JP3300326B2 - バランシング・ウエイト - Google Patents
バランシング・ウエイトInfo
- Publication number
- JP3300326B2 JP3300326B2 JP2000059742A JP2000059742A JP3300326B2 JP 3300326 B2 JP3300326 B2 JP 3300326B2 JP 2000059742 A JP2000059742 A JP 2000059742A JP 2000059742 A JP2000059742 A JP 2000059742A JP 3300326 B2 JP3300326 B2 JP 3300326B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- clip
- steel plate
- balancing weight
- iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Tires In General (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のタイヤ
のバランスをとるために車輪のリムに取り付けるバラン
シング・ウエイトに関し、特に、環境を汚染する鉛を使
用しないように構成したものである。
のバランスをとるために車輪のリムに取り付けるバラン
シング・ウエイトに関し、特に、環境を汚染する鉛を使
用しないように構成したものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバランシング・ウエイトは、図6
の斜視図(a)および側面図(b)に示すように、車輪
のリムを挟むクリップ4と、重りとなる所定重量の鉛塊
5で構成されている。クリップ4は、鋼板を打ち抜き加
工したのち曲げ加工したものであって、弾性を有してお
り、鉛塊5よりクリップ4が抜け出さないように、鉛で
埋没する2つの穴41、41があけられており、さらに、ド
ライバーの先端を挿し込んで取り外すための穴42があけ
られている。
の斜視図(a)および側面図(b)に示すように、車輪
のリムを挟むクリップ4と、重りとなる所定重量の鉛塊
5で構成されている。クリップ4は、鋼板を打ち抜き加
工したのち曲げ加工したものであって、弾性を有してお
り、鉛塊5よりクリップ4が抜け出さないように、鉛で
埋没する2つの穴41、41があけられており、さらに、ド
ライバーの先端を挿し込んで取り外すための穴42があけ
られている。
【0003】そして、図7の正面図(a)および断面図
(b)に示すように、バランシング・ウエイトを車輪の
リム3に添えてクリップ4をハンマーで打ち込んで固定
している。このような従来のバランシング・ウエイトに
おいては、廉価で、比重が大きく、かつ、融点が低くて
加工性のよい鉛が使用されている。
(b)に示すように、バランシング・ウエイトを車輪の
リム3に添えてクリップ4をハンマーで打ち込んで固定
している。このような従来のバランシング・ウエイトに
おいては、廉価で、比重が大きく、かつ、融点が低くて
加工性のよい鉛が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、廃棄処分され
る自動車の増加、特に、廃棄処分されるタイヤおよび車
輪の増加に伴って、車輪に付けられたバランシング・ウ
エイトの廃棄量も増加している。
る自動車の増加、特に、廃棄処分されるタイヤおよび車
輪の増加に伴って、車輪に付けられたバランシング・ウ
エイトの廃棄量も増加している。
【0005】鉄またはアルミで作られた車輪を廃棄する
とき、タイヤは取り外されるが、バランシング・ウエイ
トは取り外されることなくそのまま廃棄されたり、リサ
イクルに回されている。
とき、タイヤは取り外されるが、バランシング・ウエイ
トは取り外されることなくそのまま廃棄されたり、リサ
イクルに回されている。
【0006】バランシング・ウエイトの付いた車輪をリ
サイクルするとき、バランシング・ウエイトの鉛は不純
物となる。
サイクルするとき、バランシング・ウエイトの鉛は不純
物となる。
【0007】また、廃棄処分されたバランシング・ウエ
イトに雨水がかかると、基準値を上回る鉛が溶け出して
環境を汚染することがあった。
イトに雨水がかかると、基準値を上回る鉛が溶け出して
環境を汚染することがあった。
【0008】そこで、この発明は、このような課題を解
決するために考えられたもので、廃棄処分されても環境
を汚染せず、リサイクルされても不純物とならないバラ
ンシング・ウエイトを提供するために考えられたもので
ある。
決するために考えられたもので、廃棄処分されても環境
を汚染せず、リサイクルされても不純物とならないバラ
ンシング・ウエイトを提供するために考えられたもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のバランシング
・ウエイトは、細長い弾性を有する鋼板の中ほどに、コ
字形に裁断して起こした切起し片22を形成し、鋼板の一
方の端部24と中間部23を同じ向きに曲げ、さらに、上記
鋼板の他方の端部21を切起し片22の根元付近より反対側
に丸く曲げ加工してS字状に形成したクリップ2と、断
面が矩形状であって、3つの角部に丸みをつけ、1つの
角部に長手方向に段部11を形成した棒状の鉄の重り1と
よりなり、棒状の鉄の重り1の一側部をクリップ2の切
起し片22および中間部23で支持させ、鉄の重り1の他の
側部の段部11をクリップ2の一方の端部24の先端の屈曲
部25に係合させて組み付けたものである。
・ウエイトは、細長い弾性を有する鋼板の中ほどに、コ
字形に裁断して起こした切起し片22を形成し、鋼板の一
方の端部24と中間部23を同じ向きに曲げ、さらに、上記
鋼板の他方の端部21を切起し片22の根元付近より反対側
に丸く曲げ加工してS字状に形成したクリップ2と、断
面が矩形状であって、3つの角部に丸みをつけ、1つの
角部に長手方向に段部11を形成した棒状の鉄の重り1と
よりなり、棒状の鉄の重り1の一側部をクリップ2の切
起し片22および中間部23で支持させ、鉄の重り1の他の
側部の段部11をクリップ2の一方の端部24の先端の屈曲
部25に係合させて組み付けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明のバランシング・ウエイ
トは、図1の斜視図に示す鉄の重り1と、反対方向から
見た図2の斜視図(a)、(b)に示すクリップ2とに
より構成される。
トは、図1の斜視図に示す鉄の重り1と、反対方向から
見た図2の斜視図(a)、(b)に示すクリップ2とに
より構成される。
【0011】棒状の鉄の重り1は、断面が矩形状であっ
て、3つの角部に丸みをつけ、1つの角部11に長手方向
に段部11を形成したものである。
て、3つの角部に丸みをつけ、1つの角部11に長手方向
に段部11を形成したものである。
【0012】クリップ2は、細長い弾性を有する鋼板の
中ほどに、コ字形に裁断して起こした切起し片22を形成
し、鋼板の一方の端部24と中間部23を同じ向きに曲げ、
さらに、鋼板の他方の端部21を切起し片22の根元付近よ
り反対側に丸く曲げ加工してS字状に形成したものであ
る。
中ほどに、コ字形に裁断して起こした切起し片22を形成
し、鋼板の一方の端部24と中間部23を同じ向きに曲げ、
さらに、鋼板の他方の端部21を切起し片22の根元付近よ
り反対側に丸く曲げ加工してS字状に形成したものであ
る。
【0013】そして、鋼板の一方の端部24の先端部に
は、鉄の重り1の段部11と係合する屈曲部25が形成され
ている。
は、鉄の重り1の段部11と係合する屈曲部25が形成され
ている。
【0014】棒状の鉄の重り1の段部11を有しない面を
斜め下向きにして、重り1の一側部を切起し片22を有す
る中間部23に合わせ、鉄の重り1の他の側部を押し込む
と、クリップ2は弾性を有しているので、押し込まれた
鉄の重り1で、クリップ2の切起し片22と一方の端部24
の間が開いて、図3の斜視図および図4の側面図に示す
ように組み付けることができる。
斜め下向きにして、重り1の一側部を切起し片22を有す
る中間部23に合わせ、鉄の重り1の他の側部を押し込む
と、クリップ2は弾性を有しているので、押し込まれた
鉄の重り1で、クリップ2の切起し片22と一方の端部24
の間が開いて、図3の斜視図および図4の側面図に示す
ように組み付けることができる。
【0015】クリップ2に鉄の重り1を組み付ける際
に、クリップ2の端部24の先端に屈曲部25が形成されて
いるので、組み付け作業を円滑に行なうことができる。
に、クリップ2の端部24の先端に屈曲部25が形成されて
いるので、組み付け作業を円滑に行なうことができる。
【0016】このようにして、鉄の重り1をクリップ2
に一度組み付けると、重り1は外れることはないのであ
る。
に一度組み付けると、重り1は外れることはないのであ
る。
【0017】棒状の鉄の重り1は、軟鋼または硬鋼の線
材を鍛造加工したものであって、段部11を形成した断面
形状は、重量の大小に拘わらず同じであり、その長さを
変えることにより重り1の重量を任意に調整して、重量
の異なる各種のものを製造することができる。
材を鍛造加工したものであって、段部11を形成した断面
形状は、重量の大小に拘わらず同じであり、その長さを
変えることにより重り1の重量を任意に調整して、重量
の異なる各種のものを製造することができる。
【0018】したがって、重量が異なるバランシング・
ウエイトであっても、1種類のクリップ2を用意するこ
とにより、重量が異なる重り1と共通に組み付けること
ができる。この組み付けは、前以て行なう必要はなく、
バランシング・ウエイトを車輪のリム3に取り付ける直
前に、所望重量の重り1を選び出してクリップ2と組み
合わせてもよいのである。
ウエイトであっても、1種類のクリップ2を用意するこ
とにより、重量が異なる重り1と共通に組み付けること
ができる。この組み付けは、前以て行なう必要はなく、
バランシング・ウエイトを車輪のリム3に取り付ける直
前に、所望重量の重り1を選び出してクリップ2と組み
合わせてもよいのである。
【0019】このように構成されたバランシング・ウエ
イトを車輪のリムに取り付ける際には、図5の断面図に
示すように、クリップ2の端部21と中間部23との間にリ
ム3を挟み込むようにハンマーで打ち込んで固定する。
イトを車輪のリムに取り付ける際には、図5の断面図に
示すように、クリップ2の端部21と中間部23との間にリ
ム3を挟み込むようにハンマーで打ち込んで固定する。
【0020】
【発明の効果】以上の実施の形態に基づく説明から明ら
かなように、この発明のバランシング・ウエイトによる
と、使用する材料が全て鉄であるから、廃棄処分されて
も鉛のように環境を汚染することはない。また、鉄製の
車輪に取り付けられた状態で鉄材としてリサイクルされ
ても、鉄に対する不純物とはならない。また、このバラ
ンシング・ウエイトは、アルミホイールにも適用するこ
とができる。
かなように、この発明のバランシング・ウエイトによる
と、使用する材料が全て鉄であるから、廃棄処分されて
も鉛のように環境を汚染することはない。また、鉄製の
車輪に取り付けられた状態で鉄材としてリサイクルされ
ても、鉄に対する不純物とはならない。また、このバラ
ンシング・ウエイトは、アルミホイールにも適用するこ
とができる。
【図1】この発明のバランシング・ウエイトに用いる鉄
の重りの斜視図、
の重りの斜視図、
【図2】この発明のバランシング・ウエイトに用いるク
リップの反対方向から見た斜視図(a)、(b)、
リップの反対方向から見た斜視図(a)、(b)、
【図3】この発明のバランシング・ウエイトを組み付け
た状態を示す斜視図、
た状態を示す斜視図、
【図4】この発明のバランシング・ウエイトを組み付け
た状態を示す側面図、
た状態を示す側面図、
【図5】この発明のバランシング・ウエイトを車輪のリ
ムに取り付けた状態を示す断面図、
ムに取り付けた状態を示す断面図、
【図6】従来のバランシング・ウエイトを示す斜視図
(a)および側面図(b)、
(a)および側面図(b)、
【図7】従来のバランシング・ウエイトを車輪に取り付
けた状態を示す正面図(a)および断面図(b)であ
る。
けた状態を示す正面図(a)および断面図(b)であ
る。
1 鉄の重り 2 クリップ 3 車輪のリム 11 段部 21、24 端部 22 切起し片 23 中間部 25 屈曲部
Claims (1)
- 【請求項1】 細長い弾性を有する鋼板の中ほどに、コ
字形に裁断して起こした切起し片を形成し、上記鋼板の
一方の端部と中間部を同じ向きに曲げ、さらに、上記鋼
板の他方の端部を切起し片の根元付近より反対側に丸く
曲げ加工してS字状に形成したクリップと、 断面が矩形状であって、3つの角部に丸みをつけ、1つ
の角部に長手方向に段部を形成した棒状の鉄の重りより
なり、 上記鉄の重りの一側部を上記クリップの切起し片および
中間部で支持させ、上記鉄の重りの他の側部の段部を上
記クリップの一方の端部の先端に係合させて組み付けた
ことを特徴とするバランシング・ウエイト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059742A JP3300326B2 (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | バランシング・ウエイト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059742A JP3300326B2 (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | バランシング・ウエイト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001248690A JP2001248690A (ja) | 2001-09-14 |
JP3300326B2 true JP3300326B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=18580153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000059742A Expired - Fee Related JP3300326B2 (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | バランシング・ウエイト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3300326B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020050613A (ko) * | 2000-12-21 | 2002-06-27 | 이계안 | 자동차용 밸런스웨이트의 설치구조 |
DE102006039485A1 (de) * | 2006-08-23 | 2008-02-28 | Dionys Hofmann Gmbh | Ausgleichsgewicht für den Unwuchtausgleich eines Fahrzeugrades |
US8419064B2 (en) | 2010-04-28 | 2013-04-16 | Bridgestone Americas Tire Operations, Llc | Apparatus for adding weight to a work vehicle |
GB2479935A (en) * | 2010-04-30 | 2011-11-02 | Trax Jh Ltd | A clip and a weight for a wheel balance assembly and a method of manufacture of a wheel balance assembly |
-
2000
- 2000-03-06 JP JP2000059742A patent/JP3300326B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001248690A (ja) | 2001-09-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |