JP2660177B2 - グリス除去装置 - Google Patents

グリス除去装置

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JP2660177B2
JP2660177B2 JP5203937A JP20393793A JP2660177B2 JP 2660177 B2 JP2660177 B2 JP 2660177B2 JP 5203937 A JP5203937 A JP 5203937A JP 20393793 A JP20393793 A JP 20393793A JP 2660177 B2 JP2660177 B2 JP 2660177B2
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exhaust
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C15/00Details
    • F24C15/20Removing cooking fumes
    • F24C15/2035Arrangement or mounting of filters

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油脂分を含んだ排気が
通過する排気通路に設置され、排気通過時に排気から油
脂分を除去するグリス除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厨房等における油脂分を含んだ排
気が通過する排気通路の排気取入口に設置され、排気通
過時に排気に含まれる油脂分を捕捉して排気から油脂分
を除去するグリス除去装置が知られている。このような
グリス除去装置(グリスフィルタ)としては、略くの字
状断面を有するバッフル板を鎧戸状に配置したバッフル
タイプ、或はヌードル状に圧縮したセラミック体をルー
プ状に積み重ねたセラミックタイプがあり、バッフル板
間或はセラミック体間に形成される間隙を排気が通過す
る際にバッフル板或はセラミック体に油脂分が付着する
ことにより、排気から油脂分が除去される。
【0003】なお、セラミックタイプのグリスフィルタ
は、排気口を形成するチャンバ(Vバンク)に着脱自在
に装着されており、汚れ具合に応じチャンバから取り外
して洗浄することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッフ
ルタイプにあっては、バッフル板に排気風が衝突する構
造を有するために、排気風速の上昇と共に大きな風切り
音を発生させることとなり不快な騒音を生じさせるとい
う問題点、また、衝突した後に屈曲する単純な排気風路
であるため、排気風がバッフル板に油脂分を付着させる
ことなく抜け出てしまい油脂分の捕捉効率(油脂分の除
去率)が劣るという問題点があった。
【0005】一方、セラミックタイプにあっては、ヌー
ドル状に圧縮したセラミック体をループ状に積み重ねた
ことにより、セラミック体に油脂分を付着させることな
く排気風が抜け出てしまうことは殆ど無いが、セラミッ
ク体間に形成される排気通路は狭隘な空間であるため油
塵や埃等の目詰まりを生じ易く、例え洗浄したとしても
十分には洗い落とせず元の通気性を復元するのは困難で
あるという問題点があった。
【0006】また、洗浄液がアルカリ性であるため、セ
ラミック体は、洗浄を繰り返すことにより劣化して割れ
易くなり、小片の欠落を生じるという問題点があった。
更に、取っ手は、排気発生元に対向するグリス除去装置
の外表面に固着されていることから、油脂蒸気の発生に
よって油塵や埃等がこびり付いてしまい洗浄が甚だ困難
であるという問題点、加えて、外表面から突出する取っ
手により、グリス除去装置の輸送中に衝突し合ってとり
わけ衝撃に弱いセラミック体の破損を生じ易いという問
題点もあった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、不快な騒音を生じさせず、油脂
分の捕捉効率が優れ、また、洗浄により容易に元の通気
性を復元することができると共に洗浄の繰り返しによる
劣化を生じさせないグリス除去装置、加えて、油塵や埃
等がこびり付かず輸送中の破損を生じさせない取っ手を
有するグリス除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、油脂分を含
んだ排気を通過させて前記油脂分を除去するグリス除去
装置において、線径が長方形のステンレス平角線を巻き
込んでコイル状にしたコイル状捕捉手段と、ステンレス
線を網目状に張り巡らした網目状捕捉手段とを層状に配
置し、前記排気の通過時に前記油脂分を捕捉する捕捉部
を有し、前記コイル状捕捉手段は、そのコイルの軸方向
が前記油脂分が滴下する方向になるように配置されてい
ことを特徴とすることを特徴とするグリス除去装置に
より達成される。
【0009】また、上述したグリス除去装置において、
前記捕捉部の最外部に、前記油脂分が滴下する方向に長
い長孔からなる複数の排気通過口を有する長孔状捕捉手
段を配置することが望ましい。
【0010】更に、上述したグリス除去装置において、
前記捕捉部に着脱自在に装着可能であり、常時は取り外
され、着時には前記捕捉部と一体化する取っ手を有する
のが望ましい。
【0011】
【作用】本発明によれば、線径が長方形のステンレス平
角線を巻き込んでコイル状にしたコイル状捕捉手段と、
ステンレス線を網目状に張り巡らした網目状捕捉手段と
を層状に配置し、前記排気の通過時に前記油脂分を捕捉
する捕捉部を有し、前記コイル状捕捉手段は、そのコイ
ルの軸方向が前記油脂分が滴下する方向になるように配
置されているので、油脂分を捕捉する際に不快な騒音を
生じさせない上に優れた捕捉効率を有し、更に、洗浄に
より容易に元の通気性を復元することができる。
【0012】また、上述したグリス除去装置において、
前記捕捉部の最外部に、前記油脂分が滴下する方向に長
い長孔からなる複数の排気通過口を有すれば、油塵が長
孔に沿って伝い落ちることとなり、油塵垂れにより捕捉
部外へと油塵が滴下することがない。
【0013】更に、上述したグリス除去装置において、
前記捕捉部に着脱自在に装着可能であり、常時は取り外
され、着時には前記捕捉部と一体化する取っ手を有すれ
ば、常時には取っ手を取り外しておくことができるの
で、取っ手に油塵や埃等がこびり付くことがなく、ま
た、輸送中に取っ手による破損を生じさせることもな
い。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例によるグリス除去装置
を図面を参照して説明する。 (第一実施例) 図1に示すグリス除去装置であるグリスフィルタ10
は、捕捉部であるデミスタ11と、デミスタ11を両側
から挟み込む長孔状捕捉手段であるカバー12とを有し
ている。
【0015】このグリスフィルタ10は、図2に示すよ
うに、例えばレストランの厨房等に設けられて排気を厨
房外へと排出する排出口13を形成するチャンバ14に
装着されている。チャンバ14は、厨房の天井等に設置
されて、調理時に油脂蒸気を発生させるガスコンロ等の
排気発生元(図示せず)の上方に位置しており、排気発
生元の延長方向に対し約45度の傾斜角度を有してグリ
スフィルタ10が取り付けられている。下端には油塵等
を集める樋14aが設けられている。
【0016】デミスタ11は、図3に示すように、網状
捕捉手段である金網状デミスタ15と金網状デミスタ1
5内に挟み込まれた複数のコイル状捕捉手段であるカー
ル状芯材16とを組み合わせて形成されており((a)
参照)、金網状デミスタ15とカール状芯材16は共に
ステンレス製の細い線材により形成されている。金網状
デミスタ15は、線径が0.25mmφのステンレス線
を、網目ピッチが約7〜8mmのリリアン編み((b)
参照)により、波ピッチが約11mmで波高が約5.5
mm、目付け量が650g/m2の波板状((a)参
照)に編み込んだものを、二枚重ねにして形成してい
る。
【0017】カール状芯材16は、線径が0.417m
m×0.05mmのステンレス平角線を、カール径が約
3mmφとなるように巻き込んで(カールして)、目付
け量が2.104g/m2のコイル状に形成されてい
る。そして、例えば、カール状芯材16を矩形枠状のス
テンレスパイプ16aに一巻し二層に積み重ねた状態
で、二枚の金網状デミスタ15の間に挟み込み、金網状
デミスタ15の四辺をコ字状断面を有するステンレス製
の矩形フレーム17に組み込み固着することにより、表
裏面が金網状デミスタ15からなると共に中間に二層の
カール状芯材16を有する、計四層のデミスタ11が形
成される。
【0018】つまり、デミスタ11は、排気の通過時に
油の微粒子からなる油脂分を捕捉する細いステンレス線
(線材)を網目状に張り巡らすと共に重ね合わせて形成
されて、内部に排気の通過を阻止する遮蔽面を有するこ
とのない縦横に積み重ねられたステンレス線の集合体に
形成される。即ち、単位体積当りのステンレス線の総量
をできるだけ多くすることができると共に、ステンレス
線が排気の通り抜けを阻む障害物となることが極力回避
される。
【0019】従って、デミスタ11は、通過する排気の
直進性を確保し且つ油脂分の捕捉機会を増加させること
ができることとなり、油脂分を含んだ排気の通過の際に
効率良く油脂分を捕捉することができる。長孔状捕捉手
段であるカバー12は、図4に示すように、アウタカバ
ー18と、インナカバー19とを有しており、アウタカ
バー18内にインナカバー19を組み合わせて形成され
ている。
【0020】アウタカバー18は、グリスフィルタ10
の外表面となるほぼ矩形の平らな表面板18aと、表面
板18aの周囲に裏面側に向けて突設された壁部18b
とを有しており、表面板18aには、周縁部を除いた全
域に多数の排気通過口20が形成されている。この壁部
18aは、デミスタ11を収納することができると共
に、所定の規格(「業務用厨房設備に付属するグリス除
去装置に関する基準」により規定されている)に形成さ
れたグリスフィルタ10のサイズに応じた高さに形成さ
れている。
【0021】排気通過口20は、グリスフィルタ10を
チャンバ14に設置した際に上下方向となる、油脂分が
滴下する方向に長い長孔からなり、排気通過口20に捕
捉された油脂分を伝い落とすガイドとなる。インナカバ
ー19は、アウタカバー18と同様に、グリスフィルタ
10の裏面となる裏面板19aと、壁部19bと、裏面
板19aに形成された排気通過口20を有しており、互
いの壁部18b,19bを対向させて組み合わせた際
に、壁部19bが壁部18bの内側に納まる大きさに形
成されている。
【0022】壁部18bには、壁部18bから切り起こ
されて裏面側に突出する係止爪21が、例えば対向する
壁部18bに二ヶ所ずつ計四ヶ所形成されており(一ヶ
所のみ図示)、壁部19bには、壁部19bが壁部18
bの内側に納まった際に係止爪21を係止させ且つ係止
状態を保持する開孔22が、係止爪21に対応して二ヶ
所ずつ計四ヶ所形成されている(一ヶ所のみ図示)。
【0023】これら表面板18a及び裏面板19aは、
専用金型により長孔を形成した長孔パンチングボードに
より形成されている。そして、カバー12に収納可能な
大きさに形成したデミスタ11を、インナカバー19と
アウタカバー18との間に挟み込み、アウタカバー18
とインナカバー19とを組み合わせて一体化することに
より、排気が表面板18aの排気通過口20から入って
金網状デミスタ15、カール状芯材16、金網状デミス
タ15を順に通過して、更にインナカバー19の排気通
過口20から抜け出るグリスフィルタ10を形成するこ
とができる(図1参照)。
【0024】また、表面板18aの両側の周縁部には、
後述する取っ手24を係止する係止部23が形成されて
いる(図1及び図5参照)。係止部23は、同一側方に
切り欠かれた小径切欠23aをそれぞれ有する一対の係
止孔23b、及び一方の係止孔23bの小径切欠23a
延長上に離間して位置する位置決め孔23cを有してい
る。両係止孔23b,23bは、後述する両軸部26
a,26aの離間距離と同一の離間距離を有している。
【0025】取っ手24は、図5に示すように、握り部
25と、一対の脚部26と、位置決め部27と、押圧部
28とを有している。握り部25は、手で握り持つこと
ができる太さの六角柱状に形成されており、一端側の上
部両側面に、押圧部28を摺動させるための一対の案内
溝25aを有している。
【0026】脚部26は、六角柱状に形成された一対か
らなり、握り部25の両端近傍で握り部25に一端を固
着して並設されている。脚部26の露出端には、露出端
から突出する軸部26aと、軸部26a先端に軸部26
aを拡径した円盤状の係止突部26bとが形成されてい
る。軸部26aは、小径切欠23aに進入可能に小径切
欠23aより若干縮径されており、係止突部26bは、
係止孔23bに挿入可能に係止孔23bより若干縮径さ
れている。
【0027】位置決め部27は、縦軸部に貫通孔27a
を有する六角柱状に形成されており、案内溝25aの下
方に位置して脚部26に並設されている。貫通孔27a
には、図示しない付勢手段により先端部を所定長さ貫通
孔27a上端から常時突出させているシャフト部29が
装着されている。シャフト部29は、付勢手段に抗して
下方へと押し下げることができ、押し下げ時には貫通孔
27a下端から少なくとも表面板18aの厚み分を突出
させることができる。また、貫通孔27a下端からの突
出部は、位置決め孔23cに挿入可能に位置決め孔23
cより若干縮径されている。
【0028】押圧部28は、両案内溝25a,25aに
両側部を挿入して握り部25上部に跨った状態となり両
案内溝25a,25aに沿って摺動可能な基部28a
と、基部28aの位置決め部27側に突設された上方へ
と傾斜する押圧板28bとを有している。この押圧部2
8を、両案内溝25a,25aに沿って位置決め部27
側へと摺動することにより、シャフト部29が押圧板2
8bに押し下げられて貫通孔27a下端から突出する。
【0029】そして、脚部26を係止部23に係止させ
ることにより、取っ手24をアウタカバー18と一体化
することができることから、必要に応じて装着した取っ
手24を介してグリスフィルタ10を容易に持ち運び或
は保持することができる。次に、グリスフィルタの作用
を説明する。先ず、デミスタ11をカバー12内に格納
して形成されたグリスフィルタ10を、チャンバ14に
装着して、排気が通過する排出口13に設置する。な
お、グリスフィルタ10は、必要に応じチャンバ14か
ら取り外すことができるように、着脱自在に装着されて
いる。
【0030】調理時にガスコンロ等の排気発生元から発
生する油脂蒸気からなる排気は、排出口13に吸い込ま
れてグリスフィルタ10を通過する。グリスフィルタ1
0を通過する排気は、油脂分を含んだ油塵、すす、塵、
埃等が混ざり合っており、最初にグリスフィルタ10の
外表面を形成する表面板18aの排気通過口20を通過
する際に、粒子の大きな油塵、塵、埃等が排気通過口2
0周縁に捕捉される。捕捉された油塵等はチャンバ14
下端の油溜め14aに集められる(図2参照)。
【0031】この際、捕捉された油塵等に含有されてい
る油脂分は、排気通過口20が円形開口でないことか
ら、捕捉された油脂分が表面張力によって開口を塞ぐの
が防止され、開口が塞がれて圧力損失が増大するのを防
止することができる。同時に、油塵が長孔に沿って下方
へと移動するよう案内されることから、円形開口であっ
た場合に生じ易い、油塵垂れによるカバー12から直接
カバー12外下方への滴下が防止される。
【0032】また、長孔とすることにより、開孔率を高
めて排気の通過効率を高めることができる。続いて、排
気は、デミスタ11を通過する。この際、排気は、金網
状デミスタ15及びカール状芯材16を通り抜けるが、
金網状デミスタ15及びカール状芯材16により、単位
体積当りのステンレス線の総量をできるだけ多くするこ
とができると共に、ステンレス線が排気の通り抜けを阻
む障害物となることが極力回避されて、狭隘な空間が形
成されない。加えて、ステンレス線の絡み合った状態に
より排気の通過状態が異なり、それぞれの状態に応じて
油の微粒子がステンレス線に捕捉される。
【0033】従って、デミスタ11は、通過する排気の
直進性を確保し且つ油脂分の捕捉機会を増加させること
ができることとなり、通過する排気が衝突して進行を阻
まれ迂回路が形成されず必要とする面風速を確保するこ
とが可能となるため、油脂分を含んだ排気の通過の際に
効率良く油脂分を捕捉することができる上に、油脂分を
捕捉する際に不快な騒音を生じさせることがない。
【0034】その後、使用による汚れ具合に応じてグリ
スフィルタ10をチャンバから取り外し、アルカリ性洗
浄液を含め汚れ成分に応じて種々の洗剤を用い洗浄す
る。グリスフィルタ10をチャンバから取り外す際に
は、取っ手24をチャンバ14から露出するアウタカバ
ー18の係止部23に取り付ける。取っ手24を取り付
ける際には、先ず、両脚部26,26の各係止突部26
bを両係止孔23b,23bにそれぞれ挿入した後、取
っ手24を小径切欠23a側へと移動して、軸部26a
を小径切欠23aに進入させる。軸部26aが小径切欠
23aに位置することにより、位置決め部27が位置決
め孔23c上方に位置する。続いて、押圧部28を案内
溝25aに沿って移動させると、移動に連れて押圧板2
8bがシャフト部29を押し下げ、シャフト部29を位
置決め孔23cに進入させた状態で保持する。
【0035】従って、シャフト部29が位置決め孔23
に進入していることにより、係止突部26bが係止孔2
3bへと移動するのが阻止されて、握り部25を持ち上
げた際に小径切欠23aに係止突部26bが係止して取
っ手24とアウタカバー18とが一体化し、取っ手24
を介してグリスフィルタ10を容易に持ち運び或は保持
することができる。
【0036】なお、取っ手24は、必要な時だけグリス
フィルタ10に取り付けられるので、通常は取り外して
おくことにより油脂蒸気の発生による油塵や埃等のこび
り付きがなく、握り部25に手を掛けた際に滑るという
ことがない。その上、容易に取り外すことができるの
で、グリスフィルタ10の輸送中に衝突し合ってカバー
12等に破損を生じさせるということもない。
【0037】洗浄に際しては、デミスタ11に形成され
る排気の通路径路が、排気の通り抜けを阻む障害物とな
ることが極力回避されると共に通過する排気の直進性を
確保することができるため、狭隘な空間を形成すること
がなく、油塵や埃等の目詰まりを生じ難くすることか
ら、洗浄により十分に油塵等を洗い落として元の通気性
を復元することができる。
【0038】また、グリスフィルタ10を構成するパー
ツは、耐熱性、不燃性及び耐腐蝕性に優れしかもアルカ
リ洗剤の使用が可能なステンレス材により形成されてい
るため、洗浄の繰り返しによっても劣化を生じず割れて
小片を欠落させることもない。更に、防災面や衛生面か
らも十分な適合性を有する。 (第二実施例)この実施例のグリスフィルタは、アウタ
カバー18とデミスタ11との間に、排気の内の比較的
大きな油粒子や埃等を捕捉するバッフルボード(捕捉手
段)を設けており、その他は、第一実施例に示すグリス
フィルタ10と同様の構成及び効果を有している。
【0039】グリスフィルタ30は、図6に示すよう
に、アウタカバー18の表面板18aとデミスタ11の
金網状デミスタ15との間に層状に配置されたバッフル
ボード31を有している。バッフルボード31は、カバ
ー12内に収納可能な大きさのステンレス製板体により
形成されており、排気を通過させる排気通過口32が板
面全域に亙って多数設けられている。板体は、グリスフ
ィルタ30設置時の上下方向に山及び谷が延びて、排気
通過方向に対し傾斜する複数の斜面を有する波型状に形
成されている。排気通過口32は、表面板18aに設け
られものと同じ構成及び作用を有している。
【0040】従って、バッフルボード31は、排気通過
口32を長孔とすることにより板面における開口率が増
大すると共に、波型状とすることにより限られた大きさ
の中で広い表面積を確保することができ、油垂れによる
滴下及び開孔の塞がりによる圧力損失の増大を防止する
ことができる。このバッフルボード31を有するグリス
フィルタ30により、アウタカバー18の排気通過口2
0から入った排気は、バッフルボード31の排気通過口
32を通り、金網状デミスタ15、カール状芯材16、
金網状デミスタ15を順に通過して、更にインナカバー
19の排気通過口20から抜け出ることとなる。
【0041】そして、排気は、カバー12通過時に比較
的大きな油粒子や埃等が捕捉された後、更にバッフルボ
ード31により比較的大きな油粒子や埃等が捕捉され、
その後、デミスタ11により微小な油粒子が捕捉され
る。従って、排気を通過させる通過許容範囲が異なった
バッフルボード31及びデミスタ11を、排気の通過方
向に対し層状に配置したことにより、排気に含有される
油塵等に対する高い除去率を有することとなり、圧力損
失の変化の殆ど無いグリスフィルタ30とすることがで
きる。加えて、油粒子の大きさに応じて段階的に捕捉す
ることができると共に、狭隘な空間が形成されないの
で、目詰まりを生じさせ難い。
【0042】このように、グリスフィルタ10,30
は、油脂分を捕捉する際に不快な騒音を生じさせない上
に優れた捕捉効率を有し、更に、洗浄により容易に元の
通気性を復元することができると共に洗浄の繰り返しに
よる劣化を生じさせることがない。また、油塵垂れによ
りカバー12やバッフルボード31の外へと油塵が滴下
することがなく、更に、取っ手には、油塵や埃等がこび
り付くことがなく輸送中のグリスフィルタ10,30の
破損を生じさせることもない。
【0043】なお、本発明は上記実施例に限らず種々の
変形が可能であり、例えば、デミスタ11は、必ずしも
四層にする必要はなく、捕捉する油脂分の状態に応じ
て、金網状デミスタ15のみの一層或は金網状デミスタ
15とカール状芯材16が共に一層からなる二層等、種
々の層構造に形成しても良い。更に、デミスタ11、カ
バー12に加えて、例えば、開孔を拡大・縮小したりス
テンレス線の絡み具合を変えた排気通過効率の異なる他
の捕捉手段を設けても良い。
【0044】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、不快な騒
音を生じさせず、油脂分の捕捉効率が優れ、また、洗浄
により容易に元の通気性を復元することができると共に
洗浄の繰り返しによる劣化を生じさせない。加えて、取
っ手は、油塵や埃等がこびり付くことがなく、輸送中に
破損を生じさせることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例によるグリスフィルタの一
部破断した斜視図である。
【図2】グリスフィルタが装着されたチャンバの説明図
である。
【図3】デミスタを示しており、(a)は内部構造の部
分説明図、(b)は金網状デミスタの拡大説明図であ
る。
【図4】アウタカバーとインナカバーからなるカバーの
部分斜視図である。
【図5】アウタカバーに装着される取っ手の斜視図であ
る。
【図6】本発明の第二実施例によるグリスフィルタの一
部破断した斜視図である。
【符号の説明】
10…グリス除去装置(グリスフィルタ) 11…デミスタ(捕捉手段) 12…カバー(捕捉手段) 13…排出口 14…チャンバ 14a…樋 15…金網状デミスタ 16…カール状芯材 16a…ステンレスパイプ 17…矩形フレーム 18…アウタカバー 18a…表面板 18b…壁部 19…インナカバー 19a…裏面板 19b…壁部 20…排気通過口 21…係止爪 22…開孔 23…係止部 23a…小径切欠 23b…係止孔 23c…位置決め孔 24…取っ手 25…握り部 25a…案内溝 26…脚部 26a…軸部 26b…係止突部 27…位置決め部 27a…貫通孔 28…押圧部 28a…基部 28b…押圧板 29…シャフト部 30…グリスフィルタ 31…バッフルボード 32…排気通過口

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂分を含んだ排気を通過させて前記油
    脂分を除去するグリス除去装置において、線径が長方形のステンレス平角線を巻き込んでコイル状
    にしたコイル状捕捉手段と、ステンレス線を網目状に張
    り巡らした網目状捕捉手段とを層状に配置し、前記排気
    の通過時に前記油脂分を捕捉する捕捉部を有し、 前記コイル状捕捉手段は、そのコイルの軸方向が前記油
    脂分が滴下する方向になるように配置されている ことを
    特徴とすることを特徴とするグリス除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグリス除去装置におい
    て、 前記捕捉部の最外部に、前記油脂分が滴下する方向に長
    い長孔からなる複数の排気通過口を有する長孔状捕捉手
    段を配置したことを特徴とするグリス除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のグリス除去装置に
    おいて、 前記捕捉部に着脱自在に装着可能であり、常時は取り外
    され、着時には前記捕捉部と一体化する取っ手を有する
    ことを特徴とするグリス除去装置。
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