JP3306348B2 - スチレン系重合体粒子、その製造方法およびスチレン系樹脂発泡体 - Google Patents

スチレン系重合体粒子、その製造方法およびスチレン系樹脂発泡体

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JP3306348B2
JP3306348B2 JP21678197A JP21678197A JP3306348B2 JP 3306348 B2 JP3306348 B2 JP 3306348B2 JP 21678197 A JP21678197 A JP 21678197A JP 21678197 A JP21678197 A JP 21678197A JP 3306348 B2 JP3306348 B2 JP 3306348B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性に優れたス
チレン系樹脂発泡体に関し、より詳しくは熱伝導率が低
く断熱性能に優れたスチレン系樹脂発泡体、その原料と
して使用されるスチレン系重合体粒子および製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン系樹脂発泡体は、一般に発泡性
スチレン系重合体粒子を原料として、これを水蒸気等で
加熱発泡して一旦予備発泡粒子とし、これを多数の小孔
を有する閉鎖金型内に充填し、再び水蒸気等で加熱発泡
させ、発泡粒子間の空隙を埋めると共に、発泡粒子を相
互に融着させた後、冷却し金型より取り出すことにより
製造される。
【0003】上記発泡性スチレン系重合体粒子は、通
常、スチレン系単量体を水中に懸濁させ、重合開始剤の
存在下で重合(懸濁重合)し、重合の完了前ないし完了
後に発泡剤等を添加・含浸して製造する方法か、特開昭
49−2994号公報に示されるように、スチレン系重
合体粒子を水中に懸濁させ、これにスチレン系単量体を
連続的もしくは断続的に供給して、重合開始剤の存在下
で重合(シード重合)し、重合の完了前ないし完了後に
発泡剤等を添加・含浸させる方法等により製造される。
【0004】上記スチレン系樹脂発泡体は、例えば通い
箱、建物の床や壁などの断熱材として使用される。従っ
て、スチレン系樹脂発泡体には高い断熱性能が要求され
るため、熱伝導率を出来る限り低くしなければならな
い。従来、断熱材として使用されるスチレン系樹脂発泡
体は発泡倍率にして30〜50倍程度(嵩密度ρが約
0.033〜0.02g/cm3 )の発泡体が多用され
ている。その理由としては、スチレン系樹脂発泡体は、
発泡倍率が高くなると(嵩密度が小さくなると)熱伝導
率が高くなり、断熱性能が低下する特質があるからであ
る。
【0005】例えば特許庁(昭和57年(1982年8
月3日発行の周知・慣用技術集57(1982)−13
3[3347]の89頁に記載されている「6−2ポリ
スチレン粒子を用いたフォーム(一般用)の物性」にお
ける「1.熱伝導」に示された比重と熱伝導率との関係
を示すグラフによれば発泡倍率33倍(嵩密度30g/
l)では熱伝導率が約0.030kcal/m・h・℃
であり、50倍(嵩密度20g/l)では約0.034
〜0.035kcal/m・h・℃であることが示され
ている。
【0006】同様のことは、特開昭56−50935号
公報にも記載されている。すなわち、同公報には、ポリ
スチレン等の合成樹脂発泡体では、発泡倍率が20〜3
0倍で熱伝導率が最低となり、発泡倍率の増加に伴って
熱伝導率も高くなるとある。かかる特開昭56−509
35号公報では、発泡倍率が20〜30倍での熱伝導率
の上昇は、放射熱伝導率の影響を小さくすることにより
解消できるとの知見に基づき、特定の赤外波長に対して
吸収を示す化学構造を有しかつ300°Kでの黒体放射
に対して特定の吸収率を有する添加物を、スチレン系等
の樹脂発泡体に含有させた発泡体が開示されている。
【0007】しかし、上記のような添加物の配合は、コ
ストアップになるだけでなく、重合や発泡工程にも悪影
響を及ぼすおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、使用するスチレ
ン系樹脂発泡体が、より低い熱伝導率を有すれば、製造
コストや物流コストを低減することができる。例えば、
かかるスチレン系樹脂発泡体を断熱材として使用する場
合には、原料となるスチレンの使用量を低減することが
でき、しかも発泡体の厚みが低減できるため、住宅分野
であれば室内空間を広くできるという利点がある。
【0009】また通い箱等として使用する場合には、内
容積を広く出来るため、輸送する内容物を多くすること
ができたり、あるいは内容積が同一であれば外寸を小さ
くすることが出来るため、物流コストを低減できるとい
う利点がある。そのため、より低い熱伝導率のスチレン
系樹脂発泡体が要望されている。一般に合成樹脂発泡体
の熱伝導率はその伝導機構から(a) 固相の伝導、(b) 気
相の伝導、(c) 気泡膜間の輻射および(d) 気泡内ガスの
対流に分けられる。高発泡体の場合、高発泡化で樹脂の
占める体積は微小であるので、(a) の固相(樹脂)の伝
導が熱伝導率に占める割合は小さい。(b) の気相の伝導
は、発泡材に分子量の高いフロン系ガスを使用した場合
に熱伝導率を低減する上で有利であるが、次第に発泡体
からガスが逸散し空気と置換されるため、熱伝導率に及
ぼす影響が経時的に低下する。(d) の気泡内ガスの対流
は、気泡径が4mm以上で認められるものであり、通常
の樹脂発泡体では無視できる。従って、熱伝導率に最も
影響する度合いが高いのは(c) の気泡膜間の輻射という
ことになる。
【0010】輻射とは、異なる表面温度の相対する2面
間で生ずる伝熱を意味する。発泡体では、気泡を構成す
る固体(樹脂)表面により、輻射伝熱が減衰される効果
が大きい。従って、発泡体の気泡径は輻射熱の遮断に密
接な関係があり、気泡径が小さいほど、単位厚さあたり
の熱流遮断回数(つまり輻射伝熱を減衰させる気泡膜の
数)が多くなり、その結果として熱伝導率は低くなると
考えられる。
【0011】特公平57−34296号公報には、発泡
剤と共に特定のチオ尿素系化合物をスチレン系重合体粒
子に含有させて微細な気泡が多数形成された発泡体を得
ることが開示されている。また、特公平55−4963
1号公報には、所定の発泡剤と共に特定のチオジプロピ
オン酸エステルまたはチオジブチル酸エステルをスチレ
ン系重合体粒子に含有させて、上記と同様に微細な気泡
が多数形成された発泡体を得ることが開示されている。
【0012】ところが、上記各公報に開示の発泡体は、
高発泡(低密度)ではあるが、断熱性能に優れたもので
なかった。また機械的強度をも要求される中低密度領域
(密度が0.04〜0.0125g/cm3 )において
も、熱伝導率が低く断熱性能の優れたスチレン系樹脂発
泡体が求められている。
【0013】そこで本発明の目的は、適度な機械強度を
有すると共に、熱伝導率が低く断熱性に優れた中低密度
領域のスチレン系樹脂発泡体を提供することである。ま
た本発明の他の目的は、スチレン系樹脂発泡体の原料と
して使用されるスチレン系重合体粒子およびその製造方
法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために詳細に実験を重ねた結果、スチレン系
樹脂の透明度の1つの指標である積分球方式色差計にて
測定した白度が40〜60の範囲内にあるスチレン系重
合体粒子に、発泡剤を含浸させて得られる発泡性スチレ
ン系重合体粒子を使用したスチレン系樹脂発泡体は、驚
くべきことに、たとえ中低密度領域(密度が0.04〜
0.0125g/cm3 )であっても、熱伝導率が低く
優れた断熱性能を有するという新たな事実を見出し、本
発明を完成するに到った。
【0015】上記所定の白度を有するスチレン系重合体
粒子は、種粒子としてスチレン系重合体粒子を水性媒体
中に懸濁させ、これにスチレン系単量体を、膨潤したス
チレン系重合体粒子中の重合体の割合が80〜95重量
%になるように維持しながら添加し、重合することによ
り製造することができる。前記種粒子は、スチレン系単
量体と重合開始剤とを懸濁させ重合するに際し、重合槽
中の攪拌翼の攪拌速度であって攪拌翼の先端の速度を
1.0〜3.5m/秒に設定することにより製造するこ
とができる。
【0016】上記所定の白度を有するスチレン系重合体
粒子に、発泡剤を含浸させて発泡性スチレン系重合体粒
子が得られる。この発泡性スチレン系重合体粒子を発泡
させて得られるスチレン系樹脂発泡粒子は、嵩密度ρが
0.04〜0.0125g/cm3 であり、低い熱伝導
率を有する。
【0017】前記スチレン系樹脂発泡粒子を金型内に充
填し、加熱・冷却することによりスチレン系樹脂発泡体
が得られる。このスチレン系樹脂発泡体は、嵩密度ρが
0.04〜0.0125g/cm3 であり、嵩密度ρと
熱伝導率λ(kcal/m・h・℃)との間に式
(1):
【0018】
【数2】
【0019】なる関係を有するのがよい。これにより、
中低密度領域でありながら、断熱性能に優れたスチレン
系樹脂発泡体が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明におけるスチレン系樹脂発
泡体は、例えば所定の白度を有するスチレン重合体粒子
に発泡剤を含浸させて発泡性スチレン系重合体粒子を
得、ついで、この発泡性スチレン系重合体粒子を水蒸気
等で予備発泡させてスチレン系樹脂発泡粒子(以下、単
に予備発泡粒子という)を得、さらにこの予備発泡粒子
を所定の金型内に充填し、再び水蒸気等で加熱発泡させ
ることにより製造される。
【0021】また本発明で得られた上記予備発泡粒子
を、例えば家屋の壁や隙間等に充填することによっても
断熱性を付与すること(パールチャージ法)ができ、従
来の発泡粒子よりも優れた断熱性能を発揮することがで
きる。使用される発泡性スチレン系樹脂粒子は、(i) ス
チレン系単量体を重合開始剤とともに懸濁安定剤を含む
水性媒体中に懸濁して重合(懸濁重合法)し、重合の完
了前ないし完了後に発泡剤を添加・含浸して得られるも
のか、あるいは(ii)種粒子(シード重合用核樹脂粒子)
となるスチレン系樹脂粒子を懸濁安定剤を含む水性媒体
中に懸濁させ、これにスチレン系単量体を重合開始剤と
ともに連続的ないし断続的に供給して重合(シード重合
法)し、重合の完了前ないし完了後に発泡剤を添加・含
浸して得られるもの等が使用される。シード重合法は、
懸濁重合法よりも色差計での白度が40〜60の範囲内
にあるスチレン系重合体粒子をより容易に製造できる点
で好ましい。
【0022】前記所定の白度を有するスチレン系重合体
粒子は、種粒子を懸濁安定剤を含む水性媒体中に懸濁さ
せ、これにスチレン系単量体を連続的ないし断続的に供
給して重合開始剤の存在下で懸濁重合させることにより
得られるが、その際、供給するスチレン系単量体で膨潤
した種粒子(以下、膨潤粒子という)中のスチレン系重
合体の割合を80〜95重量%に維持しながら、スチレ
ン系単量体を連続的ないし断続的に添加することが必要
である。
【0023】本発明において、膨潤粒子中のスチレン系
重合体の割合とは、再沈法を用いて求めたものである。
すなわち、膨潤したスチレン系重合体粒子を適当な溶媒
に溶解させた後、非溶媒を用いてスチレン系重合体を再
沈させ、その再沈された固形分を膨潤粒子の総量で除し
た割合を百分率で表したものである。上記シード重合に
おいて、膨潤粒子中のスチレン系重合体の割合を80〜
95重量%の範囲に調整するには、使用する重合開始剤
に応じて重合温度、スチレン単量体の供給速度等を、後
述する実施例のように調整し、制御すればよい。
【0024】上記膨潤粒子中の重合体の割合を80重量
%以下でシード重合を行えば、懸濁安定剤等がスチレン
系重合体粒子に混入するため、白度が大きくなり、得ら
れるスチレン系樹脂発泡体の熱伝導率が大きくなる。一
方、95重量%以上でシード重合を行えば、原因は定か
でないが、スチレン系樹脂発泡体の熱伝導率が大きくな
る。
【0025】上記シード重合において、スチレン系重合
体粒子中に重合開始剤を均一に分散させるために、あら
かじめ重合開始剤を溶解したスチレン系単量体を種粒子
に吸収させる初期膨潤工程を採用することができる。そ
の際、吸収させるスチレン系単量体の割合は種粒子に対
して、35重量%以下、好ましくは30重量%以下の範
囲にあるように制御しながら初期膨潤工程を進めるのが
よいが、初期膨潤工程後、スチレン単量体を添加する直
前の初期膨潤粒子中の重合体の割合は80重量%以上に
維持する必要がある。
【0026】種粒子の使用量は、重合終了時の重合体全
量に対して、10〜50重量%、好ましくは15〜30
重量%である。使用量が10重量%未満ではスチレン系
単量体を供給する際に膨潤粒子中の重合体の割合を適正
範囲に制御することが困難となり、微粉末状重合体が発
生して、生産効率が低下する。一方、50重量%より大
きい場合には、供給するスチレン単量体の使用量が少な
いために白度が適正の範囲に入らず、熱伝導率が大きく
なる。
【0027】上記スチレン系重合体粒子における白度と
は、JIS K−7105に準拠して、下記の方法で測
定した結果から求めた値をいい、スチレン系重合体粒子
の透明度の指標になるものである。スチレン系重合体粒
子の白度が40〜60の範囲外であれば、熱伝導率が大
きくなる傾向がある。 装置:積分球方式色差計(日本電色工業(株)製) 方法:石英製の試料容器(30mmψ×13mm、試料
面積30mmψ) にスチレン系重合体粒子を充填し、標
準板の三刺激値をY=82.6、X=81.2Z=9
2.5として反射法により測定した。
【0028】本発明の製造方法に使用する上記種粒子
は、重合開始剤の存在下、スチレン系単量体を水性媒体
中に懸濁して、必要に応じて分散剤等の添加剤とともに
重合を行う、懸濁重合法により製造される。その際、懸
濁重合段階において、水性媒体を重合槽の攪拌翼の攪拌
速度を翼の先端速度で1.0〜3.5m/秒の範囲にな
るように設定し、重合を行う必要がある。
【0029】上記攪拌翼は、通常の懸濁重合で慣用のも
のであれば特に限定されるものではなく、例えばピッチ
パドル翼、アンカー翼、フラットパドル翼等の形状を有
する単段または多段で使用できる。なお、多段翼でそれ
ぞれの翼が異なる場合には、速い翼の先端速度を上記範
囲となるように設定すればよい。翼の先端速度が1.0
m/秒以下の場合には、分散系が不安定となり、所望の
粒度が得にくく、好ましくない。逆に、3.5m/秒以
上では分散剤として使用する難水溶性無機化合物等が種
粒子中に混入し、後に行う発泡性スチレン系重合体粒子
用のスチレン系重合体粒子の白度を低下させる原因にな
り、発泡体の熱伝導率が高くなるおそれがある。
【0030】シード重合法において、種粒子として使用
されるスチレン系重合体粒子は、粒子径が通常0.3〜
1.2mmであり、かつ平均粒子径の±20%の範囲に
調整したものが使用される。しかし、前記懸濁重合法で
得られたスチレン系重合体粒子は乾燥後、例えば0.3
〜0.45mm、0.45〜0.6mm、0.6〜0.
9mm、0.7〜1.0mmのように所望の粒子径に篩
分けした種粒子を使用してもよい。その結果、粒子径の
揃った発泡性スチレン系重合体粒子を効率よく製造でき
る。
【0031】本発明において使用されるスチレン系単量
体としては、スチレン単独またはスチレンと各種単量体
との組み合わせをあげることができる。スチレンと重合
可能な単量体としては、例えばα−メチルスチレン、パ
ラメチルスチレン等のスチレン誘導体、アクリル酸、メ
タクリル酸、メタクリル酸エステル類、アクリル酸エス
テル類、ジビニルベンゼンなどがあげられる。この場
合、スチレンは単量体総量の約80重量%以上であるの
がよい。
【0032】また重合開始剤としては、いずれも通常の
スチレンの懸濁重合において慣用のラジカル発生型重合
開始剤を用いることができ、例えばベンゾイルパーオキ
サイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチ
ルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート
等の有機過酸化物やアゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物があげられ
る。これらの重合開始剤は、単独であるいは2種以上併
用して用いることができるが、分子量を調整し、残存単
量体を減少させるために、10時間の半減期を得るため
の分解温度が50〜80℃、好ましくは55〜75℃の
範囲にある重合開始剤と、分解温度が80〜120℃、
好ましくは85〜110℃の範囲にある異なる重合開始
剤とを併用することが好ましい。
【0033】スチレン系単量体の小滴を水性媒体中に分
散させるために用いられる懸濁安定剤としては、例えば
従来より懸濁重合で使用されている公知のポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子や、
ピロリン酸マグネシウム、第3リン酸カルシウム等の難
水溶性無機化合物が挙げられる。上記懸濁安定剤のう
ち、本発明では難水溶性無機化合物を使用するのが好ま
しく、その使用量はシード重合終了時の全重合体に対し
て0.05〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.4
重量%である。
【0034】上記難水溶性無機化合物を用いる場合に
は、通常アニオン界面活性剤が併用される。かかるアニ
オン系界面活性剤としては、例えばN−アシルアミノ酸
またはその塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸スルホン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫
酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等があげられる。そ
の使用量は、シード重合終了時の全重合体に対して5〜
500ppm、好ましくは30〜300ppmである。
【0035】本発明で使用する種粒子およびスチレン系
重合体粒子の粒子全体の重量平均分子量は、通常の発泡
成形に適した100,000〜800,000、好まし
くは200,000〜500,000の範囲内に調整す
ることが望ましい。重量平均分子量が100,000よ
り小さいと発泡成形体の機械強度が低下するおそれがあ
る。逆に、重量平均分子量が800,000より大きい
と発泡性能が低下するおそれがある。
【0036】重合体粒子の平均分子量を、通常の発泡成
形に適合した範囲に調整するには、重合開始剤を効率よ
く働かせることが必要であり、無駄な分解を防ぎながら
重合工程全域でラジカルが発生するように、重合開始剤
の配分、重合温度プログラム、単量体の供給速度、種粒
子中の重合体の割合等を調整し、制御する必要がある。
【0037】本発明におけるスチレン系重合体粒子に含
浸される発泡剤としては、例えばプロパン、n−ブタ
ン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、シクロ
ペンタン等の脂肪族炭化水素、HCFCー141b、H
CFCー142、HCFCー124、HFCー152
a、HFC−134a等のハロゲン化炭素があげられ、
これらの発泡剤は、単独もしくは2種以上併用して用い
ることができる。
【0038】発泡剤の使用量は、得られる発泡性スチレ
ン系重合体粒子の1〜20重量%、好ましくは3〜12
重量%である。なお上記発泡剤は、上記シード重合法に
おいて、重合後期あるいは重合後に圧入して添加し、ス
チレン系重合体粒子に含浸させる。また本発明では、発
泡性スチレン系重合体粒子を製造する際に、溶剤、可塑
剤、滑剤、着色剤等の、通常、発泡性スチレン系重合体
粒子を製造する際に用いられる添加剤を、必要に応じて
適宜使用してもよい。
【0039】予備発泡は、上記発泡性スチレン系重合体
粒子を水蒸気等を用いて行い、嵩倍数が25〜80倍
(嵩密度ρが0.04〜0.0125g/cm3 )の予
備発泡粒子を得る。この予備発泡粒子を多数の小孔を有
する閉鎖金型内に充填し、再び加圧水蒸気等で加熱発泡
させ、発泡粒子間の空隙を埋めると共に、発泡粒子を相
互に融着させることにより、スチレン系樹脂発泡体が製
造される。その際、本発明では、金型内への発泡粒子の
充填量を調整するなどして、スチレン系樹脂発泡体は嵩
密度ρが0.04〜0.0125g/cm3 の範囲にあ
るようにする。
【0040】ここで嵩密度ρが0.04g/cm3 を越
えると樹脂の熱伝導率の影響が大きくなり、従来のスチ
レン系樹脂発泡体の熱伝導率との差は少なくなる。また
嵩密度ρが0.0125g/cm3 未満では気泡膜によ
る熱の遮断回数が減少し熱伝導率は高くなる。本発明で
は、図2に示すように、嵩密度ρが0.04〜0.01
25g/cm 3 の範囲にあるスチレン系樹脂発泡体にお
いて、嵩密度ρと熱伝導率λとの間に式(1):
【0041】
【数3】
【0042】なる関係を満たすときは、断熱性に優れた
スチレン系樹脂発泡体が得られる。本発明において熱伝
導率λとは、JIS−A−1412に準じて、熱伝導率
計を用いて測定(測定温度20℃)し、平板比較法によ
り求めた値である。
【0043】
【実施例】以下実施例を挙げて、本発明を詳細に説明す
る。 参考例 〔懸濁重合によるスチレン重合体粒子(種粒子)の製
造〕内容積100リットルの攪拌機付き重合槽に、水4
0.0リットル、ピロリン酸マグネシウム100g,ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.8gを入れ、
続いて重合槽の攪拌速度を攪拌翼の先端速度においてそ
れぞれ0.8、1.0、2.5、3.5および4.0m
/秒とし、攪拌しながらスチレン40.0kg、ベンゾ
イルパーオキサイド96.0gおよびt−ブチルパーオ
キシベンゾエート29.0gを添加し、90℃に昇温し
て重合温度とした。
【0044】そして、その温度で6時間保持し、さらに
125℃に昇温してから2時間後冷却し、粒子状のスチ
レン系重合体を得た。得られた重合体粒子を分級し、粒
子径0.6〜0.9mmのスチレン系重合体粒子(種粒
子)を得た。なお、使用した攪拌翼の形状はフラットパ
ドルまたはピッチパドルのものを使用し、使用した攪拌
翼の形状と攪拌速度との組み合わせを表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、攪拌翼の先端速
度を1.0〜4.0/秒に設定して懸濁重合を行ったと
き、分散系が良好で、上記所望の粒子径を有する種粒子
(F−1〜F−3およびP−1〜P−3)が得られた。
それに反して、攪拌翼の先端速度を0.8/秒に設定し
て懸濁重合を行ったとき、分散系が不安定となり、大粒
子状の核樹脂粒子(F−0およびP−0)しか得られな
かった。 実施例1 〔シード重合によるスチレン系重合体粒子の製造〕内容
積100リットルのピッチパドルの攪拌翼を有する攪拌
機付き重合槽に、水33.0リットル、ピロリン酸マグ
ネシウム120g,ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム1.8gおよび上記スチレン系重合体粒子(Fー
1)10.0kgを入れて攪拌しながら75℃まで昇温
