JP3298465B2 - 熱間圧延における板反り防止方法 - Google Patents

熱間圧延における板反り防止方法

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JP3298465B2
JP3298465B2 JP20466097A JP20466097A JP3298465B2 JP 3298465 B2 JP3298465 B2 JP 3298465B2 JP 20466097 A JP20466097 A JP 20466097A JP 20466097 A JP20466097 A JP 20466097A JP 3298465 B2 JP3298465 B2 JP 3298465B2
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武男 矢澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リバース圧延にお
ける厚板圧延やホットストリップの粗圧延で鋼板の先端
部に発生する板反りを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】厚板圧延やホットストリップ粗圧延にお
けるリバース圧延で発生する鋼板先端部の上下反り(以
下板反りと記す)は、ストリッパガイドの破損等の設備
トラブル、下反りの発生により生じる腰折れ等の表面
疵、制御圧延材等での冷却むらの発生による品質劣化等
様々な弊害をもたらす。
【0003】このような非常に大きな操業上の諸問題を
もたらす板反りは、鋼板上下面の温度差、摩擦係数差、
上下ワークロールの周速差、下ワークロールのピックア
ップ量等非常に多くの要因が複雑に重なりあって発生す
るため、その防止方法は困難を極め、従来より多くの研
究が行われているにもかかわらず、完全に防止できてい
ないのが現状である。
【0004】特公平02−30761号公報には、パス
ラインを最適位置に設定した上で、測定した被圧延材の
上下面温度差に基づき発生すると思われる板反り量を予
測し、この予測した板反りを防止するのに必要な上下ワ
ークロール周速差をワークロールに付与して圧延するこ
とにより、板反りを防止する方法が開示されている。し
かしながら、周速差と板反り量の関係を求める際に、形
状比が考慮されていないので、条件によっては板反りの
助長を引き起こす場合があった。
【0005】なお、形状比とは接触弧長(圧延中に被圧
延材と接触している部分のロール周長)と平均板厚の
比、すなわち、接触弧長/平均板厚 をいう。
【0006】平均板厚(hm)は、圧延機入側板厚を
H、圧延機出側板厚をhとすると、hm=(H+h)/
2である。これに対し、特公平04−62806号公報
には、形状比、上下ワークロール周速比と板反り量の関
係を予め求めておき、形状比が1.0以上2.0未満の
場合には反りが発生する側のワークロールを他方のワー
クロールより高速にし、形状比が2.0以上の場合に
は、反りが発生する側のワークロールを他方のワークロ
ールより低速にして圧延することで板反りの発生を防止
する方法が開示されている。
【0007】しかしながら、この方法は、上下ワークロ
ール周速差制御のみで板反りの発生を防止する方法であ
り、ワークロール周速差制御のみで板反りを十分防止す
ることは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題に鑑みなされたもので、厚板やホットストリップの
熱間圧延において発生する板反りを効果的に防止するこ
とのできる板反り防止方法を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、板反りが
材料のワークロール噛み込み時に発生する非定常現象で
あることから、従来から試みられてきた有限要素法等の
厳密な数値解析では、実際の現象を正確に捉えることが
きわめて困難であると考え、実圧延での反り発生挙動を
詳細に調査、検討をおこなった。その結果、次のような
知見を得た。
【0010】1)板反りの発生防止には、上下ワークロ
ールの周速差制御、パスライン位置制御の単独または組
み合わせによる圧延が好適であるが、圧延中の形状比を
考慮しなければ板反りを効果的に防止することができな
い。
【0011】2)上下ワークロールの周速差制御圧延
を、形状比が0.8〜1.2の圧延に適用しても、板反
りの発生を防止することができない場合が多い。
【0012】3)パスライン位置制御は、形状比の大き
さに関係なく板反り防止に効果がある。
【0013】4)高圧水によるデスケーリングを行った
後の圧延では、デスケーリングの板反りにおよぼす影響
があり、その影響を考慮したパスライン位置、ロール周
速制御圧延により板反りをより確実に防止できる。
【0014】本発明は、このような知見に基づきなされ
たもので、その要旨は、以下の通りである。
【0015】(1)リバース熱間圧延機で鋼板を圧延し
た後、板反り検出器で鋼板先端部に発生した板反り量を
実測し、予め求めておいたパスライン位置と板反り量と
の関係または上下ワークロールの周速差と板反り量との
関係から、前記実測板反り量の板反りの発生を防止する
のに必要なパスライン位置、上下ワークロールの周速差
を算出し、算出したパスライン位置、上下ワークロール
の周速差に基づきパスライン位置と上下ワークロールの
周速のどちらか一方または双方を制御して、次パスの圧
延での板反の発生を防止する方法であって、次パスの圧
延での形状比を算出し、その形状比が0.8以上1.2
以下の場合には、パスライン位置制御圧延を適用し、形
状比が0.8未満または1.2を超える場合にはパスラ
イン位置制御圧延と上下ワークロール周速差圧延のどち
らか一方、または両者の組み合わせを適用して板反りを
防止することを特徴とする熱間圧延における板反り防止
方法。
【0016】(2)リバース熱間圧延機で鋼板を圧延し
た後、板反り検出器で鋼板先端部に発生した板反り量を
実測し、次パスの圧延前にデスケーリングを行わない場
合は、前記実測板反り量を次パスの圧延で発生する想定
板反り量とし、また次パスの圧延前にデスケーリングを
おこなう場合は、前記実測板反り量を予め求めておいた
デスケーリングにより変化する板反り量で補正した板そ
り量を次パスの圧延で発生する想定板反り量とし、予め
求めておいたパスライン位置と板反り量との関係または
上下ワークロールの周速差と板反り量との関係から、前
記想定板反り量の板反りの発生を防止するのに必要なパ
スライン位置、上下ワークロールの周速差を算出し、算
出したパスライン位置、上下ワークロールの周速差に基
づきパスライン位置と上下ワークロールの周速のどちら
か一方または双方をを制御して、次パスの圧延で板反り
の発生を防止する方法であって、次パスの圧延での形状
比を算出し、その形状比が0.8以上1.2以下の場合
には、パスライン位置制御圧延を適用し、形状比が0.
8未満または1.2を超える場合にはパスライン位置制
御圧延と上下ワークロール周速差圧延のどちらか一方、
または両者の組み合わせを適用して板反りを防止するこ
とを特徴とする熱間圧延における板反り防止方法。
【0017】なお、形状比とは、接触弧長と平均板厚の
比、すなわち接触弧長/平均板厚をいう。ここで、触弧
長は、圧延中に被圧延材と接触している部分のワークロ
ールの周長であり、平均板厚 (hm)は、圧延機入側板
厚をH、圧延機出側板厚をhとすると、hm=(H+
h)/2である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。
【0019】板反り検出器で圧延後に発生した鋼板先端
部の板反り量を実測するのは、実測板反り量を次パスの
圧延時に発生する板反り量と仮定するためである。
【0020】リバース圧延では、前パスで発生した板反
り量と次パスで発生する板反り量とはほぼ同じとなるの
で、前パスの板反り量を次パスの圧延で発生する反り量
と想定する。
【0021】次に、予め求めておく上下ワークロールの
周速差と板反り量との関係およびパスラインと板反り量
との関係、この関係から板反りの発生を防止するのに必
要なパスライン位置、上下ワークロールの周速差を算出
する方法および形状比が0.8以上1.2以下の場合に
は、パスライン位置制御圧延を適用し、形状比が0.8
未満または1.2を超える場合にはパスライン位置制御
圧延と上下ワークロール周速差圧延のどちらか一方、ま
たは両者の組み合わせを適用することについて以下に説
明する。
【0022】(1)上下ワークロールの周速差と板反り
量との関係 上下ワークロールの周速差と板反り量との関係を調べる
ため、上下ワークロールの周速差を種々変えて下記条件
でリバース圧延した。
【0023】ワークロール直径: 200mm 加熱温度: 1150℃ 圧下率 : 2.5〜45% 図1は、形状比が0.72の圧延における周速差と反り
量との関係を示す図である。
【0024】図2は、形状比が1.63の圧延における
周速差と反り量との関係を示す図である。
【0025】図3は、形状比0.93と1.07の圧延
における周速差と反り量との関係を示す図である。
【0026】これら各図の横軸は、上下ワークロールの
周速差を異速率に置き換えて表記し、板反り量は反り曲
率[1/曲率半径ρ:(1/mm)]で示している。
【0027】異速率△Vとは、下記の通り上ロール速度
uと下ロール速度VLの比を表す。 △V=(VL−Vu)/Vu×100 (%) また、形状比とは、前述の通り接触弧長/平均板厚をい
い、接触弧長は圧延中に被圧延材と接触している部分の
ワークロールの円周長である。
【0028】接触弧長ldは、次式で求めることができ
る。
【0029】
【数1】
【0030】平均板厚hmは、hm=(H+h)/2で求
められる。なお、Hは圧延機入側板厚、hは圧延機出側
板厚である。
【0031】また、形状比Xは、次式(1)で求められ
る。
【0032】
【数2】
【0033】ここで、R:ワークロール半径 △h:圧下量=H−h hm:平均板厚=(H+h)/2 H:入側板厚 h:出側板厚 図1および図2から明らかなように、上下ワークロール
周速差と反り曲率に一定の関係があり、またその関係も
形状比により異なっている。すなわち、図1に示すよう
に形状比が0.72と小さい場合には低速ロール側に反
りが発生し、図2に示すように形状比が1.63と大き
い場合には高速ロール側に反りが発生する。
【0034】ところが、図3に示すように形状比1前後
の周速度差圧延では、高速ロール側、低速ロール側両方
向に反りが発生する不安定現象となる。
【0035】この理由は、周速度差圧延での反りは、低
速ロール側に板反りを発生しようとする力と高速ロール
側に反りを発生しようとする力が混在しており、形状比
1.0付近でその両者の力がちょうどバランスしてしま
うために、少しの条件の変化で高速ロール側、低速ロー
ル側両方向に反りが発生したものと考えられる。
【0036】図4は、上下ワークロール周速度差を固定
して、広範囲に形状比を変化させて圧延した場合の反り
発生挙動を示す図である。
【0037】図4より、周速度差圧延での反り発生挙動
として、形状比<0.8では低速ロール側に板反りが発
生し、形状比>1.2では高速ロール側に反りが発生
し、0.8<形状比<1.2では低速ロール側、高速ロ
ール側両方向に反りが発生する不安定現象となることが
わかる。
【0038】このように、形状比が0.8〜1.2以外
での圧延では、ワークロール周速度を制御することによ
り板反りの発生を防止することが可能であることが分か
る。次式(2)、(3)は、板反りの発生を防止するの
に必要な上下ワークロール周速差を算出するための板反
り量(反り曲率κ)と上下ワークロール周速差との関係
式で、広範な試験により求めたものである。
【0039】0<X<0.8の場合:
【0040】
【数3】
【0041】1.2<Xの場合:
【0042】
【数4】
【0043】ここで、X:形状比 △V:上下ワークロール周速差 a1 〜a5 :定数 また、sign(△V)は符号の付け替えを行う関数で、 △V<0の場合:sign(△V)=−1 △V≧0の場合:sign(△V)=+1 となる。
【0044】(2)パスライン位置と反り発生量との関
係 図5は、パスライン位置と反り曲率との関係を示す図で
ある。この図は、パスラインを上下10mmの範囲で種
々変化させてリバース圧延し、発生した反り曲率を測定
した結果を示す図である。
【0045】パスラインを種々変更した場合の反り発生
挙動は、図5から明らかなように、被圧延材を斜め下側
から挿入すれば下反りが発生し、斜め上側から挿入すれ
ば上反りが発生する。また、異周速圧延で生じた形状比
1.0付近の不安定現象はパスライン制御圧延では発生
しない。さらに、形状比を大きく変更しても板反りの発
生量はほぼ同一の値となっており、板反りを制御する制
御因子としては、異周速圧延よりパスライン制御圧延が
適しているといえる。
【0046】しかしながら、パスラインは圧延機の機構
上の問題からその変更範囲に限界があり、大きな板反り
を修正する場合には、パスライン位置を大きく変更する
ことができず、板反り制御能力が不足することが考えら
れる。従って、板反りを十分制御するためにはパスライ
ン制御圧延と異周速圧延の両者を組み合わせて適用する
ことが望ましい。
【0047】板反り量(反り曲率κ)とパスライン位置
との関係は次式(4)で表せる。
【0048】κ=b(X−△h/2)・・・・(4) ここで、△h:圧下量(入側板厚−出側板厚) b :定数 X :形状比 パスライン制御圧延で、制御可能な板反り曲率の上限κ
pは次式(5)により求めることができる。
【0049】κp=g(△h,h) ・・・・(5) ここで、 △h:圧下量=H−h h:出側板厚 H:入側板厚 g:定数 なお、κp は圧延機により異なるので、使用する圧延機
毎に予め求めておかなければならない。
【0050】図1、図2、図4および図5中の点線で示
した曲線は、上述した関係式(2)、(3)および
(4)式で求めた線で、実際の熱間圧延で発生する板反
り量をきわめて精度良く表現できることがわかる。
【0051】次に、圧延前に高圧水でデスケーリングを
おこなった場合の板反りについて説明する。
【0052】本発明者らは、熱間圧延の実操業で発生す
る板反りの発生挙動について詳細に調査、検討を行った
結果、同一の圧延条件であってもデスケーリングを施し
て圧延した場合と、施さないで圧延した場合とでは、板
反り発生量が異なることを見いだした。図6に、その一
例を示すが、この例ではデスケーリングを実施すること
で、発生する板反り量が約50%増加している。
【0053】この理由は、1)デスケーリングを実施し
た際に上面側と下面側では板表面への水のり状態が異な
り、上面側の方が下面側よりも温度が低くなること、
2)デスケーリングにより上下面の表面状態が異なるこ
と、などが考えられる。
【0054】このデスケーリングによる反り発生状況の
変化を理論的に解明し、定量化することは困難である
が、本発明者では、デスケーリングを実施したパスで
は、前パスで求めた板反り量に補正項αを付与すること
で精度良く予測することができる。
【0055】この補正項αは板厚や圧下率などにより変
化するが、次式(6)に示す関数式で表すことがでる。
【0056】α=f(H,h,T,R)・・・(6) ここで、H:入側板厚 h:出側板厚 T:圧延温度 R:ワークロール径 である。
【0057】ただし、この式で示す関数fは、圧延機固
有の関数で、かつデスケーリングの条件などで変動する
ため、そのような状況が発生した場合にはその都度校正
する必要がある。
【0058】以下、実際の圧延における板反り防止方法
について説明する。
【0059】図7は、デスケーリングの補正を加える場
合のパスラインおよび上下ワークロールの周速を制御す
る手法を示すフローチャートである。
【0060】まず、熱間圧延機の前後面の少なくとも一
方に設置した板反り検出器で圧延後の鋼板先端部の板反
り量を検出し、反り曲率κを定量化する。次に、次パス
の圧延でデスケーリングを実施するか否かを判断する。
デスケーリングを実施する場合には、(5)式に基づき
補正項αを算出し、この補正項を前記定量化した反り曲
率κに付加して、実際に次パスで発生する反り曲率κ´
を推定する。デスケーリングを実施しない場合には、前
記定量化した反り曲率κが次パスでも同等量発生するも
のとする。
【0061】次いで、次パスの圧延での形状比Xを前記
(1)式に基づき算出する。前記求めた反り曲率κ´
(デスケーリングを実施する場合には補正項αを付加し
た曲率)が、パスライン制御で修正可能な曲率かどうか
を判断する。修正可能な上限の曲率κpは上記式(4)
から求めることができる。
【0062】前記求めた反り曲率κ´がκpより小さい
場合には、パスライン制御圧延を適用して、板反り修正
を図る。
【0063】逆に反り曲率κ´が、κp より大きい場合
には、引き続き前記算出した形状比Xが0.8<X<
1.2の範囲に含まれるか否かを判断し、含まれる場合
にはパスライン制御圧延を適用し、含まれていない場合
にはパスライン制御圧延と異周速圧延を組み合わせて適
用する。
【0064】以上説明した手順に従って、圧延完了まで
繰り返し板反り制御を実施することで、板反りの防止を
図ることができる。
【0065】
【実施例】板厚140mm、幅200mmの低炭素厚鋼
板を下記の4段熱間圧延機を用いて、表1に示す10パ
スのパススケジュールでリバース圧延をおこなった。
【0066】ワークロール径:1010mm バックアップロール径:2020mm デスケーリングは、1、3、4、および10パスの各入
側で下記の条件で実施した。
【0067】デスケーリング圧力:130kg/cm2 デスケーラ設置位置 :テーブルローラ天面から500
mm 本発明例としてデスケーリングをおこなっても、その板
反りにおよぼす影響を補正しないでパスラインまたはワ
ークロールの周速を制御した場合と、補正した場合の2
回の圧延を実施した。また、比較例としてなにも制御を
しない圧延をおこなった。各パスで適用した制御手段お
よび制御条件は、表1に示す通りである。
【0068】
【表1】
【0069】各パスの圧延後に測定した板反り曲率を表
1に併せて示す。
【0070】表1から明らかなように、デスケーリング
の有無を考慮しなかった本発明例の場合でも、反り制御
を実施しなかった場合に比較して板反り量の低減効果が
得られている。デスケーリングの有無を考慮し、デスケ
ーリングの影響を補正した本発明例では、全パスにおい
て反り制御効果がよく現れており、最終製品の板反り量
も0.2×10-4(1/mm)と大幅に低減している。
【0071】
【発明の効果】本発明の板反り防止方法によれば、実圧
延から得られた反り発生挙動に基づく最適な反り制御手
段の選択および正確な反り制御量の決定ができ、板反り
を効果的に防止、軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異速率と反り曲率の関係(形状比:0.72)
を示す図である。
【図2】異速率と反り曲率の関係(形状比:1.63)
を示す図である。
【図3】異速率と反り曲率の関係(形状比:1.07、
0.93)を示す図である。
【図4】形状比と反り曲率の関係を示す図である。
【図5】パスライン位置と反り曲率の関係を示す図であ
る。
【図6】デスケーリング実施有無による反り発生状況を
示す図である。
【図7】制御方法を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B21B 38/02 B21B 37/00 116M (56)参考文献 特開 平11−5112(JP,A) 特開 昭63−132708(JP,A) 特開 昭63−60012(JP,A) 特開 平9−206811(JP,A) 特公 平4−62806(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 1/46 B21B 37/00 - 37/78

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リバース熱間圧延機で鋼板を圧延した後、
    板反り検出器で鋼板先端部に発生した板反り量を実測
    し、予め求めておいたパスライン位置と板反り量との関
    係または上下ワークロールの周速差と板反り量との関係
    から、前記実測板反り量の板反りの発生を防止するのに
    必要なパスライン位置、上下ワークロールの周速差を算
    出し、算出したパスライン位置、上下ワークロールの周
    速差に基づきパスライン位置と上下ワークロールの周速
    のどちらか一方または双方を制御して、次パスの圧延で
    の板反りの発生を防止する方法であって、次パスの圧延
    での形状比を算出し、その形状比が0.8以上1.2以
    下の場合には、パスライン位置制御を適用し、形状比が
    0.8未満または1.2を超える場合にはパスライン位
    置制御と上下ワークロール周速差制御のどちらか一方、
    または両者の組み合わせを適用して板反りを防止するこ
    とを特徴とする熱間圧延における板反り防止方法。
  2. 【請求項2】リバース熱間圧延機で鋼板を圧延した後、
    板反り検出器で鋼板先端部に発生した板反り量を実測
    し、次パスの圧延前にデスケーリングを行わない場合
    は、前記実測板反り量を次パスの圧延で発生する想定板
    反り量とし、また次パスの圧延前にデスケーリングをお
    こなう場合は、前記実測板反り量を予め求めておいたデ
    スケーリングにより変化する板反り量で補正した板反り
    量を次パスの圧延で発生する想定板反り量とし、予め求
    めておいたパスライン位置と板反り量との関係または上
    下ワークロールの周速差と板反り量との関係から、前記
    想定板反り量の板反りの発生を防止するのに必要なパス
    ライン位置、上下ワークロールの周速差を算出し、算出
    したパスライン位置、上下ワークロールの周速差に基づ
    きパスライン位置と上下ワークロールの周速のどちらか
    一方または双方を制御して、次パスの圧延で板反りの発
    生を防止する方法であって、次パスの圧延での形状比を
    算出し、その形状比が0.8以上1.2以下の場合に
    は、パスライン位置制御を適用し、形状比が0.8未満
    または1.2を超える場合にはパスライン位置制御と上
    下ワークロール周速差制御のどちらか一方、または両者
    の組み合わせを適用して板反りを防止することを特徴と
    する熱間圧延における板反り防止方法。
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Cited By (1)

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