JP2005125333A - 厚板材の圧延方法 - Google Patents

厚板材の圧延方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005125333A
JP2005125333A JP2003360351A JP2003360351A JP2005125333A JP 2005125333 A JP2005125333 A JP 2005125333A JP 2003360351 A JP2003360351 A JP 2003360351A JP 2003360351 A JP2003360351 A JP 2003360351A JP 2005125333 A JP2005125333 A JP 2005125333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
temperature
rolling
roll
thick plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003360351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3930847B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Shiraishi
利幸 白石
Takayuki Otsuka
貴之 大塚
Yutaka Sadano
豊 左田野
Shiyuuichi Jikumaru
修一 軸丸
Koichiro Takeshita
幸一郎 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2003360351A priority Critical patent/JP3930847B2/ja
Publication of JP2005125333A publication Critical patent/JP2005125333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3930847B2 publication Critical patent/JP3930847B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)
  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

【課題】 被矯正材である板幅方向に温度分布のある温間厚板材あるいは制御冷却材を矯正するに際し、被矯正材を常温まで冷却した後でも、平坦度が良好で所定の寸法に製品を切断した際のうねりや曲がりの無い製品である厚板材を安定的に製造する圧延方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも上下いずれか一方のロールアセンブリが、軸方向に3分割以上に分割した分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、各々の分割バックアップロールにそれぞれ独立に荷重検出装置、圧下機構および圧下位置検出装置とを設けた板圧延機で、温間厚板材の板幅方向の温度を検出し、得られた温度信号を平均化処理して中央の分割バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度と各分割幅バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度との偏差を求め、得られた温度偏差に基づきその熱膨張量が冷却後の矯正材の板形状に及ぼす影響を解消するように、前記板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、少なくとも上下いずれか一方のロールアセンブリが、軸方向に3分割以上に分割した分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、各々の分割バックアップロールにそれぞれ独立に荷重検出装置、圧下機構および圧下位置検出装置とを設けた板圧延機で、板幅方向に温度分布のある温間厚板材あるいは制御冷却された板幅方向に温度分布の無い厚板材または制御冷却された板幅方向に温度分布のある厚板材を矯正する圧延方法に関するものである。
近年、厚鋼板と呼ばれる鋼材の品質要求は厳格化されつつ有り、この要求に応えるために様々な圧延および矯正技術が開発されている。一般に、上述した厚鋼板は、厚鋼板圧延設備すなわち厚板圧延工場において、仕上圧延を終了した圧延板が、冷却装置およびまたは冷却床を経て、せん断、熱処理、形状矯正、塗装等の精整工程に搬送され、ここで製品となって出荷されている。
メーカで二次加工する際、所定の寸法に製品を切断した際のうねりや曲がりの無い製品が望まれているけれども、所定の寸法に製品を切断した際のうねりや曲がりに際しては、対応手段が無く、製品出荷時の平坦度を保証するために、レベラーやプレスによる矯正行うことによって対処してきた。しかしながら、3分割以上に分割された分割バックアップロールのそれぞれについて荷重分布を検出して、圧延材とワークロール間の荷重分布を推定し、推定した荷重分布に基づいて板形状を制御する板圧延機(例えば、特許文献1または特許文献2参照)で厚板材を矯正する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。この板圧延機では、原理的に圧延機出側で板形状を計測してフィードバックする必要はなく、したがって時間遅れなく直接的に板形状を制御することができる。この板圧延機によれば、良好な板品質、つまり良好な板プロフィルおよび平坦度を得ることができる。以下、このような板圧延機を知能型板圧延機という。
この知能型板圧延機は言い換えると、圧延材の圧延時の板形状と密接な関係のある圧延時の圧延材〜ワークロール間の荷重分布を、3分割以上に分割された分割バックアップロールのそれぞれについて検出していることとなり、矯正時に矯正する厚板材に温度分布がある場合、矯正直後には平坦で厚板材に残留している応力が小さくても、常温まで冷却されると、板厚が薄く幅が広い場合には平坦度は悪化し、板厚が厚い場合には平坦度は悪化しないものの厚板材に残留している応力が大きくなり、平坦度が良好で所定の寸法に製品を切断した際のうねりや曲がりの無い製品である厚板材を安定的に製造することはできなかった。
一般に、板厚が5mm未満の薄いストリップの場合には圧延後に残留する応力に応じて平坦度として板形状に表れるため、例えば圧延機出側に形状検出器を設けて圧延後の板形状と圧延機出側に設けた温度検出器で矯正後直後の板温度分布を測定し、冷却後の熱収縮の影響を解消するように圧延機の形状制御端(ワークロールベンダー、中間ロールベンダー、中間ロールシフト、ワークロールクロス角など)を制御する方法が挙げられるが、厚板材の場合には圧延(矯正)後に残留する応力に応じて平坦度として板形状に表れることはほとんど無いため、上述の既存技術は適用することはできなかった。このため、厚板材では被矯正材は常温まで冷却した後に矯正することが常識であった。しかしながら、近年生産性を向上させることと製品納期の短縮化を狙って、知能型板圧延機で温度400℃程度までの温間厚板材を矯正したいという要望が強まっている。
一方、この知能型板圧延機では、矯正時の板形状は、圧延材〜ワークロール間の荷重分布を推定する際、変形抵抗が必要であり、板幅方向に変形抵抗の分布がある場合、それを正確に考慮しないと推定した板形状精度が悪化するという問題がある。一般の厚板材ではこの変形抵抗の板幅方向の分布は在っても小さいので、上記形状推定精度には問題は無いが、制御冷却を行った厚板材料(以下、CLC材と称す)では、冷却の不均一によって冷却後の被矯正材の厚板材の幅方向には変形抵抗の分布が存在し、知能型板圧延機での形状制御性が悪化するという問題がある。
特開平5−48375号公報 特開平5−69010号公報 特開2002−66603号公報
本発明は、上述した要望に応えるものであり、少なくとも上下いずれか一方のロールアセンブリが、軸方向に3分割以上に分割した分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、各々の分割バックアップロールにそれぞれ独立に荷重検出装置、圧下機構および圧下位置検出装置とを設けた板圧延機で、被矯正材である板厚5mm以上でかつ板表面温度が400℃以下の板幅方向に温度分布のある一般の温間厚板材を矯正するに際し、被矯正材を常温まで冷却した後でも、平坦度が良好で所定の寸法に製品を切断した際のうねりや曲がりの無い製品である厚板材を安定的に製造する圧延方法を提供するものである。
また加えて、本発明は、知能型板圧延機で板幅方向に温度分布のあるまたはいた幅方向に温度分布の無いCLC材を矯正する際に、目標とする板形状が得られるように高精度に形状制御を可能とする圧延方法を提供するものである。
本発明の請求項1は、少なくとも上下いずれか一方のロールアセンブリが、軸方向に3分割以上に分割した分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、各々の分割バックアップロールにそれぞれ独立に荷重検出装置、圧下機構および圧下位置検出装置とを設けた板圧延機で、被矯正材である板厚5mm以上でかつ板表面温度が400℃以下の板幅方向に温度分布のある温間厚板材を矯正する際に、少なくとも該板圧延機入側に設置した温度検出器で該温間厚板材の板幅方向の温度を検出し、得られた温度信号を平均化処理して中央の分割バックアップロールの胴長中心直下の該温間厚板材の温度と各分割幅バックアップロールの胴長中心直下の該温間厚板材の温度との偏差を求め、得られた温度偏差に基づきその熱膨張量が冷却後の矯正材の板形状に及ぼす影響を解消するように、該板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を制御することを特徴とする厚板材の圧延方法であり、
本発明の請求項2は、請求項1に記載の厚板材の圧延方法において、得られた平均化処理された温度信号に基づいて各分割バックアップロールの胴長中心直下の該温間厚板材の変形抵抗を推定して、該板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を演算し、得られら該板形状が予め設定した目標値になるように該板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を制御することを特徴とする厚板材の圧延方法である。
また、本発明の請求項3は、CLC材を対象とするもので、少なくとも仕上圧延機および仕上圧延機で圧延された厚板材の冷却装置を有し、該冷却装置の下流側に、少なくとも上下どちらか一方のロールアセンブリが、軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、各々の分割バックアップロールには、それぞれ独立に荷重検出装置、圧下装置およびロール位置検出装置を設けた板圧延機を配置してなる厚鋼板圧延設備により、被矯正材である板厚5mm以上の厚板材を矯正する際に、前記冷却装置出側にて被矯正材の板幅方向の温度を検出し、得られた温度から矯正時の板圧延機の各分割バックアップロール直下の被矯正材の変形抵抗を演算し、該変形抵抗を用いて前記板圧延機の矯正時の板形状を推定し、この板形状が予め指定した目標板形状と一致するように板形状を制御することを特徴とする厚板材の圧延方法であり、
請求項4は、請求項3の方法において、少なくとも板圧延機入側に設置した温度検出器で温間厚板材の板幅方向の温度を検出し、得られた温度信号を平均化処理して中央の分割バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度と各分割幅バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度との偏差を求め、得られた温度偏差に基ずきその熱膨張量が冷却後の矯正材の板形状に及ぼす影響を解消するように、板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を制御することを特徴とし、
更に、請求項5は、請求項4の方法において、変形抵抗の演算に、冷却装置出側の被矯正材の検出温度及び板圧延機の入側の被矯正材の検出温度を用いることを特徴とする厚板材の圧延方法である。
従来技術では厚板材の温間圧延は矯正できなかったが、本発明によって温間矯正でも冷却後の良好な平坦度と条切り後でも反りの発生しない製品を安定的に製造することができる。また、従来では精度良く矯正できなかったCLC材についても、同様に良好な平坦度と条切り後でも反りの発生しない製品を安定的に製造することが可能となった。
図1は、温間厚板材に本発明を適用した場合の圧延機の一例を示す構成図である。この例では知能型板圧延機は対称6段圧延機であり、ミルハウジング5内に上下のインナーハウジング4、4′が昇降可能に支持されている。上ワークロール1は、上ワークロールチョック3を介して上インナールハウジング4に上下および水平方向に変位可能に支持されている。また、下ワークロール1′は下ワークロールチョック3′を介して下インナールハウジング4′に上下方向に変位可能に支持されている。また、図2に示すように、8組の分割バックアップロールからなる上入側分割バックアップロール2aおよび9組の分割バックアップロールからなる上出側分割バックアップロール2b(合計17組)がそれぞれ、上インナーハウジング4に独立して取り付けられている。図示してはいないが上入・出側分割バックアップロール2a、2bのそれぞれには、圧下装置、荷重検出装置および圧下位置検出装置が個々に設けられている。8組の分割バックアップロールからなる下入側分割バックアップロール2a′および9組の分割バックアップロールからなる下出側分割バックアップロール2b′(合計17組)がそれぞれ、下インナーハウジング4′に独立して取り付けられている。図示してはいないが下入・出側分割バックアップロール2a′、2b′のそれぞれについても、圧下装置、荷重検出装置および圧下位置検出装置が個々に設けられている。
上インナーハウジング4は、パスライン調整装置6により昇降され、被矯正材Sのパス位置が調整される。下インナーハウジング4′は、油圧圧下装置7により圧下力が加えられる。上下のワークロール1、1′のロール径は同径であり、図示してはいないが、これらの上下ワークロールには圧延時のトルクを伝達するためにスピンドルが連結されており、電動機および減速機を介して上下ワークロールは回転させられる。
知能型板圧延機の入・出側には、パスラインにそって材料を搬送するためのテーブルローラー8、9が設置されている。図示してはいないが上下のワークロール1、1′のチョック間には、ワークロールベンディング装置が設けられている。
また、知能型板圧延機の入側には板温度検出器10が設置されており、板幅方向の温度を検出している。この板温度計は赤外線方式のものであり、板幅方向にスキャンさせることによって板幅方向の温度(T)を、例えば、ピッチ約10mmでフル幅を500msecで検出するようにしている。得られた板幅方向の温度には異常値が含まれる場合があるので、板幅方向に平均化処理(各分割バックアップロール幅直下毎に平均化する。その際閾値を設け、閾値を超える異常データは無視する)して、各分割バックアップロール幅直下の平均板温度(T′:i=1、17)を計算し、中央に位置する分割バックアップロールの胴長中心直下の該温間厚板材の温度(T9′)と各分割幅バックアップロールの胴長中心直下の該温間厚板材の温度(T′)との偏差(△T=T′−T9′)を求める。
厚板材の線膨張係数をαとすると、常温まで冷却された際に各分割バックアップロール直下と板中央との伸び差は単位長さ当たり△L=α・△Tで表される。厚板材のヤング率をEとすると、各分割バックアップロール直下との板中央との応力差(△σ:i=1、17)はE・△L生じることとなる。
従って、冷却後に板中央との応力差が生じないようにするためには、温間圧延時の厚板材の矯正直後の各分割バックアップロール直下の板形状を製品目標板形状にこの応力差を加えた値を矯正時の形状制御目標値として形状制御する。温度検出器と矯正機までには移送時間がかかるので、トラッキングを行う方が好ましい。板温度検出器は、知能型板圧延機の入側に限らず出側にも設置することが望ましく、両方の温度信号を用いてより精度の高い形状制御が可能となる。
上記圧延方法は温度分布が比較的小さい場合や温度分布があっても変形抵抗にはあまり影響が無い場合には有効であるが、そうでない場合には矯正時の知能型板圧延機による形状推定精度が悪化するので形状推定時に各分割バックアップロール胴長中心直下の変形抵抗を板温度によって変える必要がある。
予め矯正する厚板材から引張り試験片を作成し、圧延引張り試験法で常温から例えば400℃までの温度範囲で雰囲気温度を変化させて0.2%耐力に及ぼす温度の影響を実験調査し、変形抵抗kに及ぼす温度Tと歪みεと関係式k=k(ε、T)を作成する。得られた関係式から、知能型板圧延機で板〜ワークロール間荷重分布を推定して形状制御を行うが、その際、下記の本発明者らが既に出願している特開平6−262228号公報に開示されている方法を用いて形状制御する。
すなわち、第i分割バックアップロールに作用する荷重をq、その位置に対応する圧延材〜ワークロール間荷重をpとし、ワークロール軸心たわみの変形マトリクスをK ij、分割バックアップロール系の変形マトリクスをK ij、ロールクラウンの形式で表現したワークロールプロフィルをC 、分割バックアップロールプロフィルをC 、ワークロール軸心たわみをy とすると、分割バックアップロールとワークロールの適合条件より、式(1)が得られる。
=K ij+C +C (1)
なお、本明細書の数式では、同添字の繰り返しがある場合にはアインシュタインの総和規約を用いて表現する。また、K ijは第j分割バックアップロールに単位荷重が負荷された時の第i分割バックアップロールの変位を表す影響係数マトリクスであるが、ここでは、ハウジングの変形およびワークロール〜分割バックアップロールの接触による両ロールの偏平変形を含めた変形マトリクスを表す。K ij、K ij、y は、すべてミルセンターからの相対位置のみを抽出する。
一方、ワークロールたわみは、変形マトリクスK ijおよび圧延材〜ワークロール間に作用する圧延荷重分布pを用いて、式(2)で表される。
=K ij(p−q) (2)
式(1)、式(2)よりy を消去すると圧延荷重分布pは次式(3)のように求められる。
=q+[K−1 ij(K jk+C +C ) (3)
式(3)の右辺で、[K−1 ijはK ijの逆マトリクスの成分であり、K ijとともに予め計算できるものである。また、C およびC も測定あるいは推定可能な量であるので、本発明の圧延機によってqの測定値が得られれば式(3)により圧延材〜ワークロール間の圧延荷重分布pは直ちに計算することが可能である。
ところで、圧延荷重pは、一般に、入側板厚H、出側板厚h、変形抵抗k、摩擦係数μ、平均入側張力σ、平均出側張力σ、板形状を表現する伸びひずみ差Δεの関数であり、式(4)で与えられる。
=p(H、h、k、μ、σ、σ、Δε) (4)
これは、上記の関係式k=k(ε、T)から、次のように表わされる。
=p(H、h、k(ε、T′)、σb、σf、△ε) (5)
ここで、ロールバイト中のμは板幅方向にほとんど一定であり計算および実験によって求めることができ、変形抵抗k(ε、T′)と入側板厚Hと出側板厚hと平均入側張力σと平均出側張力σは上述の方法で計算された各分割バックアップロール幅直下の平均板温度(T′:i=1、17)と所望とする圧延条件を入力することによって与えられる。
従って、式(5)より、目標とする伸びひずみ差Δεを代入すれば、所望の形状が得られるための圧延荷重pが求められる。前述した被矯正材の熱膨張量が冷却後の矯正材の板形状に及ぼす影響を解消するように、目標とする伸び歪み差△εを補正して式(5)から圧延荷重pを求め、この圧延荷重pを式(3)に代入することによって、所望の形状が得られるための各分割バックアップロールの荷重qが求められる。そこで、各分割バックアップロールの荷重がqと一致するように各分割バックアップロールの荷重を見ながら各分割バックアップロールの変位を調整する。
次に、本発明をCLC材の矯正に適用した場合を説明する。
CLC材は一般に常温まで冷却されてから矯正もしくは板幅方向に温度分布が小さい状態で矯正されることが多いが、場合によっては板幅方向に温度分布のある場CLC材も矯正する必要もある。そこで、温度分布のある場合とない場合について説明する。
先ず、板幅方向に温度分布がないもしくは温度分布が小さい場合について説明する。
図2において、仕上圧延機11は、通常は一対のワークロールを一対のバックアップロールで支持する機構の4段圧延機が用いられる場合が多いが、2段圧延機や6段以上の多段圧延機であってもよい。冷却装置12は、仕上圧延機11の下流側に位置し、圧延が終了した後の厚鋼板を所定の温度まで冷却する。冷却装置12は、水を冷媒として使用する設備が一般的であるが、その他の冷媒を使用したものでも差し支えない。冷却装置12では仕上げ圧延機11で圧延された厚板材は制御冷却されてCLC材と呼ばれる材料が作られる。この冷却装置12の下流側に板表面温度600℃程度まで冷却された被矯正材の冷却後の板幅方向の温度分布を検出する温度計14が配置されている。冷却装置12の下流には図示してはいないが冷却床が配置されており、ここでCLC材は常温まで冷却される。仕上圧延機11と冷却装置12との間には、ローラレベラー等の装置が配備されている場合がある。冷却装置12の下流側に、知能型板圧延機16が配備されている。この知能型板圧延機16は仕上圧延機11に比べて小さい圧下率の圧延を実施するものであり、図面では略示しているが基本的には図1に示す構造のものと同じである。冷却装置12と知能型板圧延機16の間には軽圧下圧延機前面ピンチロール15がある。図では軽圧下圧延機前面ピンチロール15には、知能型板圧延機16の上ワークロールよりも直径の大きい上ロールを有するピンチロールを示しているが、圧延板の垂直方向の位置を拘束するものであれば良い。従って、駆動しない小径のロールでも良いが、張力を付与できる構造にする方がより好ましい。さらに、軽圧下圧延機前面ピンチロール15と知能型板圧延機16の間に、知能型板圧延機16への圧延板先端の咬み込み不良を防止するための上面ガイドを設けることが好ましい。
知能型板圧延機16の下流には軽圧下圧延機後面ピンチロール17が設置されている。図では軽圧下圧延機後面ピンチロール17には知能型板圧延機16の上ワークロールよりも直径の大きい上ロールを有するピンチロールを示しているが、被矯正材(被圧延材)Sの垂直方向の位置を拘束するものであれば良い。従って、駆動しない小径のロールでも良いが、張力を付与できる構造にする方がより好ましい。冷却装置12と知能型板圧延機16との間には、せん断、熱処理等の複数の精整工程の装置が配備されていても差し支えない。むしろ、せん断、熱処理工程については板形状を変化させる要因となる可能性があるので、知能型板圧延機16の上流側に配置することが好ましい。なお、仕上圧延機11と冷却装置12の間、および冷却装置12と知能型板圧延機17との間は、ローラテーブルで直接結合されている形態が生産性の観点では好ましいが、コンベア、台車等の他の輸送手段で結合されている形態であっても差し支えない。
上記設備を用いて基礎実験を行った。
一般材と呼ばれる厚板材は冷却装置12で緩冷却が行われて製造される。この際、温度計14で板幅方向の温度分布を測定したところ、板端部が若干板中央部よりも温度は低いものの冷却床で常温まで冷却された材料の板幅方向の変形抵抗をサンプルを切り出し引張り試験を行って測定した結果、変形抵抗は板幅方向にはほとんど差は無かった。CLC材と呼ばれる厚板材は冷却装置12で急冷却が行われて製造されるが、この際、温度計14で板幅方向の温度分布を測定した結果、板幅方向にピッチ約50cm程度で20℃〜60℃の温度分布が測定され、冷却床で常温まで冷却された材料の板幅方向の変形抵抗をサンプルを切り出し引張り試験を行って測定した結果、板幅方向にピッチ約50cm程度で優位差が認められ、温度が低い個所に相当する変形抵抗は温度が高い個所に相当する変形抵抗よりも30〜80MPa耐力が大きかった。同一のCLC材を冷却床入口で温度計を用いて測定した結果、板幅方向にピッチ約80cm程度で1℃〜10℃の温度分布が測定された。
冷却装置による冷却直後では、板幅方向に測定された温度分布と常温まで冷却されたCLC材の板幅方向の変形抵抗分布とは良好な相関が認められるものの、冷却装置で冷却されてから時間がたったCLC材は、伝熱によって温度分布は緩和されかつ温度差も小さくなる。従って、冷却装置12の下流でできるだけ冷却終了後短時間にCLC材の温度分布を測定することが好ましい。
予め、冷却設備下流の温度計でCLC材の板温度(TCLC)と常温まで冷却した後のCLC材の変形抵抗(k)の関係を実験によって求め、変形抵抗kに及ぼす温度TCLCと歪みεと関係式近似式(k=k(ε、TCLC))を作成する。得られた板幅方向の温度には異常値が含まれる場合があるので、板幅方向に平均化処理(各分割バックアップロール幅直下毎に平均化する、その際閾値を設け異常データは無視する)して、各分割バックアップロール幅直下に相当する平均板温度(TCLCi:i=1、n)を計算する。得られた関係式から、CLC材を知能型板圧延機で矯正する際に、知能型板圧延機で板〜ワークロール間荷重分布を推定し、次式(6)で形状制御する。この式に到達する経緯は前記した特開平6−262228号公報に開示されている方法を用いればよい。
=p(H、h、k(ε、TCLCi)、σb、σf、△ε) (6)
板幅方向に温度分布がある場合は、上述したように板圧延機入側の板温度検出器で得られた板幅方向の温度を、板幅方向に平均化処理(各分割バックアップロール幅直下毎に平均化する。その際閾値を設け、閾値を超える異常データは無視する)して、各分割バックアップロール幅直下の平均板温度(T′:i=1、17)を計算し、中央に位置する分割バックアップロールの胴長中心直下の該温間厚板材の温度(T9′)と各分割幅バックアップロールの胴長中心直下の該温間厚板材の温度(T′)との偏差(△T=T′−T9′)を求める。
上述したように厚板材の線膨張係数をαとすると、常温まで冷却された際に各分割バックアップロール直下と板中央との伸び差は単位長さ当たり△L=α・△Tで表される。厚板材のヤング率をEとすると、各分割バックアップロール直下との板中央との応力差(△σ:i=1、17)はE・△L生じることとなる。
従って、冷却後に板中央との応力差が生じないようにするためには、温間圧延時の厚板材の矯正直後の各分割バックアップロール直下の板形状を製品目標板形状にこの応力差を加えた値を矯正時の形状制御目標値として前述した方法で形状制御する。温度検出器と矯正機までには移送時間がかかるので、トラッキングを行う方が好ましい。
板温度検出器は、知能型板圧延機の入側に限らず出側にも設置することが望ましく、両方の温度信号を用いてより精度の高い形状制御が可能となる。
さらに、精度を上げるためには、予め、冷却設備下流の温度計でCLC材の板温度(TCLC)と常温まで冷却した後のCLC材から引張り試験片を作成し、圧延引張り試験法で常温から例えば400℃までの温度範囲で雰囲気温度を変化させて0.2%耐力に及ぼす温度の影響を実験調査し、変形抵抗kに及ぼす冷却設備下流の温度計のCLC材の板温度(TCLC)と温度Tと歪みεと関係式k=k(ε、TCLC、T)を作成する。そして上述した方法で式(6)の代わりに式(7)を用いて形状制御する
