JP3306303B2 - 二槽式洗濯機 - Google Patents

二槽式洗濯機

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JP3306303B2
JP3306303B2 JP16799396A JP16799396A JP3306303B2 JP 3306303 B2 JP3306303 B2 JP 3306303B2 JP 16799396 A JP16799396 A JP 16799396A JP 16799396 A JP16799396 A JP 16799396A JP 3306303 B2 JP3306303 B2 JP 3306303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二槽式洗濯機に関
するものである。特に、洗濯槽間における洗浄水の移動
を可能にした二槽式洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、脱水機能を有する第1洗
濯槽から、水路で接続された第2洗濯槽へ、第1洗濯槽
の脱水機能によって、洗浄水を移動する二槽式洗濯機を
提案している(例えば、特願平7−311893号)。
この二槽式洗濯機の第1洗濯槽は、外槽と、外槽内に収
められて多数の小孔を有した内槽とを備えており、内槽
を高速回転させる脱水動作によってポンプ作用を生じさ
せ、洗浄水を移動させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脱水機能を
有する洗濯機では、脱水動作時には、その洗濯槽の上方
を覆う蓋を閉じることとされ、この蓋が開けられると、
脱水動作が停止される。このため、脱水動作によって、
第1洗濯槽から第2洗濯槽へ洗浄水を移動している際
に、蓋が開けられると、一旦移動させた洗浄水が、接続
水路を通り、逆流してしまう場合がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、この技術的課題
を解決し、第1洗濯槽から第2洗濯槽へ洗浄水を効率よ
く移動させることのできる二槽式洗濯機を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の二槽式洗濯機は、開閉可能な
蓋で上部を覆われた、洗い、すすぎおよび脱水を行うこ
とのできる第1洗濯槽と、第1洗濯槽に設けられた洗濯
および脱水するための駆動手段と、蓋の開閉を検知する
開閉検知手段と、脱水動作時に、開閉検知手段が蓋の開
かれたことを検知すると、駆動手段を停止させる停止手
段と、少なくとも、洗いおよびすすぎを行うことのでき
る第2洗濯槽と、第1洗濯槽と第2洗濯槽とを接続し、
第1洗濯槽と第2洗濯槽との間で洗浄水の移動を可能に
する接続水路と、接続水路を開閉する接続水路開閉手段
とを備えた二槽式洗濯機において、条件が整ったことに
応答して、接続水路開閉手段を開き、駆動手段に脱水動
作をさせて、洗浄水を接続水路を通じて移動させ、駆動
手段が脱水動作されている時に、開閉検知手段が蓋の開
かれたことを検知すると、接続水路開閉手段を閉状態と
する水移動制御手段を備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、水移動制御手段は、駆動手段による脱水動作
によってポンプ作用を生じさせ、効率よく洗浄水を接続
水路を通じて移動させることができる。この途中で、蓋
が開かれると、駆動手段が停止されて、ポンプ作用が低
下する場合がある。このような場合に、接続水路が閉じ
られて、洗浄水の移動が停止されるので、ポンプ作用が
低下しても、洗浄水が逆流することを防止することがで
きる。従って、洗浄水を効率よく再利用することができ
る。
【0007】また、洗浄水の移動の停止は、駆動手段が
脱水動作を行ない且つ蓋が開かれた場合であるので、そ
れ以外の場合には洗浄水の移動が継続される。従って、
蓋が開かれるだけで洗浄水の移動が停止される場合に比
べて、より一層効率よく洗浄水を移動させることができ
る。請求項2に係る発明の二槽式洗濯機は、請求項1に
記載の二槽式洗濯機において、水移動制御手段は、接続
水路開閉手段を閉状態とした後に、開閉検知手段が蓋の
