JP3130130B2 - 自動製氷装置 - Google Patents

自動製氷装置

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JP3130130B2
JP3130130B2 JP04165700A JP16570092A JP3130130B2 JP 3130130 B2 JP3130130 B2 JP 3130130B2 JP 04165700 A JP04165700 A JP 04165700A JP 16570092 A JP16570092 A JP 16570092A JP 3130130 B2 JP3130130 B2 JP 3130130B2
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秀夫 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等に備えて透明
な氷を自動的に作るようにした自動製氷装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より家庭用の冷蔵庫等においては、
給水装置から供給された水を製氷皿に貯留して製氷し、
製氷後に駆動装置により製氷皿を回動反転して離氷する
自動製氷装置が普及している。
【0003】以下図16から図17を参照しながら、前
述した自動製氷装置について説明する。
【0004】1は冷蔵庫本体で外箱2、内箱3及び前記
外箱2、内箱3間に充填された断熱材4により構成され
ている。5は前記冷蔵庫本体1の内部を上下に区画する
区画壁であり、上部に冷凍室6、下部に冷蔵室7を区画
形成している。8は前記冷凍室6の背面に備えた冷凍サ
イクルの冷却器であり、9は前記冷却器で冷却した冷気
を前記冷凍室6及び冷蔵室7内に強制通風するための送
風機である。
【0005】次に10は前記冷凍室6内に備えた自動製
氷機であり、モータ及び減速ギア郡(図示せず)などを
内蔵した駆動装置11、中央部に支持軸12を連結固定
した製氷皿13、前記駆動装置11に前記製氷皿13を
軸支させるためのフレーム14等により構成される。
【0006】尚、15は前記製氷皿13を歪変形させて
離氷を行わせるために前記駆動装置11の外郭の一部に
設けたストッパーであり、16は前記ストッパーに当接
するように前記製氷皿13上に取り付けた当て板であ
る。
【0007】17は前記自動製氷機10の下方に備えた
貯氷箱である。18は製氷用の水を貯水するための給水
タンクであり、前記冷蔵室7内の一画に着脱自在に備え
られる。19は前記給水タンク18の給水口であり、弁
20によって開閉される。21は前記給水タンク18の
給水口19の下方に設けた水受け皿であり、前記給水口
19を下向けにして前記給水タンク18をセットする
と、前記弁20が押し上げられて前記給水口19が開口
されるよう構成されている。
【0008】22は前記水受け皿21内に受けた水を揚
水するための給水ポンプであり、23は前記給水ポンプ
22に連結して、その出口を前記自動製氷機10の製氷
皿13に臨ませるように配設した給水管である。
【0009】この従来の自動製氷装置10について動作
を説明する。使用者によって水を満たされた給水タンク
18が所定の位置にセットされると、弁20が押し上げ
られて給水口19が開口して水受け皿21に水が満たさ
れる。その後、満たされた水は給水ポンプ22によって
揚水され、給水管23を介して製氷皿13内に注水され
る。こうして製氷皿13内に所定量満たされた水は冷凍
室6内での冷却作用によって氷結され、氷が生成され
る。
【0010】そして、製氷が完了すると駆動装置11の
回転作用によって製氷皿13が支持軸12を中心として
回動反転し、ストッパー15に当て板16が当接するこ
とによって製氷皿13が歪み変形を生じて製氷皿13内
の氷が離氷される。離氷された氷は貯氷箱17内に落下
して貯氷され、離氷作用の終了した製氷皿13は再び駆
動装置11による逆回転作用によって元の状態に復帰す
る。
【0011】以後この動作を給水タンク18の水を使い
きるまで繰り返して自動的に製氷、貯氷を行うものであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の自動製氷機では、製氷皿が冷気により下側からも
上側からも冷却されるため、製氷皿に貯留された水は、
全面からほぼ均等に凍るようになる。このため水中の気
体成分が逃げることができず、中央部が白濁して不透明
な味も良くない氷になる。従って、ウイスキーの水割り
やジュースなどの飲料用をはじめとして官能的に適した
氷にならないという問題点があった。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解消するもの
であり、透明度が高く、味の良い氷を生成できる自動製
氷装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の自動製氷装置は、給水装置から供給された水
を貯留して製氷する製氷皿と、前記製氷皿の一端に連結
固定した支持軸と、前記製氷皿の製氷位置で製氷皿の上
面を覆うと共に一端に突起を設けた蓋と、前記蓋の一端
に設けた突起が摺動するスリットを設けた第1アーム
と、一端を前記蓋の他端に係合し他端を前記支持軸に
合した第2アームと、前記支持軸を軸として前記製氷皿
を回動させる駆動装置と、製氷中に前記駆動装置を作動
して前記製氷皿を揺動させ、製氷完了後に前記駆動装置
を作動して前記製氷皿を回動反転させると共に前記第2
アームを回動して前記蓋を開放させて離氷を行う製氷制
御手段とから構成している。
【0015】また、製氷皿と、前記製氷皿の一端に連結
固定した支持軸と、前記製氷皿の製氷位置で製氷皿の上
面及び側面を覆う蓋と、前記支持軸を軸として前記製氷
皿を回動させる駆動装置と、製氷完了後に前記駆動装置
を作動して離氷を行う製氷制御手段とから構成してい
る。
【0016】また、製氷皿と、前記製氷皿の一端に連結
固定した支持軸と、前記製氷皿の製氷位置で製氷皿の上
面を覆う蓋と、前記蓋の一辺に設けた貯氷検知器と、一
端を前記蓋の一端に係合した第1アームと、一端を前記
蓋の他端に係合し他端を前記支持軸に合した第2アー
ムと、前記支持軸を軸として前記製氷皿を回動させる駆
動装置と、製氷完了後に前記駆動装置を作動して前記製
氷皿を回動反転させると共に前記第2アームを回動して
前記蓋を開放させ、前記蓋の所定開放位置で前記貯氷検
知器が貯氷箱の氷に当接しない時は更に回動して離氷を
行い、前記蓋の所定開放位置で前記貯氷検知器が貯氷箱
の氷に当接する時は逆方向に回動して前記製氷皿を水平
位置に戻す製氷制御手段とから構成している。
【0017】
【作用】この構成によって、蓋の一端に突起を設けその
突起が第1アームのスリットを摺動することにより、製
氷中の揺動時には第2アームが蓋を押しても蓋に設けた
突起がスリット内を摺動するので製氷皿と蓋は一体で揺
動し、製氷皿の離氷時には第2アームが蓋を押すと蓋に
設けた突起がスリットの一端を押し蓋が製氷皿から離れ
て開放する。従って、揺動中は製氷皿の上面を確実に蓋
で覆うことにより、水面側は冷気と接触し難くなるから
の氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次形成さ
れて水面側が最後に形成されるようになる。そして、水
中に溶解している気体成分が気泡となり揺動によって浮
力で上昇して上面から大気中に逃がすことにより、白濁
のない透明な氷を作ることができる。
【0018】また、製氷時に製氷皿の上面と側面を蓋で
覆うことにより、水面側及び側面は冷気と接触し難くな
るからの氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次
形成されて水面側が最後に形成されるようになる。従っ
て、水中に溶解している気体成分が気泡となっても浮力
で上昇して上面から大気中に逃げることができ、白濁の
ない透明な氷を作ることができる。
【0019】また、製氷皿の離氷動作と兼ねて蓋で貯氷
箱の貯氷量を検知するので、専用の貯氷検知手段が不要
となり、自動製氷装置を低コスト化できる。
【0020】
【実施例】以下本発明の第1実施例について、図1から
図5に従い説明する。尚、自動製氷装置の冷蔵庫への取
付構造は従来例と同じであり、図面とその詳細な説明を
省略する。
【0021】まず、図1、図2で自動製氷装置10の構
成を説明する。11は駆動装置であり、後面の一端部に
後方に向けて突出するL字状のフレーム14が設けられ
ている。駆動装置11の内部には、モータ24、減速ギ
ヤ機構25、及び支持軸12が設けられており、モータ
24の回転を減速ギヤ機構25により減速して支持軸1
2に伝達する構成となっている。13は樹脂製の製氷皿
で、上面が開口した矩形容器状をなし、内部が複数個の
小室に区画されている。前記製氷皿13は、前部中央部
が前記支持軸12に連結固定され、後部中央部が支持軸
26に連結固定され、前記駆動装置11により支持軸1
2及び26を軸として回動される。
【0022】15は前記製氷皿13を歪変形させて離氷
を行わせるために前記駆動装置11の外郭の一部に設け
たストッパーであり、16は前記ストッパーに当接する
ように前記製氷皿13に設けた当て部である。
【0023】27は蓋であり、周囲を覆うカバー28
と、この間に配設された断熱材29とにより構成されて
おり、製氷皿13の上面を開閉可能に覆っている。前記
蓋27のカバー28の底面内側には、ヒータ30がアル
ミ泊テープ等により張り付けられている。31は蓋27
の上面一端部から下面まで貫通した給水口である。
【0024】32は一端を蓋27の一端に設けた突起3
3に係合し、他端を駆動装置11の一端に設けた突起3
4に係合した第1アームaであり、35は一端を蓋27
に設けた前記突起33の対角に設けた突起36に係合
し、他端をフレーム14の一端に設けた突起37に係合
した第1アームbである。前記第1アームaと前記第2
アームbとは左右対象の形状である。38は一端を蓋2
7の他端に設けた突起39に係合し、他端を前記支持軸
12に勘合した第2アームである。前記第2アーム38
は、支持軸12の回転により製氷皿13が回動すると共
に、同時に回動するものである。
【0025】前記駆動装置11には、支持軸12の近傍
に製氷皿13の水平位置を検出する水平位置検出スイッ
チ40、製氷皿13の反転位置を検出する反転位置検出
スイッチ41が設けられている。また、製氷皿13の底
部には温度センサ42が断熱材43で固定されており、
製氷皿13内の水温を検出する。
【0026】次に、図3に示す電気回路について説明す
る。42は電源コンセントであり、第1リレー43の常
開接点44を介して給水ポンプ22が接続され、第2リ
レー45の常開接点46を介して蓋27の下面に取り付
けたヒータ30が接続され、一連の製氷制御を行う制御
装置(製氷制御手段)47内の電源トランス48の1次
