JP3303841B2 - スリーブ回転搬送装置、現像装置、画像形成装置及び定着器 - Google Patents

スリーブ回転搬送装置、現像装置、画像形成装置及び定着器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
電子写真プリンタにおける現像、転写、定着という電子
写真プロセスで使用される薄膜スリーブを搬送するため
のスリーブ回転搬送装置、及びこのスリーブ回転搬送装
置を用いた現像装置、画像形成装置、定着器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の薄膜スリーブを搬送
する従来例として、例えば特開平1−234869号公
報に開示された静電潜像現像装置が知られている。図1
1は、この静電潜像現像装置におけるスリーブ搬送部の
構成を示す断面図である。この静電潜像現像装置は、回
転駆動する駆動ローラ110と、駆動ローラ110より
もわずかに長い周長を有する筒状の薄膜部材(薄膜スリ
ーブ)111と、この薄膜部材111を駆動ローラ11
0に押圧するガイド部材109と、薄膜部材111の外
表面に圧接される層厚規制部材112等から構成されて
いる。
【0003】ガイド部材109は、駆動ローラ110の
外面形状に略対応する円弧状の内面を備える。したがっ
て、このガイド部材109によって薄膜部材111を駆
動ローラ110の周囲に密着させることにより、ガイド
部材109の感光体ドラム100の対向面に設けられた
開口部に、薄膜部材111の弛みが集中し、駆動ローラ
110との間に一定の空間部Sが形成される。これによ
り、層厚規制部材112によって薄膜部材111の外表
面に供給されたトナーが感光体ドラム100の外表面に
供給され、静電潜像の現像が行われる。
【0004】ここで、駆動ローラ110の外周面と薄膜
部材111の内周面との摩擦係数をμ1とし、薄膜部材
111の外周面とガイド部材109の内周面との摩擦係
数をμ2とすると、μ1>>μ2の関係が付与されてお
り、駆動ローラ110が矢印bの方向に回転すると、こ
れに伴って薄膜部材111も同方向に移動する。
【0005】以上のような静電潜像現像装置とは別に、
同様の構成を有するスリーブ回転搬送装置を感光体ベル
トの搬送装置として用いるものが知られている。すなわ
ち、この感光体ベルト搬送装置では、感光体ベルトのベ
ルト基体を構成する薄膜部材(薄膜スリーブ)上に、感
光体などの特殊機能をもった薄膜を塗工、あるいは蒸着
等の方法により形成し、この感光体ベルトのループ内に
駆動ローラを配置し、外側にガイド部材を配置すること
により、図11に示す構成と同様の原理で感光体ベルト
を搬送するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスリーブ回転搬送装置では、摩擦係数がμ1>>μ
2となるように、それぞれの部材の材料を選択しなけれ
ばならず、設計の自由度が阻害され、コストの低減等を
図る上でも不利となる。また、薄膜部材111をガイド
部材109等により駆動ローラ110に押圧する必要が
あるため、薄膜部材111の外表面またはその一部がガ
イド部材109と接触し、薄膜部材111の外表面に周
方向のキズが発生するという問題を有する。特に、上述
した感光体ベルトの搬送装置を構成する場合、運転時間
とともにキズが成長し、その結果、装置の寿命が短くな
る。そこで、このようなキズの発生を防ぐために、例え
ばガイド部材の薄膜部材と接触する部分に柔らかい布を
用いても効果は小さいと思われる。
【0007】また、上述した従来の装置において、ほこ
りや飛散したトナー等が薄膜部材と駆動ローラとの間に
挟まり、その結果、摩擦力が低下し、スリーブの回転が
安定せず、欠陥画像となることがあった。あるいは、高
速で速度ムラの発生を抑えて回転させるためには、駆動
ローラと薄膜部材との摩擦力を増大させる必要があり、
そのためには、さらに強く薄膜部材を駆動ローラに押し
当てなければならず、薄膜部材表面へのキズの発生がさ
らに大きな問題となる。このため、従来の装置において
は、高速回転を実用化する上で障害となっていた。ま
た、摩擦力を強くすると、駆動ローラの駆動トルクが増
大し、モータが大型になるため省電力化が難しいという
問題がある。
【0008】そこで本発明の目的は、駆動ローラの摩擦
力を用いることなく薄膜スリーブを搬送可能なスリーブ
回転搬送装置、及びこのスリーブ回転搬送装置を用いた
現像装置、画像形成装置、定着器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、駆動ローラの回転により前記駆動ローラの外
周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するスリーブ
回転搬送装置であって、少なくともローラ表面が導電性
を有し、前記導電性のローラ表面に誘電層を形成した駆
動ローラと、前記駆動ローラのローラ表面を帯電する帯
電器と、前記駆動ローラの導電性のローラ表面と前記帯
電器との間に電位差を与える電源と、前記駆動ローラに
近接して配置され、前記駆動ローラと前記薄膜スリーブ
とを分離する分離手段と、前記駆動ローラと前記帯電器
と前記分離手段とを包囲する状態で配置され、前記駆動
ローラと一部が接触する筒状の薄膜スリーブとを有し、
前記駆動ローラの誘電層により前記薄膜スリーブの一部
を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
したことを特徴とする。
【0010】このような構成のスリーブ回転搬送装置で
は、駆動ローラの誘電層の帯電による静電吸着力によっ
て薄膜スリーブの一部をローラ表面の一部に吸着保持し
て搬送する。そして、必要な箇所に分離手段を配置し、
駆動ローラから薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリーブ
による各種の処理を行う。したがって、駆動ローラの摩
擦力を用いることなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦に
よる薄膜スリーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ロー
ラ等の材質が摩擦係数のために制約されることもなくな
る。
【0011】また本発明は、駆動ローラの回転により前
記駆動ローラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを
搬送するスリーブ回転搬送装置であって、高抵抗材料よ
り形成されたローラ表面を有し、前記ローラ表面に、ロ
ーラ軸方向に沿って線状の電極を周回り方向に複数配置
するとともに、前記複数の線状電極を1つおきに導通し
て構成した2組の電極体を具備した駆動ローラと、前記
2組の電極体の間に電位差を与える電源と、前記駆動ロ
ーラに近接して配置され、前記駆動ローラと前記薄膜ス
リーブとを分離する分離手段と、前記駆動ローラと前記
分離手段とを包囲する状態で配置され、前記駆動ローラ
と一部が接触する筒状の薄膜スリーブとを有し、前記駆
動ローラの電極体により前記薄膜スリーブの一部を前記
ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するようにしたこ
とを特徴とする。
【0012】このような構成のスリーブ回転搬送装置で
は、駆動ローラの電極体への通電による静電吸着力によ
り薄膜スリーブの一部をローラ表面の一部に吸着保持し
て搬送する。そして、必要な箇所に分離手段を配置し、
駆動ローラから薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリーブ
による各種の処理を行う。したがって、駆動ローラの摩
擦力を用いることなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦に
よる薄膜スリーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ロー
ラ等の材質が摩擦係数のために制約されることもなくな
る。
【0013】また本発明は、駆動ローラの回転により前
記駆動ローラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを
搬送するスリーブ回転搬送装置と、前記薄膜スリーブの
表面にトナーを供給するトナー供給手段と、トナー層を
規制するドクタブレードとを有する現像装置であって、
前記スリーブ回転搬送装置は、少なくともローラ表面が
導電性を有し、前記導電性のローラ表面に誘電層を形成
した駆動ローラと、前記駆動ローラのローラ表面を帯電
する帯電器と、前記駆動ローラの導電性のローラ表面と
前記帯電器との間に電位差を与える電源と、前記駆動ロ
ーラに近接して配置され、前記駆動ローラと前記薄膜ス
リーブとを分離する分離手段と、前記駆動ローラと前記
帯電器と前記分離手段とを包囲する状態で配置され、前
記駆動ローラと一部が接触する筒状の薄膜スリーブとを
有し、前記駆動ローラの誘電層により前記薄膜スリーブ
の一部を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送する
ようにしたことを特徴とする。
【0014】このような構成の現像装置では、駆動ロー
ラの誘電層の帯電による静電吸着力によって薄膜スリー
ブの一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送する。
そして、必要な箇所に分離手段を配置し、駆動ローラか
ら薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリーブによる現像等
の処理を行う。したがって、駆動ローラの摩擦力を用い
ることなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦による薄膜ス
リーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ等の材質
が摩擦係数のために制約されることもなくなる。
【0015】また本発明は、駆動ローラの回転により前
記駆動ローラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを
搬送するスリーブ回転搬送装置と、前記薄膜スリーブの
表面にトナーを供給するトナー供給手段と、トナー層を
規制するドクタブレードとを有する現像装置であって、
前記スリーブ回転搬送装置は、高抵抗材料より形成され
たローラ表面を有し、前記ローラ表面に、ローラ軸方向
に沿って線状の電極を周回り方向に複数配置するととも
に、前記複数の線状電極を1つおきに導通して構成した
2組の電極体を具備した駆動ローラと、前記2組の電極
体の間に電位差を与える電源と、前記駆動ローラに近接
して配置され、前記駆動ローラと前記薄膜スリーブとを
分離する分離手段と、前記駆動ローラと前記分離手段と
を包囲する状態で配置され、前記駆動ローラと一部が接
触する筒状の薄膜スリーブとを有し、前記駆動ローラの
電極体により前記薄膜スリーブの一部を前記ローラ表面
の一部に吸着保持して搬送するようにしたことを特徴と
する。
【0016】このような構成の現像装置では、駆動ロー
ラの電極体への通電による静電吸着力によって薄膜スリ
ーブの一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送す
る。そして、必要な箇所に分離手段を配置し、駆動ロー
ラから薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリーブによる現
像等の処理を行う。したがって、駆動ローラの摩擦力を
用いることなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦による薄
膜スリーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ等の
材質が摩擦係数のために制約されることもなくなる。
【0017】また本発明は、駆動ローラの回転により前
記駆動ローラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを
搬送するスリーブ回転搬送装置を有し、前記薄膜スリー
ブとして、外表面に感光層が形成された筒状の感光体を
用いた画像形成装置であって、前記スリーブ回転搬送装
置は、少なくともローラ表面が導電性を有し、前記導電
性のローラ表面に誘電層を形成した駆動ローラと、前記
駆動ローラのローラ表面を帯電する帯電器と、前記駆動
ローラの導電性のローラ表面と前記帯電器との間に電位
差を与える電源と、前記駆動ローラに近接して配置さ
れ、前記駆動ローラと前記薄膜スリーブとを分離する分
離手段と、前記駆動ローラと前記帯電器と前記分離手段
とを包囲する状態で配置され、前記駆動ローラと一部が
接触する筒状の薄膜スリーブとを有し、前記駆動ローラ
の誘電層により前記薄膜スリーブの一部を前記ローラ表
面の一部に吸着保持して搬送するようにしたことを特徴
とする。
【0018】このような構成の画像形成装置では、駆動
ローラの誘電層の帯電による静電吸着力によって薄膜ス
リーブの一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送す
る。そして、必要な箇所に分離手段を配置し、駆動ロー
ラから薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリーブに画像形
成等の処理を行う。したがって、駆動ローラの摩擦力を
用いることなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦による薄
膜スリーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ等の
材質が摩擦係数のために制約されることもなくなる。
【0019】また本発明は、駆動ローラの回転により前
記駆動ローラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを
搬送するスリーブ回転搬送装置を有し、前記薄膜スリー
ブとして、外表面に感光層が形成された筒状の感光体を
用いた画像形成装置であって、前記スリーブ回転搬送装
置は、高抵抗材料より形成されたローラ表面を有し、前
記ローラ表面に、ローラ軸方向に沿って線状の電極を周
回り方向に複数配置するとともに、前記複数の線状電極
を1つおきに導通して構成した2組の電極体を具備した
駆動ローラと、前記2組の電極体の間に電位差を与える
電源と、前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動
ローラと前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、前
記駆動ローラと前記分離手段とを包囲する状態で配置さ
れ、前記駆動ローラと一部が接触する筒状の薄膜スリー
ブとを有し、前記駆動ローラの電極体により前記薄膜ス
リーブの一部を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬
送するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
【0020】このような構成の画像形成装置では、駆動
ローラの電極体への通電による静電吸着力によって薄膜
スリーブの一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送
する。そして、必要な箇所に分離手段を配置し、駆動ロ
ーラから薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリーブに画像
形成等の処理を行う。したがって、駆動ローラの摩擦力
を用いることなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦による
薄膜スリーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ等
の材質が摩擦係数のために制約されることもなくなる。
【0021】また本発明は、駆動ローラの回転により前
記駆動ローラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを
搬送するスリーブ回転搬送装置を有する定着器であっ
て、前記スリーブ回転搬送装置は、少なくともローラ表
面が導電性を有し、前記導電性のローラ表面に誘電層を
形成した駆動ローラと、前記駆動ローラ内に設けられ、
前記駆動ローラのローラ表面を加熱する加熱手段と、前
記駆動ローラのローラ表面を帯電する帯電器と、前記駆
動ローラの導電性のローラ表面と前記帯電器との間に電
位差を与える電源と、前記駆動ローラに近接して配置さ
れ、前記駆動ローラと前記薄膜スリーブとを分離する分
離手段と、前記駆動ローラと前記帯電器と前記分離手段
とを包囲する状態で配置され、前記駆動ローラと一部が
接触する筒状の薄膜スリーブとを有し、前記駆動ローラ
の誘電層により前記薄膜スリーブの一部を前記ローラ表
面の一部に吸着保持して搬送するようにしたことを特徴
とする。
【0022】このような構成の定着器では、駆動ローラ
の誘電層の帯電による静電吸着力によって薄膜スリーブ
の一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送する。そ
して、必要な箇所に分離手段を配置し、駆動ローラから
薄膜スリーブを分離させ、記録媒体に定着等の処理を行
う。したがって、駆動ローラの摩擦力を用いることなく
薄膜スリーブを搬送でき、摩擦による薄膜スリーブの損
傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ等の材質が摩擦係数
のために制約されることもなくなる。
【0023】また本発明は、駆動ローラの回転により前
記駆動ローラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを
搬送するスリーブ回転搬送装置を有する定着器であっ
て、前記スリーブ回転搬送装置は、高抵抗材料より形成
されたローラ表面を有し、前記ローラ表面に、ローラ軸
方向に沿って線状の電極を周回り方向に複数配置すると
ともに、前記複数の線状電極を1つおきに導通して構成
した2組の電極体を具備した駆動ローラと、前記2組の
電極体の間に電位差を与える電源と、前記駆動ローラに
近接して配置され、前記駆動ローラと前記薄膜スリーブ
とを分離する分離手段と、前記駆動ローラと前記分離手
段とを包囲する状態で配置され、前記駆動ローラと一部
が接触する筒状の薄膜スリーブとを有し、前記駆動ロー
ラの電極体により前記薄膜スリーブの一部を前記ローラ
表面の一部に吸着保持して搬送するようにしたことを特
徴とする。
【0024】このような構成の定着器では、駆動ローラ
の電極体への通電による静電吸着力によって薄膜スリー
ブの一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送する。
そして、必要な箇所に分離手段を配置し、駆動ローラか
ら薄膜スリーブを分離させ、記録媒体に定着等の処理を
行う。したがって、駆動ローラの摩擦力を用いることな
く薄膜スリーブを搬送でき、摩擦による薄膜スリーブの
損傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ等の材質が摩擦係
数のために制約されることもなくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスリーブ回転
搬送装置、現像装置、画像形成装置、及び定着器の実施
の形態について説明する。 本実施の形態によるスリー
ブ回転搬送装置は、筒状の薄膜部材(スリーブ)を搬送
する装置において、導電性のローラ表面に誘電層を形成
した回転可能な駆動ローラと、この駆動ローラの表面を
帯電する帯電器と、この駆動ローラの導電性部と帯電器
との間に電位差を与える電源と、駆動ローラに近接して
配置した分離手段とを有し、駆動ローラと帯電器と分離
手段とを包囲した状態で薄膜部材を配置し、駆動ローラ
の回転駆動により、誘電層に吸着保持した薄膜部材を搬
送するようにしたものである。
【0026】前記帯電器としては、駆動ローラと接触し
て回転する少なくとも表面が導電性である帯電ローラ、
あるいは駆動ローラと接触している導電性ブラシ、ある
いは駆動ローラと近接して配置されたコロナ放電を利用
した帯電器等を用いることができる。また、分離手段と
しては、回転可能な分離ローラ、または分離爪を用いる
ことができる。そして、このようなスリーブ回転搬送装
置を現像装置、画像形成装置、及び定着器に用いる場合
には、以下のような構成を採用する。
【0027】(1)現像装置に適用する場合、スリーブ
としては、外表面をサンドブラスト処理等を施したステ
ンレスなどのシームレス金属ベルト、あるいは少なくと
も外表面が導電性であるベルト、あるいはその表面にゴ
ムなどの誘電体層を設けたものを用いることが好まし
い。これらのスリーブを用いることで、スリーブ上に均
一なトナー薄層が形成可能となる。 (2)現像装置、画像形成装置に適用する場合、スリー
ブに金属ベルトを採用することにより、スリーブの内表
面が電極として使用でき、通常の電子写真プロセスにお
ける現像バイアスなどの電位差を印加できるので好まし
い。あるいはスリーブに誘電体ベルトを用いる場合、誘
電体ベルトの導電面が一部露出し、電極として電圧を印
加できる構造とする。 (3)定着器に適用する場合、スリーブ内に、表面を加
熱する手段を有する駆動ローラと、冷却ローラとを設け
る。そして、高い離型性を有する材料からなる表面層が
形成されたスリーブを用いることが、トナーのオフセッ
トを防止できるので好ましい。
【0028】図1は、本発明の実施の形態によるスリー
ブ回転搬送装置の構成を示す要部断面図である。図1を
参照し、本実施の形態による概要を説明する。本形態に
よるスリーブ回転搬送装置は、少なくとも表面が誘電体
であり、回転可能な駆動ローラ2と、この駆動ローラ表
面を帯電する帯電器3と、駆動ローラ2に近接して配置
した分離手段(図示の例では分離ローラ5)と、駆動ロ
ーラ2と帯電器3に電位差を印加する高圧電源4と、駆
動ローラ2と帯電器3と分離手段5を包囲するスリーブ
1を有する。
【0029】そして、駆動ローラ2を回転させ、駆動ロ
ーラ2の導電性部分の電位を基準として周期的に正負の
極性が入れ替わる高電圧を、高圧電源4によって帯電器
3に印加することにより、駆動ローラ2の表面を周期的
にプラスとマイナスが入れ替わるように帯電する。駆動
ローラ2の帯電により、スリーブ1は駆動ローラ2に吸
着保持され、駆動ローラ2とともに回転して搬送され
る。そして、分離手段5によりスリーブ1は駆動ローラ
2から引き剥がされ、弛んだ部分ができる。さらに、駆
動ローラ2の回転が進むと、弛んでいたスリーブ1はプ
ラス・マイナスに周期的に帯電した駆動ローラ2に再び
吸着保持され、駆動ローラ2とともに回転する。以下、
本発明の実施の形態について、さらに詳細に説明すべ
く、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0030】[第1実施例]図2は、本発明の第1実施
例に係るスリーブ回転搬送装置を模式的に示す断面図で
ある。この第1実施例のスリーブ回転搬送装置は、少な
くとも表面が誘電体であり、回転可能な駆動ローラ2
と、この駆動ローラ表面を帯電するコロナ帯電器3A
と、駆動ローラ2とコロナ帯電器3Aに電位差を印加す
る高圧電源4と、駆動ローラ2とコロナ帯電器3Aを内
包するスリーブ1と分離ローラ5を有する。
【0031】駆動ローラ2は、金属ローラや、少なくと
もローラ表面に導電層をもつ導電性ローラの表面に絶縁
性の樹脂層を形成したものが用いられる。ローラ表面に
形成する導電層としては、金属薄膜、金属蒸着膜あるい
はITO膜(インジウム・スズ酸化膜)などの透明電極
が用いられる。絶縁性の樹脂としては、ポリカーボネー
ト、エポキシ樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)等の樹脂が用いられ、その厚みは0.001mmか
ら1mmの範囲であることが望ましく、さらに厚みが
0.01から0.1mmの範囲では駆動ローラ2の帯電
状態が良好になるので好ましい。
【0032】駆動ローラ2を回転させ、駆動ローラ2の
導電性部分の電位を基準として周期的に正負の極性が入
れ替わる高電圧を高圧電源4によりコロナ帯電器3Aに
印加することにより、駆動ローラ2表面を周期的にプラ
スとマイナスが入れ替わるように帯電する。なお、コロ
ナ帯電器3Aと同様に、スコロトロンなど一般にコロナ
放電を用いた帯電器を適用できる。駆動ローラ2の帯電
により、スリーブ1は駆動ローラ2に吸着され、駆動ロ
ーラ2とともに回転し、分離ローラ5によりスリーブ1
は駆動ローラ2から引き剥がされ、弛んだ部分ができ
る。
【0033】スリーブ1の部材としては、PETなどの
誘電体フィルムあるいは金属ベルトを用いることができ
る。内面を誘電体でコートした金属ベルトは、帯電した
駆動ローラ2と接触したときに、駆動ローラ2表面の電
荷をそのまま保つので、より強い吸着力が得られるた
め、より安定したスリーブ回転が可能となる。金属ベル
トの一部が露出するように、内面を誘電体でコートする
ことにより、その露出された部分を通して金属ベルトと
バイアス電源などの電源との導通がとれ、金属ベルトを
電極として用いることができるので好ましい。さらに、
金属ベルトの内面の一部を円周方向に一周するように、
帯状に露出するような状態で誘電体でコートする構成と
することにより、例えばこの露出部分に接触するように
固定した導電性ブラシなどの手段を用いて、金属ベルト
を回転させながら、容易に金属ベルトとバイアス電源な
どの電源との導通がとれるのでより好ましい。
【0034】[第2実施例]図3は、本発明の第2実施
例に係るスリーブ回転搬送装置を模式的に示す断面図で
ある。この実施例は、帯電器3に帯電ローラ3Bを用い
た例である。帯電ローラ3Bは少なくとも表面が導電性
であり、金属ローラ、導電性ゴムローラあるいは導電性
ブラシローラが用いられる。そして、導電性ゴムローラ
あるいは導電性ブラシローラを用いることで、駆動ロー
ラ2表面により均一に接触し、均一な帯電が得られ、駆
動ローラ2とスリーブ1のより大きな吸着力が得られる
ので望ましい。その他の構成は第1実施例と同様である
ので説明は省略する。
【0035】[第3実施例]図4は、本発明の第3実施
例に係るスリーブ回転搬送装置を模式的に示す断面図で
ある。この実施例は、帯電器3にブラシ帯電器3Cを用
いた例である。ブラシ帯電器3Cを用いることで、駆動
ローラ2表面に均一に接触し、均一な帯電が得られ、駆
動ローラ2とスリーブ1のより大きな吸着力が得られる
ので望ましい。その他の構成は第1実施例と同様である
ので説明は省略する。
【0036】なお、以上の第1〜第3実施例において
は、駆動ローラ2とスリーブ1とを引き離す手段とし
て、分離ローラ5を用いた方法について説明したが、別
の手段として分離爪などの手段を用いることも可能であ
る。また、駆動ローラ2の表面をプラス、マイナス交互
に帯電させる方法により説明したが、駆動ローラ2の全
表面をどちらか片方の極性に一様に帯電させる方法や、
あるいは駆動ローラ2の表面を無帯電部と、プラスまた
はマイナスに帯電させた帯電部を交互に形成する方法に
よってもスリーブ回転搬送装置を構成できる。両極性を
交互に帯電させた場合、駆動ローラ2から離れたところ
では駆動ローラ2の表面の帯電による電位差はプラスと
マイナスが打ち消しあって比較的小さくなるが、一方、
1つの極性だけを用いた場合は、電位差が大きいため、
ほこりやトナーなどが駆動ローラ2表面に付着しやすい
ので、駆動ローラ表面をクリーニングすることが必要と
なる。また、駆動ローラ2の表面の電荷を取り除く除電
器を帯電器3の上流側に設けることで、帯電履歴がない
帯電が行われ、スリーブ1の回転、搬送が安定するので
好ましい。前記除電器としては、帯電器3と同様に従来
の手段を用いることができる。
【0037】[第4実施例]図5は、本発明の第4実施
例に係る現像装置を示す断面図である。本発明のスリー
ブ回転搬送装置と、スリーブ1を介して接触あるいは近
接配置された供給ローラ14と、トナー量を制御するド
クタブレード15と、トナーを供給するパドル13と、
トナー10を貯留したトナーホッパ12を有する。 ト
ナー10は、パドル13により供給ローラ14に供給さ
れる。供給ローラ14はトナー10をスリーブ1表面に
供給し、帯電したトナー10をスリーブ1に付着させ
る。スリーブ1に付着したトナー10は、ドクタブレー
ド15により一定の厚みに規制され、スリーブ1上にト
ナー10の均一なトナー薄層11が形成される。
【0038】感光体20の表面には、一般的な手段によ
り電荷による静電潜像が形成されており、感光体20と
スリーブ1が近接する部分でトナー10により潜像が現
像される。この現像方法によれば、感光体20とスリー
ブ1とが非常にソフトにあたるので、感光体が非常に削
れにくく長寿命化が図られる。特に高速に回転させる必
要がある、例えばA4サイズ毎分20枚相当の高速な電
子写真装置においては、感光体の寿命を延ばす点におい
て大きな効果を発揮できる。また、スリーブ1の感光体
20への接触圧が小さいので、トナー画像のつぶれによ
る解像度の低下がなく、かつ感光体上のかぶりも少なく
なり、画質が向上する。さらに、従来は、ほこりや飛散
したトナー等がスリーブと駆動ローラ2との間に挟ま
り、その結果、摩擦力が低下し、スリーブの回転が安定
せず、欠陥画像となることがあったが、静電力によりス
リーブ1と駆動ローラ2が密着しているので、スリーブ
1が駆動ローラ2表面をスリップしにくく、安定した画
像形成が可能となる。
【0039】また、帯電器3の手前に駆動ローラ2の表
面のほこりを除去するクリーニング手段を設けること
で、スリーブ1と駆動ローラ2の密着が保たれ画像形成
が安定するので望ましい。供給ローラ14には、トナー
の供給が安定するので発泡体ローラを用いるのが望まし
い。ドクタブレード15には、ステンレスや従来用いら
れているドクタブレードが使用できる。スリーブ1に
は、シームレスのステンレス等の金属ベルト、あるいは
表面を導電性処理したPETなどの誘電体フィルムなど
が用いられる。この場合のベルトには、サンドブラスト
処理や、化学的なエッチングにより、表面が一定に荒ら
されているものを使用することが、トナーの均一な薄層
が安定して得られるので好ましい。また、クリーニング
手段としては、ブラシクリーナ、ブレードを用いた方式
など従来の方法を用いることができる。
【0040】[第5実施例]図6は、本発明の第5実施
例に係る画像形成装置を示す断面図である。この画像形
成装置は、外周面に感光層21が形成されたスリーブ1
を有するスリーブ回転搬送装置60と、現像器43と、
感光層21を帯電する帯電器42とを含むものである。
まず帯電器42により、感光層21が一様に帯電され、
図示しない光源からの光41により、感光層21上に静
電潜像が形成される。この静電潜像は、スリーブ1が駆
動ローラ2と接触していない部分において、一般に用い
られる現像器43により現像剤で可視化される。
【0041】スリーブ1上に形成された感光層21と現
像ローラ44との圧接力は非常に小さいので、感光層2
1の削れによる影響が非常に小さく、長期にわたって安
定した画像形成が可能となる。スリーブ1上に形成され
た像は、その後、紙などの記録媒体上に転写され、定着
される。可視化された粉体像は、スリーブ1と、記録媒
体を挟んで配置された転写ローラ(図示せず)とに挟ま
れた部分で、現像剤が転写ローラ方向へ吸着される電界
を形成し、現像剤が記録媒体に転写される。感光層21
としては、従来の無機感光体、あるいは有機感光体を用
いることができる。
【0042】本形態のスリーブ回転搬送装置60を用い
た画像形成装置は、スリーブ1の回転・搬送が安定し、
高品位な印字が得られるとともに、感光層21の現像ロ
ーラ44への接触圧が従来の方式と比べて非常に小さく
なり、接触による感光層21の削れを抑制し、装置の長
寿命化が可能となる。また、感光層21の接触幅、いわ
ゆるニップ幅を大きくとることができ、現像剤の現像効
率を改善することができ、接触圧が小さいので画像のつ
ぶれもなく、かぶりも少ない。
【0043】[第6実施例]図7は、本発明の第6実施
例に係る画像形成装置を示す断面図である。この画像形
成装置は、外周面に感光層21が形成されたスリーブ1
を有するスリーブ回転搬送装置60、現像器43、感光
層21を帯電する帯電器42、転写ローラ30を有す
る。まず帯電器42により、感光層21が一様に帯電さ
れ、図示しない光源からの光41により、感光層21上
に静電潜像が形成される。この静電潜像は一般に用いら
れる現像器43により現像剤で可視化される。可視化さ
れた粉体像は、スリーブ1と、記録媒体31を挟んで配
置された転写ローラ30とに挟まれた部分で、現像剤が
転写ローラ30方向へ吸着される電界を形成し、現像剤
が記録媒体31に転写される。感光層21としては、従
来の無機感光体、あるいは有機感光体が一般的に用いら
れる。
【0044】本形態のスリーブ回転搬送装置60を用い
た画像形成装置は、スリーブ1の回転・搬送が安定し、
高品位な印字が得られるとともに、感光層21の記録媒
体への接触圧が従来の方式と比べて非常に小さくなり、
記録媒体31との接触による感光層21の削れを押さ
え、装置の長寿命化が可能となる。また、記録媒体31
と感光層21の接触幅、いわゆるニップ幅を大きくとる
ことができ、現像剤の転写効率を改善することができ
た。また接触圧が小さいので、トナー画像のつぶれによ
る解像度の低下がなく、かつ感光層21上のかぶりトナ
ーが記録媒体31に転写されにくいため、高品位な画像
を得ることができる。
【0045】[第7実施例]図8は、本発明の第7実施
例としてスリーブ回転搬送装置を用いた画像形成装置を
複数用いて画像形成するシステムの構成を示す断面図で
ある。この画像形成システムは、ブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエローの4色をそれぞれ現像剤として用いた
4つの画像形成装置を並列に並べたもので、順に記録媒
体31に現像剤を転写していく。本形態の画像形成装置
を用いることにより、現像剤の像が形成された感光層2
1と記録媒体31がソフトにあたり、なおかつスリーブ
の回転が非常に安定しているので、例えばマゼンタの現
像剤を転写するとき、その前に転写されているブラック
とシアンの像を乱すことが無く、高品位な多色現像剤に
よる画像形成が可能となる。なお、この実施例では、4
色の例を挙げたが、数、色を限定するものではない。
【0046】[第8実施例]図9は、本発明の第8実施
例としてスリーブ回転搬送装置60を用いた定着器を示
す断面図である。この定着器は、ヒータ53を内部に有
する定着ローラ51を備えるスリーブ回転搬送装置60
と、定着ローラ52と、冷却ローラ55とを有する。ス
リーブ1にはステンレスなどの金属ベルト、あるいは誘
電体のベルトが用いられる。あるいは、現像剤のスリー
ブ1の表面への付着を防止するため、外表面が表面エネ
ルギの小さい、例えばフッ素化合物、シリコンゴム等の
材料で覆われたベルトを用いることが望ましい。上述し
た画像形成方法、あるいは従来の画像形成方法によって
粉体像が形成された記録媒体31が定着器に搬送され
る。定着ローラ51は、現像剤の溶融温度以上に設定さ
れ、定着ローラ51と定着ローラ52に挟まれた記録媒
体31上の現像剤は溶融する。その後、記録媒体31は
スリーブ1と密着したまま冷却ローラ55とスリーブ1
に挟まれる地点まで搬送される。そして、冷却ローラ5
5とスリーブ1に挟まれた地点では、スリーブ1の温度
は現像剤の溶融温度以下になっているため、現像剤は固
化している。固化した現像剤は、スリーブ1と比較して
付着力が強い記録媒体31に付着し、記録媒体31に像
が定着される。
【0047】ところで、カラー画像を形成する場合、現
像剤を溶融し、現像剤の層を透光性にする必要があっ
た。しかし、現像剤を溶融すると、溶融した現像剤が定
着ローラに付着するため、現状ではシリコンオイルを定
着ローラ表面に塗布するなどして、溶融した現像剤に対
する離型性を向上している。ところが、このようにシリ
コンオイルを塗布する方法では、画像形成された記録媒
体表面にオイルが付着するなどの問題が生じ、また、オ
イルを塗布する機構を付加することにより、装置が大型
化していた。これに対して、本形態の定着器を用いるこ
とにより、オイルレスの定着器を実現できる。また、ス
リーブの表面形状を調整することにより、表面を荒らし
たスリーブを用いることで、定着後の画像をマット調に
することができ、あるいは表面が平滑なスリーブを用い
ることでグロス調の画像が得られる。なお、定着ローラ
51の加熱のためには、上述のヒータ53による方法以
外に、例えば定着ローラ51の表面層、あるいはその内
部の層に加熱ヒータ線を埋め込んだ構成、いわゆる面状
発熱体を定着ローラ51の表層に積層した構成などを用
いてもよい。
【0048】[第9実施例]図10は、本発明の第9実
施例としてスリーブ回転搬送装置に係る駆動ローラ2の
外観を示す斜視図である。上述した各実施例では、駆動
ローラ2の表面を帯電器によりプラスとマイナスが交互
に均一に帯電し、スリーブを駆動ローラに引きつけて搬
送する方法を説明したが、この第9実施例では、図10
に示すように、駆動ローラ2の表面に、ローラ軸方向に
沿って線状のプラス電極51、マイナス電極52が、周
回り方向に沿って等間隔で交互に配置されるように形成
したものである。すなわち、各プラス電極51でプラス
電極体、各マイナス電極52でマイナス電極体を構成し
ており、プラス電極体にプラスの電圧を印加し、マイナ
ス電極体にマイナスの電圧を印加することにより、上述
した各実施例の駆動ローラと同様の効果が得られる。各
電極はアルミなどの蒸着膜、金属テープ等導電性材料で
形成される。また、各電極を形成後、ローラ表面に電極
を保護する保護膜を設けることにより、電極の破壊を防
止できるため好ましい。
【0049】以上のような本発明の実施の形態では、従
来のように剛体あるいは可撓性のスリーブを、ガイド部
材等で駆動ローラに押しあてることにより発生する摩擦
力でスリーブを回転する方法によらず、小さな駆動力で
速度ムラ無く安定に回転させることができる。また、ス
リーブの外側の表面を非接触で回転、搬送させることが
できるので、スリーブ外表面に形成した、例えば感光層
等へのキズの発生が無くなり、長期的に安定した画像形
成が可能となる。さらに、一部を弛ませたスリーブをロ
ーラ回転とともに搬送することが可能である。
【0050】また、本形態を用いることにより、感光体
と現像剤がソフトに接触するので、感光体、現像剤、現
像ローラの寿命が延び、長期的に安定し、かつ、現像ト
ナー像のつぶれ、チリがない良好な画像を得るという効
果を奏する。また、本形態を用いることにより、感光体
と記録媒体がソフトに接触するので、感光体の寿命が延
び、長期的に安定し、かつ、転写トナー像のつぶれ、チ
リがない良好な画像を得るという効果を奏する。さら
に、本形態を用いることにより、感光体と現像剤がソフ
トに接触し、かつスリーブの回転が安定しているので、
複数の現像剤を重ねる多色画像形成装置として構成した
場合でも、予め形成された現像剤による画像を乱すこと
なく複数の現像剤を転写でき、高品位な多色画像形成装
置を実現できる。また、本形態を用いた定着器は、記録
媒体上のトナー像を加熱して溶融し、かつ溶融したトナ
ーが固化した位置でスリーブと記録媒体が離れるため、
トナーを十分溶融し、なおかつトナーのスリーブへのオ
フセットを防止できるので、オイルレス定着器を実現で
きる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスリーブ
回転搬送装置では、駆動ローラの誘電層の帯電による静
電吸着力によって薄膜スリーブの一部をローラ表面の一
部に吸着保持して搬送し、必要な箇所に分離手段を配置
して駆動ローラから薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリ
ーブによる各種の処理を行うようにした。したがって、
従来のように駆動ローラやガイド部材の摩擦力を用いる
ことなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦による薄膜スリ
ーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ等の材質が
摩擦係数のために制約されることもなくなり、薄膜スリ
ーブの耐久性に優れ、設計の自由度に優れた装置を提供
することができる。
【0052】また本発明のスリーブ回転搬送装置では、
駆動ローラの電極体への通電による静電吸着力により薄
膜スリーブの一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬
送し、必要な箇所に分離手段を配置して駆動ローラから
薄膜スリーブを分離させ、薄膜スリーブによる各種の処
理を行うようにした。したがって、従来のように駆動ロ
ーラやガイド部材の摩擦力を用いることなく薄膜スリー
ブを搬送でき、摩擦による薄膜スリーブの損傷等を回避
でき、かつ、駆動ローラ等の材質が摩擦係数のために制
約されることもなくなり、薄膜スリーブの耐久性に優
れ、設計の自由度に優れた装置を提供することができ
る。
【0053】また本発明の現像装置では、駆動ローラの
誘電層の帯電による静電吸着力によって薄膜スリーブの
一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送し、必要な
箇所に分離手段を配置して駆動ローラから薄膜スリーブ
を分離させ、薄膜スリーブによる現像等の処理を行うよ
うにした。また本発明の現像装置では、駆動ローラの電
極体への通電による静電吸着力により薄膜スリーブの一
部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送し、必要な箇
所に分離手段を配置して駆動ローラから薄膜スリーブを
分離させ、薄膜スリーブによる現像等の処理を行うよう
にした。したがって、従来のように駆動ローラやガイド
部材の摩擦力を用いることなく薄膜スリーブを搬送で
き、摩擦による薄膜スリーブの損傷等を回避でき、か
つ、駆動ローラ等の材質が摩擦係数のために制約される
こともなくなり、薄膜スリーブの耐久性に優れ、設計の
自由度に優れた現像装置を提供することができる。さら
に感光体と現像剤がソフトに接触するので、従来にない
高速でスリーブを回転でき、感光体、現像剤、現像ロー
ラの寿命が延び、長期的に安定し、かつ、現像トナー像
のつぶれ、チリがない良好な画像を得ることができる。
【0054】また本発明の画像形成装置では、駆動ロー
ラの誘電層の帯電による静電吸着力によって薄膜スリー
ブの一部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送し、必
要な箇所に分離手段を配置して駆動ローラから薄膜スリ
ーブを分離させ、感光層が表面に形成された薄膜スリー
ブに画像形成等の処理を行うようにした。また本発明の
画像形成装置では、駆動ローラの電極体への通電による
静電吸着力により薄膜スリーブの一部をローラ表面の一
部に吸着保持して搬送し、必要な箇所に分離手段を配置
して駆動ローラから薄膜スリーブを分離させ、感光層が
表面に形成された薄膜スリーブに画像形成等の処理を行
うようにした。したがって、従来のように駆動ローラや
ガイド部材の摩擦力を用いることなく薄膜スリーブを搬
送でき、摩擦による薄膜スリーブの損傷等を回避でき、
かつ、駆動ローラ等の材質が摩擦係数のために制約され
ることもなくなり、薄膜スリーブの耐久性に優れ、設計
の自由度に優れた画像形成装置を提供することができ
る。さらに感光体と記録媒体がソフトに接触するので、
感光体の寿命が延び、長期的に安定し、かつ、転写トナ
ー像のつぶれ、チリがない良好な画像を得ることができ
る。
【0055】また本発明の定着器では、駆動ローラの誘
電層の帯電による静電吸着力によって薄膜スリーブの一
部をローラ表面の一部に吸着保持して搬送し、必要な箇
所に分離手段を配置して駆動ローラから薄膜スリーブを
分離させ、薄膜スリーブに定着等の処理を行うようにし
た。また本発明の定着器では、駆動ローラの電極体への
通電による静電吸着力により薄膜スリーブの一部をロー
ラ表面の一部に吸着保持して搬送し、必要な箇所に分離
手段を配置して駆動ローラから薄膜スリーブを分離さ
せ、薄膜スリーブに定着等の処理を行うようにした。し
たがって、従来のように駆動ローラやガイド部材の摩擦
力を用いることなく薄膜スリーブを搬送でき、摩擦によ
る薄膜スリーブの損傷等を回避でき、かつ、駆動ローラ
等の材質が摩擦係数のために制約されることもなくな
り、薄膜スリーブの耐久性に優れ、設計の自由度に優れ
た定着器を提供することができる。さらに、記録媒体上
のトナー像を加熱して溶融し、かつ、溶融したトナーが
固化した位置でスリーブと記録媒体が離れるため、トナ
ーを十分溶融し、なおかつトナーのスリーブへのオフセ
ットを防止できるので、オイルレス定着器を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスリーブ回転搬送装置の基本的構
成例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるスリーブ回転搬送装
置を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例によるスリーブ回転搬送装
置を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例によるスリーブ回転搬送装
置を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例による現像装置を示す断面
図である。
【図6】本発明の第5実施例による画像形成装置を示す
断面図である。
【図7】本発明の第6実施例による画像形成装置を示す
断面図である。
【図8】本発明の第7実施例による画像形成装置を示す
断面図である。
【図9】本発明の第8実施例による定着器を示す断面図
である。
【図10】本発明の第9実施例によるスリーブ回転搬送
装置の駆動ローラを示す斜視図である。
【図11】従来の静電潜像現像装置の構成例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1……スリーブ、2……駆動ローラ、3……帯電器、3
A……コロナ帯電器、3B……帯電ローラ、3C……ブ
ラシ帯電器、4……高圧電源、5……分離ローラ、10
……トナー、11……トナー薄層、12……トナーホッ
パ、13……パドル、14……供給ローラ、15……ド
クタブレード、20……感光体、21……感光層、30
……転写ローラ、31……記録媒体、41……光、42
……帯電器、43……現像器、44……現像ローラ、5
1、52……定着ローラ、53……ヒータ、55……冷
却ローラ、60……スリーブ回転搬送装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−259288(JP,A) 特開 平2−56573(JP,A) 特開 平8−44204(JP,A) 特開 平4−56974(JP,A) 特開 平3−259277(JP,A) 特開 平4−24670(JP,A) 特開 平6−230664(JP,A) 特開 平7−191542(JP,A) 特開 平10−115982(JP,A) 特開 平7−244430(JP,A) 特開 平5−303294(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/20 G03G 21/00

Claims (39)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ローラの回転により前記駆動ローラ
    の外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するスリ
    ーブ回転搬送装置であって、 少なくともローラ表面が導電性を有し、前記導電性のロ
    ーラ表面に誘電層を形成した駆動ローラと、 前記駆動ローラのローラ表面を帯電する帯電器と、 前記駆動ローラの導電性のローラ表面と前記帯電器との
    間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記帯電器と前記分離手段とを包囲す
    る状態で配置され、前記駆動ローラと一部が接触する筒
    状の薄膜スリーブとを有し、 前記駆動ローラの誘電層により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とするスリーブ回転搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記分離手段は、回転可能な分離ローラ
    であることを特徴とする請求項1記載のスリーブ回転搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記分離手段は、分離爪であることを特
    徴とする請求項1記載のスリーブ回転搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記薄膜スリーブが可撓性を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のスリーブ回転搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 前記薄膜スリーブが剛体であることを特
    徴とする請求項1記載のスリーブ回転搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動ローラのローラ表面をクリーニ
    ングするクリーニング手段を有することを特徴とする請
    求項1記載のスリーブ回転搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動ローラのローラ表面をプラス、
    マイナス交互に帯電させることを特徴とする請求項1記
    載のスリーブ回転搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動ローラのローラ表面は、帯電さ
    れない無帯電領域と、プラスもしくはマイナスに帯電さ
    せた帯電領域とが交互に入れ替わる状態で配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のスリーブ回転搬送装
    置。
  9. 【請求項9】 駆動ローラの回転により前記駆動ローラ
    の外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するスリ
    ーブ回転搬送装置であって、 高抵抗材料より形成されたローラ表面を有し、前記ロー
    ラ表面に、ローラ軸方向に沿って線状の電極を周回り方
    向に複数配置するとともに、前記複数の線状電極を1つ
    おきに導通して構成した2組の電極体を具備した駆動ロ
    ーラと、 前記2組の電極体の間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記分離手段とを包囲する状態で配置
    され、前記駆動ローラと一部が接触する筒状の薄膜スリ
    ーブとを有し、 前記駆動ローラの電極体により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とするスリーブ回転搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動ローラは、高抵抗材料の層を
    ローラ表面全体に設けたことを特徴とする請求項9記載
    のスリーブ回転搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記薄膜スリーブは、内周面に絶縁層
    を有することを特徴とする請求項1または9記載のスリ
    ーブ回転搬送装置。
  12. 【請求項12】 駆動ローラの回転により前記駆動ロー
    ラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するス
    リーブ回転搬送装置と、前記薄膜スリーブの表面にトナ
    ーを供給するトナー供給手段と、トナー層を規制するド
    クタブレードとを有する現像装置であって、 前記スリーブ回転搬送装置は、 少なくともローラ表面が導電性を有し、前記導電性のロ
    ーラ表面に誘電層を形成した駆動ローラと、 前記駆動ローラのローラ表面を帯電する帯電器と、 前記駆動ローラの導電性のローラ表面と前記帯電器との
    間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記帯電器と前記分離手段とを包囲す
    る状態で配置され、前記駆動ローラと一部が接触する筒
    状の薄膜スリーブとを有し、 前記駆動ローラの誘電層により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とする現像装置。
  13. 【請求項13】 駆動ローラの回転により前記駆動ロー
    ラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するス
    リーブ回転搬送装置と、前記薄膜スリーブの表面にトナ
    ーを供給するトナー供給手段と、トナー層を規制するド
    クタブレードとを有する現像装置であって、 前記スリーブ回転搬送装置は、 高抵抗材料より形成されたローラ表面を有し、前記ロー
    ラ表面に、ローラ軸方向に沿って線状の電極を周回り方
    向に複数配置するとともに、前記複数の線状電極を1つ
    おきに導通して構成した2組の電極体を具備した駆動ロ
    ーラと、 前記2組の電極体の間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記分離手段とを包囲する状態で配置
    され、前記駆動ローラと一部が接触する筒状の薄膜スリ
    ーブとを有し、 前記駆動ローラの電極体により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とする現像装置。
  14. 【請求項14】 前記分離手段は、回転可能な分離ロー
    ラであることを特徴とする請求項12または13記載の
    現像装置。
  15. 【請求項15】 前記分離手段は、分離爪であることを
    特徴とする請求項12または13記載の現像装置。
  16. 【請求項16】 前記薄膜スリーブが可撓性を有してい
    ることを特徴とする請求項12または13記載の現像装
    置。
  17. 【請求項17】 前記薄膜スリーブが剛体であることを
    特徴とする請求項12または13記載の現像装置。
  18. 【請求項18】 前記駆動ローラのローラ表面をクリー
    ニングするクリーニング手段を有することを特徴とする
    請求項12または13記載の現像装置。
  19. 【請求項19】 前記薄膜スリーブは、内周面に絶縁層
    を有することを特徴とする請求項12または13載の現
    像装置。
  20. 【請求項20】 前記駆動ローラのローラ表面をプラ
    ス、マイナス交互に帯電させることを特徴とする請求項
    12または13記載の現像装置。
  21. 【請求項21】 前記駆動ローラのローラ表面は、帯電
    されない無帯電領域と、プラスもしくはマイナスに帯電
    させた帯電領域とが交互に入れ替わる状態で配置されて
    いることを特徴とする請求項12または13記載の現像
    装置。
  22. 【請求項22】 駆動ローラの回転により前記駆動ロー
    ラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するス
    リーブ回転搬送装置を有し、前記薄膜スリーブとして、
    外表面に感光層が形成された筒状の感光体を用いた画像
    形成装置であって、 前記スリーブ回転搬送装置は、 少なくともローラ表面が導電性を有し、前記導電性のロ
    ーラ表面に誘電層を形成した駆動ローラと、 前記駆動ローラのローラ表面を帯電する帯電器と、 前記駆動ローラの導電性のローラ表面と前記帯電器との
    間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記帯電器と前記分離手段とを包囲す
    る状態で配置され、前記駆動ローラと一部が接触する筒
    状の薄膜スリーブとを有し、 前記駆動ローラの誘電層により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】 駆動ローラの回転により前記駆動ロー
    ラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するス
    リーブ回転搬送装置を有し、前記薄膜スリーブとして、
    外表面に感光層が形成された筒状の感光体を用いた画像
    形成装置であって、 前記スリーブ回転搬送装置は、 高抵抗材料より形成されたローラ表面を有し、前記ロー
    ラ表面に、ローラ軸方向に沿って線状の電極を周回り方
    向に複数配置するとともに、前記複数の線状電極を1つ
    おきに導通して構成した2組の電極体を具備した駆動ロ
    ーラと、 前記2組の電極体の間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記分離手段とを包囲する状態で配置
    され、前記駆動ローラと一部が接触する筒状の薄膜スリ
    ーブとを有し、 前記駆動ローラの電極体により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記分離手段は、回転可能な分離ロー
    ラであることを特徴とする請求項22または23記載の
    画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記分離手段は、分離爪であることを
    特徴とする請求項22または23記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記薄膜スリーブを構成する感光体が
    可撓性を有していることを特徴とする請求項22または
    23記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記薄膜スリーブを構成する感光体が
    剛体であることを特徴とする請求項22または23記載
    の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記駆動ローラのローラ表面をクリー
    ニングするクリーニング手段を有することを特徴とする
    請求項22または23記載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記薄膜スリーブは、前記駆動ローラ
    と接触していない部分を現像ローラに接触あるいは近接
    させる構成を有することを特徴とする請求項22または
    23記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記薄膜スリーブは、前記駆動ローラ
    と接触していない部分を記録媒体、転写媒体または転写
    ローラに接触させる構成を有することを特徴とする請求
    項22または23記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 前記薄膜スリーブを構成する感光体が
    内周面に絶縁層を有することを特徴とする請求項22ま
    たは23記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記駆動ローラのローラ表面をプラ
    ス、マイナス交互に帯電させることを特徴とする請求項
    22または23記載の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 前記駆動ローラのローラ表面は、帯電
    されない無帯電領域と、プラスもしくはマイナスに帯電
    させた帯電領域とが交互に入れ替わる状態で配置されて
    いることを特徴とする請求項22または23記載の画像
    形成装置。
  34. 【請求項34】 駆動ローラの回転により前記駆動ロー
    ラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するス
    リーブ回転搬送装置を有する定着器であって、 前記スリーブ回転搬送装置は、 少なくともローラ表面が導電性を有し、前記導電性のロ
    ーラ表面に誘電層を形成した駆動ローラと、 前記駆動ローラ内に設けられ、前記駆動ローラのローラ
    表面を加熱する加熱手段と、 前記駆動ローラのローラ表面を帯電する帯電器と、 前記駆動ローラの導電性のローラ表面と前記帯電器との
    間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記帯電器と前記分離手段とを包囲す
    る状態で配置され、前記駆動ローラと一部が接触する筒
    状の薄膜スリーブとを有し、 前記駆動ローラの誘電層により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とする定着器。
  35. 【請求項35】 駆動ローラの回転により前記駆動ロー
    ラの外周に配置された筒状の薄膜スリーブを搬送するス
    リーブ回転搬送装置を有する定着器であって、 前記スリーブ回転搬送装置は、 高抵抗材料より形成されたローラ表面を有し、前記ロー
    ラ表面に、ローラ軸方向に沿って線状の電極を周回り方
    向に複数配置するとともに、前記複数の線状電極を1つ
    おきに導通して構成した2組の電極体を具備した駆動ロ
    ーラと、 前記2組の電極体の間に電位差を与える電源と、 前記駆動ローラに近接して配置され、前記駆動ローラと
    前記薄膜スリーブとを分離する分離手段と、 前記駆動ローラと前記分離手段とを包囲する状態で配置
    され、前記駆動ローラと一部が接触する筒状の薄膜スリ
    ーブとを有し、 前記駆動ローラの電極体により前記薄膜スリーブの一部
    を前記ローラ表面の一部に吸着保持して搬送するように
    した、 ことを特徴とする定着器。
  36. 【請求項36】 前記薄膜スリーブが前記駆動ローラと
    接触していない領域で、記録媒体を挟んで前記薄膜スリ
    ーブと対向配置された冷却ローラを有することを特徴と
    する請求項34または35記載の定着器。
  37. 【請求項37】 前記薄膜スリーブは、内周面に絶縁層
    を有することを特徴とする請求項34または35記載の
    定着器。
  38. 【請求項38】 前記駆動ローラのローラ表面をプラ
    ス、マイナス交互に帯電させることを特徴とする請求項
    34または35記載の定着器。
  39. 【請求項39】 前記駆動ローラのローラ表面は、帯電
    されない無帯電領域と、プラスもしくはマイナスに帯電
    させた帯電領域とが交互に入れ替わる状態で配置されて
    いることを特徴とする請求項34または35記載の定着
    器。
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