閉じられたことを検知した場合に、駆動手段に再度脱水
動作をさせ、その後、接続水路を開くことを特徴とす
る。
【0008】この構成によれば、請求項1にかかる発明
の作用に加えて、蓋が閉じられると、洗浄水の移動を再
開することができる。また、まず駆動手段を駆動して、
そのポンプ作用が得られた後に接続水路を開くので、洗
浄水が逆流することを防止でき、その結果、効率よく洗
浄水を再利用することができる。請求項3に係る発明の
二槽式洗濯機は、請求項2に記載の二槽式洗濯機におい
て、水移動制御手段は、接続水路開閉手段を閉状態とし
た後に、開閉検知手段が蓋の閉じられたことを検知した
場合に、洗浄水の移動状況を判断して、その判断結果に
応じて動作することを特徴とする。
【0009】この構成によれば、請求項2にかかる発明
の作用に加えて、洗浄水の移動状況によっては、洗浄水
の移動を再開せずに、洗浄水を溜めて利用することがで
きる。従って、洗浄水の移動状況に応じた適切な動作に
よって、効率よく洗浄水を再利用することができる。請
求項4に係る発明の二槽式洗濯機は、請求項3に記載の
二槽式洗濯機において、水移動制御手段は、洗浄水の移
動状況として、洗浄水の移動がほぼ完了しているか否か
を判断し、移動がほぼ完了している場合には、動作しな
いことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、請求項3にかかる発明
の作用に加えて、洗浄水の移動がほぼ完了している場合
に、駆動手段を駆動せずに済むので、短時間で、効率よ
く洗浄水を再利用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明の実施の形態にかかる二槽式洗濯機の概略構成の正面
断面図である。図2は、図1の二槽式洗濯機の斜視図で
あり、(a)は二槽式洗濯機の全体を、(b)は(a)
に示すX部の一部断面斜視図である。
【0012】二槽式洗濯機1は、図2(a)に示すよう
に、上部に開閉可能な蓋12,14を有して、例えば左
右方向に長い長方形の平面形状を有した箱状のハウジン
グ10と、ハウジング10内の左側に配置された主洗濯
装置20と、主洗濯装置20に隣接してハウジング10
内に配置された副洗濯装置40とを備えている。蓋1
2,14は、ハウジング10の上面後端縁に沿って延び
る支軸を回転中心(一点鎖線C1)として開閉でき、開
状態で中折れ状態とすることができる。蓋12は主洗濯
装置20の上部を覆い、蓋14は副洗濯装置40の上部
を覆っている。
【0013】主洗濯装置20は、一般に知られている全
自動洗濯機と同様の構成であり、洗濯、脱水を行うこと
ができる。副洗濯装置40は、洗濯専用槽である。主洗
濯装置20および副洗濯装置40は、同時にまたは別々
に運転可能とされ、分け洗いをすることができる。主洗
濯装置20としては、以下の構成を例示することがで
き、要は、洗濯、脱水を行うことができればよい。ま
た、副洗濯装置40は、後述するような構成に限定され
ず、要は洗浄水を溜めて少なくとも洗濯できる構成であ
ればよい。
【0014】また、二槽式洗濯機1には、図1に示すよ
うに、各洗濯装置に給水をするために外部の水道等の給
水設備(図示せず)に接続される管51、弁52等を有
した給水機構と、各洗濯装置間の通水および排水をする
ための通水機構と、各洗濯装置、機構等をそれぞれ制御
するためにハウジング10内に設けられた制御部11
(図3参照)とが設けられている。本二槽式洗濯機1で
は、通水機構によって、洗浄水を主洗濯装置20から副
洗濯装置40へ移動させて再利用することができる。
【0015】主洗濯装置20は、洗濯槽として、つり棒
(図示せず)に支持された外槽21と、外槽21内に回
動可能に設けられ、表面に多数の小孔を有した内槽22
とを備えている。内槽22と、内槽22内の底部に設け
られた攪拌翼23とは、駆動装置24によって駆動され
る。駆動装置24は、駆動源としてのモータ25、内槽
22と攪拌翼23への駆動伝達を切り換えるクラッチ2
7(図3参照)、内槽22の回転を制動するブレーキ2
8(図3参照)、クラッチ27とブレーキ28を内蔵し
て内槽22と攪拌翼23とを回転自在に支持する軸受部
26、および軸受部26とモータ25の間に設けられて
回転を伝達するベルト機構29を備えている。
【0016】主洗濯装置20は、以下のように動作す
る。すなわち、クラッチ27を切り換えることによっ
て、洗いおよびすすぎ時には攪拌翼23のみが一方向ま
たは両方向に回転し(「洗濯動作」という)、脱水時に
は攪拌翼23および内槽22がともに高速で一方向に回
転する(「脱水動作」という)。また、主洗濯装置20
から副洗濯装置40への洗浄水の移動時にも、駆動装置
24は脱水動作を行い、攪拌翼23および内槽22はと
もに一方向に回転し、脱水時と同様に駆動されるが、洗
浄水の抵抗等によって脱水時よりも低速で回転する。な
お、この洗浄水の移動時には、脱水は行われない。ま
た、ブレーキ28をかけると、回転中の内槽22等は、
直ちに止められる。
【0017】また、主洗濯装置20には、図2(b)に
示すように、ハウジング10内の後部に、蓋12の開閉
状態を検知する開閉検知機構と、外槽21の振れを検知
する振れ検知機構とが設けられている。開閉検知機構
は、蓋12の後端部に設けられたアーム16と、アーム
16によって操作されるマイクロスイッチ等の検知スイ
ッチ15とを有している。蓋12の閉状態では、検知ス
イッチ15の操作子はアーム16(図2に二点鎖線で示
されている。)の先端部と当接し、検知スイッチ15は
オン状態とされる。また、蓋12が開かれると(矢印M
1)、操作子はアーム16(図2に実線で示されてい
る。)の先端部と離れ、検知スイッチ15はオフ状態と
される。このオン/オフによって、蓋12の開閉が検知
される。
【0018】また、振れ検知機構は、下端部が外槽21
の外周面に接近して設けられたレバー17と、上述のア
ーム16と、検知スイッチ15とを含んでいる。レバー
17は、その中央部に形成された嵌合孔と、ハウジング
10に設けられた支軸10aとが嵌合することによっ
て、支軸10aを中心に回動自在に支持されている。ま
た、アーム16は、蓋12の後端部に設けられて上述の
支軸に平行な支軸12aを中心に回動自在に支持されつ
つ、弾性部材(図示せず)によって所定の姿勢に付勢さ
れている。蓋12が閉状態で、外槽21の外周部とレバ
ー17の下端部とが離れていると、レバー17の上端部
はアーム16の先端部と当接し、検知スイッチ15はオ
ン状態とされる。この状態で、外槽21が振れると、外
槽21の外周部とレバー17の下端部が接触し、レバー
17が、揺動するとともに(矢印M3,M4)、付勢に
抗してアーム16を回動させ(矢印M5)、検知スイッ
チ15はオフ状態とされる。このオン/オフによって、
外槽21の振れの有無が検知される。
【0019】なお、この開閉検知機構および振れ検知機
構は、本願出願人の先願(特願平7─179208号)
に開示されているものと同様のものであるが、蓋の開閉
を検知できる構成の一例であり、上述の構成に限定され
ない。図1に戻って説明する。副洗濯装置40は、平面
形状が略長方形状の内形を有してその内部に洗浄水およ
び洗濯物を収容する洗濯槽41と、洗濯槽41内の洗濯
物および洗浄水を攪拌するために、中心軸としての回転
軸46が洗濯槽41の長手側面41bに垂直に設けら
れ、円板形状でその表面が凹凸状に形成された攪拌翼4
2と、攪拌翼42を洗いおよびすすぎ時に一方向または
両方向に回転させるためのモータ44、ベルト機構45
等を含む駆動機構43とを備えている。
【0020】駆動機構43によって攪拌翼42が回転す
ると、洗濯槽41内に収容された洗浄水および洗濯物は
攪拌され、洗浄されて、また、同様にして濯がれる。洗
濯槽41は、長手側面41bをハウジング10の右側面
に沿わせて、前後に長く配置されており、上方に開放さ
れた容器状に形成されている。洗濯槽41は、底面41
aと、底面41aの周囲から立ち上がった側面である、
対向する一対の長手側面41b,41cおよび対向する
一対の短側面(図示せず)とを備えている。また、洗濯
槽41内の、洗濯物を洗浄水中で攪拌できる標準的な洗
浄水量に対応して設定された規定水位と、底面41aと
の中央付近の位置に、回転軸46が設けられている。ま
た、規定水位の付近に、洗浄水が洗濯槽41内から流出
するための溢水孔41hが設けられ、通水機構に接続さ
れている。
【0021】通水機構は、各管61〜68および各弁V
1〜V3を備えている。各管は、以下のように接続され
て、両洗濯装置間を接続する接続水路、各洗濯装置から
の排水路および溢水路の各水路を、互いに一部を兼用し
つつ構成している。また、各弁は、協働して、各水路の
開閉手段として機能する。各管の接続状態としては、主
洗濯装置20の外槽21の底部に形成された排水口21
aには、継手管61の一端が接続されている。継手管6
1の途中部に弁V1が設けられ、継手管61の他端は分
岐して、外槽21の上部に連通する溢水管62の下端部
と、可撓管63の一端とに接続されている。可撓管63
の他端は、継手管64の一端、弁V2の設けられた管6
5、および管66を介して副洗濯装置40の排水口41
gに連通している。また、継手管64の途中部には、弁
V3が設けられ、継手管64の他端は、分岐して、溢水
管67および排水管68の一端と接続されている。排水
管68の他端は、ハウジング10の底部から機外に導出
されている。また、溢水管67の他端は、洗濯槽41の
溢水孔41hと連通している。
【0022】また、継手管61と溢水管62は外槽21
に固定され、管64〜67はハウジング10に固定され
ている。従って、運転時に外槽21が振動する場合に
は、可撓管63だけが撓むので、複数の管が撓む場合に
比べて、管の撓みによって管が傷む可能性を低くするこ
とができる。各弁V1〜V3は、電磁弁で構成され、制
御部11によって制御されて開閉される。
【0023】主洗濯装置20からの排水路は、継手管6
1、可撓管63、継手管64および排水管68によって
形成される。この水路は、開閉手段としての弁V1と弁
V3との両弁が開状態で、流通可能とされる(破線矢印
AC)。副洗濯装置40からの排水路は、管66、管6
5、継手管64および排水管68によって形成される。
この水路は、開閉手段としての弁V2と弁V3との両弁
が開状態で流通可能とされる(破線矢印DC)。
【0024】接続水路は、継手管61、可撓管63、継
手管64、管65および管66によって形成される。こ
の水路の開閉手段は、各弁V1〜3によって構成され、
弁V2と弁V1が開状態であって、且つ弁V3が閉状態
で、水路を流通可能とすることができる(破線矢印A
B)。主洗濯装置20からの溢水路は、溢水管62によ
って形成される。溢水管62を流れる洗浄水は、弁V3
が開状態のときに、主洗濯装置20の排水路を通って排
水される。
【0025】副洗濯装置40からの溢水路は、溢水管6
7によって形成される。溢水管67を流れる洗浄水は、
各弁V1〜3の開閉状態に関わらずに、継手管64の他
端から排水管68を通じて排水される。従って、仮に何
れかの弁が閉じたままになっても、副洗濯装置40から
洗浄水が溢れることはない。図3は、制御部11とそれ
に接続される各機器のブロック図である。
【0026】制御部11は、制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ(CPU)を含んでおり、CPUが、RO
M、RAM等に予め記憶されたプログラムやデータに基
づいて制御を実行してゆく。また、制御部11は、ソフ
トウェア上に設定したカウンタの計数量によって時間を
計時して制御を行なう。制御部11には、モータ25、
クラッチ27、ブレーキ28、各弁V1〜V3等が、駆
動回路(図示せず)を介してそれぞれ接続されている。
CPUは、これらの各機器に指令信号を与えて、各機器
を所望の状態に駆動する。例えば、CPUが各弁に
「開」信号を与えて各弁を開状態とし、「閉」信号を与
えて閉状態とする。また、CPUは、クラッチ27を切
り換え、モータ25を所定条件で駆動して、駆動装置2
4に上述の洗濯動作または脱水動作をさせ、ブレーキ2
8を動作させて、回転中の内槽22等を停止させること
ができる。
【0027】また、制御部11には、操作パネル13、
検知スイッチ15等が接続されている。操作パネル13
は、各洗濯装置の運転操作のための各種の設定や指令を
CPUに与えることができ、後で詳述するように、洗浄
水を主洗濯装置20から副洗濯装置40へ移動する水移
動工程(「リサイクル工程」という。)の実行を設定す
るための設定キー13aを有している。また、検知スイ
ッチ15の出力信号等は、CPUに与えられ、CPUは
出力信号等に応じて各種の処理を行い、CPUに接続さ
れた各機器の動作を制御する。例えば、制御部11は、
検知スイッチ15の出力信号を受けて、蓋12が開かれ
た場合や、外槽21が大きく振れた場合に、回転中の内
槽22等を停止させ、主洗濯装置20の安全な運転を図
ることができる。
【0028】以下、制御部11のリサイクル工程の制御
内容を、図4のフローチャートを参照しながら説明す
る。また、その際の各機器の動作を、図1を参照しつつ
説明する。リサイクル工程は、予め設定キー13aから
実行を設定された場合に行われ、主洗濯装置20のすす
ぎ工程後に自動的に実行される。なお、リサイクル工程
の前に、副洗濯装置40は排水されているものとする。
【0029】すすぎ工程が終了すると、弁V1と弁V2
とが開かれて、弁V3が閉じられ、接続水路が開かれ
る。このように、接続水路が開かれると、洗浄水は、主
洗濯装置20から接続水路を通じ副洗濯装置40へ、水
位差によって流れ始め、副洗濯装置40と主洗濯装置2
0の水位が等しく(水位L2=水位L4)なるまで、洗
浄水は効率よく移動する(ステップS1)。この状態
は、リサイクル工程開始から時間D1、例えば、2分が
経過するまで維持される。この時間D1は、両洗濯装置
間の水位差が最大の時に、主洗濯装置20から副洗濯装
置40へ洗浄水が移動し、両洗濯装置の水位がほぼ等し
くなる時間として設定されている。
【0030】次に、駆動装置24が脱水動作を開始し、
攪拌翼23と内槽22とが連続で回転する(ステップS
2)。この脱水動作によるポンプ作用によって、主洗濯
装置20の洗浄水は、副洗濯装置40へスムーズに移動
し、それに伴い、主洗濯装置20の水位はさらに低下し
(水位L3)、副洗濯装置40の水位はより一層高くな
る(水位L5)。
【0031】ステップS3では、蓋12の開閉状態が判
断される。通常、主洗濯装置20は、蓋12が閉じられ
た状態で運転され、この場合には(ステップS3でN
o)、ステップS10で主洗濯装置20の脱水動作の終
了時期の到来が判断される。すなわち、脱水動作の開始
から時間D2、例えば、2分の経過が判断される。ここ
で、時間D2は、両洗濯装置間で水位の等しい状態の洗
浄水が、ポンプ作用によって移動し、移動がほぼ完了す
る時間として設定されている。この完了する時間として
は、副洗濯装置40に所定水量の洗浄水が溜まる時間
や、ポンプ作用によっても洗浄水を移動できなくなる時
間として設定される。
【0032】ステップS10で、終了時期が到来する
と、弁V2は閉じられて、接続水路は閉じられ(ステッ
プS11)、副洗濯装置40に移された洗浄水はその状
態で溜められ、以降、洗濯に再利用することができる。
その後、モータ25の駆動が停止され、駆動装置24の
脱水動作が停止される(ステップS12)。以降、弁V
3は開かれて主洗濯装置20の排水工程が開始され、そ
の後、脱水工程が行われる。
【0033】このリサイクル工程が実行される間、制御
部11は、ステップS3で蓋12の開閉を監視してい
る。蓋12がリサイクル工程の途中で開かれると(ステ
ップS3でYes)、以下の通水中止処理が行われる。
蓋12が開かれると、弁V2が閉じられ、接続水路は閉
じられる。また、同時に、モータ25の駆動が停止され
て、ブレーキ28がかけられ、内槽22、攪拌翼23の
回転が直ちに停止される。ブレーキ28がかけられると
同時に、弁V1も閉じられる(ステップS4)。また、
制御部11は、上述の時間D2の計時を中断する。な
お、ステップS4では、弁V1または弁V2の何れかが
閉じられればよく、要は、接続水路が閉じられればよ
い。
【0034】このように、洗浄水の移動の途中で、蓋1
2が開かれるのに伴い、駆動装置24が停止される結
果、ポンプ作用が低下する場合に、接続水路が閉じられ
るので、ポンプ作用が低下しても、洗浄水が逆流するこ
とを防止することができる。従って、洗浄水を効率よく
再利用することができる。また、通水中止処理は、駆動
装置24が脱水動作を行っている場合に実行されること
によって、駆動装置24が駆動されていない場合(ステ
ップS1)には、蓋12が開かれても、洗浄水の移動が
継続されるので、より一層効率よく洗浄水を移動させる
ことができる。
【0035】再度、蓋12が閉じられると(ステップS
5でYES)、洗浄水の移動が再開される通水再開処理
が行われる。すなわち、モータ25が駆動されて、脱水
動作が開始される(ステップS7)。その後、時間D
3、例えば、10秒の経過後(ステップS8でYE
S)、弁V2が開かれて(ステップS9)、接続水路が
開かれる。そして、制御部11は、時間D2の計時を再
開する。ここで、時間D3は、モータ25の回転が上が
り、充分な脱水動作を行える時間として設定されてい
る。
【0036】このように、洗浄水の移動を再開すること
で、充分に効率よく洗浄水を移動することができる。ま
た、まず駆動装置24を駆動して後、時間D3の経過を
待って、ポンプ作用が得られた後に、弁V2を開き接続
水路を開くので、洗浄水が逆流することを防止でき、効
率よく洗浄水を再利用することができる。その後、上述
の脱水動作の終了時期が到来すると(ステップS1
0)、洗浄水の移動が停止される(ステップS11,1
2)。
【0037】ところで、洗浄水の移動を再開しても、効
果が少ない場合も考えられる。例えば、副洗濯装置40
内にすでに充分に洗浄水が移動している場合等である。
また、脱水動作の残り時間が少ない場合には、モータ2
5の回転が充分に上がらないうちに、脱水動作の終了時
期が到来したりすると、却って洗浄水が逆流することも
考えられる。そこで、本実施の形態では、ステップS6
で、通水の再開の適否を判断して、再開を回避する回避
処理を行っている。
【0038】ステップS6では、脱水動作の残り時間
が、時間D4、例えば、10秒以下の場合には、洗浄水
の移動を再開せずに、そのままの状態を維持し、リサイ
クル工程を終了する。ここで、時間D4は、モータ25
の回転が充分にあがり、洗浄水の逆流を生じない時間と
して、また、脱水動作がほぼ終了していると考えられる
時間として設定されている。なお、ステップS6での判
断の基準としては、脱水動作の残り時間だけでなく、直
接的に各洗濯装置内の水位等を状況を判断して、洗浄水
の移動がほぼ終了していることを判断してもよく、要
は、洗浄水の移動状況に応じて判断できればよい。
【0039】このように、洗浄水の移動状況によって
は、洗浄水の移動を再開せずに、洗浄水を溜めて利用す
ることができるので、洗浄水の移動状況に応じた適切な
動作によって、効率よく洗浄水を再利用することができ
る。特に、洗浄水の移動がほぼ完了している場合に、駆
動装置24を駆動せずに済むので、短時間で、効率よく
洗浄水を再利用することができる。
【0040】なお、上述した実施の形態では、リサイク
ル工程は、主洗濯装置20のためすすぎに対して行って
いたが、給水動作を伴った注水すすぎに対して行っても
よい。また、洗い後の洗浄水の移動に適用しても構わな
い。なお、洗い後の洗浄水の移動の場合には、泡立ちの
ために駆動装置24の負荷が大きくなるので、大きな負
荷に耐えられる駆動装置24とすることが望ましい。
【0041】また、通水機構は、上述の構成に限定され
ない。要は、接続水路を備えて、接続水路を開閉できれ
ばよく、排水路等は、接続水路と別に形成されてもよ
い。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設
計変更を施すことが可能である。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、以下の効
果を奏する。すなわち、駆動手段の脱水動作の途中で蓋
が開かれ、駆動手段が停止されるのに伴いポンプ作用が
低下する場合に、接続水路が閉じられるので、洗浄水が
逆流することを防止することができる。従って、洗浄水
を効率よく再利用することができる。
【0043】また、駆動手段が脱水動作し且つ蓋が開か
れた場合以外には洗浄水の移動が継続されるので、より
一層効率よく洗浄水を移動させることができる。請求項
2に係る発明によれば、請求項1にかかる発明の効果に
加えて、蓋が閉じられると、洗浄水の移動を再開するこ
とができるので、より一層効率よく洗浄水を移動でき
る。また、まず駆動手段によるポンプ作用が得られた後
に、接続水路を開くので、洗浄水の逆流を防止でき、そ
の結果、効率よく洗浄水を再利用することができる。
【0044】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
