JP3301634B2 - コンピュータゲーム装置 - Google Patents

コンピュータゲーム装置

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JP3301634B2
JP3301634B2 JP15600892A JP15600892A JP3301634B2 JP 3301634 B2 JP3301634 B2 JP 3301634B2 JP 15600892 A JP15600892 A JP 15600892A JP 15600892 A JP15600892 A JP 15600892A JP 3301634 B2 JP3301634 B2 JP 3301634B2
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三百次 津村
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株式会社リコス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータを利用し
たゲーム装置に係り、特にホストコンピュータを中心と
して端末装置同士を接続し、複数人のゲーム参加を可能
とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からコンピュータを利用したゲーム
は普及している。例えばゲームセンターなどではゲーム
専用の業務機が周知であり、家庭用ではパーソナルコン
ピュータを用いてゲームプログラムを実行することが周
知である。しかし、業務機もパーソナルコンピュータも
独立した機械装置であって、業務機では1台あたり1つ
のゲームしか搭載することはできないのが現状である。
また、パーソナルコンピュータではゲームプログラムを
交換すれば複数のゲームを楽しむことができるが、汎用
機器をゲームに用いているだけであって、操作性に劣
る。
【0003】ところで、出願人はホストコンピュータと
端末装置を公衆回線ネットワークで接続し、端末装置か
らホストコンピュータをアクセスすることによって好み
のゲームを行うことを基本的な課題とし、各種の技術を
開示している(例えば特願平4−69560号)。これ
によってホストコンピュータには大量のゲームプログラ
ムやデータを格納し、端末装置ではこのうちの好みのゲ
ームを要求するだけでデータが伝送されるので、ソフト
ウエアをそのたびに購入する必要がない。従ってプレイ
ヤにとって非常に便利なシステムとすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に例示し
た出願ではホストコンピュータから端末装置にゲームプ
ログラムをダウンロードするものの、ゲームはその端末
装置だけで行うものであり、端末装置同士を接続して複
数のプレイヤが離れた場所で1つのゲームを楽しむ構成
は開示していない。しかしゲームには性格上、1人だけ
のプレイに適しているものもあれば、例えばプレイヤに
特定の役割があたえられ、これを達成することによって
ゲームの目的が達成できるようなロールプレイングゲー
ム(以下、RPGという)もある。このような場合には
複数人が参加できることによってより展開を複雑にする
ことができる。従来からコンピュータゲームではRPG
は数多くあるが、全て一種のシミュレーションであっ
て、1人のプレイヤ対コンピュータの1対1のゲームで
ある。本発明は、複数人の端末利用者が1つのゲームを
行うことができる構成を開示することによってこの種の
RPGの提供を可能とし、コンピュータゲームの利用範
囲を拡大することを目的とする。
【0005】また、本発明ではこのような課題を解決す
るための具体的な構成を開示することも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、予め参加人数が決められた複数人によっ
てプレイするゲームプログラムを格納したホストコンピ
ュータと、このホストコンピュータと通信網を介して接
続される複数の端末装置とを備え、上記ホストコンピュ
ータには上記端末装置からのゲームへの参加をアクセス
順に登録するためのレジスタを設ける一方、上記端末装
置は上記ホストコンピュータのアクセス手段および上記
レジスタへの登録手段を有し、上記ホストコンピュータ
は端末装置が予め決められた登録数に至れば上記ゲーム
プログラムを1つの端末装置に伝送し、この端末装置か
らのデータのアップロードを受けた後に、順次次の端末
装置にこのデータと共にゲームプログラムを伝送すると
いう手段を用いた。
【0007】また、通信網として公衆回線網を利用し、
ホストコンピュータのレジスタに端末装置を登録すれ
ば、ホストコンピュータ側が通信網の回線を切断し、予
め決められた登録数に至れば上記ホストコンピュータか
らそれぞれの端末装置に対して所定のメッセージを通信
するという手段も用いた。
【0008】
【作用】ホストコンピュータと複数の端末装置とは通信
網で連絡されており、これによって通信ネットワークを
構成する。ホストコンピュータに設けられたレジスタ
は、特定のゲームへの端末装置からの参加数を登録する
ものであり、レジスタへの登録数を満たすことはゲーム
の開始条件の作用を有するものである。ホストコンピュ
ータではレジスタへの所定の登録が完了すれば、登録順
あるいはゲーム進行に必要な順番に端末装置に必要なデ
ータなどを伝送し、端末装置からのデータのアップロー
ドを受けてプログラムの逐次実行を行う。
【0009】また、公衆回線を利用する場合にはホスト
コンピュータと端末装置との常時接続を避けるために、
個別の端末装置からアクセスがあってレジスタに対する
登録を完了すれば回線を切断する。また所定数の登録が
完了すればホストコンピュータ側から端末装置にアクセ
スすることによって、回線の常時接続を防止するという
機能を行っている。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図1は本発明が適用されるために必要な
ネットワークを概略したもので、1は通信網、2はホス
トコンピュータであって、多数のゲームプログラムが格
納されている。T1・T2…Tnはそれぞれ端末装置で
あって、通信網1を介してホストコンピュータ2にアク
セスできる。そして、通信網1を介してホストコンピュ
ータ2と端末装置Tを接続することによって通信ネット
ワークを構成している。なお、本発明の説明上、ホスト
コンピュータ2に格納されているゲームプログラムはロ
ールプレイングゲーム(RPG)であって、複数の端末
装置からの参加を可能とする種類のプログラムであるも
のとする。但し、ホストコンピュータ2に格納すること
ができるプログラムはRPGに限るものでないことはも
ちろんである。通信網1は、一般には公衆回線網を利用
するが、無線通信を利用した通信ネットワークを構成す
ることも可能である。
【0011】このような公知のネットワークシステムを
利用して本発明のコンピュータゲーム装置が構成される
のであるが、まず、ゲームが成立するための条件が問題
になる。即ち、1つのゲームに複数人が複数の端末装置
を使用して参加するのであるが、RPGはシナリオが複
雑なほど達成までの所用時間が長く掛かり、参加者全て
が同じ時間に同じゲームに参加することは困難である。
また、参加人数が多くなればより高度なゲームを提供で
きるが、ゲームの同時進行はそれにともなって不可能に
なってしまう。従って、本発明ではゲームの進行は同時
進行の形式ではなく、それぞれの参加者の入力を一旦記
憶しておき、次にホストコンピュータをアクセスしたと
きにその直前までのゲームの進行を参加者に示し、次の
入力を促すという構成を採用することとした。
【0012】このような条件を前提としてゲームが進行
するのであるが、最初にゲームの開始について図2に基
づいて説明する。まず端末装置T1からホストコンピュ
ータ2をアクセスし、特定のゲームへの参加をリクエス
トすると、ホストコンピュータ2ではそのゲームの情報
をデータベース11から読みだし、レジスタ12にその
ゲームに係るアドレスを作成してゲーム参加に必要な登
録数に当たる領域を確保する。そして端末装置T1を第
1位に登録すると共に、端末装置T1に対して識別番号
を送り返して回線が一旦切断される。13はホストコン
ピュータ2のこれらの動作を処理するためのMPU、1
4はモデムである。識別番号は以降のゲームの展開に際
してゲーム参加者の役割を識別するものであり、再アク
セスのときに識別番号を端末装置T1から入力すること
によって、最新の進行状態でゲームに参加することがで
きる。データベース11に格納されているデータは、新
規な別の端末装置からの利用に対応するためにゲームプ
ログラムと初期データだけとし、ゲームが開始された進
行中のデータに関しては、別の記憶手段15に書き込ま
れる。ここでRPGが2人の参加によって成立する種類
のゲームであるときには、ホストコンピュータ2はあと
1件の登録を待つことになる。続いて別の端末装置T2
からアクセスがあって、上記ゲームへの参加がリクエス
トされた場合には、ホストコンピュータ2はこれをレジ
スタ12の確保された領域に登録し、端末装置T2に対
して識別番号を送り返して回線が切断される。RPGが
3人以上の参加によって成立する種類のゲームであれ
ば、ホストコンピュータ2は次の参加者があるまで待機
することになる。このようにしてゲームが成立するに十
分な登録があった場合には、ホストコンピュータ2は端
末装置T1にゲームの成立を連絡し、始めてゲーム開始
の条件が整うことになるのである。
【0013】端末装置T1を利用する参加者は、ホスト
コンピュータ2をアクセスして識別番号を入力すれば、
端末装置に接続されたディスプレイ上でゲームが開始さ
れ、その役割に見合った命令をキーボードなどから入力
する。そして、端末装置T1の参加者が独自で進行でき
る場面までプレイを行うことになるのである。この時点
までゲームが進行したことを端末装置T1が確認すれ
ば、プログラムの実行によってゲームの中断を行い、端
末装置T1側では一旦ゲームを中断する。次に、ホスト
コンピュータ2は端末装置T2に対してプレイの相手
(実施例の場合には端末装置T1)がゲームを進行した
旨のメッセージを通信する。端末装置T2の利用者はデ
ィスプレイなどの表示によってこれを確認した場合に
は、それ以降の任意の時間にホストコンピュータ2をア
クセスして識別番号を入力すれば、ホストコンピュータ
2の記憶手段15から必要なゲームプログラムとデータ
が伝送され、端末装置T1の利用者が行った指示に沿っ
てゲームが再現される。さらに、端末装置T2では利用
者のゲーム上での役割に従って条件選択などをディスプ
レイ上で求められるので、これを判断しながらゲームを
進めるのである。なお、端末装置T2の参加者が独自で
進行できるまでプレイが完了すれば、上述したと同様に
ゲームプログラムの実行に伴って端末装置T2に対して
ゲームの中断を要請し、これに従って参加者は一旦ゲー
ムを中断するのである。このようにして、ゲーム参加者
は交互に、あるいは順番にプレイし、プログラムに沿っ
てゲームを進行するのである。
【0014】次に、図3は本実施例で利用する端末装置
T1…Tnのそれぞれの構成を示したブロック図であっ
て、21は通信網1と接続するためのモデム、22は端
末装置全体の制御および処理を司る端末MPU、23は
ゲームの状況を表示するためのディスプレイ、24はプ
レイヤがゲームの進行に必要な命令を入力するためのキ
ーボード、25は作業領域として機能する主メモリ、2
6はダウンロードされたゲームプログラムや更新データ
などを記憶する記憶手段である。記憶手段26は公知の
半導体メモリやハードディスクなど基本的にはどのよう
な構造でも利用することができるが、ゲームプログラム
の無断転用を回避するために、バックアップが不可能な
揮発性の半導体メモリを利用することが好ましい。な
お、ホストコンピュータ2との間で伝送のやりとりを行
うデータとしては、ゲームを起動し進行するためのゲー
ムプログラムと、ゲームを進行した時点までの必要な更
新データがある。端末装置Tにゲームプログラムを保持
すれば毎回のゲームの開始に先だってプログラムを転送
する必要がないので伝送時間の短縮化を計ることができ
るが、無断のコピーなどを不可能とするため、ゲーム開
始ごとにデータと共にプログラムも伝送することとして
いるのである。
【0015】
【発明の効果】本発明では、ホストコンピュータと複数
の端末装置で通信ネットワークを構成し、複数の参加で
成立するゲームについてホストコンピュータに参加を登
録し、ゲームの開始条件が整った段階で始めてゲームが
開始されることとし、ホストコンピュータでは登録順な
どによって端末装置をアクセスしてゲームを進行する要
にした。従って、RPGを通信によって楽しむ場合でも
回線を常時接続しておく必要はなく、従来不可能とされ
てきた通信による対話式のゲームが自動実行によって効
率よく行うことが可能となった。また、参加者は同じ時
間帯に参加することは必ずしも必要ではなく、相手がゲ
ームを進行した後であれば自分の役割分担に従って好み
の時間にゲームに参加することができるので、時間拘束
性のゆるいコンピュータゲーム装置とすることが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワークの一般的な構成を示すブロッ
ク図、
【図2】ホストコンピュータの内部構成を示すブロック
図、
【図3】端末装置の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
T1・T2…Tn 端末装置 1 通信網 2 ホストコンピュータ 11 データベース 12 レジスタ 13 MPU 14 モデム 15 記憶手段 21 モデム 22 端末MPU 23 ディスプレイ 24 キーボード 25 主メモリ 26 記憶手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め参加人数が決められた複数人によって
    プレイするゲームプログラムを格納したホストコンピュ
    ータと、このホストコンピュータと通信網を介して接続
    される複数の端末装置とを備え、上記ホストコンピュー
    タには上記端末装置からのゲームへの参加をアクセス順
    に登録するためのレジスタを設ける一方、上記端末装置
    は上記ホストコンピュータのアクセス手段および上記レ
    ジスタへの登録手段を有し、上記ホストコンピュータは
    端末装置が予め決められた登録数に至れば上記ゲームプ
    ログラムを1つの端末装置に伝送し、この端末装置から
    のデータのアップロードを受けた後に、順次次の端末装
    置にこのデータと共にゲームプログラムを伝送する装置
    であり、上記通信網は公衆回線を利用し、ホストコンピ
    ュータのレジスタに上記端末装置を登録すれば、ホスト
    コンピュータ側が上記通信網の回線を切断し、予め決め
    られた登録数に至れば上記ホストコンピュータからそれ
    ぞれの端末装置に対して所定のメッセージを通信するこ
    とを特徴とするコンピュータゲーム装置。
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EP99116368A EP0962900A3 (en) 1992-02-18 1993-02-18 Computer game device
CN93103438A CN1046808C (zh) 1992-02-18 1993-02-18 计算机游戏装置
CA002089774A CA2089774C (en) 1992-02-18 1993-02-18 Computer game device
EP93102618A EP0556840B1 (en) 1992-02-18 1993-02-18 Computer game device
ES93102618T ES2148187T3 (es) 1992-02-18 1993-02-18 Dispositivo de juegos de ordenador.
DE69329160T DE69329160T2 (de) 1992-02-18 1993-02-18 Computerisierte Spielvorrichtung
US08/367,686 US5547202A (en) 1992-02-18 1994-12-30 Computer game device

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