=p(H、h、k(ε、TCLCi、T′)、σb、σf、△ε) (7)
なお、ここで用いる板温度は、知能型板圧延機の入側で測定した温度とすることもできるし、知能型板圧延機の入側に限らず出側の温度を用いてより精度の高い形状制御を行うこともできる。
本発明の実施例1に用いた圧延機は図1及び図2と同じものである。
[圧延条件および主仕様]
上下ワークロール:φ300mm×5800mm(上下ワークロール駆動)
分割バックアップロール:φ600mm×300mm(17分割)
厚板材温度
30℃:(温度分布無し:従来条件)
100℃:(板端90℃、温度差10℃)
200℃:(板端185℃、温度差15℃)
300℃:(板端275℃、温度差25℃)
400℃:(板端360℃、温度差40℃)
伸び率:0.3%
厚板材:板厚:20mm、板幅:5100mm、長さ:30m
圧延速度:100m/min
冷却後の板形状及び条切り後の反りに及ぼす圧延方法に実施結果を表1に示す。
Figure 2005125333
なお、表1における評価基準は次のとおりである。
・平坦度
○:1m長さあたりの平均波高さ1mm以内
△:1m長さあたりの平均波高さ1mm超2mm以内
×:1m長さあたり平均波高さ2mm超
・条切り後の反り(キャンバー)
○:1m長さあたりの平均反り量1mm以内
△:1m長さあたりの平均反り量1mm超3mm以内
×:1m長さあたりの平均反り量3mm超
条切りはワークサイド及びドライブサイドの板端から10mmと260mmの位置で板幅250mmで全長をガス切断し、切断後の反り(キャンバー)を測定し、1m長さあたりの平均反り量を求めた。
従来の温度分布を考慮しない圧延方法では、常温の厚板材を矯正する場合には全く問題は無いものの、温間である厚板材を矯正する場合には鋼種A(変形抵抗に及ぼす温度の影響が小さい鋼種)では冷却後の平坦度は良好であるが、条切り後に反りが発生してしまう。また、鋼種B(変形抵抗に及ぼす温度の影響が小さい鋼種)では冷却後の平坦度も温度差が大きくなると不良になる。
本発明の請求項1記載の圧延方法では冷却後の平坦度は良好であるが、条切り後の反りについては鋼種A(変形抵抗に及ぼす温度の影響が小さい鋼種)の温度差が大きい場合と、鋼種B(変形抵抗に及ぼす温度の影響が小さい鋼種)では不良になる。一方、本発明の特許請求2記載の圧延方法では、冷却後の平坦度および条切り後の反りについては全く問題が無かった。
この実施例2に用いた圧延設備は図3に示すものである。
[圧延条件および主仕様]
上下ワークロール:φ300mm×5800mm(上下ワークロール駆動)
分割バックアップロール:φ600mm×300mm(17分割)
冷却直後の表面温度
650℃:(一般材:温度分布ほとんど無し、従来条件)
600℃:(CLC材:温度分布50℃)
伸び率:0.3%
厚板材:板厚:25mm板幅:5100mm、長さ:30m
圧延速度:100m/min
冷却後の板形状及び条切り後の反りに及ぼす圧延方法に実施結果を表2に示す。
Figure 2005125333
なお、表2における平坦度及び条切り後の反り(キャンバー)についての評価基準は、実施例1の表1で示した基準と同じである。
表2から分かるように、従来の変形抵抗を考慮しない一般材の圧延方法では、常温の厚板材を強制する場合には全く問題は無いものの、CLC材である厚板材を常温で矯正する場合には冷却後の平坦度は悪化し、条切り後に反りが発生してしまう。本発明の請求項3記載の圧延方法では、冷却後の平坦度および条切り後の反りについては、一般材およびCLC材とも良好であった。
本発明に係る圧延方法を実施するために用いる知能型板圧延機の概要を示す側面図である。 図1の圧延機における分割バックアップロールの分解例を示す平面図である。 本発明に係る他の圧延方法を実施するために用いる厚板材圧延設備の概要を示す側面図である。
符号の説明
1、1′:上および下ワークロール
2a、2b:上入・出側分割バックアップロール
2a′、2b′:下入・出側分割バックアップロール
3、3′:上・下ワークロールチョック
4、4′:上・下インナーハウジング
5:ミルハウジング 6:パスライン調整装置
7:油圧圧下装置 8:入側テーブルローラ
9:出側テーブルローラー 10:板温度検出器
11:仕上圧延機 12:冷却装置
13:圧延材進行方向 14:温度計
15:知能型板圧延機前面ピンチロール
16:知能型板圧延機
17:知能型板圧延機後面ピンチロール

Claims (5)

  1. 少なくとも上下いずれか一方のロールアセンブリが、軸方向に3分割以上に分割した分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、各々の分割バックアップロールにそれぞれ独立に荷重検出装置、圧下機構および圧下位置検出装置とを設けた板圧延機で、板幅方向に温度分布のある温間厚板材を矯正するに際し、少なくとも前記板圧延機入側にて前記温間厚板材の板幅方向の温度を検出し、得られた温度信号を平均化処理して中央の分割バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度と各分割幅バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度との偏差を求め、得られた温度偏差に基づきその熱膨張量が冷却後の矯正材の板形状に及ぼす影響を解消するように、前記板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を制御することを特徴とする厚板材の圧延方法。
