JP3301521B2 - エンジン組立用部品移載治具 - Google Patents

エンジン組立用部品移載治具

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JP3301521B2
JP3301521B2 JP09421296A JP9421296A JP3301521B2 JP 3301521 B2 JP3301521 B2 JP 3301521B2 JP 09421296 A JP09421296 A JP 09421296A JP 9421296 A JP9421296 A JP 9421296A JP 3301521 B2 JP3301521 B2 JP 3301521B2
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2303/00Manufacturing of components used in valve arrangements
    • F01L2303/01Tools for producing, mounting or adjusting, e.g. some part of the distribution

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  • Automatic Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジンの
シリンダヘッドに組付けられるカムシャフトとカムキャ
ップをシリンダヘッド内外に移載する作業に使用される
エンジン組立用部品移載治具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの組立工程には、シリン
ダヘッドにバルブやカムシャフト等の各種の部品を組付
けてクリアランス調整を行ってから、シリンダヘッドを
エンジンブロックにボルト締めする工程がある。この組
立工程において、ツインカムエンジンではシリンダヘッ
ドをエンジンブロックにボルト締めする際に、シリンダ
ヘッドに組付けられたカムシャフトがボルト締め作業の
邪魔をする場合があることから、シリンダヘッドに組付
けられたカムシャフトを取り外し、シリンダヘッドをエ
ンジンブロックにボルト締めした後、シリンダヘッドに
カムシャフトを再び組付けるようにしている。
【0003】例えば図9の平面図に示されるように、エ
ンジンのシリンダヘッド1には一対のカムシャフト2が
水平姿勢で並列に組付けられ、各カムシャフト2の所定
の複数例えば5箇所の上半分に被せたカムキャップ3が
シリンダヘッド1に取付ボルト5で締結される。このシ
リンダヘッド1を図示しないエンジンブロックにボルト
締めする場合は、次の〜の工程で手作業で行われて
いる。
【0004】、各カムキャップ3の取付ボルト5をナ
ットランナー(図示せず)で緩め、そのままカムキャッ
プ3に残す。
【0005】、一対のカムシャフト2から計10個の
カムキャップ3を手作業で1個ずつ取り外し、これをシ
リンダヘッド1の横に設置された部品置台6上のキャッ
プ整列台7上に整列させて移載する。
【0006】、一対のカムシャフト2を1本ずつシリ
ンダヘッド1から手作業で取り外して、部品置台6上の
V型シャフト受け8に移載する。
【0007】、シリンダヘッド1をエンジンブロック
にボルト締めする。
【0008】、部品置台6のシャフト受け8から一対
のカムシャフト2を手作業で1本ずつ取り出して、シリ
ンダヘッド1に移載する。
【0009】、部品置台6のキャップ整列台7から1
0個の各カムキャップ3を手作業で1個ずつ取り出し
て、シリンダヘッド1のカムシャフト2上に移載する。
【0010】、各カムキャップ3の取付ボルト5をナ
ットランナーで締め付ける。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のシリンダヘッド
1と部品置台6の間でのカムシャフト2とカムキャップ
3の移載作業は、全て手作業で行われているが、この作
業が工数多くて能率の悪いものとなっていた。特に、一
対のカムシャフト2を部品置台6からシリンダヘッド1
に移載して各カムシャフト2に固定されたギヤ3を相互
に噛合させる際に、各ギヤ3に予め形成された位置合わ
せマーク(図示せず)を一致させる作業が必要であり、
この位置合わせの作業がシャフト移載作業を尚更に能率
の悪いものにしていた。
【0012】また、部品置台6の上面スペースは、一対
のカムシャフト2を並列に並べて保管するシャフト置き
