JPH1015273A - 二槽式洗濯機 - Google Patents

二槽式洗濯機

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JPH1015273A
JPH1015273A JP8167992A JP16799296A JPH1015273A JP H1015273 A JPH1015273 A JP H1015273A JP 8167992 A JP8167992 A JP 8167992A JP 16799296 A JP16799296 A JP 16799296A JP H1015273 A JPH1015273 A JP H1015273A
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JP
Japan
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washing
tub
water
rinsing
washing tub
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Pending
Application number
JP8167992A
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English (en)
Inventor
Masakazu Matsumoto
雅和 松本
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Koji Fukui
孝司 福井
Yuuji Toutou
有志 東桃
Shuji Hotta
修司 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二槽式洗濯機で、第1洗濯槽の脱水機能を用い
て、第1洗濯槽から第2洗濯槽へ効率よく洗浄水を移動
させたい。 【解決手段】本二槽式洗濯機では、主洗濯装置20と、
副洗濯装置40との間で通水でき、また、両洗濯装置か
ら排水できる通水機構を設けた。通水機構には、両洗濯
装置と接続された接続水路、排水路に、弁V1〜3を設
け、各弁を選択的に開閉して通水及び排水する。主洗濯
装置20のすすぎ工程中に、副洗濯装置40から排水し
ておく。その後、すすぎ後の洗浄水の移動を開始する。
この状態でモータ25を駆動しても、泡立たず、過負荷
を防止できる。移動終了後、接続水路を閉じた後、モー
タ25の駆動を停止し、洗浄水の逆流を防止しつつ、主
洗濯装置20から排水する。排水完了後、脱水する。 【効果】使い勝手がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二槽式洗濯機に関
するものである。特に、洗濯槽間における洗浄水の移動
を可能にした二槽式洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、脱水機能を有する第1洗
濯槽から、水路で接続された第2洗濯槽へ、第1洗濯槽
の脱水機能によって、洗浄水を移動する二槽式洗濯機を
提案している(例えば、特願平7−311893号)。
この二槽式洗濯機の第1洗濯槽は、外槽と、外槽内に収
められて多数の小孔を有した内槽とを備えており、内槽
を高速回転させる脱水動作によってポンプ作用を生じさ
せ、洗浄水を移動させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
二槽式洗濯機を実用的なものとするためには、全自動洗
濯機としての使い勝手を損なうことなく、洗浄水をスム
ーズに移動でき、きれいな洗浄水を効率よく再利用でき
れば好ましい。そこで、本発明の目的は、これらの技術
的課題を解決し、第1洗濯槽から第2洗濯槽へ洗浄水を
効率よく移動させることのできる二槽式洗濯機を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の二槽式洗濯機は、洗濯および
脱水用の駆動手段を備え、洗い、すすぎおよび脱水を行
うことのできる第1洗濯槽と、少なくとも、洗いおよび
すすぎを行うことのできる第2洗濯槽と、第1洗濯槽と
