JP3305147B2 - 光ファイバの結合方法及びその結合系 - Google Patents

光ファイバの結合方法及びその結合系

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JP3305147B2 JP01586495A JP1586495A JP3305147B2 JP 3305147 B2 JP3305147 B2 JP 3305147B2 JP 01586495 A JP01586495 A JP 01586495A JP 1586495 A JP1586495 A JP 1586495A JP 3305147 B2 JP3305147 B2 JP 3305147B2
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    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製品の溶接や切断
などのレーザ加工に適用される光ファイバの結合方法及
びその結合系に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製品の溶接や切断などのレーザ加工
を行う場合には、レーザを高出力として作業を行う必要
がある。そこで、従来は、複数の光ファイバを用いてこ
の光ファイバにより伝達されたレーザ光を1本のコア径
の大きな光ファイバに結合させることで、レーザ光を高
出力化してレーザ加工を行っている。
【0003】図10に従来の光ファイバの結合方法によ
るその結合系、図11に光ファイバの結合系の断面を示
す。複数の光ファイバを用いて複数のレーザ光を1本の
光ファイバに結合させる場合、例えば、図10に示すよ
うに、2つのレーザ発振器101,102から発信され
たレーザ光はそれぞれ光ファイバ入射光学系103,1
04により光ファイバ105,106に入射される。光
ファイバ105,106により伝送される各レーザ光
は、この光ファイバ105,106の出射側が束ねられ
て合成部107が形成されることで、光ファイバ10
5,106から出射された各レーザ光がそれぞれ集光レ
ンズ108により集光され、光ファイバ109に入射し
て結合される。そして、光ファイバ109により伝送さ
れたレーザ光は加工用集光光学系110で集光され、加
工面111に対して照射されることで、溶接や切断など
のレーザ加工が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ファイバ
201は、図11(a)に示すように、中心部のコア20
2の外側にクラッド層203及びシリコンの保護層20
4が被覆された構造となっている。そのため、前述した
従来の光ファイバの結合系にあっては、2本の光ファイ
バ105,106から出射されたレーザ光を1本の光フ
ァイバ109に入射して結合するので、図11(b)に示
すように、出射側の光ファイバ105,106はそれぞ
れのクラッド層203及び保護層204の膜厚分だけコ
ア202を接近させることができず、入射側の光ファイ
バ109のコア径は並設した出射側の2本の光ファイバ
105,106のコア202を含んでそれ以上の大きさ
としなければならない。このように入射側の光ファイバ
109のコア径の増大により、レーザ光の集光径が大き
くなって集光エネルギー密度が低くなるので、溶接や切
断などのレーザ加工において、レーザ光の高出力化を十
分に図ることができなかった。
【0005】そして、光ファイバを用いて複数のレーザ
光を1本の光ファイバに結合させる場合、前述の従来例
では、2本の光ファイバ105,106のレーザ光を光
ファイバ109に入射して結合させように説明したが、
一般的には、図11(c)に示すように、3本の光ファイ
バを用いて複数のレーザ光を1本の光ファイバに結合さ
せることが行われている。しかし、この場合であって
も、前述と同様に、出射側の光ファイバ105,10
6,105を各クラッド層203及び保護層204の膜
厚分だけコア202を接近させることができず、入射側
の光ファイバ109のコア径は更に大きくなり、レーザ
光の集光径が大きくなって集光エネルギー密度が低くな
ってしまう。
【0006】また、前述したように、複数の光ファイバ
を用いて各レーザ光を1本の光ファイバに結合させる場
合、各光ファイバから出射された各レーザ光を集光する
集光レンズは光源寸法が大きくなることから、必然的に
レンズ径も大きくなってフレキシブルな加工には対応し
にくいという問題がある。そして、複数の光ファイバを
束ねた構造とした場合、各光ファイバの端面は加工面か
らの反射光によって損傷しやすいため、一度に複数の光
ファイバを損傷させてしまう虞があった。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、エネルギー密度の高い状態でレーザ光を結合す
ることのできる光ファイバの結合方法及びその結合系を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の光ファイバの結合方法は、複数の出射側光
ファイバから出射されるレーザ光を結合して1本の入射
側光ファイバに入射する光ファイバの結合方法におい
て、複数の出射側光ファイバのうち前記入射側光ファイ
バと光軸が平行となる光ファイバから出射されたレーザ
光をコリメータレンズ系でコリメートする一方、複数の
出射側光ファイバのうち前記入射側光ファイバと光軸が
交差する光ファイバから出射されたレーザ光をコリメー
タレンズ系でコリメートすると共に反射ミラーで反射さ
せて他の光ファイバから出射されたレーザ光と干渉する
ことなく平行な多層状態とし、前記複数の出射側光ファ
イバから出射された全てのレーザ光を集光レンズ系で集
光して前記入射側光ファイバに入射させるとき、前記入
射側光ファイバに入射可能なレーザ光の収束角の半角N
Aとコア径との乗算値が、前記複数の出射側光ファイバ
の収束角の半角NAとコア径との乗算値の合計値以上と
なるように設定することを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の光ファイバの結合系は、複
数の出射側光ファイバから出射されるレーザ光を結合し
て1本の入射側光ファイバに入射する光ファイバの結合
系において、複数の出射側光ファイバのうちの前記入射
側光ファイバと光軸が平行となる第1の光ファイバから
出射されたレーザ光をコリメートする第1のコリメータ
レンズ系と、複数の出射側光ファイバのうち前記入射側
光ファイバと光軸が交差する第2の光ファイバから出射
されたレーザ光をコリメートする第2のコリメータレン
ズ系と、該第2のコリメータレンズ系でコリメートされ
た第2の光ファイバから出射されたレーザ光を反射させ
て前記第1の光ファイバから出射されたレーザ光と干渉
することなく平行な多層状態とする反射ミラーと、前記
第1の光ファイバから出射されたレーザ光と前記反射ミ
ラーで反射された第2の光ファイバから出射されたレー
ザ光を集光して前記入射側光ファイバに入射させる集光
レンズ系とを具え、前記入射側光ファイバに入射可能な
レーザ光の収束角の半角NAとコア径との乗算値が、前
記複数の出射側光ファイバの収束角の半角NAとコア径
との乗算値の合計値以上となるように設定したことを特
徴とするものである。
【0010】また、本発明の光ファイバの結合系は、第
2のコリメータレンズ系でコリメートされた第2の光フ
ァイバから出射されたレーザ光をリング状とするリング
状ビーム光学系を設けると共に、反射ミラーを第1のコ
リメータレンズ系でコリメートされた第1の光ファイバ
から出射されたレーザ光が通過する穴開き部を有して前
記リング状ビーム光学系でリング状とされた第2の光フ
ァイバから出射されたレーザ光を反射させて該第1の光
ファイバから出射されたレーザ光と干渉することなく全
ての光軸を一致させた多層状態とする穴開き反射ミラー
とすることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】複数の出射側光ファイバのうち入射側光ファイ
バと光軸が平行な光ファイバから出射されたレーザ光を
コリメータレンズ系でコリメートする一方、入射側光フ
ァイバと光軸が交差する光ファイバから出射されたレー
ザ光をコリメータレンズ系でコリメートして反射ミラー
で反射させることで、他の光ファイバから出射されたレ
ーザ光と干渉することなく平行な多層状態とし、複数の
出射側光ファイバから出射された全てのレーザ光を集光
レンズ系で集光して入射側光ファイバに入射させること
で結合されることとなり、入射側光ファイバのコア径を
小さくすることで集光スポット径が小さくなり、エネル
ギー密度が高まる。
【0012】そして、光ファイバの結合系を、入射側光
ファイバと光軸が平行となるレーザ光をコリメートする
第1のコリメータレンズ系と、入射側光ファイバと光軸
が交差するレーザ光をコリメートする第2のコリメータ
レンズ系と、この第2のコリメータレンズ系でコリメー
トされたレーザ光を反射させて他のレーザ光と干渉する
ことなく平行な多層状態とする反射ミラーと、全てのレ
ーザ光を集光して光軸を一致させた状態で入射側光ファ
イバに入射させる集光レンズ系とを設けたことで、大型
化せずに複数のレーザ光をエネルギー密度を高めた状態
で結合することができ、フレキシブルな対応が可能とな
る。
【0013】また、光ファイバの結合系において、第2
のコリメータレンズ系でコリメートされたレーザ光をリ
ング状とするリング状ビーム光学系を設けると共に、反
射ミラーを第1のコリメータレンズ系でコリメートされ
たレーザ光が通過する穴開き部を有してリング状ビーム
光学系でリング状とされたレーザ光を反射させて全ての
レーザ光を干渉することなく光軸を一致させた多層状態
とする穴開き反射ミラーとすることで、複数のレーザ光
をエネルギー密度を高めた状態で容易に結合することが
可能となる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1に本発明の第1実施例に係る光ファイ
バの結合方法を実施するための光ファイバの結合系を表
す概略、図2にこの第1実施例の光ファイバの結合系に
おける別のリング状ビーム光学系を表す概略、図3に第
1実施例の変形例の光ファイバの結合系を表す概略を示
す。
【0016】本実施例の光ファイバの結合方法を実施す
るための光ファイバの結合系において、図1に示すよう
に、第1の出射側光ファイバ11はその光軸P1 が入射
側光ファイバ41の光軸P4 と一致するように配置さ
れ、この第1の出射側光ファイバ11の前方に第1の出
射側光ファイバ11から出射されたレーザ光をコリメー
トする第1のコリメータレンズ系12が配置されてい
る。また、第2の出射側光ファイバ21はその光軸P2
が入射側光ファイバ41の光軸P4 とほぼ直角に交差す
るように配置され、この第2の出射側光ファイバ21の
前方に第2の出射側光ファイバ21から出射されたレー
ザ光をコリメートする第2のコリメータレンズ系22が
配置され、この第2のコリメータレンズ系22の前方に
は第2のコリメータレンズ系22でコリメートされた第
2の出射側光ファイバから出射されたレーザ光をリング
状とするために円錐レンズを組み合わせたリング状ビー
ム光学系23が配置されている。
【0017】第1の出射側光ファイバ11と第2の出射
側光ファイバ21の各光軸P1 とP 2 が交差する位置に
は所定の角度をもって穴開き反射ミラー31が設置され
ている。この穴開き反射ミラー31は第1のコリメータ
レンズ系22でコリメートされた第1の出射側光ファイ
バ11から出射されたレーザ光が通過する穴開き部32
を有すると共に、リング状ビーム光学系23でリング状
とされた第2の出射側光ファイバ21から出射されたレ
ーザ光を反射させることで、第1の出射側光ファイバ1
1から出射されたレーザ光と干渉することなくその光軸
2 を光軸P1と一致させて多層状態とするように配置
されている。そして、穴開き反射ミラー31の前方には
この穴開き反射ミラーの穴開き部32を通過した第1の
出射側光ファイバ11から出射されたレーザ光と穴開き
反射ミラー31で反射された第2の出射側光ファイバ2
1から出射されたレーザ光とをそれぞれ集光し、入射側
光ファイバ41に入射させる集光レンズ系33が配置さ
れている。
【0018】従って、2本の出射側光ファイバ11,1
2を伝送して端部から出射された各レーザ光を1本の入
射側光ファイバ41に入射して結合させる場合、第1の
出射側光ファイバ11から出射されたレーザ光は第1の
コリメータレンズ系12によってコリメートされ、穴開
き反射ミラー31の穴開き部32を通過する。一方、第
2の出射側光ファイバ21から出射されたレーザ光は第
2のコリメータレンズ系22によってコリメートされ、
リング状ビーム光学系23によってこのレーザ光がリン
グ状とされる。そして、リング状となったレーザ光は穴
開き反射ミラー31によって反射させることで、穴開き
部32を通過した第1の出射側光ファイバ11から出射
されたレーザ光と干渉することなくその光軸P2 を光軸
1 と一致させて多層状態とする。
【0019】即ち、第1の出射側光ファイバ11から出
射された円形状のレーザ光の周りに第2の出射側光ファ
イバ21から出射されたリング状のレーザ光が位置する
こととなり、この状態で集光レンズ系33によって各レ
ーザ光を集光し、集光したレーザ光を入射側光ファイバ
41に入射させることで、レーザ光が結合される。そし
て、結合されたレーザ光は入射側光ファイバ41にて伝
送され、図示しない加工用集光光学系で集光され、加工
面に対してレーザ光が照射されることで、溶接や切断な
どのレーザ加工が行われる。
【0020】なお、第2のコリメータレンズ系22でコ
リメートされたレーザ光をリング状とするリング状ビー
ム光学系23は前述したものに限らず、図2に示すよう
に、円錐レンズの円錐面を対向するように組み合わせて
配置したリング状ビーム光学系24としてもよい。
【0021】ここで、前述した実施例の光ファイバの結
合系において、その集光スポットの形成状況について説
明する。この場合、第1及び第2の出射側光ファイバ1
1,21のコア径を0.6mmとし、これらの光ファイバ
11,21からのレーザ光を結合する出射側光ファイバ
41のコア系を1.2mmとし、SI(マルチモードステ
ップインデックス)型の光ファイバを用いたものとす
る。
【0022】即ち、第1及び第2の出射側光ファイバ1
1,21の特性を下記に示す。 コア径:φ1 =φ2 =0.6mm クラッド層厚+保護層厚:t1 =t2 =0.3mm 光ファイバに入射可能なレーザ光の収束角の半角NA: α1 =α2 =α4 =0.2 なお、各記号の添字1は第1の出射側光ファイバ11、
添字2は第2の出射側光ファイバ21、添字4は入射側
光ファイバ41を表している。
【0023】従来のように、出射側光ファイバを並設し
てレーザ光を結合する場合(図10及び図11(b)参
照)では、入射側光ファイバのコア径は、 φ=0.6+0.6+0.3+0.3=1.8mm となり、実際にはそれ以上のコア径が必要である。
【0024】一方、本実施例の光ファイバの結合系にあ
っては、 φ4 =0.6+0.6=1.2mm となる。この結果、本実施例の光ファイバの結合系で
は、レーザ加工面での集光スポット径を従来の1.2/1.8
倍に小さくすることができ、加工エネルギー密度は(1.8
/1.2)2=2.25倍となり、レーザ光の出力が同じでも高効
率なレーザ加工が可能となる。
【0025】また、このような第1及び第2の出射側光
ファイバ11,21並びに出射側光ファイバ41の関連
を説明する。なお、各光ファイバ11,21,41の特
性を下記に示す符号で表す。 第1の出射側光ファイバ11:φ1 ,t1 ,α1 第2の出射側光ファイバ21:φ2 ,t2 ,α2 入射側光ファイバ41 :φ4 ,t4 ,α4 第1のコリメータレンズ系12の焦点距離:f1 第2のコリメータレンズ系22の焦点距離:f2 集光レンズ系33の焦点距離 :f3
【0026】従来のように、出射側光ファイバを並設し
てレーザ光を結合する場合(図10及び図11(b)参
照)では、結像倍率m=f3 /f1 となる。一方、入射
側光フイバ41のコア上での第1の出射側光ファイバ1
1及び第2の出射側光ファイバ11の結像条件から、 φ4 ≧(φ1 +φ2 +t1 +t2 )・m ・・・(1) α4 ≧α1 /m,α4 ≧α2 /m ・・・(2) 従って、 φ4 ・α4 ≧α1 ・(φ1 +φ2 +t1 +t2 ) φ4 ・α4 ≧α2 ・(φ1 +φ2 +t1 +t2 ) ・・・(3) ここで、α1 =α2 =α4 のときは以下のようになる。 φ4 ≧φ1 +φ2 +t1 +t2 ・・・(4)
【0027】これに対して、本実施例の光ファイバの結
合系にあっては、 第1の出射側光ファイバ11の結像倍率 m1 =f3 /f1 第2の出射側光ファイバ21の結像倍率 m2 =f3 /f2 第2の出射側光ファイバ21から入射側光ファイバ41へのNA α2 ’,α2 ”(α2 ’≦NA≦α2 ”) 第1の出射側光ファイバ11及び第2の出射側光ファイ
バ21の結像条件から φ4 ≧φ1 ・m1 ,φ4 ≧φ2 ・m2 ・・・(5) α2 ’≧α1 /m1 ,α4 ≧α2 ” W=f2 ・α2 =f3 ・(α2 ”−α2 ’) α2 ”−α2 ’=α2 ・(f2 /f3 )=α2 /m2 ・・・(6)
【0028】通常、第1の出射側光ファイバ11のNA
(α1 /m1 )は第2の出射側光ファイバ21のNA
(α2 )に等しくなる。そこで、 α4 ≧α2 =α2 /m2 +α1 /m1 ・・・(7) また、第1の出射側光ファイバ11及び第2の出射側光
ファイバ21の像の大きさは、通常、等しくなることか
ら、 φ4 ≧φ1 ・m1 =φ2 ・m2 ・・・(8) 従って、前述した数式(7),(8)より φ4 ・α4 ≧φ1 ・α1 +φ2 ・α2 ・・・(9) もし、α1 =α2 =α4 なら、 φ4 ≧φ1 +φ2 ・・・(10) そして、前述した数式(4),(10)より従来に比べて
本実施例の光ファイバの結合系の方が光ファイバ11,
21のクラッド層、保護層の影響を受けない分光ファイ
バ41のコア径を小さくすることができる。
【0029】また、前述の実施例にあっては、第1の出
射側光ファイバ11の光軸P1 とこの光軸P1 にほぼ直
角に交差するように配置された第2の出射側光ファイバ
21の光軸P2 との2つの光軸P1 ,P2 を結合するよ
うに構成したが、結合する光軸の数はこれに限定される
ものではなく、数式(9)からわかるように、入射側光
ファイバに入射可能なレーザ光の収束角の半角NA
(α)とコア径(φ)との乗算値が、複数の出射側光フ
ァイバの収束角の半角NA(α)とコア径(φ)との乗
算値の合計値以上となるように設定すればよい。
【0030】即ち、図3に示すように、この実施例にあ
っては、第1の出射側光ファイバ11の光軸P1 が入射
側光ファイバ41の光軸P4 と一致するように配置さ
れ、この第1の出射側光ファイバ11の前方に第1のコ
リメータレンズ系12が配置されている。また、第2の
出射側光ファイバ21はその光軸P2 が入射側光ファイ
バ41の光軸P4 とほぼ直角に交差するように配置さ
れ、この第2の出射側光ファイバ21の前方に第2のコ
リメータレンズ系22及びリング状ビーム光学系23が
配置されている。更に、第3の出射側光ファイバ51は
その光軸P3 が入射側光ファイバ41の光軸P4 とほぼ
直角に交差するように配置され、この第3の出射側光フ
ァイバ51の前方に第3のコリメータレンズ系52及び
リング状ビーム光学系53が配置されている。
【0031】第1の出射側光ファイバ11と第2の出射
側光ファイバ21の各光軸P1 とP 2 が交差する位置に