側が接続されている。前記電源トランス48の2次側に
は電源回路49が接続されている。前記制御装置47に
は、入力として製氷皿13の水平位置検出スイッチ40
及び反転位置検出スイッチ41、前記製氷皿13に設け
た温度センサ42を有している。
【0027】前記水平位置検出スイッチ40の一端は直
流電源Vccに接続されており、他端は抵抗R1を介し
て接地されると共にマイクロコンピュータ50の入力端
子aに接続されている。また、前記反転位置検出スイッ
チ41の一端は直流電源Vccに接続されており、他端
は抵抗R2を介して接地されると共に前記マイクロコン
ピュータ50の入力端子bに接続されている。
【0028】前記温度センサ42はNTCサーミスタで
あり、検出対象物の温度上昇に伴い電気抵抗が減少し、
又温度下降にともない電気抵抗が増大する負温度特性を
有している。前記温度センサ42の一端は直流電源Vc
cに接続されており、他端は抵抗R3を介して接地され
ると共に前記マイクロコンピュータ50の入力端子fに
接続されている。
【0029】抵抗R4と抵抗R5の結合点は、前記マイ
クロコンピュータ50の入力端子gに接続されており、
前記抵抗R4の他端は直流電源Vccに接続され、前記
抵抗R5の他端は接地されている。抵抗R6と抵抗R7
の結合点は、前記マイクロコンピュータ50の入力端子
hに接続されており、前記抵抗R6の他端は直流電源V
ccに接続され、前記抵抗R7の他端は接地されてい
る。前記抵抗R4とR5は製氷開始温度(例えば−1
0.0℃)に相当する第一基準電圧を作り、前記抵抗R
6とR7は製氷完了温度(例えば−15.0℃)に相当
する第二基準電圧を作っている。
【0030】前記マイクロコンピュータ50の出力端子
c及びdはモータ駆動回路51を介して駆動装置11内
のモータ24に接続されている。また、出力端子eはバ
ッファ52を介して常開接点44を有する第1リレー4
3に接続されており、出力端子iはバッファ53を介し
て常開接点46を有する第2リレー45に接続されてい
る。
【0031】上記のように構成した自動製氷装置につい
て、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0032】まず、給水工程では使用者によって水を満
たされた給水タンク18が所定の位置にセットされる
と、弁20が押し上げられて給水口19が開口して水受
け皿21に水が満たされる。そして、ステップ54にお
いてマイクロコンピュータ50の出力端子eに一定時間
Hを出力して給水ポンプ22が一定時間作動し、給水管
23を介して蓋27の給水口31から製氷皿13内に所
定量給水される。
【0033】製氷工程では、ステップ55で、温度セン
サ42の検出温度に基ずく電圧信号と製氷開始温度(た
とえば−10.0℃)に相当する第1基準電圧とを比較
し、製氷皿13内の水が0℃に達したか否かを判断す
る。温度センサ42の検出温度が製氷開始温度よりも低
ければ、ステップ56でヒータ30をONする。
【0034】この製氷工程では、送風機9によって冷却
器8で冷却された冷気が製氷皿13の下部の通風路を通
って製氷皿13を底部から冷却し、製氷皿13の上面は
断熱材29を内蔵した蓋27で覆われ、ヒータ30を通
電する。水面側は冷気と接触し難く温度が高くなるので
氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次形成され
て水面側が最後に形成されるようになる。従って、水中
に溶解している気体成分が気泡となっても浮力で上昇し
て上面から大気中に逃げていく。
【0035】製氷が進行した後、ステップ57で温度セ
ンサ42の検出温度に基ずく電圧信号と製氷完了温度
(たとえば−15.0℃)に相当する第2基準電圧とを
比較し、製氷皿13内の水が完全に凍結して0℃以下に
なったか否かを判断する。温度センサ42の検出温度が
製氷完了温度よりも低ければ、ステップ58でヒータ3
0をOFFする。この時点では氷の温度はまだ高いの
で、氷が冷凍室設定温度まで冷えるのに十分な時間(時
間D)だけ製氷を継続した後、製氷工程を終了する。
【0036】次に離氷工程に移る。ステップ60におい
て、マイクロコンピュータ50の出力端子c、dにそれ
ぞれH、Lを出力し、モータ駆動回路51を介して駆動
装置11内のモータ24が正転し、減速ギヤ機構25に
よって製氷皿13が支持軸12を中心として図1中の矢
印A方向へ回動される。すると、支持軸に一端を勘合し
た第2アーム38は、支持軸12の回転により製氷皿1
3が回動すると共に、同時に回動を始める。
【0037】第2アーム38の回動により、第2アーム
38と突起39で係合した蓋27がフレーム14と反対
側へ押しやられる。そして、図5に示すように蓋27は
製氷皿13の上面を開放するようになり、ストッパー1
5に当て部16が当接することによって製氷皿13が歪
み変形を生じて製氷皿13内の氷が離氷される。離氷さ
れた氷は貯氷箱17内に落下して貯氷される。
【0038】ステップ61において製氷皿13が反転位
置に達して反転位置検出スイッチ41がONすると、ス
テップ62において、マイクロコンピュータ50の出力
端子c、dにそれぞれL,Hを出力し、モータ24を逆
転する。そして、離氷作用の終了した製氷皿13は再び
元の状態に戻る。ステップ63で製氷皿13が水平位置
に戻って水平位置検出スイッチ40がONすると、ステ
ップ64でモータ24を停止する。
【0039】そして、ステップ65で貯氷箱17内に貯
留された氷が満杯か否かを判断し、満杯でない場合はス
テップ54に戻り、満杯の場合はそのまま待機する。
【0040】以上のように本実施例によれば、製氷中は
製氷皿の上面を蓋で覆いヒータを通電することにより、
水面側は冷気と接触し難く水温が高くなるからの氷の形
成が遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次形成されて水面
側が最後に形成されるようになる。従って、水中に溶解
している気体成分が気泡となっても浮力で上昇して上面
から大気中に逃がすことにより、白濁のない透明な氷を
作ることができる。
【0041】このものにおいては、離氷時に蓋を開放さ
せる必要があるが、製氷皿の回動に伴い第2アームを回
動することにより、第2アームと係合した蓋がフレーム
と反対側へ押しやられて自動的に開放され、蓋を確実に
開放できて離氷動作を確実に行うことができるものであ
る。
【0042】以下本発明の第2実施例について、図6に
従い説明する。尚、自動製氷装置の冷蔵庫への取付構造
は従来例と、電気回路及び動作は第1実施例と同じであ
り、図面とその詳細な説明を省略する。
【0043】27は蓋であり、周囲を覆うカバー28
と、この間に配設された断熱材29とにより構成されて
おり、製氷皿13の上面を開閉可能に覆っている。前記
蓋27のカバー28の低面内側には、ヒータ30がアル
ミ泊テープ等により張り付けられている。31は蓋27
の上面一端部から下面まで貫通した給水口であり、以上
は図1の構成と同様である。図1の構成と異なるのは、
製氷皿13の側面を覆うように、蓋27の右側辺66、
左側辺67を長くした点である。
【0044】以上のように本実施例によれば、製氷時に
製氷皿の上面と側面を蓋で覆うことにより、水面側及び
側面は冷気と接触し難くなるからの氷の形成が遅れ、氷
は製氷皿の底部側から順次形成されて水面側が最後に形
成されるようになる。従って、水中に溶解している気体
成分が気泡となっても浮力で上昇して上面から大気中に
逃がすことにより、白濁のない透明な氷を作ることがで
きるものである。
【0045】以下本発明の第3実施例について、図7か
ら図11に従い説明する。尚、自動製氷装置の冷蔵庫へ
の取付構造は従来例と、電気回路は第1実施例と同じで
あり、図面とその詳細な説明を省略する。
【0046】まず、図7及び図8で自動製氷装置10の
構成を説明する。11は駆動装置であり、後面の一端部
に後方に向けて突出するL字状のフレーム14が設けら
れている。駆動装置11の内部には、モータ24、減速
ギヤ機構25、及び支持軸12が設けられており、モー
タ24の回転を減速ギヤ機構25により減速して支持軸
12に伝達する構成となっている。13は樹脂製の製氷
皿で、上面が開口した矩形容器状をなし、内部が複数個
の小室に区画されている。前記製氷皿13は、前部中央
部が前記支持軸12に連結固定され、後部中央部が支持
軸26に連結固定され、前記駆動装置11により支持軸
12、26を軸として回動される。
【0047】15は前記製氷皿13を歪変形させて離氷
を行わせるために前記駆動装置11の外郭の一部に設け
たストッパーであり、16は前記ストッパーに当接する
ように前記製氷皿13に設けた当て部である。
【0048】27は蓋であり、周囲を覆うカバー28
と、この間に配設された断熱材29とにより構成されて
おり、製氷皿13の上面を開閉可能に覆っている。前記
蓋27のカバー28の低面内側には、ヒータ30がアル
ミ泊テープ等により張り付けられている。31は蓋27
の上面一端部から下面まで貫通した給水口である。
【0049】32は蓋27の一端に設けた突起33が摺
動するスリット70を一端に設け、他端を駆動装置11
の一端に設けた突起34に係合した第1アームaであ
り、35は蓋27に設けた前記突起33の対角に設けた
突起36が摺動するスリット(図示せず)を一端に設
け、他端をフレーム14の一端に設けた突起37に係合
した第1アームbである。前記第1アームaと前記第2
アームbとは左右対象の形状である。前記スリット70
は、支持軸12を中心とし、支持軸12の中心点と突起
33間の距離を半径とし、揺動角度(例えば±20度)
を円弧の角度とした円弧からなっている。
【0050】38は一端を蓋27の他端に設けた突起3
9に係合し、他端を前記支持軸12に勘合した第2アー
ムである。前記第2アーム38は、支持軸12の回転に
より製氷皿13が回動すると共に、同時に回動するもの
である。
【0051】前記駆動装置11には、支持軸12の近傍
に製氷皿13の水平位置を検出する水平位置検出スイッ
チ40、製氷皿13の反転位置を検出する反転位置検出
スイッチ41が設けられている。また、製氷皿13の底
部には温度センサ42が断熱材43で固定されており、
製氷皿13内の水温を検出する。
【0052】上記のように構成した自動製氷装置につい
て、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0053】まず、給水工程では使用者によって水を満
たされた給水タンク18が所定の位置にセットされる
と、弁20が押し上げられて給水口19が開口して水受
け皿21に水が満たされる。そして、ステップ71にお
いてマイクロコンピュータ50の出力端子eに一定時間
Hを出力して給水ポンプ22が一定時間作動し、給水管
23を介して製氷皿13内に所定量給水される。
【0054】製氷工程では、ステップ72で、温度セン
サ42の検出温度に基ずく電圧信号と製氷開始温度(た
とえば−10.0℃)に相当する第1基準電圧とを比較
し、製氷皿13内の水が0℃に達したか否かを判断す
る。温度センサ42の検出温度が製氷開始温度よりも低
ければ、ステップ73でヒータ30をONする。
【0055】ステップ74において、マイクロコンピュ
ータ50の出力端子c、dにそれぞれH、Lを一定時間
Aだけ出力し、モータ駆動回路51を介して駆動装置1
1内のモータ24を一定時間Aだけ正転する。製氷皿1
3は反時計方向に回動し、水平位置から所定角度(例え
ば+20度)回転した位置に達する。第2アーム38も
支持軸12の回転により同時に回転し、製氷皿13の回
動と共に、同時に蓋27も回動する。蓋27の一端に設
けた突起33は第1アームaのスリット70の中央から
最下点に摺動する(図10b)。
【0056】引き続き、ステップ75において、マイク
ロコンピュータ50の出力端子c、dにそれぞれL,H
を一定時間2Aだけ出力し、モータ24を一定時間2A
だけ逆転する。製氷皿13は時計方向に揺動し、水平位
置から所定角度(例えば−20度)回転した位置に達す
る。第2アーム38も支持軸12の回転により同時に回
転し、製氷皿13の回動と共に、同時に蓋27も回動す
る。蓋27の一端に設けた突起33は第1アームaのス
リット70の最下点から最上点に摺動する(図10
c)。
【0057】そして、ステップ76において再びモータ
24を正転する。ステップ77で製氷皿13が水平位置
に戻って水平位置検出スイッチ40がONすると、ステ
ップ78でモータ24を停止する。そして、ステップ7
9で一定時間Bだけ経過した後、ステップ80で、温度
センサ42の検出温度に基ずく電圧信号と製氷完了温度
(たとえば−15.0℃)に相当する第2基準電圧とを
比較し、製氷皿13内の水が完全に凍結して0℃以下に
なったか否かを判断する。温度センサ42の検出温度が
製氷完了温度よりも高ければ、再びステップ74に戻
る。このステップ74からステップ79までの一連の動
作により、図10に示すように製氷皿13は支持軸12
を中心とした揺動を行う。
【0058】この製氷工程では、送風機9によって冷却
器8で冷却された冷気が製氷皿13の下部の通風路を通
って製氷皿13の底部から冷却し、かつ製氷皿13の上
面を蓋27で覆うことにより、製氷作用は製氷皿13の
底面から上面に向けて一方向に進行していき、水面側が
最後に氷結する。そして、製氷中に図9に示す揺動を加
えることにより、凍結面89で気泡90が氷の中へ取り
込まれる前に集約させて浮力で上昇させ大気中に逃がす
ことができる。
【0059】ステップ80で、温度センサ42の検出温
度に基ずく電圧信号と製氷完了温度(たとえば−15.
0℃)に相当する第2基準電圧とを比較し、製氷皿13
内の水が完全に凍結して0℃以下になったか否かを判断
する。温度センサ42の検出温度が製氷完了温度よりも
低ければ、ステップ81でヒータ30をOFFする。こ
の時点では氷の温度はまだ高いので、氷が冷凍室設定温
度まで冷えるのに十分な時間(時間D)だけ製氷を継続
した後、製氷工程を終了する。
【0060】次に離氷工程に移る。ステップ83におい
て、マイクロコンピュータ50の出力端子c、dにそれ
ぞれH、Lを出力し、モータ駆動回路51を介して駆動
装置11内のモータ24が正転し、減速ギヤ機構25に
よって製氷皿13が支持軸12を中心として図7中の矢
印A方向へ回動される。すると、支持軸12に一端を勘
合した第2アーム38は、支持軸12の回転により製氷
皿13が回動すると共に、同時に回動を始める。
【0061】支持軸12が揺動角度(例えば20度)以
上回動すると、第2アーム38の回動により、第2アー
ム38と突起39で係合した蓋27がフレーム14と反
対側へ押しやられる。そして、図10に示すように蓋2
7は製氷皿13の上面を開放するようになり、ストッパ
ー15に当て部16が当接することによって製氷皿13
が歪み変形を生じて製氷皿13内の氷が離氷される。離
氷された氷は貯氷箱17内に落下して貯氷される。
【0062】ステップ84において製氷皿13が反転位
置に達して反転位置検出スイッチ41がONすると、ス
テップ85において、マイクロコンピュータ50の出力
端子c、dにそれぞれL,Hを出力し、モータ24を逆
転する。そして、離氷作用の終了した製氷皿13は再び
元の状態に戻ろうとする。ステップ86で製氷皿13が
水平位置に戻って水平位置検出スイッチ40がONする
と、ステップ87でモータ24を停止する。
【0063】そして、ステップ88で貯氷箱17内に貯
留された氷が満杯か否かを判断し、満杯でない場合はス
テップ71に戻り、満杯の場合はそのまま待機する。
【0064】以上のように本実施例によれば、蓋の一端
に突起を設けその突起が第1アームのスリットを摺動す
ることにより、製氷中の揺動時には第2アームが蓋を押
しても蓋に設けた突起がスリット内を摺動するので製氷
皿と蓋は一体で揺動し、製氷皿の離氷時には第2アーム
が蓋を押すと蓋に設けた突起がスリットの一端を押し蓋
が製氷皿から離れて開放する。従って、揺動中は製氷皿
の上面を確実に蓋で覆い、かつヒータを通電することに
より、水面側は冷気と接触し難くなるからの氷の形成が
遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次形成されて水面側が
最後に形成されるようになる。そして、水中に溶解して
いる気体成分が気泡となり、これを揺動によって上昇さ
せて上面から大気中に逃がすことにより、白濁のない透
明な氷を作ることができる。
【0065】このものにおいては、離氷時に蓋を開放さ
せる必要があるが、製氷皿の回動に伴い第2アームを回
動することにより、第2アームと係合した蓋がフレーム
と反対側へ押しやられて自動的に開放され、蓋を確実に
開放できて離氷動作を確実に行うことができるものであ
る。
【0066】以下本発明の第4実施例について、図12
から図16に従い説明する。尚、自動製氷装置の冷蔵庫
への取付構造は従来例と同じであり、図面とその詳細な
説明を省略する。
【0067】まず、図12、図13で自動製氷装置10
の構成を説明する。11は駆動装置であり、後面の一端
部に後方に向けて突出するL字状のフレーム14が設け
られている。駆動装置11の内部には、モータ24、減
速ギヤ機構25、及び支持軸12が設けられており、モ
ータ24の回転を減速ギヤ機構25により減速して支持
軸12に伝達する構成となっている。13は樹脂製の製
氷皿で、上面が開口した矩形容器状をなし、内部が複数
個の小室に区画されている。前記製氷皿13は、前部中
央部が前記支持軸12に連結固定され、後部中央部が支
持軸26に連結固定され、前記駆動装置11により支持
軸12、26を軸として回動される。
【0068】15は前記製氷皿13を歪変形させて離氷
を行わせるために前記駆動装置11の外郭の一部に設け
たストッパーであり、16は前記ストッパーに当接する
ように前記製氷皿13に設けた当て部である。
【0069】27は蓋であり、周囲を覆うカバー28
と、この間に配設された断熱材29とにより構成されて
おり、製氷皿13の上面を開閉可能に覆っている。前記
蓋27のカバー28の低面内側には、ヒータ30がアル
ミ泊テープ等により張り付けられている。31は蓋27
の上面一端部から下面まで貫通した給水口である。蓋2
7のフレーム14と反対側の一辺に、ボタン91とスイ
ッチ92からなる貯氷検知器93が設けられている。
【0070】32は一端を蓋27の一端に設けた突起3
3に係合し、他端を駆動装置11の一端に設けた突起3
4に係合した第1アームaであり、35は一端を蓋27
に設けた前記突起33の対角に設けた突起36に係合
し、他端をフレーム14の一端に設けた突起37に係合
した第1アームbである。前記第1アームaと前記第2
アームbとは左右対象の形状である。38は一端を蓋2
7の他端に設けた突起39に係合し、他端を前記支持軸
12に勘合した第2アームである。38は一端を蓋27
の他端に設けた突起39に係合し、他端を前記支持軸1
2に勘合した第2アームである。前記第2アーム38
は、支持軸12の回転により製氷皿13が回動すると共
に、同時に回動するものである。
【0071】前記駆動装置11には、支持軸12の近傍
に製氷皿13の水平位置を検出する水平位置検出スイッ
チ40、製氷皿13の反転位置を検出する反転位置検出
スイッチ41が設けられている。また、製氷皿13の底
部には温度センサ42が断熱材43で固定されており、
製氷皿13内の水温を検出する。
【0072】次に、図14に示す電気回路について説明
する。42は電源コンセントであり、第1リレー43の
常開接点44を介して給水ポンプ22が接続され、第2
リレー45の常開接点46を介して製氷皿13の上面に
取り付けたヒータ30が接続され、一連の製氷制御を行
う制御装置(製氷制御手段)47内の電源トランス48
の1次側が接続されている。前記電源トランス48の2
次側には電源回路49が接続されている。前記制御装置
47には、入力として製氷皿の水平位置検出スイッチ4
0、反転位置検出スイッチ41、貯氷検知位置検出スイ
ッチ111、前記製氷皿13に設けた温度センサ42、
蓋27に設けた貯氷検知器93を有している。
【0073】前記水平位置検出スイッチ40の一端は直
流電源Vccに接続されており、他端は抵抗R1を介し
て接地されると共にマイクロコンピュータ50の入力端
子aに接続されている。また、前記反転位置検出スイッ
チ41の一端は直流電源Vccに接続されており、他端
は抵抗R2を介して接地されると共に前記マイクロコン
ピュータ50の入力端子bに接続されている。前記貯氷
検知位置検出スイッチ111の一端は直流電源Vccに
接続されており、他端は抵抗R9を介して接地されると
共に前記マイクロコンピュータ50の入力端子kに接続
されている。前記貯氷検知器93の一端は直流電源Vc
cに接続されており、他端は抵抗R8を介して接地され
ると共に前記マイクロコンピュータ50の入力端子jに
接続されている。
【0074】前記温度センサ42はNTCサーミスタで
あり、検出対象物の温度上昇に伴い電気抵抗が減少し、
又温度下降にともない電気抵抗が増大する負温度特性を
有している。前記温度センサ42の一端は直流電源Vc
cに接続されており、他端は抵抗R3を介して接地され
ると共に前記マイクロコンピュータ50の入力端子fに
接続されている。
【0075】抵抗R4と抵抗R5の結合点は、前記マイ
クロコンピュータ50の入力端子gに接続されており、
前記抵抗R4の他端は直流電源Vccに接続され、前記
抵抗R5の他端は接地されている。抵抗R6と抵抗R7
の結合点は、前記マイクロコンピュータ50の入力端子
hに接続されており、前記抵抗R6の他端は直流電源V
ccに接続され、前記抵抗R7の他端は接地されてい
る。前記抵抗R4とR5は製氷開始温度(例えば−1
0.0℃)に相当する第一基準電圧を作り、前記抵抗R
6とR7は製氷完了温度(例えば−15.0℃)に相当
する第二基準電圧を作っている。
【0076】前記マイクロコンピュータ50の出力端子
c及びdはモータ駆動回路51を介して駆動装置11内
のモータ24に接続されている。また、出力端子eはバ
ッファ52を介して常開接点44を有する第1リレー4
3に接続されており、出力端子iはバッファ53を介し
て常開接点46を有する第2リレー45に接続されてい
る。
【0077】上記のように構成した自動製氷装置につい
て、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0078】まず、給水工程では使用者によって水を満
たされた給水タンク18が所定の位置にセットされる
と、弁20が押し上げられて給水口19が開口して水受
け皿21に水が満たされる。そして、ステップ94にお
いてマイクロコンピュータ50の出力端子eに一定時間
Hを出力して給水ポンプ22が一定時間作動し、給水管
23を介して製氷皿13内に所定量給水される。
【0079】製氷工程では、ステップ95で、温度セン
サ42の検出温度に基ずく電圧信号と製氷開始温度(た
とえば−10.0℃)に相当する第1基準電圧とを比較
し、製氷皿13内の水が0℃に達したか否かを判断す
る。温度センサ42の検出温度が製氷開始温度よりも低
ければ、ステップ96でヒータ30をONする。
【0080】この製氷工程では、送風機9によって冷却
器8で冷却された冷気が製氷皿13の下部の通風路を通
って製氷皿13を底部から冷却し、製氷皿13の上面は
断熱材29を内蔵した蓋27で覆われ、ヒータ30を通
電する。水面側は冷気と接触し難く温度が高くなるので
氷の形成が遅れ、氷は製氷皿の底部側から順次形成され
て水面側が最後に形成されるようになる。従って、水中
に溶解している気体成分が気泡となっても浮力で上昇し
て上面から大気中に逃げていく。
【0081】製氷が進行した後、ステップ97で温度セ
ンサ42の検出温度に基ずく電圧信号と製氷完了温度
(たとえば−15.0℃)に相当する第2基準電圧とを
比較し、製氷皿13内の水が完全に凍結して0℃以下に
なったか否かを判断する。温度センサ42の検出温度が
製氷完了温度よりも低ければ、ステップ98でヒータ3
0をOFFする。この時点では氷の温度はまだ高いの
で、氷が冷凍室設定温度まで冷えるのに十分な時間(時
間D)だけ製氷を継続した後、製氷工程を終了する。
【0082】次に離氷工程に移る。ステップ100にお
いて、マイクロコンピュータ50の出力端子c、dにそ
れぞれH、Lを出力し、モータ駆動回路51を介して駆
動装置11内のモータ24が正転し、減速ギヤ機構25
によって製氷皿13が支持軸12を中心として図12中
の矢印A方向へ回動される。すると、支持軸に一端を勘
合した第2アーム38は、支持軸12の回転により製氷
皿13が回動すると共に、同時に回動を始める。
【0083】ステップ101において製氷皿13が貯氷
検知位置に達して貯氷検知位置検出スイッチ111がO
Nすると、ステップ102に進み貯氷箱17内に貯留さ
れた氷が満杯か否かを判断する。即ち、貯氷検知位置で
貯氷検知器93のボタン91が貯氷箱17の氷に当接し
ない場合(図16b)は、氷が満杯でないと判断してス
テップ103に進み、貯氷検知位置で貯氷検知器93の
ボタン91が貯氷箱94の氷に当接する場合は、氷が満
杯であると判断してステップ107に進む。
【0084】ステップ102で氷が満杯の場合は、モー
タ24の正転を続ける。第2アーム38の回動により、
第2アーム38と突起39で係合した蓋27がフレーム
14と反対側へ押しやられる。そして、図5に示すよう
に蓋27は製氷皿13の上面を開放するようになり、ス
トッパー15に当て部16が当接することによって製氷
皿13が歪み変形を生じて製氷皿13内の氷が離氷され
る。離氷された氷は貯氷箱17内に落下して貯氷され
る。
【0085】ステップ103において製氷皿13が反転
位置に達して反転位置検出スイッチ41がONすると、
ステップ104において、マイクロコンピュータ50の
出力端子c、dにそれぞれL,Hを出力し、モータ24
を逆転する。そして、離氷作用の終了した製氷皿13は
再び元の状態に戻ろうとする。ステップ105で製氷皿
13が水平位置に戻って水平位置検出スイッチ40がO
Nすると、ステップ106でモータ24を停止し、ステ
ップ94に戻る。
【0086】ステップ102で氷が満杯でない場合は、
ステップ107において、マイクロコンピュータ50の
出力端子c、dにそれぞれL,Hを出力し、モータ24
を逆転する。そして、離氷作用の終了した製氷皿13は
再び元の状態に戻ろうとする。ステップ108で製氷皿
13が水平位置に戻って水平位置検出スイッチ40がO
Nすると、ステップ109でモータ24を停止する。そ
してステップ110で1時間経過した後ステップ100
に戻り、再び貯氷検知動作を行う。
【0087】以上のように本実施例によれば、製氷皿の
蓋で貯氷箱の貯氷量を検知するので、専用の貯氷検知手
段が不要となり、自動製氷装置を低コスト化できるもの
である。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明は、製氷皿と、前記
製氷皿の一端に連結固定した支持軸と、前記製氷皿の製
氷位置で製氷皿の上面を覆うと共に一端に突起を設けた
蓋と、前記蓋の一端に設けた突起が摺動するスリットを
設けた第1アームと、一端を前記蓋の他端に係合し他端
を前記支持軸に合た第2アームと、前記支持軸を軸と
して前記製氷皿を回動させる駆動装置と、製氷中に前記
駆動装置を作動して前記製氷皿を揺動させ、製氷完了後
