JP3297455B2 - 自動製氷装置 - Google Patents

自動製氷装置

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JP3297455B2
JP3297455B2 JP32021091A JP32021091A JP3297455B2 JP 3297455 B2 JP3297455 B2 JP 3297455B2 JP 32021091 A JP32021091 A JP 32021091A JP 32021091 A JP32021091 A JP 32021091A JP 3297455 B2 JP3297455 B2 JP 3297455B2
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秀夫 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等に備えて透明
な氷を自動的に作るようにした自動製氷装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より家庭用の冷蔵庫等においては、
給水装置から供給された水を製氷皿に貯留して製氷し、
製氷後に駆動装置により製氷皿を回動反転して離氷する
自動製氷装置が普及している。
【0003】以下図8から図9を参照しながら、前述し
た自動製氷装置について説明する。1は冷蔵庫本体で外
箱2、内箱3及び前記外箱2、内箱3間に充填された断
熱材4により構成されている。5は前記冷蔵庫本体1の
内部を上下に区画する区画壁であり、上部に冷凍室6、
下部に冷蔵室7を区画形成している。8は前記冷凍室6
の背面に備えた冷凍サイクルの冷却器であり、9は前記
冷却器で冷却した冷気を前記冷凍室6及び冷蔵室7内に
強制通風するための送風機である。
【0004】次に10は前記冷凍室6内に備えた自動製
氷機であり、モータ及び減速ギア郡(図示せず)などを
内蔵した駆動装置11、中央部に支持軸12を連結固定
した製氷皿13、前記駆動装置11に前記製氷皿13を
軸支させるためのフレーム14等により構成される。
【0005】尚、15は前記製氷皿13を歪変形させて
離氷を行わせるために前記駆動装置11の外郭の一部に
設けたストッパーであり、16は前記ストッパーに当接
するように前記製氷皿13上に取り付けた当て板であ
る。
【0006】17は前記自動製氷機10の下方に備えた
貯氷箱である。18は製氷用の水を貯水するための給水
タンクであり、前記冷蔵室7内の一画に着脱自在に備え
られる。19は前記給水タンク18の給水口であり、弁
20によって開閉される。21は前記給水タンク18の
給水口19の下方に設けた水受け皿であり、前記給水口
19を下向けにして前記給水タンク18をセットする
と、前記弁20が押し上げられて前記給水口19が開口
されるよう構成されている。
【0007】22は前記水受け皿21内に受けた水を揚
水するための給水ポンプであり、23は前記給水ポンプ
22に連結して、その出口を前記自動製氷機10の製氷
皿13に臨ませるように配設した給水管である。
【0008】この従来の自動製氷装置10について動作
を説明する。使用者によって水を満たされた給水タンク
18が所定の位置にセットされると、弁20が押し上げ
られて給水口19が開口して水受け皿21に水が満たさ
れる。その後、満たされた水は給水ポンプ22によって
揚水され、給水管23を介して製氷皿13内に注水され
る。こうして製氷皿13内に所定量満たされた水は冷凍
室6内での冷却作用によって氷結され、氷が生成され
る。
【0009】そして、製氷が完了すると駆動装置11の
回転作用によって製氷皿13が支持軸12を中心として
回動反転し、ストッパー15に当て板16が当接するこ
とによって製氷皿13が歪み変形を生じて製氷皿13内
の氷が離氷される。離氷された氷は貯氷箱17内に落下
して貯氷され、離氷作用の終了した製氷皿13は再び駆
動装置11による逆回転作用によって元の状態に復帰す
る。
【0010】以後この動作を給水タンク18の水を使い