した。ついで、スチレン2.77kgを添加し、これを
重合体粒子(Fー1)に吸収させたのち、ベンゾイルパ
ーオキサイド144gおよびt−ブチルパーオキシベン
ゾエート19.0gをスチレン1.5kgに溶解して重
合槽に投入した。それより1時間、75℃で保った後
に、108℃まで2時間かけて昇温(2.8℃/10
分)しながら、スチレン25.7kgを2時間かけてポ
ンプで一定量ずつ(12.85kg/時間)重合槽に滴
下、供給した。
【0047】スチレン単量体を滴下する間に重合槽より
膨潤した樹脂粒子を30分毎に少量取り出し、水性媒体
と分離した後、粒子表面の水分をガーゼで除去して測定
用試料とした。この試料から2gを精秤し、トルエン
(50ml)に溶解させた後、メタノール(2リット
ル)を加えてスチレン系重合体粒子を再沈させた。つい
で、再沈させた固形分をガラスフィルターを用いて捕捉
し、恒量になるまで110℃の条件下で乾燥した後、固
形分としての重合体の重量Xgを精秤した。膨潤粒子中
の重合体の割合は下記式(2): 膨潤粒子中の重合体の割合(重量%)=X(g)/Y
(g)×100 より算出した。但し、Yは膨潤粒子の重量(本例では2
gである。)である。各測定値のうちの最低値を表2に
示した。
【0048】供給後、120℃に昇温してから1時間3
0分後、冷却してスチレン系重合体粒子を得た。得られ
たスチレン系重合体粒子の白度を本文中の記載の方法
(試料として直径が約1.0〜1.2mmに篩分けした
粒子を使用し、この試料を容器に約5.8〜6.1g充
填した。試験数=3)により測定した。その測定結果
を、使用したスチレン系重合体粒子(種粒子)、75〜
108℃までの昇温時間、スチレン単量体の供給時間お
よび膨潤粒子中の重合体の割合と共に、表2に示す。 〔スチレン系樹脂発泡体の製造〕次に、内容積5リット
ルの攪拌機付き重合槽に、上記製造したスチレン系重合
体粒子1、800g、水2、200g、ピロリン酸マグ
ネシウム6.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.3g、トルエン18.0gを入れ、攪拌しなが
ら、90℃に昇温した後、ブタン162gを圧入し5時
間保持した。その後30℃以下まで冷却し、発泡性スチ
レン系重合体粒子を得た。取り出した発泡性スチレン系
重合体粒子を乾燥後、15℃の恒温室で5日間熟成した
後、蒸気発泡機で所定の嵩密度(ρ=0.0143〜
0.05g/cm3 )を有する予備発泡粒子を得た。
【0049】この予備発泡粒子を24時間養成した後、
発泡ポリスチレン用成形機で加熱成形し、成形品寸法
が、25mm×200mm×200mmの板状発泡体を得た。
この板状発泡体を50℃乾燥室で5日間乾燥した後、熱
伝導率を本文中に記載の方法により求めた。その結果を
上述のスチレン系重合体粒子の白度と共に表3に示す。 実施例2〜7 使用した種粒子の種類、添加するスチレン単量体の供給
時間および75℃から108℃までの昇温時間を、表2
に示す条件に変更した以外は実施例1と同様にしてスチ
レン系重合体粒子および板状発泡体を得た。各スチレン
系重合体粒子の白度の測定結果を表2に、また各板状発
泡体の熱伝導率の測定結果を表3および4に示す。 比較例1〜10 使用した種粒子の種類、添加するスチレン単量体の供給
速度および75℃から108℃までの昇温時間を、表2
に示す条件に変更した以外は実施例1と同様してスチレ
ン系重合体粒子および板状発泡体を得た。各スチレン系
重合体粒子の白度の測定結果を表2に、また各板状発泡
体の熱伝導率の測定結果を表3および4に示す。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】また、各実施例および比較例のスチレン系
重合体粒子の白度と、その重合体粒子より得られた各発
泡倍率ごとの板状発泡体の熱伝導率との関係をプロット
したところ、図1に示す曲線が得られた。図1から、白
度が40〜60の範囲にあるスチレン系重合体粒子より
得られた板状発泡体(実施例1〜7)は、比較例の板状
発泡体に比べて熱伝導率が低くなっていることが分か
る。
【0054】さらに、各実施例および比較例の板状発泡
体における密度と熱伝導率との関係をプロットしたとこ
ろ、両者の境界線として式(1)で表される曲線が導き
出された。その一例として、実施例1、比較例1および
3の板状発泡体における密度と熱伝導率との関係を図2
に示す。図2から明らかなように、各密度ごとの熱伝導
率を比較すると、実施例1における板状発泡体の熱伝導
率は、前記式(1)で表される曲線上の熱伝導率よりも
低いことがわかる。一方、比較例1および3における板
状発泡体の熱伝導率は、前記式(1)で表される曲線上
の熱伝導率よりも高いことがわかる。
【0055】
【本発明の効果】本発明のスチレン系重合体粒子を使用
することにより、適度な機械強度を有し、かつ熱伝導率
が低く断熱性に優れた、中低密度領域のスチレン系樹脂
発泡体が得られるという効果がある。かかるスチレン系
樹脂発泡体は、熱伝導率が低く断熱性に優れているの
で、それだけ原料樹脂の使用量を低減でき、より安価に
成形品を製造することができる。
【0056】また上記スチレン系樹脂発泡体は、同じ嵩
密度(従って同じ機械強度)であっても、高い断熱性能
を有するために発泡体の厚みを薄くできるので、従来の
成形品よりも内容積の拡張が図れるという効果がある。
従って、本発明のスチレン系樹脂発泡体は、例えば漁
箱、通い箱、建築用断熱材として使用するのに最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例および比較例で得たスチレン系重合体
粒子の白度と、その重合体粒子より得られた各嵩発泡倍
率ごとの板状発泡体の熱伝導率との関係を示すグラフで
ある。
【図2】実施例1、比較例1および3における板状発泡
体の密度と熱伝導率との関係を示すグラフである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/16 C08F 12/00 - 12/34 C08F 2/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡性スチレン系重合体粒子の製造に使用
    されるスチレン系重合体粒子であって、積分球方式色差
    計にて測定した白度が40〜60であることを特徴とす
    るスチレン系重合体粒子。
  2. 【請求項2】種粒子としてスチレン系重合体粒子を水性
    媒体中に懸濁させ、これにスチレン系単量体を添加し膨
    潤させながら重合を行うスチレン系重合体粒子の製造方
    法であって、 膨潤した前記スチレン系重合体粒子中の重合体の割合を
    80〜95重量%に維持しながらスチレン系単量体を添
    加することを特徴とする請求項1記載のスチレン系重合
    体粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】種粒子となる前記スチレン系重合体粒子
    が、スチレン系単量体と重合開始剤とを水性媒体中に懸
    濁させ重合するのに際し、重合槽中の攪拌翼の攪拌速度
    であって攪拌翼の先端の速度を1.0〜3.5m/秒に
    設定することにより得られる請求項2記載のスチレン系
    重合体粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のスチレン系重合体粒子に発
    泡剤を含浸させて得られる発泡性スチレン系重合体粒
    子。
  5. 【請求項5】請求項4記載の発泡性スチレン系重合体粒
    子を発泡して得られる、嵩密度ρが0.04〜0.01
    25g/cm3 であるスチレン系樹脂発泡粒子。
  6. 【請求項6】請求項4記載の発泡性スチレン系重合体粒
    子を発泡して得られるスチレン系樹脂発泡体。
  7. 【請求項7】嵩密度ρが0.04〜0.0125g/c
    3 であり、嵩密度ρと熱伝導率λ(kcal/m・h
    ・℃)との間に式(1): 【数1】 なる関係を有することを特徴とする請求項6記載のスチ
    レン系樹脂発泡体。
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