JP2000024433A - オイルミスト捕集装置 - Google Patents

オイルミスト捕集装置

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JP2000024433A
JP2000024433A JP10356003A JP35600398A JP2000024433A JP 2000024433 A JP2000024433 A JP 2000024433A JP 10356003 A JP10356003 A JP 10356003A JP 35600398 A JP35600398 A JP 35600398A JP 2000024433 A JP2000024433 A JP 2000024433A
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JP
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filter
oil mist
exhaust
trays
collecting device
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JP10356003A
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Masatomo Gomibuchi
政智 五味渕
Yuichi Shirasaka
祐一 白坂
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライヤー等の調理装置から調理の際に排出
される排気中に含まれているオイルミストを確実に効率
よく捕集でき、排気に含まれる臭気も削減できて特に都
市部での環境問題も解消でき、そのための構造も簡単で
安価に製作できる。 【解決手段】 調理装置上方に設けられる排気ダクトの
吸気口3に排煙の通過が可能で着脱自在なトレー11を間
隔を置いて多段に設け、該トレー11に不織布フィルター
10を配設し、または、多数の金属フィルターを間隔を置
いて垂直方向に並設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理装置上方に設
けられる排気ダクトの吸気口に取り付けるオイルミスト
捕集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、食堂、レストラン等の業務用厨
房室では、フライヤー等の調理装置から排出される燃焼
排気や調理排気を排出する手段の一例として、図23に示
すように調理装置の上方に排気フード21を配設し、該排
気フード21に、天井下に配管した排気ダクト22を連通さ
せ、この排気ダクト22の端部を例えば建物の屋上に開口
し、該開口部に排気ファンを配設しており、この排気フ
ァンにより厨房室から屋外に燃焼排気や調理排気を排出
している。
【0003】ところで、この燃焼排気や調理排気は、調
理装置が特にフライヤーの場合はオイルミストを含むも
のであり、オイルミストを回収する手段として、フィル
ター23を排気フード21の吸気口に取り付けている。この
フィルター23は例えば図24にも示すように、ステンレス
などの金属製のものであり、連続する山型状の一次側吸
着プレート23aと二次側吸着プレート23bとを対向させ
て組み合わせたもので、この一次側吸着プレート23aと
二次側吸着プレート23bとの間をオイルミストを含んだ
排気が通過する際に、排気を方向転換させて油脂分を慣
性分離するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような金属製の
フィルター23では、一次側吸着プレート23aと二次側吸
着プレート23bとに直接接触しなかった排気中に含まれ
ている粒径の小さいオイルミストはそのまま排気ととも
に排気ダクト22に吸い込まれることになり、油分の回収
が不十分となる。
【0005】その結果、排気ダクト22内に油が堆積し、
例えば年2回程度の排気ダクト22の清掃が必要となり、
かかる清掃は油分を除去するものであるため、手間を要
し、コストも嵩む。
【0006】また、オイルミストが残留している排気が
屋上に排出されるため、建物の屋上がこの油分で汚損さ
れ、衛生上の問題も生じる。さらに、排気の有する臭気
が周囲に漂い、特に都市部では環境問題ともなるおそれ
がある。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、フライヤー等の調理装置から調理の際に排出される
排気中に含まれているオイルミストを確実に効率よく捕
集でき、排気に含まれる臭気も削減できて特に都市部で
の環境問題も解消でき、そのための構造も簡単で安価に
製作できるオイルミスト捕集装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、調理装置上方に設けられる排気ダク
トの吸気口に排煙の通過が可能で着脱自在なトレーを間
隔を置いて多段に設け、該トレーに不織布フィルターを
配設すること、第2に、不織布フィルターは天然繊維で
形成すること、第3に、天然繊維は椰子の実繊維からな
ること、第4に、不織布フィルターが5〜50mmの間隔
で配設されることを要旨とするものである。
【0009】第5に、調理装置上方に設けられる排気ダ
クトの吸気口に排煙の通過が可能で着脱自在な多数の金
属フィルターを間隔を置いて垂直方向に並設すること、
第6に、金属フィルターは、幅0.2 〜2mm、厚さ10〜
150μmの金属帯をカール状に巻いたフィルター素子
を、密度 200〜 800kg/m3 で並べて形成すること、
第7に、フィルター素子は、銅または丹銅等の抗菌性金
属で形成することを要旨とするものである。
【0010】第8に、排気ダクトの排気口に排気を希釈
するための外気吸引機構を付設したこと、第9に、外気
吸引機構は、排気口と排気筒との接続部に設ける狭隘部
であることを要旨とするものである。
【0011】請求項1記載の本発明によれば、不織布フ
ィルターが配設されたトレーが間隔を置いて多段に設け
られるから、排気中のオイルミストが複数段の不織布フ
ィルターで順次吸着されることになり、効果的に捕集で
きる。また、吸着程度に応じて各段毎に不織布フィルタ
ーの交換ができ、効率よく容易に不織布フィルターを交
換できる。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、不織布フィルターは天然繊維で形成したか
ら、オイルミストが吸着されたものを焼却処分しても、
合成繊維フィルターの場合のように有害な大気汚染物質
などの発生もなく、環境上の問題が少ない。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、天然繊維は椰子の実繊維とすることで、安価
で、使い捨てとするのに抵抗がない。
【0014】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、不織布フィルターを5〜50mmの間隔で配設
することにより、風量との相関関係で排気が不織布フィ
ルターを通過する際に効率よくオイルミストが吸着され
る。
【0015】請求項5記載の本発明によれば、多数の金
属フィルターが間隔を置いて垂直方向に並設されるか
ら、横方向に流れる排気中のオイルミストが複数列の金
属フィルターで順次吸着されることになり、効果的に捕
集できる。また、吸着程度に応じて各列毎に金属フィル
ターの交換ができ、効率よく容易に金属フィルターを交
換できる。
【0016】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、金属フィルターは、幅0.2 〜2mm、厚さ10
〜 150μmの金属帯をカール状に巻いたフィルター素子
を、密度 200〜 800kg/m3 で並べて形成したから、
油が滴下しやすく、目詰まりが少ない、よって、メンテ
ナンスの間隔を長くできる。
【0017】請求項7記載の本発明によれば、フィルタ
ー素子は、銅または丹銅等の抗菌性金属で形成したか
ら、フィルター面に付着する油の腐敗等から発生する臭
気を緩和させることができる。
【0018】請求項8記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、排気ダクトの排気口に排気を希釈するための
外気吸引機構を付設したことにより、排気に含まれてい
る臭気は排気口に吸入した外気で希釈されてから、大気
中に放出されるから、例えば都市部において建物の屋上
などに排気口を設けた場合、周囲に排出する臭気を軽減
でき環境悪化を低減できる。
【0019】請求項9記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、外気吸引機構は、排気口と排気筒との接続部
に設ける狭隘部としたから、格別の装置を別途設けずに
すみ、装置全体が大掛かりになることもなく、構造も簡
単で製造コストが嵩むこともない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明のオイルミスト
捕集装置の第1実施形態が設置される排気装置の吸気ユ
ニット側の縦断正面図、図2は同上横断平面図、図3は
同上縦断側面図で、排気装置の全体構成から説明する
と、吸気ユニット1と排気ユニット2との組み合わせで
構成され、吸気ユニット1は図4にも示すようにボック
ス形状の吸気ユニットケーシング1aの下部右側の後方
に方形の吸気口3を形成し、背面の左側に排気ユニット
2との連通口4を形成した。
【0021】図1において5は油受け、6は後述のフィ
ルターユニットの出入れ用の開閉扉を示す。
【0022】排気ユニット2は、前記吸気ユニット1の
側の連通口4に接続する排気ダクト8aにブロワー7を
配設し、該ブロワー7の排気側に排気ダクト8bを接続
するもので、該排気ダクト8bは、例えば建物の壁を貫
通して屋外に導出される。
【0023】本発明のオイルミスト捕集装置は第1実施
形態として例えばこのような吸気ユニット1と排気ユニ
ット2とで構成される排気装置の、吸気ユニット1の吸
気ユニットケーシング1a内に、吸気口3と離間してフ
ィルターユニット9を配設するもので、該吸気ユニット
1の吸気口3には従来と同様の金属製のフィルターを配
設しておいてもよい。
【0024】このフィルターユニット9は、図1〜図3
に示すように縦横の幅が吸気ユニットケーシング1aの
縦横の幅にほぼ等しく、高さが吸気ユニットケーシング
1aの約半分程度の大きさの、上下面と前面を開放面に
形成した枠状のフィルターユニットケース9a内に、不
織布フィルター10を充填したトレー11をカセット式に多
段(図1に示す例では3段、図5に示す例では6段)に
挿着したものであり、フィルターユニットケース9aの
左右と図示しない背面側の側壁の内側には図6に示すよ
うにトレー11の支持ガイドとなる1対のアングル材16を
長さ方向、または幅方向で水平に多段に設けてある。
【0025】このアングル材16の配設の間隔は、例えば
トレー11の厚みプラス(5〜50mm)の間隔とする。こ
の間隔は、オイルミストの捕集が効率よく行われる間隔
として実験的に得られたものである。
【0026】不織布フィルター10が充填されるトレー11
は、図7〜図9に示すように、トレー本体11aとトレー
蓋12とで構成するものであり、トレー本体11aは幅 300
mm程度、長さ 470mm程度、高さが20mm程度の浅い
皿状で、トレー本体11aの底部に格子状に孔11bを形成
するとともに側部と後部の上縁から外方に向けてフラン
ジ14を突出した。
【0027】そして、トレー本体11aの前面側の上部
に、格子状に孔12aが形成されたトレー蓋12を蝶番13で
開閉自在に取り付け、該トレー蓋12でトレー本体11aの
上面開口を覆う。このトレー蓋12はフランジ14を含むト
レー本体11aの外径に等しく形成しておき、トレー蓋12
がトレー本体11aの上部に装着された状態ではトレー蓋
12の外周部分がフランジ14の上面に重合する。図中15は
トレー本体11aの前面側の上部に突設した下向きにL字
形に折り曲げた把手を示す。
【0028】かかるトレー11の本体11a内に不織布フィ
ルター10を充填する。不織布フィルター10の材質として
は、例えば焼却しても有害物質が発生せず、しかも安価
で使い捨て可能にものとして天然繊維である椰子の実繊
維を集積したものを使用する。この場合、椰子の実繊維
の目付量は1200グラム/m2 〜3200グラム/m2 が好ま
しい。吸気口3に近い上流側である下段に配設されるト
レー11に充填する椰子の実繊維の充填密度の方を上段に
配設されるものよりも密度を高くしてもよい。
【0029】以上のようにして内部に不織布フィルター
10としての椰子の実繊維を充填した複数のトレー11をフ
ィルターユニット9のケース9a内に前面の開口から挿
入し、トレー11のフランジ14およびトレー蓋12の周辺部
をフィルターユニットケース9aの側壁内部に多段に突
設してある一対のアングル材16間に挿入して、フランジ
14およびトレー蓋12の周辺部を介してトレー11をアング
ル材16で支持する。この状態で上下段に位置するトレー
11の間には5〜50mmの隙間が形成される。
【0030】このようにして複数のトレー11をフィルタ
ーユニットケース9a内に多段に装着したフィルターユ
ニット9を開閉扉6を開いて吸気ユニット1の吸気ユニ
ットケーシング1a内に配設する。この状態でフィルタ
ーユニット9は吸気ユニット1の吸気口3の上方に離間
して配設される。
【0031】そして、フライヤー等の調理装置から排気
されるオイルミストを含んだ排気は、図11における金属
製フィルター23を通過してから吸気ユニット1の下部に
形成してある吸気口3から吸気ユニットケーシング1a
内に吸い込まれ、さらに図2、図3に矢印で示すように
吸気ユニットケーシング1a内を上方に流れる。このと
きに多段に配設してあるトレー11内の不織布フィルター
10の内部を下段から上段へと排気が通過し、排気内のオ
イルミストがこの不織布フィルター10に吸着されるが、
上下段に位置する不織布フィルター10の間には前記のよ
うに5〜50mmの隙間が存在するから、図10の不織布フ
ィルター10間の間隔と油回収量との相関関係図に示すよ
うに効率よく有効にオイルミストが捕集される。
【0032】図10は、目付量1800グラム/m2 の椰子の
実繊維を用いるとともに従来既知の金属製フィルター23
を設置した場合の油回収量を求めたもので、油回収量
は、不織布フィルターの使用前後の重量を測定して求め
たものである。
【0033】最上段のトレー11内の不織布フィルター10
を通過した排気はオイルミストが除去されたものとな
り、吸気ユニット1から排気ユニット2内の排気ダクト
8a,8bへと流入し、屋外に排出される。
【0034】トレー11内の不織布フィルター10の吸着能
力が限界に達したならば、吸気ユニットケーシング1a
の側部の開閉扉6を開いて必要なトレー11のみを引出
し、トレー蓋12を開いて使用済みの不織布フィルター10
を取り出し、新たな不織布フィルター10と交換すればよ
い。使用済みの不織布フィルター10は、例えば焼却処分
する。
【0035】なお、前記した実施の形態は、吸気ユニッ
トの吸気口に従来と同様に金属製のフィルターを配設し
ているが、これに限定されるものではなく、従来から使
用している金属製のフィルターを取り付けないタイプの
吸気ユニットに実施することもでき、この場合でも、フ
ィルターユニット9は不織布フィルター10を充填したト
レー11を多段に配設してあるから、良好にオイルミスト
を捕集できる。また、トレー11の配設段数も前記した3
段、6段に限定されるものではない。
【0036】図11〜図22は第2実施形態を示し、排気装
置の全体構成は前記第1実施形態と同様で、吸気ユニッ
ト1と排気ユニット2との組み合わせで構成され、吸気
ユニット1は図14にも示すようにボックス形状の吸気ユ
ニットケーシング1aの下部右側の後方に方形の吸気口
3を形成し、背面の左側に排気ユニット2との連通口4
を形成した。
【0037】図11において5は油受け、6は後述のフィ
ルターユニットの出入れ用の開閉扉を示す。
【0038】排気ユニット2は、前記吸気ユニット1の
側の連通口4に接続する排気ダクト8aにブロワー7を
配設し、該ブロワー7の排気側に排気ダクト8bを接続
するもので、該排気ダクト8bは、例えば図21、図22に
示すように建物の外壁25を貫通して屋外に導出される。
そして、この導出部において、排気ダクト8bに建物外
で垂直に立ち上がる排気筒24を結合する。
【0039】このような吸気ユニット1と排気ユニット
2とで構成される排気装置の、吸気ユニット1の吸気ユ
ニットケーシング1a内に、吸気口3と離間してフィル
ターユニット29を配設するもので、該吸気ユニット1の
吸気口3には従来と同様の金属製のフィルターを配設し
ておいてもよい。
【0040】このフィルターユニット29は、図11〜図13
に示すように縦横の幅が吸気ユニットケーシング1aの
縦横の幅にほぼ等しく、高さが吸気ユニットケーシング
1aの約2/3程度の大きさの、下面と前後面を開放面
に形成した枠状のフィルターユニットケース29a内に、
複数(図示の例では4個)の金属フィルター26をカセッ
ト式に前方に引出し自在なよう垂直に挿着した。
【0041】並列させる金属フィルター26の相互間に
は、油の回収率を向上させるものとして実験的に得られ
た、5〜50mmの間隔を設けることが望ましいが、後述
のように金属フィルター26自体に内部に空気層を形成し
てあれば、この間隔は必ずしも必要ではない。
【0042】金属フィルター26は、図18〜図20に示すよ
うに全体の大きさが、厚み30mm、高さ 270mm、奥行
き 450mm程度で、両側に配置した金網28a,28bで厚
み15mm程度のフィルター素子27をサンドイッチ状に挟
み込んだもので、金網28a,28bとフィルター素子27と
の間にはそれぞれ 7.5mm程度の隙間が生じ、これが空
気層30a,30bとなる。
【0043】そして、これらフィルター素子27、金網28
a,28bを装着した額縁状のフレーム31の下部には図18
に示すようにドレン抜き用の直径5mm程度の穴32を50
mmの間隔で複数個設けた。
【0044】前記フィルター素子27は、銅または丹銅等
の抗菌性金属を材質とし、幅0.2 〜2mm、厚さ10〜15
0 μmの金属帯をカール状に巻いた、いわば金属たわし
状のものを、密度 200〜 800kg/m3 で配設して形成
する。なお、密度 200kg/m3 未満では油捕集率が低
下し、 800kg/m3 以上では目詰りが早い。
【0045】以上のように構成される金属フィルター26
をフィルターユニットケース29a内に縦列(垂直)に複
数配置したフィルターユニット29を、開閉扉6を開いて
吸気ユニット1の吸気ユニットケーシング1a内に配設
する。この状態でフィルターユニット29は吸気ユニット
1の吸気口3の上方に離間して配設される。
【0046】他方、排気ダクト8bの排気口33には前記
のように建物外で排気筒24を結合するが、この接続部に
おいて排気口33の開口端を絞って狭くし、狭隘部34に形
成する。この場合、排気筒24の下端の接続部は開口に形
成し、この開口内に排気口38の狭隘部34がフリーの状態
で挿入されることになる。
【0047】次に作用について説明すると、フライヤー
等の調理装置から排気されるオイルミストを含んだ排気
は、図23における金属製フィルター23を通過してから吸
気ユニット1の下部に形成してある吸気口3から吸気ユ
ニットケーシング1a内に吸い込まれ、さらに図12、図
13に矢印で示すように吸気ユニットケーシング1a内を
横方向に流れる。
【0048】この時、垂直の縦列に複数配列してあるフ
ィルターユニット29の内部を水平の横方向(図2、図3
に示した例では右方向から左方向)へと排気が通過し、
排気内のオイルミストが金属フィルター26のフィルター
素子27に吸着されるが、フィルター素子27間には空気層
30が存在するから排気は金属フィルター26間をスムーズ
に流れ、効率よくオイルミストがフィルター素子27に吸
着される。フィルター素子27は抗菌性のある銅や丹銅な
どの金属で構成してあるから、付着した油の腐敗等から
発生する臭気が緩和され、調理室内等に放出される臭気
を軽減できる。
【0049】また、金属フィルター26は前記のように垂
直の状態に配設してあるから油滴が滴下しやすく、フィ
ルター素子27に吸着されたオイルミストはこれにそって
下方に流れ、下方に設けてあるドレン抜き用の穴32に流
下し、ここからさらに下方に配設してある油受け5内に
落ち、ここに溜まる。よって、効率よくオイルミストを
回収できる。
【0050】金属フィルター26を通過した排気はオイル
ミストが除去されたものとなり、吸気ユニット1から排
気ユニット2内の排気ダクト8a,8bへと流入し、排
気筒24から大気中に放出される。そして、排気が排気ダ
クト8bから排気筒24へ流入する際に、その連結部の排
気口33の開口端位置に形成してある狭隘部34を通過する
ことになるが、狭隘部34を通過して排気筒24に流入する
時に減圧され、排気筒24下部の大気への開放端から吸引
した外気と混合される。
【0051】その結果、排気中に含まれている臭気が吸
引した外気によって希釈され、臭気が少なくなった排気
が大気中に放出される。ちなみに、排気量1000(m3
hr)、狭隘部34の寸法が 200×75mm、排気筒 400×
250×高さ1800mmの場合、排気1に対して外気 1.5を
吸引することができ、臭気を軽減できる。
【0052】そして、フィルター素子27は前記のように
カール状に巻いた金属帯により形成してあるから、油が
落ちやすく、目詰まりが少ないから、メンテナンスを行
う間隔を長くできるが、金属フィルター26の吸着能力が
限界に達したならば、吸気ユニットケーシング1aの前
面の開閉扉6を開いて金属フィルター26を取り出し、洗
浄後、再使用することができる。もちろん、不織布フィ
ルターの場合のように、新しい金属フィルターと交換し
たり、フィルター素子のみを交換してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明のオイルミスト
捕集装置は、第1に、不織布フィルターが配設されたト
レーが間隔を置いて多段に設けられ、または、多数の金
属フィルターが間隔を置いて垂直方向に並設されるか
ら、排気中のオイルミストが複数段の不織布フィルター
や複数列の金属フィルターで順次吸着されることにな
り、効果的に捕集でき、排気ダクト内の清掃回数も低減
でき、排気ダクトが開口する建物の屋上などの汚損も防
止できる。また、吸着程度に応じて各段や各列毎に不織
布フィルターの交換や金属フィルターの洗浄ができ、効
率よく容易に不織布フィルターの交換や金属フィルター
の洗浄ができる。
【0054】第2に、不織布フィルターは天然繊維で形
成したから、オイルミストが吸着されたものを焼却処分
しても、合成繊維フィルターの場合のように有害な大気
汚染物質などの発生もなく、環境上の問題が少ない。
【0055】第3に、天然繊維は椰子の実繊維とするこ
とで、安価で、使い捨てとするのに抵抗がない。
【0056】第4に、不織布フィルターを5〜50mmの
隙間を設けて配設することにより、風量との相関関係で
排気が不織布フィルターを通過する際に効率よくオイル
ミストが吸着されるものである。
【0057】第5に、金属フィルターは、幅0.2 〜 2m
m、厚さ10〜 150μmの金属帯をカール状に巻いたフィ
ルター素子を、密度 200〜 800kg/m3 で並べて形成
したから、油が滴下しやすく、目詰まりが少ない。よっ
て、効率よく油滴を回収できるだけでなく、メンテナン
スの間隔を長くできる。
【0058】第6に、フィルター素子は、銅または丹銅
等の抗菌性金属で形成したから、フィルター面に付着す
る油の腐敗等から発生する臭気を緩和させることがで
き、室内に放出する臭気を軽減できる。
【0059】第7に、排気ダクトの排気口に排気を希釈
するための外気吸引機構を付設したことにより、排気に
含まれている臭気は排気口に吸入した外気で希釈されて
から、大気中に放出されるから、例えば都市部において
建物の屋上などに排気口を設けた場合、周囲に排出する
臭気を軽減でき環境悪化を低減できる。
【0060】第8に、外気吸引機構は、排気口と排気筒
との接続部に設ける狭隘部としたから、格別の装置を別
途設けずにすみ、装置全体が大掛かりになることもな
く、構造も簡単で製造コストが嵩むこともないものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
が実施される排気装置の吸気ユニット側の縦断正面図で
ある。
【図2】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
が実施される排気装置の横断平面図である。
【図3】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
が実施される排気装置の縦断側面図である。
【図4】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
の要部である吸気ユニットの側面図である。
【図5】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
の要部であるフィルターユニットの側面図である。
【図6】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
の要部であるフィルターユニットのケースのアングル材
の部分の正面図である。
【図7】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
の要部であるトレーの側面図である。
【図8】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
の要部であるトレーの平面図である。
【図9】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形態
の要部であるトレーの正面図である。
【図10】本発明のオイルミスト捕集装置の第1実施形
態による不織布フィルター間の間隔と油回収量との相関
関係を示すグラフである。
【図11】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態が実施される排気装置の吸気ユニット側の縦断正面図
である。
【図12】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態が実施される排気装置の横断平面図である。
【図13】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態が実施される排気装置の縦断側面図である。
【図14】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態の要部である吸気ユニットの側面図である。
【図15】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態の要部であるフィルターユニットの平面図である。
【図16】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態の要部であるフィルターユニットの正面図である。
【図17】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態の要部であるフィルターユニットの側面図である。
【図18】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態の要部である金属フィルターの底面図である。
【図19】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態の要部である金属フィルターの正面図である。
【図20】本発明のオイルミスト捕集装置の第2実施形
態の要部である金属フィルターの側面図である。
【図21】本発明のオイルミスト捕集装置の外気吸引機
構部分の側面図である。
【図22】本発明のオイルミスト捕集装置の外気吸引機
構部分の平面図である。
【図23】従来のオイルミスト捕集装置の説明図であ
る。
【図24】従来のオイルミスト捕集装置で使用するフィ
ルターの横断平面図である。
【符号の説明】
1…吸気ユニット 1a…吸気ユニット
ケーシング 2…排気ユニット 3…吸気口 4…連通口 5…油受け 6…開閉扉 7…ブロワー 8a,8b…排気ダクト 9…フィルターユニ
ット 9a…フィルターユニットケース 10…不織布フィルタ
ー 11…トレー 11a…トレー本体 11b…孔 12…トレー蓋 12a…孔 13…蝶番 14…フランジ 15…把手 16…アングル材 20…調理装置 21…排気フード 22…排気ダクト 23…フィルター 23a…一次側吸着プ
レート 23b…二次側吸着プレート 24…排気筒 25…外壁 26…金属フィルター 27…フィルター素子 28a,28b…金網 29…フィルターユニット 29a…フィルターユ
ニットケース 30a,30b…空気層 31…フレーム 32…穴 33…排気口 34…狭隘部
フロントページの続き Fターム(参考) 3L058 BK04 4D019 AA02 BA02 BA12 BB03 BB15 BC06 BD02 CB04 4D058 JA12 JA60 JB03 JB13 JB25 JB32 JB50 KB12 KC37 KC81 SA15 SA20 TA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理装置上方に設けられる排気ダクトの
    吸気口に排煙の通過が可能で着脱自在なトレーを間隔を
    置いて多段に設け、該トレーに不織布フィルターを配設
    することを特徴とするオイルミスト捕集装置。
  2. 【請求項2】 不織布フィルターは天然繊維で形成する
    請求項1記載のオイルミスト捕集装置。
  3. 【請求項3】 天然繊維は椰子の実繊維からなる請求項
    2に記載のオイルミスト捕集装置。
  4. 【請求項4】 不織布フィルターが5〜50mmの間隔で
    配設される請求項1から請求項3のいずれかに記載のオ
    イルミスト捕集装置。
  5. 【請求項5】 調理装置上方に設けられる排気ダクトの
    吸気口に排煙の通過が可能で着脱自在な多数の金属フィ
    ルターを間隔を置いて垂直方向に並設することを特徴と
    するオイルミスト捕集装置。
  6. 【請求項6】 金属フィルターは、幅0.2 〜2mm、厚
    さ10〜150 μmの金属帯をカール状に巻いたフィルター
    素子を、密度 200〜 800kg/m3 で並べて形成する請
    求項5記載のオイルミスト捕集装置。
  7. 【請求項7】 フィルター素子は、銅または丹銅等の抗
    菌性金属で形成する請求項5または請求項6に記載のオ
    イルミスト捕集装置。
  8. 【請求項8】 排気ダクトの排気口に排気を希釈するた
    めの外気吸引機構を付設した請求項1から請求項7のい
    ずれかに記載のオイルミスト捕集装置。
  9. 【請求項9】 外気吸引機構は、排気口と排気筒との接
    続部に設ける狭隘部である請求項8に記載のオイルミス
    ト捕集装置。
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