第2洗濯槽とを接続する開閉可能な接続水路と、第1洗
濯槽から洗浄水を排水することのできる第1洗濯槽排水
手段と、第1洗濯槽のすすぎ動作後に、接続水路の開閉
および駆動手段の駆動を行い、第1洗濯槽から第2洗濯
槽へ洗浄水を移動させる水移動手段と、水移動手段によ
る洗浄水の移動の完了後に、第1洗濯槽排水手段によっ
て第1洗濯槽から排水するすすぎ排水手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0005】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、接続水路を通じて、洗浄水を移動することが
できる。また、駆動手段を駆動することによってポンプ
作用を生じさせ、効率よく洗浄水を移動させることがで
きる。このとき、すすぎ動作後の洗浄水は、駆動手段の
駆動時にも泡立ち難いので、泡立ち易い洗い後の洗浄水
に比べて、泡による負荷を少なくでき、効率よく移動す
ることができる。
【0006】また、第1洗濯槽の排水は洗浄水の移動後
に行われるので、移動時に水位が排水によって下がら
ず、洗浄水をより一層効率よく移動することができる。
また、排水は、接続水路が閉じられた後に行われるの
で、洗浄水が排水に伴って逆流することを防止すること
ができ、効率よく洗浄水を再利用することができる。請
求項2に係る発明の二槽式洗濯機は、請求項1に記載の
二槽式洗濯機において、第2洗濯槽から洗浄水を排水す
ることのできる第2洗濯槽排水手段と、第2洗濯槽排水
手段によって、第1洗濯槽のすすぎ動作中に第2洗濯槽
から排水する事前排水手段とをさらに備えたことを特徴
とする。
【0007】この構成によれば、請求項1にかかる発明
の作用に加えて、第2洗濯槽からの排水後に、洗浄水の
移動を開始することができるので、第2洗濯槽の排水の
手間が省けて便利である。また、第2洗濯槽からの排水
は、第1洗濯槽のすすぎ動作と同時に行われるので、別
々に行われる場合に比べて、要する時間を短縮すること
ができる。
【0008】また、第2洗濯槽に洗剤液が入っていた場
合、前記動作を行わないと、第1洗濯槽に洗剤液が逆流
し、第1洗濯槽にあるすすぎ液(きれいな水)に、洗剤
液が混入し、せっかくすすいだ衣類が台無しになる。請
求項3に係る発明の二槽式洗濯機は、請求項1または2
に記載の二槽式洗濯機において、水移動手段は、第1洗
濯槽のすすぎ動作の終了後に、所定時間、接続水路を開
けただけの状態とし、その後、さらに第1洗濯槽で脱水
動作がされるように駆動手段を駆動することを特徴とす
る。
【0009】この構成によれば、請求項1または2にか
かる発明の作用に加えて、接続水路を開けただけの状態
で、第1洗濯槽と第2洗濯槽との間の水位差によって洗
浄水を移動させることができる。その後、駆動手段が駆
動されるので、駆動手段にかかる負荷を少なくしつつ、
ポンプ作用によって洗浄水は効率よく移動することがで
きる。
【0010】請求項4に係る発明の二槽式洗濯機は、請
求項3に記載の二槽式洗濯機において、水移動手段は、
接続水路を閉じた後に、駆動手段の駆動を停止させるこ
とを特徴とする。この構成によれば、請求項3にかかる
発明の作用に加えて、接続水路が開いている間、洗浄水
は、駆動手段によるポンプ作用を確実に受けるので、逆
流を防止される。従って、効率よく洗浄水を再利用する
ことができる。
【0011】請求項5に係る発明の二槽式洗濯機は、請
求項1乃至4の何れかに記載の二槽式洗濯機において、
第1洗濯槽排水手段による排水後に、脱水動作するよう
に駆動手段を駆動する脱水手段をさらに備えたことを特
徴とする。この構成によれば、請求項1乃至4の何れか
にかかる発明の作用に加えて、脱水動作は第1洗濯槽の
排水後であるので、駆動手段が洗浄水によって過負荷を
受けることを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明の実施の形態にかかる二槽式洗濯機の概略構成の正面
断面図である。二槽式洗濯機1は、その外形をほぼ決定
し、例えば左右方向に長い長方形の平面形状を有したハ
ウジング10と、ハウジング10内の左側に配置された
主洗濯装置20と、主洗濯装置20に隣接してハウジン
グ10内に配置された副洗濯装置40と、各洗濯装置を
運転するための操作パネル13と、各洗濯装置をそれぞ
れ制御するためにハウジング10内に設けられた制御部
11(図2参照)とを備えている。また、二槽式洗濯機
1には、各洗濯装置に給水をするために外部の水道等の
給水設備(図示せず)に接続される管51、弁52等を
有した給水機構と、各洗濯装置間の通水および排水をす
るための通水機構とが設けられている。この通水機構に
よって、洗浄水を主洗濯装置20から副洗濯装置40へ
移動させて再利用することができる。
【0013】主洗濯装置20は、一般に知られている全
自動洗濯機と同様の構成であり、洗濯、脱水を行うこと
ができる。副洗濯装置40は、洗濯専用槽である。主洗
濯装置20および副洗濯装置40は、同時にまたは別々
に運転可能とされ、分け洗いをすることができる。主洗
濯装置20としては、以下の構成を例示することがで
き、要は、洗濯、脱水を行うことができればよい。ま
た、副洗濯装置40は、後述するような構成に限定され
ず、要は洗浄水を溜めて少なくとも洗濯できる構成であ
ればよい。
【0014】主洗濯装置20は、洗濯槽として、つり棒
(図示せず)に支持された外槽21と、外槽21内に回
動可能に設けられ、表面に多数の小孔を有した内槽22
とを備えている。内槽22と、内槽22内の底部に設け
られた攪拌翼23とは、クラッチ27(図2参照)を内
蔵する軸受部26、モータ25等を含む駆動装置24に
よって駆動される。クラッチ27を切り換えることによ
って、洗いおよびすすぎ時には攪拌翼23のみが一方向
または両方向に回転し(「洗濯動作」という)、脱水時
には攪拌翼23および内槽22がともに高速で一方向に
回転する(「脱水動作」という)。また、主洗濯装置2
0から副洗濯装置40への洗浄水の移動時にも、駆動装
置24は脱水動作を行い、攪拌翼23および内槽22は
ともに一方向に回転し、脱水時と同様に駆動されるが、
洗浄水の抵抗等によって脱水時よりも低速で回転する。
なお、この洗浄水の移動時には、脱水は行われない。
【0015】副洗濯装置40は、平面形状が略長方形状
の内形を有してその内部に洗浄水および洗濯物を収容す
る洗濯槽41と、洗濯槽41内の洗濯物および洗浄水を
攪拌するために、中心軸としての回転軸46が洗濯槽4
1の長手側面41bに垂直に設けられ、円板形状でその
表面が凹凸状に形成された攪拌翼42と、攪拌翼42を
洗いおよびすすぎ時に一方向または両方向に回転させる
ためのモータ44、ベルト機構45等を含む駆動機構4
3とを備えている。
【0016】駆動機構43によって攪拌翼42が回転す
ると、洗濯槽41内に収容された洗浄水および洗濯物は
攪拌され、洗浄されて、また、同様にして濯がれる。洗
濯槽41は、長手側面41bをハウジング10の右側面
に沿わせて、前後に長く配置されており、上方に開放さ
れた容器状に形成されている。洗濯槽41は、底面41
aと、底面41aの周囲から立ち上がった側面である、
対向する一対の長手側面41b,41cおよび対向する
一対の短側面(図示せず)とを備えている。また、洗濯
槽41内の、洗濯物を洗浄水中で攪拌できる標準的な洗
浄水量に対応して設定された規定水位と、底面41aと
の中央付近の位置に、回転軸46が設けられている。ま
た、規定水位の付近に、洗浄水が洗濯槽41内から流出
するための溢水孔41hが設けられ、通水機構に接続さ
れている。
【0017】通水機構は、各管61〜68および各弁V
1〜V3を備えている。各管は、以下のように接続され
て、両洗濯装置間を接続する接続水路、各洗濯装置から
の排水路および溢水路の各水路を、互いに一部を兼用し
つつ構成している。また、各弁は、協働して、各水路の
開閉手段として機能する。各管の接続状態としては、主
洗濯装置20の外槽21の底部に形成された排水口21
aには、継手管61の一端が接続されている。継手管6
1の途中部に弁V1が設けられ、継手管61の他端は分
岐して、外槽21の上部に連通する溢水管62の下端部
と、可撓管63の一端とに接続されている。可撓管63
の他端は、継手管64の一端、弁V2の設けられた管6
5、および管66を介して副洗濯装置40の排水口41
gに連通している。また、継手管64の途中部には、弁
V3が設けられ、継手管64の他端は、分岐して、溢水
管67および排水管68の一端と接続されている。排水
管68の他端は、ハウジング10の底部から機外に導出
されている。溢水管67の他端は、洗濯槽41の溢水孔
41hと連通している。
【0018】また、継手管61と溢水管62は外槽21
に固定され、管64〜67はハウジング10内に固定さ
れている。従って、運転時に外槽21が振動する場合に
は、可撓管63だけが撓むので、複数の管が撓む場合に
比べて、管の撓みによって管が傷む可能性を低くするこ
とができる。各弁V1〜V3は、電磁弁で構成され、制
御部11によって制御されて開閉される。
【0019】主洗濯装置20からの排水路は、継手管6
1、可撓管63、継手管64および排水管68によって
形成される。この水路は、開閉手段としての弁V1と弁
V3との両弁が開状態で、流通可能とされる(破線矢印
AC)。副洗濯装置40からの排水路は、管66、管6
5、継手管64および排水管68によって形成される。
この水路は、開閉手段としての弁V2と弁V3との両弁
が開状態で流通可能とされる(破線矢印DC)。
【0020】接続水路は、継手管61、可撓管63、継
手管64、管65および管66によって形成される。こ
の水路の開閉手段は、各弁V1〜3によって構成され、
弁V2と弁V1が開状態であって、且つ弁V3が閉状態
で、水路を流通可能とすることができる(破線矢印A
B)。主洗濯装置20からの溢水路は、溢水管62によ
って形成される。溢水管62を流れる洗浄水は、弁V3
が開状態のときに、主洗濯装置20の排水路を通って排
水される。
【0021】副洗濯装置40からの溢水路は、溢水管6
7によって形成される。溢水管67を流れる洗浄水は、
各弁V1〜3の開閉状態に関わらずに、継手管64の他
端から排水管68を通じて排水される。従って、仮に何
れかの弁が閉じたままになっても、副洗濯装置40から
洗浄水が溢れることはない。また、二槽式洗濯機1は、
主洗濯装置20に外槽21内の水位を検知できる水位検
知手段を有しているが、副洗濯装置40に水位検知手段
を有しておらず、その構造を簡略化されている。
【0022】主洗濯装置20の水位検知手段は、外槽2
1の底部一角に設けられているエアートラップ(図示せ
ず)に一端が接続された圧力ホース(図示せず)と、圧
力ホースの他端が接続された水位センサ91(図2参
照)とを有している。洗濯槽内の洗浄水の水位が上昇す
ると、エアートラップ内の圧力が上昇する。この圧力を
圧力ホースを介して水位センサ91で検出することによ
り、洗濯槽内の水位を検知することができる。水位検知
は、エアートラップの位置に対応した底面付近の下限水
位より高い水位に対して行われ、検知結果は制御部11
に出力される。
【0023】図2は、制御部11とそれに接続される各
機器のブロック図である。制御部11は、制御中枢とし
てのマイクロコンピュータ(CPU)を含んでおり、C
PUが、ROM、RAM等に予め記憶されたプログラム
やデータに基づいて制御を実行してゆく。また、制御部
11は、ソフトウェア上に設定したカウンタの計数量に
よって時間を計時して制御を行なう。
【0024】制御部11には、操作パネル13、水位セ
ンサ91等が接続されている。操作パネル13から行わ
れた各種の設定、操作指令や、水位センサ91の出力信
号等は、CPUに与えられ、CPUはこれらの出力信号
等に応じて各種の処理を行い、以下のようにCPUに接
続された各機器の動作を制御する。すなわち、制御部1
1には、モータ25、クラッチ27、各弁V1〜V3等
が、駆動回路(図示せず)を介してそれぞれ接続されて
いる。CPUは、これらの各機器に指令信号を与えて、
各機器を所望の状態に駆動する。例えば、CPUが各弁
に「開」信号を与えて各弁を開状態とし、「閉」信号を
与えて閉状態とする。また、CPUは、クラッチ27を
切り換え、モータ25を所定条件で駆動して、駆動装置
24に上述の洗濯動作または脱水動作をさせる。
【0025】また、制御部11は、主洗濯装置20を、
洗い、すすぎおよび脱水の各工程を連続して、または、
各工程を単独に運転することができる。また、制御部1
1は、洗浄水を主洗濯装置20から副洗濯装置40へ移
動する水移動工程(「リサイクル工程」という。)を、
以下のように主洗濯装置20のすすぎ工程後に自動的に
行うことができる。
【0026】このように、リサイクル工程の洗浄水の移
動は自動的に行われるので、全自動洗濯機としての使い
勝手を損なうこともない。また、すすぎ工程後の洗浄水
は、洗い工程後の洗浄水に比べてきれいなので、副洗濯
装置40で再利用し易い。以下、制御部11のリサイク
ル工程の制御内容を、図3のフローチャートを参照しな
がら説明する。また、その際の各機器の動作を、図4に
示す動作のタイミングチャートと、図1とを必要に応じ
て参照しつつ説明する。
【0027】リサイクル工程は、予め操作パネル13の
所定の設定キー13aから実行を設定された場合に行わ
れ、主洗濯装置20のすすぎ工程後に実行される。ま
ず、制御の全体の流れを説明すると、主洗濯装置20の
すすぎ工程と平行して、副洗濯装置40を排水する事前
排水処理が行われる(ステップS1〜3)。主洗濯装置
20のすすぎ工程が終了すると、リサイクル工程が行わ
れる(ステップS4〜12)。リサイクル工程での洗浄
水の移動が完了すると、主洗濯装置20を排水するすす
ぎ排水処理が行われ(ステップS10〜13)、排水後
に脱水が行われる(ステップS14)。
【0028】以下、詳細に説明する。主洗濯装置20の
すすぎ工程では、例えば、ためすすぎが行われる。この
とき、弁V1は閉状態、弁V3は開状態である。そし
て、すすぎ工程の途中の所定タイミングT1に至ると
(ステップS1)、弁V2が開状態とされ(ステップS
2)、副洗濯装置40の排水路が開かれて、排水が行わ
れる。このタイミングT1は、副洗濯装置40から溜め
られている洗浄水を排水することのできる時間D12、
例えば、2分30秒を、リサイクル工程開始前に確保で
きるように設定されており、所定のすすぎ時間D1から
所定時間D11(D11=D1─D12)の経過した時
点として検知することができる。
【0029】このように、副洗濯装置40からの排水後
に、洗浄水の移動を開始することができるので、主洗濯
装置20から副洗濯装置40に洗浄水をスムーズに移動
させることができる。また、副洗濯装置40の排水の手
間が省けて便利である。また、リサイクル工程に先立つ
副洗濯装置40からの排水は、主洗濯装置20のすすぎ
動作と同時に行われるので、別々に行われる場合に比べ
て、要する時間を短縮することができる。また、副洗濯
装置40内に溜められていた洗浄水と、移動した洗浄水
とが混ざることを防止でき、有効に洗浄水を再利用でき
る。また、リサイクル工程に先立ち副洗濯装置40から
の排水を行わないと、副洗濯装置40内に洗剤液が入っ
ていた場合、主洗濯装置20に洗剤液が逆流し、主洗濯
装置20にあるすすぎ液(きれいな水)に、洗剤液が混
入し、せっかくすすいだ衣類が台無しになる不具合が想
定される。このような不具合も、排水することで防止す
ることができる。また、所定のタイミングで排水するこ
とによって、副洗濯装置40の水位を検知して排水する
場合に比べて簡単な構造にできる。なお、リサイクル工
程は、副洗濯装置40の動作中には実行されないことと
されている。従って、排水前に副洗濯装置40に溜まっ
ている洗浄水は、洗い後か、すすぎ後の排水すべき洗浄
水と考えられるので、自動的に排水しても問題ない。
【0030】ステップS3では、すすぎ工程の終了が判
断される。すすぎ工程が終わると、すぐにリサイクル工
程が開始され、弁V3が閉じられて(ステップS4)
(タイミングT2)、副洗濯装置40の排水路が閉じら
れる。このタイミングT2から時間D21、例えば、5
秒が経過すると(ステップS5)(タイミングT3)、
弁V1が開かれて(ステップS6)、接続水路が開かれ
る。ここで、時間D21は、弁V3が確実に閉じられて
から、弁V1を開くために設定されている。
【0031】このように、弁V3が確実に閉じた後に、
弁V1が開かれることによって、接続水路が開かれる前
に主洗濯装置20の排水路は開かれないので、主洗濯装
置20の水位を、移動時まで維持することができ、洗浄
水を効率よく移動できる。弁V1が開かれ接続水路が形
成されると、洗浄水は、主洗濯装置20から接続水路を
通じ副洗濯装置40へ流れ始める。このとき、図1に示
すように、副洗濯装置40は排水後(空状態)であり、
且つ主洗濯装置20はすすぎ工程後(水位L1)である
ので、大きな水位差によって、両洗濯装置の水位が等し
く(水位L2=水位L4)なるまで、洗浄水は効率よく
移動する。
【0032】ステップS7では、タイミングT2から時
間D22、例えば、2分の経過が判断される(タイミン
グT4)。この時間D22は、両洗濯装置間の水位差が
最大の時に、主洗濯装置20から副洗濯装置40へ洗浄
水が移動し、両洗濯装置の水位がほぼ等しくなる時間と
して設定されている。タイミングT4以降は、駆動装置
24は脱水動作し(ステップS8)、攪拌翼23と内槽
22が連続で回転される。この脱水動作によるポンプ作
用によって、主洗濯装置20の洗浄水は、副洗濯装置4
0へスムーズに移動し、それに伴い、主洗濯装置20の
水位はさらに低下し(水位L3)、副洗濯装置40の水
位は一層高くなる(水位L5)。
【0033】このように、水位差によって洗浄水を移動
させた後、駆動装置24が駆動されるので、駆動装置2
4にかかる負荷を少なくしつつ、ポンプ作用によって洗
浄水は効率よく移動することができる。ステップS9で
は、タイミングT4から時間D23、例えば、2分の経
過が判断される(タイミングT5)。タイミングT5に
なると、弁V2は閉じられて、接続水路は閉じられる。
また、弁V3が開かれて排水工程が開始される(ステッ
プS10)。弁V1はステップS6ですでに開かれてい
るので、タイミングT5で主洗濯装置20からの排水路
が形成されて、主洗濯装置20から排水が開始される。
また、弁V2が閉じられて、副洗濯装置40に移された
洗浄水はその状態で溜められ、以降、洗濯に再利用する
ことができる。ここで、時間D23は、両洗濯装置間で
水位の等しい状態の洗浄水が、ポンプ作用によって移動
し、移動がほぼ完了する時間として設定されている。こ
の完了する時間としては、副洗濯装置40に所定水量の
洗浄水が溜まる時間や、ポンプ作用によっても洗浄水を
移動できなくなる時間として設定される。なお、ステッ
プS10では、弁V3を開くのは、弁V2を閉じるのと
同時としたが、所定時間を空けて、確実性を高めればよ
り好ましい。本実施の形態では、このタイミングT5の
時点で、駆動装置24は脱水動作を継続しており、ポン
プ作用が維持されているので、弁V3と弁V2とを、同
時に動作させても問題はなく、全体の時間を短縮するこ
とができる。
【0034】ステップS11で、タイミングT5から時
間D31、例えば、5秒の経過が判断される。5秒が経
過すると(タイミングT6)、モータ25の駆動が停止
され、駆動装置24の脱水動作が停止される(ステップ
S12)。この時間D31は、弁V2が確実に閉じられ
る時間として設定されている。このように、主洗濯装置
20の排水は洗浄水の移動後に行われるので、移動時に
主洗濯装置20の水位が排水によって下がらず、洗浄水
をより一層効率よく移動することができる。特に、排水
は、接続水路が閉じられた後に行われるので、洗浄水が
排水に伴って逆流することも防止することができる。ま
た、接続水路が開いている間は、モータ25の回転が低
下せず、洗浄水にポンプ作用が確実に作用するので、洗
浄水が逆流することをより一層確実に防止することがで
きる。従って、逆流を防止して、効率よく洗浄水を再利
用することができる。
【0035】以降、排水、脱水工程が行われる。排水工
程では、リサイクル工程後に主洗濯装置20に残った洗
浄水が、ステップS10で開かれた主洗濯装置20から
の排水路を通じて、引続き排水される(ステップS1
3)。具体的には、水位センサ91が下限水位を検知し
(タイミングT7)、その後所定時間D32、例えば、
1分が経過する(タイミングT8)まで、弁V1と弁V
3は開状態を維持する。ここで、時間D32は、下限水
位に溜められた洗浄水が排水されるのに要する時間とし
て設定されている。
【0036】タイミングT8になると、脱水工程が行わ
れる(ステップS14)。すなわち、モータ25が一方
向に駆動され、駆動装置24は所定の脱水時間D4の
間、脱水動作を行なう。脱水終了後、モータ25の駆動
は停止され、弁V1は閉じられて、脱水工程は終了す
る。このように、脱水工程は、洗浄水が確実に排水され
てから行われるので、残っている洗浄水によって駆動装
置24、モータ25等に過負荷がかかることを防止する
ことができる。
【0037】このように本実施の形態によれば、主洗濯
装置20でのすすぎ動作後のすすぎ水を移動させること
によって、すすぎ動作後の洗浄水は、駆動手段の駆動時
にも泡立ち難いので、泡立ち易い洗い後の洗浄水を移動
させる場合に比べて、駆動装置24にかかる泡による負
荷を少なくできる。従って、内槽22等を高速で回転で
き、効率よく洗浄水を移動することができる。また、モ
ータ25等にも過負荷がかかり難いので、小型化でき
る。
【0038】また、すすぎ工程終了時に残った洗浄水が
再利用されるので、すすぎ工程時の水位が低くなること
もない。また、主洗濯装置20のすすぎ終了後に、接続
水路を開けて洗浄水の移動を始めることによって、すす
ぎ途中の泡等の混入している洗浄水が、副洗濯装置40
に移動され難く、すすぎの終了時のより綺麗な洗浄水を
再利用することができる。
【0039】また、すすぎ工程後の洗浄水の移動や排水
後の脱水によって、モータ25の過負荷を回避しつつ、
効率よく洗浄水を移動できるので、モータ25等の各部
の大型化が防止され、主洗濯装置20や二槽式洗濯機1
の小型化を図ることができる。従って、洗濯槽41の側
面に攪拌翼42が配置された副洗濯装置40の構成と相
まって、充分な洗浄能力を有し、且つ横幅を家庭用の洗
濯パンの寸法に収めることのできる分け洗いのできる洗
濯機を実現するのに好ましい。
【0040】なお、上述した実施の形態では、主洗濯装
置20のすすぎ工程は、所定水位に溜めた洗浄水中で洗
濯物をすすぐためすすぎを行っていたが、これに、給水
動作を伴った注水すすぎとしてもよい。注水すすぎの場
合には、すすぎ時の水位は、主洗濯装置20の溢水口の
高さまで得られるので、リサイクル工程での洗浄水の移
動もより一層効率よく行える。
【0041】また、通水機構は、上述の構成に限定され
ない。要は、接続水路および排水路の各水路が形成され
て、この各水路を開閉できればよい。その他、本発明の
要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可
能である。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、以下の効
果を奏する。すなわち、接続水路を通じて、洗浄水を移
動する際に、駆動手段を駆動しても、すすぎ動作後の洗
浄水は、泡立ち難く、洗い後の洗浄水に比べて、泡によ
る負荷を少なくでき、効率よく移動することができる。
【0043】また、第1洗濯槽の排水は、洗浄水の移動
後に行われるので、移動時に水位を下げず、従って、洗
浄水をより一層効率よく移動することができる。特に、
排水は、接続水路が閉じられた後に行われるので、洗浄
水の逆流を防止して、効率よく洗浄水を再利用すること
ができる。請求項2に係る発明によれば、請求項1にか
かる発明の効果に加えて、第2洗濯槽の排水の手間が省
けて便利である。また、第2洗濯槽からの排水は、第1
洗濯槽のすすぎ動作と同時に行われ、要する時間を短縮
することができる。
【0044】また、第2洗濯槽に洗剤液が入っていたと
きでも、事前に排水されるから、第1洗濯槽に逆流する
ことがなく、第1洗濯槽内のすすがれた衣類に洗剤液が
つくことがない。請求項3に係る発明によれば、請求項
1または2にかかる発明の効果に加えて、第1洗濯槽と
第2洗濯槽との間の水位差によって洗浄水を移動させた
後、駆動手段を駆動するので、駆動手段にかかる負荷を
少なくしつつ、ポンプ作用によって洗浄水は効率よく移
動することができる。
【0045】請求項4に係る発明によれば、請求項3に
かかる発明の効果に加えて、接続水路が開いている間
は、洗浄水が逆流することをポンプ作用によって防止す
ることができる。従って、効率よく洗浄水を再利用する
ことができる。請求項5に係る発明によれば、請求項1
乃至4の何れかにかかる発明の効果に加えて、第1洗濯
槽の排水後に脱水するので、駆動手段が過負荷を受ける
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる洗濯機を副
洗濯装置に適用した二槽式洗濯機の概略構成の正面断面
図である。
【図2】図1の二槽式洗濯機の制御部のブロック図であ
る。
【図3】図1の二槽式洗濯機の制御部のフローチャート
である。
【図4】図1の二槽式洗濯機の動作のタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1 二槽式洗濯機 20 主洗濯装置(第1洗濯槽) 24 駆動装置(駆動手段) 40 副洗濯装置(第2洗濯槽) 破線矢印AB 接続水路 破線矢印AC 主洗濯装置からの排水路(第1洗濯槽排
水手段) 破線矢印DC 副洗濯装置からの排水路(第2洗濯槽排
水手段) ステップS4〜12 水移動手段 ステップS10〜13 すすぎ排水手段 ステップS1〜3 事前排水手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東桃 有志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 堀田 修司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯および脱水用の駆動手段を備え、洗
    い、すすぎおよび脱水を行うことのできる第1洗濯槽
    と、 少なくとも、洗いおよびすすぎを行うことのできる第2
    洗濯槽と、 第1洗濯槽と第2洗濯槽とを接続する開閉可能な接続水
    路と、 第1洗濯槽から洗浄水を排水することのできる第1洗濯
    槽排水手段と、 第1洗濯槽のすすぎ動作後に、接続水路の開閉および駆
    動手段の駆動を行い、第1洗濯槽から第2洗濯槽へ洗浄
    水を移動させる水移動手段と、 水移動手段による洗浄水の移動の完了後に、第1洗濯槽
    排水手段によって第1洗濯槽から排水するすすぎ排水手
    段とを備えたことを特徴とする二槽式洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の二槽式洗濯機において、 第2洗濯槽から洗浄水を排水することのできる第2洗濯
    槽排水手段と、 第2洗濯槽排水手段によって、第1洗濯槽のすすぎ動作
    中に第2洗濯槽から排水する事前排水手段とをさらに備
    えたことを特徴とする二槽式洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の二槽式洗濯機に
    おいて、 水移動手段は、第1洗濯槽のすすぎ動作の終了後に、所
    定時間、接続水路を開けただけの状態とし、その後、さ
    らに第1洗濯槽で脱水動作がされるように駆動手段を駆
    動することを特徴とする二槽式洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の二槽式洗濯機において、 水移動手段は、接続水路を閉じた後に、駆動手段の駆動
    を停止させることを特徴とする二槽式洗濯機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の二槽式洗
    濯機において、 第1洗濯槽排水手段による排水後に、脱水動作するよう
    に駆動手段を駆動する脱水手段をさらに備えたことを特
    徴とする二槽式洗濯機。
JP8167992A 1996-06-27 1996-06-27 二槽式洗濯機 Pending JPH1015273A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020516375A (ja) * 2017-04-12 2020-06-11 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 洗濯機及び制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020516375A (ja) * 2017-04-12 2020-06-11 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 洗濯機及び制御方法

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