JP2791282B2 - グリスフィルターおよびその製造方法 - Google Patents

グリスフィルターおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厨房設備の排気中の
油脂および塵埃等を分離除去するために天蓋内部に設け
られるグリスフィルターに関する提案である。
【0002】
【従来の技術】グリスフィルターは、排気中の油脂およ
び塵埃等を排気ダクトに入る前に分離し、除去する目的
で天蓋内部に設けられる媒介物であり、通常ステンレス
鋼板またはこれと同等以上の耐熱性および耐食性を有す
る不燃材料がもちいられる。
【0003】このグリスフィルターは、水、油等の滴下
を防止し、かつ、回収できるものであることが要求さ
れ、消防庁通達によれば、排気中に含まれる油分を60
%以上除去することができ、かつ、その除去した油分の
80%以上を回収できることという基準がある(予予第
770号、昭和54年7月12日、東京消防庁予防部長
依命通達)。
【0004】簡単な厨房設備の例を図1に示す。燃焼設
備例えばガスコンロ1の上部に天蓋3を有する排気装置
4がもうけられ、該排気装置4内にグリスフィルター5
が設けられ、その上部に排気ダクト6が取り付けられて
いる。また、グリスフィルターより滴下した油は、回収
容器2に回収される。
【0005】従って、燃焼設備1より発生する気化した
油分および塵埃等は、排気装置4内に強制的に導かれ、
グリスフィルター5通過時に沸点以下の温度に冷却され
ると同時にグリスフィルター5に付着し、回収容器2に
回収される。なお、このグリスフィルターは、脱脂用工
業薬品や弱アルカリ溶液等で洗浄し、脱脂したのちに再
セットし繰り返し使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来グリスフィルター
としては、隙間を有する多数枚のステンレス鋼板を並べ
て形成したもの(バッフル型グリスフィルター)が多用
されている。しかし、このタイプのものは、油分、塵埃
および火の粉等を完全に捕捉できず排気ダクト内に油分
が付着し酸化反応により発熱し、火災を起こすことがあ
ること、油の吹き出しで室内が汚れること等の課題があ
った。また、このタイプのグリスフィルターを取り付け
るとファンの吸引力が低下し厨房内に熱気や煙がこも
り、油脂分の回収率も悪いという課題を有していた。
【0007】そこで、このタイプに代えてセラミック多
孔体を用いることが提案されている。このセラミック多
孔体は、三次元の網状構造体であり空孔率が約85%で
あり、この網目内に油脂分が捕捉されることから油脂分
の除去率が優れ、また吸い込み率が大きいことから厨房
内に熱気がこもらない等の利点がある。
【0008】しかし、このセラッミクで形成されたフィ
ルターは、以下のような課題を抱える。 (イ)機械的強度が低い。(ロ)耐アルカリ性が悪い。(ハ)
見かけ比重約0.45と重い。(ニ)耐熱衝撃強度が低
い。従って耐用年数が短いことや取扱い性において不都
合であった。
【0009】本発明者等は、三次元網状構造を有する金
属多孔体よりなるグリスフィルターを発明し、特願平6
−11501号にて特許出願した。このグリスフィルタ
ーはセラミック多孔体のグリスフィルターに比べ取扱い
が容易であり、空気透過性に優れ、油分や塵埃等の除去
性にも優れていた。しかしこの金属多孔体のグリスフィ
ルターも、炭火直火の調理に用いる厨房設備、例えば焼
肉、焼鳥、バーベキュー等の炭火直火を用いる厨房設備
に用いると、十分な寿命を有しない場合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するもので、すなわち、本発明は (1)厨房設備の排気中の油脂および塵埃等を排気ダク
トに入る前に分離除去するためのグリスフィルターにお
いて、当該フィルターは、表面に酸化物被膜を有する三
次元網状構造のNiあるいはNi合金の金属多孔体(本
明細書では以下酸化被膜を有する発泡金属と略記する)
により形成されてなることを特徴とするグリスフィルタ
ーである。
【0011】(2)酸化物被膜はNiOの被膜である、
前記(1)に記載のグリスフィルターである。
【0012】(3)酸化物被膜は、SiO2,Al
23,CaOの1種あるいは2種以上よりなる被膜であ
る、前記(1)に記載のグリスフィルターである。
【0013】(4)発泡樹脂の骨格にNiあるいはNi
酸化物あるいは更に合金成分を含有するスラリーを塗着
し、焼成して製造した三次元網状構造のNiあるいはN
i合金の金属多孔体を、更に300℃〜1000℃の酸
化性雰囲気で30分〜2時間焼鈍して表面にNiOの酸
化物被膜を形成することを特徴とするグリスフィルター
の製造方法である。
【0014】(5)発泡樹脂の骨格にNiめっきを施
し、焼成して製造した三次元網状構造のNiの金属多孔
体を、更に300℃〜1000℃の酸化性雰囲気で30
分〜2時間焼鈍して表面にNiOの酸化物被膜を形成す
ることを特徴とするグリスフィルターの製造方法であ
る。
【0015】(6)発泡樹脂の骨格にNiあるいはNi
酸化物あるいは更に合金成分を含有するスラリーを塗着
し、焼成して製造した三次元網状構造のNiあるいはN
i合金の金属多孔体に、更にSiO2,Al23,Ca
Oの1種あるいは2種以上よりなるスラリーを塗着し乾
燥し必要に応じて更に焼成することを特徴とするグリス
フィルターの製造方法である。
【0016】(7)発泡樹脂の骨格にNiめっきを施
し、焼成して製造した三次元網状構造のNiの金属多孔
体に、更にSiO2,Al23,CaOの1種あるいは
2種以上よりなるスラリーを塗着し乾燥し必要に応じて
更に焼成することを特徴とするグリスフィルターの製造
方法である。
【0017】
【作用】本発明の酸化被膜を有する発泡金属は、三次元
網状構造のNiあるいはNi合金の金属多孔体(本明細
書では以下発泡金属と略記する)に、後で述べる酸化物
の被膜を形成することによって製造する。
【0018】本発明の、発泡金属は、Ni,あるいはN
i酸化物あるいは更に合金成分を含有する粉末(以下金
属粉と略記する)のスラリーを用いて下記の方法で製造
することができる。
【0019】好ましくは平均粒径1〜15μmで最小粒
径が0.1μm、最大粒径30μmの金属粉と、好まし
くは粘度が10〜10,000cpの液状フェノール樹
脂と希釈剤と必要により増粘剤を用いて、粘度50〜
1,000cpのスラリー液を形成し、このスラリー液
に板状に裁断したウレタンフォーム等の発泡樹脂を浸漬
し、スラリー液を発泡樹脂の骨格に塗着させる。つい
で、この発泡樹脂を乾燥し、焼成して発泡樹脂を熱分解
させて消失させ、塗着した金属粉を焼結作用により相互
に結合させて三次元網状構造を有する板状の発泡金属を
製造する。
【0020】本発明の発泡金属はまた、発泡樹脂の骨格
にNiめっきを施す下記の方法によっても製造する事が
できる。ウレタンフォーム等の発泡樹脂を例えばグラフ
ァイトを含有する液に含浸して発泡樹脂の骨格にグラフ
ァイトを塗着しウレタンフォームに導電性を付与する。
この導電性を付与したウレタンフォームをカソードと
し、Ni板をアノードとして電解を行うと発泡樹脂の骨
格にNiめっきを施すことができる。
【0021】電解液としては公知のニッケルめっき浴、
例えばワット浴やスルファミン酸浴等を用いることがで
きる。ニッケルをめっきした発泡樹脂を乾燥し、焼成す
ると、発泡樹脂は熱分解して消失し、三次元網状構造を
有するニッケルの多孔体が得られる。前記の導電性の付
与はウレタンフォームに無電解メッキを施すことによっ
て行うこともできる。
【0022】なお、上記の焼成は、水素雰囲気のような
還元性雰囲気中に適量の水蒸気あるいは炭酸ガスを吹き
込みつつ行う焼成雰囲気とすることが好ましい。露点が
50〜80℃の湿潤水素を用いると、あるいは10〜5
0Vol%の炭酸ガスと水素よりなる混合ガスをもちい
ると、熱分解した発泡樹脂は気化し、残留炭素として残
らないために、発泡樹脂の炭素含有量が低く、強度や靭
性の優れた発泡金属が得られる。
【0023】表1は、上記のスラリーを用いる方法で製
造した発泡金属の残留炭素含有量と、水素雰囲気中への
添加ガスの関係の例である。番号1に示す如く、水蒸気
も炭酸ガスも吹込まない場合は、発泡金属の残留炭素含
有量が高い。この際は焼成時間を長くすると残留炭素含
有量は低下するが、コスト面で好ましくない。
【0024】水素ガスの露点を50℃以上とすることに
よりあるいは炭酸ガスを10%以上吹込む事により、残
留炭素の含有量は低減する。これは焼成に際して発泡樹
脂が熱分解して生成された炭素が、C+H2O→H2+C
O あるいはC+CO2→2COの反応で除去される事
によると思われる。
【0025】
【表1】
【0026】なお、スラリーを用いる際は、金属粉末の
平均粒径が1μmあるいは最小粒径が0.1μmより小
さいと、スラリー液を形成する際に粒子が凝集し、スラ
リー液中で粒子が均一に分散することができずに、発泡
樹脂に均一な厚みで粉末を含浸塗着することができず、
また、平均粒径が15μm超あるいは最大粒径30μm
超の粉末は、焼成時の焼結が不十分となり強度が低い。
このため上記範囲の粒径の粉末を選定することが好まし
い。
【0027】また、スラリー液の粘度は、50cp未満
では、スラリー液中の粉末が短時間で沈降するため、発
泡樹脂に塗着する粉末量が少なくなり、焼成後の発泡金
属の骨格が細くなり強度が低下する。一方、粘度が1,
000cpを超えるとスラリーの粘度が高くなりすぎ発
泡樹脂に粉末を均一に付着することができない。
【0028】本発明の酸化被膜を有する発泡金属は、上
記の方法で製造した発泡金属の表面に酸化物被膜を形成
する事によって得られる。本発明におけるこの酸化物被
膜の第1の形成方法は、発泡金属を更に300℃〜10
00℃の酸化性雰囲気で30分〜2時間焼鈍し、発泡金
属の表面にNiOの被膜を形成する事によって行う。酸
化性雰囲気としては、大気中もしくは過剰酸素量が10
%以上とした燃焼ガス雰囲気が好ましい。
【0029】発泡金属に酸化性雰囲気ガスを強制的に通
過させない通常の焼鈍炉では、酸化物被膜の厚さは、発
泡金属の外表面では厚く、中心部では薄くなり易い。発
泡金属に酸化性雰囲気のガスを強制的に通過させる構造
の熱風循環焼鈍炉を用いると、発泡金属の外表面と中心
部の酸化物被膜は厚さが均一化するために好ましい。
【0030】本発明における酸化物被膜の第2の形成方
法は、発泡金属に、更にSiO2,Al23,CaOの
1種あるいは2種以上のスラリーを塗着し乾燥しあるい
は更に焼成することによって行う。水ガラスはSiO2
としてまた塗着バインダーとして適宜使用することがで
きる。
【0031】本発明の酸化被膜を有する発泡金属のグリ
スフィルターを、炭火直火の調理に用いる業務用の厨房
設備に用いると、極めて長期間使用しても、グリスフィ
ルターに欠陥が発生しない。本発明で形成される酸化物
被膜は緻密質でありまたCOガスや炭素粉や火の粉と反
応し難いので、炭火直火の厨房設備のグリスフィルター
として用いても、寿命が長い。
【0032】本発明の酸化皮膜を有する発泡金属は空孔
率が90〜98%、単位長さ(1インチ)あたりのポア
数が6〜30であることが好ましい。空孔率が小さい
と、排気の吸込み流量が少なくなるので大容量の設備を
必要とする。酸化被膜を有する発泡金属の場合、三次元
網状構造の骨格を薄くすることが出来るので空孔率を大
きくすることが出来る。空孔率が90%以下では従来の
セラミックス製と同じ程度であり98%以上になると強
度が低下する。
【0033】本発明の酸化被膜を有する発泡金属は、縦
250〜500mm、横500mmの板状のもの等任意
のものを製造することができる。厚さTは取扱い上の強
度、油除去率、圧力損失等を考慮すると6〜30mmの
ものが好ましい。空孔の分布が異なる2種類の発泡樹脂
を張り合わせ、これを用いて本発明の酸化被膜を有する
発泡金属を製造すると、表面と裏面で空孔の分布が異な
る酸化皮膜を有する発泡金属を容易に製造する事ができ
る。即ち厚さTが25mmの板状の酸化皮膜を有する発
泡金属において、例えば厚さ15mmはポア数が10で
あり、残り10mmはポア数が25である酸化被膜を有
する発泡金属もこの方法によって容易に製造することが
できる。
【0034】本発明者等の知見によると、グリスフィル
ター用の酸化皮膜を有する発泡金属は、厚さTが6〜3
0mmであって、厚さTと単位長さ(1インチ)あたり
のポア数Pとの積が180〜350のものが好ましい。
(T)×(P)が180未満では油の回収率が不十分であ
り、350超では通気抵抗が大きく目塞り等も発生し易
い。
【0035】本発明の酸化皮膜を有する発泡金属は、金
枠に納めて、排気装置内に容易に取りつけることができ
る。この際、酸化皮膜を有する発泡金属の表面にあるい
は表面と裏面に更にステンレス鋼製のエキスパンドメタ
ルまたはパンチングメタルを配することが好ましい。金
枠とエキスパンドメタルまたはパンチングメタルで保護
された酸化皮膜を有する発泡金属は、使用時の損傷がな
く、くり返し使用のための清掃を簡易に行うことができ
る。
【0036】
【実施例】発泡樹脂として空孔の大きさや分布が異なる
板状のポリウレタンフォームを用い、水溶性フェノール
樹脂と金属Ni粉末(平均粒径10μm)からなるスラ
リーを含浸させた後、湿潤水素気流中で還元焼成し、前
記発泡樹脂および有機溶媒を除去して発泡金属を製作
し、更にこの発泡金属に560℃で過剰酸素が20%の
燃焼ガスを1時間強制的に通過させて、表2の番号1〜
8の酸化被膜を有する発泡金属(500×500×Tm
m)を得た。
【0037】表2の番号11は番号1〜8と同じ方法で
製作した発泡金属に、更に水ガラスを塗着してSiO2
の酸化物被膜を形成したもので、番号12は同じ方法で
製作した発泡金属にAl23の酸化物被膜を形成したも
のである。また、板状のポリウレタンフォームにグラフ
ァイトを塗着したのちNiメッキを施し、湿潤水素気流
中で還元焼成し、ウレタンフォームを除去して発泡金属
を製作し、更にこの発泡金属に560℃で過剰酸素が2
0%の燃焼ガスを1時間強制的に通過させて、表2の番
号9,10の酸化被膜を有する発泡金属(500×50
0×約25mm)を得た。
【0038】
【表2】
【0039】これ等にステンレスの金枠をとりつけ、厨
房設備に付属する天蓋および排気ダクトの検査基準に準
じて、本発明のグリスフィルターの性能試験を行った。
その結果を表2に併せ示した。
【0040】表2の番号1〜12の各グリスフィルター
を、炭火直火の調理に用いる厨房設備に約1年間使用し
た後で、損耗状況を目視検査した。表面に酸化物被膜を
有しない従来の三次元網状構造のNi製のグリスフィル
ターは、同様の条件で使用すると三次元網状構造の骨格
がやせた孔や損耗した孔が観察されるが、本発明の各グ
リスフィルターには何れにも、そのような欠陥は全く観
察されなかった。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明のグリスフィルター
は、金属製であるので表2の如くセラミック製と比べ耐
衝撃、耐アルカリ、耐熱衝撃などの耐久性に優れてい
る。また、取り付けや交換および運搬などの取扱いが容
易となる。さらに、空孔率の大きい三次元網状構造であ
ることから、空気透過性に優れ、且つ油分や塵埃等の除
去率にも優れた特徴を持つ。表2の番号1〜12に示し
た本発明のグリスフィルターは炭火直火の調理に用いる
業務用の厨房設備に、長期間に亘って使用しても、グリ
スフィルターには欠陥は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】グリスフィルターの説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 孝 富山県高岡市吉久1−1−1 日本重化 学工業株式会社高岡事業所内 (72)発明者 坂井 一夫 東京都中央区日本橋小網町8−4 日本 重化学工業株式会社内 (72)発明者 五十嵐 公一 富山県高岡市吉久1−1−1 日本重化 学工業株式会社高岡事業所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 39/00 - 39/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨房設備の排気中の油脂および塵埃等を排
    気ダクトに入る前に分離除去するためのグリスフィルタ
    ーにおいて、当該フィルターは、表面に酸化物被膜を有
    する三次元網状構造のNiあるいはNi合金の金属多孔
    体により形成されてなることを特徴とするグリスフィル
    ター。
  2. 【請求項2】酸化物被膜はNiOの被膜である、請求項
    1に記載のグリスフィルター。
  3. 【請求項3】酸化物被膜は、SiO2,Al23,Ca
    Oの1種あるいは2種以上よりなる被膜である、請求項
    1に記載のグリスフィルター。
  4. 【請求項4】発泡樹脂の骨格にNiあるいはNi酸化物
    あるいは更に合金成分を含有するスラリーを塗着し、焼
    成して製造した三次元網状構造のNiあるいはNi合金
    の金属多孔体を、更に300℃〜1000℃の酸化性雰
    囲気で30分〜2時間焼鈍して表面にNiOの酸化物被
    膜を形成することを特徴とするグリスフィルターの製造
    方法。
  5. 【請求項5】発泡樹脂の骨格にNiめっきを施し、焼成
    して製造した三次元網状構造のNiの金属多孔体を、更
    に300℃〜1000℃の酸化性雰囲気で30分〜2時
    間焼鈍して表面にNiOの酸化物被膜を形成することを
    特徴とするグリスフィルターの製造方法。
  6. 【請求項6】発泡樹脂の骨格にNiあるいはNi酸化物
    あるいは更に合金成分を含有するスラリーを塗着し、焼
    成して製造した三次元網状構造のNiあるいはNi合金
    の金属多孔体に、更にSiO2,Al23,CaOの1
    種あるいは2種以上よりなるスラリーを塗着し乾燥し必
    要に応じて更に焼成することを特徴とするグリスフィル
    ターの製造方法。
  7. 【請求項7】発泡樹脂の骨格にNiめっきを施し、焼成
    して製造した三次元網状構造のNiの金属多孔体に、更
    にSiO2,Al23,CaOの1種あるいは2種以上
    よりなるスラリーを塗着し乾燥し必要に応じて更に焼成
    することを特徴とするグリスフィルターの製造方法。
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