JP3304542B2 - 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置 - Google Patents

自動車用電動圧縮機の制御駆動装置

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JP3304542B2
JP3304542B2 JP23623293A JP23623293A JP3304542B2 JP 3304542 B2 JP3304542 B2 JP 3304542B2 JP 23623293 A JP23623293 A JP 23623293A JP 23623293 A JP23623293 A JP 23623293A JP 3304542 B2 JP3304542 B2 JP 3304542B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動圧縮機を用いた自
動車用空調装置の制御駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インバータ制御の電動圧縮機の
制御駆動装置は、主にルームエアコンに用いられている
が、ルームエアコンの電源である商用電源は、電圧変動
幅が100(V)系で±5(%)程度、200(V)系
で±10(%)程度であり、また電源容量変動について
もコンセント容量以内であれば常時一定であり、非常に
安定した電源となっている。従ってルームエアコン用の
電動圧縮機の制御駆動においては、特に電源変動に対し
て考慮する必要がなく、周波数変化速度についても特に
電源変動用に設定する必要がなかった。そしてルームエ
アコン用の電動圧縮機の周波数変化速度は一般に、多少
のばらつきはあるが数(Hz/秒)程度のものとなって
いる。
【0003】また近年、電気自動車等の一部の自動車
に、電動圧縮機を用いたカーエアコンが搭載されている
が、これらにおいても電動圧縮機の制御駆動で、特に電
源変動時の周波数変化速度について考慮、言及したもの
はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した商用
電源とは異なり自動車の電源は、非常に不安定で大きな
電源変動が急激、かつ頻繁に起こる。例えば、バッテリ
ーを電動圧縮機の電源とする電気自動車の場合には、図
2(a)、図2(b)に示すように、車が加速した時に
は電源電圧が低下し、また車が減速した時には電源電圧
が上昇する。そして、その変動幅は一般に±30(%)
以上と大きなものとなっており、この変動が数百(ミリ
秒)から数(秒)程度の時間で発生する。またエンジン
直結式の発電機を、電動圧縮機の電源とする内燃機関の
車の場合には、図4(a)、図4(b)に示すように、
発電機の発電容量がエンジン回転数に依存するため、車
の走行状態に応じて電源容量が大きく変動し、この変動
もやはり数百(ミリ秒)から数(秒)程度の時間で発生
する。
【0005】従って、例えば電動圧縮機が、インバータ
の電流容量に対してあまり余裕のないような負荷で駆動
されている時に、電源電圧が低下した場合には、電流が
増加するので周波数を制限して電流を抑える必要が出て
くるが、この時に数(Hz/秒)程度の速さで周波数を
下降させていたのでは、電流の増加速度すなわち電源電
圧の低下速度に、周波数下降による電流の制限速度が追
いつかなく、過電流保護等が作動し電動圧縮機が停止す
るという課題があった。
【0006】また、同じように電動圧縮機が、インバー
タの電流容量に対してあまり余裕のないような負荷で駆
動されている時に、発電機の発電容量が低下した場合に
は、電源容量より負荷電力が大きくなるので、周波数を
制限して負荷電力を抑える必要が出てくるが、この時に
数(Hz/秒)程度の速さで周波数を下降させていたの
では、電源容量の低下速度に、周波数下降による負荷電
力の制限速度が追いつかなく、やはり電動圧縮機が停止
するという課題があった。
【0007】そして、一般にこれらの対策として、周波
数変化速度を大きくすることが考えられるが、全ての周
波数変化速度を大きくしたのでは、圧縮機内にあるべき
潤滑油が冷凍サイクル内に吐出されたり、また吐出され
た潤滑油の回収が難しくなり圧縮機の潤滑機能に悪影響
を与えてしまうという課題があった。
【0008】また、別の対策として、インバータの電流
容量を大きくすることが考えられるが、この場合には、
インバータが高価で大型なものになってしまうという課
題があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、電動
圧縮機を用いた自動車用の空調装置において、電源変動
によって電動圧縮機が停止するのを防止し、また圧縮機
の潤滑機能にもさほどの悪影響を与えず、かつ安価で小
型な電動圧縮機の制御駆動装置を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の自動車用電動圧縮機の制御駆動装置は、 (1)バッテリーと、誘導モーターを内蔵し空調用の冷
媒を圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流
電圧を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機
を制御駆動するインバータと、車室内外の環境条件に応
じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、それを
設定周波数として前記インバータに出力する空調制御部
を具備し、前記インバータには、前記バッテリーの電圧
が低下した時に、前記空調制御部からの設定周波数が変
化した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大きな第
二の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する周波
数を下降させる周波数変化速度制御部を設けたものであ
る。
【0011】(2)発電機と、誘導モーターを内蔵し空
調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記発電機からの
直流電圧を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧
縮機を制御駆動するインバータと、車室内外の環境条件
に応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、そ
れを設定周波数として前記インバータに出力する空調制
御部を具備し、前記インバータには、前記発電機の発電
容量が低下した時に、前記空調制御部からの設定周波数
が変化した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大き
な第二の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する
周波数を下降させる周波数変化速度制御部を設けたもの
である。
【0012】(3)バッテリーまたは発電機と、誘導モ
ーターを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波
数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、
かつ前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を検出
する直流電圧検出手段を有するインバータと、車室内外
の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を
決定し、それを設定周波数として前記インバータに出力
する空調制御部を具備し、前記インバータには、前記直
流電圧検出手段で検出された直流電圧が所定値より小さ
くなった時に、前記空調制御部からの設定周波数が変化
した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大きな第二
の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する周波数
を下降させる周波数変化速度制御部を設けたものであ
る。
【0013】(4)バッテリーまたは発電機と、誘導モ
ーターを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波
数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、
かつ前記電動圧縮機の駆動に必要な電流を検出する電流
検出手段を有するインバータと、車室内外の環境条件に
応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、それ
を設定周波数として前記インバータに出力する空調制御
部を具備し、前記インバータには、前記電流検出手段で
検出された電流が所定値より大きくなった時に、前記空
調制御部からの設定周波数が変化した時に用いる第一の
周波数変化速度よりは大きな第二の周波数変化速度で、
前記電動圧縮機に印加する周波数を下降させる周波数変
化速度制御部を設けたものである。
【0014】(5)バッテリーまたは発電機と、誘導モ
ーターを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波
数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、
かつ前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を検出
する直流電圧検出手段と、前記電動圧縮機の駆動に必要
な電流を検出する電流検出手段を有するインバータと、
車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印加する
周波数を決定し、それを設定周波数として前記インバー
タに出力する空調制御部を具備し、前記インバータに
は、前記直流電圧検出手段で検出された直流電圧が所定
値より小さくなり、かつ前記電流検出手段で検出された
電流が所定値より大きくなった時に、前記空調制御部か
らの設定周波数が変化した時に用いる第一の周波数変化
速度よりは大きな第二の周波数変化速度で、前記電動圧
縮機に印加する周波数を下降させる周波数変化速度制御
部を設けたものである。
【0015】
【作用】本発明は前記した構成によって、 (1)バッテリーの電圧が低下した時に、空調制御部か
らの設定周波数が変化した時に用いる第一の周波数変化
速度よりは大きな第二の周波数変化速度で、電動圧縮機
に印加する周波数を下降させているので、電源電圧低下
による電流の増加速度よりも、周波数下降による電流の
制限速度が速くなり、過電流保護等の作動により電動圧
縮機が停止するのを防止することができる。またインバ
ータの電流容量を大きくしているわけではないので、安
価で小型な構成となる。また第二の周波数変化速度を用
いる条件を限定しているので、圧縮機の潤滑機能にもさ
ほどの悪影響は与えない。
【0016】(2)発電機の発電容量が低下した時に、
空調制御部からの設定周波数が変化した時に用いる第一
の周波数変化速度よりは大きな第二の周波数変化速度
で、電動圧縮機に印加する周波数を下降させているの
で、電源容量の低下速度よりも、周波数下降による負荷
電力の制限速度が速くなり、電動圧縮機が停止するのを
防止することができる。またインバータの電流容量を大
きくしているわけではないので、安価で小型な構成とな
る。また第二の周波数変化速度を用いる条件を限定して
いるので、圧縮機の潤滑機能にもさほどの悪影響は与え
ない。
【0017】(3)バッテリーまたは発電機からの直流
電圧が所定値より小さくなった時に、空調制御部からの
設定周波数が変化した時に用いる第一の周波数変化速度
よりは大きな第二の周波数変化速度で、電動圧縮機に印
加する周波数を下降させているので、電源変動による電
流の増加速度、または電源容量の低下速度よりも、周波
数下降による電流、負荷電力の制限速度が速くなり、過
電流保護等の作動により電動圧縮機が停止するのを防止
することができる。またインバータの電流容量を大きく
しているわけではないので、安価で小型な構成となる。
また第二の周波数変化速度を用いる条件を限定している
ので、圧縮機の潤滑機能にもさほどの悪影響は与えな
い。
【0018】(4)電動圧縮機の駆動に必要な電流が所
定値より大きくなった時に、空調制御部からの設定周波
数が変化した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大
きな第二の周波数変化速度で、電動圧縮機に印加する周
波数を下降させているので、電源変動による電流の増加
速度、または電源容量の低下速度よりも、周波数下降に
よる電流、負荷電力の制限速度が速くなり、過電流保護
等の作動により電動圧縮機が停止するのを防止すること
ができる。またインバータの電流容量を大きくしている
わけではないので、安価で小型な構成となる。また第二
の周波数変化速度を用いる条件を限定しているので、圧
縮機の潤滑機能にもさほどの悪影響は与えない。
【0019】(5)電源電圧が所定値より小さくなり、
かつ電動圧縮機の駆動に必要な電流が所定値より大きく
なった時に、空調制御部からの設定周波数が変化した時
に用いる第一の周波数変化速度よりは大きな第二の周波
数変化速度で、電動圧縮機に印加する周波数を下降させ
ているので、電源変動による電流の増加速度、または電
源容量の低下速度よりも、周波数下降による電流、負荷
電力の制限速度が速くなり、過電流保護等の作動により
電動圧縮機が停止するのを防止することができる。また
インバータの電流容量を大きくしているわけではないの
で、安価で小型な構成となる。また第二の周波数変化速
度を用いる条件を限定しているので、圧縮機の潤滑機能
にもさほどの悪影響は与えない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例の自動車用電動圧縮
機の制御駆動装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0021】図1は、本発明の一実施例の自動車用電動
圧縮機の制御駆動装置の構成ブロック図である。電動圧
縮機1は、電気自動車の場合にはバッテリー2を電源と
して、インバータ4によって制御駆動されている。また
同様に内燃機関の車の場合には、エンジン直結式の発電
機3を電源として、インバータ4によって制御駆動され
ている。空調制御部5は、各種センサー6や室温設定器
7からの信号に基づいて、車室内を快適にするための設
定周波数を決定してインバータ4に出力し、これを受け
たインバータ4は、通常はこの設定周波数で電動圧縮機
1を駆動するようにスイッチング素子群8をスイッチン
グして直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換
している。インバータ4内の電流検出手段9は、入力電
流を検出しているが、これは出力電流でもよい。また直
流電圧検出手段10は、電源電圧を検出している。周波
数変化速度制御部11は、空調制御部5からは設定周波
数の信号を受け、電流検出手段9からは入力電流の信号
を受け、直流電圧検出手段10からは電源電圧の信号を
受けており、それらの入力に基づいて周波数変化速度を
決定し、スイッチング素子群8を制御している。さらに
詳しくいえば、電源電圧と電流から、電源変動に起因す
る電流の増加や電源容量の減少を検出して、それが電動
圧縮機1の停止に至るものであれば、第二の周波数変化
速度(20(Hz/秒))を選択して電動圧縮機1の周
波数を下降させる。またそれ以外の場合で設定周波数が
変化したり、その他の保護装置の作動等があった場合に
は、第一の周波数変化速度(5(Hz/秒))を選択し
電動圧縮機1の周波数を変化させる。
【0022】図2は、電気自動車においての本発明の一
実施例の制御駆動装置の作動を示すタイミングチャート
で横軸は時間となっている。以下本発明の一実施例の制
御駆動装置の作動について図2を参照しながら説明す
る。図2において0秒後から12秒後までは、車速が5
0(km/h)一定でこの時のバッテリー電圧は、24
0(V)で一定となっている。この間に設定周波数が変
化した場合には、第一の周波数変化速度(5(Hz/
秒))の速さで、実際の周波数を変化させている。い
ま、12秒後から車が加速し、16秒後に車速が100
(km/h)になった場合には、バッテリー電圧が図2
(b)に示すように低下し、電流も増加し始めるが、こ
の瞬間に図2(d)の破線で示されるように、第二の周
波数変化速度(20(Hz/秒))の速さで実際の周波
数を下降させると、図2(e)の破線で示されるよう
に、電流は殆ど増加せずに制御できることがわかる。し
かし、もしこの時に、第一の周波数変化速度(5(Hz
/秒))の速さで実際の周波数を下降させていたので
は、図2(d)、図2(e)の12秒後以降の実線で示
されるように、電流の増加が抑えられずに過電流保護の
作動によって、13秒後あたりの時に、電動圧縮機を停
止せざるを得なくなる。ここで図2(e)中のILMT
2は過電流保護の設定で、ILMT1は連続運転可能な
電流値である。
【0023】図3は、所定トルクにおける電動圧縮機の
運転周波数と、消費電力の関係を示した特性図であり、
ほぼ周波数に比例して消費電力が大きくなっている。
【0024】
【表1】
【0025】表1は、周波数範囲と周波数下降速度と潤
滑油の回収度合の定性的特性を示した特性表で、周波数
下降速度が大きくても、高周波数側の領域においては、
潤滑油の回収度合に悪影響は与えないことがわかる。従
って、実際には最悪条件の電源変動中でも、60(H
z)では必ず電動圧縮機を駆動することができるので、
本発明の制御駆動装置は、圧縮機の潤滑機能にも悪影響
は与えない。
【0026】図4は、内燃機関の車においての本発明の
一実施例の制御駆動装置の作動を示すタイミングチャー
トで横軸は時間となっている。以下本発明の一実施例の
制御駆動装置の作動について図4を参照しながら説明す
る。図4において0秒後から12秒後までは、エンジン
回転数が3000(rpm)一定でこの時の発電容量は
2.5(kw)で一定となっている。この間に設定周波
数が変化した場合には、第一の周波数変化速度(5(H
z/秒))の速さで、実際の周波数を変化させている。
いま、12秒後から車が減速し、16秒後にエンジン回
転数が750(rpm)になった場合には、発電容量が
図4(b)に示されるように低下するが、この瞬間に図
4(d)の破線で示されるように、第二の周波数変化速
度(20(Hz/秒))の速さで実際の周波数を下降さ
せると、図4(e)の破線で示されるように、電力は発
電容量の低下速度より同一かまたは速く制限されるの
で、電動圧縮機を停止することなく制御できることがわ
かる。しかし、もしこの時に、第一の周波数変化速度
(5(Hz/秒))の速さで実際の周波数を下降させて
いたのでは、図4(d)、図4(e)の12秒後以降の
実線で示されるように、電力の制限が遅く、発電容量よ
り負荷電力の方が大きくなり、電動圧縮機を停止せざる
を得なくなる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動車用電動圧
縮機の制御駆動装置は、 (1)バッテリーと、誘導モーターを内蔵し空調用の冷
媒を圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーからの直流
電圧を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機
を制御駆動するインバータと、車室内外の環境条件に応
じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、それを
設定周波数として前記インバータに出力する空調制御部
を具備し、前記インバータには、前記バッテリーの電圧
が低下した時に、前記空調制御部からの設定周波数が変
化した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大きな第
二の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する周波
数を下降させる周波数変化速度制御部を設けているの
で、電源電圧変動によって電動圧縮機が停止するのを防
止し、また圧縮機の潤滑機能にもさほどの悪影響を与え
ず、かつ安価で小型な電動圧縮機の制御駆動装置を提供
することができる。
【0028】(2)発電機と、誘導モーターを内蔵し空
調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記発電機からの
直流電圧を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧
縮機を制御駆動するインバータと、車室内外の環境条件
に応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、そ
れを設定周波数として前記インバータに出力する空調制
御部を具備し、前記インバータには、前記発電機の発電
容量が低下した時に、前記空調制御部からの設定周波数
が変化した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大き
な第二の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する
周波数を下降させる周波数変化速度制御部を設けている
ので、電源容量変動によって電動圧縮機が停止するのを
防止し、また圧縮機の潤滑機能にもさほどの悪影響を与
えず、かつ安価で小型な電動圧縮機の制御駆動装置を提
供することができる。
【0029】(3)バッテリーまたは発電機と、誘導モ
ーターを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波
数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、
かつ前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を検出
する直流電圧検出手段を有するインバータと、車室内外
の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を
決定し、それを設定周波数として前記インバータに出力
する空調制御部を具備し、前記インバータには、前記直
流電圧検出手段で検出された直流電圧が所定値より小さ
くなった時に、前記空調制御部からの設定周波数が変化
した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大きな第二
の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する周波数
を下降させる周波数変化速度制御部を設けているので、
電源変動によって電動圧縮機が停止するのを防止し、ま
た圧縮機の潤滑機能にもさほどの悪影響を与えず、かつ
安価で小型な電動圧縮機の制御駆動装置を提供すること
ができる。
【0030】(4)バッテリーまたは発電機と、誘導モ
ーターを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波
数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、
かつ前記電動圧縮機の駆動に必要な電流を検出する電流
検出手段を有するインバータと、車室内外の環境条件に
応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、それ
を設定周波数として前記インバータに出力する空調制御
部を具備し、前記インバータには、前記電流検出手段で
検出された電流が所定値より大きくなった時に、前記空
調制御部からの設定周波数が変化した時に用いる第一の
周波数変化速度よりは大きな第二の周波数変化速度で、
前記電動圧縮機に印加する周波数を下降させる周波数変
化速度制御部を設けているので、電源変動によって電動
圧縮機が停止するのを防止し、また圧縮機の潤滑機能に
もさほどの悪影響を与えず、かつ安価で小型な電動圧縮
機の制御駆動装置を提供することができる。
【0031】(5)バッテリーまたは発電機と、誘導モ
ーターを内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波
数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、
かつ前記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を検出
する直流電圧検出手段と、前記電動圧縮機の駆動に必要
な電流を検出する電流検出手段を有するインバータと、
車室内外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印加する
周波数を決定し、それを設定周波数として前記インバー
タに出力する空調制御部を具備し、前記インバータに
は、前記直流電圧検出手段で検出された直流電圧が所定
値より小さくなり、かつ前記電流検出手段で検出された
電流が所定値より大きくなった時に、前記空調制御部か
らの設定周波数が変化した時に用いる第一の周波数変化
速度よりは大きな第二の周波数変化速度で、前記電動圧
縮機に印加する周波数を下降させる周波数変化速度制御
部を設けているので、電源変動によって電動圧縮機が停
止するのを防止し、また圧縮機の潤滑機能にもさほどの
悪影響を与えず、かつ安価で小型な電動圧縮機の制御駆
動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成ブロック図
【図2】本発明の一実施例の電気自動車の作動を示すタ
イミングチャート
【図3】周波数と消費電力の関係を示した特性図
【図4】本発明の一実施例の内燃機関の車の作動を示す
タイミングチャート
【符号の説明】
1 電動圧縮機 2 バッテリー 3 発電機 4 インバータ 5 空調制御部 6 センサー 7 室温設定器 8 スイッチング素子群 9 電流検出手段 10 直流電圧検出手段 11 周波数変化速度制御部 12 ベルト ILMT1 連続運転可能な電流値 ILMT2 過電流保護の設定
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 B60H 1/32 F24F 11/02 H02P 6/00 - 6/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリーと、誘導モーターを内蔵し空調
    用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記バッテリーから
    の直流電圧を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動
    圧縮機を制御駆動するインバータと、車室内外の環境条
    件に応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、
    それを設定周波数として前記インバータに出力する空調
    制御部を具備し、前記インバータには、前記バッテリー
    の電圧が低下した時に、前記空調制御部からの設定周波
    数が変化した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大
    きな第二の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加す
    る周波数を下降させる周波数変化速度制御部を設けた自
    動車用電動圧縮機の制御駆動装置。
  2. 【請求項2】発電機と、誘導モーターを内蔵し空調用の
    冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記発電機からの直流電
    圧を可変周波数の交流電圧に変換して前記電動圧縮機を
    制御駆動するインバータと、車室内外の環境条件に応じ
    て前記電動圧縮機に印加する周波数を決定し、それを設
    定周波数として前記インバータに出力する空調制御部を
    具備し、前記インバータには、前記発電機の発電容量が
    低下した時に、前記空調制御部からの設定周波数が変化
    した時に用いる第一の周波数変化速度よりは大きな第二
    の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する周波数
    を下降させる周波数変化速度制御部を設けた自動車用電
    動圧縮機の制御駆動装置。
  3. 【請求項3】バッテリーまたは発電機と、誘導モーター
    を内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記バ
    ッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波数の交
    流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、かつ前
    記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を検出する直
    流電圧検出手段を有するインバータと、車室内外の環境
    条件に応じて前記電動圧縮機に印加する周波数を決定
    し、それを設定周波数として前記インバータに出力する
    空調制御部を具備し、前記インバータには、前記直流電
    圧検出手段で検出された直流電圧が所定値より小さくな
    った時に、前記空調制御部からの設定周波数が変化した
    時に用いる第一の周波数変化速度よりは大きな第二の周
    波数変化速度で、前記電動圧縮機に印加する周波数を下
    降させる周波数変化速度制御部を設けた自動車用電動圧
    縮機の制御駆動装置。
  4. 【請求項4】 バッテリーまたは発電機と、誘導モーター
    を内蔵し空調用の冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記バ
    ッテリーまたは発電機からの直流電圧を可変周波数の交
    流電圧に変換して前記電動圧縮機を制御駆動し、かつ前
    記バッテリーまたは発電機からの直流電圧を検出する直
    流電圧検出手段と、前記電動圧縮機の駆動に必要な電流
    を検出する電流検出手段を有するインバータと、車室内
    外の環境条件に応じて前記電動圧縮機に印加する周波数
    を決定し、それを設定周波数として前記インバータに出
    力する空調制御部を具備し、前記インバータには、前記
    直流電圧検出手段で検出された直流電圧が所定値より小
    さくなり、かつ前記電流検出手段で検出された電流が所
    定値より大きくなった時に、前記空調制御部からの設定
    周波数が変化した時に用いる第一の周波数変化速度より
    は大きな第二の周波数変化速度で、前記電動圧縮機に印
    加する周波数を下降させる周波数変化速度制御部を設け
    た自動車用電動圧縮機の制御駆動装置。
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