JP3305768B2 - 中空糸膜モジュールおよびその製造方法 - Google Patents
中空糸膜モジュールおよびその製造方法Info
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Description
や工業用あるいは医療用の濾過装置に用いられる中空糸
膜モジュールおよびその製造方法に関する。
造する場合には、図5乃至図7に示すように、筒状のケ
ース100内に多数本の中空糸膜101を束ねて収納
し、ポッティング剤102によって、ケース100の開
口端部をポッティングするようになっている。中空糸膜
束103を収納する際には、中空糸膜束103の端部が
ケース100の開口端部から露出するように収納してい
る。
裁断し、中空糸膜101の端部を接着剤で塞ぐあるいは
熱で溶かして封止する。そして、ポッティング用カップ
104をケース100の開口端部に液密に装着し、ポッ
ティング用カップ104に設けた注入口105から液状
のポッティング剤102を遠心式ポッティング装置(図
示せず)等を用いて注入し、ポッティング剤102硬化
後に、その硬化したポッティング剤102とポッティン
グ剤102により接着固定された各中空糸膜101の端
末を共に切断し、切断面にて中空糸膜101を開口する
ようになっている。
た従来技術の中空糸膜モジュールの製造方法において、
切断工程では、ポッティング剤102の材料がポリウレ
タン系、シリコン系のように硬度が小さく弾性を有する
もの(ゴム様の物質)は、ギロチン式カッター,丸刃ス
ライサー,カッターナイフ等で容易に切断可能である
が、エポキシ系のように硬度が大きく、過荷重により割
れやすいものでは、上記のカッターによる切断は困難で
ある。
法、すなわち旋盤加工、円盤状研削砥石、プラスチック
用のこぎり等が用いられる。しかし、これらの方法で
は、切断あるいは切断中にバリや切削屑が発生し、何ら
かの後処理で、これらを除去しないと、見栄えの問題、
機能上の問題(バリ・切削屑が中空糸膜101内部に詰
まり、中空糸膜101が有効に使われなくなる。)が生
じる。
ては、図8に示すようなフライス用エンドミル106を
用いる方法(特開平3−278819号公報参照)や図
9に示すようなウォータージェットカッター107を用
いる方法(特開平4−150925号公報参照)がある
が、設備費用の点、加工条件(バリ、切削屑の出る程
度、加工に要する時間、水を使用する等)の点で懸案事
項がある。
るためになされたもので、その目的とするところは、製
作の容易化を図ると共に、品質の向上を図り得る中空糸
膜モジュールおよびその製造方法を提供することにあ
る。
に、本発明にあっては、ケースと、該ケース内に挿入さ
れる多数本の中空糸膜の束と、ケースの開口端部にて、
各中空糸膜を接着固定すべく各中空糸膜間の隙間および
各中空糸膜とケース間の隙間に充填されるポッティング
剤と、を備え、該ポッティング剤により接着固定された
各中空糸膜の端末と硬化したポッティング剤を共に切断
し、切断面にて各中空糸膜端末を開口させた中空糸膜モ
ジュールにおいて、前記ポッティング剤を、前記切断面
を含む第1のポッティング剤と、該第1のポッティング
剤の層よりもケース奥側の第2のポッティング剤の2層
構成とし、前記第1のポッティング剤を切断容易な材料
により構成し、前記第2のポッティング剤を前記第1の
ポッティング剤よりも切断困難な材料により構成したこ
とを特徴とする。
膜の束をケース内に収納し、ケース開口端部にて束ねた
各中空糸膜間の隙間および各中空糸膜とケース間の隙間
にポッティング剤を充填し、ポッティング剤硬化後に各
中空糸膜の端末をポッティング剤と共に切断することに
よって中空糸膜を開口させる中空糸膜モジュールの製造
方法において、前記ポッティング剤として、切断容易さ
の異なる2種類のポッティング剤を切断容易な方からケ
ース奥側へ向けて段階的に充填し、硬化後切断容易な方
のポッティング剤を切断することを特徴とする。
方法によれば、ポッティング剤を、切断面を含む第1の
ポッティング剤と、その第1のポッティング剤よりもケ
ース奥側の第2のポッティング剤の2層構成とし、第1
のポッティング剤を切断容易な材料により構成し、硬化
後に切断容易な方のポッティング剤を切断することとし
たため、切断方法を配慮することなしにポッティング剤
の選定を行なえる。そのため、従来、切断方法が困難で
あった材料(たとえばエポキシ系ポッティング剤)を使
用するものであっても製作が非常に容易となる。
明する。図1乃至図4は本発明の一実施例に係る中空糸
膜モジュールの製造方法の各工程が示され、図4に中空
糸膜モジュールの完成品を示している。
1を束ねて筒状のケース2内に挿入する。中空糸膜束1
Aは直線状でケース2の長さよりも長く、その両端部が
ケース2の開口両端部から突出した状態となる。尚、図
中ではケース2の一方の開口端部のみの開示となってい
る。
断し、中空糸膜1の端部を接着剤で塞ぐ、あるいは熱で
溶かして封止する。
ティング用カップ3を、ポッティング用カップ3の開口
端部に設けられる内向きフランジ部31とケース2の開
口端部に設けられる外向きフランジ部21とを嵌合させ
て、ケース2開口端部に液密に嵌着させている。
注入口4にホース5を嵌合して、そのホース5を介して
注入口4からポリウレタン系、シリコン系のように硬化
後は、硬度が小さく弾性を有する材料の第1のポッティ
ング剤としての弾性体ポッティング剤6を遠心式ポッテ
ィング装置(図示せず)等を用いて注入して、ケース2
の開口端部にて各中空糸膜1間の隙間および中空糸膜束
1Aとケース2間の隙間に充填し接着固定する第1段階
のポッティング工程を行う。注入量は、ポッティング用
カップ3の深さの半分弱である。また、弾性体ポッティ
ング剤6は硬化後ゴム弾性を有するものである。
ング剤6の硬化後あるいは流動性がなくなった後に、第
2のポッティング剤としての切断容易さが弾性体ポッテ
ィング剤6よりも困難な材料の硬質ポッティング剤7を
上記弾性体ポッティング剤6と同様に遠心式ポッティン
グ装置等を用いて、弾性ポッティング剤6の層よりもケ
ース2奥側にホース5を介して注入口4より注入して接
着固定する第2段階のポッティング工程を行い2層構成
としている。
ング剤6および硬質ポッティング剤7が硬化後にポッテ
ィング用カップ3を取外して、各中空糸膜1の端末と共
に切断容易な最初にポッティングしたゴム様特性を有す
る弾性体ポッティング剤6をギロチン式カッター,丸刃
スライサー,カッターナイフ等により切断し、各中空糸
膜1の端末を開口して中空糸膜モジュールが完成する。
その製造方法によれば、ポッティング剤を、切断面を含
む弾性体ポッティング剤6と、その弾性体ポッティング
剤6の層よりもケース2奥側の硬質ポッティング剤7の
2層構成とし、弾性体ポッティング剤6を切断容易な材
料により構成し、硬化後に切断容易な方の弾性体ポッテ
ィング剤6を切断することとしたため、切断方法を配慮
することなしにポッティング剤の選定を行なえる。その
ため、従来、耐熱性・耐薬品性あるいは高強度を有する
が、その切断方法が困難であった材料(たとえばエポキ
シ系ポッティング剤)を使用するものであっても製作が
非常に容易となる。
の弾性体ポッティング剤6を切断することから、カッタ
ー等で容易に切断可能である。そのため、バリや切削屑
が中空糸膜1内部に入り込むことがなくなり、品質の向
上を図ることができる。
に挿入してケース2の両端部をポッティング剤にて接着
固定するようにしたが、中空糸膜を2つに折曲げて挿入
し、ケースの一方の開口部に中空糸膜束の端末を固定す
る場合にも同様に適用する。
るもので、中空糸膜モジュールおよびその製造方法によ
れば、ポッティング剤を、切断面を含む第1のポッティ
ング剤と、その第1のポッティング剤の層よりもケース
奥側の第2のポッティング剤の2層構成とし、第1のポ
ッティング剤を切断容易な材料により構成し、硬化後に
切断容易な方のポッティング剤を切断することとしたの
で、切断方法を配慮することなしにポッティング剤の選
定を行なえる。そのため、従来、切断方法が困難であっ
た材料(たとえばエポキシ系ポッティング剤)を使用す
るものであっても製作が非常に容易となる。
ティング剤を切断することから、カッター等で容易に切
断可能である。そのため、バリや切削屑が中空糸膜内部
に入り込むことがなくなり、品質の向上を図ることがで
きる。
膜モジュールの製造方法を示しており、図1は中空糸膜
束をケース内に挿入する工程の要部縦断面図である。
面図である。
面図である。
ールの要部縦断面図である。
造方法を示しており、図5は中空糸膜束をケース内に挿
入する工程の要部縦断面図である。
である。
図である。
の要部斜視図である。
断方法の要部斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】ケースと、 該ケース内に挿入される多数本の中空糸膜の束と、 ケースの開口端部にて、各中空糸膜を接着固定すべく各
中空糸膜間の隙間および各中空糸膜とケース間の隙間に
充填されるポッティング剤と、を備え、 該ポッティング剤により接着固定された各中空糸膜の端
末と硬化したポッティング剤を共に切断し、切断面にて
各中空糸膜端末を開口させた中空糸膜モジュールにおい
て、 前記ポッティング剤を、前記切断面を含む第1のポッテ
ィング剤と、該第1のポッティング剤の層よりもケース
奥側の第2のポッティング剤の2層構成とし、 前記第1のポッティング剤を切断容易な材料により構成
し、前記第2のポッティング剤を前記第1のポッティン
グ剤よりも切断困難な材料により構成したことを特徴と
する中空糸膜モジュール。 - 【請求項2】多数本の中空糸膜の束をケース内に収納
し、ケース開口端部にて束ねた各中空糸膜間の隙間およ
び各中空糸膜とケース間の隙間にポッティング剤を充填
し、ポッティング剤硬化後に各中空糸膜の端末をポッテ
ィング剤と共に切断することによって中空糸膜を開口さ
せる中空糸膜モジュールの製造方法において、 前記ポッティング剤として、切断容易さの異なる2種類
のポッティング剤を切断容易な方からケース奥側へ向け
て段階的に充填し、硬化後切断容易な方のポッティング
剤を切断することを特徴とする中空糸膜モジュールの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24575792A JP3305768B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 中空糸膜モジュールおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24575792A JP3305768B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 中空糸膜モジュールおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663368A JPH0663368A (ja) | 1994-03-08 |
JP3305768B2 true JP3305768B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17138350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24575792A Expired - Fee Related JP3305768B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 中空糸膜モジュールおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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JP5318669B2 (ja) * | 2009-06-03 | 2013-10-16 | 三菱レイヨン株式会社 | 中空糸膜モジュールの製造方法 |
JP6252281B2 (ja) * | 2014-03-20 | 2017-12-27 | Nok株式会社 | 中空糸膜モジュールの製造方法 |
WO2021085037A1 (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | ユニチカ株式会社 | フィルタモジュールケース |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP24575792A patent/JP3305768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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