JP3295920B2 - 張力制御方法 - Google Patents

張力制御方法

Info

Publication number
JP3295920B2
JP3295920B2 JP35302393A JP35302393A JP3295920B2 JP 3295920 B2 JP3295920 B2 JP 3295920B2 JP 35302393 A JP35302393 A JP 35302393A JP 35302393 A JP35302393 A JP 35302393A JP 3295920 B2 JP3295920 B2 JP 3295920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
control
equation
output
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35302393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07196216A (ja
Inventor
英己 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP35302393A priority Critical patent/JP3295920B2/ja
Publication of JPH07196216A publication Critical patent/JPH07196216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3295920B2 publication Critical patent/JP3295920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属、紙、フィルム等
の製造・加工設備におけるマルチドライブ制御システム
の中の制御方法における張力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、マルチドライブ制御システムの
一部を示している。ロール7は速度制御、ロール6は張
力制御されている。ここで、張力制御されている部分に
ついて簡単に説明する。ロール6には、減速機8を介し
て電動機10が連結され、その電動機10は速度検出器
17より得た速度検出信号により速度制御される、速度
制御のマイナループを有している。さらに、張力検出器
20より、制御量であるウェブの張力を検出し、その張
力検出信号22を使って、張力制御器16により、張力
制御されている。この張力制御器には、従来PI(D)
制御が用いられている。図3は、この従来のPI制御器
を含んだ張力制御系の構成図である。すなわち、張力設
定値18(以下、張力目標値y* )が、偏差手段15に
入力され、張力目標値y* と、制御対象5の張力検出信
号22(以下、出力y)との偏差e=y* −yを得た
後、この偏差を、{Kp +T/Ti (1−Z-1)}(K
p :比例ゲイン、Ti :積分時間、T:サンプリング周
期、Z-1:遅れ演算子)なる伝達関数を持つPI制御器
23に入力し、ここでPI調節演算を実行し、その出力
を操作量uとして、制御対象5に入力し、出力yが、張
力目標値y* に一致するように制御する方法をとってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、PI制御器の制御定数が限界感度法等を用いて一旦
決定されると、そのままその値が固定されてしまうた
め、ウェブの搬送ラインの加減速、ウェブの種類変更等
による制御対象のパラメータ変動及び張力目標値の変更
が生じると、最初に設定した制御定数が適正定数となら
なくなるので、その結果、制御量である張力が適正定数
設定時よりも大きく変動してしまい、製品の仕上りを劣
化させてしまうという問題点があった。そこで、本発明
は、上記のようなパラメータ変動、張力目標値の変更に
よって、張力制御性能が劣化してしまうのを、自動的に
張力制御器の制御定数を適正に保つことによって抑制
し、張力制御性能を大きく改善する制御手法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、制御対象のパラメータ変動を入力ゲインb0 と、入
力外乱βの2つのパラメータの変動とみなし、この2つ
のパラメータを張力目標値y* と、出力y間の誤差を評
価してロバスト適応パラメータ調整則を用いて、常に変
化する制御対象に対して、適正制御定数となるように速
やかに自動調節することにより、制御対象への操作量を
決定するものである。
【0005】
【作用】上記手段により、上記パラメータ変動が生じた
場合でも、張力目標値y* と、出力y間の誤差が0とな
るように、入力ゲインb0 と、入力外乱βの2つのパラ
メータが速やかに適正制御定数に自動調節されるので、
張力の変動を小さく抑えることができ、また張力目標値
変更についても、張力目標値と出力間の誤差を評価し
て、前記パラメータ調整が行われるので、良好な追従特
性を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を図1に示して
説明する。図1は請求項に係わるロバスト適応パラメー
タ調整則を用いた適応制御手法による張力制御方法を示
す構成図である。張力制御器を除いたウェブ張力発生部
とドライブ制御装置の速度制御部までを制御対象と考え
ると、その伝達関数G(s)は、2次系の標準型として
(1)式で表される。
【0007】
【数1】
【0008】図2の張力制御器16は、通常、マイクロ
プロセッサを使用して離散時間にて設計するので、