スペースと、10個のカムキャップ3を並列に並べて保
管するキャップ置きスペースを必要としていた。そのた
め、部品置台6が大型大重量化すると共に、部品置台6
の設置スペースがシリンダヘッド1の設置スペースの2
倍程度の大きなものとなる不具合があった。
【0013】本発明の目的は、上記のようなシリンダヘ
ッドと部品置台の間でのカムシャフトとカムキャップの
複数部品の移載を一括して高能率で行い得る部品移載治
具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンのシ
リンダヘッドに水平に組付けられた一対のカムシャフト
と、この各カムシャフト上に装着された複数のカムキャ
ップを保持してシリンダヘッド内外に移動させる部品移
載治具である。この部品移載治具は、治具プレートと、
治具プレート下に設置されてシリンダヘッドの一対のカ
ムシャフト上の各カムキャップをカムシャフトに押圧す
る複数のキャップ押え部と、治具プレート下に設置され
てシリンダヘッドの一対のカムシャフトの上面を部分的
に押圧するシャフト押え部と、治具プレート下に治具プ
レートの長さ方向と直交方向に開閉可能に設置され、開
成時に下端部がシリンダヘッドの一対のカムシャフトに
係合してカムシャフトを持ち上げ可能に支持する開閉部
材、及び、開閉部材を手動で開閉させる手動操作部材を
有するシャフト保持部とを備え、シャフト保持部とキャ
ップ押え部とシャフト押え部で一対のカムシャフトと各
カムキャップをシリンダヘッドでの所定の組付状態のま
ま支持してシリンダヘッド内外に手作業で移動させる。
【0015】ここで、部品移載治具の治具プレートに
は、治具全体を手作業で持ち運びが容易にできるように
把手を取付けておくことが望ましい。部品移載治具のキ
ャップ押え部は、カムキャップをカムシャフトに弾圧的
に押圧するもので、この押圧でカムキャップがカムシャ
フトから滑り落ちないようにしてカムキャップをカムシ
ャフトに位置決め保持する。また、シャフト押え部は、
カムシャフトを押圧することでシャフト保持部の開閉部
材とでカムシャフトを上下から挾持して、部品移載治具
にカムシャフトを安定に固定化するものであり、かつ、
カムシャフトに摩擦抵抗大に保持してカムシャフトの周
方向での自転を防止する。また、シャフト保持部の開閉
部材は、治具プレート下の離隔した複数箇所に設置され
て一対の各カムシャフトを複数箇所で保持するものであ
り、これを手動で開閉させる手動操作部材は治具プレー
ト上の1箇所に片手操作できるように配置される。
【0016】
【発明の実施の形態】一実施例について図1乃至図8を
参照して説明すると、同図の実施例の部品移載治具10
は、図9のシリンダヘッド1に組付けられるカムシャフ
ト2とカムキャップ3を一体的に支持してシリンダヘッ
ド内外に移載するものである。部品移載治具10が一対
のカムシャフト2と計10個のカムキャップ3を支持し
たときの平面図が図1(A)に、その正面図が図1
(B)に示される。
【0017】部品移載治具10は、カムシャフト2と同
程度の全長の治具プレート11と、この治具プレート1
1に設置されるキャップ押え部13、シャフト押え部1
4、手動開閉式シャフト保持部15で主要部を構成し、
必要に応じて治具プレート11下にギヤ押え部18が設
置され、治具プレート11上に把手19が取付けられ
る。
【0018】治具プレート11は、シリンダヘッド1に
組付けられた一対のカムシャフト2の間隔で並列に並ぶ
一対の平行な帯板状プレートで、各々の両端部上に門形
の把手19が固定される。把手19は、部品移載治具1
0の全体を手作業で持ち運びするのに使用される。一対
の各治具プレート11の下面の複数箇所にキャップ押え
部13が設置され、各治具プレート11の下面の例えば
1箇所ずつにシャフト押え部14とギヤ押え部18が設
置され、各治具プレート11の間の空間にシャフト保持
部15が設置される。シャフト保持部15は、シリンダ
ヘッド1の一対のカムシャフト2を持ち上げ可能に支持
する開閉部材16と、これを手動で開閉させる手動操作
部材17を備える。
【0019】治具プレート11下に設置されるキャップ
押え部13、シャフト押え部14、ギヤ押え部18の構
造例を図2乃至図4に基づき順に説明する。
【0020】キャップ押え部13は、一対のカムシャフ
ト2に装着される10個のカムキャップ3に対応させて
10箇所に設置され、その個々の具体例を図2に示す。
カムキャップ3は、例えばカムシャフト2の外周の上半
分に被せられる円弧状中央部と取付ボルト5が挿通され
る両端部から成る。キャップ押え部13は、治具プレー
ト11の下方に定ストローク上下動可能に配置された押
圧体21と、押圧体21と治具プレート11の間に設置
されて押圧体21に常時下方向に弾圧力を付勢するバネ
材22を備える。押圧体21はカムキャップ3の中央部
を押圧するウレタン製品等である。
【0021】キャップ押え部13が対応するカムキャッ
プ3を押えるのは、シリンダヘッド1に在る一対のカム
シャフト2上に部品移載治具10を位置決めして載せる
ときである。即ち、シリンダヘッド1に組付けられた一
対のカムシャフト2の各カムキャップ3の取付ボルト5
を緩めた後、一対のカムシャフト2に真上から部品移載
治具10の治具プレート11を下ろして、キャップ押え
部13の押圧体21を対応するカムキャップ3の中央部
上に載せる。すると部品移載治具10の重みでキャップ
押え部13のバネ材22が圧縮されて、押圧体21がカ
ムキャップ3に弾圧接触し、カムキャップ3をカムシャ
フト2に押圧する。この押圧力でカムキャップ3がカム
シャフト2の所定の位置に保持される。
【0022】シャフト押え部14は、一対の治具プレー
ト11の各々の略中央部に設置される図3に示すような
ブロック体で、下面にカムシャフト2の周面の上半分に
摩擦抵抗大にして嵌合する半円形の押圧面23が形成さ
れる。押圧面23の材質は、カムシャフト2を傷付けな
いMCナイロン等のようなものに設定される。シャフト
押え部14がカムシャフト2を押えるのは、キャップ押
え部13がカムキャップ3を押圧するときである。
【0023】図4はギヤ押え部18が示される。ギヤ押
え部18は、一対のカムシャフト2のギヤ4を真上から
押圧するブロック体で、シャフト押え部14がカムシャ
フト2を押圧するときにギヤ4を押圧する。この押圧
で、一対のギヤ4の相対位置関係が一定に保たれる。
【0024】部品移載治具10をシリンダヘッド1上に
位置決めして載せた後、シャフト保持部15が一対のカ
ムシャフト2を下方から支持する。シャフト保持部15
の具体例を図5乃至図7に示すと、これは一対の治具プ
レート11の間の空間に設置された開閉部材16と、治
具プレート11上に設置された手動操作部材17を備え
る。開閉部材16は、治具プレート11の中央部の両側
に一対が設置され、この一対の片方側(図1の右側)だ
けに手動操作部材17が設置される。一対の開閉部材1
6の各々は、例えばX字状に交差する第1ハンドル16
aと第2ハンドル16bを備える。
【0025】開閉部材16の第1ハンドル16aと第2
ハンドル16bは、その交差部分が回転支軸31で連結
され、回転支軸31が一対の治具プレート11上に直交
させて固定された連結板43の中央部に支持される。各
ハンドル16a、16bは、治具プレート11の長さ方
向と直交方向に開閉可能に回転支軸31に支持され、治
具プレート11から下方に延びる下部の先端部に外向き
のフック32が一体に形成される。フック32は略半円
形を成し、このフック32がカムシャフト2の外周の側
面および下面に係合してカムシャフト2を持ち上げる。
各ハンドル16a、16bの治具プレート11から上に
延びる上部の上端部は、手動操作部材17にピン連結さ
れる。
【0026】手動操作部材17と開閉部材16の連結構
造と、開閉部材16の開閉動作の概要が図6と図7
(A)及び(B)に示される。手動操作部材17は、治
具プレート11の長さ方向と直交方向で上下に手動で略
90゜旋回操作される旋回レバーで、図6は手動操作部
材17を直立姿勢から水平姿勢の定位置まで倒して、開
閉部材16を開いた状態が示される。手動操作部材17
は手作業で上下旋回動される持ち手部17aと、各ハン
ドル16a、16bにピン連結される旋回部17bを備
える。
【0027】旋回部17bの中央部と旋回部17bの側
面に添うリンク33の片端部がセンターピン34で回転
可能に連結される。旋回部17bの持ち手部17aと反
対の後端部と第1ハンドル16aの上端部が第1連結ピ
ン35で回転可能に連結される。旋回部17bの持ち手
部17a側の先端部に切欠き37が形成され、この切欠
き37に第2ハンドル16bの先端部に連結した第2連
結ピン36が脱入可能に係止される。センターピン34
は開閉部材16の回転支軸31の真上に位置し、このセ
ンターピン34から第1連結ピン35と第2連結ピン3
6は等距離に在り、また、回転支軸31からも第1連結
ピン35と第2連結ピン36は等距離に在る。
【0028】また、センターピン34は、図5に示すよ
うに、治具プレート11上にスプリング38を介して設
置されたガイドブロック39に連結される。ガイドブロ
ック39は、ガイド支柱40に上下動可能に挿通され
る。ガイド支柱40の下端部は、一対の治具プレート1
1に直交させて固定された支持板41に固定され、この
支持板41とガイドブロック39の間にスプリング38
が配置される。ガイド支柱40の上端部には、横に手動
で旋回可能にロックアーム42が連結される。ロックア
ーム42は、手動操作部材17が水平姿勢に倒されたと
きに手動で横回転させられて、その下端が手動操作部材
17の旋回部17b上に当たって、手動操作部材17を
水平姿勢の定位置にロックし、開閉部材16を開成状態
にロックする。
【0029】図6の手動操作部材17からロックアーム
42を手動で外し、手動操作部材17を手動で上昇旋回
させて直立姿勢にすると、図7(A)に示すように開閉
部材16が閉じる。即ち、手動操作部材17の上昇旋回
で旋回部17bのセンターピン34がガイドブロック3
9と共に真上移動し、この真上移動で第1連結ピン35
と第2連結ピン36が同時同速で接近動して、開閉部材
16の第1ハンドル16aと第2ハンドル16bが回転
支軸31を支点に内方向に回転して閉じる。この開閉部
材16の閉成状態は、ガイドブロック39を常時持ち上
げるスプリング38の弾力にて維持される。
【0030】治具プレート11の中央部両側に設置され
た一対の開閉部材16の各ハンドル16a、16bは第
1連結ピン35と第2連結ピン36で連結されて、1本
の手動操作部材17の手動による上下旋回移動で同時同
速に開閉動作する。一対の開閉部材16と1本の手動操
作部材17を備えたシャフト保持部15は、次のように
動作する。
【0031】図7(A)に示すように、開閉部材16を
閉成状態にした部品移載治具10をシリンダヘッド1の
真上に移動させて降下させ、閉じた開閉部材16の下端
部をシリンダヘッド1に設置された一対のカムシャフト
2の間の空間の中央に挿入する。この挿入時に、部品移
載治具10のキャップ押え部13、シャフト押え部1
4、ギヤ押え部18がカムシャフト2、カムキャップ
3、ギヤ4の夫々の対応する箇所に載せられて、一対の
カムシャフト2上に部品移載治具10が位置決めされて
搭載される。この後、手動操作部材17を直立姿勢から
水平姿勢に倒して開閉部材16の各ハンドル16a、1
6bを開くと、開いた各ハンドル16a、16bの下端
部のフック32が対応するカムシャフト2に嵌挿され
る。このハンドル開成状態がロックアーム42による手
動ロック操作で維持される。
【0032】開閉部材16の各ハンドル16a、16b
による一対のカムシャフト2の下からの支持と、キャッ
プ押え部13とシャフト押え部14とギヤ押え部18の
上からの押圧による支持で、部品移載治具10にカムシ
ャフト2は上下から挾持された形で安定に支持される。
この場合、シャフト押え部14がカムシャフト2の周面
の上半分に摩擦抵抗大にして押圧することで、カムシャ
フト2の周方向の自転が防止され、また、ギヤ押え部1
8も一対のギヤ4の回転を防止してカムシャフト2の自
転を防止し、一対のギヤ4の相対位置関係を一定に維持
する。
【0033】次に、以上の部品移載治具10の用途を図
8に示し説明する。シリンダヘッド1を図示しないエン
ジンブロックにボルト締めする作業は、部品移載治具1
0を使うと次の〜の工程で行われる。
【0034】、各カムキャップ3の取付ボルト5をナ
ットランナー(図示せず)で緩める。
【0035】、図8の実線に示すように、部品移載治
具10を把手19を使ってシリンダヘッド1の上に手作
業で運んで一対のカムシャフト2上に位置決め搭載した
後、部品移載治具10の手動操作部材17を直立姿勢か
ら水平姿勢に倒して、部品移載治具10に一対のカムシ
ャフト2を一体化させる。
【0036】、部品移載治具10を一対のカムシャフ
ト2と10個のカムキャップ3と共にシリンダヘッド1
から持ち上げて、図8の鎖線で示すようにシリンダヘッ
ド1の側方に設置された部品置台9上に移載する。この
移載は、一対のカムシャフト2を部品置台9上のシャフ
ト受け8に載せることで行われる。
【0037】、シリンダヘッド1をエンジンブロック
にボルト締めする。
【0038】、部品置台9から部品移載治具10を一
対のカムシャフト2と10個のカムキャップ3と共に持
ち上げてシリンダヘッド1に移載した後、手動操作部材
17を直立姿勢に戻してカムシャフト2の保持を解き、
部品移載治具10だけをシリンダヘッド1から外す。
【0039】、各カムキャップ3の取付ボルト5をナ
ットランナーで締め付ける。
【0040】以上のようにシリンダヘッド1と部品置台
9の間で一対のカムシャフト2と10個のカムキャップ
3を移動させる作業が、部品移載治具10を持ち運ぶ作
業と手動操作部材17を上下旋回させる片手による作業
だけの極めて少ない工数で実施できる結果、シリンダヘ
ッド1をエンジンブロックにボルト締めする作業工程の
大幅な能率改善が可能となる。実際、シリンダヘッドか
ら部品置台に一対のカムシャフトと10個のカムキャッ
プを移載させるに要する工数は、従来が0.5分/台で
あったのに対して本発明部品移載治具を使った場合は
0.2分/台と大幅に削減されることが分かっている。
【0041】また、図8に示すように、部品置台9の上
面面積は、部品移載治具10が置かれるだけの大きさの
もので済み、これは図9の部品置台6の約半分の大きさ
である。従って、部品置台9の小型軽量化、設置スペー
スの半減化が可能となる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダヘッドに組付
けられた一対のカムシャフトと複数のカムキャップの各
々がシリンダヘッドに組付けられた状態のまま部品移載
治具に一体的に支持され、部品移載治具の手作業による
持ち上げでシリンダヘッド外に移載され、かつ、シリン
ダヘッド外からシリンダヘッドに移載されるので、シリ
ンダヘッド内外でのカムシャフトとカムキャップの移載
作業が工数少なく高能率でできるようになり、自動車エ
ンジンの組立製造の能率改善が可能となる。また、部品
移載治具はシリンダヘッドに組付けられた状態でカムシ
ャフトとカムキャップを支持して移載するので、シリン
ダヘッド外でカムシャフトとカムキャップを保管する部
品置台はシリンダヘッドと同程度の設置スペースのもの
で済み、自動車エンジンの組立製造設備の省スペース化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明に係る部品移載治具の平面
図、図1(B)は正面図である。
【図2】図1(B)のT1 −T1 線に沿う部分断面図で
ある。
【図3】図1(B)のT2 −T2 線に沿う部分断面図で
ある。
【図4】図1(B)のT3 −T3 線に沿う部分断面図で
ある。
【図5】図1(B)のT4 −T4 線に沿う部分断面図で
ある。
【図6】図1(B)のT5 −T5 線に沿う部分断面図で
ある。
【図7】図7(A)は図6のシャフト保持部の開閉部材
を閉じたときの断面図、図7(B)はシャフト保持部の
開閉部材を開いてカムシャフトを持ち上げたときの断面
図である。
【図8】図1の部品移載治具の用途例を示す平面図であ
る。
【図9】自動車エンジンのシリンダヘッドと部品置台の
平面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 カムシャフト 3 カムキャップ 10 部品移載治具 11 治具プレート 13 キャップ押え部 14 シャフト押え部 15 シャフト保持部 16 開閉部材 17 手動操作部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダヘッドに組付けられ
    た平行な一対のカムシャフトと、この各カムシャフト上
    に装着された複数のカムキャップを保持してシリンダヘ
    ッド内外に移動させる部品移載治具であって、 治具プレートと、治具プレート下に設置されてシリンダ
    ヘッドの一対のカムシャフト上の各カムキャップをカム
    シャフトに押圧する複数のキャップ押え部と、治具プレ
    ート下に設置されてシリンダヘッドの一対のカムシャフ
    トの上面を部分的に押圧するシャフト押え部と、治具プ
    レート下に治具プレートの長さ方向と直交方向に開閉可
    能に設置され、開成時に下端部がシリンダヘッドの一対
    のカムシャフトに係合してカムシャフトを持ち上げ可能
    に支持する開閉部材、及び、開閉部材を手動で開閉させ
    る手動操作部材を有するシャフト保持部とを具備し、シ
    ャフト保持部とキャップ押え部とシャフト押え部で一対
    のカムシャフトと各カムキャップをシリンダヘッドでの
    所定の組付状態のまま支持してシリンダヘッド内外に手
    動で移動させることを特徴とするエンジン組立用部品移
    載治具。
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JPH09277128A (ja) 1997-10-28

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