JP3304083B2 - フライバックトランス - Google Patents
フライバックトランスInfo
- Publication number
- JP3304083B2 JP3304083B2 JP21923390A JP21923390A JP3304083B2 JP 3304083 B2 JP3304083 B2 JP 3304083B2 JP 21923390 A JP21923390 A JP 21923390A JP 21923390 A JP21923390 A JP 21923390A JP 3304083 B2 JP3304083 B2 JP 3304083B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- flyback transformer
- winding
- ringing
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【０００１】
本発明は陰極線管受像機等のアノード電極に供給され
る高電圧等の出力側に倍電圧整流回路を具備してなるフ
ライバックトランスに関する。
る高電圧等の出力側に倍電圧整流回路を具備してなるフ
ライバックトランスに関する。
【０００２】
フライバックトランスは各種の陰極線管受像機とか、
その他高電圧電源等への高電圧供給部品として広く使用
されている。その動作周波数は陰極線管受像機の高解像
度化とか、高電圧電源の小型化等の要求から年々高周波
化される傾向にあり、100kHz以上の動作周波数も実用化
されている。しかしながら動作周波数の高周波化は２次
巻線の漏れインダクタンス、分布容量の実効的な増加に
つながり、高圧誘導リンギングが増加する傾向がでてい
る。従来このような高圧誘導リンギング波の発生を低減
するためには第３図に示すような回路で２次巻線を積層
巻にし、その一層目の巻始めに抵抗５を挿入し対策を行
っていた。しかし、この方式では動作周波数が高くなる
と共に抵抗に消費される電力が大きくなり、ついには抵
抗器の焼損に至る場合があるため、高周波動作において
は使用できなかった。
その他高電圧電源等への高電圧供給部品として広く使用
されている。その動作周波数は陰極線管受像機の高解像
度化とか、高電圧電源の小型化等の要求から年々高周波
化される傾向にあり、100kHz以上の動作周波数も実用化
されている。しかしながら動作周波数の高周波化は２次
巻線の漏れインダクタンス、分布容量の実効的な増加に
つながり、高圧誘導リンギングが増加する傾向がでてい
る。従来このような高圧誘導リンギング波の発生を低減
するためには第３図に示すような回路で２次巻線を積層
巻にし、その一層目の巻始めに抵抗５を挿入し対策を行
っていた。しかし、この方式では動作周波数が高くなる
と共に抵抗に消費される電力が大きくなり、ついには抵
抗器の焼損に至る場合があるため、高周波動作において
は使用できなかった。
【０００３】 また、第４図に示す回路のようにリンギング電圧をダ
イオードを用いて整流し、抵抗５にて消費させる手法も
あるが、この方式においては効率の低下と抵抗による発
熱の増加という問題があった。
イオードを用いて整流し、抵抗５にて消費させる手法も
あるが、この方式においては効率の低下と抵抗による発
熱の増加という問題があった。
【０００４】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、効率の低下なしに高周波領域における高圧誘
導リンギングの低減をはかろうとするものである。
たもので、効率の低下なしに高周波領域における高圧誘
導リンギングの低減をはかろうとするものである。
【０００５】
フライバックトランスの２次側巻線のリンギング電流
はその２次巻線の漏れインダクタンスと分布容量に関係
し、特に積層巻方式においてはその一層目に多く流れる
ことがわかっている。通常フライバックトランスにおい
ては第５図に示す水平走査電圧波形のように走査期間ts
にこのリンギングが現われるものである。通常のフライ
バックトランスにおいては第５図の帰線期間trに発生す
る高いパルス電圧部分のみを整流し、高電圧出力を得て
いた。
はその２次巻線の漏れインダクタンスと分布容量に関係
し、特に積層巻方式においてはその一層目に多く流れる
ことがわかっている。通常フライバックトランスにおい
ては第５図に示す水平走査電圧波形のように走査期間ts
にこのリンギングが現われるものである。通常のフライ
バックトランスにおいては第５図の帰線期間trに発生す
る高いパルス電圧部分のみを整流し、高電圧出力を得て
いた。
【０００６】 本発明では上記リンギング電流の多く流れる一層目を
倍電圧整流し、走査期間の電圧波形をも整流することに
より、リンギングを低減することができるものである。
倍電圧整流し、走査期間の電圧波形をも整流することに
より、リンギングを低減することができるものである。
【０００７】
第１図は本発明のフライバックトランスの一例を示す
回路図、第２図は本発明を陰極線管受像機の水平出力回
路に用いた場合の一実施例である。すなわち第１図およ
び第２図において、フライバックトランスＴはコア６の
一次巻線１に偏向ヨーク９、Ｓ字型補正用コンデンサ1
0、共振コンデンサ11、ダンパーダイオード12等の回路
素子が水平出力トランジスタ13に負荷された通常の回路
構成となっており、第１図で示されるフライバックトラ
ンスの２次巻線２には高圧整流ダイオード３、高圧保護
抵抗４等が負荷されている。第２図においてフライバッ
クトランスＴの高圧出力用積層巻線の一層目をダイオー
ドおよび整流コンデンサ７、８を用いて倍圧整流方式と
している。これにより第５図に示す走査期間tsにおいて
整流コンデンサ７、８等がリンギング波電圧の負荷とな
るため高圧誘導リンギングを低減するような陰極線管受
像機用フライバックトランスを構成することができる。
本発明においては一層目の倍圧整流についてのみ述べた
が、一層目及び２層目を倍圧整流してもよく、また、第
１図および第２図におけるコンデンサ８は性能的に特に
問題がなければ省略することも可能である。本実施例に
おいては高圧３層の積層巻線について例示したが、積層
回数に特に依存しないのは勿論である。
回路図、第２図は本発明を陰極線管受像機の水平出力回
路に用いた場合の一実施例である。すなわち第１図およ
び第２図において、フライバックトランスＴはコア６の
一次巻線１に偏向ヨーク９、Ｓ字型補正用コンデンサ1
0、共振コンデンサ11、ダンパーダイオード12等の回路
素子が水平出力トランジスタ13に負荷された通常の回路
構成となっており、第１図で示されるフライバックトラ
ンスの２次巻線２には高圧整流ダイオード３、高圧保護
抵抗４等が負荷されている。第２図においてフライバッ
クトランスＴの高圧出力用積層巻線の一層目をダイオー
ドおよび整流コンデンサ７、８を用いて倍圧整流方式と
している。これにより第５図に示す走査期間tsにおいて
整流コンデンサ７、８等がリンギング波電圧の負荷とな
るため高圧誘導リンギングを低減するような陰極線管受
像機用フライバックトランスを構成することができる。
本発明においては一層目の倍圧整流についてのみ述べた
が、一層目及び２層目を倍圧整流してもよく、また、第
１図および第２図におけるコンデンサ８は性能的に特に
問題がなければ省略することも可能である。本実施例に
おいては高圧３層の積層巻線について例示したが、積層
回数に特に依存しないのは勿論である。
【０００８】
本発明によれば効率の低下、発熱の増加を伴うことな
く高圧誘導リンギングの低減をはかることができるので
特に高周波動作を必要とするフライバックトランスにお
いて好適である。また、低周波動作のフライバックトラ
ンスに用いてもさらに効率が良くなるという効果もあ
り、倍電圧整流のため２次巻線の巻数を少なくできる等
の効果もある。
く高圧誘導リンギングの低減をはかることができるので
特に高周波動作を必要とするフライバックトランスにお
いて好適である。また、低周波動作のフライバックトラ
ンスに用いてもさらに効率が良くなるという効果もあ
り、倍電圧整流のため２次巻線の巻数を少なくできる等
の効果もある。
【図１】 本発明による整流方式の回路図
【図２】 本発明を陰極線管受像機の水平出力回路に使用した場合
の一例を示す回路図
の一例を示す回路図
【図３】 従来例を示す回路図
【図４】 従来例を示す回路図
【図５】 高圧誘導電圧波形図
Ｔ……フライバックトランス ２……２次巻線 ３……高圧整流ダイオード 7,8……整流用コンデンサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−151272（ＪＰ，Ａ) 実開 昭64−13854（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−34022（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−125675（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−133907（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−174768（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】高電圧を供給する積層巻きされたフライバ
ックトランスであって、高電圧を発生するための二次側
出力巻線の低電圧側の１層目の巻線のみにダイオードと
コンデンサーとからなる倍圧整流回路を設けたことを特
徴とするフライバックトランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21923390A JP3304083B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | フライバックトランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21923390A JP3304083B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | フライバックトランス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04100485A JPH04100485A (ja) | 1992-04-02 |
| JP3304083B2 true JP3304083B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=16732293
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21923390A Expired - Fee Related JP3304083B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | フライバックトランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3304083B2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-20 JP JP21923390A patent/JP3304083B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04100485A (ja) | 1992-04-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6341075B2 (en) | High voltage stabilizing circuit | |
| US6370041B2 (en) | Switching power supply circuit for generating DC high voltage | |
| US6590787B2 (en) | Wide range zero voltage switching resonance type converter | |
| CA1044364A (en) | High voltage generating circuit | |
| US6956749B2 (en) | Switching power supply circuit | |
| JP3304083B2 (ja) | フライバックトランス | |
| GB2041668A (en) | Ferroresonant stabiliser for TV | |
| JP2600058Y2 (ja) | フライバックトランス | |
| JP2918436B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
| JPH0415664B2 (ja) | ||
| JP3694992B2 (ja) | フライバックトランス | |
| JPH0631807Y2 (ja) | 高圧安定化回路 | |
| JP2003289670A (ja) | スイッチング電源 | |
| JP3116586B2 (ja) | フライバックトランス | |
| JPS6130355Y2 (ja) | ||
| KR200143626Y1 (ko) | 비디오 컷오프용 전원회로 | |
| JPH0516766Y2 (ja) | ||
| JPH0880045A (ja) | スイッチング電源回路 | |
| JPH0331055Y2 (ja) | ||
| JPS5840684Y2 (ja) | テレビジヨン受像機の直流電源回路 | |
| JP2886890B2 (ja) | マグネトロン用電源装置 | |
| JP2002136135A (ja) | スイッチング電源回路 | |
| JP2002084752A (ja) | 高電圧安定化回路 | |
| JPH0832180B2 (ja) | 多倍圧式高電圧発生装置 | |
| JPS6020883B2 (ja) | フライバツクトランス |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |