JP3303395B2 - 厨房用グリスフィルター - Google Patents

厨房用グリスフィルター

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房の排気ダクト等に
設置され、厨房から発生する油脂のミストなどを除去し
て油分を回収するために用いられるグリスフィルターに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、厨房から発生する油脂の蒸気
やミストが排気ダクトに付着し、ダクト内に堆積して排
気効率を低下させたり、付着した油脂が火炎の伝播を引
き起こしたりして、厨房内の環境悪化や火災時の災害拡
大にも繋がっているという問題があり、これを防止する
ため厨房の排気ダクトにグリスフィルターを設置し、油
脂を回収することが行われている。
【0003】この厨房用グリスフィルターには、空気中
の油脂のミストの捕集効率が高いこと、一度捕集した油
脂の回収効率が高いこと、また通気抵抗の少ないこと、
通気抵抗の経時変化が少ないことなどが要求される。更
に使用中、グリスフィルターに付着した油脂等を除去し
てフィルターを再生するためアルカリ溶液等で洗浄する
ので、グリスフィルターの素材はこれらの洗浄液に対し
て耐性を有する必要がある。
【0004】この場合、捕集効率を表す捕捉効率と回収
性能を表す除去効率は以下の式で計算され、グリスフィ
ルターの性能としては、一般に捕捉効率が60%以上、
除去効率が80%以上であることが必要とされる(厨房
設備に付属する天蓋及び排気ダクトの検査基準:東京消
防庁通達、昭和54年)。
【0005】
【数1】
【0006】従来、このような厨房用グリスフィルター
として、図5に示すようなバッフル型が用いられてお
り、このバッフル型のグリスフィルターaは図の矢印の
ように油脂のミストを含む空気の流れ方向を2枚のバッ
フルb,cで急角度で変化させてバッフルb,cに空気
を衝突させることにより、機械的に排気中の油脂をバッ
フルb,cに付着させ、バッフルb,cに沿って油脂を
流し、下部の油分回収容器に油脂を回収するものであ
る。
【0007】また、最近では、バッフルプレートの代わ
りに3次元網状骨格を有するセラミックフォームをフィ
ルターとして用いたグリスフィルターが提案されている
(実開昭63−118915号公報)。このセラミック
フォームは、セル膜のない3次元網状骨格構造を有する
ポリウレタンフォームをセラミック材料からなる泥漿に
浸漬し、余剰泥漿を除去し、次いで焼成することにより
得られるものである。このような3次元網状骨格を有す
るセラミックフォームを用いたグリスフィルターは、油
脂のミストなどを含んだ空気がセラミックフォームの骨
格に衝突し、骨格に沿って油脂が流れて油脂を回収する
ものであり、その構造的な特徴からバッフルプレートに
比べて圧力損失が低く、捕捉効率が良好である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッフ
ル型やセラミックフォームを使用したグリスフィルター
には、次のような欠点があった。
【0009】即ち、バッフル型のグリスフィルターは、
排気の流れが急角度であるため、圧力損失が高く、吸引
ブロアーに大きな負担がかかっているという問題があ
る。また、2枚のバッフルプレートを互い違いに組み合
わせている構造であるため隙間を有し、このため万一火
災が発生した場合、火炎が容易に通り抜け、ダクト内に
入る可能性があり、危険性が高いという問題がある。更
に、油脂ミスト等の捕集性に関しては、一応基準性能を
満足しているものの、捕捉孔率は約60%であり、これ
は残りの40%がダクト内に持ち込まれていることを意
味し、比較的短時間でダクト内に油脂ミスト等が堆積し
てしまい、フィルターとしての性能が不十分であるとい
う問題がある。
【0010】一方、セラミックフォームを使用したグリ
スフィルターは、圧力損失が低く、捕捉効率も高いとい
う利点を有するが、骨格構造内に微細孔を有するためこ
の微細孔に油分が吸収され、除去効率(油分の回収効
率)が不十分である上、脆いため衝撃に対して弱く、取
扱上難点を有するほか、使用後のアルカリ洗浄に対して
弱く、アルカリ洗浄により強度が低下してしまい、長期
間の耐久性に問題がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、圧力損失が低く、捕捉効率、除去効率が高いと共
に、衝撃に対して強く、取扱が容易で、しかもアルカリ
洗浄に耐性を有する厨房用グリスフィルターを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、厨房の排
気ダクト等に設置され、排気中の油脂のミスト等を除去
する厨房用グリスフィルターにおいて、該フィルターと
して、セル膜のない三次元網状骨格構造を有し、見かけ
比重が0.2〜0.7、空孔率が85〜99%、セル数
が8〜30個/25mmであるメタルフォームを用いる
こと、この場合、メタルフォームとして、セル膜のない
三次元網状骨格構造を有するポリウレタンフォームの骨
格をニッケル又はニッケル合金で被覆して得られるメタ
ルフォームを用いることが有効であることを知見した。
更に、上記メタルフォームをセル膜のない三次元網状骨
格構造を有するセラミックフォームを組合せて用いるこ
とが有効であることを知見した。
【0013】即ち、上記メタルフォームは、セル膜のな
い三次元網状骨格構造を有すると共に、上記特性のよう
な大きな空孔率を有するので、圧力損失が低く、また、
フォーム構造が均質で、通過する空気中のミストとの衝
突の機会が多く、そのため優れた捕集性を有する。しか
も、骨格表面がニッケル又はニッケル合金であり、セラ
ミックのように微細孔がないので、衝突したミストは骨
格内に吸収されることがなく、すみやかに骨格より脱離
されるため、回収性が良く、除去効率が良好であると共
に、衝撃に対して強く、取扱が容易である。更に、メタ
ルフォームのメタルとしてニッケルやニッケル合金を用
いる場合、これらはアルカリに耐性を有し、そのためア
ルカリ洗浄しても強度が弱くなることがなく、長期の使
用に耐えられるものである。
【0014】また、上記メタルフォームをセル膜のない
三次元網状骨格構造を有するセラミックフォームを組合
せて用いることにより、セラミックフォーム層によって
捕集性能がより向上すると共に、万一機械的衝撃などに
よりセラミックフォームの破壊が生じた場合でもメタル
フォームが保護層として作用し、両者の特性が生かされ
て厨房用グリスフィルターとしてより優れたものとなる
ことを見い出し、本発明をなすに至ったものである。
【0015】従って、本発明は、厨房の排気ダクト等に
設置され、排気中の油脂のミスト等を除去する厨房用グ
リスフィルターにおいて、該フィルターとして、セル膜
のない三次元網状骨格構造を有するポリウレタンフォー
ムの骨格をニッケル又はニッケル合金で被覆して得ら
れ、見かけ比重が0.2〜0.7、空孔率が85〜99
%、セル数が8〜30個/25mmであるメタルフォー
ムを用いることを特徴とする厨房用グリスフィルター、
並びに上記メタルフォームをセル膜のない三次元網状骨
格構造を有するセラミックフォームと組合せて使用する
厨房用グリスフィルターを提供する。
【0016】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照して本発明を更に
詳しく説明する。図1は、本発明の厨房用グリスフィル
ターの一例を示すもので、このグリスフィルター1は、
板状に形成されたメタルフォーム2からなるもので、こ
れは例えば四角型のフィルター枠3に納めて用いられ
る。
【0017】このメタルフォーム2は、図2に示すよう
にセル膜のない三次元網状骨格構造4を有し、この骨格
構造4が立体的にからみ合って内部連通空間(空孔)5
を形成したもので、立体的に見て均質なフォーム構造を
有している。
【0018】本発明においては、このメタルフォーム2
として、見かけ比重が0.2〜0.7、好ましくは0.
3〜0.5、空孔率が85〜99%、好ましくは80〜
95%、セル数が8〜30個/25mm、好ましくは1
0〜25個/25mmであるメタルフォームを用いるも
のである。
【0019】見かけ比重が0.2未満であると、金属層
が薄く、衝撃や強度に対して弱くなり、取扱に難を生
じ、0.7より大きいと、骨格が太くなり過ぎ、圧力損
失の増大を招くばかりでなく、重くなり、特に天井など
に取りつける場合、支持強度に問題が生じる。
【0020】空孔率が85%未満であると、通気した際
の圧力損失が大きくなって、ミストセパレーターとして
の性能が損なわれ、99%より大きいと、機械的強度が
低下して取扱に難を生じる。なお、ミストセパレーター
として使用する場合、空孔部は油脂などによって目詰り
し、圧力損失が大きくなるため、できる限り空孔率の大
きい方が好ましい。
【0021】更に、セル数が8個/25mm未満である
と、メタルフォームを通過する空気中の油脂ミストとの
衝突割合が低下するため、捕捉効率が低下し、30個/
25mmより大きくなると、長時間使用した際、油脂等
により目詰まりが発生し、圧力損失が上昇し、ミストフ
ィルターとしての機能が損なわれるばかりでなく、負圧
側の動力費が増大してしまう問題が生じる。
【0022】また、本発明で用いるメタルフォーム2の
材質は金属であるが、ニッケル又はニッケル合金が耐ア
ルカリ性が強く、また、耐酸性もあり、化学的に安定し
た金属であるため、これを用いる。即ち、ミストセパレ
ーターは、長期の使用により油分の堆積や目詰まりが生
じるため、定期的に洗浄除去が行われるのが通常であ
る。この場合、短時間で洗浄効果のあるカセイソーダの
ようなアルカリ剤を用いる洗浄法が採用され、このため
グリスフィルターは、長時間の浸漬においてもアルカリ
に蝕害されないことが必要であり、この点でニッケル又
はニッケル合金が優れている。
【0023】本発明のグリスフィルターに用いるメタル
フォームは、公知の方法により製造することができる。
例えば、セル膜のない三次元網状骨格構造を有するポリ
ウレタンフォームを用い、これを導電化処理後に電気め
っきをする方法、無電解めっきにより直接金属を付着さ
せる方法、金属蒸気による蒸着法などのほか、金属パウ
ダーをスラリー化して含浸する方法などにより骨格を金
属で被覆する方法を採用することができる。この場合、
本発明では金属として上述したようにニッケル又はニッ
ケル合金を用いる。
【0024】また、メタルフォームとしては、このよう
にポリウレタンフォーム等の基材を金属で被覆したまま
のものを用いてもよく、或いは還元雰囲気下で燃焼して
熱分解するなどの方法により基材を除去したものを用い
てもよい。
【0025】なお、ポリウレタンフォーム等の基材に対
する金属の付着量は、上記特性となるような量であり、
例えばポリウレタンフォーム1リットルに対して金属を
200〜700g、より好ましくは300〜600g程
度とすることが良い。
【0026】また、本発明のグリスフィルターは、図3
に示すように、上述したメタルフォーム2とセラミック
フォーム6とを厚み方向に積層することも可能である。
これにより、セラミックフォーム6はメタルフォームよ
りもミスト等の捕捉効率が良いので、メタルフォーム2
単独よりもミストの捕捉効率が向上すると共に、セラミ
ックフォーム2の脆さをメタルフォーム5により保護す
ることができ、両者の特徴を発揮させることができる。
この場合、図3はメタルフォームに直接セラミックフォ
ームを積層したが、メタルフォームと所定間隔離間さ
せ、空気層を介在させた状態でセラミックフォームを配
設してもよい。
【0027】なお、セラミックフォーム6としては、セ
ル膜のない網状骨格構造を有するウレタンフォームを基
材とし、これにセラミック泥漿を付着させた後焼成し、
見かけ比重が0.25〜1.2、空孔率が60〜95
%、セル数が5〜30個/25mmにしたものが好まし
い。
【0028】本発明のグリスフィルター1は、厨房の排
気ダクト等に設置され、排気中の油脂のミスト等を除去
するものであるが、この場合、従来使用されているセラ
ミックフォームを用いたグリスフィルターと同様の方法
で使用することができ、例えば、図4に示すような態様
で厨房の排気ダクトに設置することができる。
【0029】図4において、排気ダクト10は、厨房の
一画に備えられたガス台11の上方にその吸引口12が
配置され、厨房の壁13を貫通してその排出口14が厨
房外に取りつけられており、図示しないブロアーなどの
負圧源によって、ガス台11で調理した際に発生する油
脂の蒸気やミストなどを含む空気を室外に排気するもの
である。なお、吸引口12の開口を覆ってフード15が
配設されており、調理した際のオイルミストなどを吸引
口12に案内するようになっている。
【0030】本発明のグリスフィルターは、排気ダクト
10の吸引口12の開口を閉塞するように設置し、図1
に示す2つのグリスフィルター1,1をV型に配置する
ことが好適である。これによってそれぞれのグリスフィ
ルター1,1が排気ダクト10に対して傾斜して配置さ
れ、排気の流れに対して接触面積が大きくなるようにす
ることができる。なお、これらのグリスフィルター1,
1は、V型に配置されたフィルター支持板16,16に
それぞれ着脱自在に取りつけられている。また、グリス
フィルター1,1の下方に、フードに取りつけられた吊
具17,17によって支持されたオイルキャッチャー1
8が着脱自在に配置されている。このオイルキャッチャ
ー18は、ステンレススチールなどからなる受け皿で、
グリスフィルター1,1に捕集されて液化し、グリスフ
ィルター1のフィルター枠3に設けられた抜き穴3aか
ら滴下する油脂などを受けるものである。
【0031】厨房内の空気は図示しない負圧源によって
吸引され、グリスフィルター1,1を通過する。この
時、ガス台11の調理の際に発生する油脂の蒸気やミス
トを含む空気はグリスフィルター1のメタルフォーム2
の空孔5を通過する際に骨格4に衝突し、これにより空
気中に含まれる油脂の蒸気やミストはメタルフォームの
骨格4表面に凝縮して捕集される。この凝縮した油脂
は、骨格4を伝わりながら垂下し、グリスフィルター1
のフィルター枠3に設けられた抜き穴3aから落下して
オイルキャッチャー18に集積される。
【0032】本発明のグリスフィルターに用いるメタル
フォームは、特にニッケルやニッケル合金を使用した場
合、耐熱性や耐薬品性が優れており、メンテナンスの
際、付着した油脂などを除去するのに熱湯や中性洗剤、
更には酸、アルカリも使用することができ、これにより
空孔内に付着した油脂等も、例えばグリスフィルターを
酸、アルカリに浸漬することによって容易に除去するこ
とができ、長期の使用に堪えることができる。
【0033】なお、上記実施例においては排気ダクト1
0の吸引口12にグリスフィルターをV型に2つ取りつ
けたが、1つだけ取りつけても良く、その場合、同様に
グリスフィルターを壁側、あるいは厨房側に向かって傾
斜するように配置することが望ましい。
【0034】〔実験例〕セル数20個/25mmのセル
膜のない三次元網状構造のポリウレタンフォームを用
い、導電化処理後電気メッキによりニッケルをポリウレ
タンフォーム1リットル当り400g付着した。次いで
還元雰囲気下で焼成(900℃)し、メタルフォームを
得た。このメタルフォームは、見かけ比重が0.40、
空孔率が98%、セル数が20個/25mmであった。
【0035】このメタルフォームにつき圧力損失、捕集
効率、除去効率、アルカリ洗浄前後の強度を測定した。
【0036】比較として、セル数が15個/25mm、
見かけ比重が0.36、空孔率が87.4のセラミック
フォームを用いた。
【0037】圧力損失は、幅500mm,長さ500m
m,厚さ25mmのフォームを用い、風速4m/sでの
値を測定した。
【0038】また、捕集効率、除去効率は、図6、7に
示すオイルミスト発生装置を使用して測定した。このオ
イルミスト発生装置21は、一辺500mm,厚さ25
mmの正方形のフォームをステンレススチール製のフィ
ルター枠に入れたグリスフィルター22がダクト23の
吸収口を閉塞するように上方に45°傾斜させて設置さ
れている。グリスフィルター22の下方に内部に水を満
たした水タンク24及び油を満たした油タンク25がそ
れぞれ設置されていると共に、ヒーター26上に200
×200×150mmの鉄製のオイルパン27が置かれ
ている。なお、グリスフィルター22の型枠の下部には
回収油分が速やかに流れるように数個の穴が形成されて
おり、これらの穴から回収油分が桶28に流れ、更に管
29を通って回収容器30に溜められるようになってい
る。また、ブロアー31により、装置内の空気を吸引す
るようになっている。
【0039】試験にあたっては、ブロアー31でグリス
フィルター22の前面の風速が1.1m/secとなる
ように吸引すると共に、390℃に加熱したオイルパン
27に定量ポンプ(チューブポンプ)により水タンク2
4から水を40g/5分、油タンク25から油を12.
5g/5分の割合で滴下し、油のミストを発生させた。
【0040】試験の結果は、グリスフィルター22に捕
集された油分の捕集効率、除去効率を前記式IとIIに
より6時間運転後の2時間で計算した。
【0041】更に、メタルフォームとセラミックフォー
ムそれぞれを60℃の10%NaOH中に120時間浸
漬し、浸漬前後の曲げ破壊強度を測定した。なお、曲げ
破壊強度は、メタルフォームの場合、スパン80mmの
支点上に幅30mm、厚さ5mmのフォームを置き、ス
パンの中心に加重をかけ、1cm曲げた時の強度を測定
した。セラミックフォームの場合は厚さを25mmとし
た。
【0042】これらの結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の厨房用グリスフィルターは、圧
力損失が低く、捕捉効率、除去効率が高いと共に、衝撃
に対して強く、取扱が容易で、しかもアルカリ洗浄に耐
性を有し、長期間の使用に耐えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグリスフィルターの一実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明のグリスフィルターに用いるメタルフォ
ームの骨格構造を示す部分拡大斜視図である。
【図3】メタルフォームとセラミックフォームとを積層
した状態を示す部分断面図である。
【図4】本発明のグリスフィルターの使用状態を説明す
る部分断面図である。
【図5】従来のバッフル型グリスフィルターを示す部分
断面図である。
【図6】グリスフィルターの性能試験に使用したオイル
ミスト発生装置を示す正面図である。
【図7】同装置の側面図である。
【符号の説明】
1 グリスフィルター 2 メタルフォーム 3 フィルター枠 4 骨格 5 空孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨房の排気ダクト等に設置され、排気中
    の油脂のミスト等を除去する厨房用グリスフィルターに
    おいて、該フィルターとして、セル膜のない三次元網状
    骨格構造を有するポリウレタンフォームの骨格をニッケ
    ル又はニッケル合金で被覆して得られ、見かけ比重が
    0.2〜0.7、空孔率が85〜99%、セル数が8〜
    30個/25mmであるメタルフォームを用いたことを
    特徴とする厨房用グリスフィルター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のメタルフォームをセル膜
    のない三次元網状骨格構造を有するセラミックフォーム
    と組合せて使用した厨房用グリスフィルター。
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