きるまで繰り返して自動的に製氷、貯氷を行うものであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】氷はその結晶格子中に
は気体成分を取り込まない性質があるので、水が氷結す
ると水中に溶解している気体成分は氷の結晶格子外へ吐
き出されてしまう。従って、前記のような構成では、氷
が生成される際に水中に溶解していた気体成分が凍結面
で気泡となり氷の中に取り込まれるため、中央部が白濁
して不透明な味も良くない氷になる。従って、ウイスキ
ーの水割りやジュースなどの飲料用をはじめとして官能
的に適した氷にならないという問題点があった。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解消するもの
であり、透明度が高く、味の良い氷を生成できる自動製
氷装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の自動製氷装置
は、給水装置から供給された水を貯留して製氷する製氷
皿と、前記製氷皿の一端に連結固定した支持軸と、前記
支持軸を軸として前記製氷皿を回動させる駆動装置と
氷完了後に前記駆動装置を作動させて前記製氷皿を回
動反転し前記製氷皿内の氷を離氷させる製氷制御手段と
を有する自動製氷装置において、製氷中に、前記製氷制
御手段が、前記駆動装置を作動させて前記製氷皿の水が
波打つ程度に前記製氷皿を正逆回動させるものである
【0014】また、前記製氷皿と、前記支持軸と、前記
駆動装置と、製氷皿に設けた温度センサと、前記温度セ
ンサからの製氷開始信号により前記駆動装置を製氷皿の
水が波打つ程度に回動振動させ、前記温度センサからの
製氷完了信号により前記駆動装置を停止したのち前記製
氷皿を回動反転させる製氷制御手段とから構成してい
る。
【0015】また、前記製氷皿と、前記支持軸と、前記
駆動装置と、前記温度センサと、前記製氷皿の上面に設
けたヒータと、前記温度センサからの製氷開始信号によ
り前記ヒータを作動させると共に前記駆動装置を製氷皿
の水が波打つ程度に回動振動させ、前記温度センサから
の製氷完了信号により前記ヒータと前記駆動装置を停止
したのち前記製氷皿を回動反転させる製氷制御手段とか
ら構成している。
【0016】
【作用】この構成によって、製氷中に前記駆動装置を製
氷皿の水が波打つ程度に回動振動することにより、水面
側の氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次形成
されて水面側が最後に形成されるようになる。そして、
水中に溶解している気体成分が凍結面で気泡となって
も、回動振動により氷の中に取り込まれる前に集約して
浮力で上昇して大気中に逃がすことにより、白濁のない
透明な氷を作ることができる。
【0017】また、水が0℃に冷却されてから前記駆動
装置を作動し製氷完了すると前記駆動装置を停止するこ
とにより、透明な氷を生成する時間を短縮することがで
きる。 また、水が0℃に冷却されてから製氷皿上面に
設けたヒータと前記駆動装置を作動し、製氷完了すると
前記ヒータと前記駆動装置を停止することにより、水面
側の氷の形成が更に遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次
形成されて水面側が確実に最後に形成されるようになる
ので、水中に溶解している気体成分を更に効果的に逃が
すことにより、白濁のない透明な氷を確実に作ることが
できる。
【0018】
【実施例】以下本発明の第1実施例について、図1から
図3に従い説明する。尚、自動製氷装置の外観構造と冷
蔵庫への取付構造は従来例と同じであり、図面とその詳
細な説明を省略する。
【0019】まず、図1に示す電気回路について説明す
る。24は電源コンセントであり、第1リレー25の常
開接点26を介して給水ポンプ22が接続され、一連の
製氷制御を行う制御装置(製氷制御手段)27内の電源
トランス28の1次側が接続されている。前記電源トラ
ンス28の2次側には電源回路29が接続されている。
前記制御装置27には、入力として製氷皿の水平位置検
出スイッチ30、反転位置検出スイッチ31を有してい
る。
【0020】前記水平位置検出スイッチ30の一端は直
流電源Vccに接続されており、他端は抵抗R1を介し
て接地されると共にマイクロコンピュータ32の入力端
子aに接続されている。また、前記反転位置検出スイッ
チ31の一端は直流電源Vccに接続されており、他端
は抵抗R2を介して接地されると共に前記マイクロコン
ピュータ32の入力端子bに接続されている。
【0021】前記マイクロコンピュータ32の出力端子
c及びdはモータ駆動回路33を介して駆動装置11内
のモータ34に接続されている。また、出力端子eはバ
ッファ35を介して常開接点26を有する第1リレー2
5に接続されている。
【0022】上記のように構成した自動製氷装置につい
て、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0023】まず、給水工程では使用者によって水を満
たされた給水タンク18が所定の位置にセットされる
と、弁20が押し上げられて給水口19が開口して水受
け皿21に水が満たされる。そして、ステップ36にお
いてマイクロコンピュータ32の出力端子eに一定時間
Hを出力して給水ポンプ22が一定時間作動し、給水管
23を介して製氷皿13内に所定量給水される。
【0024】製氷工程では、ステップ37で製氷完了ま
での時間(時間C)を設定する積算時間をスタートす
る。ステップ38において、マイクロコンピュータ32
の出力端子c、dにそれぞれH、Lを一定時間Aだけ出
力し、モータ駆動回路33を介して駆動装置11内のモ
ータ34を一定時間Aだけ正転する。引き続き、ステッ
プ39において、マイクロコンピュータ32の出力端子
c、dにそれぞれL,Hを一定時間2Aだけ出力し、モ
ータ34を一定時間2Aだけ逆転する。
【0025】そして、ステップ40において再びモータ
34を正転する。ステップ41で製氷皿13が水平位置
に戻って水平位置検出スイッチ30がONすると、ステ
ップ42でモータを停止する。そして、ステップ43で
一定時間Bだけ経過した後、ステップ44で製氷完了時
間(時間C)に達していない場合は、再びステップ38
に戻る。このステップ38からステップ42までの一連
の動作により、図3に示すように製氷皿13は支持軸1
2を中心とした回動振動を行う。
【0026】この製氷工程では、送風機9によって冷却
器8で冷却された冷気が製氷皿13の下部の通風路を通
って製氷皿13の底部から冷却するために、製氷作用は
製氷皿13の底面から上面に向けて一方向に進行してい
き、水面側が最後に氷結する。そして、製氷中に図3に
示す回転振動を加えることにより、凍結面56で気泡5
7が氷の中へ取り込まれる前に集約させて浮力で上昇さ
せ大気中に逃がすことができる。
【0027】予め定めてある製氷時間(時間C)に到達
すると、製氷皿14内の水は完全に製氷完了し、ステッ
プ44において製氷工程を終了する。
【0028】次に離氷工程に移る。ステップ45におい
て、マイクロコンピュータ32の出力端子c、dにそれ
ぞれH、Lを出力し、モータ駆動回路33を介して駆動
装置11内のモータ34を正転する。駆動装置11の回
転作用によって製氷皿13が支持軸12を中心として回
動反転し、ストッパー15に当て板16が当接すること
によって製氷皿13が歪み変形を生じて製氷皿13内の
氷が離氷される。離氷された氷は貯氷箱17内に落下し
て貯氷される。
【0029】ステップ46において製氷皿13が反転位
置に達して反転位置検出スイッチ31がONすると、ス
テップ47において、マイクロコンピュータ32の出力
端子c、dにそれぞれL,Hを出力し、モータ34を逆
転する。そして、離氷作用の終了した製氷皿13は再び
元の状態に復帰する。ステップ48で製氷皿14が水平
位置に戻って水平位置検出スイッチ30がONすると、
ステップ49でモータを停止する。
【0030】そして、ステップ50で貯氷箱17内に貯
留された氷が満杯か否かを判断し、満杯でない場合はス
テップ36に戻り、満杯の場合はそのまま待機する。
【0031】以上のように本実施例によれば、製氷中に
駆動装置を製氷皿の水が波打つ程度に回動振動させるよ
うにしたので、水面側の氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の
底部側から順次形成されて水面側が最後に形成されるよ
うになる。そして、水中に溶解している気体成分が凍結
面で気泡となっても、回動振動により氷の中に取り込ま
れる前に集約して浮力で上昇して大気中に逃がすことに
より、白濁のない透明な氷を作ることができるものであ
る。
【0032】以下本発明の第2実施例について、図4か
ら図5に従い説明する。尚、自動製氷装置の外観構造と
冷蔵庫への取付構造は従来例と同じであり、図面とその
詳細な説明を省略する。
【0033】まず、図4に示す電気回路について説明す
る。24は電源コンセントであり、第1リレー25の常
開接点26を介して給水ポンプ22が接続され、一連の
製氷制御を行う制御装置(製氷制御手段)27内の電源
トランス28の1次側が接続されている。前記電源トラ
ンス28の2次側には電源回路29が接続されている。
前記制御装置27には、入力として製氷皿の水平位置検
出スイッチ30、反転位置検出スイッチ31、前記製氷
皿13に設けた温度センサ51を有している。
【0034】前記水平位置検出スイッチ30の一端は直
流電源Vccに接続されており、他端は抵抗R1を介し
て接地されると共にマイクロコンピュータ32の入力端
子aに接続されている。また、前記反転位置検出スイッ
チ31の一端は直流電源Vccに接続されており、他端
は抵抗R2を介して接地されると共に前記マイクロコン
ピュータ32の入力端子bに接続されている。
【0035】前記温度センサ51はNTCサーミスタで
あり、検出対象物の温度上昇に伴い電気抵抗が減少し、
又温度下降にともない電気抵抗が増大する負温度特性を
有している。前記温度センサ51の一端は直流電源Vc
cに接続されており、他端は抵抗R3を介して接地され
ると共に前記マイクロコンピュータ44の入力端子fに
接続されている。
【0036】抵抗R4と抵抗R5の結合点は、前記マイ
クロコンピュータ32の入力端子gに接続されており、
前記抵抗R4の他端は直流電源Vccに接続され、前記
抵抗R5の他端は接地されている。抵抗R6と抵抗R7
の結合点は、前記マイクロコンピュータ32の入力端子
hに接続されており、前記抵抗R6の他端は直流電源V
ccに接続され、前記抵抗R7の他端は接地されてい
る。前記抵抗R4とR5は製氷開始温度(例えば−1
0.0℃)に相当する第一基準電圧を作り、前記抵抗R
6とR7は製氷完了温度(例えば−15.0℃)に相当
する第二基準電圧を作っている。
【0037】前記マイクロコンピュータ32の出力端子
c及びdはモータ駆動回路33を介して駆動装置11内
のモータ34に接続されている。また、出力端子eはバ
ッファ35を介して常開接点26を有する第1リレー2
5に接続されている。
【0038】上記のように構成した自動製氷装置につい
て、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0039】まず、給水工程では使用者によって水を満
たされた給水タンク18が所定の位置にセットされる
と、弁20が押し上げられて給水口19が開口して水受
け皿21に水が満たされる。そして、ステップ36にお
いてマイクロコンピュータ32の出力端子eに一定時間
Hを出力して給水ポンプ22が一定時間作動し、給水管
23を介して製氷皿13内に所定量給水される。
【0040】製氷工程では、ステップ52で、温度セン
サ51の検出温度に基ずく電圧信号と製氷開始温度(た
とえば−10.0℃)に相当する第1基準電圧とを比較
し、製氷皿13内の水が0℃に達したか否かを判断す
る。温度センサ51の検出温度が製氷開始温度よりも低
ければ、ステップ38に進む。
【0041】ステップ38において、マイクロコンピュ
ータ32の出力端子c、dにそれぞれH、Lを一定時間
Aだけ出力し、モータ駆動回路33を介して駆動装置1
1内のモータ34を一定時間Aだけ正転する。引き続
き、ステップ39において、マイクロコンピュータ32
の出力端子c、dにそれぞれL,Hを一定時間2Aだけ
出力し、モータ34を一定時間2Aだけ逆転する。
【0042】そして、ステップ40において再びモータ
34を正転する。ステップ41で製氷皿14が水平位置
に戻って水平位置検出スイッチ30がONすると、ステ
ップ42でモータを停止する。そして、ステップ43で
一定時間Bだけ経過した後、ステップ53で、温度セン
サ51の検出温度に基ずく電圧信号と製氷完了温度(た
とえば−15.0℃)に相当する第2基準電圧とを比較
し、製氷皿13内の水が完全に凍結して0℃以下になっ
たか否かを判断する。温度センサ51の検出温度が製氷
完了温度よりも高ければ、再びステップ38に戻る。こ
のステップ38からステップ42までの一連の動作によ
り、図3に示すように製氷皿13は支持軸12を中心と
した回動振動を行う。
【0043】この製氷工程では、送風機9によって冷却
器8で冷却された冷気が製氷皿13の下部の通風路を通
って製氷皿13の底部から冷却するために、製氷作用は
製氷皿13の底面から上面に向けて一方向に進行してい
き、水面側が最後に氷結する。そして、製氷中に図3に
示す回転振動を加えることにより、凍結面56で気泡5
7が氷の中へ取り込まれる前に集約させて浮力で上昇さ
せ大気中に逃がすことができる。 ステップ53で、温
度センサ51の検出温度に基ずく電圧信号と製氷完了温
度(たとえば−15.0℃)に相当する第2基準電圧と
を比較し、製氷皿13内の水が完全に凍結して0℃以下
になったか否かを判断する。温度センサ51の検出温度
が製氷完了温度よりも低ければ、製氷工程を終了する。
【0044】次に離氷工程に移る。ステップ45におい
て、マイクロコンピュータ32の出力端子c、dにそれ
ぞれH、Lを出力し、モータ駆動回路33を介して駆動
装置11内のモータ34を正転する。駆動装置11の回
転作用によって製氷皿13が支持軸12を中心として回
動反転し、ストッパー15に当て板16が当接すること
によって製氷皿13が歪み変形を生じて製氷皿13内の
氷が離氷される。離氷された氷は貯氷箱17内に落下し
て貯氷される。
【0045】ステップ46において製氷皿13が反転位
置に達して反転位置検出スイッチ31がONすると、ス
テップ47において、マイクロコンピュータ32の出力
端子c、dにそれぞれL,Hを出力し、モータ34を逆
転する。そして、離氷作用の終了した製氷皿13は再び
元の状態に復帰する。ステップ48で製氷皿14が水平
位置に戻って水平位置検出スイッチ30がONすると、
ステップ49でモータを停止する。
【0046】そして、ステップ50で貯氷箱17内に貯
留された氷が満杯か否かを判断し、満杯でない場合はス
テップ36に戻り、満杯の場合はそのまま待機する。
【0047】以上のように本実施例によれば、製氷中に
駆動装置を製氷皿の水が波打つ程度に回動振動させるよ
うにしたので、水面側の氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の
底部側から順次形成されて水面側が最後に形成されるよ
うになる。そして、水中に溶解している気体成分が凍結
面で気泡となっても、回動振動により氷の中に取り込ま
れる前に集約して浮力で上昇して大気中に逃がすことに
より、白濁のない透明な氷を作ることができる。
【0048】また、水が0℃に達するまでは前記駆動装
置を作動せず、水が0℃に冷却されてから前記駆動装置
を作動し製氷完了すると前記駆動装置を停止することに
より、透明な氷を生成する時間を短縮し、かつ駆動装置
内のモータの寿命及び信頼性を向上することができるも
のである。
【0049】以下本発明の第3実施例について、図6か
ら図7に従い説明する。尚、自動製氷装置の外観構造と
冷蔵庫への取付構造は従来例と同じであり、図面とその
詳細な説明を省略する。
【0050】まず、図6に示す電気回路について説明す
る。24は電源コンセントであり、第1リレー25の常
開接点26を介して給水ポンプ22が接続され、第2リ
レー54の常開接点55を介して製氷皿13の上面に取
り付けたヒータ56が接続され、一連の製氷制御を行う
制御装置(製氷制御手段)27内の電源トランス28の
1次側が接続されている。前記電源トランス28の2次
側には電源回路29が接続されている。前記制御装置2
7には、入力として製氷皿の水平位置検出スイッチ3
0、反転位置検出スイッチ31、前記製氷皿13に設け
た温度センサ51を有している。
【0051】前記水平位置検出スイッチ30の一端は直
流電源Vccに接続されており、他端は抵抗R1を介し
て接地されると共にマイクロコンピュータ32の入力端
子aに接続されている。また、前記反転位置検出スイッ
チ31の一端は直流電源Vccに接続されており、他端
は抵抗R2を介して接地されると共に前記マイクロコン
ピュータ32の入力端子bに接続されている。
【0052】前記温度センサ51はNTCサーミスタで
あり、検出対象物の温度上昇に伴い電気抵抗が減少し、
又温度下降にともない電気抵抗が増大する負温度特性を
有している。前記温度センサ51の一端は直流電源Vc
cに接続されており、他端は抵抗R3を介して接地され
ると共に前記マイクロコンピュータ44の入力端子fに
接続されている。
【0053】抵抗R4と抵抗R5の結合点は、前記マイ
クロコンピュータ32の入力端子gに接続されており、
前記抵抗R4の他端は直流電源Vccに接続され、前記
抵抗R5の他端は接地されている。抵抗R6と抵抗R7
の結合点は、前記マイクロコンピュータ32の入力端子
hに接続されており、前記抵抗R6の他端は直流電源V
ccに接続され、前記抵抗R7の他端は接地されてい
る。前記抵抗R4とR5は製氷開始温度(例えば−1
0.0℃)に相当する第一基準電圧を作り、前記抵抗R
6とR7は製氷完了温度(例えば−15.0℃)に相当
する第二基準電圧を作っている。
【0054】前記マイクロコンピュータ32の出力端子
c及びdはモータ駆動回路33を介して駆動装置11内
のモータ34に接続されている。また、出力端子eはバ
ッファ35を介して常開接点26を有する第1リレー2
5に接続されており、出力端子iはバッファを介して常
開接点55を有する第2リレー54に接続されている。
【0055】上記のように構成した自動製氷装置につい
て、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0056】まず、給水工程では使用者によって水を満
たされた給水タンク18が所定の位置にセットされる
と、弁20が押し上げられて給水口19が開口して水受
け皿21に水が満たされる。そして、ステップ36にお
いてマイクロコンピュータ32の出力端子eに一定時間
Hを出力して給水ポンプ22が一定時間作動し、給水管
23を介して製氷皿13内に所定量給水される。
【0057】製氷工程では、ステップ52で、温度セン
サ51の検出温度に基ずく電圧信号と製氷開始温度(た
とえば−10.0℃)に相当する第1基準電圧とを比較
し、製氷皿13内の水が0℃に達したか否かを判断す
る。温度センサ51の検出温度が製氷開始温度よりも低
ければ、ステップ58でヒータ56をONする。。
【0058】ステップ38において、マイクロコンピュ
ータ32の出力端子c、dにそれぞれH、Lを一定時間
Aだけ出力し、モータ駆動回路33を介して駆動装置1
1内のモータ34を一定時間Aだけ正転する。引き続
き、ステップ39において、マイクロコンピュータ32
の出力端子c、dにそれぞれL,Hを一定時間2Aだけ
出力し、モータ34を一定時間2Aだけ逆転する。
【0059】そして、ステップ40において再びモータ
34を正転する。ステップ41で製氷皿14が水平位置
に戻って水平位置検出スイッチ30がONすると、ステ
ップ42でモータを停止する。そして、ステップ43で
一定時間Bだけ経過した後、ステップ53で、温度セン
サ51の検出温度に基ずく電圧信号と製氷完了温度(た
とえば−15.0℃)に相当する第2基準電圧とを比較