かかる発明の効果に加えて、洗浄水の移動状況に応じて
動作でき、効率よく洗浄水を再利用することができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項3にかかる発明の
効果に加えて、洗浄水の移動がほぼ完了している場合
に、駆動手段を駆動せずに済み、短時間で、効率よく洗
浄水を再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる洗濯機を副
洗濯装置に適用した二槽式洗濯機の概略構成の正面断面
図である。
【図2】図1の二槽式洗濯機の斜視図であり、(a)に
二槽式洗濯機の全体を、(b)に(a)のX部の拡大一
部断面図を示す。
【図3】図1の二槽式洗濯機の制御部のブロック図であ
る。
【図4】図1の二槽式洗濯機の制御部のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 二槽式洗濯機 12 蓋 15 検知スイッチ(開閉検知手段) 20 主洗濯装置(第1洗濯槽) 24 駆動装置(駆動手段) 40 副洗濯装置(第2洗濯槽) V2 弁(接続水路開閉手段) 破線矢印AB 接続水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 修司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−26294(JP,A) 特開 昭56−13991(JP,A) 特開 昭60−2278(JP,A) 特開 昭61−29388(JP,A) 特開 平6−335589(JP,A) 特開 平9−149992(JP,A) 実開 昭58−133085(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 29/00 D06F 37/42 D06F 39/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉可能な蓋で上部を覆われた、洗い、す
    すぎおよび脱水を行うことのできる第1洗濯槽と、 第1洗濯槽に設けられた洗濯および脱水するための駆動
    手段と、 蓋の開閉を検知する開閉検知手段と、 脱水動作時に、開閉検知手段が蓋の開かれたことを検知
    すると、駆動手段を停止させる停止手段と、 少なくとも、洗いおよびすすぎを行うことのできる第2
    洗濯槽と、 第1洗濯槽と第2洗濯槽とを接続し、第1洗濯槽と第2
    洗濯槽との間で洗浄水の移動を可能にする接続水路と、 接続水路を開閉する接続水路開閉手段とを備えた二槽式
    洗濯機において、 条件が整ったことに応答して、接続水路開閉手段を開
    き、駆動手段に脱水動作をさせて、洗浄水を接続水路を
    通じて移動させ、駆動手段が脱水動作されている時に、
    開閉検知手段が蓋の開かれたことを検知すると、接続水
    路開閉手段を閉状態とする水移動制御手段を備えたこと
    を特徴とする二槽式洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の二槽式洗濯機において、 水移動制御手段は、接続水路開閉手段を閉状態とした後
    に、開閉検知手段が蓋の閉じられたことを検知した場合
    に、駆動手段に再度脱水動作をさせ、その後、接続水路
    を開くことを特徴とする二槽式洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の二槽式洗濯機において、 水移動制御手段は、接続水路開閉手段を閉状態とした後
    に、開閉検知手段が蓋の閉じられたことを検知した場合
    に、洗浄水の移動状況を判断して、その判断結果に応じ
    て動作することを特徴とする二槽式洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の二槽式洗濯機において、 水移動制御手段は、洗浄水の移動状況として、洗浄水の
    移動がほぼ完了しているか否かを判断し、移動がほぼ完
    了している場合には、動作しないことを特徴とする二槽
    式洗濯機。
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