に前記駆動装置を作動して前記製氷皿を回動反転させる
と共に前記第2アームを回動して前記蓋を開放させて離
氷を行う製氷制御手段とを設けることにより、製氷中の
揺動時には第2アームが蓋を押しても蓋に設けた突起が
スリット内を摺動するので製氷皿と蓋は一体で揺動し、
製氷皿の離氷時には第2アームが蓋を押すと蓋に設けた
突起がスリットの一端を押し蓋が製氷皿から離れて開放
する。従って、水中に溶解している気体成分が気泡とな
り、これを揺動によって上昇させて上面から大気中に逃
がすことにより、白濁のない透明な氷を作ることができ
る。また、製氷皿の回動に伴い第2アームを回動するこ
とにより、第2アームと係合した蓋がフレームと反対側
へ押しやられて自動的に開放され、蓋を確実に開放でき
て離氷動作を確実に行うことができるものであり、その
実用効果は大成るものがある。
【0089】また、製氷皿と、前記製氷皿の下方に備え
た貯氷箱と、前記製氷皿の一端に連結固定した支持軸
と、前記製氷皿の製氷位置で製氷皿の上面を覆う蓋と、
前記蓋の一辺に設けた貯氷検知器と、一端を前記蓋の一
端に係合した第1アームと、一端を前記蓋の他端に係合
し他端を前記支持軸に合した第2アームと、前記支持
軸を軸として前記製氷皿を回動させる駆動装置と、製氷
完了後に前記駆動装置を作動して前記製氷皿を回動反転
させると共に前記第2アームを回動して前記蓋を開放さ
せ、前記蓋の所定開放位置で前記貯氷検知器が貯氷箱の
氷に当接しない時は更に回動して離氷を行い、前記蓋の
所定開放位置で前記貯氷検知器が貯氷箱の氷に当接する
時は逆方向に回動して前記製氷皿を水平位置に戻す製氷
制御手段とを設けることにより、製氷皿の蓋で貯氷箱の
貯氷量を検知できるので、専用の貯氷検知手段が不要と
なり、自動製氷装置を低コスト化できるものであり、そ
の実用効果は大成るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の自動製氷装置の断面図
【図2】同装置の上面図
【図3】同装置の電気回路図
【図4】同装置の動作フローチャート
【図5】同装置の離氷時の動作図
【図6】本発明の第2実施例の自動製氷装置の断面図
【図7】本発明の第3実施例の自動製氷装置の断面図
【図8】同装置の上面図
【図9】同装置の動作フローチャート
【図10】(a)は製氷皿の静止状態を示す断面図 (b)は図中反時計方向へ回動した状態(正転)を示す
断面図 (c)は図中時計方向へ回動し元の状態に戻った時の断
面図 (d)は更に時計方向へ回動した状態(逆転)を示す断
面図
【図11】同装置の離氷時の動作図
【図12】本発明の第4実施例の自動製氷装置の断面図
【図13】同装置の上面図
【図14】同装置の電気回路図
【図15】同装置の動作フローチャート
【図16】(a)は製氷皿の静止状態を示す断面図 (b)は反時計方向へ回動した貯氷検知位置での断面図 (c)は更に反時計方向へ回動した離氷位置での断面図
【図17】従来例の自動製氷装置を備えた冷蔵庫の断面
【図18】同装置の要部拡大斜視図
【符号の説明】
11 駆動装置 12 支持軸 13 製氷皿 27 蓋 32 第1アームa 35 第1アームb 38 第2アーム 47 製氷制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/10 F25C 1/18 F25C 1/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水装置から供給された水を貯留して製
    氷する製氷皿と、前記製氷皿の一端に連結固定した支持
    軸と、前記製氷皿の製氷位置で製氷皿の上面を覆うと共
    に一端に突起を設けた蓋と、前記蓋の一端に設けた突起
    が摺動するスリットを設けた第1アームと、一端を前記
    蓋の他端に係合し他端を前記支持軸に合した第2アー
    ムと、前記支持軸を軸として前記製氷皿を回動させる駆
    動装置と、製氷中に前記駆動装置を作動して前記製氷皿
    を揺動させ、製氷完了後に前記駆動装置を作動して前記
    製氷皿を回動反転させると共に前記第2アームを回動し
    て前記蓋を開放させて離氷を行う製氷制御手段とから構
    成した自動製氷装置。
  2. 【請求項2】 製氷皿の製氷位置で製氷皿の上面及び側
    面を覆う蓋を設けた請求項1記載の自動製氷装置。
  3. 【請求項3】 給水装置から供給された水を貯留して製
    氷する製氷皿と、前記製氷皿の下方に備えた貯氷箱と、
    前記製氷皿の一端に連結固定した支持軸と、前記製氷皿
    の製氷位置で製氷皿の上面を覆う蓋と、前記蓋の一辺に
    設けた貯氷検知器と、一端を前記蓋の一端に係合した第
    1アームと、一端を前記蓋の他端に係合し他端を前記支
    持軸に合した第2アームと、前記支持軸を軸として前
    記製氷皿を回動させる駆動装置と、製氷完了後に前記駆
    動装置を作動して前記製氷皿を回動反転させると共に前
    記第2アームを回動して前記蓋を開放させ、前記蓋の所
    定開放位置で前記貯氷検知器が貯氷箱の氷に当接しない
    時は更に回動して離氷を行い、前記蓋の所定開放位置で
    前記貯氷検知器が貯氷箱の氷に当接する時は逆方向に回
    動して前記製氷皿を水平位置に戻す製氷制御手段とから
    構成した自動製氷装置。
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