し、製氷皿13内の水が完全に凍結して0℃以下になっ
たか否かを判断する。温度センサ51の検出温度が製氷
完了温度よりも高ければ、再びステップ38に戻る。こ
のステップ38からステップ42までの一連の動作によ
り、図3に示すように製氷皿13は支持軸12を中心と
した回動振動を行う。
【0060】この製氷工程では、送風機9によって冷却
器8で冷却された冷気が製氷皿13の下部の通風路を通
って製氷皿13の底部から冷却するために、製氷作用は
製氷皿13の底面から上面に向けて一方向に進行してい
き、水面側が最後に氷結する。そして、製氷中に図3に
示す回転振動を加えることにより、凍結面56で気泡5
7が氷の中へ取り込まれる前に集約させて浮力で上昇さ
せ大気中に逃がすことができる。 ステップ53で、温
度センサ51の検出温度に基ずく電圧信号と製氷完了温
度(たとえば−15.0℃)に相当する第2基準電圧と
を比較し、製氷皿13内の水が完全に凍結して0℃以下
になったか否かを判断する。温度センサ51の検出温度
が製氷完了温度よりも低ければ、ステップ59でヒータ
56をOFFする。この時点では氷の温度はまだ高いの
で、氷が冷凍室設定温度まで冷えるのに十分な時間(時
間D)だけ製氷を継続した後、製氷工程を終了する。
【0061】次に離氷工程に移る。ステップ45におい
て、マイクロコンピュータ32の出力端子c、dにそれ
ぞれH、Lを出力し、モータ駆動回路33を介して駆動
装置11内のモータ34を正転する。駆動装置11の回
転作用によって製氷皿13が支持軸12を中心として回
動反転し、ストッパー15に当て板16が当接すること
によって製氷皿13が歪み変形を生じて製氷皿13内の
氷が離氷される。離氷された氷は貯氷箱17内に落下し
て貯氷される。
【0062】ステップ46において製氷皿13が反転位
置に達して反転位置検出スイッチ31がONすると、ス
テップ47において、マイクロコンピュータ32の出力
端子c、dにそれぞれL,Hを出力し、モータ34を逆
転する。そして、離氷作用の終了した製氷皿13は再び
元の状態に復帰する。ステップ48で製氷皿14が水平
位置に戻って水平位置検出スイッチ30がONすると、
ステップ49でモータを停止する。
【0063】そして、ステップ50で貯氷箱17内に貯
留された氷が満杯か否かを判断し、満杯でない場合はス
テップ36に戻り、満杯の場合はそのまま待機する。
【0064】以上のように本実施例によれば、製氷中に
駆動装置を製氷皿の水が波打つ程度に回動振動させるよ
うにしたので、水面側の氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の
底部側から順次形成されて水面側が最後に形成されるよ
うになる。そして、水中に溶解している気体成分が凍結
面で気泡となっても、回動振動により氷の中に取り込ま
れる前に集約して浮力で上昇して大気中に逃がすことに
より、白濁のない透明な氷を作ることができる。
【0065】また、水が0℃に冷却されてから製氷皿上
面に設けたヒータと前記駆動装置を作動し、製氷完了す
ると前記ヒータと前記駆動装置を停止することにより、
水面側の氷の形成が更に遅れ、氷は製氷皿の底部側から
順次形成されて水面側が確実に最後に形成されるように
なるので、水中に溶解している気体成分を更に効果的に
逃がすことにより、白濁のない透明な氷を確実に作るこ
とができるものである。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明は、水を貯留して製
氷する製氷皿と、前記製氷皿の一端に連結固定した支持
軸と、前記支持軸を軸として前記製氷皿を回動させる駆
動装置と、製氷中に前記駆動装置を製氷皿の水が波打つ
程度に回動振動し、製氷完了後に前記駆動装置を作動し
て前記製氷皿を回動反転させる製氷制御手段とを設ける
ことにより、水面側の氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の底
部側から順次形成されて水面側が最後に形成されるよう
になるので、水中に溶解している気体成分を逃がすこと
により、白濁のない透明な氷を作ることができるもので
あり、その実用効果は大成るものがある。
【0067】また、製氷皿に設けた温度センサと、前記
温度センサからの製氷開始信号により前記駆動装置を製
氷皿の水が波打つ程度に回動振動させ、前記温度センサ
からの製氷完了信号により前記駆動装置を停止したのち
前記製氷皿を回動反転させる製氷制御手段とを設けるこ
とにより、水が0℃に冷却されてから前記駆動装置を作
動し製氷完了すると前記駆動装置を停止することによ
り、透明な氷を生成する時間を短縮し、かつ駆動装置内
のモータの寿命及び信頼性を向上することができるもの
であり、その実用効果は大成るものがある。
【0068】また、前記製氷皿の上面に設けたヒータ
と、前記温度センサからの製氷開始信号により前記ヒー
タを作動させると共に前記駆動装置を製氷皿の水が波打
つ程度に回動振動させ、前記温度センサからの製氷完了
信号により前記ヒータと前記駆動装置を停止したのち前
記製氷皿を回動反転させる製氷制御手段とを設けたこと
により、水が0℃に冷却されてから製氷皿上面に設けた
ヒータと前記駆動装置を作動し、製氷完了すると前記ヒ
ータと前記駆動装置を停止するので、水面側の氷の形成
が更に遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次形成されて水
面側が確実に最後に形成されるようになるので、水中に
溶解している気体成分を更に効果的に逃がすことによ
り、白濁のない透明な氷を確実に作ることができるもの
でありその実用効果は大成るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動製氷装置の電気回路図
【図2】同装置の動作フローチャート
【図3】(a)は製氷皿の静止状態を示す断面図 (b)は図中右側へ回動した状態を示す断面図 (c)は図中左側へ回動し元の状態に戻った時の断面図 (d)は更に左側へ回動した状態を示す断面図 (e)は図中右側へ回動し元の状態に戻った時の断面図
【図4】本発明の第二の実施例の自動製氷装置の電気回
路図
【図5】同装置の動作フローチャート
【図6】本発明の第三の実施例の自動製氷装置の電気回
路図
【図7】同装置の動作フローチャート
【図8】従来例を示す自動製氷装置を備えた冷蔵庫の断
面図
【図9】従来の自動製氷装置の要部拡大斜視図 11 駆動装置 12 支持軸 13 製氷皿 27 製氷制御手段 51 温度センサ 56 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/10 F25C 1/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水装置から供給された水を貯留して製
    氷する製氷皿と、前記製氷皿の一端に連結固定した支持
    軸と、前記支持軸を軸として前記製氷皿を回動させる駆
    動装置と、製氷完了後に前記駆動装置を作動させて前記
    製氷皿を回動反転し前記製氷皿内の氷を離氷させる製氷
    制御手段とを有する自動製氷装置において、製氷中に、
    前記製氷制御手段が、前記駆動装置を作動させて前記製
    氷皿の水が波打つ程度に前記製氷皿を正逆回動させるこ
    とを特徴とする自動製氷装置。
  2. 【請求項2】氷皿に設けた温度センサを有し、製氷
    制御手段が、前記温度センサからの製氷開始信号によ
    動装置を作動させて前記製氷皿を回動振動させ、かつ
    前記温度センサからの製氷完了信号により前記駆動装置
    を停止させる請求項1に記載の自動製氷装置。
  3. 【請求項3】氷皿の上面に設けたヒータを有し、製
    氷制御手段が、前記温度センサからの製氷開始信号によ
    り前記ヒータへ通電すると共に、前記温度センサからの
    製氷完了信号により前記ヒータへの通電を停止する請求
    項2に記載の自動製氷装置。
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