縦ポストと、
    前記ポストフランジ部と前記内装板との間に挟み込まれる締結片、および前記締結片に一体に設けられ前記内装板の連結縁部の表面を覆う化粧カバー片が設けられ前記内装板の前記連結縁部に係合するとともに前記ポスト本体部内に迫り出す係合部を有する縦ジョイント部材と、
    前記内装板の前記連結縁部を前記ポスト本体部内に向けて変形させて前記内装板と前記締結片とを前記ポストフランジ部に締結する締結部材とを有し、
    前記縦ジョイント部材の前記化粧カバー片の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする貨物コンテナ。
  2. 請求項1記載の貨物コンテナにおいて、前記化粧カバー片が横方向に隣接する2つの前記内装板の前記連結縁部を覆うことを特徴とする貨物コンテナ。
  3. 請求項1または2記載の貨物コンテナにおいて、
    ラッシングベルトの係止具が取り付けられる取付孔が形成された帯状のレール本体部、および前記レール本体部の両側縁部に一体に設けられるとともに前記縦ポストの前記ポストフランジ部に外側に湾曲して形成されたレール取付部の内面に固定されるレールフランジ部を備えるラッシングレールと、
    前記内装板と前記ポストフランジ部との間に挟み込まれる締結片、および前記締結片に一体に設けられるとともに前記ラッシングレールに対向する前記内装板の突き当て縁部の表面を覆う化粧カバー片が設けられ前記内装板の前記突き当て縁部に係合するとともに前記レール取付部に迫り出す係合部を有する横ジョイント部材と、
    前記内装板の前記突き当て縁部を前記レール取付部に向けて変形させて前記内装板と前記横ジョイント部材の前記締結片とを前記ポストフランジ部に締結する締結部材とを有し、
    前記横ジョイント部材の前記化粧カバー片の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする貨物コンテナ。
  4. 床材、天井壁および前後左右の側壁により内部に貨物室を形成するとともに少なくとも前記左右の側壁が外装板とその内側の内装板とを有する貨物コンテナであって、
    前記外装板の内面に装着される断面コの字形状のポスト本体部、および前記ポスト本体部の内側開口部から横方向に一体に延び、外側に湾曲したレール取付部が形成されたポストフランジ部を有し、縦方向に相互に平行となって前記外装板に取り付けられる縦ポストと、
    ラッシングベルトの係止具が取り付けられる取付孔が形成された帯状のレール本体部、および前記レール本体部の両側縁部に一体に前記レール取付部に向けて外側に湾曲して設けられるとともに前記縦ポストの前記レール取付部の内面に固定されるレールフランジ部を備えるラッシングレールと、
    前記ポストフランジ部と前記内装板との間に挟み込まれる締結片、および前記締結片に一体に設けられるとともに前記ラッシングレールに対向する前記内装板の突き当て縁部の表面を覆う化粧カバー片が設けられ前記内装板の前記突き当て縁部に係合するとともに前記レール取付部に向けて折り曲げられた係合部を有する横ジョイント部材と、
    前記内装板の前記突き当て縁部を前記レール取付部に向けて外側に変形させて前記内装板と前記横ジョイント部材の前記締結片とを前記ポストフランジ部に締結する締結部材とを有し、
    前記横ジョイント部材の前記化粧カバー片を外側に変形させて前記化粧カバー片の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする貨物コンテナ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の貨物コンテナにおいて、前記締結部材の頭部が入り込む凹部を前記内装板に形成し、前記頭部の表面が前記貨物室内に突出するのを抑制することを特徴とする貨物コンテナ。
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