は所定の角度をもって穴開き部32を有する穴開き反射
ミラー31が設置されている。また、第1の出射側光フ
ァイバ11と第3の出射側光ファイバ51の各光軸P1
とP3 が交差する位置には所定の角度をもって穴開き部
34を有する穴開き反射ミラー35が設置されている。
そして、各穴開き反射ミラー31,35の前方には出射
側光ファイバ11,21,41から出射された各レーザ
光をそれぞれ集光し、入射側光ファイバ41に入射させ
る集光レンズ系33が配置されている。
【0032】従って、第1の出射側光ファイバ11から
出射されたレーザ光は第1のコリメータレンズ系12に
よってコリメートされ、2つの穴開き反射ミラー31,
35の各穴開き部32,34を通過する。一方、第2の
出射側光ファイバ21から出射されたレーザ光は第2の
コリメータレンズ系22によってコリメートされ、リン
グ状ビーム光学系23によってこのレーザ光がリング状
とされ、穴開き反射ミラー31によって反射される。ま
た、第3の出射側光ファイバ51から出射されたレーザ
光は第3のコリメータレンズ系52によってコリメート
され、リング状ビーム光学系53によってこのレーザ光
がリング状とされ、穴開き反射ミラー35によって反射
される。そして、各穴開き部32,34を通過した第1
の出射側光ファイバ11から出射されたレーザ光と各穴
開き反射ミラー31,35によって第2及び第3出射側
光ファイバ21,51から反射されたレーザ光はそれぞ
れ干渉することなく、各光軸P1 ,P2 ,P3 を一致さ
せて多層状態となる。
【0033】即ち、第1の出射側光ファイバ11から出
射された円形状のレーザ光の周りに第2の出射側光ファ
イバ21から出射されたリング状のレーザ光が位置し、
更に、第2の出射側光ファイバ21から出射されたリン
グ状のレーザ光の周りに第3の出射側光ファイバ51か
ら出射されたリング状のレーザ光が位置することとな
り、この状態で集光レンズ系33によって各レーザ光を
集光し、集光したレーザ光を入射側光ファイバ41に入
射させることで、レーザ光が結合される。そして、結合
されたレーザ光は入射側光ファイバ41にて伝送され、
図示しない加工用集光光学系で集光され、加工面に対し
てレーザ光が照射されることで、溶接や切断などのレー
ザ加工が行われる。
【0034】図4に本発明の第2実施例に係る光ファイ
バの結合方法を実施するための光ファイバの結合系を表
す概略、図5にこの第1実施例の光ファイバの結合系を
可能とする光ファイバ結合装置を表す概略、図6に第2
実施例の変形例の光ファイバの結合系を表す概略を示
す。なお、前述の各実施例に説明したものと同様の機能
を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省
略する。
【0035】本実施例の光ファイバの結合方法を実施す
るための光ファイバの結合系において、図4及び図5に
示すように、基盤10にはレーザ発振器15が取付けら
れており、このレーザ発振器15に接続された第1の出
射側光ファイバ11はその光軸P1 が入射側光ファイバ
41の光軸P4 と平行となるように配置され、この第1
の出射側光ファイバ11の前方に第1の出射側光ファイ
バ11から出射されたレーザ光をコリメートする第1の
コリメータレンズ系12が配置されている。また、基盤
10にはレーザ発振器25が取付けられており、このレ
ーザ発振器25に接続された第2の出射側光ファイバ2
1はその光軸P2 が入射側光ファイバ41の光軸P1
ほぼ直角に交差するように配置され、この第2の出射側
光ファイバ21の前方に第2の出射側光ファイバ21か
ら出射されたレーザ光をコリメートする第2のコリメー
タレンズ系22が配置されている。なお、第1のコリメ
ータレンズ系12及び第2のコリメータレンズ系22に
は光軸調整系15,25が介装されている。
【0036】第2の出射側光ファイバ21の各光軸P2
と入射側光ファイバ41の光軸P4とが交差する位置に
は所定の角度をもって反射ミラー36が設置されてい
る。この反射ミラー36は第2の出射側光ファイバ21
から出射されて第2のコリメータレンズ系22によって
コリメートされたレーザ光を反射させることで、第1の
出射側光ファイバ11から出射されたレーザ光と干渉す
ることなくその光軸P2を光軸P1 と平行な多層状態と
するように配置されている。そして、反射ミラー36の
前方には第1の出射側光ファイバ11から出射されたレ
ーザ光と反射ミラー36で反射された第2の出射側光フ
ァイバ21から出射されたレーザ光とをそれぞれ集光
し、入射側光ファイバ41に入射させる集光レンズ系3
7が配置されている。なお、入射側光ファイバ41の端
部には加工用集光光学系42接続されており、結合した
レーザ光を集光して加工面43に対して照射することで
溶接や切断などのレーザ加工を行うことができるように
なっている。
【0037】従って、2本の出射側光ファイバ11,1
2を伝送して端部から出射された各レーザ光を1本の入
射側光ファイバ41に入射して結合させる場合、第1の
出射側光ファイバ11から出射されたレーザ光は第1の
コリメータレンズ系12によってコリメートされる。一
方、第2の出射側光ファイバ21から出射されたレーザ
光は第2のコリメータレンズ系22によってコリメート
され、反射ミラー36によって反射されることで、第1
の出射側光ファイバ11から出射されたレーザ光と干渉
することなくその光軸P2 が光軸P1 と平行となって多
層状態とする。即ち、第1の出射側光ファイバ11から
出射された円形状のレーザ光と第2の出射側光ファイバ
21から出射された円形状のレーザ光とが隣接して位置
することとなり、この状態で集光レンズ系37によって
各レーザ光を集光し、集光したレーザ光を入射側光ファ
イバ41に入射させることで、レーザ光が結合される。
そして、結合されたレーザ光は入射側光ファイバ41に
て伝送され、加工用集光光学系42で集光され、加工面
43に対してレーザ光が照射されることで、溶接や切断
などのレーザ加工が行われる。
【0038】また、前述の実施例にあっては、第1の出
射側光ファイバ11の光軸P1 とこの光軸P1 にほぼ直
角に交差するように配置された第2の出射側光ファイバ
21の光軸P2 との2つの光軸P1 ,P2 を結合するよ
うに構成したが、結合する光軸の数はこれに限定される
ものではない。
【0039】即ち、図6に示すように、この実施例にあ
っては、第1の出射側光ファイバ11の光軸P1 が入射
側光ファイバ41の光軸P4 と一致するように配置さ
れ、その前方に第1のコリメータレンズ系12が配置さ
れている。また、第2の出射側光ファイバ21はその光
軸P2 が入射側光ファイバ41の光軸P4 とほぼ直角に
交差するように配置され、その前方に第2のコリメータ
レンズ系22が配置されている。第3の出射側光ファイ
バ51はその光軸P3 が入射側光ファイバ41の光軸P
4 とほぼ直角に交差するように配置され、その前方に第
3のコリメータレンズ系52が配置されている。そし
て、第2の出射側光ファイバ21の光軸P2と入射側光
ファイバ41の光軸P4 が交差する位置には所定の角度
をもって反射ミラー38が設置されている。また、第3
の出射側光ファイバ51の光軸P3 と入射側光ファイバ
41の光軸P4 が交差する位置には所定の角度をもって
反射ミラー39が設置されている。そして、各反射ミラ
ー38,39の前方には出射側光ファイバ11,21,
41から出射された各レーザ光をそれぞれ集光し、入射
側光ファイバ41に入射させる集光レンズ系37が配置
されている。
【0040】従って、第1の出射側光ファイバ11から
出射されたレーザ光は第1のコリメータレンズ系12に
よってコリメートされる。一方、第2の出射側光ファイ
バ21から出射されたレーザ光は第2のコリメータレン
ズ系22によってコリメートされ、反射ミラー38によ
って反射され、第3の出射側光ファイバ51から出射さ
れたレーザ光は第3のコリメータレンズ系52によって
コリメートされることで、各レーザ光は第1の出射側光
ファイバ11から出射されたレーザ光と干渉することな
くその光軸P2 ,P3 が光軸P1 と平行となって多層状
態とする。即ち、第1の出射側光ファイバ11から出射
された円形状のレーザ光と第2の出射側光ファイバ21
及び第3の出射側光ファイバ51からそれぞれ出射され
た各レーザ光が直線状、あるいは三角形状に並列して位
置することとなり、この状態で集光レンズ系37によっ
て各レーザ光を集光し、集光したレーザ光を入射側光フ
ァイバ41に入射させることで、レーザ光が結合され
る。
【0041】なお、上述の各実施例では、2つの光ファ
イバ11,21から出射された各レーザ光を集光して結
合したり、3つの光ファイバ11,21,51から出射
された各レーザ光を集光して結合したりしたが、集光す
る光ファイバの数は各実施例に限定されるものではな
い。また、上述の各実施例では、入射側光ファイバ41
の光軸P4 とほぼ平行な光軸P1 を有する第1の出射側
光ファイバ11のレーザ光と、入射側光ファイバ41の
光軸P4 とほぼ直交する各光軸P2 ,P3 を有する第2
及び第3の出射側光ファイバ21,51のレーザ光とを
結合するようにしたが、出射側光ファイバ21,51の
各光軸P2 ,P3 の交差角度は光軸P1 とほぼ直交する
90度に限定されるものではなく、各反射ミラー31,
35,36,38,39の角度を変更することで、いず
れの角度でもよいものである。
【0042】図7及び図8に示すグラフは本発明の光フ
ァイバの結合方法による作用効果を表すものであって、
図7にレーザ光の集光エネルギー密度に対する溶込み深
さを表すグラフ、図8及び図9に出射側光ファイバから
の出力波形と結合後の入射側光ファイバからの出力波形
を表すグラフを示す。
【0043】図7のグラフによれば、本発明の光ファイ
バの結合系のように、レーザ光の集光スポットが小さい
ほどエネルギー密度が高くなり、より深い溶込みを得る
ことができ、レーザ切断加工にあっては、従来より厚い
板の切断が可能となる。
【0044】そして、図8のグラフにおいて、(a)及び
(b)に表すものは2種類のレーザ発振器から発振した出
力波形であって、(c)はこの両者の出力波形を合成した
ものである。このグラフによれば、1260Wの出力波
形と740Wの出力波形を合成したときには、2000
Wの出力波形が得られ、合成出力波形は加算によって求
めることができることがわかる。
【0045】また、図9のグラフにおいて、(a)及び
(b)に表すものは2種類の異なる特性のレーザ発振器か
ら発振した出力波形であって、(c)はこの両者の出力波
形を合成したものである。このグラフによれば、500
Wの連続発振出力波形と740Wのパルス発振出力波形
を合成したときには、1240Wの出力波形が得られ、
通常の発振器では発振不可能な連続重畳パルス波形を得
ることができ、加工の裕度が大幅に拡がり、アルミニウ
ム合金等の割れ発生のない深い溶込み溶接が可能とな
る。
【0046】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の光ファイバの結合方法によれば、複数の出
射側光ファイバのうち入射側光ファイバと光軸が平行な
光ファイバから出射されたレーザ光をコリメータレンズ
系でコリメートする一方、入射側光ファイバと光軸が交
差する光ファイバから出射されたレーザ光をコリメータ
レンズ系でコリメートして反射ミラーで反射させること
で、他の光ファイバから出射されたレーザ光と干渉する
ことなく平行な多層状態とし、複数の出射側光ファイバ
から出射された全てのレーザ光を集光レンズ系で集光し
て入射側光ファイバに入射させるようにし、このとき、
入射側光ファイバに入射可能なレーザ光の収束角の半角
NAとコア径との乗算値が、複数の出射側光ファイバの
収束角の半角NAとコア径との乗算値の合計値以上とな
るように設定したので、複数の光ファイバのクラッド層
などの被覆層の影響なく結像して入射側光ファイバのコ
ア径を小さくすることで、同一出力でも加工面での集光
スポット径を小さくし、その結果、結合されたレーザ光
のエネルギー密度を高めることができ、高効率なレーザ
加工を可能とすることができる。
【0047】また、本発明の光ファイバの結合系によれ
ば、入射側光ファイバと光軸が平行となる第1の光ファ
イバから出射されたレーザ光をコリメートする第1のコ
リメータレンズ系と、入射側光ファイバと光軸が交差す
る第2の光ファイバから出射されたレーザ光をコリメー
トする第2のコリメータレンズ系と、この第2のコリメ
ータレンズ系でコリメートされたレーザ光を反射させて
第1の光ファイバから出射されたレーザ光と干渉するこ
となく平行な多層状態とする反射ミラーと、第1の光フ
ァイバから出射されたレーザ光と反射ミラーで反射され
た第2の光ファイバから出射されたレーザ光を集光し
射側光ファイバに入射させる集光レンズ系とを設け、
入射側光ファイバに入射可能なレーザ光の収束角の半角
NAとコア径との乗算値が、複数の出射側光ファイバの
収束角の半角NAとコア径との乗算値の合計値以上とな
るように設定したので、装置を大型化せずに複数のレー
ザ光をエネルギー密度を高めた状態で結合することがで
き、フレキシブルな対応を可能とすることができる。
【0048】また、本発明の光ファイバの結合系によれ
ば、第2のコリメータレンズ系でコリメートされた第2
の光ファイバから出射されたレーザ光をリング状とする
リング状ビーム光学系を設けると共に、反射ミラーを第
1のコリメータレンズ系でコリメートされた第1の光フ
ァイバから出射されたレーザ光が通過する穴開き部を有
してリング状ビーム光学系でリング状とされた第2の光
ファイバから出射されたレーザ光を反射させて第1の光
ファイバから出射されたレーザ光と干渉することなく全
ての光軸を一致させた多層状態とする穴開き反射ミラー
とするので、複数のレーザ光をエネルギー密度を高めた
状態で容易に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光ファイバの結合方
法を実施するための光ファイバの結合系を表す概略図で
ある。
【図2】第1実施例の光ファイバの結合系における別の
リング状ビーム光学系を表す概略図である。
【図3】第1実施例の変形例の光ファイバの結合系を表
す概略図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る光ファイバの結合方
法を実施するための光ファイバの結合系を表す概略図で
ある。
【図5】第1実施例の光ファイバの結合系を可能とする
光ファイバ結合装置を表す概略図である。
【図6】第2実施例の変形例の光ファイバの結合系を表
す概略図である。
【図7】本発明の光ファイバの結合方法による作用効果
を表すものであって、レーザ光の集光エネルギー密度に
対する溶込み深さを表すグラフである。
【図8】本発明の光ファイバの結合方法による作用効果
を表すものであって、出射側光ファイバからの出力波形
と結合後の入射側光ファイバからの出力波形を表すグラ
フである。
【図9】本発明の光ファイバの結合方法による作用効果
を表すものであって、出射側光ファイバからの出力波形
と結合後の入射側光ファイバからの出力波形を表すグラ
フである。
【図10】従来の光ファイバの結合方法によるその結合
系を表す概略図である。
【図11】従来の光ファイバの結合系の断面図である。
【符号の説明】
11,21,51 出射側光ファイバ 12,22,52 コリメータレンズ系 13,23,53 リング状ビーム光学系 15,25 レーザ発振器 31,35 穴開き反射ミラー 32,34 穴開き部 33,37 集光レンズ 36,38,39 反射ミラー 41 入射側光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石出 孝 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 橋本 義男 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (72)発明者 大滝 桂 東京都品川区西大井1−6−3 株式会 社ニコン 大井製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−69979(JP,A) 特開 平4−322892(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の出射側光ファイバから出射される
    レーザ光を結合して1本の入射側光ファイバに入射する
    光ファイバの結合方法において、複数の出射側光ファイ
    バのうち前記入射側光ファイバと光軸が平行となる光フ
    ァイバから出射されたレーザ光をコリメータレンズ系で
    コリメートする一方、複数の出射側光ファイバのうち前
    記入射側光ファイバと光軸が交差する光ファイバから出
    射されたレーザ光をコリメータレンズ系でコリメートす
    ると共に反射ミラーで反射させて他の光ファイバから出
    射されたレーザ光と干渉することなく平行な多層状態と
    し、前記複数の出射側光ファイバから出射された全ての
    レーザ光を集光レンズ系で集光して前記入射側光ファイ
    バに入射させるとき、前記入射側光ファイバに入射可能
    なレーザ光の収束角の半角NAとコア径との乗算値が、
    前記複数の出射側光ファイバの収束角の半角NAとコア
    径との乗算値の合計値以上となるように設定することを
    特徴とする光ファイバの結合方法。
  2. 【請求項2】 複数の出射側光ファイバから出射される
    レーザ光を結合して1本の入射側光ファイバに入射する
    光ファイバの結合系において、複数の出射側光ファイバ
    のうちの前記入射側光ファイバと光軸が平行となる第1
    の光ファイバから出射されたレーザ光をコリメートする
    第1のコリメータレンズ系と、複数の出射側光ファイバ
    のうち前記入射側光ファイバと光軸が交差する第2の光
    ファイバから出射されたレーザ光をコリメートする第2
    のコリメータレンズ系と、該第2のコリメータレンズ系
    でコリメートされた第2の光ファイバから出射されたレ
    ーザ光を反射させて前記第1の光ファイバから出射され
    たレーザ光と干渉することなく平行な多層状態とする反
    射ミラーと、前記第1の光ファイバから出射されたレー
    ザ光と前記反射ミラーで反射された第2の光ファイバか
    ら出射されたレーザ光を集光して前記入射側光ファイバ
    に入射させる集光レンズ系とを具え、前記入射側光ファ
    イバに入射可能なレーザ光の収束角の半角NAとコア径
    との乗算値が、前記複数の出射側光ファイバの収束角の
    半角NAとコア径との乗算値の合計値以上となるように
    設定したことを特徴とする光ファイバの結合系。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ファイバの結合系にお
    いて、第2のコリメータレンズ系でコリメートされた第
    2の光ファイバから出射されたレーザ光をリング状とす
    るリング状ビーム光学系を設けると共に、反射ミラーを
    第1のコリメータレンズ系でコリメートされた第1の光
    ファイバから出射されたレーザ光が通過する穴開き部を
    有して前記リング状ビーム光学系でリング状とされた第
    2の光ファイバから出射されたレーザ光を反射させて該
    第1の光ファイバから出射されたレーザ光と干渉するこ
    となく全ての光軸を一致させた多層状態とする穴開き反
    射ミラーとすることを特徴とする光ファイバの結合系。
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