JP3299030B2 - 硬貨払出装置 - Google Patents

硬貨払出装置

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JP3299030B2 JP08996094A JP8996094A JP3299030B2 JP 3299030 B2 JP3299030 B2 JP 3299030B2 JP 08996094 A JP08996094 A JP 08996094A JP 8996094 A JP8996094 A JP 8996094A JP 3299030 B2 JP3299030 B2 JP 3299030B2
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正則 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金種別に選別収容さ
れた硬貨を釣銭の額に応じて払い出す硬貨払出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動販売機、両替機、サービス
機器等には投入硬貨の正偽を判別し、正貨のみを金種別
に選別収容するとともに、金種別に選別収容された硬貨
を釣銭の額に応じて払い出す硬貨処理装置が装着されて
いる。
【0003】この硬貨処理装置は、大別すると以下に示
す3つの装置から構成されている。その第1は投入硬貨
の正偽を判別し、正貨と偽貨とに振り分ける硬貨選別装
置であり、また第2はこの硬貨選別装置の下部に配設さ
れた硬貨収容装置である。なお、この硬貨収容装置は前
記硬貨選別装置により選別された正貨を金種毎に収容す
る複数のコインチューブから構成されている。
【0004】一方、上述した前記硬貨収容装置の最下部
には硬貨処理装置の第3の装置を構成する硬貨払出装置
が配設され、この硬貨払出装置により前記複数のコイン
チューブからなる硬貨収容装置から釣銭の額に応じた硬
貨が払い出される。
【0005】この硬貨払出装置は、金種別に硬貨を収容
した複数のコインチューブから釣銭の額に応じた硬貨を
選択して払い出すため、通常ペイアウトスライドと称さ
れる硬貨払出部材を使用し、この硬貨払出部材をモータ
等の駆動装置によりスライド駆動してコインチューブ内
に収容された硬貨をその最下部から一枚ずつ硬貨処理装
置の外部へ払い出すようにしている。
【0006】なお、従来の硬貨払出装置では、一つのペ
イアウトスライドを駆動するのに一つの駆動モータが使
用される。
【0007】ところで、上述した従来の硬貨払出装置で
は、一つのモータにより一つのペイアウトスライドを駆
動する構成であるため、払出硬貨の金種の多様化に応
じ、複数個のペイアウトスライドを同時に選択駆動する
場合は、そのペイアウトスライドの個数に応じたモータ
数を用意せねばならず、このため硬貨払出装置の主要構
成部品の点数が多くなって、価格も高価になるという難
点があった。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑み、ペイア
ウトスライド駆動用の駆動装置の数を増大させることな
く、複数個のペイアウトスライドを同時に選択駆動する
安価の硬貨払出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の硬貨払出装置では、一つの駆動モータ
と、この一つの駆動モータの動力を伝達する歯車伝動手
段と、該歯車伝動手段から伝達された駆動力により第1
のペイアウトカムを介し駆動される硬貨払出用の第1の
ペイアウトスライドと、前記歯車伝動手段の一部を構成
する従動ギャの回転力により第2のペイアウトカムを介
し駆動される硬貨払出用の第2のペイアウトスライド
と、前記第2のペイアウトカムと前記従動ギャとの間に
介在され、前記従動ギャから前記第2のペイアウトカム
へ伝達される駆動力の遮断と接続とを制御するソレノイ
ドプランジャからなるクラッチ手段とを具えている。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、この発明に係わる硬貨払出装置の一実
施例を詳述する。
【0012】図2はこの発明に係わる硬貨払出装置を装
着した硬貨処理装置10の概念斜視図である。
【0013】この硬貨処理装置10も従来と同様に次の
3つの部分から構成されている。
【0014】その第1は硬貨処理装置10の筐体を構成
する装置本体11であり、この装置本体11の最下部に
は釣銭を払い出す本願発明に係わる硬貨払出装置12が
配設されている。
【0015】第2は硬貨払出装置12の直上に配設さ
れ、選別された硬貨を金種別に収容する硬貨収容部13
である。
【0016】なお、この硬貨収容部13も従来と同様に
複数のコインチューブから構成されており装置本体11
に対し着脱自在に装着されている。
【0017】そして、第3は前記硬貨収容部13の直上
に配設され、投入硬貨の正偽と正貨を金種別に選別する
硬貨選別部14である。なお、この硬貨選別部14も従
来と同様に装置本体11に対し着脱自在に装着されてい
る。
【0018】なお、図2で符号15は、特に使用頻度の
高い硬貨を予め収容しておく補助チューブである。
【0019】一方、この装置本体11内から硬貨選別部
14を取り外した状態を示す図1の概念斜視図で示すよ
うに、硬貨処理装置10の硬貨選別部14には、その右
肩にスイッチボックス16が一体形成され、このスイッ
チボックス16内には、硬貨収容部13内に収容された
硬貨を金種毎に強制的に払出す等の指示を与える制御ス
イッチ群17(いわゆるインベントリースイッチ群)が
配設されている。
【0020】またこの硬貨選別部14の背面側に形成さ
れたボックス内には、硬貨払出装置12や硬貨選別部1
4の内部に配設された各種の電子機器の駆動を制御する
ための電子部品(CPU等)を搭載した制御ボード18
が密封収容されている。
【0021】なお、このような硬貨選別部14を図2で
示すように、装置本体11内に装着すると、装置本体1
1の背面内側に配設されたコネクタ(図示せず)と硬貨
選別部14の背面に配設されたコネクタ(図示せず)と
が連結し、ケーブル19を介し供給される各種の信号線
や電力供給線と制御ボード18(図1)とが電気的に接
続されることとなる。
【0022】従って、上述した硬貨処理装置10による
と、当該硬貨処理装置10内に配設された各種の電子機
器の駆動を制御する制御ボード18が、装置本体11に
対し着脱自在に装着された硬貨選別部14内に配設され
ているので、制御ボード18の保守点検作業を行う際
は、硬貨選別部14を装置本体11から取り外す簡単な
作業によって制御ボード18を硬貨選別部14から取り
出し、その調整作業を容易に行うことができることとな
る。
【0023】一方、上述した硬貨処理装置10では、当
該硬貨処理装置10上に落下し、内部に進入した液物
(洗剤等の液体)に対する被害を避けるため、内部に進
入した液物を迅速に硬貨処理装置10の外部へ排出する
ための液物排出手段が各構成部に形成されている。
【0024】次に上述した硬貨処理装置10の各部に形
成された液物排出手段について詳述する。
【0025】まず第1に硬貨選別部14に形成された液
物排出手段について詳述する。
【0026】図3は硬貨選別部14の要部破断拡大図で
ある。
【0027】この硬貨選別部14には、メインプレート
20の上部と、ゲートプレート21との間に硬貨投入口
22が形成されている。そして、この硬貨投入口22の
略垂直下方には、この硬貨投入口22の下端に連通し、
当該硬貨投入口22から投入された硬貨を図面の右方向
に転動させる傾斜した第1の硬貨通路23が形成されて
いる。そしてこの第1の硬貨通路23の途中には、投入
された硬貨が通過する間に投入硬貨の正偽、及び正貨と
見なされた硬貨の金種とを判別するコイルセンサ24が
配設されている。なお、このコイルセンサ24は投入さ
れた硬貨が通過し得るように、所定間隔を設けて相対向
するように配設された図示せぬ発振コイルと受信コイル
とから構成されている。
【0028】一方、図3で示す前記硬貨投入口22の一
方を形成するメインプレート20には硬貨投入口22内
に投入された液物を案内する複数本の案内溝25が形成
されている。
【0029】この案内溝25は硬貨投入口22の壁面に
沿うメインプレート20に所定のピッチで立設され、し
かも傾斜して形成された複数のフィン26と、この複数
のフィン26の下面から所定のピッチで垂直下方に延出
された複数の堰27とから構成されている。
【0030】また、硬貨投入口22の他方を形成するゲ
ートプレート21の壁面には、当該ゲートプレート21
の要部背面図で示す図4のように、前記メインプレート
20に形成された案内溝25(図3)と対向するように
他方の案内溝28が形成されている。なお、このゲート
プレート21に形成された案内溝28は、硬貨投入口2
2の垂直下方に沿って形成された複数のフィン29と該
複数のフィン29間に傾斜して形成さた複数の堰30と
により構成されている。
【0031】なお図4で符号31はゲートプレート21
に固着され、前記第1の硬貨通路23の一部を構成する
ゲートレールで、このゲートレール31にも、落下する
液物を下方へ案内するスリット32が複数形成されてい
る。
【0032】一方、図3で示すようにメインプレート2
0の下部にはシュート33が形成されており、このシュ
ート33には複数の長孔34が形成されている。またこ
のシュート33の下端には垂直下方へ垂れ下がるように
複数の突起35が形成され、この複数の突起35の先端
は、硬貨投入口22の下方に形成されたボックス形状の
液物捕集部36内に臨むように延設されている。
【0033】この液物捕集部36は図3のAA要部拡大
断面図で示す図5のように上面が開口したボックス37
により構成されており、その左側(図3)には捕集した
液物を排出する断面矩形状のパイプ38が形成されてい
る。
【0034】そして、このパイプ38は図2で示すよう
に装置本体11の左側面に形成された切り欠孔11aを
介し装置本体11の外部へ露出している。なお、このパ
イプ38の下流端は装置本体11の左側面に配設された
液物排出チューブ39の上流端と連通している。
【0035】上述した硬貨選別部14に形成された液物
排出手段によると、図5で示すように、硬貨投入口22
内に洗剤等の液物(矢印)が流し込まれると、この液物
はメインプレート20とゲートプレート11に形成され
た液物案内溝25、28間に沿って案内され、硬貨投入
口22の下方へ落下する。その際、液物の流れはメイン
プレート20及びゲートプレート21に形成された前記
各堰27、30によって塞き止められつつ下方へ落下
し、急激に下方へ落下することはない。
【0036】一方、メインプレート20とゲートプレー
ト11とに形成された各液物案内溝25、28間を通過
した液物はシュート33の長孔34及び突起35を介し
て落下し、液物捕集部36を構成するボックス37内に
捕集される。
【0037】なお、液物捕集部36を構成するボックス
37内に落下する液物は上述したように堰27、30に
よって塞き止められつつ下方へ落下するので、急激に大
量の液物がボックス37内に落下することはなく、従っ
て捕集された液物がボックス37内からオーバフロー
し、その周囲に付着することはない。
【0038】なお、ボックス37内に落下した液物は図
3の矢印で示すようにパイプ38を介し左側方に案内さ
れ、さらにパイプ38を介し案内された液物は、図2で
示すようにパイプ38と連通する液物排出チューブ39
の上流端に案内され、さらにこの液物排出チューブ39
を介し矢印の如く装置本体11の外部へ迅速に排出され
る。
【0039】従って上述した構成の硬貨選別部14によ
ると、仮に洗剤等の粘着質な液物が硬貨投入口22から
流し込まれても、その液物は硬貨投入口22の下端から
迅速に硬貨処理装置10を構成する装置本体11の外部
へ排出されることとなり、このため洗剤等の粘着質な液
物が硬貨選別部14の硬貨通路下流に配設された各種の
選別機器等に付着し、その機能を低下させる虞を可及的
に低減させることができるという作用効果を生ずる。
【0040】なお、上記実施例では、硬貨投入口22内
から落下した液物を排出する液物排出手段について詳述
したが、この硬貨処理装置10では、それ以外の部分に
落下した液物を排出する液物排出手段も同様に形成され
ている。
【0041】そのうち、上述した硬貨選別部14の硬貨
投入口22以外の部分に落下した液物を排出する液物排
出手段について詳述する。
【0042】図6及び図7は、前記硬貨選別部14の詳
細正面図及び背面図で図1と同一部分を同一符号で示
す。
【0043】図7で示すように、硬貨選別部14の背面
は着脱自在なリヤカバー40で覆われている(なお、こ
のリヤカバー40を取外すと図1に示す制御ボード18
が露出する)。このリヤカバー40には、その表面に3
本の堰41、42、43が突設され、この3本の堰4
1、42、43によって硬貨選別部14の上面14aに
落下した液物を案内する案内溝44、45、46、47
を形成している。
【0044】なお硬貨選別部14の上面14aは、当該
硬貨選別部14の背面側へ向け傾斜するように形成され
ている。
【0045】このような案内溝44、45、46、47
によると、図1に示す硬貨選別部14の上面14aに落
下した液物(矢印)は硬貨選別部14の側方と背面側へ
流れるが、このうち、硬貨選別部14の側方へ流れた液
物は、図1及び図7で示すように、案内溝44、45、
46を介し、図7で示す硬貨選別部14の背面右側へ案
内される。
【0046】また図1の矢印で示すように硬貨選別部1
4の背面側に流れた液物は、図7の矢印で示すように案
内溝47、46を介し、これも図7で示す硬貨選別部1
4の背面右側へ案内される。
【0047】そして、図7で示す硬貨選別部14の背面
右側へ案内された液物は、後述する装置本体11内に形
成された液物収集部内に落下し、しかる後、図1で示す
装置本体11の左側方に形成された孔11bとこの孔1
1bに連設した溝11cとを介し装置本体11の外部へ
迅速に排出される。
【0048】従って上述した構成の硬貨選別部14によ
ると、仮に洗剤等の粘着質な液物が硬貨選別部14の上
面14aに落下しても、その液物は硬貨選別部14の背
面を覆うリヤカバー40に形成された案内溝44、4
5、46、47を介し装置本体11の外部へ排出される
ので、硬貨選別部14の上面14aに落下した液物が硬
貨選別部14内に侵入し、各種の選別機器等に付着し
て、その機能を低下させることはないという作用効果を
生ずる。
【0049】次に、図1の矢印で示すように装置本体1
1の上面50に落下した液物を排出する液物排出手段に
ついて詳述する。
【0050】この硬貨処理装置10の装置本体11の上
面50には、その周縁に沿って凹部51が形成されてい
る。また、この凹部51の底面は装置本体11の背面5
2側へ向け傾斜するように形成され、またその背面52
側の中央部には切り欠53が形成されている。
【0051】従って、装置本体11の上面50に落下し
た液物は、凹部51により装置本体11の背面52側に
案内され、さらに切り欠53を介し背面52の下方へ落
下する。
【0052】一方、装置本体11の背面には、図8及び
図8の一部破断拡大上面図で示す図9のように複数本の
溝54からなる第1の液物案内溝55が形成されてい
る。この液物案内溝55は図8で示すように、上流端が
前記切り欠53に臨み、途中で右側に折れ曲がり、その
まま下流端が装置本体11の右側縁に沿って下方へ延出
するように形成されている。
【0053】また、前記第1の液物案内溝55の途中に
は、装置本体11の背面途中から右方向に横切って形成
された、これも複数本の溝56からなる第2の液物案内
溝57が交わっている。
【0054】従って、上述した第1及び第2の液物案内
溝55、57によると、装置本体11の上面50に落下
した液物が切り欠53を介し、装置本体11の背面下方
に落下すると、その液物は第1の液物案内溝55を介し
装置本体11の背面右側へ案内され、さらに下方に落下
して装置本体11の外部へ迅速に排出される。
【0055】また図8で示すように、第1の液物案内溝
55からオバーフローした液物(矢印)は、装置本体1
1の背面途中から右方向に横切って形成された第2の液
物案内溝57により捕集され、これも同様に装置本体1
1の背面右側へ案内されて落下し、装置本体11の外部
へ迅速に排出されることとなる。
【0056】一方、図1で示すように装置本体11の上
面50に落下した液物のうち、ケーブル19が露出する
周辺に落下した液物は、このケーブル19を伝わって下
方へ落下するので、このケーブル19を伝わって下方へ
落下する液物を排出するため、この硬貨処理装置10の
装置本体11内には以下に詳述するような液物排出手段
が形成されている。
【0057】図10は図8のBB要部断面図である。
【0058】この図10で示すように、ケーブル19
は、装置本体11と一体に形成された複数の取付リブ6
0によって、装置本体11の内側から装置本体11の背
面52側へ向けて密着するように取り付けられている。
【0059】一方、ケーブル19が密着する装置本体1
1の背面52には、図8で示すようにケーブル19の延
出方向に沿って、複数個の液物排出孔61が形成されて
いる。 この複数個の液物排出孔61は図10で示すよ
うにそれぞれケーブル19の表面に臨んで開口し、その
底面61aは装置本体11の背面52側へ向けて傾斜す
るように形成されている。
【0060】また図8で示すようにケーブル19の延設
方向に沿って形成された複数の液物排出孔61のうち、
最上部の液物排出孔61を除く各液物排出孔61は、前
記第1の液物案内溝55の下流に臨んで開口している。
【0061】従って、上述した液物排出手段によると、
図10で示すように、ケーブル19を伝わって下方に落
下する液物(矢印)の一部は、液物排出孔61を介し装
置本体11の背面52に排出され、さらに図8で示す第
1の液物案内溝55を介して装置本体11の外部へ迅速
に排出される。
【0062】一方、ケーブル19の下流端は、図2のC
C概念断面図で示す図11のように、ピン62によって
L字形状に折り曲げられているが、その折り曲げ部19
aの下方にはボックス63によって構成された液物捕集
部64が装置本体11と一体に形成されている。またこ
の液物捕集部64であるボックス63の左端は、図2で
示す装置本体11の左側面下方に形成された前記孔11
bに連通している。
【0063】よって上述した液物排出手段によると、図
11で示すようにケーブル19を伝わって下方に落下す
る液物(矢印)は液物捕集部64であるボックス63に
捕集され、さらに装置本体11の左側面下方に形成され
た孔11bと、この孔11bに連設された溝11cとを
介して装置本体11の外部へ迅速に排出される。
【0064】なお、図7で示した、硬貨選別部14の背
面に形成された案内溝44、45、46、47を介し硬
貨選別部14の背面右側へ案内された液物も図11の矢
印で示すように、液物捕集部64であるボックス63内
に落下し、次に孔11bと、この孔11bに連設された
溝11cとを介して装置本体11の外部へ迅速に排出さ
れる。
【0065】従って、上述した各液物排出手段による
と、実施例の硬貨処理装置10では、その上面に落下し
た液物は、全て前述した各液物排出手段を介して硬貨処
理装置10の外部に迅速に排出され、このため液物が硬
貨処理装置10内に侵入して各電子機器に付着し、そし
て各電子機器の作動を不良ならしめる等の弊害を可及的
に除去することができるという作用効果がある。
【0066】次に、上述した硬貨処理装置10を構成す
る硬貨選別部14の選別機構を詳述する。
【0067】図12は、硬貨選別部14の硬貨選別機能
を簡単に説明するための概念正面図で図3と同一部分を
同一符号で示してある。なお、この図12では図3乃至
図5に示した硬貨選別部14の液物排出手段の記載は省
略している。
【0068】この硬貨選別部14は、基本的に互いに相
異なる4種類の硬貨(正貨)A、B、C、Dと偽貨の選
別を行うものである。
【0069】この硬貨選別部14の硬貨投入口22の直
下には図面の右方向に傾斜した第1の硬貨通路23が形
成され、その途中には硬貨の正偽と正貨の金種とを判別
するコイルセンサ24が配設されている。
【0070】一方、この第1の硬貨通路23の終端に
は、該第1の硬貨通路23から転送された硬貨を正偽貨
に振分け、正貨と偽貨とを格別の硬貨通路へ案内する第
1の硬貨振分けレバー70が配設されている。なお、こ
の第1の硬貨振分レバー70は下端の軸70aを中心に
上端が図面に対し垂直方向に開閉するタイプの硬貨振分
レバーである。
【0071】そしてこの第1の硬貨振分レバー70によ
り、前記第1の硬貨通路23の終端は、投入された硬貨
のうち偽貨のみを案内する第2の硬貨通路71と正貨の
硬貨グループのみを案内する第3の硬貨通路72とに分
岐されている。
【0072】一方、前記第3の硬貨通路72の下流端に
は、該第3の硬貨通路72内に転送された正貨の硬貨グ
ループ、即ちA、B、C、Dの4種類の正貨のうち、硬
貨A、Bのグループと、硬貨C、Dのグループとに振分
ける第2の硬貨振分レバー73が配設されている。そし
て、この第2の硬貨振分レバー73により前記第3の硬
貨通路72は硬貨グループA、Bのみを案内する図面の
左側へ傾斜した第4の硬貨通路74と、硬貨グループ
C、Dのみを案内する第5の硬貨通路75とに分岐して
いる。
【0073】なお、上述した第2の硬貨振分レバー73
は図12で示す如く全体として正面形状が略L字形状に
形成されている。この第2の硬貨振分レバー73は、そ
の要部斜視図で示す図13のように、メインプレート2
0から突出した際に第4の硬貨通路74を開放し、また
図14で示すようにメインプレート20側に吸引された
際に第4の硬貨通路74を閉塞する第1のゲート73a
と、図13で示すように、メインプレート20から突出
した際に第5の硬貨通路75を閉塞し、また図14で示
すようにメインプレート20側に吸引された際に第5の
硬貨通路75を開放する第2のゲート73bとから構成
されている。
【0074】このような、第2の硬貨振分レバー73に
よると、当該第2の硬貨振分レバー73が図15で示す
ようにメインプレート20から突出すると、第4の硬貨
通路74が開放され、かつ第5の硬貨通路75が閉塞す
るので、硬貨グループA、Bのみが図面の左側へ傾斜し
た第4の硬貨通路74へ案内される。
【0075】また、第2の硬貨振分レバー73が図16
で示すようにメインプレート20側に吸引されると第4
の硬貨通路74が閉塞され、かつ第5の硬貨通路75が
開放されるので、硬貨グループC、Dグループのみが下
方の第5の硬貨通路75へ案内される。
【0076】一方、図12で示すように、前記第4の硬
貨通路74の下流端には、該第4の硬貨通路74内に転
送された硬貨グループA、Bを硬貨Aと硬貨Bとに振り
分ける第3の硬貨振分レバー76が配設されている。そ
して、この第3の硬貨振分レバー76により前記第4の
硬貨通路74は硬貨Aのみを案内する第6の硬貨通路7
7と、硬貨Bのみを案内する第7の硬貨通路78とに分
岐している。なお、この第3の硬貨振分レバー76は左
端の軸76aを中心に右端76bが図面に対し垂直方向
に開閉するタイプの硬貨振分レバーである。
【0077】一方、図12で示すように、前記第5の硬
貨通路75の下流端には、メインプレート20の背面側
に形成され、図示せぬ金庫側へ通ずる第8の硬貨通路7
9と第5の硬貨通路75下流の第9の硬貨通路80とに
振り分ける第4の硬貨振分レバー81が配設されてい
る。
【0078】そして、この第4の硬貨振分レバー81に
より、後述する硬貨収容部に蓄積された特定金種の硬貨
がオバーフローした際は、そのオバーフローした金種の
硬貨を前記金庫側へ通じる第8の硬貨通路79へ振分案
内するとともに、硬貨収容部に蓄積された硬貨がオバー
フローしない通常時には、第5の硬貨通路75を通過し
た硬貨グループC、Dを第9の硬貨通路80へ振分案内
する。なお、この第4の硬貨振分レバー81も下端の軸
81aを中心に上端が図面に対し垂直方向に開閉するタ
イプの硬貨振分レバーである。
【0079】一方、上述した第4の硬貨振分レバー81
と前記第3の硬貨振分レバー76は一つのソレノイドプ
ランジャにより連動して駆動される。
【0080】図17は第4の硬貨振分レバー81と前記
第3の硬貨振分レバー76とを連動させる連動装置90
の概念斜視図で、図12と同一部分を同一符号で示す。
【0081】この連動装置90は、第3の硬貨振分レバ
ー76の先端部に固着されたピン91と、第4の硬貨振
分レバー81の軸81aにアーム92を介して固着され
たピン93と、この各ピン91、93に係合する凹部9
4、95を有するL字形状のスライダ96とからなるリ
ンク機構により構成されている。
【0082】このようなリンク機構からなる連動装置9
0によると、スライダ96の背面96aに配設された図
示せぬソレノイドプランジャを介して、スライダ96を
矢印で示す方向に往復運動させると、第4の硬貨振分レ
バー81と前記第3の硬貨振分レバー76とが連動し、
それぞれ軸76a、81aを中心に所定の回転角度回動
する。
【0083】即ち、スライダ96を矢印左側方向へ移動
させると、第3の硬貨振分レバー76は軸76aを中心
に反時計方向へ回動し、また第4の硬貨振分レバー81
は軸81aを中心に時計方向に回動する。
【0084】このように、第3の硬貨振分レバー76が
軸76aを中心に反時計方向へ回動し、また第4の硬貨
振分レバー81が軸81aを中心に時計方向に回動する
と、第3の硬貨振分レバー76により図12で示す第6
の硬貨通路77が閉塞されて、第7の硬貨通路78が開
放されることとなり、また第4の硬貨振分レバー81に
より第8の硬貨通路79が閉塞されて第9の硬貨通路8
0が開放されることとなる。
【0085】一方、スライダ96を図17で示すよう
に、矢印右側方向へ移動させると、第3の硬貨振分レバ
ー76は軸76aを中心に時計方向へ回動し、また第4
の硬貨振分レバー81は軸81aを中心に反時計方向に
回動する。
【0086】このように、第3の硬貨振分レバー76が
軸76aを中心に時計方向へ回動し、また第4の硬貨振
分レバー81が軸81aを中心に反時計方向に回動する
と、第3の硬貨振分レバー76により図12で示す第6
の硬貨通路77が開放されて、第7の硬貨通路78が閉
塞されることとなり、また第4の硬貨振分レバー81に
より第8の硬貨通路79が開放されて第9の硬貨通路8
0が閉塞されることとなる。
【0087】つまり、上述したリンク機構からなる連動
装置90によると、通常2つの硬貨振分レバーを駆動す
るためには2つのソレノイドプランジャが必要である
が、上述した連動装置90により、一つのソレノイドプ
ランジャにより2つの硬貨振分レバーを駆動させること
ができ、このため部品点数を削減させることができると
いう作用効果がある。
【0088】一方、図12で示すよう、第9の硬貨通路
80の下流端には、この第9の硬貨通路80に案内され
る硬貨グループC、Dを硬貨Dと硬貨Cとに振り分ける
第5の硬貨振分レバー100が配設されている。そし
て、この第5の硬貨振分レバー100により前記第9の
硬貨通路80は硬貨Cのみを案内する図面の左側へ傾斜
した第10の硬貨通路101と、メインプレート20の
背面側に形成された硬貨Dのみを案内する第11の硬貨
通路102とに分岐されている。
【0089】なお、上述した第1乃至第5の硬貨振分レ
バー(70、73、76、81、100)は、概念的に
はそれぞれ図18で示すように、ソレノイド104によ
り、スライダ105及びこのスライダ105に係合する
ピン106を介して開閉駆動されるが、実施例のスライ
ダ105は特に磁力により吸着される金属(例えば鉄
板)により構成されている。
【0090】このような鉄製のスライダ105による
と、ソレノイド104の消磁状態では、図18で示すよ
うにメインプレート20とスライダ105との間に配設
されたコイルスプリング107の付勢力F1と、ソレノ
イド104のプランジャ104aを常時は図面の左方向
へ付勢するコイルスプリング108の付勢力とが平衡し
て硬貨振分レバー109を図示の初期位置に停止させて
いるが、一方、ソレノイド104が励磁され、図19で
示すようにプランジャ104aを図面の右側へ吸引する
と、スライダ105はスプリング107の付勢力F1に
加え、当該鉄製のスライダ105を吸着するプランジャ
104aの磁力F3が加わるので瞬時に図面の右側へ移
動し、このため硬貨振分レバー109を軸109aを中
心に迅速に反時計方向へ回転駆動する。なお、図18、
19で硬貨振分レバー109は第1乃至第5の硬貨振分
レバー70、73、76、81、100を概念的に総称
したものである。
【0091】従って、上述した鉄製のスライダ105を
使用したものでは、硬貨振分レバーの作動時にソレノイ
ド104の磁力を、その作動力に加えることができるの
で硬貨振分レバーの駆動レスポンスを一層向上させるこ
とができるという作用効果を生ずる。なお、図18で示
す実施例ではスライダ105全体を磁力により吸着され
る金属(鉄板)により形成したが、スライダ105の略
全体をプラスチク等の合成樹脂(非磁性体)で形成し、
さらにプランジャ104aの先端部と対向する部分のみ
磁力により吸着される金属で構成するするようにしても
よい。
【0092】次に、上述した硬貨選別部14の硬貨選別
動作を詳述する。
【0093】図12と同一部分を同一符号で示す図20
のように、硬貨投入口22から投入された硬貨Gが、コ
イルセンサ24の検出信号に基づき偽貨と判定される
と、その判定信号に基づいて第1の硬貨振分レバー70
は第2の硬貨通路71を拡開して、同時に第3の硬貨通
路72の上流を閉塞する。すると、第1の硬貨通路23
内を転動する偽貨Gは第1の硬貨振分レバー70により
第2の硬貨通路71内に案内され、さらに、この第2の
硬貨通路71に連通する偽貨排出シュート119を介し
て図示せぬ硬貨返却口に返却される。
【0094】次に、図12と同一部分を同一符号で示す
図21のように、硬貨投入口22から硬貨が投入され、
その硬貨がコイルセンサ24の検出信号に基づき硬貨A
と判断されると、その判定信号に基づいて第1の硬貨振
分レバー70が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉
塞して第3の硬貨通路72の上流を拡開するとともに、
同時に第2の硬貨振分レバー73が作動し第5の硬貨通
路75の上流を閉塞して第4の硬貨通路74の上流を拡
開し、さらに、第3の硬貨振分レバー76が作動し第7
の硬貨通路78の上流を閉塞して第6の硬貨通路77の
上流を拡開する。 すると、図21の如く、第1の硬貨
通路23内を転動する硬貨Aは第1の硬貨振分レバー7
0により第3の硬貨通路72内に案内され、さらに第3
の硬貨通路72内に案内された硬貨Aは第2の硬貨振分
レバー73により傾斜した第4の硬貨通路74に案内さ
れ、さらにこの第4の硬貨通路74に案内された硬貨A
は第3の硬貨振分レバー76により第6の硬貨通路77
に案内され、その下方から落下して後述する硬貨収容部
13の硬貨A専用のコインチューブ内に蓄積収容される
こととなる。
【0095】次に、図12と同一部分を同一符号で示す
図22のように、硬貨投入口22から硬貨が投入され、
その硬貨がコイルセンサ24の検出信号に基づき硬貨B
と判断されると、その判定信号に基づいて第1の硬貨振
分レバー70が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉
塞して第3の硬貨通路72の上流を拡開するとともに、
同時に第2の硬貨振分レバー73が作動し第5の硬貨通
路75の上流を閉塞して第4の硬貨通路74の上流を拡
開し、さらに、第3の硬貨振分レバー76が作動し第7
の硬貨通路78の上流を開放して第6の硬貨通路77の
上流を閉塞する。 すると、図22の如く、第1の硬貨
通路23内を転動する硬貨Bは第1の硬貨振分レバー7
0により第3の硬貨通路72内に案内され、さらに第3
の硬貨通路72内に案内された硬貨Bは第2の硬貨振分
レバー73により傾斜した第4の硬貨通路74に案内さ
れ、さらにこの第4の硬貨通路74に案内された硬貨B
は第3の硬貨振分レバー76により第7の硬貨通路78
に案内され、その下方から落下して後述する硬貨収容部
13の硬貨B専用のコインチューブ内に蓄積収容される
こととなる。
【0096】次に、図12と同一部分を同一符号で示す
図23のように、硬貨投入口22から硬貨が投入され、
その硬貨がコイルセンサ24の検出信号に基づき硬貨C
と判断されると、その判定信号に基づいて第1の硬貨振
分レバー70が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉
塞して第3の硬貨通路72の上流を拡開するとともに、
同時に第2の硬貨振分レバー73が作動し第5の硬貨通
路75の上流を拡開して第4の硬貨通路74の上流を閉
塞し、さらに、同時に第4の硬貨振分レバー81が作動
し第9の硬貨通路80の上流を開放して第9の硬貨通路
79の上流を閉塞し、さらに、同時に第5の硬貨振分レ
バー100が作動し第10の硬貨通路101の上流を開
放して第11の硬貨通路102の上流を閉塞する。
【0097】すると、図23の如く、第1の硬貨通路2
3内を転動する硬貨Cは第1の硬貨振分レバー70によ
り第3の硬貨通路72内に案内され、さらに第3の硬貨
通路72内に案内された硬貨Cは第2の硬貨振分レバー
73により下方の第5の硬貨通路75に案内され、さら
にこの第5の硬貨通路75に案内された硬貨Cは第4の
硬貨振分レバー81により第9の硬貨通路80に案内さ
れ、さらにこの第9の硬貨通路80に案内された硬貨C
は第5の硬貨振分レバー100により第10の硬貨通路
101に案内され、さらにその下方から落下して後述す
る硬貨収容部13の硬貨C専用のコインチューブ内に蓄
積収容されることとなる。
【0098】次に、図12と同一部分を同一符号で示す
図24のように、硬貨投入口22から硬貨が投入され、
その硬貨がコイルセンサ24の検出信号に基づき硬貨D
と判断されると、その判定信号に基づいて第1の硬貨振
分レバー70が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉
塞して第3の硬貨通路72の上流を拡開するとともに、
同時に第2の硬貨振分レバー73が作動し第5の硬貨通
路75の上流を拡開して第4の硬貨通路74の上流を閉
塞し、さらに、同時に第4の硬貨振分レバー81が作動
し第9の硬貨通路80の上流を開放して第9の硬貨通路
79の上流を閉塞し、さらに、同時に第5の硬貨振分レ
バー100が作動し第10の硬貨通路101の上流を閉
塞して第11の硬貨通路102の上流を開放する。
【0099】すると、図24の如く、第1の硬貨通路2
3内を転動する硬貨Dは第1の硬貨振分レバー70によ
り第3の硬貨通路72内に案内され、さらに第3の硬貨
通路72内に案内された硬貨Dは第2の硬貨振分レバー
73により下方の第5の硬貨通路75に案内され、さら
にこの第5の硬貨通路75に案内された硬貨Dは第4の
硬貨振分レバー81により第9の硬貨通路80に案内さ
れ、さらにこの第9の硬貨通路80に案内された硬貨D
は第5の硬貨振分レバー100により第11の硬貨通路
102に案内され、さらにその下方から落下して後述す
る硬貨収容部13の硬貨D専用のコインチューブ内に蓄
積収容されることとなる。
【0100】なお、上述した硬貨選別部14の選別動作
により、各硬貨A、B、C、Dが選別されると、各硬貨
A、B、C、Dは後述する硬貨収容部13の各専用コイ
ンチューブ毎に順次蓄積収容されることとなる。しか
し、このコインチューブ内に蓄積される硬貨の枚数がそ
の収容枚数を越えると、オバーフローすることとなるの
で、この実施例の硬貨処理装置10では後述する各専用
コインチューブ毎に配設されたオバーフロー検出手段に
より、硬貨収容部13の各専用コインチューブ毎に、そ
の収容された硬貨の枚数が一定枚数に達するとそれを検
知するようにしている。
【0101】そこで、仮に硬貨Bが硬貨収容部13の専
用コインチューブ内に蓄積収容され、その収容枚数が一
定枚数に達したとオバーフロー検出手段により検出され
たと仮定すると、上述した硬貨選別部14は以下のよう
な選別動作を行う。
【0102】図12と同一部分を同一符号で示す図25
のように、硬貨投入口22から硬貨が投入され、その硬
貨がコイルセンサ24の検出信号に基づき硬貨Bと判断
され、かつ後述するオバーフロー検出手段により、硬貨
収容部13の各専用コインチューブ内に収容された硬貨
Bの枚数が一定枚数に達したことが検知されると、これ
らの判定信号に基づいて第1の硬貨振分レバー70が作
動し、第2の硬貨通路71の上流を閉塞して第3の硬貨
通路72の上流を拡開するとともに、同時に第2の硬貨
振分レバー73が作動し第5の硬貨通路75の上流を拡
開して第4の硬貨通路74の上流を閉塞する。さらに、
同時に第4の硬貨振分レバー81が作動し第9の硬貨通
路80の上流を閉塞して第9の硬貨通路79の上流を開
放する。
【0103】すると、図25の如く、第1の硬貨通路2
3内を転動する硬貨Bは第1の硬貨振分レバー70によ
り第3の硬貨通路72内に案内され、さらに第3の硬貨
通路72内に案内された硬貨Bは第2の硬貨振分レバー
73により下方の第5の硬貨通路75に案内される。さ
らにこの第5の硬貨通路75に案内された硬貨Bは第4
の硬貨振分レバー81により第8の硬貨通路79に案内
され、さらにこの第8の硬貨通路79に案内された硬貨
Bは下方に落下し、さらにこの第8の硬貨通路79に連
通するシュート(図1の符号66)を介し処理装置10
下方の図示せぬ金庫内に収容される。
【0104】なお、上述したオバーフロー時における硬
貨選別部14の硬貨選別処理は硬貨Bにかかわらず、オ
バーフロー検出センサにより一定枚数に達した他の全て
の硬貨に対しても同様に行われる。
【0105】つまり、この実施例の硬貨処理装置10で
は、硬貨収容部13内に蓄積収容された硬貨のうちのい
ずれの硬貨であっても、その収容枚数が一定以上に達す
ると、その硬貨は硬貨収容部13内に収容されることな
く、第4の硬貨振分レバー81により第8の硬貨通路7
9に案内され金庫内に収容されることとなる。
【0106】なお、上記実施例では、硬貨収容部13内
からオバーフローした硬貨を全て第4の硬貨振分レバー
81により第8の硬貨通路79に案内し金庫内に収容す
るようにしたが、この第4の硬貨振分レバー81による
硬貨振分動作は硬貨のオバーフロー処理だけでなく、選
別金種の増大に対応させることができる。
【0107】即ち、上述したオバーフロー処理に加え、
硬貨の正偽の選別と硬貨(正貨)A、B、C、Dの選別
に加えて、更に高額の硬貨Eを選別することも可能であ
る。
【0108】つまり、図26で示すように、コイルセン
サー24の選別機能に新たな高額の硬貨Eの判定機能を
加え、このコイルセンサー24の検出信号に基づき以下
のような硬貨選別処理を行えばよい。
【0109】図12と同一部分を同一符号で示す図26
のように、硬貨投入口22から硬貨が投入され、その硬
貨がコイルセンサ24の検出信号に基づき硬貨Eと判断
されると、この判定信号に基づいて第1の硬貨振分レバ
ー70が作動し、第2の硬貨通路71の上流を閉塞して
第3の硬貨通路72の上流を拡開するとともに、同時に
第2の硬貨振分レバー73が作動し第5の硬貨通路75
の上流を拡開して第4の硬貨通路74の上流を閉塞す
る。さらに、同時に第4の硬貨振分レバー81が作動し
第9の硬貨通路80の上流を閉塞して第9の硬貨通路7
9の上流を開放する。
【0110】すると、図26の如く、第1の硬貨通路2
3内を転動する硬貨Eは第1の硬貨振分レバー70によ
り第3の硬貨通路72内に案内され、さらに第3の硬貨
通路72内に案内された硬貨Eは第2の硬貨振分レバー
73により下方の第5の硬貨通路75に案内される。ま
たこの第5の硬貨通路75に案内された硬貨Eは第4の
硬貨振分レバー81により第8の硬貨通路79に案内さ
れ、さらにこの第8の硬貨通路79に案内された硬貨E
は下方に落下し、この第8の硬貨通路79に連通するシ
ュート66(図1)を介して金庫内に収容される。
【0111】このようにして、実施例の硬貨選別部14
では、第4の硬貨振分レバー81による硬貨振分処理に
より、硬貨のオバーフロー処理と金種の増大に伴う選別
処理の双方を同時に行うことができる。
【0112】次に、前述した硬貨収容部13の各専用コ
インチューブ内に収容された硬貨の枚数が、それぞれ一
定枚数に達するとそれを検知するオバーフロー検出手段
について詳述する。
【0113】図1で示すように、硬貨処理装置10の装
置本体11内に装着された硬貨収容部13は複数のコイ
ンチューブ110、111、112、113により構成
されており、このうち、コインチューブ110は硬貨A
の、コインチューブ111は硬貨Bの、コインチューブ
112は硬貨Cの、コインチューブ113は硬貨Dの専
用コインチューブである。
【0114】一方、上述したコインチューブ110、1
11、112、113のうち、コインチューブ111、
112、113の上端と硬貨選別部14の下端14bと
には、図27の概念一部破断斜視図で示すようなオバー
フロー検出手段300が配設されている。なお、この図
27は、図2で示すように硬貨選別部14を装置本体1
1内に装着した状態の概念一部破断斜視図である。
【0115】このオバーフロー検出手段300は、硬貨
収容部13の背面に配設されたシャッター部121と、
硬貨選別部14の下端14b内に配設された検出部12
2とから構成されている。
【0116】このうち、シャッター部121は、硬貨収
容部13背面に立設された複数のリブ123に嵌着した
軸124と、この軸124にそれぞれ回動自在に支承さ
れた3枚のシャッタ130、131、132とから構成
されている。
【0117】この各シャッタ130、131、132の
うち、シャッタ130は硬貨Bを収容するコインチュー
ブ111の上部に、シャッタ131は硬貨Cを収容する
コインチューブ112の上部に、またシャッタ132は
硬貨Dを収容するコインチューブ113の各上部にそれ
ぞれ配設されている。
【0118】この各シャッタ130、131、132は
各コインチューブ111、112、113に臨む面が断
面くの字形状部130a、131a、132aに形成さ
れ、また検出部122に臨む面が扇形形状部130b、
131b、132bに形成されている。
【0119】一方、検出部122は、図27及び図6で
示すように硬貨収容部13の下端14bであって、その
突出する中央部14cに形成された3つのスリット14
d、14e、14f内に配設された、3つのホトセンサ
140、141、142から構成されている。なお、こ
の3つのホトセンサ140、141、142のうち、ホ
トセンサ140はシャッタ130の動きを、またホトセ
ンサ141はシャッタ131の動きを、またホトセンサ
142はシャッタ132の動きを検出するものである。
【0120】なお、この各ホトセンサ140、141、
142は互いにスリット幅Lの間隔を設けて離間し配設
された一対の発光及び受光センサにより構成されてい
る。なお、この発光及び受光センサは具体的には発光及
び受光ダイオード等により構成されている。
【0121】なお、図27において、符号145は各コ
インチューブ111、112、113の上部を各コイン
チューブ111、112、113毎に覆うカバーであ
る。
【0122】次に、上述したオバーフロー検出手段30
0の作用を説明する。
【0123】コインチューブ111とホトセンサ140
の要部断面図で示す図28のように、コインチューブ1
11内に硬貨Bが所定枚数以上収容されるとシャッタ1
30のくの字形状部130aが収容された硬貨Bにより
押圧されて軸124を中心に時計方向へ回動するので、
これに応じて扇形形状部130bも時計方向へ回動し、
このため扇形形状部130bが、ホトセンサ140の発
光及び受光センサ間の光の通過が遮断されるので、コイ
ンチューブ111内に硬貨Bが所定枚数以上収容された
ことが検出される。
【0124】なお、他のコインチューブにおいても、上
述したと同様の動作により各コインチューブ内に一定枚
数収容されたことが検出される。
【0125】従って、上述したオバーフロー検出手段3
00によると、従来の如くブロックレバーを使用して、
硬貨収容部からオバーフローした硬貨を金庫側へ導くも
のと比較して構造が簡単となるばかりでなく、オバーフ
ロー検出手段の検出部122を構成するホトセンサ14
0、141、142を硬貨選別部14側に配置したの
で、この硬貨選別部14を装置本体11から取り外す簡
単な作業で検出部122の保守点検作業を行うことがで
きるという作用効果がある。
【0126】次に、上述した硬貨収容部13に収容され
た硬貨を釣銭の額に応じて払い出す本願発明に係わる硬
貨払出装置12について詳述する。
【0127】図1に示すように、硬貨払出装置12は装
置本体11の最下部に配設され、コインチューブ11
0、111、112、113と補助チューブ15に収容
された各硬貨を釣銭の額に応じて払い出す。
【0128】図29は上述した本願発明に係わる硬貨払
出装置12の概念斜視図である。
【0129】この硬貨払出装置12は、一つの駆動モー
タ150と、この駆動モータ150の駆動力を伝達する
歯車伝動手段(後述する)が内部に配設されたギャボッ
クス151と、このギャボックス151内の歯車伝動手
段を介し伝達された駆動力により一方向に回転する一対
のペイアウトカム152、153(第1のペイアウトカ
ム)と、このペイアウトカム152、153の下面に突
設されたピン152a、153aと係合する溝154
a、154bを有し、ペイアウトカム152、153が
矢印方向へ一回転すると、図の初期位置から矢印の方向
へ往復運動するペイアウトリンク154と、このペイア
ウトリンク154に対し着脱自在に係合し、ペイアウト
リンク154の往復運動に従動して矢印方向へ往復運動
するペイアウトスライド155(第1のペイアウトスラ
イド)とから構成されている。
【0130】このペイアウトスライド155には、図1
に示すコインチューブ111の最下面に収容された硬貨
Bを一枚だけ収容する孔155aと、コインチューブ1
12の最下面に収容された硬貨Cを一枚だけ収容する孔
155bと、コインチューブ113の最下面に収容され
た硬貨Dを一枚だけ収容する孔155cと、補助コイン
チューブ15の最下面に収容された硬貨を一枚だけ収容
する孔155dとがそれぞれ形成されている。なお、こ
の孔155a、155b、155c、155dの下面の
一部は硬貨収容部13の底面13aに覆われている。
【0131】一方、前記ペイアウトリンク154内に
は、先端が前記ペイアウトスライド155の各孔155
a、155b、155c、155dの下面に臨み、常時
は各硬貨の払出を規制するチェンジスライド156、1
57、158、159が出没自在に嵌挿している。
【0132】このチェンジスライド156、157、1
58、159うち、チェンジスライド156の先端15
6aは孔155aに、チェンジスライド157の先端1
57aは孔155bに、チェンジスライド158の先端
158aは孔155cに、またチェンジスライド159
の先端159aは孔155dに臨むように配設されてい
る。
【0133】また、この各チェンジスライド156、1
57、158、159の後端は、図示のチェンジスライ
ド158の後端158bで代表するように、各チェンジ
スライド156、157、158、159毎に独立して
配設されたチェンジソレノイド160のプランジャ16
0aと係合し常時はその移動が規制されている。
【0134】上述した、硬貨払出装置12によると、例
えば硬貨Dを一枚払い出す信号が入力されると、その信
号に基き、モータ150の回転力によりペイアウトカム
152、153が矢印方向に一回転しペイアウトスライ
ド155を矢印方向へ往復運動させて、ペイアウトスラ
イド155の各孔155a、155b、155c、15
5d内に収容された硬貨B、C、Dと補助チューブ15
に収容された硬貨を一枚ずつ孔155a、155b、1
55c、155dの下方から同時払出をしようとする
が、その際、硬貨Dを一枚払い出す信号に基づき、チェ
ンジスライド158の後端158bの動きを規制するチ
ェンジソレノイド160のプランジャ160aのみが作
動してチェンジスライド158の後端158bとの係合
を解除するので、チェンジスライド158のみが硬貨D
により後方へスライド移動して孔155Cの底面を開放
し、そのため硬貨Dは孔155Cの下方へ落下して払い
出される。 なお他のチェンジスライド156、15
7、159はその後端がチェンジソレノイドのプランジ
ャによりその動きが規制されているので各孔155a、
155b、155dの底面はチェンジスライド156、
157、159の各先端156a、157a、159a
により開放されず、よって他の硬貨(B、C、補助チュ
ーブ内の硬貨)はペイアウトスライド155が矢印方向
へ往復運動しても各孔155a、155b、155dの
底面から落下せず、従って払い出されることはない。
【0135】すなわち、上述した硬貨払出装置12で
は、払い出す硬貨に対応したチェンジソレノイド160
のプランジャ160aを作動させて、払い出す硬貨に対
応したチェンジスライドの規制を解除すれば、その硬貨
を払い出すことができるように構成されている。勿論同
一種類の硬貨を複数枚払い出す場合は、その硬貨の払出
を規制するチェンジソレノイドを作動させてチェンジス
ライドの規制を解除し、その後その払出枚数分だけペイ
アウトスライド155を往復運動させればよく、また複
数種類の硬貨を同時に払い出す場合は、その複数種類の
硬貨に対応する複数のチェンジソレノイド160のプラ
ンジャ160aを同時に作動させて、払い出す複数種類
の硬貨に対応したチェンジスライドの規制を解除すれ
ば、その複数種類の硬貨を同時に払い出すことができる
こととなる。
【0136】一方、上述した硬貨払出装置12には、硬
貨収容部13のコインチューブ110(図1)に収容さ
れた硬貨Aを払い出すための硬貨払出手段170が配設
されている。
【0137】図29で示すように、この硬貨払出手段1
70は、ギャボックス151内の歯車伝動手段を介し伝
達された一つの駆動モータ150の駆動力により一方向
に回転するペイアウトカム171(第2のペイアウトカ
ム)と、このペイアウトカム171の下面に突設された
ピン171aと係合する溝172aを有し、ペイアウト
カム171が矢印方向へ一回転すると、図の初期位置か
ら矢印の方向へ往復運動するペイアウトスライド172
(第2のペイアウトスライド)から構成されている。
【0138】このペイアウトスライド172には、図1
に示すコインチューブ110の最下面に収容された硬貨
Aを一枚だけ収容する孔172bが形成されている。な
お、この孔172bの下面の一部は硬貨払出装置12を
構成するプレート173により覆われている。
【0139】上述した硬貨払出手段170によると、ギ
ャボックス151内の歯車伝動手段を介しモータ150
の回転力によりペイアウトカム171が矢印方向に一回
転し、ペイアウトスライド172を矢印方向へ往復運動
させると、このペイアウトスライド172の孔172b
に収容された硬貨Aが一枚ずつ当該孔172b内から下
方に落下して払い出される。
【0140】一方、前記ギャボックス151内の歯車伝
動手段とペイアウトカム171との間には本願発明の主
要構成要素であるクラッチ手段が介在されている。
【0141】以下そのクラッチ手段について詳述する。
【0142】図30はギャボックス151内を示す概念
断面図で、このギャボックス151内には、複数の歯車
からなる歯車伝動手段180が収容されている。
【0143】この歯車伝動手段180のうち、符号18
1は図29で示すモータ150の駆動軸で、この駆動軸
181はピニオン182を介して歯車伝動手段180の
従動ギヤ183に歯合している。よってモータ150が
回転すると、ピニオン182を介して歯車伝動手段18
0の全てのギャを所定の方向へ回転させる駆動力が伝達
されることとなる。なお、図30で符号184はペイア
ウトカム152に固着された軸であり、符号185はペ
イアウトカム153に固着された軸である。
【0144】一方、上述した歯車伝動手段180の左端
には、前記ペイアウトカム171に回転力を与える軸1
90が配設されており、この軸190は当該軸190に
固着された従動ギャ191を介して常時歯車伝動手段1
80を構成する他のギヤ192と歯合している。
【0145】一方、図29の要部断面図で示す図31で
示すように、ペイアウトカム171の小径部171bと
軸190の下端との間には、クラッチ手段200が形成
されている。
【0146】このクラッチ手段200は、ペイアウトカ
ム171の小径部171b内に形成された断面半月形状
の凹部201と、軸190の下端に形成され、前記断面
半月形状の凹部201内に嵌着自在な断面半月形状の凸
部202とから構成されている。
【0147】一方、軸190に固着された従動ギャ19
1の下面とギャボックス151の下面との間には、常時
は従動ギャ191を介して軸190を上方へ押し上げ、
断面半月形状の凹部201と断面半月形状の凸部202
との嵌合を解除するコイルバネ203が介在されてい
る。また、軸190の上端には、硬貨Aの払出信号が送
給された際に、軸190をコイルバネ203の押圧力に
抗して下方に押し下げ断面半月形状の凹部201と断面
半月形状の凸部202とを嵌合させる押圧手段210が
配設されている。
【0148】この押圧手段210は、図29で示すよう
にギャボックス151の上面に軸211を介して回動自
在に支承されたL字形状のレバー212と、このレバー
212の後端212aをリンク機構213を介して吸引
し、レバー212の先端212bを軸211を中心に反
時計方向へ回転させるソレノイドプランジヤ214とか
ら構成されている。そして、このレバー212の先端2
12bは図31で示すように、先端に鋼球215が支承
された軸190の先端と当接している。
【0149】上述した押圧手段210によると、硬貨A
の払出信号が送給されると、図32で示すようにソレノ
イドプランジヤ214が作動して、レバー212を軸2
11を中心に反時計方向へ回転させるので、軸190は
コイルバネ203の押圧力に抗して下方に押し下がり、
このため断面半月形状の凹部201と断面半月形状の凸
部202とが嵌合してペイアウトカム171が矢印方向
へ回転し、図29で示すようにペイアウトスライド17
2の孔172bに収容された硬貨Aが一枚ずつ当該孔1
72b内から下方に落下して払い出されることとなる。
【0150】なお図33は図32のII断面図で、特に
断面半月形状の凹部201と断面半月形状の凸部202
とが嵌合した状態を示している。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の硬貨払
出装置では、一つの駆動モータにより歯車伝動手段を介
し硬貨払出用の第1のペイアウトスライドを駆動する一
方、前記歯車伝動手段に伝達される駆動力の一部を、ソ
レノイドプランジャからなるクラッチ手段の制御によっ
て、硬貨払出用の第2のペイアウトカムに伝達(接
続)、またはその伝達を遮断するようにしたから、複数
個のペイアウトスライドを一つのモータにより同時に選
択駆動することができ、このため複数個のペイアウトス
ライドを駆動する硬貨払出装置の数(部品点数)を大幅
に削減するとともに、そのような硬貨払出装置を安価に
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の硬貨払出装置を装着した硬貨
処理装置の概念分解斜視図。
【図2】図2は硬貨処理装置の概念斜視図。
【図3】図3は硬選別部の要部破断面図。
【図4】図4はゲートレバーの背面図。
【図5】図5は図3のAA断面図。
【図6】図6は硬貨選別部の正面図。
【図7】図7は硬貨選別部の背面図。
【図8】図8は硬貨処理装置の背面図。
【図9】図9は装置本体の一部拡大上面図。
【図10】図10は装置本体の一部破断面図。
【図11】図11は装置本体の一部破断面図。
【図12】図12は硬貨選別部の概念正面図。
【図13】図13は第2の硬貨振分レバーの概念斜視
図。
【図14】図14は第2の硬貨振分レバーの概念斜視
図。
【図15】図15は第2の硬貨振分レバーの概念斜視
図。
【図16】図16は第2の硬貨振分レバーの概念斜視
図。
【図17】図17は第3と第4の硬貨振分レバーの概念
斜視図。
【図18】図18は硬貨振分レバーとソレノイドプラン
ジャの構造を示す要部破断面図。
【図19】図19は硬貨振分レバーとソレノイドプラン
ジャの構造を示す要部破断面図。
【図20】図20は硬貨選別部の選別機能を示す概念正
面図。
【図21】図21は硬貨選別部の選別機能を示す概念正
面図。
【図22】図22は硬貨選別部の選別機能を示す概念正
面図。
【図23】図23は硬貨選別部の選別機能を示す概念正
面図。
【図24】図24は硬貨選別部の選別機能を示す概念正
面図。
【図25】図25は硬貨選別部の選別機能を示す概念正
面図。
【図26】図26は硬貨選別部の選別機能を示す概念正
面図。
【図27】図27はオバフローセンサの概念斜視図。
【図28】図28はオバフローセンサの作用を示す断面
図。
【図29】図29は本願発明にに係わる硬貨払出装置の
概念斜視図。
【図30】図31はギャボックスの内部を示す図。
【図31】図31はクラッチ手段を示す断面図。
【図32】図32はクラッチ機構を示す断面図。
【図33】図33は図32のII断面図である。
【符号の説明】
12…硬貨払出装置 150…駆動モータ 152、153…第1のペイアウトカム 155…第1のペイアウトスライド 171…第2のペイアウトカム 172…第2のペイアウトスライド 180…歯車伝動手段 190…軸 191…従動ギャ 200…クラッチ手段 201…凹部 202…凸部 214…ソレノイドプランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 健志 埼玉県鶴ヶ島市五味ヶ谷9ー1 (56)参考文献 特開 昭64−59589(JP,A) 実公 昭48−7119(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 13/00 G07F 1/00 - 11/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの駆動モータと、この一つの駆動モー
    タの動力を伝達する歯車伝動手段と、該歯車伝動手段か
    ら伝達された駆動力により第1のペイアウトカムを介し
    駆動される硬貨払出用の第1のペイアウトスライドと、
    前記歯車伝動手段の一部を構成する従動ギャの回転力に
    より第2のペイアウトカムを介し駆動される硬貨払出用
    の第2のペイアウトスライドと、前記第2のペイアウト
    カムと前記従動ギャとの間に介在され、前記従動ギャか
    ら前記第2のペイアウトカムへ伝達される駆動力の遮断
    と接続とを制御するソレノイドプランジャからなるクラ
    ッチ手段とを具えたことを特徴とする硬貨払出装置。
  2. 【請求項2】前記クラッチ手段は、前記第2のペイアウ
    トカムに形成された断面半月形状の凹部と、前記従動ギ
    ャを固着した軸であって前記断面半月形状の凹部に嵌挿
    自在な断面半月形状の凸部を有し、しかも前記ソレノイ
    ドプランジャの駆動力により上下動する軸とからなるこ
    とを特徴とする請求項(1)記載の硬貨払出装置。
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