(1)式を離散化すると(2)式のようになる。この
(2)式に基づいて張力制御器は設計される。 (1−Z-12 y(k)=Z-2(1+Z-1){b0 u(k)+f}(2) ここで、入力ゲインb0 と、入力外乱fは未知・変動パ
ラメータであり、制御対象のパラメータ変動及び外乱を
含んでいる。制御目的を(3)式とする。 D(Z-1){y(k+2)−y* (k+2)}=0 (3) ここでD(Z-1)は、図1に示すように{D(Z-1)/
B(1)}の出力以降の閉ループ系の特性を示す、設計
者の与える漸定安定な多項式である。また、
【0009】
【数2】
【0010】は、後に定義する修正された張力目標値で
ある。さらに、次のDiophantine方程式を設
定する。 D(Z-1)=A(Z-1)S(Z-1)+Z-2B(Z-1)R(Z-1)(4) 但し、A(Z-1)=(1−Z-12 、B(Z-1)=1+
-1である。D(Z-1)、A(Z-1)、B(Z-1)は既
知であるので、(4)式中のS(Z-1)、R(Z-1)は
一意に決定できる。(4)式の両辺にy(k)をかけ、
(2)式を用いると、(5)式を得る。 D(Z-1)y(k)=S(Z-1)Z-2B(Z-1){b0 u(k)+f} +Z-2B(Z-1)R(Z-1)y(k) (5) 修正された張力目標値
【0011】
【数3】
【0012】は、設備の操業条件により外部から与えら
れる張力目標値をy* (k)とおくと、
【0013】
【数4】
【0014】と定義される。これは、y* (k)が一定
値のとき
【0015】
【数5】
【0016】となる。(5)式を(3)式に代入し、
(6)式を用いてu(k)について解くと(8)式を得
る。
【0017】
【数6】
【0018】ここで、β=S(Z-1)fで、1サンプリ
ング周期内においては、一定値と考える。実際には、b
0 、βは未知(可調整)パラメータであるので、
【0019】
【数7】
【0020】とおき、実際の入力u(k)は(9)式と
なる。
【0021】
【数8】
【0022】(2)式の離散時間数学モデルには、モデ
ル化誤差が含まれており、従来用いられている適応パラ
メータ調整則では、良好な制御性能は期待できない。そ
こで、ロバスト適応のパラメータ調整則として知られて
いるσ一修正法を用いる。以下にσ一修正法のアルゴリ
ズムを示す。
【0023】
【数9】
【0024】但し、
【0025】
【数10】
【0026】は真値パラメータのノルムを表している。
(10)式のσ一修正法は従来のパラメータ調整則と比
較して、σ(k)を切り換えることにより、厳密なパラ
メータ調整に余裕を持たせる手法である。このパラメー
タ調整は、図1のパラメータ調整部4で行われる。以上
の制御構成を図1で示すと、一点鎖線で囲んだ部分1と
なる。張力制御系に、従来の制御手法であるPI制御器
を用いた場合と、本発明である適応制御手法を用いた場
合の数値シミュレーション結果を、図4、5、6に示
す。図4は、目標値条件を満足するように各PIパラメ
ータを決定した場合の数値シミュレーション結果、図5
は外乱条件を満足するように各PIパラメータを決定し
た場合の数値シミュレーション結果、図6は、本発明で
ある適応制御手法を用いた場合の数値シミュレーション
結果である。シミュレーションの条件は、すべて同じ
で、最初、ライン速度v1 (m/s)で張力目標値f1
(kg)で制御を行う。t1 (s)からt2 (s)の
(t2 −t1 )秒間で、設定ライン速度v2 (m/s)
となるように、直線的に加速する。t3 (s)で、張力
目標値をf1 (kg)からf2 (kg)へ、ステップ状
に変化させている。ライン加速中、つまり、張力系のパ
ラメータが変動している時、図4より目標値条件を満た
すゲイン設定をしたPIコントローラでは、張力の変動
が十分に抑えられていないことがわかる。目標値をステ
ップ状に変化させた時、図5より、外乱条件を満たすゲ
イン設定をしたPIコントローラでは、張力が目標値に
対して大きなオーバーシュートを起してしまい、かつ収
束するまで振動的となっている。これに対し、本発明で
ある適応制御手法を用いると、図6に示すように、ライ
ン加速開始、終了時の張力が過度に変動することなく、
またステップ状目標値変化についても、オーバーシュー
トを生じることなく、速やかに目標値に収束している。
このように、本発明である適応制御手法を用いた張力制
御器を構成することによって、従来のPIコントローラ
では得られなかった高い制御性能を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、制御
対象である張力系にパラメータ変動が生じても、また張
力目標値が変更されても、張力制御器内の制御定数パラ
メータが自動的に適正値に調節されるので張力制御性能
を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御プログラムで示した本発明の実施例
【図2】マルチドライブ制御システムにおける張力制御
【図3】制御プログラムで示した従来の実施例
【図4】目標値条件を満たす張力制御のシミュレーショ
ングラフ
【図5】外乱条件を満たす張力制御のシミュレーション
グラフ
【図6】本発明を用いた張力制御の数値シミュレーショ
ングラフ
【符号の説明】
1 適応極配置系 2 可調整パラメータ 3 可調整パラメータ 4 パラメータ調整部 5 制御対象 6、7 駆動ロール 8、9 ギア 10、11 電動機 12 ドライブ装置 13 速度制御部 14 速度偏差手段 15 張力偏差手段 16 張力制御器 17 速度検出器 18 張力設定値Tref 19 速度指令Vref 20 張力検出器 21 搬送されるウェブ 22 張力検出信号Tfb 23 PI制御器
【数11】

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度制御ループに与えられる速度指令に
    基づいて制御される複数のピンチロールで金属、ウェッ
    ブ等のシート状材料を搬送し、隣接する搬送ロール間の
    搬送物の張力検出信号と張力設定値に基づいて一定張力
    に制御し、その出力で前記隣接する搬送ロールの一方の
    速度指令を補正するようにした張力制御方法において、 前記張力制御の動特性を可調整パラメータが2個の離散
    時間数学モデルで表現し、前記数学モデルを用いて適応
    極配置法に基づいた制御装置を構成し、制御対象の入出
    力及び張力目標値・出力間の偏差によりロバスト適応パ
    ラメータ調整則を用いて前記可調整パラメータを適正値
    に調整し、その制御装置から得られる出力を操作量とし
    て、制御対象へ入力するようにした張力制御方法。
JP35302393A 1993-12-28 1993-12-28 張力制御方法 Expired - Fee Related JP3295920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35302393A JP3295920B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 張力制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35302393A JP3295920B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 張力制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07196216A JPH07196216A (ja) 1995-08-01
JP3295920B2 true JP3295920B2 (ja) 2002-06-24

Family

ID=18428049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35302393A Expired - Fee Related JP3295920B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 張力制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3295920B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5787447B2 (ja) 2012-03-28 2015-09-30 株式会社Screenホールディングス インクジェット印刷装置における印刷媒体の搬送制御方法およびインクジェット印刷装置
CN105873841B (zh) * 2013-12-17 2017-11-24 三菱电机株式会社 辊间输送控制装置
JP6256656B2 (ja) * 2015-03-27 2018-01-10 三菱電機株式会社 ロール間搬送制御装置およびロール間搬送制御方法
CN106959612A (zh) * 2017-04-12 2017-07-18 江苏大学 一种基于模糊控制的带式输送机双机驱动功率平衡方法
CN117775832B (zh) * 2024-02-26 2024-05-07 合肥安迅精密技术有限公司 保证飞达供料过程中料膜保持张紧的方法及系统、存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07196216A (ja) 1995-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5233158A (en) Arc welding current and voltage control method
JPH0774961B2 (ja) オートチユーニングpid調節計
EP0518651B1 (en) Process control system
CN107645267A (zh) 电动机系统
JP3295920B2 (ja) 張力制御方法
JP6953337B2 (ja) 制御系設計支援装置、制御系設計支援方法、及び制御系設計支援プログラム
JPS62112028A (ja) シャシダイナモメータシステムの制御装置
JPH0883103A (ja) 調節器パラメータの自動調整装置
JPH0822306A (ja) 演算制御パラメータ自動調整装置
JP4982905B2 (ja) 制御方法および制御装置
JPH09136698A (ja) 航空機舵面のサーボ制御システム
JP2532967B2 (ja) フアジイ制御ル―ル自動チユ―ニング装置
JPH0535306A (ja) むだ時間補償制御装置
JPH09110251A (ja) ウェブ張力制御方法
JPH07104805A (ja) 半導体製造装置の制御装置の制御方法及びその制御装置
JP3870767B2 (ja) 予測制御方法
JPH06222809A (ja) 適応制御装置
JPH06348305A (ja) Pid調節器のパラメータ調整装置
JP2839679B2 (ja) 制御パラメータのオートチューニング装置
JPH1082719A (ja) エンジントルク制御装置
JP3448210B2 (ja) Pid調整器を含む閉ループ系のプロセス制御装置
JP3137449B2 (ja) 調節装置
JPH0713801B2 (ja) 制御装置
JPH10312201A (ja) Pid調整器を含む閉ループ系のプロセス制御装置
JPH06131006A (ja) サーボ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100412

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees