JP3302366B2 - ゲスターゲン作用を有する19,11−架橋した4−エストレン - Google Patents

ゲスターゲン作用を有する19,11−架橋した4−エストレン

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JP3302366B2 JP50962494A JP50962494A JP3302366B2 JP 3302366 B2 JP3302366 B2 JP 3302366B2 JP 50962494 A JP50962494 A JP 50962494A JP 50962494 A JP50962494 A JP 50962494A JP 3302366 B2 JP3302366 B2 JP 3302366B2
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ロルフ クラッテンマッヒャー,
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    • A61P5/24Drugs for disorders of the endocrine system of the sex hormones
    • A61P5/34Gestagens

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式I: 〔式中、 Wは、酸素原子、ヒドロキシイミノ基>N〜OHまたは2
個の水素原子を表わし、 R1およびR2は、それぞれ水素原子を表わすかまたは一緒
になって付加的な結合を表わすかまたはα−位のメチレ
ン橋を表わし、 R6aおよびR6bは、水素原子を表わすかまたは一緒になっ
てメチレン基を表わすかまたは6位の炭素原子と一緒に
なって形成された3員環(但し、R7は、前記の場合に水
素原子を表わす)を表わすかまたは R6aは、水素原子またはフッ素原子、塩素原子、臭素原
子またはヨウ素原子を表わすかまたは4個までの炭素原
子を有する直鎖状または分枝鎖状の飽和したα−または
β−位のアルキル基(但しこの場合、R6bおよびR7は、
それぞれ水素原子を表わすかまたは一緒になって付加的
な結合を表わす)を表わすかまたは R6bおよびR7は、一緒になってα−またはβ−位のメチ
レン橋(但しこの場合、R6aは、水素原子を表わす)を
表わし、 R7は、4個までの炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖
状のα−またはβ−位のアルキル基を表わすかまたはチ
オ基−SR20(但し、R20は、水素原子を表わすかまたは
1〜4個の炭素原子を有するアルカノイル基を表わす)
を表わし、 R14、R15およびR16は、それぞれ水素原子を表わすかま
たは R14は、α−位の水素原子を表わし並びにR15およびR16
は、一緒になって付加的な結合を表わすかまたはα−ま
たはβ−位のメチレン橋を表わすかまたはR14およびR15
は、それぞれ水素原子を表わし並びにR16は、α−また
はβ−位のC1〜C4アルキル基を表わすかまたはR16は、
17αと一緒になってα−位のメチレン橋を表わし、R
17βと一緒になって基 を表わし、 R16は、水素原子を表わし並びにR14およびR15は、一緒
になって付加的な結合を表わし、 R11、R11'およびR19は、それぞれ水素原子を表わすか
またはR11は、α−位の水素原子を表わし、R11'および
R19は、一緒になって付加的な結合を表わすかまたはR19
は、水素原子を表わし、R11およびR11'は、一緒になっ
て付加的な結合を表わし、 R17β/R17αは、−OR21/−(CH2−A −OR21/−(CH2−C≡C−B −OR21/−(CH2−CH=CH−(C
H2−D −OR21/−HC=C=CEG −OR21/−CF3 を表わすかまたはR17β/R17αは、一緒になって を表わし、但し、 R21およびR23は、水素原子、C1〜C4アルキル基またはC1
〜C4アルカノイル基の意味を表わし、 R22は、C1〜C3アルキル基の意味を表わし、 Aは、水素原子、シアノ基、−COOR24または−OR25(但
し、R24は、C1〜C4アルキル基を表わし、R25は、水素原
子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルカノイル基を表
わす)の意味を表わし、 Bは、水素原子、C1〜C4アルキル基、C2またはC3アルキ
ニル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素
原子の意味を表わすかもしくはアルキル部分、アルコキ
シ部分またはアルカノイルオキシ部分にそれぞれ1〜4
個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、アルコキ
シアルキル基またはアルカノイルオキシアルキル基の意
味を表わし、 Dは、水素原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルコキシ基ま
たはC1〜C4アルカノイルオキシ基の意味を有し、 EおよびGは、水素原子またはC1〜C3アルキル基の意味
を表わし、 nは、0、1、2、3または4の意味を表わし、 mは、0、1または2の意味を表わし、 pは、0または1の意味を表わし、 kは、0、1、2または3の意味を表わし、 R18は、水素原子またはメチル基を表わす〕 で示される19,11−架橋した4−エストレンに関する。
有利に本発明によれば、一般式I〔但し、 Wは、酸素原子または2個の水素原子を表わし、 R6aおよびR6bは、それぞれ水素原子を表わすかまたは6
位の炭素原子と一緒になって形成された3員環を表わす
かまたは R6aは、塩素原子または臭素原子を表わすかまたは直鎖
状の飽和α−またはβ−位のC1〜C4アルキル基を表わす
かまたは R6bおよびR7は、一緒になってβ−位のメチレン橋を表
わすかまたは一緒になって付加的な二重結合を表わすか
または R7は、4個までの炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖
状の飽和α−またはβ−位のアルキル基を表わし、 R14、R15およびR16は、それぞれ水素原子を表わすかま
たは R14は、α−位の水素原子を表わし並びにR15および R16は、一緒になって付加的な結合を表わすかまたはβ
−位のメチレン橋を表わし、 R17β/R17αは、−OH/−CH3、 −OC(O)CH3/−CH3; −OH/−C≡CH、 −OC(O)CH3/−C≡CH; −OH/−C≡C−CH3、 −OC(O)CH3/−C≡C−CH3; −C(O)CH3/−OC(O)CH3 を表わし、 並びに他の置換基は、全て式I中に記載された意味を有
していてもよい〕の化合物である。
以下に記載された化合物は、本発明によれば殊に有利
である: 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20
−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−ジエン−3,
20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メチ
ル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6
−ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6α−メ
チル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4
−エン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−クロル−9,11α−ジヒド
ロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6
−ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−クロル−1β,2β,9,11
α−テトラヒドロ−3'H−シクロプロパ[1,2][6"H]
ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−ジエン−
3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−4',5',9,11α−テトラヒドロ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エ
ン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−メチル−4',5',9,11α−
テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレ
グナ−4,6−ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−クロル−1β,2β,4",
5",9,11α−ヘキサヒドロ−3'H−シクロプロパ[1,2]
[6"H]ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−
ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−5',6'−ジヒドロ−9H−ベン
ゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−
ジオン; 17−(アセチルオキシ)−5',6'−ジヒドロ−6−メチ
ル−9H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−
ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプレグン−4−
エン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メチ
ル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプ
レグナ−4,6−ジエン−3,20−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17−メチル−6'H−ベンゾ[10,9,1
1]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−ジオン; 3',9,11α,16β−テトラヒドロシクロプロパ[16,17]
[6H]ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エ
ン−3,20−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17−メチル−6'H−ベンゾ[10,9,1
1]−18a−ホモ−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−
ジオン; 3',9,11α,16β−テトラヒドロシクロプロパ[16,17]
[6H]ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプレグ
ン−4−エン−3,20−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−メチル−
6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オン 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オ
ン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
ン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1,3−
ペンタジイニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−
4−エン−3−オン; (Z)−9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−
(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−6'H−ベンゾ[1
0,9,11]エストル−4−エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒ
ドロキシプロピル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル
−4−エン−3−オン; 17β−ヒドロキシ−17α−メチル−4',5',9,11α−テト
ラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン
−3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
ン−3−オン; 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エスト
ル−4−エン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−9H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オ
ン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
ン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−
エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
トル−4−エン−3−オン; 17α−(1−ブチニル)−9,11α−ジヒドロ−17β−ヒ
ドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
ル−4−エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−(1,2−プロパジエニル)−1
7β−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ
エストル−4−エン−3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
トル−4−エン−3−オン; 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a
−ホモエストル−4−エン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−エ
ン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
ル−4−エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−ジエン−3
−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
ジエン−3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
ジエン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−9H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−ジエン−3
−オン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
ジエン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,15
−ジエン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
トラ−4,15−ジエン−3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
トラ−4,15−ジエン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,15−
ジエン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
ラ−4,15−ジエン−3−オン; 4",5",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
9,11]エストル−4−エン−17β,2"(3"H)−フラン]
−3−オン; 3",3",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
9,11]エストル−4−エン−17β,2"(5"H)−フラン]
−3,5"−ジオン; 3'''',4'''',6α,7α,9,11α,15α,16α−オクタヒドロ
スピロ[3'H,3"H−ジシクロプロパ[6,7:15,16]−[6
H]ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−17β,2''''
(5''''H)−フラン]−3,5''''−ジオン; 3'''',4'''',9',11'α,15'α、16'α−ヘキサヒドロス
ピロ[シクロプロパン−1,6'−[3H]シクロプロパン−
[15,16][6H]ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン
−17'β,2''''(5'''')−フラン]−3',5''''−ジオ
ン; 3'''',4'''',9',11'α,15'α,16'α−ヘキサヒドロスピ
ロ[シクロプロパン−1,6'−[3H]シクロプロパ[15,1
6]−[6H]ベンゾ[10,9,11]エストラ−1,4−ジエン
−17'β,2''''(5''''H)−フラン]−3',5''''−ジオ
ン; 3'''',4''',4'''',5''',6α,7α,9,11α,15α,16α−デ
カヒドロスピロ[3'H,3"H−ジシクロプロパ[6,7:15,1
6][6H]ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−17
β,2''''(5''''H)−フラン]−3,5''''−ジオン; 3",4",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−17β,2"(5")
−フラン]−3,5"−ジオン; 3'''',4'''',6α,7α,9,11α,15α,16α−オクタヒドロ
スピロ[3'H,3"H−ジシクロプロパ[6,7:15,16][6H]
−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−
17β,2''''(5''''H)−フラン]−3,5''''−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
9,11]エストル−4−エン−17β−オール; 17α−エチニル−4',5',9,11α−テトラヒドロ−6'H−
ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−17β−オー
ル; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−9H−ベンゾ[10,9,
11]エストル−4−エン−17β−オール; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
9,11]エストラ−4,15−ジエン−17β−オール; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−17β−オー
ル; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
9,11]−18a−ホモエストラ−4,15−ジエン−17β−オ
ール。
前記化合物に構造的に最も近い種類としての19,11β
−架橋ステロイドは、ドイツ連邦共和国特許出願公開第
3708942号明細書(欧州特許出願公開第0283428号明細
書)の記載から初めて明らかになった。公知化合物は、
本明細書で問題になっている化合物とは異なるが、C11
とC19との間にエステノ橋またはエタノ橋を有しておら
ず;むしろそこに双方の炭素原子が、一般に置換された
フェニレン環の2個の隣接した炭素原子によって架橋さ
れている。公知の化合物または本明細書中に記載されて
いる化合物は、ゲスターゲン受容体に対する極めて高い
親和性によって顕著である。
家ウサギ子宮ホモゲネートからの細胞質ゾルおよび参
照物質としての3H−プロゲステロンの使用下でのゲスタ
ーゲン作用に対するゲスターゲン受容体結合試験の場
合、新規化合物は、ゲスターゲン受容体に体する極めて
強力な親和性を示し、皮下投与後のラットについての妊
娠保持試験の場合に強力に作用する。
以下の表中には、ゲスターゲン受容体結合試験の場合
の競合因子(KF)が記載されている。結合力のための尺
度としての競合因子KFは、試験物質の濃度対標準物質
(プロゲステロン)の濃度の比として定義され、この場
合、双方の化合物は、プロゲステロン受容体錯体からの
3H−プロゲステロンの同じ大きさの排除を示し、その結
果、低いKF値は、大きな結合力(高い親和性)を示す
(第1表): A:9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキ
シ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−
オン; B:9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−
プロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−
エン−3−オン; C:9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキ
シ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−ジエン−
3−オン; D:9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−
プロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15
−ジエン−3−オン; E:9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキ
シ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4
−エン−3−オン; F:9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−6'H−
ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−3
−オン; G:9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキ
シ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,1
5−ジエン−3−オン; H:9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−
プロピル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
トラ−4,15−ジエン−3−オン; I:17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−
ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,2
0−ジオン; K:17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−
ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−ジエン−
3,20−ジオン; L:17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メ
チル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,
6−ジエン−3,20−ジオン。
一方で、前記の強力な結合は、公知の化合物の場合、
第一に、顕著な競合的プロゲステロン拮抗作用を生じ、
従って前記化合物は、第一に、流産の誘発、ホルモンの
不規則性に抗して、月経誘発および分娩誘発に使用する
ことができ、本発明による化合物は、驚異的なことに、
強力な薬物的有効性、即ちゲスターゲン有効性によって
顕著である。
ゲスターゲン作用は、化合物の皮下投与後のラットの
場合の公知の妊娠保持試験の場合に測定された。結果
は、第2表中にまとめられている: 従って、一般式Iの本発明による化合物は、弱いアン
ドロゲン活性だけでなく弱い抗アンドロゲン活性(解
離)の場合に極めて強力なゲスターゲン有効性を有す
る。
一般式Iの新規化合物は、そのゲスターゲン有効性に
基づいて、調製剤中で単独でかまたはエストロゲンとの
組合わせ物中で避妊に使用することができる。
避妊調製剤中での本発明による化合物の投与量は、好
ましくは、一日当たり0.01〜2mgでなければならない。
ゲスターゲン作用物質成分およびエストロゲン作用物
質成分は、避妊調製剤中で、好ましくは一緒に経口投与
される。一日量は、好ましくは1回で投薬される。
エストロゲンとしては、好ましくは合成エストロゲ
ン、例えばエチニルエストラジオール、14α,17α−エ
タノ−1,3,5(10)−エストラトリエン−3,17β−ジオ
ール(国際公開番号WO88/01275)または14α,17α−エ
タノ−1,3,5(10)−エストラトリエン−3,16α,17β−
トリオール(国際公開番号WO91/08219)が該当する。
このエストロゲンは、エチニルエストラジオール0.01
〜0.05mgに相応する量で投薬される。
また、一般式Iの新規化合物は、調製剤中で、婦人科
の障害の処置および代理療法に使用することができる。
本発明による化合物は、その有用な作用特性に基づき、
月経前の苦痛、例えば頭痛、抑うつ性の不機嫌さ、水分
貯留および乳腺痛の処置に特によく使用される。月経前
の苦痛の処置の場合の一日投与量は、約1〜20mgであ
る。
新規化合物を基礎とする製薬学的調製剤の処方は、自
体公知の方法で、作用物質を、場合によってはエストロ
ゲンとの組合わせ物中で、生薬で慣用の担持剤物質、稀
釈剤、場合によっては矯味薬等を用いて加工し、かつ望
ましい投与形に変えることによって行われる。
有利な経口投与には、殊に錠剤、糖衣剤、カプセル
剤、丸薬、懸濁液または溶液が該当する。
腸管外投与には、殊に油性溶液、例えばゴマ油、リシ
ン油および木綿種子油中の溶液が適当である。溶解度を
向上させるためには、溶剤、例えば安息香酸ベンジルま
たはベンジルアルコールを添加することができる。
また、本発明による物質を経皮系に添加することおよ
びこのことによってこの物質を経皮的に投与することは
可能である。
最終的に、この新規化合物は、ゲスターゲン成分とし
て、競合的プロゲステロン拮抗剤の付加的な使用によっ
て顕著である雌の受精率制御のための最近知られるよう
になった組成物中へ使用することもできる(H.B.Croxat
toおよびA.M.Salbatierra、Female Contraception and
Male Fertility Regulation、Runnebaum版、Rabe & Ki
esel−Vol.2、Advances in Gynecological and Obstetr
ic Research Series、Parthenon Publishing Group−19
19年、第245頁)。
投与量は、既に記載された範囲内であり。処方は、常
用のOC−調製剤の場合と同様に行うことができる。この
場合、付加的な競合的プロゲステロン拮抗剤の投与は、
逐次的に行うこともできる。
一般式Iの新規化合物は、本発明によれば、一般式I
I: 〔式中、 Kは、ケト保護基または保護されたヒドロキシ基および
水素原子を表わし、 Xは、syn位またはanti位の塩素原子または臭素原子を
表わし、 R18は、水素原子またはメチル基を表わし並びに Qは、β−位のヒドロキシ基を表わし、かつSは、α−
位の水素原子を表わすかまたはQおよびSは、一緒にな
ってケト酸素原子を表わすかまたは更にQおよびSは、
スピロ化合物を含めて式Iで記載されたR17β/R17α
換基の組合わせの1つを表わし、この場合、この置換基
の組合わせに存在するヒドロキシ基および/またはケト
基は場合によっては保護されている〕 で示される化合物を、 a)ラジカル環化によって一般式III: 〔式中、K、R18並びにQおよびSは、式IIで記載され
た意味を有する〕で示される化合物に変え、 b)引続き、Qがヒドロキシ基を表わす場合には、前記
化合物を、望ましい場合には酸化させ、 c)R11、R11'およびR19が最終的に水素原子でなけれ
ばならない場合には、19,11β−エテノ橋を水素添加す
るかまたは d)R19が最終的に水素原子を表わし並びにR11および
11'が一緒になって付加的な二重結合を表わさなけれ
ばならない場合には、19,11β−エテノ橋中の二重結合
を11−位(エキソ位)へ異性体化させ、 e)望ましい場合には、D環中へ15,16−二重結合を導
入し、前記二重結合を、 f)望ましい場合には、14,15−位へ異性体化させるか
または g)メチレン化によって、相応する15β、16β−メチレ
ン化合物に変え、 h)QおよびSが一緒になってケト酸素原子を表わす場
合には、置換基R17αまたはR17αの反応性の先駆物質
の求核性の付加反応および相応する基R21を生じる試薬
を用いる17β−ヒドロキシ基のエーテル化またはエステ
ル化によってかまたは17α−ヒドロキシ−17β−アルカ
ノイル置換型を構成し、かつ17α−ヒドロキシ基を、場
合によっては相応する基R23を生じる試薬を用いてエー
テル化するかまたはエステル化し、 i)場合によっては、不飽和C17側鎖の部分的または完
全な水素添加によっておよび j)望ましい場合には、17−スピロラクトンを形成させ
るための相応する17−(3−ヒドロキシプロピル)−も
しくは17−(4−ヒドロキシブチル)化合物の酸化によ
ってかまたは k)望ましい場合には、スピロエーテルの形成のための
相応する(Z)−17α−(3−ヒドロキシプロプ−1−
エニル)−もしくは(Z)−17α−(4−ヒドロキシブ
ト−1−エニル)−17β−ヒドロキシ化合物または側鎖
中での相応する飽和化合物の閉環反応によっておよび l)水と混合可能な溶剤中の酸処理中によってΔ−3
−ケト系(この場合、他の存在する保護基は同様に分解
され、従って、一般式Iの化合物に変わる)に変え、こ
の一般式Iの化合物を場合によっては、 m)1,2−二重結合および/または6,7−二重結合に導入
によっておよび場合によっては1個または双方の二重結
合のメチレン化によって、 n)直鎖状または分枝鎖状のα−またはβ−位のアルキ
ル基または7−位でのチオ基−SR20の導入によって、 o)6,7−二重結合のエポキシド化およびハロゲン化水
素(但し、Halは、Fa、Cl、Br、Iである)を用いるエ
ポキシドの開環および形成された7α−ヒドロキシ基の
除去によって、 p)6α−ヒドロキシメチル化および引続く脱水によっ
て6−メチレン化合物に変え、 q)6−メチレン基のエキソ−位の二重結合の異性体化
によってかまたは6−アルキル基(6−アルキル−4,6
−ジエン−3−オン)の直接導入によって、 r)6−メチンレン基の水素添加によって、一般式I
(但し、R1、R2、R14、R15、R16、R17α、R17β
R18、R11およびR19は、最終的に所望の意味を有し、R6a
は、α−メチレン基を表わし、R6bおよびR7は、それぞ
れ水素原子を表わすかまたは一緒になって付加的な結合
を表わす)の化合物に変えるかまたは s)R6aが、最終的に4個までの炭素原子を有する直鎖
状または分枝鎖状の飽和したα−またはβ−位のアルキ
ル基でなければならない場合には、5(6)へ4(5)
−二重結合を同時に異性化にながらケタール化し、5
(6)−二重結合をエポキシド化し、かつ保護された3
−ケト基を有する5,6α−エポキシドを、アルキル基中
に4個までの炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の
飽和アルキルマグネシウムハロゲン化物またはアルキル
リチウム化合物を用いて求核的に開環し、形成された5
α−ヒドロキシ−6β−アルキル化合物中の3−ケト保
護基を温和な酸性条件下に分解して相応する3−ケト−
5α−ヒドロキシ−6β−アルキル化合物にし、5α−
ヒドロキシ基の塩基性除去によってβ−位の6−アルキ
ル基を有する一般式Iの相応する3−ケト−4−エン化
合物に変えるかまたは強烈な条件下に3−ケト保護基を
分解することによってα−位の6−アルキル基を有する
一般式Iの相応する3−ケト−4−エン化合物に変え、 t)場合によっては、前記により得られた3−ケト化合
物の1つを、ヒドロキシアミン塩酸塩と、第三有アミン
の存在下に、−20℃ないし+40℃の温度で、3−ヒドロ
キシイミノ化合物(W=>N〜OH;syn−またはanti位の
OHを表わす)に変えるかまたは u)場合によっては、3−チオケタール、好ましくは3
−(1',3'−エチレンジチオ)−ケタールに変え、これ
を、還元により分解して一般式I(但し、Wは、2個の
水素原子を表わす)の化合物に変える ことによって製造される。
新しい種類の架橋を有する化合物の合成経路は、反応
式1: により示される。
反応式1の記載によれば、例えば欧州特許第0110434
号明細書および同第0127864号明細書中に記載されたエ
ポキシド1(この場合、R18は、水素原子またはメチル
基を表わし、Kは、ケタール保護基を表わす)は、プロ
パルギルマグネシウムハロゲン化物(製造は、“Synthe
sis of Acetylenes,Allenes and Cumulenes"、L.Brands
maおよびH.D.Verkruijsse、第16頁、Elsebier Scientif
ic Publishing Company、Amsterdam、Oxford、New York
(1981年)を見よ)を用いる開環によって式2の化合物
に変えられる。Kは、慣用のケタール保護基、例えばエ
チレンジオキシ基、または2,2−ジメチルプロピレン−
1,3−ジオキシ基である。また、別の慣用のケト保護基
も該当する。また、Kは、保護されたヒドロキシ基およ
び水素原子を表わしてもよく、この場合、これによって
ヒドロキシ基は、例えばメトキシメチル−、メトキシエ
チル−、テトラヒドロキシピラニル−またはシリルエー
テルとして保護される。保護基の分解および遊離ヒドロ
キシ基の酸化によって、ケト基が得られる。
次に、化合物2は、公知の方法により、三重結合の末
端部で臭素化される(H.Hofmeister、K.Annen、H.Laure
ntおよびR.Wiechert、Angew.Chem.96、第720頁(1984
年))。引続き、得られた化合物3は、水素添加もしく
は水素化物の転用によってハロゲン化ビニル4に変えら
れる。好ましくは、この反応は、ジイミド還元によって
実施される。
化合物4のラジカル環化は、相応するアリールハロゲ
ン化物の既に何度も記載された環化と同様に行われる
(例えば、E.Ottow、G.NeefおよびR.Wiechert;Angw.Che
m.101、第776頁(1989年)を見よ)。また、中間遊離基
の生成のための可能な方法については、本明細書の場
合、2つが使用される: 適当な溶剤中、例えばトルオール中でのトリアルキル
錫、好ましくはトリブチル錫との反応または有機溶剤、
例えばテトラヒドロフランと−78〜33℃の間の温度で混
合された液体アンモニア中でのリチウムとの反応。
次に、化合物5は、公知の方法で、17−ヒドロキシ官
能基の酸化によって6に変えることができる。化合物5
および6は、一般式Iの化合物の製造の際の出発生成物
である。
R11、R11'およびR19が、それぞれ水素原子である場
合には、5または6の中に存在する二重結合は、公知の
方法により水素添加されてもよい。
R19が水素原子であり並びにR11およびR11'が一緒に
なって付加的な二重結合を表わさなければならない場合
には、本来の二重結合(R11がHであり、R11'およびR
19が一緒になって付加的な結合を形成する)の異性化
は、水素を用いてかまたはシクロヘキセンの僅少量を用
いる昇温によって前処理された5%のパラジウム炭素触
媒を用いるエタノール中での化合物5または6の昇温に
よって達成される。しかしまた、この異性化は、例えば
エタノールまたはテトラヒドロフラン/エタノール混合
物中でのパラジウム炭素触媒を用いる反応もしくは水素
圧雰囲気下で、室温でまたは水素の代わりにシクロヘキ
センとの前記反応混合物の沸騰によっても達成すること
ができる。
従って、次の工程は、D環中での事情によっては望ま
しい官能性化を内容とする:15,16−二重結合(R15およ
びR16は、共通の付加的な結合を形成する)の導入は、
例えば17−ケトンの相応するエノール化合物の改善され
たサエグサ酸化(Saegusa−Oxidation)(I.ミナミ、K.
タカハシ、I.シミズ、J.ツジ;Tetrahedron42(1986年)
第2971頁;欧州特許出願公開第0299913号明細書)によ
って行われる。
場合によっては、この二重結合は14位に向けて異性化
することができる。このためには、15,16−エン−化合
物をシリカゲル/トリエチルアミンで処理する(S.Scho
lz他、Lieb.Ann.Chem.1989年、第151頁)。
R15およびR16が一緒になってβ−位のメチレン基を表
わす場合の例については、前記の基の導入が相応する1
5,16−エン−17−オン化合物とジメチルスルホキソニウ
ムメチリドとの反応によって行われる(例えば、ドイツ
連邦共和国特許第1183500号明細書、ドイツ連邦共和国
特許出願公開第2922500号明細書、欧州特許出願公開第
0−019690明細書、米国特許第4291029A号明細書、E.J.
Corey、M.Chaykovsky、J.Am.CHem.Soc.84、第867頁(19
62年)を見よ)。
行われたD−環変性後、他の工程は、まず、C−17原
子での基R17αおよびR17βの導入に関する。前記の導
入は、文献により公知の方法(例えば、J.Fried、J.A.E
dwards、“Organic Reactions in Steroid Chemistr
y"、van Nostrand Reinhold Company、1972年、第1お
よび2巻;“Terpenoids and Steroids"、Specialist P
eriodical Report、The Chemical Society、London、第
1〜2巻)と同様にして、多くの場合、C−17原子への
置換基R17αまたはR17αの反応性の前駆体の求核性の
付加反応によって実施される。
容易にエノール化可能な17−ケトン、例えば14,15−
エン化合物の場合、求核原子は、セリウム塩を添加しな
がら導入される(T.イマモト、N.タキヤナ、K.ナカム
ラ、Y.スギウラ、Tet.Lett.25、第4233頁(1984
年))。
Bについての記載された意味を有するR17αとしての
置換基C≡C−Bの導入は、その場でも形成され、かつ
17−ケトンと反応することができる金属化した化合物を
用いて行われる。金属化した化合物の形成は、例えばア
ルコールの存在下でかまたはアンモニアの存在下でのア
セチレンとアルカリ金属、殊にカリウム、ナトリウムま
たはリチウムとの反応によって行われる。しかしまた、
このアルカリ金属は、例えばメチルリチウムまたはブチ
ルリチウムの形で作用することができる。Bが臭素また
はヨウ素である化合物は、17−エチニル化合物から公知
方法で製造される(例えばH.Hofmeister、K.Annen、H.L
aurentおよびR.Wiechert、Angew.Chem.96、第720頁(19
84))。
17位での3−ヒドロキシ−1−プロピンの導入は、17
−ケトンと、プロパルギルアルコール(3−ヒドロキシ
プロピン)のジアニオン、例えばプロパルギルアルコー
ルのその場で生成したジカリウム塩またはヒドロキシ官
能基に接して保護された相応する誘導体、例えば3−
[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ]−
1−プロピンのリチウム化合物との反応によって行われ
る。
ヒドロキシプロピル化合物およびヒドロキシプロペニ
ル化合物は、ヒドロキシプロピニル誘導体から製造する
ことができる。ヒドロキシプロピル鎖の製造は、例えば
室温および標準圧力で溶剤中、例えばメタノール、エタ
ノール、テトラヒドロフランまたは酢酸エチル中で貴金
属触媒、例えば白金またはパラジウムを添加しながら水
素添加によって行われる。
側鎖中にZ−配置にされた二重結合を有する化合物の
製造は、失活された貴金属触媒、例えばアミンの存在下
での硫酸バリウム上の10%のパラジウムまたは酢酸鉛
(II)を添加しながらの炭酸カルシウム上の5%のパラ
ジウムを用いるアセチレン系三重結合の水素添加によっ
て行われる。この水素添加は、当量の水素の授受後に中
断される。
側鎖中にE−配置された二重結合を有する化合物は、
例えば液体アンモニア中のナトリウム(K.N.Cambell、
L.T.Eby、J.Am.Chem.Soc.63(1941年)、第216巻)、液
体アンモニア中のナトリウムアミドまたは低分子量アミ
ン中のリチウム(R.A.Benkeser他、J.Am.Chem.Soc.77
(1955年)、第3378頁)を用いる三重結合の還元によっ
て生じる。
また、ヒドロキシアルケンおよびヒドロキシアルカン
の導入は、17−ケトンと金属化された誘導体との反応に
よって直接行うことができる(E.J.Corey、R.H.Wollenb
erg、J.Org.Chem.40、第2265頁(1975年);H.P.On.W.Le
wis、G.Zweifel、Synthesis 1981年、第999頁;G.Gohie
z、A.Alexakis、J.F.Normant、Tet.Lett.1978年、第301
3頁;P.E.Eaton他、J.Org.Chem.37、1947年)。相同体の
ヒドロキシアルキン基、ヒドロキシアルケン基およびヒ
ドロキシアルカン基の導入は、相応する方法で可能であ
る。
17α/R17βが、 (Xは、1または2である)を表わす生成物は、17−
(3−ヒドロキシプロピル)−もしくは17−(4−ヒド
ロキシブチル)化合物から、公知の方法でジョーンズ試
薬、褐石、ジクロム酸ピリジニウム、クロロクロム酸ピ
リジニウム、クロム酸ピリジンまたはフェチゾン試薬
(Fetizon−Reagenz)を用いる酸化によって製造するこ
とができる。
17α/R17βが、 (Xは、1または2である)を表わす生成物は、相応す
る(Z)−17α−(3−ヒドロキシプロプ−1−エニ
ル)もしくは(Z)−17α−(4−ヒドロキシ−1−ブ
テニル)−17β−ヒドロキシ化合物または相応して側鎖
中で飽和した化合物の閉環反応によって製造することが
できる。飽和したスピロエーテルとの化合物は、白金ま
たはパラジウム触媒に接しての不飽和スピロエーテルの
水素添加によって製造することができる。
17α−1,2−アルクジエニル置換したステロイドは、
例えば脂肪族または脂環式エーテル中での場合によって
はテトラヒドロピラニル−エーテル、α−アルコキシエ
チルエーテル、スルホン酸アルキルまたはスルホン酸ア
リールとして保護された17α−(3−ヒドロキシ−1−
アルキン)置換された化合物と、錯体水素化物との反応
(例えば、A.Burger、J.−P.Roussel、C.Hetru、J.A.Ho
ffmannおよびB.Luu、Tetrahedron45、第155頁(1989
年);A.Claesson、L.−I.OlssonおよびC.Bogentoft、Ac
ta Chem.Scand.27、第2941頁(1973年);L.−I.Olsson
およびA.Claesson、Acta Chem.Scand.B31、第614頁(19
77年)を見よ)によってかあるいはまた別の文献により
公知の方法(例えば、ドイツ連邦共和国特許第19585333
号明細書;ドイツ連邦共和国特許出願公開第1668679号
明細書)により入手される。
トリフルオロメチル基の導入は、フッ化テトラブチル
アンモニウムの存在下での17−ケトンとトリフルオロメ
チルトリメチルシランとの反応によって達成される(R.
Krshnamurti、D.R.BellewおよびG.K.S.Prahash、J.Org.
Chem.56、第984頁(1991年)を見よ)。
17−シアンメチル側鎖の構成は、17−ケトンから、ア
セトニトリルの付加によって直接かまたはK.Ponsold
他、Z.Chem.18、(1978年)第259〜260頁の記載によるH
CNを用いるスピロエポキシドの分解によって行われる。
16,17−α−メチレン−17β−アルカノイル置換され
た化合物の合成は、文献により公知の方法により行われ
る。こうして例えば、17−ケトンから出発して、遷移金
属触媒の存在下にアルコキシビニル錫−または亜鉛化合
物とカップリングすることができるΔ16−17−ペルフル
オロスルホニルオキシ化合物を製造することができる
(例えば、M.コスギ、T.スミヤ、Y.オバラ、M.スズキ、
H.サノおよびT.ミギタ、Bull.Chem.Soc.Jpn.60、第767
頁(1987年);P.G.Ciattini、E.MoreraおよびG.Ortar、
Tetrahedron Lett.31、第1889頁(1990年)を見よ)。
カップンリング生成物の酸性加水分解は、Δ16−17−ア
セチル化合物を生じる。前記エノンは、Δ15−17−ケト
ンのシクロプロパン化のための上記方法により、トリメ
チルスルホキソニウムヨウ化物と反応させて16,17α−
メチレン−17β−アセチル化合物に変えることができる
かあるいはまたアルキル銅化合物の共役付加反応によっ
て16α−アルキル−プロゲステロン誘導体に変えること
ができる。
17αがアルキル基であり、R17βがアルカノイル基
である化合物は、例えばテトラヒドロフランと混合され
た液体アンモニア中のリチウムを用いる還元によって、
アルキルハロゲン化物を用いてアルキル化して望ましい
化合物に変えることができる17−エノレート陰イオンを
得ることにより、Δ16−17−アルカノイル化合物または
17α−ヒドロキシ−17β−アルカノイル化合物から製造
することができる(例えば、M.J.Weiss、R.E.Schaub、
G.R.Allen,Jr.、J.F.Poletto、C.Pidacks、R.B.Conrow
およびC.J.Soscia、Tetrahedron20、第357頁(1964年)
を見よ)。
17αおよびR17βが一緒になって を表わす誘導体の製造は、17−ケトンから出発して文献
により公知の方法(例えば、欧州特許出願公開第044439
51号明細書、1991年;および同第0154429号明細書;1989
年)により行われる。このためには、例えば上記のΔ16
−17−アセチル化合物の還元的アリル化によって相応す
る17α−(2−プロペニル)化合物が製造される(臭化
アリルを用いるアリル化)。次に、末端の二重結合は、
例えば9.BBN(9−ボラビシクロノナン)を用いてヒド
ロ硼素化し、酸化により後加工し、かつ更に酸化するこ
とにより相応するC3−アルデヒドに変えられるかあるい
はまたオゾン分解によってC2−アルデヒドに変えられ
る。次に、6−環−もしくは5−環スピロケトンは、ア
ルドール反応を介して製造することができる。この場
合、先ず、場合によっては公知の方法により飽和ケトン
に還元することができるα,β−不飽和ケトンが発生す
る ヒドロキシプロゲステロン置換型(17β=アセチル、
17α=ヒドロキシ)の導入または相応する相同体の17α
−ヒドロキシ−17β−アルカノイル化合物の構成は、文
献により公知の方法により行われる。この場合、17β−
シアノ−17α−ヒドロキシ化合物を介する経路が、特に
卓越している(シアンヒドリン法;特にドイツ連邦共和
国特許第3931064A1号明細書(1989年);ドイツ民主共
和国特許第147669号明細書(1981年);ドイツ連邦共和
国特許第2110140号明細書(1971年);特開昭57−06229
6−300号公報(1982年);J.C.GaseおよびL.Nedelec、Te
t.Lett.1971年、第2005頁;J.N.M.Batist、N.C.M.E.Bare
ndse、A.F.Marx、Steroids 1990年、第109頁を見よ)。
この場合、17−ケトンは、適当な溶剤系中、例えばエ
タノールまたはメタノールおよびジクロルメタン中で、
適当な(少なくとも若干塩基性の)pH値(KCNまたはNaC
NもしくはKOHまたはNaOHの添加によって調節される)
で、例えばアセトンシアンヒドリン(2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパンニトリル)との反応によって反応さ
れる。前記の反応条件下で、17β−シアノ化合物の晶出
は達成できる。次に、17α−ヒドロキシ官能基は保護さ
れ、引続き、シアノ基を、C1〜C4アルキルリチウム−、
例えばメチルリチウムまたはC1〜C4アルキルマグネシウ
ムハロゲン化物、例えばメチルマグネシウムハロゲン化
物と反応させて、次に酸性分解後に17α−ヒドロキシ−
17β−アルカノイル化合物が得られる。次に、17α−ヒ
ドロキシ−17β−アルカノイル化合物から出発して、公
知の方法で17α−アルカノイルオキシ誘導体を得ること
ができる。
更に、17α−エチニル−17β−ニトロオキシ化合物
(H.Hofmeister、K.Annen、H.LaurentおよびR.Wiecher
t、Chem.Ber.111第3086頁(1978年)を見よ)もしくは1
7α−エチニル−17β−ヒドロキシ化合物からフェニル
スルフェニルクロリドとの反応によって生成したアレン
スルホキシド(V.VanRheenenおよびK.P.Shephard、J.Or
g.Chem.44、第1582頁(1979年)を見よ)の17α−ヒド
ロキシ−17β−アセチル化合物への移行は特に卓越して
いる。
17β−アセチル−17α−フルオロ化合物は、例えば相
応する17β−アセチル−17α−ヒドロキシ化合物から、
適当な溶剤中、例えばトリクロルメタン中でのDAST(ジ
エチルアミノ硫黄三フッ化物)との反応によって製造す
ることができる。
脱水および4(5)−二重結合下での3−ケト官能基
の引続く遊離は、酸または酸性イオン交換体を用いる処
理によって行われる。この酸性の処理は、自体公知の方
法で、相応する5α−ヒドロキシ−3−ケタールを、水
と混合可能な溶剤中、例えば水性メタノール、エタノー
ルまたはアセトン中に溶解し、この溶液に、触媒量の鉱
酸またはスルホン酸、例えば塩酸、硫酸、リン酸、過塩
素酸またはp−トルオールスルホン酸または有機酸、例
えば酢酸を、存在する保護基が除去されるまでの間作用
させることによって行われる。また、0〜100℃の温度
で行われる反応は、酸性イオン交換体を用いて行うこと
もできる。この反応の経過は、分析的方法を用いて、例
えば除去された試料の薄層クロマトグラフィー処理によ
って行うことができる。
次の工程は、通常、基R6a、R6b、R7、R1およびR2の構
成である。
1,2−二重結合および6,7−二重結合に存在する最終化
合物または双方の二重結合が互いに望ましいものである
相応する中間生成物のために、3−ケトン(Wは、酸素
である)から出発して、原理的に2,6−二臭素化および
引続く除去を介して双方の二重結合の導入を同時に行う
ことができる(例えば、ドイツ連邦共和国特許第111926
6号明細書を見よ)。しかしながらしばしば、分子中で
の別の官能基に基づいて双方の二重結合を互いに導入す
ることは必要である。この場合、通常、先ず、6,7−二
重結合の導入が行われる。前記の導入は、ジエノールエ
ーテル臭素化および引続く臭化水素分離により達成され
る(例えば、J.Fried、J.A.Edwards、Organic Reaction
s in Steroid Chemistry、Nostrand Reinhold Company
刊1972年、第265〜374頁を見よ)。
このジエノールエーテル臭素化は、例えばSteroids
1、233中の方法と同様にして行うことができる。臭化水
素分離は、非プロトン性溶剤中、例えばジメチルホルム
アミド中の塩基性の薬剤、例えばLiBrまたはLiCO3を用
いる6−臭素化合物の加熱によって、50〜120℃で達成
されるかあるいはまたコリジンまたはルチジン中の6−
臭素化合物を加熱することによって達成される。
1,2−二重結合の導入は、それぞれ望ましい最終化合
物に応じて、直接、6,7−二重結合の導入後あるいはま
た後の中間段階で行うことができる。前記の脱水は、好
ましくは化学的または微生物学的経路で文献により公知
の方法により達成される(例えば、ドイツ連邦共和国特
許第3402329A1号明細書および欧州特許出願公開第01501
57号明細書)。
化学的脱水は、適当な溶剤中、例えばジオキサン、第
三ブタノール、テトラヒドロフラン、トルオール、ベン
ゾールもしくは前記溶剤の混合物中の、例えば二酸化セ
レン、2,3−ジクロル−5,6−ジシアノベンゾキノン、ク
ロルアニル、三酢酸タリウムまたは四酢酸鉛を用いる昇
温によって行われる。
あるいはまた、1,2−二重結合の導入は、3−ケトン
の相応するエノール化合物の改善されたサエグサ酸化
(I.ミナミ、K.タカハシ、I.シミズ、J.ツジ;Tetrahedr
on42(1986年)第2971頁;欧州特許出願公開第0299913
号明細書)によっても行うことができる。
1,2α−メチレン官能基を有する化合物は、1,2−不飽
和化合物から、15,16β−メチレン化合物(上記のも
の)の製造と同様にしてジメチルスルホキソニウムエチ
ル化物との反応によって製造される。この場合、1,2−
メチレン官能基の選択的な導入は、4,6−ジエン−3−
オン単位の存在下でも可能である(例えば、ドイツ連邦
共和国特許第1183500号明細書を見よ)。
6,7−メチレン官能基を有する化合物のために、前記
の導入は、同様にジエノンからジメチルスルホキソニウ
ムエチル化物との反応によって行われ、この場合、この
反応では、確かにα−異性体およびβ−異性体の混合物
が生じ(この割合は、使用された支持体に左右され、約
1:1である)、該異性体は、例えばカラムクロマトグラ
フィーにより分離することができる。
アルキル基またはSR20(但し、R20は、前記の意味を
有する)に等しいR7を有する化合物は、4,6−ジエン−
3−オン化合物から、公知の方法による1,6−付加反応
によって製造される(J.Fried、J.A.Edwards:“Organic
Reactions in Steroid Chemistry"、Nostrand Reinhol
d Company刊1972年、第75〜82頁;およびA.ホソミ、H.
サクライ、J.Am.Chem.Soc.99(1977年)、第1673頁)。
この場合、7−アルキル官能基の導入は、通常、ジア
ルキル銅リチウム化合物を介して行われる。SR20基の導
入は、チオ酢酸の1,6−付加反応によって行われる。こ
の場合、立体異性体の通常の混合物が発生し、この場
合、チオ酢酸付加反応の場合の前記反応の影響は、ルイ
ス酸、例えば溶剤としてのテトラヒドロフラン中のエー
テル酸三フッ化硼素の添加によって7α−異性体の著し
い増加を生じる。
R6aが塩素原子を表わし、R6bおよびR7が一緒になって
付加的な結合を形成する化合物は、同様に4,6−ジエン
−3−オン化合物から出発して製造される。このために
は、先ず、6,7−二重結合が、有機過酸、例えば塩化メ
チレン中のメタ−クロル過安息香酸の使用下に、場合に
よっては炭酸水素ナトリウム溶液の存在下にエポキシド
化される(W.Adam他、J.Org.Chem.38(1973年)、第226
9頁を見よ)。前記エポキシドの開環および第一に形成
された7α−ヒドロキシ基の除去は、例えば氷酢酸中の
塩化水素を用いる反応によって行われる(特にドイツ連
邦共和国特許出願公開第1158966号明細書および同第400
6165号明細書を見よ)。
あるいはまた、双方の反応を、エポキシドを、先ず、
例えば溶剤中、例えば酢酸中のアルカリ金属ハロゲン化
物(例えば、LiCl)を用いて求核的に開環させ、次に、
形成された7α−ヒドロキシ基を、逃出基(例えば、メ
シレートまたはトシレート)への変化後に除去すること
によって順次実施することもできる。
6−メチレン基の導入は、例えば3−アミノ−3,5−
ジエン誘導体から出発して、アルコール系溶液中のホル
マリンを用いる反応によって、6α−ヒドロキシメチル
基の形成および例えばジオキサン/水中の塩酸を用いる
酸性脱水しながら行うことができる。あるいはまた、こ
の脱水を、先ず、逃出基を導入し、次に、除去する方法
で行うこともできる。逃出基としては、例えばメシレー
ト、トシレートまたは安息香酸塩が適している(ドイツ
連邦共和国特許第34020329A1号明細書;欧州特許出願公
開第0150157号明細書;米国特許第4584288(86)号明細
書;K.Nickisch他、J.Med.CHem.34、第2464頁(1991年)
を見よ)。
6−メチレン化合物の導入のためのもう1つの方法
は、適当な溶剤中、例えばクロロホルム中の例えばオキ
シ塩化燐または五塩化燐を用いての酢酸ナトリウムの存
在下での4(5)−不飽和3−ケトンと、ホルムアルデ
ヒドのアセタールとの直接反応である(K.Annen、H.Hof
meister、H.LaurentおよびR.Wiechert、Synthesis 1998
2年、第34頁を見よ)。
6−メチレン化合物は、一般式(但し、R6aは、メチ
ル基に等しく、R6bおよびR7は共通の付加的な結合を形
成する)の化合物の製造のために使用することができ
る。
このためには、二重結合の異性化が、水を用いてかま
たは僅少量のシクロヘキセンを用いる昇温によって前処
理された5%のパラジウム炭素触媒を用いるエタノール
中の6−メチレン化合物の昇温によって達成されるD.Bu
rn他によりTetrahedron21(1965年)第1619頁に記載さ
れた方法を使用することができる。また、この異性化
は、反応混合物に僅少量のシクロヘキセンが添加される
場合には、前処理されていない触媒を用いても行われ
る。水素添加された生成物の僅少の含量の出現は、酢酸
ナトリウムの過剰量の添加によって阻止することができ
る。
あるいはまた、6−メチル−4,6−ジエン−3−オン
誘導体の製造は、直接行うことができる(K.Annen、H.H
ofmeister、H.LaurentおよびR.Wiechert、Lieb Ann.198
3年、第712頁を見よ)。
R6aがα−メチル官能基を表わす化合物は、6−メチ
レン化合物から、適当な条件下での水素添加によって製
造することができる。最良の成果(エキソ−メチレン官
能基の選択的水素添加)は、転移水素添加(Transfer−
Hydrierung)によって達成される(E.A.Brande、R.P.Li
nsteadおよびP.W.D.Mitchell、J.Chem.Soc.3578(1954
年))。6−メチレン誘導体を、適当な溶剤中、例えば
エタノール中で、水素供給体、例えばシクロヘキセンの
存在下に加熱する場合には、極めて良好な収量で6α−
メチレン誘導体が得られる。6β−メチル化合物の僅少
の含量は、酸により異性化することができる(例えば、
D.Burn、D.N.KirkおよびV.Petrow、Tetrahedron、(196
5年)、第1619頁を見よ)。
また、6β−アルキル化合物の意図された製造は可能
である。このためには、4(5)−不飽和3−ケトン
は、例えばエチレングリコール、ジクロルメタン中のオ
ルト蟻酸トリメチルと、酸(例えばp−トルオールスル
ホン酸)の触媒量の存在下に反応させて相応する3−ケ
タールに変えられる。前記のケタール化の間に、二重結
合が5(6)−位に異性化する。前記の5(6)−二重
結合の選択的エポキシド化は、例えば適当な溶剤中、例
えばジクロルメタン中の有機過酸の使用によって達成さ
れる。また、このために、エポキシド化は、例えばヘキ
サクロルアセトンまたは3−ニトロトリフルオロアセト
フェノンの存在下に過酸化水素を用いても行うことがで
きる。次に、形成された5,6α−エポキシドは、例えば
アルキルマグネシウムハロゲン化物またはアルキルリチ
ウム化合物を使用しながら、軸方向に開環することがで
きる。こうして5α−ヒドロキシ−6β−アルキル化合
物が得られる。3−ケト保護基の分解は、5α−ヒドロ
キシ官能基を保持しながら、温度な酸性条件下(0℃で
酢酸または4nの塩酸)での処理によって行うことができ
る。例えば、稀釈された苛性ソーダ水溶液を用いる5α
−ヒドロキシ官能基の除去は、β−位の6−アルキル基
を有する3−ケト−4−エン化合物を生じる。また、こ
のために、ケタール分解は。強烈な条件下(塩酸水溶液
または別の強酸)で相応する6α−アルキル化合物を生
じる。
酸素原子の意味でのWを有する一般式Iの得られた化
合物は、望ましい場合には、ヒドロキシルアミン塩酸塩
との反応によって第三アミンの存在下に−20ないし+40
℃の間の温度でオキシムに変えることができる(>N〜
OHの意味でのXを有する一般式I、この場合、ヒドロキ
シ基は、syn−またはanti位であってもよい)。
2個の水素原子の意味でのWを有する一般式Iの最終
生成物のための3−オキソ基の除去は、例えばドイツ連
邦共和国特許出願公開第2805490号明細書中に記載され
た方法により、チオケタールの還元的分解によって行う
ことができる。
本発明の対象には、一般式III': 〔式中、 Kは、ケト保護基または保護されたヒドロキシ基および
水素原子を表わし、 R11'およびR19は、一緒になって付加的な結合を表わ
し、R11は、α−位の水素原子を表わすかまたはR19は、
水素原子を表わし、R11およびR11'は、一緒になって付
加的な結合を表わすかまたはR11、R11'およびR19は、
それぞれ水素原子を表わし、 R14、R15およびR16は、これらについての式I中で記載
された置換基を表わし、 R18は、水素原子を表わすかまたはメチル基を表わし並
びに Qは、β−位のヒドロキシ基を表わし、Sは、α−位の
水素原子を表わすかまたはQおよびSは、一緒になって
ケト酸素原子を表わすかまたは更にQおよびSは、スピ
ロ化合物を含めた式I中で記載されたR17β/R17α置換
基の組合わせ物の1つを表わし、この場合、該組合わせ
物中に存在するヒドロキシ基および/またはケト基は場
合によって保護されている〕 で示される中間化合物も属している。
前記化合物は、既に環化反応を通過し、かつ17位で、
なお本来のヒドロキシ基を有し、既にケト基または最終
的なR17α/R17β置換基型を有していることができる。
以下の実施例は、本発明の詳細な説明に有用である: 実施例: 一般的な注意事項: I)全ての試験は、保護ガス雰囲気(アルゴン)下に実
施する II)別記されない限り、実験の方法は、以下のようにし
て行われる: 反応溶液を、飽和塩化ナトリウム水溶液(A)、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(B)または飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(C)に注ぎ込む。引続き、酢酸エチルで数
回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化アンモニウム水
溶液(D)または飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(E)
並びに飽和塩化ナトリウム水溶液(F)で洗浄し、かつ
硫酸ナトリウムにより乾燥させる。この後、濾過し、か
つ真空中で濃縮する。
III)別記されない限り、得られた粗製生成物を、シリ
カゲルによるカラムクロマトグラフィー処理によってヘ
キサン/酢酸エチルからなる混合物を用いて精製する。
IV)一般的方法: 1)場合によって5α−ヒドロキシ基の除去を用いるC
−3−ケタールの分解並びに17α−側鎖中に事情により
存在するテトラヒドロピラニル保護基の分解: 出発物質5ミリモルおよび4規定の塩酸5mlを、アセ
トン60ml中に溶解する。室温で1時間撹拌し並びに40℃
で30分間撹拌する。引続く水による後加工(A、E、
F)および精製により、相応する3−ケトンが生じる。
2)C−17でのエチニル側鎖、プロピニル側鎖または1
−ブチニル側鎖の付加: 無水テトラヒドロフラン100mlを、0℃で30分間エチ
ンガスまたはプロピンガスで飽和させ;1−ブチニル側鎖
の付加のために、テトラヒドロフラン100ml中の1−ブ
テン5g導入する。引続き、ヘキサン中のn−ブチルリチ
ウムの1.6モルの溶液31mlを添加し、かつ0℃で30分間
撹拌する。この後、無水テトラヒドロフラン中の相応す
る出発物質(5ミリモル)の溶液を添加する。0℃で1
時間撹拌し、次に水により後加工する(C、F)。
3)三酸化クロム/ピリジンを用いる酸化: ジクロルメタン80ml中のピリジン10mlに0℃で三酸化
クロム30ミリモルを添加する。0℃で30分間撹拌し、次
に、0℃でジクロルメタン15ml中の出発物質5ミリモル
を添加する。引続き、0℃で1時間撹拌する。この後、
この反応溶液を傾瀉し、かつ残分をジクロルメタンで3
回洗浄する。合わせた有機相を、5%の水酸化ナトリウ
ム水溶液で2回洗浄し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1
回洗浄し、硫酸ナトリウムにより乾燥させる。この後、
濾過し、かつ真空中で濃縮する。
4)シリルエノールエーテル形成および引続くサエグサ
酸化を経る、飽和した17−ケトンからの15(16)−二重
結合の導入 a)シリルエノールエーテルの製造: 無水テトラヒドロフラン100mlおよびヘキサン中のn
−ブチルリチウムの1.5モルの溶液9ml中のジイソプロピ
ルアミン15ミリモルから、−30℃でリチウムジイソプロ
ピルアミドを得る。この後、無水テトラヒドロフラン50
ml中のそれぞれの17−ケトン5ミリモルの溶液を添加
し、かつ−30℃で1時間撹拌する。引続き、トリメチル
クロルシラン17ミリモルを添加する。この後、この反応
混合物を室温にし、かつ1時間撹拌する。水による後加
工(B、D、F)によって、相応するシリルエノールエ
ーテルが得られる。
b)15(16)−二重結合の導入: a)で記載されたシリルエノールエーテル5ミリモル
を、アセトニトリル60ml中に溶解する。酢酸パラジウム
(II)5.5ミリモルを添加し、かつ室温で8時間撹拌す
る。引続き、この反応溶液をCeliteを介して濾過し、か
つ真空中で濃縮する。
例 1 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−メチル−
6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オン a)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−19−エチニル−5a−アンドロスト−9
(11)−エン−5,17β−ジオール 無水ジエチルエーテル700ml中のマグネシウム片48.6g
の懸濁液に、塩化水銀(II)3gを添加する。30分間撹拌
し、次に0℃に冷却する。引続き先ず、3−ブロムプロ
ピン7.5mlを添加する。反応の開始(温度上昇)後に、
−5℃に冷却する。次に、更に3−ブロムプロピン67.5
mlを、内部温度が0℃を超えないような程度の速度で滴
加する。完全な添加後に、0℃で30分間撹拌し、次に、
無水テトラヒドロフラン300ml中の3,3−[2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−5,10α−
エポキシ−5α−エストル−9(11)−エン−17β−オ
ール50gの溶液を緩徐に滴加する。0℃で1時間撹拌
し、次に、過剰量のマグネシウムを傾瀉する。引続き、
飽和塩化アンモニウム水溶液500mlを注意深く添加し、
かつ1時間室温で撹拌する(著しいガス発生)。この
後、水により後加工する(F)。ジイソプロピルエーテ
ルからの粗製生成物の再結晶化後に、1.a)45.2gが得ら
れる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.42ppm m(1H,H−11);4.40
s(1H,OH);3.75dd(J=14,7.5Hz,1H,H−17);3.40〜
3.60m(4H,ケタール);1.93t(J=1.5Hz,1H,エチン);
0.99s(3H,Me−ケタール);0.92s(3H,Me−ケタール);
0.76s(3H,C−18) b)19−(ブロムエチニル)−3,3−[2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−5α−アンド
ロスト−9(11)−エン−5,17β−ジオール 1a)で記載された物質45gを、アセトン750ml中に溶解
する。硝酸銀1.85gおよびN−ブロモスクシンイミド23.
3gを添加する。引続き、20分間室温で撹拌する。水によ
る後加工(B、F)により、1b)52.5gが生じ、これを
精製せずに次の工程に使用する。
c)19−(2−ブロムエチル)−3,3−[2,2−ジメチル
−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−5α−アン
ドロスト−9(11)−エン−5,17β−ジオール 1b)で記載された物質52.5gを、テトラヒドロフラン
と水(1:1)とからなる混合物1000ml中に溶解する。p
−トルオールスルホン酸ヒドラジド79gおよび酢酸ナト
リウム52gを添加する。引続き、4時間還流下に沸騰さ
せる。水による後加工(B、F)並びに精製により、1
c)36.9gが白色フォームとして生じる。1 H−NMR(CDCl3):δ=6.18ppm m(1H,ビニル);5.8
5m(1H,ビニル);5.43m(1H,H−11);4.40s(1H,OH);
3.73dd(J=14,7.5Hz,1H,H−17);3.48〜3.58m(4H,ケ
タール);1.00(3H,Me−ケタール);0.98s(3H,Me−ケ
タール);0.70s(3H,C−18) d)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−6'H−ベンゾ[10,9,
11]−5α−エストラン−5,17β−ジオール 水素化トリブチル錫の使用下での製造 1c)で記載された物質20gを、無水トルオール500ml中
に溶解する。水素化トリブチル錫12mlおよびアゾビスイ
ソブチロニトリル25mgを添加し、1時間還流下にUV灯を
用いる同時照射で沸騰させる。完全な反応後に、この反
応溶液を真空下に濃縮し、かつ残分をジイソプロピルエ
ーテルからの再結晶化によって精製する。1d)9.1gが白
色の結晶として得られる。ヘキサン/酢酸エチルからな
る混合物を用いるシリカゲルによる母液のカラムクロマ
トグラフィー処理によって、更に1d)3.84gが白色のフ
ォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.50ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲)5.47m(1H,湾曲);4.37s(1H,OH);3.50〜3.62m(5
H,ケタールおよびH−17);2.47m(1H,H−11);0.99s
(3H,Me−ケタール);0.98s(3H,Me−ケタール);0.80s
(3H,C−18) バーチ条件(Birchbedingungen)下での製造 濃アンモニア400mlに、−78℃でリチウム3.5gを緩徐
に添加する。完全な溶解後に、無水テトラヒドロフラン
600ml中の1c)で記載された物質5gの溶液を滴加する。
完全な添加後に、−40℃で15分間撹拌する。この後、こ
の反応溶液を、水の添加によって急冷する。アンモニア
を一晩で除去し、かつ水により後加工する(F)。後加
工後に、1d)1.9gとともに3,3−[2,2−ジメチル−1,3
−プロパンジイルビス(オキシ)]−19−エテニル−5
α−アンドロスト−9(11)−エン−5,17β−ジオール
1.6gが得られる。
1e)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−17−オン 1.1d)からの製造 一般的方法3)の記載により、1d)で記載された物質
12.9gと、三酸化クロム18.5gと、ジクロルメタン450ml
中のピリジン62mlとから、1e)11.34gが白色のフォーム
として得られる。
2.1e)の選択的な製造 1e1)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−19−エチニル−5−ヒドロキシ−5α−
アンドロスト−9(11)−エン−17−オン 一般的方法3)の記載により、1a)で記載された物質
5gを反応させる。1e1)4.82gが、白色のフォームとして
得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.43ppm dbr(J=5.5Hz,1H,H
−11);4.40s(1H,OH);3.40〜3.60m(4H,ケタール);
1.92t(J=1.5Hz,1H,エチン);1.02s(3H,C−18);0.9
5s(3H,Me−ケタール);0.91s(3H,Me−ケタール) 1e2)19−(2−ブロムエチニル)−3,3−[2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒ
ドロキシ−5α−アンドロスト−9(11)−エン−17−
オン 1b)と同様にして、1e1)で記載された物質4.82gを、
N−ブロムスクシンイミド5.5gおよび硝酸銀200mgとア
セトン100ml中で反応させる。le2)5.7gが得られ、これ
を粗製生成物として次の工程に使用する。
1e3)19−(2−ブロムエテニル)−3,3−[2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒ
ドロキシ−5α−アンドロスト−9(11)−エン−17−
オン 例1c)と同様にして、1e2)で記載された物質5.7g
を、p−トルオールスルホン酸ヒドラジド9gおよび酢酸
ナトリウム6gと、テトラヒドロフランと水(1:1)とか
らなる混合物100ml中で反応させる。精製後に、1e3)3g
が白色のフォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=6.19m(1H,ビニル);5.83m(1
H,ビニル);5.33dbr(J=5.5Hz,1H,H−11);4.40s(1
H,OH);3.45〜3.60m(4H,ケタール);1.00s(3H,C−1
8);0.95s(3H,Me−ケタール);0.82s(3H,Me−ケター
ル) 1e)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−17オン 1d)と同様にして、1e3)で記載された物質3gを、水
素化トリブチル錫3mlおよびアゾビスイソブチロニトリ
ル25mgと、無水トルオール100ml中で反応させる。精製
後に、1e)2.39gが白色のフォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.57ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.49m(1H,湾曲);4.40s(1H,OH);3.50〜3.60m
(4H,ケタール);2.53m(1H,H−11);1.00s(3H,Me−ケ
タール);0.98s(3H,Me−ケタール);0.92(3H,C−18) 1f)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−メチル−6'H
−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−5,17β−ジ
オール ジエチルエーテル中のメチルリチウムの1.6モルの溶
液13mlに、0℃でアルゴン雰囲気下に、無水テトラヒド
ロフラン20ml中の1e)で得られた化合物882mgの溶液を
添加する。0℃で2時間撹拌し、この後、水により後加
工する(C,F)。1f)845mgが白色のフォームとして得ら
れ、これを精製せずに次の工程に使用する。
1g)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−メチ
ル−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−
オン 一般的方法1)の記載により、1f)839mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、1g)594m
gが白色のフォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.6
1dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.50m(1H,湾曲);2.69m(1
H,H−11);1.23s(3H,メチル);0.95s(3H,C−19) 例 2 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オ
ン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−エチニル−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−5,17β−ジ
オール 一般的方法2)の記載により、1e)で記載された物質
1.24gおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モル
の溶液18.9ml並びにエチンガスを無水テトラヒドロフラ
ン中で反応させる。精製後に、2a)1.20gが白色のフォ
ームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.55ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);4.40s(1H,OH);3.50〜3.62m
(4H,ケタール);2.59s(1H,エチン);2.52m(1H,H−1
1);0.98s(3H,Me−ケタール);0.97s(3H,Me−ケター
ル);0.90s(3H,C−18) b)9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロ
キシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3
−オン 一般的方法1)の記載より、2a)1.2gを、アセトン中
の4規定の塩酸3mlと反応させる。酢酸エチルからの粗
製生成物の結晶化後に、2b)776ミリgが白色の結晶と
して得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.6
2dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.56m(1H,湾曲);2.67m(1
H,H−11);2.59s(1H,エチン);0.91s(3H,C−18) 例 3 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
ン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピ
ニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−
5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、1e)で記載された化合
物1gと、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モルの
溶液15.1ml並びにプロピオンガスを無水テトラヒドロフ
ラン中で反応させる。3a)1.05gが白色のフォームとし
て得られ、これを精製せずに次の工程に使用する。
3b)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1
−プロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4
−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、3a)で記載された物質
1gを、アセトン中の4規定の塩酸水溶液2.5mlと反応さ
せる。ジイソプロピルエーテルからの粗製生成物の結晶
化後に、3b)600mgが白色の結晶として得られる。
Fp=161.6℃;[α]D 20=−53.4゜(CHCl3;c=0.520)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.6
0dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.50m(1H,湾曲);2.68m(1
H,H−11);1.87s(3H,プロピン);0.90s(3H,C−18) 例 4 (Z)−9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−
(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−6'H−ベンゾ[1
0,9,11]エストル−4−エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−[3−[(テ
トラヒドロ−2−H−ピラン−2−イル)オキシ]−1
プロピニル]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エスト
ラン−5,17β−ジオール 無水テトラヒドロフラン600ml中の3−[(テトラヒ
ドロ−2−H−ピラン−2−イル)オキシ]−1−プロ
ピン17mlおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6
モルの溶液75.4mlから、0℃でアルゴン雰囲気下に有機
リチウム化合物が得られる。引続き、無水テトラヒドロ
フラン120ml中の1e)で記載された物質5gの溶液を添加
する。0℃で1時間撹拌し、次に、水により後加工する
(C,F)。精製後に、4a)5.75gが白色のフォームとして
得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.56ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);4.84m(1H,THP);4.40s(1H,O
H);4.32m(2H,CH2OTHP);3.87m(1H,THP);3.50〜3.70
m(5H,ケタールおよびTHF);2.50m(1H,H−11);0.95m
(6H,Me−ケタール);0.89s(3H,C−18) b)(Z)−9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル
−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−[3
−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ]
−1−プロペニル]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−
エストラン−5,17β−ジオール テトラヒドロフラン45ml中の4a)で記載された物質5.
4gの溶液に、硫酸バリウム上のパラジウム549mg(10%
のもの)を添加する。装置を水素雰囲気下に置き、かつ
20分間撹拌する。引続き、反応混合物をCeliteを介して
濾過し、かつ真空下に濃縮する。精製後に、4b)4.56g
が白色のフォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.73ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.55m(2H);5.47m(1H,湾曲);4.71m(1H,THP);
4.38m(2H,CH2OTHP);3.85m(1H,THP);3.50〜3.65m(5
H,ケタールおよびTHP);2.45m(1H,H−11);0.99s(3H,
Me−ケタール);0.98s(3H,Me−ケタール);0.94s(3H,
C−18) c)(Z)−9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17
α−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−6'H−ベン
ゾ[10,9,11]−エストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、4b)で記載された物質
1gを、アセトンの4規定の塩酸と反応させる。ジイソプ
ロピルエーテルからの粗製生成物の結晶化後に、4c)44
0mgが白色の結晶として得られる。
Fp=219〜221℃;[α]D 20=21.3℃(CHCl3:c=0.53
5)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.7
0m(1H);5.62dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.59m(2H);
4.26m(2H,CH2OH);2.63m(1H,H−11);1.00s(3H,C−1
8) 例 5 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒ
ドロキシプロピル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル
−4−エン−3オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−[3−[(テ
トラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ]プロピ
ル]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−5,
17β−ジオール 酢酸エチル175ml中の4b)で記載された物質3.56gの溶
液に、活性炭上のパラジウム(10%のもの)360mgを添
加する。装置を水素雰囲気下に置き、かつ室温で1時間
撹拌する。引続き、この反応混合物をCeliteを介して濾
過し、かつ真空下に濃縮する。得られた粗製生成物(3.
49g)を、精製せずに次の工程に使用する。
b)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(3
−ヒドロキシプロピル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エス
トル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、5a)3.23gを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、5b)1.5g
が白色のフォームとして得られる。
[α]D 20=−23.7゜(CHCl3;c=0.510)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.6
3dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.50m(1H,湾曲);3.60〜3.
75m(2H,CH2OH);2.68m(1H,H−11);0.96s(3H,C−1
8) 例 6 5",4",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'−ベンゾ[10,
9,11]エストル−4−エン−17β,2"(5")−フラン]
−3、5"−ジオン 一般的方法3)の記載により、5b)で記載された物質
700mg、三酸化クロム1.1gおよびジクロルメタン中のピ
リジン3.62mlを反応させる。精製後に、6)485mgが白
色のフォームとして得られる。
[α]D 20=−31.4゜(CHCl3;c=0.515)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.82ppm sbr(1H,H−4);5.5
8m(2H,湾曲);2.71m(1H,H−11);1.02s(3H,C−19) 例 7 5",4",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
9,11]エストル−4−エン−17β,2"(5")−フラン]
−3−オン 5b)で記載された化合物600mgを、ジクロルメタン40m
l中に溶解する。トリエチルアミン3.3mlを添加する。0
℃に冷却し、かつp−トルオールスルホン酸塩化物770m
gを添加する。引続き、0℃で1時間撹拌し、かつ室温
で6時間撹拌し、次に、水により後加工する(B、
F)。精製後に、7)380mgが白色のフォームとして得
られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.82ppm sbr(1H,H−4);5.6
2dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.55m(1H,湾曲);3.70〜3.
81m(2H,スピロエーテル);2.63m(1H,H−11);0.93s
(3H,C−18) Fp=127.3℃、[α]D 20=−52.3゜(CHCl3;c=0.485) 例 8 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1,3−
ペンタジイニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−
4−エン−3−オン 2b)で記載された物質700mgを、トリエチルアミン60m
l中に溶解する。この溶液を室温でプロピオンガスで飽
和させ、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム250mgおよびヨウ化銅(I)120mgを添加し、60℃に
昇温させ、かつプロピオン流を保持しながら1時間、前
記温度で撹拌する。引続き、この反応溶液をCeliteを介
して濾過し、かつ真空中で濃縮する。精製後に、8)31
1mgが白色のフォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.80ppm sbr(1H,H−4);5.5
8(2H,湾曲);2.70m(1H,H−11);1.95s(3H,ブチニ
ル);0.82s(3H,メチル) 例 9 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−ジエン−3
−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17−[(トリメチル
シリル)オキシ]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エ
ストル−16−エン−5−オール 一般的方法4a)の記載により、1e)で記載された物質
2.7gを、ジイソプロピルアミン3.2ml、ヘキサン中のn
−ブチルリチウムの1.6モルの溶液14.4mlおよび無水テ
トラヒドロフラン中のトリメチルクロルシラン4mlと反
応させる。アセトニトリルからの粗製生成物の再結晶化
後に、9a)2.5gが得られる。
b)9,11α−ジヒドロ−3,3[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−6'H
−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−15−エン−17
−オン 一般的方法4b)の記載により、9a)で記載された化合
物2.5gを、アセトニトリル中の酢酸パラジウム(II)1.
3gと反応させる。精製後に、9b)1.8gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.52ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.98dd(J=6.3Hz,1H,H−16);5.60dbr(J=10H
z,1H,湾曲);5.50m(1H,湾曲);4.47s(3H,OH);3.50〜
3.60m(4H,ケタール);2.60m(1H,H−11);1.18s(3H,C
−18);1.00s(3H,Me−ケタール);0.98s(3H,Me−ケタ
ール) c)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−エチニル−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−15−エン−5,
17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、9b)1.8g、ヘキサン中
のn−ブチルリチウムの1.6モルの溶液15ml並びに無水
テトラヒドロフラン中のエチンガスを反応させる。9c)
1.59gが得られ、これを精製せずに次の工程に使用す
る。
d)9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロ
キシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−ジエン
−3−オン 一般的方法1)の記載により、9c)1.59gを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、9d)970m
gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=6.00dbr(J=6Hz,1H,H−15);
5.72sbr(1H,H−4);5.21dd(J=6.3Hz,1H,H−16);
5.60m(2H,湾曲);2.77m(1H,H−11);2.60s(1H,エチ
ン);1.00s(3H,C−18) Fp=198℃、[α]D 20=−202.9゜(CHCl3;c=0.515) 例 10 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
ジエン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピ
ニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−15
−エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、9b)1g、ヘキサン中の
n−ブチルリチウムの1.6モルの溶液15ml並びに無水テ
トラヒドロフラン中のプロピンガスを反応させる。10
a)1gが得られ、これを精製せずに次の工程に使用す
る。
b) 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、10a)1gを、アセトン
中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、10b)610mg
が得られる。
[α]D 20=−204.2゜(CHCl3;c=0.520)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.94dbr(J=6Hz,1H,H−15);
5.72sbr(1H,H−4);5.20dd(J=6.3Hz,1H,H−16);
5.60m(2H,湾曲);2.73m(1H,H−11);1.90s(3H,プロ
ピン);0.99s(3H,C−18) 例 11 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−メチル−
6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,14−ジエン−3−
オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−14−エン−17
−オン 9b)で記載された物質2.3gを、酢酸エチルとヘキサン
(9:1)からなる混合物300ml中に溶解する。シリカゲル
180gおよびトリエチルアミン35mlを添加し、室温で2日
間撹拌する。引続き、Celiteを介して濾過し、かつ濃縮
する。11a)1.02gとともに出発物質1.15gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.65ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲));5.55m(1H,湾曲);5.52m(1H,H−15);4.40s(1
H,OH);3.50〜3.62m(4H,ケタール);3.00ddd(J=20,
3,1Hz 1H,H−16);2.80dt(J=20,1.5Hz,1H,H−16');
2.51m(1H,H−11);1.12s(3H,C−18);1.00s(3H,Me−
ケタール);0.98s(3H,Me−ケタール) b)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−メチル−6'H
−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−14−エン−5,1
7β−ジオール 無水三塩化セリウム2.5gを、無水テトラヒドロフラン
20mlに添加する。この懸濁液を1時間撹拌し、次に、0
℃に冷却し、かつ無水テトラヒドロフラン中の塩化メチ
ルマグネシウムの3モルの溶液3.34mlを添加する。0℃
で1.5時間撹拌し、次に、無水テトラヒドロフラン5ml中
の11a)で記載された物質413mgの溶液を添加する。引続
き、0℃で30分間撹拌し、次に、水により後加工する
(C、F)。精製後に、11b)170mgが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.60ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.52m(1H,湾曲);5.18m(1H,H−15);4.40s(1H,
OH);3.50〜3.62m(4H,ケタール);2.52m(1H,H−11);
2.42dtr(J=10,1Hz,1H,H−16);2.30dtr(J=20,1H
z,1H,H−16');1.22s(3H,17−メチル);1.10s(3H,C−
18);0.98s(6H,Me−ケタール) c)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−メチ
ル−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,14−ジエン−
3−オン 一般的方法1)の記載により、11b)で記載された化
合物170mgを、アセトン中の4規定の塩酸と反応させ
る。精製後に、11c)100mgが得られる。
[α]D 20=−38.0゜(CHCl3;c=0.505)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.83sbr(1H,H−4);5.68dbr
(J=10Hz,1H,湾曲);5.62m(1H,湾曲);5.18m(1H,H
−15);1.23s(3H,17−メチル);1.13s(3H,C−18) 例 12 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,14−
ジエン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピ
ニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−14
−エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、無水テトラヒドロフラ
ン30ml中のプロピンガスの飽和溶液を、ヘキサン中のn
−ブチルリチウムの1.6モルの溶液6.25mlと反応させ
る。前記溶液を、例11b)と同様にして前処理した無水
テトラヒドロフラン20ml中の無水三塩化セリウム2.5gの
懸濁液に添加する。引続き、11b)と同様にして、無水
テトラヒドロフラン中の11a)で記載された物質413mgの
溶液と反応させる。粗製生成物420mgが得られ、これを
精製せずに次の工程に使用する。
b) 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,14−
ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、12a)420mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、12b)200
mgが白色のフォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.82ppm sbr(1H,H−4);5.6
9dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.62m(1H,湾曲);5.15m(1
H,H−15);1.88s(3H,プロピン);1.15s(3H,C−18) 例 13 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20
−ジオン a)9,11α−ジヒドロ−5,17α−ジヒドロキシ−3,3−
[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス(オキ
シ)]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−
17β−カルボニトリル 1e)で記載された物質10gを、2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパンニトリル50ml中に、20%の水酸化ナトリ
ウム水溶液0.74mlと一緒に80℃で溶解する。冷却後に沈
殿した生成物を濾別し、かつジイソプロピルエーテルか
ら再結晶させる。13a)8.6gが白色の結晶として得られ
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.58ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.50m(1H,湾曲);4.60(1H,OH);3.50〜3.62m(4
H,ケタール);2.59m(1H,H−11);1.00s(3H,Me−ケタ
ール);0.97s(3H,Me−ケタール);0.96s(3H,C−18) b)9,11α−ジヒドロ−17−ヒドロキシ−6'h−ベンゾ
[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−ジ
オン ジエチルエーテル100ml中の13a)で記載された化合物
4gの溶液に、p−トルオールスルホン酸350mgおよびエ
トキシエテン8.8mlを添加する。室温で30分間撹拌し、
この後、水により後加工する(B、F)。得られた粗製
生成物を、新たにジエチルエーテル100ml中に溶解す
る。0℃に冷却し、かつジエチルエーテル中のメチルリ
チウムの1.6モルの溶液16mlを添加する。0℃で3時間
撹拌し、次に、水により後加工する(C、F)。得られ
た粗製生成物を、一般的方法1)の記載により反応させ
る。ジイソプロピルエーテル/メタノールからの結晶化
後に、13b)2.9gが白色の結晶として得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.5
5m(2H,湾曲);2.27s(3H,アセチル);0.71s(3H,C−1
8) 13c)17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H
−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−
3,20−ジオン 氷酢酸40ml中の13b)で記載された物質2.9gの懸濁液
に、0℃でトリフルオロ酢酸無水物15mlを添加する。室
温で4時間撹拌し、この後、水により後加工する(B、
F)。精製後に、13c)2.3gが得られる。
Fp=223℃、[α]D 20=−29.3゜(CHCl3;c=0.515)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.82ppm sbr(1H,H−4);5.5
6m(2H,湾曲);2.72m(1H,H−11);2.15s(3H,アセチ
ル);2.10s(3H,アセトキシ);0.70s(3H,C−18) 例 14 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−ジエン−3,
20−ジオン a)17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−3−
エトキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ
−3,5−ジエン−20−オン 13c)で記載された物質800mgと、オルト蟻酸トリエチ
ル2mlと、エタノール2mlとテトラヒドロフラン20ml中の
p−トルオールスルホン酸40mgとの混合物を、40℃で1
時間撹拌する。引続き、水により後加工する(B、
F)。得られた粗製生成物(850mg)を、精製せずに次
の工程に使用する。
b)17−(アセチルオキシ)−6β−ブロム−9,11α−
ジヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン
−4−エン−3,20−ジオン ジオキサン10ml中の14a)で記載された物質850mgの溶
液に、10%の酢酸ナトリウム水溶液4mlを添加し、引続
き、1,3−ジブロム−5,5−ジメチルヒダントイン285mg
を添加する。0℃で5分間撹拌し、この後、水により後
加工する(B、F)。精製後に、14b)600mgが得られ
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=6.02ppm sbr(1H,H−4);5.6
0m(1H,湾曲);5.52dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.05dbr
(J=4Hz,1H,H−6α);2.28m(1H,H−11);2.15s(3
H,アセチル);2.10s(3H,アセトキシ);0.79s(3H,C−1
8) c)17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H
−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−ジエン
−3,20−ジオン 14b)で記載された物質600mgと、臭化リチウム550mg
とN,N−ジメチルホルムアミド10ml中の炭酸リチウム375
mgとの混合物を、100℃で1時間撹拌する。引続き、水
により後加工する(A、F)。精製後に、14c)435mgが
得られる。
[α]D 20=−35.5゜(CHCl3;c=0.520)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.13ppm m(2H,H−6,H−
7);5.73sbr(1H,H−4);5.60m(2H,湾曲);2.79m(1
H,H−11);2.15s(3H,アセチル);2.10s(3H,アセト
ン);0.73s(3H,C−18) 例 15 17−(アセチルオキシ)−6−クロル−9,11α−ジヒド
ロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6
−ジエン−3,20−ジオン a)17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6
α,7α−エポキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノル
プレグン−4−エン−3,20−ジオン ジクロルメタン50ml中の14c)で記載された化合物2g
の溶液に、m−クロロ過安息香酸(70%のもの)1.8gを
添加する。室温で8時間撹拌する。引続き、この反応混
合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の上に注ぎ込
み、ジクロルメタンで抽出し、かつこの有機相を、飽和
チオ硫酸ナトリウム溶液並びに飽和塩化ナトリウム溶液
で洗浄する。精製により、15a)832mgが生じる。1 H−NMR(CDCl3):δ=6.20s(1H,H−4);5.55m(2H,
湾曲);3.52d(J=4Hz,1H,H−6);3.45dbr(J=4Hz,
1H,H−7);2.70m(1H,H−11);2.15s(3H,アセチル);
2.10s(3H,アセトキシ);0.73s(3H,C−18) b)17−(アセチルオキシ)−6β−クロル−9,11α−
ジヒドロ−7α−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]
−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−ジオン 氷酢酸20ml中の15a)で記載された化合物832mgの溶液
に、塩化リチウム4.8gを添加する。1.5時間撹拌し、次
に、水により後加工する(B、F)。得られた粗製生成
物(900mg)を、精製せずに次の工程に使用する。
c)17−(アセチルオキシ)−6β−クロル−9,11α−
ジヒドロ−7α−[(メチルスルホニル)オキシ]−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−
3、20−ジオン ピリジン10ml中の15b)で記載された物質900mgの溶液
に、0℃で塩化メタンスルホン酸1.2mlを添加する。室
温で2時間撹拌し、次に、この反応混合物を飽和塩化ナ
トリウム水溶液の上に注ぎ込み、かつジクロルメタンで
抽出する。この有機相を、飽和塩化ナトリウム溶液で洗
浄する。得られた粗製生成物を、精製せずに次の工程に
使用する。
d)17−(アセチルオキシ)−6−クロル−9,11α−ジ
ヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−
4,6−ジエン−3,20−ジオン N,N−ジメチルホルムアミド25ml中の15c)で記載され
た物質930mgの溶液に、無水酢酸ナトリウム3.5gを添加
する。100℃に昇温させ、かつ前記温度で1.5時間撹拌す
る。引続き、この反応混合物を氷水の上に注ぎ込む。更
に1時間撹拌し、この後、沈殿物を濾別する。この粗製
生成物の精製後に、15d)450mgが得られる。
Fp=225℃、[α]D 20=−39.2゜(CHCl3;c=0.505)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.40ppm sbr(1H,H−4);6.3
5d(J=2Hz,1H,H−7);5.60m(2H,湾曲);2,80m(1H,
H−11);2.13s(3H,アセチル);2.09(3H,アセトキ
シ);0.72s(3H,C−18) 例 16 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メチ
レン−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4
−エン−3,20−ジオン 例13cで記載された物質3gを、テトラヒドロフラン75m
l中に溶解する。エタノール7.5ml、オルト蟻酸トリエチ
ル7.5mlおよびp−トルオールスルホン酸170mgを添加す
る。引続き、40℃で1時間撹拌する。この後、N−メチ
ルアニリン2.3mlおよび37%のホルムアルデヒド水溶液
2.6mlを添加する。40℃で30分間撹拌する。引続き、室
温に冷却し、濃塩酸7.5mlを添加する。室温で更に3時
間撹拌し、かつ水により後加工する(A、E、F)。精
製後に、16)2gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=6.02ppm sbr(1H,H−4);5.5
5m(2H,湾曲);5.15m(1H,エキソ−メチレン)、5.02m
(1H,エキソ−メチレン);2.76m(1H,H−11);2.13s(3
H,アセチル);2.10s(3H,アセトキシ);0.72s(3H,C−1
8) 例 17 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6α−メ
チル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4
−エン−3,20−ジオン 16)で記載された物質2gを、エタノール30ml中に溶解
する。シクロヘキセン3mlおよび活性炭上のパラジウム
(10%)250mgを添加する。この後、1時間還流下に沸
騰させる。引続き、この反応溶液をCeliteを介して濾過
する。真空中で濃縮し、残分をアセトン30ml中に入れ、
4規定の塩酸1.4mlを添加し、かつ40℃で2.5時間撹拌す
る。水による後加工(B、F)および精製により、17)
1.1gが生じる。
Fp=248℃、[α]D 20=−39.4゜(CHCl3;c=0.510)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.90ppm sbr(1H,H−4);5.5
7m(2H,湾曲);2.73(1H,H−11);2.13s(3H,アセチ
ル);2.09s(3H,アセトキシ);1.12d(J=6Hz,3H,6α
−メチル);0.72s(3H,C−18) 例 18 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6α−メ
チル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,
6−ジエン−3,20−ジオン エタノール15ml中のシクロヘキセン0.25mlに、活性炭
上のパラジウム(10%)125mgを添加する。1時間還流
下に沸騰させ、次に、エタノール5ml中の例16)で記載
された物質500mgの溶液を添加する。この後、更に2時
間還流下に沸騰させる。引続き、Celiteを介して濾過
し、かつ真空中で濃縮する。精製後に、18)400mgが得
られる。
Fp=203℃、[α]D 20=+28.1゜(CHCl3;c=0.515)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.00ppm sbr(1H,H−7);5.9
2sbr(1H,H−4);5.60m(2H,湾曲);2.77m(1H,H−1
1);2.14s(3H,アセチル);2.10s(3H,アセトキシ);1.
88sbr(3H,6−メチル);0.73s(3H,C−18) 例 19 17β−ヒドロキシ−17α−メチル−4',5',9,11α−テト
ラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン
−3−オン a)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−5−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テトラ
ヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−
17−オン 活性炭上のパラジウムを使用する水素添加: エタノール65ml中の1e)で記載された物質1.6gの溶液
に、活性炭上のパラジウム(10%のもの)165mgを添加
する。この装置を水素圧15バール下に置き、かつ2時間
反応させる。引続き、Celiteを介して濾過し、かつ真空
中で濃縮する。19a)1.5gが得られ、これを精製せすに
更に使用する。
酸化白金を使用する水素添加: 酢酸エチル24mlおよびテトラヒドロフラン6mlからな
る混合物中の1e)で記載された物質1gの溶液に、酸化白
金(IV)100mgを添加する。この装置を水素雰囲気下に
置き、かつ室温で1時間撹拌する。引続き、この反応溶
液をCeliteを介して濾過し、かつ濃縮する。精製後に、
19a)600mgおよび3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパ
ンジイルビス(オキシ)]−4',5',9,11α−テトラヒド
ロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エスオラン−5,17
β−ジオール150mgが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=4.30ppm s(1H,OH);3.50〜
3.60m(4H,ケタール);2.40dd(J=17,9Hz,1H,H−1
6);1.00s(3H,C−18);0.96s(3H,Me−ケタール);0.9
4s(3H,Me−ケタール) b)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−17α−メチル−4',5',9,11α−テトラヒ
ドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−5,
17β−ジオール 例1f)と同様にして、無水テトラヒドロフラン30ml中
の19a)で得られた物質1.65gを、ジエチルエーテル中の
メチルリチウムの1.6モルの溶液18.8mlと反応させる。1
9b)1.5gが得られ、これを精製せずに次の工程に使用す
る。
c)17β−ヒドロキシ−17α−メチル−4',5',9,11α−
テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−
エン−3−オン 一般的方法1の記載により、19b)で記載された物質
1.5gを、アセトン中の4規定の塩酸と反応させる。精製
後に、19c)0.97gが白色のフォームとして得られる。
[α]D 20=+107.8゜(CHCl3;c=0.520)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.75ppm sbr(1H,H−4);1.2
2s(3H,メチル);1.03s(3H,C−19) 例 20 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エスト
ル−4−エン−3−オン a)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−17α−(1−プロピニル)−4',5',9,11
α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エ
ストラン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、19a)で記載された化
合物1gおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モ
ルの溶液15ml並びに無水テトラヒドロフラン中のプロピ
ンガスを反応させる。得られた粗製生成物(1.19g)
を、精製せずに次の工程に使用する。
b) 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エスト
ル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、20a)1.19gを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、20b)720
mgが得られる。
Fp=186.7℃、[α]D 20=+70.1゜(CHCl3;c=0.510)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.73ppm s(1H,H−4);1.84
s(3H,プロピン);1.01s(3H,C−18) 例 21 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−エス
トラ−4,15−ジエン−3−オン a)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−4',5',9,11α−テトラヒドロ−17−
[(トリメチルシリル)オキシ]−6'H−ベンゾ[10,9,
11]−エストル−16−エン−5−オール 一般的方法4a)の記載により、19a)で記載された化
合物1gを、ジイソプロピルアミン1.2ml、ヘキサン中の
n−ブチルリチウムの1.6モルの溶液5.6mlおよび無水テ
トラヒドロフラン中のトリメチルクロルシラン1.5mlと
反応させる。アセトニトリルからの粗製生成物の再結晶
化後に、21a)940mgが得られる。
b)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−5−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テトラ
ヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−15
−エン−17−オン 一般的方法4b)の記載により、21a)940mgを、アセト
ニトリル中の酢酸パラジウム(II)475mgと反応させ
る。精製後に、21b)650mgが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.52ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.96dd(J=6.3Hz,1H,H−16);4.45s(1H,OH);
3.50〜3.60m(4H,ケタール);1.21s(3H,C−18);1.00s
(3H,Me−ケタール);0.97s(3H,Me−ケタール) c)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−17α−(1−プロピニル)−4',5',9,11
α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エ
ストル−15−エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、21b)650mg、ヘキサン
中のn−ブチルリチウムの1.6モルの溶液10ml並びに無
水テトラヒドロフラン中のプロピンガスから21c)712mg
が得られる。この粗製生成物を、精製せずに次の工程に
使用する。
d)17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−
4',5',9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]
−エストラ−4、15−ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、21c)712mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、21d)440
mgが得られる。
[α]D 20=−79.6゜(CHCl3;c=0.510)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.98ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.76sbt(1H,H−4);5.70dd(J=6.3Hz,1H,H−1
6);1.90s(3H,プロピン);1.09s(3H,C−18) 例 22 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
ン−3−オン a)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−9H−
ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−17−オン 1e)で記載された物質4gを、テトラヒドロフランとエ
タノール(1:1)とからなる混合物120ml中に溶解する。
シクロヘキセン25mlおよび活性炭上のパラジウム(10%
のもの)1gを添加し、24時間還流下に沸騰させる。引続
き、Celiteを介して濾過し、かつ真空中で濃縮する。精
製後に、22a)1.9gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.29ppm m(1H,湾曲/11−エ
キソ);4.40s(1H,OH);3.50〜3.60m(4H,ケタール);
2.43dd(J=17.9Hz,1H,H−16);1.00s(3H,Me−ケター
ル);0.98s(3H,Me−ケタール);0.80s(3H,C−18) b)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピニ
ル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−5,1
7β−ジオール 一般的方法2)の記載により、22a)で記載された物
質1gおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モル
の溶液15ml並びに無水テトラヒドロフラン中のプロピン
ガスから22b)1.1gが粗製生成物として得られ、これを
精製せずに次の工程に使用する。
c)5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1
−プロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4
−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、22b)で記載された物
質1.1gを、アセトン中の4規定の塩酸と反応させる。精
製後に22c)640mgが得られる。
Fp=197.3℃、[α]D 20=+40.7゜(CHCl3;c=0.520)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.27ppm sbr(1H,H−4);5.4
8m(1H,湾曲/11−エキソ);1.86s(3H,プロピン);0.80
s(3H,C−18) 例 23 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
ジエン−3−オン a)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−17−[(トリメチルシ
リル)オキシ]−9H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エス
トル−16−エン−5−オール 一般的方法4a)の記載により、22a)で記載された物
質1gを、ジイソプロピルアミン1.2ml、ヘキサン中のn
−ブチルリチウムの1.6モルの溶液5.6mlおよび無水テト
ラヒドロフラン中のトリメチルクロルシラン1.5mlと反
応させる。アセトニトリルからの粗製生成物の再結晶化
後に、23a)920mgが得られる。
b)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−9H−
ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−15−エン−17オ
ン 一般的方法4b)の記載により、23a)で記載された化
合物920mgを、アセトニトリル中の酢酸パラジウム(I
I)470mgと反応させる。精製後に、23b)630mgが得られ
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.55ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);6.02dd(J=6.3Hz,1H,H−16);5.48m(1H,湾曲/1
1−エキソ);4.42s(1H,OH);3.50〜3.60m(4H,ケター
ル);1.04s(3H,C−18);1.00s(3H,Me−ケタール);0.
97s(3H,Me−ケタール) c)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピニ
ル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストル−15−
エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、23b)630mgを、n−ブ
チルリチウムの1.6モルの溶液10ml並びに無水テトラヒ
ドロフラン中のプロピンガスと反応させる。この粗製生
成物(685mg)を、精製せずに次の工程に使用する。
d)5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1
−プロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,1
5−ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、23b)685mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、23d)430
mgが得られる。
[α]D 20=−128.7゜(CHCl3;c=0.515)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.97ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.78sbr(1H,H−4);5.73dd(J=6.3Hz,1H,H−1
6);5.40m(1H,湾曲/11−エキソ);1.90s(3H、プロピ
ン);0.90s(3H,C−18) 例 24 17−(アセチルオキシ)−5',6'−ジヒドロ−9H−ベン
ゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−
ジオン a)5',6'−ジヒドロ−5,17α−ジヒドロキシ−3,3−
[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス(オキ
シ)]−9H−ベンゾ[10,9,11]−5α−エストラン−1
7β−カルボニトリル 例13a)と同様にして、22a)で記載された化合物1.6
g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル8mlお
よび20%の水酸化ナトリウム水溶液0.15mlから24a)1.3
gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.38ppm m(1H,湾曲/11−オ
キソ);4.50s(1H,OH);3.50〜3.60m(4H,ケタール);
1.00s(3H,Me−ケタール);0.98s(3H,Me−ケタール);
0.90s(3H,C−18) b)5',6'−ジヒドロ−17−ヒドロキシ−9H−ベンゾ[1
0,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−ジオン 例13b)と同様にして、24a)で記載された物質1.3g
を、エトキシエタン2.8mlおよびジエチルエーテル中の
p−トルオールスルホン酸120mgと反応させる。得られ
た粗製生成物を、新たにジエチルエーテル中に溶解し、
かつジエチルエーテル中のメチルリチウムの1.6モルの
溶液5mlと反応させる。得られた粗製生成物を、酸性で
(一般的方法1の記載により)アセトン中の4規定の塩
酸で分解する。ジイソプロピルエーテル/メタノールか
らの再結晶化後に、24b)700mgが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.77ppm sbr(1H,H−4);5.3
2m(1H,湾曲/11−エキソ);2.28s(3H,アセチル);0.78
(3H,C−18) c)17−(アセチルオキシ)−5',6'−ジヒドロ−9H−
ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,2
0−ジオン 24b)で記載された化合物700mgを、13c)と同様にし
て、氷酢酸9mlおよびトリフルオロ酢酸無水物3.5mlと反
応させる。精製後に、24c)520mgが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.79ppm sbr(1H,H−4);5.4
8m(1H,湾曲/11−エキソ);2.15s(3H,アセチル);2.10
s(3H,アセトキシ);0.62s(3H,C−18) 例 25 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−
エン−3−オン a)17β−ヒドロキシ−18a−ホモエストル−5(10)
−エン−3−オン アセトン4l中の17β−ヒドロキシ−3−メトキシ−18
a−ホモエストラ−2,5(10)−ジエン355gの懸濁液に、
15分以内に、水2l中のオキサル酸252gの溶液を滴下し、
引続き、3時間撹拌し、次に、水3.6lに撹拌混入し、か
つジクロルメタンそれぞれ2lを用いて2回抽出する。合
わせた有機相を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液それぞれ
1.5lを用いて2回洗浄し、硫酸ナトリウムにより乾燥さ
せ、かつ真空中で濃縮する。酢酸エステルからの再結晶
化後に、25a)293gが得られる。
Fp=103〜105℃、[α]D 20=+155.0゜(CHCl3;c=0.5
05)1 H−NMR(CDCl3):δ=3.78ppm dd(J=14,7.5Hz,1
H,H−17);1.00t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) b)17β−ヒドロキシ−18a−ホモエストラ−4,9−ジエ
ン−3−オン ピリジン4l中の25a)で記載された化合物290gの溶液
に、冷却しながらピリジニウムヒドロブロミドペルブロ
ミド443gを、温度が25℃を超えないような程度に緩徐に
添加する。引続き、50℃で2時間撹拌し、次に、氷浴中
で冷却し、4lの氷冷却された半分濃縮された塩酸中に撹
拌混入し、次に、ジクロロメタン4lで1回抽出し、かつ
ジクロルメタンそれぞれ2lで2回抽出する。合わせた有
機相を4lの氷冷却により半分濃縮された塩酸で洗浄し、
硫酸ナトリウムにより乾燥させ、かつ真空中で濃縮す
る。暖かい酢酸エステルを用いる浸出後に、25b)147.5
gが得られる。母液のクロマトグラフィー処理により、
更に25b)41.5gが生じる。
Fp=136〜138℃、[α]D 20=−293.9゜(CHCl3;c=0.5
10)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.68ppm sbr(1H,4−H);3.7
7dd(J=14,7.5Hz,1H,H−17);1.08t(J=7.5Hz,3H,1
8a−CH3) c)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−18a−ホモエストラ−5(10),9(11)
−ジエン−17β−オール ジクロロメタン1.8l中の25b)で記載された化合物189
gの溶液に、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール180
g、オルト蟻酸トリメチル84gおよびp−トルオールスル
ホン酸−水和物1gを添加する。3時間の撹拌後に、ジク
ロルメタン1lで稀釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液2l
で洗浄し、水相を、ジクロルメタンそれぞれ400mlで2
回抽出し、かつ合わせた有機相を硫酸ナトリウムによる
乾燥後に真空中で濃縮する。この残分をジクロルメタン
200ml中に溶解し、メタノール900mlおよび炭酸カリウム
180gを添加し、かつこの混合物を1時間還流下に加熱す
る。引続き、この混合物を真空中で十分に濃縮し、水2l
を添加し、次に、ジクロルメタン2lで抽出し、更に3回
ジクロルメタンそれぞれ400mlで抽出する。硫酸ナトリ
ウムによる合わせた有機相の乾燥および真空中での溶剤
の除去後に、25c)252gが得られ、これを精製せずに次
の工程に使用する。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.55ppm m(1H,11−H);3.8
6dd(J=14,7.5Hz,1H,H−17);3.40〜3.68m(4H,ケタ
ール);1.07s(3H,Me−ケタール);0.94t(J=7.5Hz,3
H,18a−CH3);0.90s(3H,Me−ケタール) d)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−5,10α−エポキシ−18a−ホモ−5α−
エストル−9(11)−エン−17β−オール 25c)で記載された化合物252gを、ジクロルメタン1.2
l中に溶解し、2−(3−ニトロフェニル)−1,1,1−ト
リフルオロエタノン59gおよび飽和炭酸水素ナトリウム1
90mlを添加する。氷浴中で冷却しながら、30%の過酸化
水素溶液240mlを添加し、かつこの混合物をT<10℃で1
8時間撹拌する。引続き、飽和硫酸ナトリウム溶液500ml
を注意深く滴加し、次に、水500mlで稀釈し、相を分離
し、かつこの水相を2回、ジクロルメタンそれぞれ500m
lで抽出する。この合わせた有機相を、飽和塩化ナトリ
ウム溶液500mlで洗浄し、5%の苛性ソーダ溶液それぞ
れ500mlで2回洗浄し、かつ再度、飽和塩化ナトリウム
溶液500mlで洗浄し、硫酸ナトリウムにより乾燥させ、
かつ真空中で濃縮する。粗製の25d)250gが得られ、こ
れを精製せずに次の工程に使用する。1 H−NMR(CDCl3):δ=6.03ppm m(1H,11−H);3.8
2m(1H,H−17);3.36〜3.63m(4H,ケタール);1.07s(3
H,Me−ケタール);0.98t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.
87s(3H,Me−ケタール) e)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−19−エチニル−18a−ホモ−5α−アン
ドロスト−9(11)−エン−5,17β−ジオール 25d)で記載された化合物50gを、1a)と同様にして3
−ブロムプロピンから得られたグリニャール試薬と反応
させる。粗製生成物の水による後加工(F)および精製
後に、25e)33.6gが得られる。
Fp=112〜114℃、[α]D 20=−16.2゜(CHCl3;c=0.51
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.42ppm m(1H,H−11);4.38
s(1H,OH);3.82m(1H,H−17);3.42〜3.60m(4H,ケタ
ール);1.88t(J=1.5Hz,1H,エチン);0.99s(3H,Me−
ケタール);0.92s(3H,Me−ケタール);0.92t(J=7.5
Hz,3H,18a−CH3) f)19−(ブロムエチニル)−3,3−[2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−18a−ホモ−5
α−アンドロスト−9(11)−エン−5,17β−ジオール 25e)で記載された物質75.5gを、1b)と同様にして、
アセトン2l中で、硝酸銀2.99gおよびN−ブロムスクシ
ンイミド32.9gと反応させる。水による後加工(B、
F)により、25f)96gが生じ、これを精製せずに次の工
程に使用する。
g)19−(2−ブロムエテニル)−3,3−[2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−18a−ホモ
−5α−アンドロスト−9(11)−エン−5,17β−ジオ
ール 25f)で記載された物質96gを、1c)と同様にして、テ
トラヒドロフランと水(1:1)とからなる混合物1.8l中
で、p−トルオールスルホン酸ヒドラジド131gおよび酢
酸ナトリウム87gと反応させる。水による後加工(B、
F)並びに精製により、25g)66.7gが、淡黄色のフォー
ムとして得られる。
[α]D 20=−157.2゜(CHCl3;c=0.515)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.15ppm m(1H,ビニル);5.7
8m(1H,ビニル);5.34m(1H,H−11);4.40s(1H,OH);
3.83dd(J=14,7.5Hz,1H,H−17);3.46〜3.58(4H,ケ
タール);0.98s(3H,Me−ケタール);0.96s(3H,Me−ケ
タール);0.94t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) h)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−6'H−ベンゾ[10,9,
11]−18a−ホモ−5α−エストラン−5,17β−ジオー
ル 25g)で記載された物質66.3gを、1d)と同様にして、
トルオール1.3l中で、水素化トリブチル錫40mlおよびア
ゾビスイソブチロニトリル75mgと反応させる。粗製生成
物の精製後に、25h)31gが得られる。
Fp=213〜215℃、[α]D 20=−45.1゜(CHCl3;c=0.50
5)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.70ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);4.37s(1H,OH);3.70m(1H,17
−H);3.48〜3.63m(4H,ケタール);1.07t(J=7.5H
z,3H,18a−CH3);0.99s(3H,Me−ケタール);0.97s(3
H,Me−ケタール) i)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストラン
−17−オン 一般的方法3)の記載により、25h)で記載された物
質12.0g、三酸化クロム16.7gおよびジクロルメタン500m
l中のピリジン57mlから、25i)11.0gが白色の結晶とし
て得られる。
Fp=200〜203℃、[α]D 20=−17.4゜(CHCl3;c=0.51
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.61ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.52m(1H,湾曲);4.40s(1H,OH);3.48〜3.63m
(4H,ケタール);2.51m(1H,H−11);0.99s(3H,Me−ケ
タール);0.97s(3H,Me−ケタール);0.79t(J=7.5H
z,3H,18a−CH3) j)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−エチニル−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストラン
−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、25i)で記載された物
質750mgおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モ
ルの溶液11ml並びに無水テトラヒドロフラン中のエチン
ガスを反応させる。精製後に、25j)620mgが白色の結晶
として得られる。
Fp=124℃、[α]D 20=−49.6゜(CHCl3;c=0.520)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.72ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.49m(1H,湾曲);4.40s(1H,OH);3.50〜3.65m
(4H,ケタール);2.60s(1H,エチン);2.50m(1H,H−1
1);1.06t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.98s(6H,Me−
ケタール) k)9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロ
キシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−
4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、25j)600mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸1.5mlと反応させる。粗製生成物の
精製後に、25k)348mgが白色の結晶として得られる。
Fp=242〜245℃、[α]D 20=−60.3゜(CHCl3;c=0.52
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.7
7dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.58m(1H,湾曲);2.67m(1
H,H−11);2.62s(1H,エチン);1.08t(J=7.5Hz,3H,1
8a−CH3) 例 26 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
トル−4−エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピ
ニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−
エストラン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、25i)で記載された化
合物750mgおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6
モルの溶液11ml並びに無水テトラヒドロフラン中のプロ
ピンガスを反応させる、26a)705mgが、非晶質の固体と
して得られる。
[α]D 20=−42.4゜(CHCl3;c=0.972)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.71ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);4.46s(1H,OH);3.50〜3.63m
(4H,ケタール);2.50m(1H,H−11);1.88s(3H,プロピ
ン);1.06t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.98s(3H,Me−
ケタール);0.96s(3H,Me−ケタール) b)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1
−プロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ
エストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、26a)で記載された物
質690mgを、アセトン中の4規定の塩酸水溶液2mlと反応
させる。粗製生成物の精製後に、26b)380mgが白色の結
晶として得られる。
Fp=201〜203℃;[α]D 20=−57.4゜(CHCl3;c=0.51
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.7
6dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.56m(1H,湾曲);2.68m(1
H,H−11);1.87s(3H,プロピン);1.07t(J=7.5Hz,3
H,18a−CH3) 例 27 9,11α−ジヒドロ−17α−(1−ブチニル)−17β−ヒ
ドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
ル−4−エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−ブチニル−6'
H−ベンゾ[10、9、11]−18a−ホモ−5α−エストラ
ン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、25i)で記載された化
合物800mgおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6
モルの溶液15ml並びに無水テトラヒドロフラン中の1−
ブテン5gを反応させる。27a)545mgが白色の結晶として
得られる。
Fp=186〜191℃;[α]D 20=−51.2゜(CHCl3;c=0.50
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.77ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);4.42s(1H,OH);3.46〜3.62m
(4H,ケタール);2.48m(1H,H−11);2.23q(J=7.5H
z,2H,ブチン−CH2);1.12t(J=7.5Hz,3H,ブチン−C
H3);1.06t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.98s(3H,Me−
ケタール);0.96s(3H,Me−ケタール) b)9,11α−ジヒドロ−17α−(1−ブチニル)−17β
−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエ
ストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、27a)で記載された物
質485mgを、アセトン中の4規定の塩酸水溶液1mlと反応
させる。粗製生成物の精製後に、27b)323mgが白色の結
晶として得られる。
Fp=143〜146℃;[α]D 20=−52.5゜(CHCl3;c=0.50
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.81ppm sbr(1H,H−4);5.7
7dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.56m(1H,湾曲);2.68m(1
H,H−11);2.23q(J=7.5Hz,2H,ブチン−CH2);1.12t
(J=7.5Hz,3H,ブチン−CH3);1.07t(J=7.5Hz,3H,1
8a−CH3) 例 28 9,11α−ジヒドロ−17α−エテニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−
エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−エテニル−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストラン
−5,17β−ジオール 0℃で、ジエチルエーテル50ml中のテトラビニル錫1.
32gの溶液に、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モ
ルの溶液14.5mlを滴下し、かつ室温で1時間撹拌する。
この後、テトラヒドロフラン25ml中の25i)で記載され
た化合物1gの溶液を添加する。0℃で1時間撹拌し、次
に、水により後加工する(C、F)。粗製生成物の精製
後に、28a)660mgが白色の結晶として得られる。
Fp=117〜121℃、[α]D 20=−37.8゜(CHCl3;c=0.52
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.08ppm dd(J=17.5,10Hz,1
H,ビニル);5.7dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.46m(1H,湾
曲);5.12dd(J=17.5,2Hz,1H,ビニル);5.07dd(J=
10,2Hz,1H,ビニル);4.38s(1H,OH);3.48〜3.60m(4H,
ケタール);2.42m(1H,H−11);1.09t(J=7.5Hz,3H,1
8a−CH3);0.98s(6H,Me−ケタール) b)9,11α−ジヒドロ−17α−エテニル−17β−ヒドロ
キシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−
4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、28a)で記載された物
質600mgを、アセトン中の4規定の塩酸水溶液1.3mlと反
応させる。粗製生成物の精製後に、28b)406mgが白色の
結晶として得られる。
Fp=170〜173℃、[α]D 20=−24.4゜(CHCl3;c=0.51
5)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.06ppm dd(J=17.5,10Hz,1
H,ビニル);5.80sbr(1H,H−4);5.75dbr(J=10Hz,1
H,湾曲);5.56m(1H,湾曲);5.12dd(J=17.5,2Hz,1H,
ビニル)5.08dd(J=10,2Hz,1H,ビニル);1.12t(J=
7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 29 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(トリフ
ルオロメチル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ
エストル−4−エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(トリフルオ
ロメチル)−5−(トリメチルシリルオキシ)−6'H−
ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストラン−17
β−オール テトラヒドロフラン15ml中の25i)で記載された化合
物1gの溶液に、−10℃でトリフルオロメチルトリメチル
シラン1.7mlを滴下し、引続き、テトラヒドロフラン中
のテトラ−n−ブチルアンモニウムフッ化物の1モルの
溶液2.8mlを滴下する。30分間撹拌し、次に、酢酸エチ
ルと水とからなる混合物の上に注ぎ込み、水相を更に2
回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウ
ムにより乾燥させ、かつ真空中で濃縮する。29a)1.39g
が白色のフォームとして得られ、これを生成せずに次の
工程に使用する。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.70ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.50m(1H,湾曲);3.63m(2H,ケタール);3.30m
(2H,ケタール);2.50m(1H,H−11);1.16s(3H,Me−ケ
タール);1.04t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.77s(3H,
Me−ケタール);0.14s(9H,Me3Si) b)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(ト
リフルオロメチル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−
ホモエストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、29a)で記載された物
質1.38gを、アセトン中の4規定の塩酸水溶液2.8mlと反
応させる。粗製生成物の精製後に、29b)302mgが白色の
フォームとして得られる。
[α]D 20=−17.6゜(CHCl3;c=0.505)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.80ppm sbr(1H,H−4);5.7
7dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.58m(1H,湾曲);2.67m(1
H,H−11);1.08t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 30 9,11α−ジヒドロ−17α−(シアノメチル)−17β−ヒ
ドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
ル−4−エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(シアノメチ
ル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エ
ストラン−5,17β−ジオール 一般的方法4a)の記載によりジイソプロピルアミン2.
8mlおよびn−ブチルリチウムの1.6モルの溶液12.5mlか
ら得られたリチウムジイソプロピルアミドの溶液に、−
70℃でアセトニトリル0.82gを滴加し、−70℃で30分間
撹拌し、次に、テトラヒドロフラン10ml中の25i)で記
載された物質1.29gの溶液を添加し、かつ4時間以内に
−40℃に昇温させる。水による後加工(C、F)および
精製後に、30a)1.06gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.70ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.49m(1H,湾曲);4.40s(1H,OH);3.47〜3.65m
(4H,ケタール);2.65および2,52AB−シグナル(JAB=1
5Hz,2H,CH2CN);2.50m(1H,H−11);1.06t(J=7.5Hz,
3H,18a−CH3);0.98s(6H,Me−ケタール) b)9,11α−ジヒドロ−17α−(シアノメチル)−17β
−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエ
ストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、30a)で記載された物
質1.04gを、アセトン中の4規定の塩酸水溶液1.1mlと反
応させる。粗製生成物の精製後に、30b)640mgが白色の
結晶として得られる。
Fp=207〜212℃1 H−NMR(CDCl3):δ=5.80ppm sbr(H,H−4);5.76
dbr(J=10z,1H,湾曲);5.59m(1H、湾曲);2.67およ
び2,52AB−シグナル(JAB=15Hz,2H,CH2CN);1.10t(J
=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 31 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1,2−
プロパジエニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホ
モエストル−4−エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−[3−[(テ
トラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ]1−プロ
ピニル]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α
−エストラン−5,17β−ジオール 無水テトラヒドロフラン380ml中の3−[(テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ]−1−プロピン
10.7mlおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モ
ルの溶液48mlから、0℃でアルゴン雰囲気下に、リチウ
ム有機化合物が得られる。引続き、無水テトラヒドロフ
ラン80ml中の25i)で記載された物質3.3gの溶液を添加
する。0℃で1時間撹拌し、次に、水により後加工する
(C、F)。精製後に、31a)3.7gが白色のフォームと
して得られる。
[α]D 20=−39.4゜(CHCl3;c=0.545)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.70ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);4.82m(1H,THP);4.39s(1H,O
H);4.32m(2H,CH2OTHP);3.87m(1H,THP);3.47〜3.63
m(5H,ケタールおよびTHP);2.48m(1H,H−11);1.02t
(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.95m(6H,Me−ケタール) b)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1,2−プロ
パジエニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−
5α−エストラン−5,17β−ジオール テトラヒドロフラン中の水素化アルミニウムリチウム
の1モルの溶液30mlに、ジエチルエーテル25ml中の31
a)で記載された化合物1.1gの溶液を滴加し、かつ6時
間還流下に加熱する。引続き、氷冷却しながら、アセト
ン10mlを滴加し、この後、飽和硫酸ナトリウム溶液50ml
を滴加し、固体から吸引濾過し、ジクロルメタンで後洗
浄し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムにより乾燥さ
せ、真空中で濃縮し、かつ残留樹脂をシリカゲルによる
カラムクロマトグラフィーによりヘキサン/酢酸エチル
からなる混合物を用いて精製する。31b)230mgが白色の
フォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.71ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);5.42dd(J=7.7Hz,1H,アレ
ン);4.88m(2H,アレン);4.40s(1H,OH);3.48〜3.63m
(4H,ケタール);2.46m(1H,H−11);1.08t(J=7.5H
z,3H,18a−CH3);0.98s(6H,Me−ケタール) c)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1,
2−プロパジエニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−
ホモエストル−4−エン−3−オン 31b)で記載された物質180mgを、一般的方法1)の記
載により、アセトン中で、4規定の塩酸水溶液0.38mlと
反応させる。粗製生成物の精製後に、31c)135mgが白色
のフォームとして得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.80ppm sbr(1H,H−4);5.7
7dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.57m(1H,湾曲);5.41dd
(J=7.7Hz,1H,アレン);4.90d(J=7Hz,2H,アレ
ン);2.54m(1H,H−11);1.12t(J=7.5Hz,3H,18a−CH
3) 例 32 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(3−メ
チル−1,2−ブタジエニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]
−18a−ホモエストル−4−エン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−[3−メチル
−3−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキ
シ]−1−ブチニル]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a
−ホモ−5α−エストラン−5,17β−ジオール 無水テトラヒドロフラン570ml中の3−メチル−3−
[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ]−
1−ブチン19.5mlおよびヘキサン中のn−ブチルリチウ
ムの1.6モルの溶液72.5mlから、0℃でアルゴン雰囲気
下に、リチウム有機化合物が得られる。引続き、無水テ
トラヒドロフラン120ml中の25i)で記載された物質5gの
溶液を添加する。0℃で30分間撹拌し、次に、水により
後加工する(C,F)。精製後に、32a)4.22gが白色のフ
ォームとして得られる。
[α]D 20=47.4゜(CHCl3;c=0.535)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.70ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);5.00m(1H,THP);4.30s(1H,O
H);3.96m(1H,THP);3.42〜3.65m(5H,ケタールおよび
THP);2.48m(1H,H−11);1.52s(3H,Me);1.49s(3H,M
e);1.05t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.97s(3H,Me−
ケタール);0.95s(3H,Me−ケタール) b)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(3−メチル
−1,2−ブタジエニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a
−ホモ−5α−エストラン−5,17β−ジオール ジエチルエーテル70ml中の水素化アルミニウムリチウ
ム3.8gの懸濁液を、1時間還流下に加熱する。次に、室
温で30分以内に、ジエチルエーテル100ml中の32a)で記
載された化合物4gの溶液を滴加し、引続き、2時間還流
下に加熱する。この後、この反応混合物中へ硫酸ナトリ
ウム+水和物40gを撹拌混入し、1時間撹拌し、Calite
を介して吸引濾過し、ジクロルメタンで後洗浄し、かつ
この溶剤を真空中で除去する。精製後に、32b)1.2gが
白色の結晶として得られる。
Fp=155℃、[α]D 20=−54.0゜(CHCl3;c=0.525)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.72ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);5.42m(1H,アレン);4.38s(1
H,OH);3.46〜3.64m(4H,ケタール);2.45m(1H,H−1
1);1.75d(J=2Hz,3H,Me−アレン);1.74d(J=2Hz,
3H,Me−アレン);1.08t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.9
9s(3H,Me−ケタール);0.95s(3H,Me−ケタール) c)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(3
−メチル−1,2−ブタジエニル)−6'H−ベンゾ[10,9,1
1]−18a−ホモエストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、32b)620mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。室温で1時間の撹拌
後に後加工し(B、F)、かつ粗製生成物の精製後に36
b)177mgが白色の結晶として得られる。
Fp=150〜152℃、[α]D 20=−68.5゜(CHCl3;c=0.46
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.78ppm sbr(1H,H−4);5.7
6dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.55m(1H,湾曲);5.20m(1
H,アレン);2.52m(1H,H−11);1.75d(J=2.5Hz,3H,M
e−アレン);1.72d(J=2.5Hz,3H,Me−アレン);1.12t
(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 33 5",4",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−17β,2"(5")
−フラン]−3,5"−ジオン a)5",4",9,11α−テトラヒドロ−3,3−[2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)][スピロ
[5−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホ
モ−5α−エストラン−17β,2"(5")−フラン]−5
−オール−5"−オン テトラヒドロフラン70mlと、n−ヘキサン中のn−ブ
チルリチウムの1.6モルの溶液60mlとからなる混合物
に、−50℃で20分以内に、テトラヒドロフラン40ml中の
アリルテトラメチルホスホルジアミド酸塩8.6mlからな
る溶液を滴加し、かつ−30℃で1時間撹拌する。引続
き、テトラヒドロフラン15ml中の25i)で記載された化
合物2gからなる溶液を滴加し、1時間で室温に昇温さ
せ、かつ4時間撹拌する。水による後加工(C、F)お
よび精製後に、33a)995mgが白色のフォームとして得ら
れる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.70ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.50m(1H,湾曲);4.42s(1H,OH);3.48〜3.63m
(4H,ケタール);1.03t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.9
8s(6H,Me−ケタール) b)5",4",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ
[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−17β,2"
(5")−フラン]−3,5"−ジオン 一般的方法1)の記載により、33a)で記載された物
質818mgを、アセトン中の4規定の塩酸水溶液2.3mlと反
応させる。粗製生成物の精製後に、33b)441mgが白色の
結晶として得られる。
Fp=100〜102℃;[α]D 20=+23.75゜(CHCl3;c=0.5
00)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.82ppm sbr(1H,H−4);5.7
5dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.58m(1H,湾曲);2.68m(1
H,11−H);1.05t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 34 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,15
−ジエン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17−[(トリメチル
シリル)オキシ]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホ
モ−5α−エストル−16−エン−5−オール 一般的方法4a)の記載により、25i)で記載された物
質2.15gを、ジイソプロピルアミン2.5ml、ヘキサン中の
n−ブチルリチウム1.6モルの溶液11mlおよび無水テト
ラヒドロフラン中のトリメチルクロルシラン3.1mlと反
応させる。粗製生成物として34a)2.52gが得られ、これ
を更に精製せずに次の工程に使用する。
Fp=172〜174℃1 H−NMR(CDCl3):δ=5.58ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.44m(1H,湾曲);4.46m(1H,H−16);4.37s(1H,
OH);3.48〜3.64m(4H,ケタール);2.48m(1H,H−11);
0.98s(3H,Me−ケタール);0.96s(3H,Me−ケタール);
0.87t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.18s(9H,Me−Si) b)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−エストル−15−エ
ン−17−オン 一般的方法4b)の記載により、34a)で記載された化
合物2.42gを、アセトニトリル中の酢酸パラジウム(I
I)1.19gと反応させる。精製後に、34b)1.34gが白色の
結晶として得られる。
Fp=210〜212℃;[α]D 20=−128.5゜(CHCl3;c=0.5
05)1 H−NMR(CDCl3):δ=7.54ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.96dd(J=6.3Hz,1H,H−16);5.63dbr(J=10H
z,1H,湾曲);5.52m(1H,湾曲);4.47s(3H,OH);3.46〜
3.63m(4H,ケタール);2.56m(1H,H−11);0.98s(3H,M
e−ケタール);0.96s(3H,Me−ケタール);0.78t(J=
7.5Hz,3H,18a−CH3) c)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−エチニル−6'
H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストル−1
5−エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、34b)1.0g、ヘキサン
中のn−ブチルリチウムの1.6モルの溶液15ml並びに無
水テトラヒドロフラン中のエチンガスを反応させる。34
c)1.23gが得られ、これを精製せずに次の工程に使用す
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.97ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.63m(2H,H−16および湾曲);5.48m(1H,湾曲);
4.42s(1H,OH);3.50〜3.65m(4H,ケタール);2.62s(1
H,エチン);2.58m(1H,H−11);0.98s(6H,Me−ケター
ル);0.82t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) d)9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロ
キシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモストラ−4,1
5−ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、34c)1.1gを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、34d)620
mgが得られる。
Fp=201〜203℃;[α]D 20=−198.0゜(CHCl3;c=0.5
10)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.97dbr(J=6Hz,1H,H−15);
5.82sbr(1H,H−4);5.68dd(J=6.3Hz,1H,H−16);
5.66m(1H,湾曲);5.58m(1H,湾曲);2.75m(1H,H−1
1);2.66s(1H,エチン);0.86t(J=7.5Hz,3H,18a−CH
3) 例 35 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモスト
ラ−4,15−ジエン−3−オン a)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピ
ニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−
エストル−15−エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、34b)600mg、ヘキサン
中のn−ブチルリチウムの1.6モルの溶液8.7ml並びに無
水テトラヒドロフラン中のプロピンガスを反応させる。
35a)715mgが得られ、これを精製せずに次の工程に使用
する。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.90ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.62m(2H,H−16および湾曲);5.48m(1H,湾曲);
4.46s(1H,OH);3.48〜3.63m(4H,ケタール);2.56m(1
H,H−11);1.90s(3H,プロピン);0.98s(3H,Me−ケタ
ール);0.97s(3H,Me−ケタール);0.82t(J=7.5Hz,3
H,18a−CH3) b)9,11α−ジヒドロ−5,17β−ヒドロキシ−17α−
(1−プロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−
ホモ−5α−エストル−15−エン−3−オン 35a)で記載された化合物542mgを、アセトン10ml中に
溶解し、0.5規定の塩酸1.2mlを添加し、かつ室温で2.5
時間撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム溶液の上に注ぎ
込み、3回ジクロルメタンで抽出し、かつ合わせた有機
相を硫酸ナトリウムにより乾燥させる。溶剤の除去後
に、35b)438mgが得られ、これを精製せずに次の工程に
使用する。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.90dbr(J=6Hz,1H,H−15);
5.72dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.65dd(J=6.3Hz,1H,H
−16);5.56m(1H,湾曲);2.64m(1H,H−11);1.92s(3
H,プロピン);0.85t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) c)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1
−プロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ
ストラ−4,15−ジエン−3−オン 35b)で記載された化合物400mgを、アセトン10ml中に
溶解し、4規定の塩酸0.5mlを添加し、かつ室温で5時
間撹拌する。水による後加工(B、F)および精製後
に、35c)139mgが白色の結晶として得られる。
Fp=68〜73℃;[α]D 20=−53.2゜(CHCl3;c=0.50
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.90dbr(J=6Hz,1H,H−15);
5.83sbr(1H,H−4);5.68m(1H,湾曲);5.66m(1H,H−
16);5.58m(1H,湾曲);2.72m(1H,H−11);1.90s(3H,
プロピン);0.86t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 36 17α−(1−ブチニル)−9,11α−ジヒドロ−17β−ヒ
ドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモストラ
−4,15−ジエン−3−オン a)17α−(1−ブチニル)−9,11α−ジヒドロ−3,3
−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス(オキ
シ)]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−
エストル−15−エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、34b)800mg、ヘキサン
中のn−ブチルリチウムの1.6モルの溶液15ml並びに無
水テトラヒドロフラン中の1−ブチン5gを反応させる。
精製後に、36a)637mgが白色のフォームとして得られ
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.90ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.63m(2H,H−16および湾曲);5.48m(1H,湾曲);
4.43s(1H,OH);3.46〜3.63m(4H,ケタール);2.25q
(J=7.5Hz,2H,ブチン−CH2);1.16t(J=7.5Hz,3H,
ブチン−CH3);0.98s(3H,Me−ケタール);0.96s(3H,M
e−ケタール);0.81t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) b)17α−(1−ブチニル)−9,11α−ジヒドロ−17β
−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモス
トラ−4,15−ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、36a)364mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。室温で3時間の撹拌
後に後加工し(B、F)、かつ粗製生成物の精製後に、
36b)145mgが白色のフォームとして得られる。
[α]D 20=−195.2゜(CHCl3;c=0.500)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.87dbr(J=6Hz,1H,H−15);
5.82sbr(1H,H−4);5.68m(2H,H−16および湾曲);5.
56m(1H,湾曲);2.72m(1H,H−11);2.26q(J=7.5Hz,
2H,ブチン−CH2);1.14t(J=7.5Hz,3H,ブチン−C
H3);0.85t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 37 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1,3−
ペンタジイニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホ
モストラ−4,15−ジエン−3−オン 34d)で記載された物質300mgを、トリエチルアミン40
ml中に溶解する。この溶液を室温でプロピンガスで飽和
し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
90mgおよびヨウ化銅(I)45mgを添加し、60℃に昇温さ
せ、かつプロピオン流を保持しながら1時間前記温度で
撹拌する。引続き、この反応溶液をCeliteを介して濾過
し、かつ真空中で濃縮する。精製後に、37)66mgが非晶
質の固体として得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.95dbr(J=6Hz,1H,H−15);
5.82sbr(1H,H−4);5.68m(1H,湾曲);5.63dd(J=
6.3Hz,1H,H−16);5.56m(1H,湾曲);2.74m(1H,H−1
1);1.96s(3H,ペンタジイン−Me);0.82t(J=7.5Hz,
3H,18a−CH3) 例 38 9,11α,15α,16α−テトラヒドロ−17α−エチニル−17
β−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11][3"H]シク
ロプロパ[15,16]−18a−ホモエストル−4−エン−3
−オン a)9,11α,15α,16α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒド
ロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11][3"H]シクロプロパ
[15,16]−18a−ホモ−5α−エストラン−17−オン ジメチルスルホキシド50ml中のトリメチルスルホオキ
ソニウムヨウ化物3.68gの懸濁液に水素化ナトリウム430
mgを添加し、90分間撹拌し、次に、34b)で記載された
物質2gを添加し、かつ6時間撹拌する。この混合物を氷
水中に撹拌混入し;沈殿した物質を吸引濾過し、ジクロ
ルメタン中に入れ、硫酸ナトリウムにより乾燥させ、か
つ溶剤を真空中で除去する。38a)1.67gが白色の結晶と
して得られる。
Fp=226〜230℃、[α]D 20=−70.0゜(CHCl3;c=0.50
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.56ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);4.45s(1H,OH);3.46〜3.64m
(4H,ケタール);2.54s(1H,H−11);1.00s(3H,Me−ケ
タール);0.97s(3H,Me−ケタール);0.76t(J=7.5H
z,3H,18a−CH3) b)9,11α,15α,16α−テトラヒドロ−3,3−[2,2−ジ
メチル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−17α
−エチニル−6'H−ベンゾ[10,9,11][3"H]シクロプ
ロパ[15,16]−18a−ホモ−5α−エストラン−5,17β
−ジオール 一般的方法2)の記載により、38a)で記載された物
質1.0gおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モ
ルの溶液14ml並びに無水テトラヒドロフラン中のエチン
ガスを反応させる。精製後に、38b)949mgが白色の結晶
として得られる。
Fp=197〜202℃、[α]D 20=−86.8゜(CHCl3;c=0.53
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.72ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.47m(1H,湾曲);4.40s(1H,OH);3.48〜3.65m
(4H,ケタール);2.70s(1H,エチン);2.50m(1H,H−1
1);0.99t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.97s(6H,Me−
ケタール);0.81m(1H,シクロプロピル−H) c)9,11α,15α,16α−テトラヒドロ−17α−エチニル
−17β−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11][3"H]
シクロプロパ[15,16]−18a−ホモエストル−4−エン
−3−オン 一般的方法1)の記載により、38b)650mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。精製後に、38c)348
mgが得られる。
Fp=227〜230℃;[α]D 20=−82.9゜(CHCl3;c=0.50
5)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.83sbr(1H,H−4);5.78dbr
(J=10Hz,1H,湾曲);5.56m(1H,湾曲);2.72s(1H,エ
チン);1.02t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.48m(1H,シ
クロプロピル−H) 例 39 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプレグン−4−
エン−3,20−ジオン a)[17(21)S]−21−フェニルスルフィニル)−9,
11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパ
ンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノル−5α−プレグ
ナ−17(20),20−ジエン ジクロルメタン7mlおよびトリエチルアミンに1ml中の
25i)で記載された物質500mgの溶液に、−70℃でジクロ
ルメタン0.7ml中のフェニルスルフェニル塩化物285mgの
溶液を滴加し、引続き−30℃に昇温させ、かつ−30℃で
3時間撹拌する。この反応混合物に水を添加し、酢酸エ
チルで2回抽出し、合わせた有機相を1規定の塩酸水溶
液および水で洗浄し、硫酸ナトリウムにより乾燥させ、
かつ真空中で濃縮する。精製後に、39a)445mgが得られ
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.68ppm m(2H,アロマー
ト);7.50m(3H,アロマート);6.06t(J=3.5Hz,1H,ア
レン);5.60dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.50m(1H,湾
曲);4.37s(1H,OH);3.48〜3.63m(4H,ケタール);0.9
7s(3H,Me−ケタール);0.95s(3H,Me−ケタール);0.9
3t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) b)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−5,17−ジヒドロ−20
−(メチルオキシ)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−
ホモ−19−ノル−5α−プレグン−20−エン テトラヒドロフラン30ml中の39a)で記載された化合
物3.3gの溶液に、メタノール中のナトリウムエタノレー
トの1モルの溶液24mlを滴加し、室温で48時間撹拌し、
引続き、水の上に注ぎ込み、ジクロルメタンで3回抽出
し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムにより乾燥させ、
濾過し、かつこの溶剤を真空中で除去する。この残分を
メタノール65ml中に溶解し、亜燐酸トリエチル10mlを添
加し、45分間還流下に加熱し、次に、真空中で濃縮す
る。精製後に、39b)2.1gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.67ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.43m(1H,湾曲);4.30d(J=4Hz,1H,H−21);4.
30s(1H,OH);3.98d(J=4Hz,1H,H−21);3.52s(3H,M
eO);3.45〜3.64m(4H,ケタール);0.97s(3H,Me−ケタ
ール);0.95s(3H,Me−ケタール);0.72t(J=7.5Hz,3
H,18a−CH3) c)9,11α−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ
[10,9,11]−18a−ホモ−19ノル−5α−プレグナン−
3,20−ジオン アセトン25ml中の39b)で記載された化合物2.0gの溶
液に、4規定の塩酸水溶液2mlを添加し、室温で1時間
撹拌し、かつ沈殿した物質を吸引濾過する。39c)1.31g
が得られ、これを精製せずに次の工程に使用する。1 H−NMR(CD6−DMSO):δ=5.76ppm dbr(J=10Hz,1
H,湾曲);5.62m(1H,湾曲);5.17s(1H,OH);4.40s(1
H,OH);2.25s(3H,アセチル);0.70t(J=7.5Hz,3H,18
a−CH3) d)17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H
−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプレグン−
4−エン−3,20−ジオン 例13c)と同様にして、氷酢酸25ml中の39c)で記載さ
れた化合物1.3gを、トリフルオロ酢酸無水物6.6mlと反
応させる。水による後加工(B、F)および精製後に、
39d)1.0gが得られる。
Fp=225〜229℃1 H−NMR(CDCl3):δ=5.82ppm sbr(1H,H−4);5.7
0dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.58m(1H,湾曲);2.72m(1
H,H−11);2.12s(3H,アセチル);2.10s(3H,アセトキ
シ);0.72t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 40 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メチ
レン−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノル
プレグン−4−エン−3,20−ジオン 例39d)で記載された物質1.41gを、例16)で記載され
た方法と同様にして反応させる。40)1.03gが白色の結
晶として得られる。
Fp=215〜219℃、[α]D 20=+126.4゜(CHCl3;c=0.5
00)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.01ppm sbr(1H,H−4);5.7
0dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.55m(1H,湾曲);5.15m(1
H,エキソ−メチレン)、5.00m(1H,エキソ−メチレ
ン);2.74m(1H,H−11);2.14s(3H,アセチル);2.12s
(3H,アセトキシ);0.72t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 41 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メチ
ル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプ
レグナ−4,6−ジエン−3,20−ジオン 例40)で記載された物質423mgを、例18)で記載され
た方法と同様にして反応させる。41)303gが白色の結晶
として得られる。
Fp=260〜264℃、[α]D 20=+43.4゜(CHCl3;c=0.50
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=6.00ppm sbr(1H,H−7);5.9
2sbr(1H,H−4);5.72dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.62m
(1H,湾曲);2.75m(1H,H−11);2.15s(3H,アセチ
ル):2.11s(3H,アセトキシ);1.86sbr(3H,6−メチ
ル);0.73t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 42 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
ル−4−エン−3−オン a)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−9H−ベンゾ[10,9,1
1]−18a−ホモ−5α−エストラン−5,17β−ジオール 25h)で記載された化合物2gを、振盪器(Schuettelen
te)中で、テトラヒドロフラン5mlと酢酸エチル50mlと
からなる混合物中に溶解する。活性炭上のパラジウム
(10%のもの)550mgを添加し、この装置を水素雰囲気
下に置き、かつ3時間振盪させる。引続き、Celiteを介
して濾過し、かつ真空中で濃縮する。精製後に、42a)
1.69gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.30ppm m(1H,湾曲);4.38s
(1H,OH);3.85dd(J=14,7.5Hz,1H,17−H);3.50〜
3.65m(4H,ケタール);1.04t(J=7.5Hz,3H,18a−C
H3);0.98s(6H,Me−ケタール) b)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−9H−
ベンゾ−[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストラン−
17−オン 一般的方法3)の記載により、42a)で記載された物
質1.68g、三酸化クロム2.35gおよびジクロルメタン70ml
中のピリジン8mlから、42b)1.50gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.28ppm m(1H,湾曲);4.40s
(1H,OH);3.48〜3.60m(4H,ケタール);1.00s(3H,Me
−ケタール);0.96s(3H,Me−ケタール);0.76t(J=
7.5Hz,3H,18a−CH3) c)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピニ
ル)−9H−ベンゾ−[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エ
ストラン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、42b)で記載された物
質1.35gおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モ
ルの溶液19.5ml並びにプロピンガスから42c)1.02gが得
られる。
[α]D 20=−78.8゜(CHCl3;c=0.510)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.31ppm m(1H,湾曲);4.44s
(1H,OH);3.45〜3.62m(4H,ケタール);1.87s(3H,プ
ロピン);1.02t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.98s(3H,
Me−ケタール);0.95s(3H,Me−ケタール) d)5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1
−プロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエ
ストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、42c)0.99gを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。粗製生成物の精製後
に、42d)421mgが得られる。
Fp=188〜190℃、[α]D 20=+20.3゜(CHCl3;c=0.51
5)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.78ppm sbr(1H,H−4);5.4
8m(1H,湾曲);1.88s(3H,プロピン);1.05s(J=7.5H
z,3H,18a−CH3) 例 43 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a
−ホモエストル−4−エン−3−オン a)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−4',5',9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストラン−5,17
β−ジオール 25h)で記載された化合物2gを、振盪器中でテトラヒ
ドロフラン5mlと酢酸エチル50mlとからなる混合物中に
溶解する。酸化白金(IV)400mgを添加し、この装置を
水素雰囲気下に置き、かつ8時間振盪させる。引続き、
Celiteを介して濾過し、かつ真空中で濃縮する。精製後
に、43a)1.61gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=4.28ppm s(1H,OH);3.68ddb
r(J=14,7,5Hz,1H,17−H);3.46〜3.62m(4H,ケター
ル);1.02t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.95s(3H,Me−
ケタール);0.95s(3H,Me−ケタール) b)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−5−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テトラ
ヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−
エストラン−7−オン 一般的方法3)の記載により、43a)で記載された物
質1.4g、三酸化クロム1.95gおよびジクロルメタン60ml
中のピリジン6.7mlから43b)1.26gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=4.30ppm s(1H,OH);3.45〜
3.63m(4H,ケタール);0.98s(3H,Me−ケタール);0.96
s(3H,Me−ケタール);0.84t(J=7.5Hz,3H,18a−C
H3) c)3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルビス
(オキシ)]−17α−(1−プロピニル)−4',5',9,11
α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホ
モ−5α−エストラン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、43b)で記載された物
質1.2gおよびヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6モ
ルの溶液29ml並びにプロピンガスから43c)761mgが得ら
れる。
[α]D 20=−5.1゜(CHCl3;c=0.505)1 H−NMR(CDCl3):δ=4.34ppm s(1H,OH);3.45〜
3.62m(4H,ケタール);1.87s(3H,プロピン);1.02t
(J=7.5Hz,3H,18a−CH3);0.98s(3H,Me−ケター
ル);0.95s(3H,Me−ケタール) d)17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−
4',5',9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]
−18a−ホモエストル−4−エン−3−オン 一般的方法1)の記載により、43c)700mgを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。粗製生成物の精製後
に、43d)463mgが得られる。
[α]D 20=+71.7゜(CHCl3;c=0.510)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.73ppm sbr(1H,H−4);1.8
8s(3H,プロピン);1.06t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 44 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,15−
ジエン−3−オン a)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−17−[(トリメチルシ
リル)オキシ]−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−
5α−エストル−16−エン−5−オン 一般的方法4a)の記載により、42b)で記載された物
質4.1gを、ジイソプロピルアミン47ml、ヘキサン中のn
−ブチルリチウムの1.6モルの溶液20mlおよび無水テト
ラヒドロフラン中のトリメチルクロルシラン5.7mlと反
応させる。粗製生成物として44a)5.0gが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.21ppm m(1H,湾曲);4.52m
(1H,H−16);4.35s(1H,OH);3.45〜3.64m(4H,ケター
ル);0.95s(6H,Me−ケタール);0.83t(J=7.5Hz,3H,
18a−CH3)0.18s(9H,Me−Si) b)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−5−ヒドロキシ−9H−
ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストル−15−
エン−17−オン 一般的方法4b)の記載により、44a)で記載された化
合物4.99gを、アセトニトリル中の酢酸パラジウム(I
I)2.5gと反応させる。精製後に、44b)3.15gが得られ
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.55ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.99dd(J=6.3Hz,1H,H−16);5.35m(1H,湾
曲);4.42s(1H,OH);3.45〜3.62m(4H,ケタール);1.0
0s(3H,Me−ケタール);1.00s(3H,Me−ケタール);0.7
5t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) c)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−17α−エチニル−9H−
ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エストル−15−
エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、44b)1.2gをn−ブチ
ルリチウムの1.6モルの溶液29ml並びに無水テトラヒド
ロフラン中のエチレンガスと反応させる。44c)1.2gが
得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.98ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.65dd(J=6.3Hz,1H,H−16);5.32m(1H,湾
曲);4.42s(1H,OH);3.45〜3.65m(4H,ケタール);2.6
2s(1H,エチン);0.98s(3H,Me−ケタール);0.95s(3
H,Me−ケタール);0.82t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) d)5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロ
キシ−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,
15−ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、44c)1.1gを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。粗製生成物の精製後
に、44d)432mgが得られる。
Fp=203〜204℃、[α]D 20=−89.9゜(CHCl3;c=0.50
0)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.98ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.78sbr(1H,H−4);5.73dd(J=6.3Hz,1H,H−1
6);5.47m(1H,湾曲);2.65s(1H,エチン);0.85t(J
=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 45 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
ラ−4,15−ジエン−3−オン a)5',6'−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジイルビス(オキシ)]−17α−(1−プロピニ
ル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−5α−エス
トル−15−エン−5,17β−ジオール 一般的方法2)の記載により、44b)1.2gを、n−ブ
チルリチウムの1.6モルの溶液29ml並びに無水テトラヒ
ドロフラン中のプロピンガスと反応させる。45a)1.3g
が得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.92ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.62dd(J=6.3Hz,1H,H−16);5.32m(1H,湾
曲);4.46s(1H,OH);3.48〜3.64m(4H,ケタール);1.8
8s(3H,プロピン);0.97s(3H,Me−ケタール);0.95s
(3H,Me−ケタール);0.82t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) b)5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1
−プロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエ
ストラ−4,15−ジエン−3−オン 一般的方法1)の記載により、45a)1.1gを、アセト
ン中の4規定の塩酸と反応させる。シリカゲルによるカ
ラムクロマトグラフィー処理および次のHPLCによる粗製
生成物の精製後に、45b)155mgが得られる。
Fp=210〜217℃、[α]D 20=−117.6゜(CHCl3;c=0.5
00)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.92ppm dbr(J=6Hz,1H,H−
15);5.78sbr(1H,H−4);5.70dd(J=6.3Hz,1H,H−1
6);5.46m(1H,湾曲);1.91s(3H,プロピン);0.84t
(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) 例 46 3",16β,9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,1
1]シクロプロパ[16,17]−18a−ホモ−19−ノルプレ
グン−4−エン−3,20−ジオン a)9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−6'H−ベン
ゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−3−オ
ン 一般的方法1)の記載により、25h)7gを、アセトン
中の4規定の塩酸と反応させる。酢酸エチルからの再結
晶化後に、46a)4gが白色の結晶として得られる。
Fp=172〜175℃1 H−NMR(CDCl3):δ=5.80ppm sbr(1H,H−4);5.7
5dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.58m(1H,湾曲);3.75ddbr
(J=14,7.5Hz,1H,17−H);1.08t(J=7.5Hz,3H,18a
−CH3) b)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−6'H−ベンゾ[10,9,
11]−18a−ホモエストル−5−エン−17β−オール 46a)3.98gを、例25c)で記載された方法と同様にし
て反応させる。精製後に、46b)2.59gが白色のフォーム
として得られる。
[α]D 20=+7.4゜(CHCl3;c=0.500)1 H−NMR(CDCl3):δ=5.70ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.47m(1H,湾曲);5.32m(1H,H−6);3.68m(1H,
17−H);3.42〜3.60m(4H,ケタール);1.06t(J=7.5
Hz,3H,18a−CH3);1.02s(3H,Me−ケタール);0.92s(3
H,Me−ケタール) c)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビス(オキシ)]−6'H−ベンゾ[10,9,
11]−18a−ホモエストル−5−エン−17−オン 一般的方法3)の記載により、46b)で記載された物
質2.57g、三酸化クロム3.74gおよびジクロロメタン110m
l中のピリジン13mlから、46c)2.55gが白色の結晶とし
て得られる。
Fp=190℃1 H−NMR(CDCl3):δ=5.62ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.48m(1H,湾曲);5.35m(1H,H−6);3.42〜3.62
m(4H,ケタール);1.04s(3H,Me−ケタール);0.92s(3
H,Me−ケタール);0.78t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) d)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジイルビル(オキシ)]−17−[[(1,1,2,2,
3,3,4,4,4−ノナフルオルブチル)スルホニル]オキ
シ]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−
5,16−ジエン 46c)で記載された物質2.54gを、無水テトラヒドロフ
ラン30ml中に溶解する。無水1,2−ジメトキシエタン15m
lおよびペルフルオルブタンスルホニルフッ化物1.45ml
中のカリウムビス(トリメチルシリル)アミド3.11gの
溶液を添加する。引続き、室温で5時間撹拌し、次に、
水により加工する(B、F)。精製後に、46d)1.73gが
得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.60ppm m(2H,H−16および
湾曲);5.50m(1H,湾曲);5.35m(1H,H−6);3.42〜3.
60m(4H,ケタール);1.02s(3H,Me−ケタール);0.92s
(3H,Me−ケタール);0.89t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) e)9,11α−ジヒドロ−3,3−[2,2−ジメチル−プロパ
ンジイルビス(オキシ)]−6'H−ベンゾ[10,9,11]−
18a−ホモ−19−ノルプレグナ−5,16−ジエン−20−オ
ン 46d)で記載された化合物1.7gを、無水ジメチルホル
ムアミド32ml中に溶解し、かつ(1−エトキシビニル)
トリブチル錫1.25ml、無水塩化リチウム320mg、酢酸パ
ラジウム(II)27mgおよびトリフェニルホスフィン65mg
を添加する。5時間で60℃に加熱し、引続き、20分間で
100℃に加熱する。水による後加工(B、F)および精
製後に、46e)682mgが得られる。
Fp=165〜168℃1 H−NMR(CDCl3):δ=6.81ppm dd(J=3.2Hz,1H,H
−16);5.68m(1H,湾曲);5.46m(1H,湾曲);5.36m(1
H,H−6);3.40〜3.63m(4H,ケタール);2.28s(3H,ア
セチル);1.02s(3H,Me−ケタール);0.90s(3H,Me−ケ
タール);0.73t(J=7.5Hz,3H,18a−CH3) f)3",16β,9,11α−テトラヒドロ−3,3−[2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジイルビス(オキシ)]−6'H−ベ
ンゾ[10,9,11]シクロプロパ[16,17]−18a−ホモ−1
9−ノルプレグン−5−エン−20−オン ジメチルスルホキシド8.5ml中のトリメチルスルホオ
キソニウムヨウ化物670mgの懸濁液に、鉱油中の水素化
ナトリウムの80%の懸濁液78mgを添加する。室温で90分
間撹拌し、次に、ジメチルスルホキシド2.8ml中の46e)
で記載された化合物672mgの懸濁液を添加する。引続
き、室温で10時間撹拌し、次に、水により後加工する
(A、F)。精製後に、46f)168mgが得られる。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.64ppm dbr(J=10Hz,1H,湾
曲);5.45m(1H,湾曲);5.33m(1H,H−6);3.40〜3.61
m(4H,ケタール);2.03s(3H,アセチル);1.00s(3H,Me
−ケタール);0.92s(3H,Me−ケタール);0.73t(J=
7.5Hz,3H,18a−CH3) g)3",16β,9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,
9,11]シクロプロパ[16,17]−18a−ホモ−19−ノルプ
レグン−4−エン−3,20−ジオン 46f)154mgを、アセトン8ml中に溶解し、2規定の塩
酸0.18mlを添加し、かつこの混合物を室温で5.5時間撹
拌する。水による後加工(B、F)後に、この粗製生成
物をシリカゲルによるカラムクロマトグラフィー処理お
よび次のHPLCによって精製し、かつ46g)36mgが得られ
る。1 H−NMR(CDCl3):δ=5.82ppm sbr(1H,H−4);5.6
8dbr(J=10Hz,1H,湾曲);5.56m(1H,湾曲);2.54m(1
H,H−11);2.03s(3H,アセチル);0.78t(J=7.5Hz,3
H,18a−CH3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 5/34 A61P 5/34 15/18 15/18 (72)発明者 ハルフブロート, ヴォルフガング ドイツ連邦共和国 D―13505 ベルリ ン シャルフェンベルガー シュトラー セ 42 (72)発明者 フリッツェマイアー, カール−ハイン リッヒ ドイツ連邦共和国 D―13505 ベルリ ン ロールヴァイシュトラーセ 32 (72)発明者 クラッテンマッヒャー, ロルフ ドイツ連邦共和国 D―13467 ベルリ ン アム ゼーシュロース 3 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07J 53/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I: 〔式中、 Wは、酸素原子、ヒドロキシイミノ基>N〜OHまたは2
    個の水素原子を表わし、 R1およびR2は、それぞれ水素原子を表わすかまたは一緒
    になって付加的な結合を表わすかまたはα−位のメチレ
    ン橋を表わし、 R6aおよびR6bは、水素原子を表わすかまたは一緒になっ
    てメチレン基を表わすかまたは6位の炭素原子と一緒に
    なって形成された3員環(但し、R7は、前記の場合に水
    素原子を表わす)を表わすかまたは R6aは、水素原子またはフッ素原子、塩素原子、臭素原
    子またはヨウ素原子を表わすかまたは4個までの炭素原
    子を有する直鎖状または分枝鎖状の飽和したα−または
    β−位のアルキル基(但しこの場合、R6bおよびR7は、
    それぞれ水素原子を表わすかまたは一緒になって付加的
    な結合を表わす)を表わすかまたはR6bおよびR7は、一
    緒になってα−またはβ−位のメチレン橋(但しこの場
    合、R6aは、水素原子を表わす)を表わし、 R7は、4個までの炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖
    状のα−またはβ−位のアルキル基を表わすかまたはチ
    オ基−SR20(但し、R20は、水素原子を表わすかまたは
    1〜4個の炭素原子を有するアルカノイル基を表わす)
    を表わし、R14、R15およびR16は、それぞれ水素原子を
    表わすかまたは R14は、α−位の水素原子を表わし並びにR15およびR16
    は、一緒になって付加的な結合を表わすかまたはα−ま
    たはβ−位のメチレン橋を表わすかまたはR14およびR15
    は、それぞれ水素原子を表わし並びにR16は、α−また
    はβ−位のC1〜C4アルキル基を表わすかまたはR16は、
    17αと一緒になってα−位のメチレン橋を表わし、R
    17βと一緒になって基 を表わし、 R16は、水素原子を表わし並びにR14およびR15は、一緒
    になって付加的な結合を表わし、 R11、R11'およびR19は、それぞれ水素原子を表わすか
    またはR11は、α−位の水素原子を表わし、R11'および
    R19は、一緒になって付加的な結合を表わすかまたはR19
    は、水素原子を表わし、R11およびR11'は、一緒になっ
    て付加的な結合を表わし、 R17β/R17αは、 −OR21/−(CH2−A −OR21/−(CH2−C≡C−B −OR21/−(CH2−CH=CH−(CH2−D −OR21/−HC=C=CEG −OR21/−CF3 を表わすかまたはR17β/R17αは、一緒になって を表わし、但し、 R21およびR23は、水素原子、C1〜C4アルキル基またはC1
    〜C4アルカノイル基の意味を表わし、 R22は、C1〜C3アルキル基の意味を表わし、 Aは、水素原子、シアノ基、−COOR24または−OR25(但
    し、R24は、C1〜C4アルキル基を表わし、R25は、水素原
    子、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルカノイル基を表
    わす)の意味を表わし、 Bは、水素原子、C1〜C4アルキル基、C2またはC3アルキ
    ニル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素
    原子の意味を表わすかもしくはアルキル部分、アルコキ
    シ部分またはアルカノイルオキシ部分にそれぞれ1〜4
    個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、アルコキ
    シアルキル基またはアルカノイルオキシアルキル基の意
    味を表わし、 Dは、水素原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルコキシ基ま
    たはC1〜C4アルカノイルオキシ基の意味を有し、 EおよびGは、水素原子またはC1〜C3アルキル基の意味
    を表わし、 nは、0、1、2、3または4の意味を表わし、 mは、0、1または2の意味を表わし、 pは、0または1の意味を表わし、 kは、0、1、2または3の意味を表わし、 R18は、水素原子またはメチル基を表わす〕 で示される19,11−架橋した4−エストレン。
  2. 【請求項2】Wが1個の酸素原子または2個の水素原子
    を表わす、請求項1に記載の19,11−架橋した4−エス
    トレン。
  3. 【請求項3】R6aおよびR6bが、それぞれ水素原子を表わ
    すかまたは6位の炭素原子と一緒になって形成された3
    員環を表わす、請求項1に記載の19,11−架橋した4−
    エストレン。
  4. 【請求項4】R6aが、塩素原子または臭素原子を表わす
    かもしくは直鎖状の飽和したα−またはβ−位のアルキ
    ル基を表わす、請求項1に記載の19,11−架橋した4−
    エストレン。
  5. 【請求項5】R6bおよびR7が一緒になって、α−または
    β−位のメチレン橋を表わすかまたは付加的な二重結合
    を表わす、請求項1に記載の19,11−架橋した4−エス
    トレン。
  6. 【請求項6】R7が、4個までの炭素原子を有する直鎖状
    または分枝鎖状の飽和したα−またはβ−位のアルキル
    基を表わす、請求項1に記載の19,11−架橋した4−エ
    ストレン。
  7. 【請求項7】R14、R15およびR16が、それぞれ水素原子
    を表わす、請求項1に記載の19,11−架橋した4−エス
    トレン。
  8. 【請求項8】R14は、α−位の水素原子を表わし並びにR
    15およびR16が一緒になって付加的な結合を表わすかま
    たはβ−位のメチレン橋を表わす、請求項1に記載の1
    9,11−架橋した4−エストレン。
  9. 【請求項9】R17β/R17αが、 −OH/−CH3, −OC(O)CH3/−CH3; −OH/−C≡CH, −OC(O)CH3/−C≡CH; −OH/−C≡C−CH3, −OC(O)CH3/−C≡C−CH3; −C(O)CH3/−OC(O)CH3 を表わす、請求項1に記載の19,11−架橋した4−エス
    トレン。
  10. 【請求項10】17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒ
    ドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4
    −エン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'−ベン
    ゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−ジエン−3,20
    −ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メチ
    ル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6
    −ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6α−メ
    チル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4
    −エン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−クロル−9,11α−ジヒド
    ロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6
    −ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−クロル−1β,2β,9,11
    α−テトラヒドロ−3'H−シクロプロパ[1,2][6"H]
    ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−ジエン−
    3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−4',5',9,11α−テトラヒドロ
    −6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エ
    ン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−メチル−4',5',9,11α−
    テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレ
    グナ−4,6−ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−6−クロル−1β,2β,4",
    5",9,11α−ヘキサヒドロ−3'H−シクロプロパ[1,2]
    [6"H]ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−
    ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−5',6'−ジヒドロ−9H−ベン
    ゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−
    ジオン; 17−(アセチルオキシ)−5',6'−ジヒドロ−6−メチ
    ル−9H−ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグナ−4,6−
    ジエン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6'H−ベ
    ンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプレグン−4−
    エン−3,20−ジオン; 17−(アセチルオキシ)−9,11α−ジヒドロ−6−メチ
    ル−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプ
    レグナ−4,6−ジエン−3,20−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17−メチル−6'H−ベンゾ[10,9,1
    1]−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−ジオン; 3',9,11α,16β−テトラヒドロシクロプロパ[16,17]
    [6H]ベンゾ[10,9,11]−19−ノルプレグン−4−エ
    ン−3,20−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17−メチル−6'H−ベンゾ[10,9,1
    1]−18a−ホモ−19−ノルプレグン−4−エン−3,20−
    ジオン; 3',9,11α,16β−テトラヒドロシクロプロパ[16,17]
    [6H]ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ−19−ノルプレグ
    ン−4−エン−3,20−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−メチル−
    6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オ
    ン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オ
    ン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
    ン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1,3−
    ペンタジイニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−
    4−エン−3−オン; (Z)−9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−
    (3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−6'H−ベンゾ[1
    0,9,11]エストル−4−エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒ
    ドロキシプロピル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル
    −4−エン−3−オン; 17β−ヒドロキシ−17α−メチル−4',5',9,11α−テト
    ラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン
    −3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
    トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
    ン−3−オン; 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
    9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エスト
    ル−4−エン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −9H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−3−オ
    ン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エ
    ン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−
    エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
    トル−4−エン−3−オン; 17α−(1−ブチニル)−9,11α−ジヒドロ−17β−ヒ
    ドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
    ル−4−エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−(1,2−プロパジエニル)−1
    7β−ヒドロキシ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモ
    エストル−4−エン−3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
    トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
    トル−4−エン−3−オン; 17β−ヒドロキシ−17α−(1−プロピニル)−4',5',
    9,11α−テトラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a
    −ホモエストル−4−エン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−エ
    ン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
    ル−4−エン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−ジエン−3
    −オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
    ジエン−3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
    トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
    ジエン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −9H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−ジエン−3
    −オン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]エストラ−4,15−
    ジエン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,15
    −ジエン−3−オン; 9,11α−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
    トラ−4,15−ジエン−3−オン; 17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−4',5',9,11α−テ
    トラヒドロ−6'H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエス
    トラ−4,15−ジエン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ
    −9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストラ−4,15−
    ジエン−3−オン; 5',6'−ジヒドロ−17β−ヒドロキシ−17α−(1−プ
    ロピニル)−9H−ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエスト
    ラ−4,15−ジエン−3−オン; 4",5",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
    9,11]エストル−4−エン−17β,2"(3"H)−フラン]
    −3−オン; 3",3",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
    9,11]エストル−4−エン−17β,2"(5"H)−フラン]
    −3,5"−ジオン; 3'''',4'''',6α,7α,9,11α,15α,16α−オクタヒドロ
    スピロ[3'H,3"H−ジシクロプロパ[6,7:15,16]−[6
    H]ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−17β,2''''
    (5''''H)−フラン]−3,5''''−ジオン; 3'''',4'''',9',11'α,15'α、16'α−ヘキサヒドロス
    ピロ[シクロプロパン−1,6'−[3H]シクロプロパン−
    [15,16][6H]ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン
    −17'β,2''''(5'''')−フラン]−3',5''''−ジオ
    ン; 3'''',4'''',9',11'α,15'α、16'α−ヘキサヒドロス
    ピロ[シクロプロパン−1,6'−[3H]シクロプロパン−
    [15,16][6H]ベンゾ[10,9,11]エストラ−1,4−ジ
    エン−17'β,2''''(5''''H)−フラン]−3',5''''−
    ジオン; 3'''',4''',4'''',5''',6α,7α,9,11α,15α,16α−デ
    カヒドロスピロ[3'H,3"H−ジシクロプロパ[6,7:15,1
    6][6H]ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−17
    β,2''''(5''''H)−フラン]−3,5''''−ジオン; 3",4",9,11α−テトラヒドロスピロ[6'H−ベンゾ[10,
    9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−17β,2"(5")
    −フラン]−3,5"−ジオン; 3'''',4'''',6α,7α,9,11α,15α,16α−オクタヒドロ
    スピロ[3'H,3"H−ジシクロプロパ[6,7:15,16][6H]
    −ベンゾ[10,9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−
    17β,2''''(5''''H)−フラン]−3,5''''−ジオン; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
    9,11]エストル−4−エン−17β−オール; 17α−エチニル−4',5',9,11α−テトラヒドロ−6'H−
    ベンゾ[10,9,11]エストル−4−エン−17β−オー
    ル; 5',6'−ジヒドロ−17α−エチニル−9H−ベンゾ[10,9,
    11]エストル−4−エン−17β−オール; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
    9,11]エストラ−4,15−ジエン−17β−オール; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
    9,11]−18a−ホモエストル−4−エン−17β−オー
    ル; 9,11α−ジヒドロ−17α−エチニル−6'H−ベンゾ[10,
    9,11]−18a−ホモエストラ−4,15−ジエン−17β−オ
    ールである、請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の一般式Iの化合物を製
    造するための方法において、一般式II: 〔式中、 Kは、ケト保護基または保護されたヒドロキシ基および
    水素原子を表わし、 Xは、syn位またはanti位の塩素原子または臭素原子を
    表わし、 R18は、水素原子またはメチル基を表わし並びに Qは、β−位のヒドロキシ基を表わし、かつSは、α−
    位の水素原子を表わすかまたはQおよびSは、一緒にな
    ってケト酸素原子を表わすかまたは更にQおよびSは、
    スピロ化合物を含めて式Iで記載されたR17β/R17α
    換基の組合わせの1つを表わし、この場合、この置換基
    の組合わせに存在するヒドロキシ基および/またはケト
    基は場合によっては保護されている〕 で示される化合物を、 a)ラジカル環化によって一般式III: 〔式中、K、R18並びにQおよびSは、式IIで記載され
    た意味を有する〕で示される化合物に変え、 b)引続き、Qがヒドロキシ基を表わす場合には、前記
    化合物を、望ましい場合には酸化させ、 c)R11、R11'およびR19が最終的に水素原子でなけれ
    ばならない場合には、19,11β−エテノ橋を水素添加
    し、 d)R19が最終的に水素原子を表わし並びにR11およびR
    11'が一緒になって付加的な結合を表わさなければなら
    ない場合には、19,11β−エテノ橋中の二重結合を11−
    位(エキソ位)へ異性体化させ、 e)望ましい場合には、D環中へ15,16−二重結合を導
    入し、前記二重結合を、 f)望ましい場合には、14,15−位へ異性体化させるか
    または g)メチレン化によって、相応する15β、16β−メチレ
    ン化合物に変え、 h)QおよびSが一緒になってケト酸素原子を表わす場
    合には、置換基R17αまたはR17αの反応性の先駆物質
    の求核性の付加反応および相応する基R21を生じる試薬
    を用いる17β−ヒドロキシ基のエーテル化またはエステ
    ル化によってかまたは17α−ヒドロキシ−17β−アルカ
    ノイル置換型を構成し、かつ17α−ヒドロキシ基を、場
    合によっては相応する基R23を生じる試薬を用いてエー
    テル化するかまたはエステル化し、 i)場合によっては、不飽和C17側鎖の部分的または完
    全な水素添加によっておよび j)望ましい場合には、17−スピロラクトンを形成させ
    るための相応する17−(3−ヒドロキシプロピル)−も
    しくは17−(4−ヒドロキシブチル)化合物の酸化によ
    ってかまたは k)望ましい場合には、スピロエーテルの形成のための
    相応する(Z)−17α−(3−ヒドロキシプロプ−1−
    エニル)−もしくは(Z)−17α−(4−ヒドロキシブ
    ト−1−エニル)−17β−ヒドロキシ化合物または側鎖
    中での相応する飽和化合物の閉環反応によっておよび l)水と混合可能な溶剤中の酸処理によってΔ−3−
    ケト系(この場合、他の存在する保護基は同様に分解さ
    れ、従って、一般式Iの化合物に変わる)に変え、この
    一般式Iの化合物を場合によっては、 m)1,2−二重結合および/または6,7−二重結合に導入
    によっておよび場合によっては1個または双方の二重結
    合のメチレン化によって、 n)直鎖状または分枝鎖状のα−またはβ−位のアルキ
    ル基または7−位でのチオ基−SR20の導入によって、 o)6,7−二重結合のエポキシド化およびハロゲン化水
    素(但し、Halは、Fa、Cl、Br、Iである)を用いるエ
    ポキシドの開環および形成された7α−ヒドロキシ基の
    除去によって、 p)6α−ヒドロキシメチル化および引続く脱水によっ
    て6−メチレン化合物に変え、 q)6−メチレン基のエキソ−位の二重結合の異性体化
    によってかまたは6−アルキル基(6−アルキル−4,6
    −ジエン−3−オン)の直接導入によって、 r)6−メチレン基の水素添加によって、一般式I(但
    し、R1、R2、R14、R15、R16、R17α、R17βR18、R11
    およびR19は、最終的に所望の意味を有し、R6aは、α−
    メチレン基を表わし、R6bおよびR7は、それぞれ水素原
    子を表わすかまたは一緒になって付加的な結合を表わ
    す)の化合物に変えるかまたは s)R6aが、最終的に4個までの炭素原子を有する直鎖
    状または分枝鎖状の飽和したα−またはβ−位のアルキ
    ル基でなければならない場合には、5(6)へ4(5)
    −二重結合を同時に異性化しながらケタール化し、5
    (6)−二重結合をエポキシド化し、かつ保護された3
    −ケト基を有する5,6α−エポキシドを、アルキル基中
    に4個までの炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の
    飽和アルキルマグネシウムハロゲン化物またはアルキル
    リチウム化合物を用いて求核的に開環し、形成された5
    α−ヒドロキシ−6β−アルキル化合物中の3−ケト保
    護基を温和な酸性条件下に分解して相応する3−ケト−
    5α−ヒドロキシ−6β−アルキル化合物にし、5α−
    ヒドロキシ基の塩基性除去によってβ−位の6−アルキ
    ル基を有する一般式Iの相応する3−ケト−4−エン化
    合物に変えるかまたは強烈な条件下に3−ケト保護基を
    分解することによってα−位の6−アルキル基を有する
    一般式Iの相応する3−ケト−4−エン化合物に変え、 t)場合によっては、前記により得られた3−ケト化合
    物の1つを、ヒドロキシアミン塩酸塩と、第三有アミン
    の存在下に、−20℃ないし+40℃の温度で、3−ヒドロ
    キシイミド化合物(W=>N〜OH;syn−またはanti位置
    のOHを表わす)に変えるかまたは u)場合によっては、3−チオケタール、好ましくは3
    −(1',3'−エチレンジチオ)−ケタールに変え、これ
    を、還元により分解して一般式I(但し、Wは、2個の
    水素原子を表わす)の化合物に変える ことを特徴とする、請求項1に記載の一般式Iの化合物
    の製造法。
  12. 【請求項12】請求項1に記載の一般式Iの化合物の少
    なくとも1個並びに製薬学的に認容性の担持剤を含有す
    る、避妊用薬剤組成物。
  13. 【請求項13】請求項1に記載の一般式Iの少なくとも
    1個の化合物を含有する、避妊に使用するための医薬。
  14. 【請求項14】請求項1に記載の一般式Iの化合物の少
    なくとも1個並びに製薬学的に認容性の担持剤を含有す
    る、ゲスターゲン作用の代理療法用薬剤組成物。
  15. 【請求項15】請求項1に記載の一般式Iの少なくとも
    1個の化合物を含有する、ゲスターゲン作用の代理療法
    に使用するための医薬。
  16. 【請求項16】一般式III': 〔式中、 Kは、ケト保護基または保護されたヒドロキシ基および
    水素原子を表わし、 R11'およびR19は、一緒になって付加的な結合を表わ
    し、R11は、α−位の水素原子を表わすかまたはR19は、
    水素原子を表わし、R11'およびR11は、一緒になって付
    加的な結合を表わすかまたはR11、R11'およびR19は、
    それぞれ、水素原子を表わし、 R1415およびR16は、これらについて式I中で記載され
    た置換基を表わし、 R18は、水素またはメチル基を表わし並びに Qは、β−位のヒドロキシ基を表わし、Sは、α−位の
    水素原子を表わすかまたはQおよびSは、一緒になって
    ケト酸素原子を表わすかまたは更にQおよびSは、スピ
    ロ化合物を含めて式I中で記載されたR17β/R17α−置
    換基の組合わせ物を表わし、この場合、該組合わせ物中
    に存在するヒドロキシ基および/またはケト基は、場合
    によっては保護されている〕で示される中間化合物。
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