  2. 請求項1に記載の厚板材の圧延方法において、得られた平均化処理された温度信号に基づいて各分割バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の変形抵抗を推定して、板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を演算し、得られた板形状が予め設定した目標値になるように板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を制御することを特徴とする厚板材の圧延方法。
  3. 少なくとも仕上圧延機および仕上圧延機で圧延された厚板材の冷却装置を有し、該冷却装置の下流側に、少なくとも上下どちらか一方のロールアセンブリが、軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、各々の分割バックアップロールには、それぞれ独立に荷重検出装置、圧下装置およびロール位置検出装置を設けた板圧延機を配置してなる厚鋼板圧延設備により、被矯正材である板厚5mm以上の厚板材を矯正する際に、前記冷却装置出側にて被矯正材の板幅方向の温度を検出し、得られた温度から矯正時の板圧延機の各分割バックアップロール直下の被矯正材の変形抵抗を演算し、該変形抵抗を用いて前記板圧延機の矯正時の板形状を推定し、この板形状が予め指定した目標板形状と一致するように板形状を制御することを特徴とする厚板材の圧延方法。
  4. 少なくとも板圧延機入側に設置した温度検出器で温間厚板材の板幅方向の温度を検出し、得られた温度信号を平均化処理して中央の分割バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度と各分割幅バックアップロールの胴長中心直下の温間厚板材の温度との偏差を求め、得られた温度偏差に基づきその熱膨張量が冷却後の矯正材の板形状に及ぼす影響を解消するように、板圧延機の各分割バックアップロール直下の形状を制御することを特徴とする請求項3記載の厚板材の圧延方法。
  5. 変形抵抗の演算に、冷却装置出側の被矯正材の検出温度及び板圧延機の入側の被矯正材の検出温度を用いることを特徴とする請求項4記載の厚板材の圧延方法。
JP2003360351A 2003-10-21 2003-10-21 厚板材の圧延方法 Expired - Fee Related JP3930847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003360351A JP3930847B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 厚板材の圧延方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003360351A JP3930847B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 厚板材の圧延方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005125333A true JP2005125333A (ja) 2005-05-19
JP3930847B2 JP3930847B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=34640685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003360351A Expired - Fee Related JP3930847B2 (ja) 2003-10-21 2003-10-21 厚板材の圧延方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3930847B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007709A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Nippon Steel Corp 鋼板の矯正方法
JP2008272783A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Nippon Steel Corp スキンパス圧延の形状制御方法
JP2009202176A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Nippon Steel Corp 板圧延機およびその制御方法
CN104438329A (zh) * 2014-12-08 2015-03-25 太原科技大学 一种镁合金板材的轧制方法
CN104942018A (zh) * 2015-06-14 2015-09-30 秦皇岛首秦金属材料有限公司 一种针对厚规格高级别海工钢的轧机板型控制方法
RU2615670C1 (ru) * 2015-10-05 2017-04-06 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Липецкий государственный технический университет" (ЛГТУ) Способ горячей прокатки полос
CN109332428A (zh) * 2018-08-15 2019-02-15 嘉兴塘东汽车配件有限公司 一种方便调节的钢材压延装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103722023B (zh) * 2013-12-26 2015-11-25 秦皇岛首秦金属材料有限公司 一种tmcp高强船板板形控制的方法
CN111451295B (zh) * 2020-03-17 2021-10-12 唐山钢铁集团微尔自动化有限公司 一种控制小钢坯轧制翘曲的串级控制方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007709A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Nippon Steel Corp 鋼板の矯正方法
JP4533264B2 (ja) * 2005-07-01 2010-09-01 新日本製鐵株式会社 鋼板の矯正方法
JP2008272783A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Nippon Steel Corp スキンパス圧延の形状制御方法
JP2009202176A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Nippon Steel Corp 板圧延機およびその制御方法
CN104438329A (zh) * 2014-12-08 2015-03-25 太原科技大学 一种镁合金板材的轧制方法
CN104942018A (zh) * 2015-06-14 2015-09-30 秦皇岛首秦金属材料有限公司 一种针对厚规格高级别海工钢的轧机板型控制方法
RU2615670C1 (ru) * 2015-10-05 2017-04-06 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Липецкий государственный технический университет" (ЛГТУ) Способ горячей прокатки полос
CN109332428A (zh) * 2018-08-15 2019-02-15 嘉兴塘东汽车配件有限公司 一种方便调节的钢材压延装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3930847B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU760833B2 (en) Metal plate flatness controlling method and device
RU2473406C2 (ru) Способ установки состояния прокатываемого материала, в частности, черновой полосы
JPS6121729B2 (ja)
KR101461757B1 (ko) 판재 교정장치
JP2002178017A (ja) 圧延機スタンド
JPS59197309A (ja) 高いプロフィル品質と平担度品質とを備えたストリップを造るための方法およびストリップタンデム圧延ライン
JP3930847B2 (ja) 厚板材の圧延方法
US20190022724A1 (en) Systems and methods for controlling flatness of a metal substrate with low pressure rolling
GB2055229A (en) Flatness control in hot strip mill
CN104923568A (zh) 一种防止薄带钢冷轧过程断带的控制方法
JP6922873B2 (ja) 調質圧延方法、調質圧延装置および鋼板の製造方法
JP2008043967A (ja) 熱間圧延における板形状の制御方法
JP3924276B2 (ja) 薄手広幅厚板材の矯正方法
JP3774619B2 (ja) 二次加工性に優れた厚鋼板の製造方法
JP3771781B2 (ja) 厚鋼板圧延設備および厚鋼板圧延方法
JP3690282B2 (ja) 熱間圧延におけるキャンバおよびウエッジの防止方法
KR20010112335A (ko) 균일한 냉간 스트립을 얻기 위한 표면 균일도 제어 방법
JP2000167613A (ja) 板圧延機および板形状制御方法
JP4568164B2 (ja) 差厚鋼板の圧延矯正方法
JP2000102805A (ja) 厚鋼板圧延設備
JP2006198661A (ja) 冷間タンデム圧延機および冷間タンデム圧延方法
JP7189330B2 (ja) 金属製の物体を製造する方法
JP3636029B2 (ja) 金属板の圧延設備および圧延方法
JPS6195711A (ja) 厚板圧延における板キヤンバ制御方法
Noh et al. Automatic level and bender control for hot finishing mill using flatness measurement of steel strip

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070309

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees