JP3531636B2 - レンジフード - Google Patents

レンジフード

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JP3531636B2
JP3531636B2 JP2001327316A JP2001327316A JP3531636B2 JP 3531636 B2 JP3531636 B2 JP 3531636B2 JP 2001327316 A JP2001327316 A JP 2001327316A JP 2001327316 A JP2001327316 A JP 2001327316A JP 3531636 B2 JP3531636 B2 JP 3531636B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、台所や調理場に設置し
てあるガスレンジ等によって調理を行う際に発生する油
煙を含む排気ガスを、排気ダクト介して屋外に排出する
ようにしたレンジフードに関するものである。 【0002】 【従来の技術】ガスレンジ等によって調理する場合、ガ
スレンジから燃焼による排気ガスは勿論のこと、特に揚
げ物や炒め物、あるいはテンプラ調理をすることによっ
て、調理油が霧状になったり気化したりした「油煙」も
発生する。この油煙は、これを気化または霧状態になっ
ている間に屋外に排出してしまわないと、部屋の壁や調
理場等に置いてある調度品の表面に液状となって付着
し、これらを汚してしまうことになる。 【0003】そこで、このような油煙を含む排気ガス
は、図9に概略的に示したように、内部に吸引ファンを
有する従来のレンジフードによって屋外へ早期に排出し
てしまうようにすることがなされている。そして、この
従来のレンジフードでは、そのフード本体内に設けたフ
ィルターによって油煙を油滴状態で捕集し、これをオイ
ルトレー中に導くようにもしてあり、このオイルトレー
中には、例えば吸引ファンのボデーにても捕集された油
滴も導かれるようになっている。 【0004】この図9に例示した従来のレンジフードに
よれば、油煙を含む排気ガスが少量で安定した状態で立
ち昇っていれば、その排気ガスの屋外への排出と油煙の
捕集は十分行えるものであって、これはこれで有用なも
のとなっている。 【0005】しかしながら、例えばフライパン中に濡れ
た野菜を一気に放り込んだとすると、フライパン中で一
種の水蒸気爆発が発生して、油煙と水蒸気を含んだ排気
ガスが「ワッ」と吹き上がることになる。この吹き上が
った排気ガスは、従来のレンジフードでは、フード本体
側にはこれを阻止するものが何もないため、その外側に
も逃げ広がってしまうことになり、その中に含まれてい
る油煙が部屋中に広がってしまうことになる。 【0006】換言すれば、従来のレンジフードは、油煙
を含む排気ガスが大きく立ち昇ったときには、油煙の十
分な捕集が行えないことになって、部屋や調度品を汚し
てしまうことになるのである。この油煙を含む排気ガス
が大きく立ち上がる現象は、食材を調理器内に急に入れ
たときに生ずるものであり、家族構成にもよるが、日に
2、3度は発生するし、レストラン等の調理場であれ
ば、日に何百回も発生することが十分あり得る。 【0007】特に、この種のレンジフードは、炎の上端
である調理装置上面から最低でも80cmは離して配置
しなければならないという保安基準があって、油煙を含
む排気ガスが広がってフード本体の外側に昇り易くなっ
ているものである。 【0008】また、排気ガス中から油煙を完全に取り除
いたとしても、まだ問題が残る。それは、何らかの原因
によって不完全燃焼を起こしたときに発生する一酸化炭
素や、調理によって発生した煙や蒸気中に含まれる臭気
である。一酸化炭素は、これが余り多く室内側に環流す
ると、人体に悪影響を及ぼすし、臭気は、これが排気ダ
クトから排出された先に他人の住宅等が密集している
と、他人迷惑となることは当然である。従って、一酸化
炭素や臭気はできるだけ取り除くようにすることが望ま
れる。 【0009】そこで、本発明者は、立ち昇った排気ガス
中の油煙、一酸化炭素、及び臭気をできるだけ捕集する
ようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を
重ねてきた結果、自ら開発した調理場用の排気装置(特
許第2609208号等)を有効に利用すればよいこと
に気付き、本発明を完成したのである。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、大きく立ち昇る油煙を含んだ排気ガスの全体
を確実にフード本体内に導くとともに、排気ガス中の油
煙、一酸化炭素、及び臭気をできるだけ捕集するように
することである。 【0011】すなわち、本発明の目的とするところは、
油煙等の捕集や屋外排出を確実に行うことのできるレン
ジフードを提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、後述する実施の形態の説
明中において使用する符号を付して説明すると、「台所
等に設置したレンジ等の調理装置50の上方に配置され
て、この調理装置50上の調理器51等から発生する油
煙を含む排気ガスを捕集するフード本体11と、このフ
ード本体11内に設けた吸引ファン12と、この吸引フ
ァン12によって捕集した油煙を含む排気ガスを屋外へ
排出する排気ダクト13とを有するレンジフード10に
おいて、吸引ファン12の周囲であってその吸引口12
bに対向する部分に、複数のフィルター材31〜34を
組み合わせて構成した第1及び第2の複合フィルター3
0A・30Bを、吸引口12bを取り囲むようにしなが
ら、所定間隔を隔てて互いに並行となるように組み付け
るとともに、吸引ファン12の排出口12a側部分に脱
臭フィルター40を組み付けたことを特徴とするレンジ
フード10」である。 【0013】すなわち、このレンジフード10は、図3
及び図4に示す実施形態のものにおけるように、まず、
フード本体11に内蔵した吸引ファン12の排出口12
aに、フード本体11の内側に設けた環流通風路20の
導入口21と、排気ダクト13との両内端を接続したも
のであり、環流通風路20の噴出口22を主としてフー
ド本体11の前面内側下部に開口させたものである。そ
して、以下に示す実施形態のように、このレンジフード
10では、直径10cmの排気ダクト13に対して、エ
アカーテン20a側の導入口21の開口面積をこれより
少なくすることにより、吸引ファン12の排出口12a
から排出される油煙を含む排気ガスの約65%を排気ダ
クト13から屋外に排出させ、残り約35%の油煙を含
む排気ガスを環流通風路20内に送り込むようにしてい
るのである。なお、排気ダクト13の直径が10cmを
越える場合には、この排気ダクト13内に、図3に示す
ように、ダンパ13aを設けておいて、このダンパ13
aの開閉量を外部から調整することにより、上記のよう
な排気ダクト13側への排出量を調整するものである。 【0014】この油煙を含む排気ガスの内の35%が送
り込まれる環流通風路20は、図4等に示すように、そ
の噴出口22がフード本体11の内側下縁の略全体にわ
たって開口するようにしたものであり、この噴出口22
から図中のハッチング矢印にて示すように、レンジフー
ド10の下方に向けて油煙を含む排気ガスの35%を噴
出させるものである。つまり、環流通風路20内を通っ
てその噴出口22から噴出された油煙を含む排気ガスに
よるエアカーテン20aが、図3及び図4に示すよう
に、少なくともフード本体11の前面下方に形成される
ことになるのである。 【0015】フード本体11の前面下方にエアカーテン
20aが形成されているということは、吸引ファン12
による油煙を含む排気ガスの吸引が、図2及び図3中の
黒塗矢印にて示すように、今現在なされていることを意
味しており、このエアカーテン20aの内側の油煙を含
む排気ガスも、このエアカーテン20aを構成している
油煙を含む排気ガスも、吸引ファン12によって当該レ
ンジフード10内に吸引されている。勿論、エアカーテ
ン20aの下部の外側にある室内空気も調理装置50側
から発生する油煙を含む排気ガスとともに、吸引ファン
12によって吸引されている。 【0016】以上のように、吸引した油煙を含む排気ガ
スの35%によってエアカーテン20aを形成し、この
エアカーテン20a分とともに次の油煙を含む排気ガス
や室内空気を吸引できるのは、ひとえに、特許第260
9208号等で提案しているような吸引ファン12を使
用したためである。この吸引ファン12は、図1中の点
線で示すように、1つの駆動モータの両側に2つのシロ
ッコファンを設けるとともに、その各羽根を駆動モータ
側に向けて小径となるように傾斜させたものであり、騒
音を少なくして静圧が高まるようにしたものである。 【0017】このような吸引ファン12による油煙を含
む排気ガスの吸引及び排出、そしてエアカーテン20a
の形成がなされていれば、調理装置50上の調理器51
から油煙を含む排気ガスが急に大きく立ち昇ったとして
も、この油煙を含む排気ガスはエアカーテン20a内に
囲まれるとともに、フード本体11の下側に流れ込んで
いる室内空気の流れによって拡散するのを阻止される。
このため、油煙を含む排気ガスが急に立ち昇ったとして
も、その全体はエアカーテン20a等によって完全に包
み込まれ、フード本体11内に確実に導かれることにな
るのである。 【0018】さて、本発明のレンジフード10において
、図5及び図6に示すように、吸引ファン12の周
であってその吸引口12bに対向する部分に、複数のフ
ィルター材31〜34を組み合わせて構成した第1及び
第2の複合フィルター30A・30Bを、吸引口12b
を取り囲むようにしながら、所定間隔を隔てて互いに並
行となるように組み付けるとともに、吸引ファン12の
排出口12a側部分に脱臭フィルター40を組み付けた
ものであった。このため、このレンジフード10におい
ては、油煙が第1及び第2の複合フィルター30A・3
0Bによって捕捉されるとともに、臭気や一酸化炭素
脱臭フィルター40によって吸収されるのである。 【0019】すなわち、第1及び第2の複合フィルター
30A・30Bは、図2及び図6に示すように、レンジ
フード10内に着脱自在に取り付けられるものであり、
図7及び図8に示すように、表(ガスコンロ51に向か
う側)から順に、表平板フィルター33、波板フィルタ
ー34、中央平板フィルター33、波板フィルター34
そして裏平板フィルター32の合計5枚を複合させたも
のである。 【0020】ここで重要なことは、「平板」状に形成し
てある表平板フィルター33等によって挟み込まれてい
る2枚の各波板フィルター34が、文字通り「波板形
状」のものとしてあることである。もし、これら各波板
フィルター34が、「平板」状のものであれば、各フィ
ルターは、「通気口」を有してはいても互いに密着し合
うものとなるのであるが、各波板フィルター34が「波
板」、つまり図7及び図8に示すような直線状の波部3
4aを有していることによって、各波部34aによって
隣接するフィルターとの間に波部34aによる「通路」
が形成されることになるのである。 【0021】この波部34aによる「通路」は、2つの
意味を有することになる。3つは、図7及び図8に示す
ように、捕捉されて液化した油滴が流れる「通路」とな
ることであり、油滴が流れ去った後には、今度は「排
気」が流れる「通路」となることである。このため、各
波板フィルター34は、その波部34aが上下方向とな
るように配置することが最もよいが、「油滴」が流れる
のであれば、各波部34aが斜めとなるようにしてもよ
い。また、波板フィルター34の2枚共、その波部34
aが上下方向となるのが最も効果的ではあるが、少なく
とも1枚の波板フィルター34が、その波部34aが上
下方向となるように配置しても構わない。 【0022】これらの波板フィルター34及び各平板フ
ィルター33・32・33の外周縁は油貯通路36を有
する枠体35によって固定されているから、各波板フィ
ルター34の波部34aはこの枠体35内に通じてい
る。このため、液化された油煙は、各波部34aを通し
て枠体35内の油貯通路に到達するのである。 【0023】勿論、表平板フィルター33、波板フィル
ター34、中央平板フィルター33、波板フィルター3
4そして裏平板フィルター32の合計5枚のフィルター
は、それぞれ平板に通気のためのパンチング穴を形成し
たものか、あるいは金属線等の線材を編み込んで形成し
たもののいずれであってもよいが、各波板フィルター3
4には、油滴を流す通路を形成するための波部34aが
必要であり、表平板フィルター33、裏平板フィルター
32及び中央平板フィルター33は、当該複合フィルタ
ー30A及び30B全体の厚さを小さくするために、
「平板」状であることが必要である。 【0024】さて、以上のように構成した本発明の複合
フィルター30A及び30Bによれば、ガスコンロ51
等において発生した油煙等は、複合フィルター30A及
び30Bを通して吸引ファン12により吸引されていく
のであるが、油煙がこの複合フィルター30を通過する
際に、これを構成している表平板フィルター33等によ
って冷却され液化する。液化した油煙は、最初は小さな
油滴となって表平板フィルター33等に付着するが、油
の有する「表面張力」によって、小さな油滴が小さな油
滴を呼んでだんだん大きな油滴になっていく。大きな油
滴になれば、さらにその鏡面張力によって、各フィルタ
ーが接触し合っている部分に貯まっていく。そして、つ
いには、表面張力が重力に勝てなくなって、油の流れが
波部34aを通して形成され、結果として枠体35の油
貯通路からオイルトレー15内に流れ込むのである。こ
のオイルトレー15は、レンジフード10から取り外す
ことができるものであるから、このオイルトレー15を
はずしてその中の油を捨てればよいのである。 【0025】以上のような液化した油の流れは、各第1
複合フィルター30A及び第2複合フィルター30Bの
波部34a内の全てにおいて発生しているものではな
く、当然油が一定量貯まった時点で生ずるのであるか
ら、常時は、各波部34aでは「排気」の通路が形成さ
れているものである。しかも、表平板フィルター33を
含めて合計5枚のフィルターによって油煙の捕捉がなさ
れているから、各フィルターの油による「目詰まり」は
発生しない。さらには、表平板フィルター33等の各フ
ィルターは、波板フィルター34が有している波部34
aによってその距離が保たれているから、液化した油が
各フィルターにこびり付いたままとなることもない。要
するに、液化した油は、各波部34aによって早い内に
流れ去ってしまうから、各第2複合フィルター30B及
び第1複合フィルター30Aの表平板フィルター33の
通気性は保たれたままとなるのである。 【0026】そして、これらの第2複合フィルター30
B及び第1複合フィルター30Aは、図6に示すよう
、吸引ファン12の周囲であってその吸引口12bに
対向する部分に、この吸引口12bを取り囲むようにし
ながら、互いに所定間隔(実施形態においては約3c
m)を置いて互いに並行に配置してあるから、これらの
第2複合フィルター30B及び第1複合フィルター30
Aにより油煙の捕捉が確実になされるのであり、吸引フ
ァン12が油で汚れることはなく、排気ダクト13から
排出される排気ガスは勿論、環流通風路20を通ってエ
アカーテン20aを形成する排気ガスについても、所謂
きれいなものとすることができるのである。 【0027】これらのこれらの第2複合フィルター30
B及び第1複合フィルター30Aによって油煙は除去さ
れても、一酸化炭素や臭気は除去されないが、これを行
うのが脱臭フィルター40なのである。後述する実施形
態の脱臭フィルター40は、多数の微細孔を有する活性
炭素を排気ガスの通り道となる部分に配置するようにし
たものであって、吸引ファン12の排出口12a付近に
配置したものである。従って、この脱臭フィルター40
を通過する排気ガス中の一酸化炭素や臭気は、活性炭素
の微細孔に捕捉されて、さらにきれいな排気ガスとされ
るのである。 【0028】従って、このレンジフード10は、吸引フ
ァン12によって吸引した油煙を含む排気ガス中の油煙
を、二重となった第2複合フィルター30B及び第1複
合フィルター30Aで確実に捕捉・捕集するとともに、
油煙除去後の排気ガス中の一酸化炭素や臭気を脱臭フィ
ルター40によって捕捉するのであり、油煙、一酸化炭
素及び臭気を周囲にまき散らさないようにするのであ
る。 【0029】 【発明の実施の形態】次に、以上のように構成した本発
明を、図面に示した実施の形態であるレンジフード10
について説明する。 【0030】図1には、本発明に係るレンジフード10
の正面図が示してあり、このレンジフード10は、図4
にも示したように、台所や調理場の壁や天井を利用して
取付けられるフード本体11を有していて、このフード
本体11は、図3に示した調理装置50上の調理器51
等に向けて開口している。勿論、このフード本体11の
下端は、調理装置50上より80cm以上離されている
のである。なお、フード本体11の上面に連結された排
気ダクト13の前面側は室内側となるため、この排気ダ
クト13の前面を、図2及び図3に示したように、化粧
板17によって覆うことがなされる。 【0031】フード本体11内には、図1〜図4に示し
たように、吸引ファン12が設けてあり、この吸引ファ
ン12は、1本の回転駆動軸の両端を、図1の正面から
みた左右両側に突出させた駆動モータを有していて、回
転駆動軸の各端部にシロッコファンを取付けたものであ
る。各シロッコファンは、その各羽根が、中心の駆動モ
ータに向けて小径となるようにしたものであり、図3及
び図4に示したように、駆動モータの両側にラッパ状に
広がる吸引口12bを有したものである。そして、これ
らシロッコファン及び駆動モータの全体を、各シロッコ
ファンの両端を各吸引口12bにより開口させた状態
で、図6に示したように、カバーによって包み込んだも
のである。 【0032】このカバーの一部には、図3に示したよう
に排出口12aが形成してあり、この排出口12aは、
図3の上部に示した排気ダクト13と、フード本体11
の上部内に形成した環流通風路20の導入口21とに連
通させてある。また、カバーの一部、つまり上述した各
シロッコファンの開口部である吸引口12bに対向する
部分には、図2及び図6に示したように、複数のフィル
ター材31〜34を組み合わせて構成した第1及び第2
の複合フィルター30A・30Bが、吸引口12bを取
り囲むようにしながら、所定間隔を隔てて互いに並行と
なるように組み付けてある。 【0033】各複合フィルター30A・30Bは、図7
及び図8に示したような外形を有しており、一見すると
従来より使用されているものと殆ど差異がないが、その
中の構造が、次に述べるように、従来のものとは全く異
なったものとなっている。 【0034】すなわち、これら各複合フィルター30A
及び30Bは、多数のパンチング穴あるいは網目を有し
て平板状とした表平板フィルター33と、裏平板フィル
ター32及び中央平板フィルター33と、これらのフィ
ルター間に挟まれて、多数のパンチング穴または網目を
有する2枚の波板フィルター34との、合計5枚のフィ
ルターを有しているものである。これら5枚のフィルタ
ーは、そのままではバラバラになるから、図7及び図8
に示したように、その周囲を枠体35によって纏めたも
のである。 【0035】この枠体35は、図7及び図8に示したよ
うに、その内部に油貯通路を構成したものであり、この
油貯通路には、各波板フィルター34の波部34aの端
部が連通していて、各波部34aを通して流れてきた油
滴を受け取るものである。また、この油貯通路の一部に
は開口が形成してあり、油滴が、この開口を介してレン
ジフード10の本体11内に設けてあって容積の大きい
オイルトレー15内に流れ込むようにしてある。このオ
イルトレー15は、レンジフード10から取り外すこと
ができるものとしてある。 【0036】この複合フィルター30A・30Bを構成
している表平板フィルター33及び裏平板フィルター3
2は、図7及び図8に示したように、パンチングメタル
やラス網等を使用して構成した文字通り平板状のもので
あり、本実施形態のものでは金属製のものを採用してい
る。表平板フィルター33は、油煙等に最初に触れる部
分となるものであるから、油煙の捕捉を効果的に行える
ようにするために、その網目はなるべく小さなものとな
るようにしてある。一方、裏平板フィルター32は、当
該複合フィルター30の排気ガスが出る面となるもので
あるから、その網目は、通気性をなるべく良好にするた
めもあって、表平板フィルター33のそれよりも大きめ
となるようにしてある。また、これら表裏の平板フィル
ター33・32は、当該複合フィルター30全体の洗浄
を行う場合に、洗浄ブラシ等が表面を通り易くするため
にも、文字通り「平板状」にしてあるものである。 【0037】そして、中央に位置する中央平板フィルタ
ー33も、パンチングメタルやラス網等を使用して構成
した文字通り平板状のものである。この中央平板フィル
ター33は中央に位置するものであるから、その網目
は、表平板フィルター33及び裏平板フィルター32の
それの中間程度の大きさにしてある。 【0038】これらの表平板フィルター33、裏平板フ
ィルター32及び中央平板フィルター33に挟み込まれ
る2枚の波板フィルター34は、本実施形態に示したも
のの場合、アルミニウム板にパンチングを施すことによ
り多数の穴を形成した後に、これに、図8に示したよう
な波部34aを、多数平行に形成して構成したものであ
る。本実施形態の波板フィルター34では、各波部34
aのスパン(波の山から山までの距離)を約30mm、
各波部34aの振幅(波の山と谷との間の距離)を約
2.5mm〜3mmとなるようにしたものである。 【0039】また、本実施形態の波板フィルター34に
おいては、その各波部34aが下方に向くように配置さ
れるものであり、最も効果的には、各波部34aが上下
方向となるようになされるものである。各波部34a内
に捕捉された油滴が流れるのであれば、各波部34aは
斜めであってもよい。 【0040】以上のように構成した各フィルター材は、
図5にも示したように、フード本体11側の吸引口12
bを覆っているカバーに組み付けられる枠体35によっ
て、その周囲を固定されるものであり、これにより、図
7及び図8に示したような一体物としての複合フィルタ
ー30A・30Bとなるものである。ここで重要なこと
は、各波板フィルター34の波部34aがこの枠体35
内まで伸びていることであり、当該複合フィルター30
A及び30Bによって捕捉された油が枠体35の油貯通
路内を流れることになることである。このようにして捕
捉された油滴は、カバーの座部に設けたオイルトレー1
5内に流下するようにしてある。なお、このカバーに
は、図3にも示したように、ランプ16が取付けてあっ
て、このランプ16により、調理装置50上の調理器5
1を照らすことができるようにしてある。 【0041】これらの第2複合フィルター30B及び第
1複合フィルター30Aは、図6に示すように、互いに
所定間隔(実施形態においては約3cm)を置いて互い
に並行に配置してあるから、これらの第2複合フィルタ
ー30B及び第1複合フィルター30Aにより油煙の捕
捉が確実になされるのであり、吸引ファン12が油で汚
れることはなく、排気ダクト13から排出される排気ガ
スは勿論、環流通風路20を通ってエアカーテン20a
を形成する排気ガスについても、所謂きれいなものとす
ることができるのである。 【0042】そして、本発明に係るレンジフード10に
おいては、図3及び図4に示したように、吸引ファン1
2の排出口12a側部分に脱臭フィルター40が組み付
けてあるのである。上述した第2複合フィルター30B
及び第1複合フィルター30Aによって油煙は除去され
ても、一酸化炭素や臭気は除去されないが、これを行う
のが脱臭フィルター40なのである。この実施形態の脱
臭フィルター40は、多数の微細孔を有する活性炭素を
排気ガスの通り道となる部分に配置するようにしたもの
であって、吸引ファン12の排出口12a付近に配置し
たものである。 【0043】なお、本実施形態において使用している吸
引ファン12は、その「弱」、「中」、及び「最強」の
能力選択は、フード本体11の外面等に設けてある図示
しないスイッチにより行えるものである。そして、本実
施形態の吸引ファン12においては、その排出口12a
から送り出す油煙を含む排気ガスの内の65%分を、直
径10cmの排気ダクト13から排出するようにし、残
りを環流通風路20の導入口21側へ送り込むようにし
ているものである。なお、排気ダクト13の直径が10
cmを越える場合には、この排気ダクト13内に、図3
に示したように、ダンパ13aを設けておいて、このダ
ンパ13aの開閉量を外部から調整することにより、上
記のような排気ダクト13側への排出量調整を行うよう
にされる。 【0044】さて、環流通風路20であるが、この環流
通風路20は、フード本体11の前面構成板の内面に取
付けた上板と、フード本体11内の上面を構成する下板
とによって、図3及び図4に示した形状のものに形成し
たものであり、その噴出口22は、フード本体11の前
面下縁全体と、フード本体11の左右両側面の前方下部
において側面噴出口として開口するようにしてある。な
お、この噴出口22には風量ダンパーが設けてあって、
この噴出口22から噴出する油煙を含む排気ガスの流
速、方向及び量を調整できるようにしてある。 【0045】 【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明において
は、上記実施形態にて例示した如く、「台所等に設置し
たレンジ等の調理装置50の上方に配置されて、この調
理装置50上の調理器51等から発生する油煙を含む排
気ガスを捕集するフード本体11と、このフード本体1
1内に設けた吸引ファン12と、この吸引ファン12に
よって捕集した油煙を含む排気ガスを屋外へ排出する排
気ダクト13とを有するレンジフード10において、吸
引ファン12の周囲であってその吸引口12bに対向す
る部分に、複数のフィルター材31〜34を組み合わせ
て構成した第1及び第2の複合フィルター30A・30
Bを、吸引口12bを取り囲むようにしながら、所定間
隔を隔てて互いに並行となるように組み付けるととも
に、吸引ファン12の排出口12a側部分に脱臭フィル
ター40を組み付けたこと」にその構成上の特徴があ
り、これにより、大きく立ち昇る油煙を含んだ排気ガス
の全体を確実にフード本体11内に導くとともに、排気
ガス中の油煙、一酸化炭素、及び臭気を十分に捕捉ある
いは捕集することのできるレンジフード10を提供する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るレンジフードの正面図である。 【図2】吸引ファンを包み込んでいるフード本体の一部
を取り外して示した部分拡大正面図である。 【図3】同レンジフードの調理装置との位置関係を示す
縦断側面図である。 【図4】同レンジフードの部分拡大縦断側面図である。 【図5】同レンジフードを構成している吸引ファンのカ
バーの拡大右側面図である。 【図6】同カバーに第1複合フィルター及び第2複合フ
ィルターを取り付けたときの拡大平面図である。 【図7】本発明に係るレンジフードにおいて使用してい
る複合フィルターを示すもので、(イ)は正面図、
(ロ)は側面図、(ハ)は平面図である。 【図8】同複合フィルターの内部構造を示すもので、破
断することによって現れた各フィルターの部分拡大断面
図を各フィルターについての矢印によって付記した、複
合フィルターの部分破断正面図である。 【図9】従来のレンジフードの縦断側面図である。 【符号の説明】 10 レンジフード 11 フード本体 12 吸引ファン 12a 排出口12b 吸引口 13 排気ダクト 15 オイルトレー 16 ランプ 17 化粧板 18 カバー 20 環流通風路 20a エアカーテン 21 導入口 22 噴出口 30A・30B 複合フィルター 31 表平板フィルター 32 裏平板フィルター 33 中央平板フィルター 34 波板フィルター 40 脱臭フィルター 50 調理装置 51 調理器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/04 - 7/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 台所等に設置したレンジ等の調理装置の
    上方に配置されて、この調理装置上の調理器等から発生
    する油煙を含む排気ガスを捕集するフード本体と、この
    フード本体内に設けた吸引ファンと、この吸引ファンに
    よって捕集した前記油煙を含む排気ガスを屋外へ排出す
    る排気ダクトとを有するレンジフードにおいて、 前記吸引ファンの周囲であってその吸引口に対向する部
    分に、複数のフィルター材を組み合わせて構成した第1
    及び第2の複合フィルターを、前記吸引口を取り囲むよ
    うにしながら、所定間隔を隔てて互いに並行となるよう
    に組み付けるとともに、 前記吸引ファンの排出口側部分に脱臭フィルターを組み
    付けたことを特徴とするレンジフード。
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