JP3295182B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents
吸収式冷凍機Info
- Publication number
- JP3295182B2 JP3295182B2 JP15802093A JP15802093A JP3295182B2 JP 3295182 B2 JP3295182 B2 JP 3295182B2 JP 15802093 A JP15802093 A JP 15802093A JP 15802093 A JP15802093 A JP 15802093A JP 3295182 B2 JP3295182 B2 JP 3295182B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- gutter body
- gutter
- heat transfer
- transfer tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、吸収冷凍機の吸収器及
び蒸発器に用いられる冷媒液あるいは吸収液の滴下装置
に関するものである。
び蒸発器に用いられる冷媒液あるいは吸収液の滴下装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】まずこの種の吸収冷凍機の構造を、二重
効用式を例にとって図１により説明すると、１は冷却対
象に被冷却水を循環させる被冷却水配管、２は屋外冷却
塔から冷却水を導入する冷却水配管であり、バーナ３に
より高温再生器４で稀溶液が加熱されて、気液分離器５
で冷媒蒸気すなわち水蒸気と吸収剤としてのリチウム塩
類の中濃度溶液とに分離し、気液分離器５から出た冷媒
蒸気は低温再生器６の加熱管を通って中濃度溶液を加熱
して、濃溶液と冷媒蒸気とに分離させたのち、その冷媒
蒸気と共に凝縮器７に入り、ここで前記冷却水により冷
却されて冷媒液すなわち水に戻り、蒸発器８の伝熱管Ａ
上に散布されて、被冷却水配管１の冷水から気化熱を奪
って蒸発すると共に、吸収器９の伝熱管Ａ上で前記冷却
水により冷却されながら、濃溶液に吸収される。一方気
液分離器５から出た中濃度溶液は、高温熱交換器１０を
通って低温再生器６へ送られ、前記冷媒蒸気による加熱
によって気液分離して濃溶液となり、更に低温熱交換器
１１を通って吸収器９へ送られ、蒸発器８からの冷媒蒸
気を吸収して稀溶液となる。この稀溶液は、上記低温熱
交換器１１及び高温熱交換器１０で加熱されながら、溶
液ポンプ１２によって高温再生器４へ圧送される。
効用式を例にとって図１により説明すると、１は冷却対
象に被冷却水を循環させる被冷却水配管、２は屋外冷却
塔から冷却水を導入する冷却水配管であり、バーナ３に
より高温再生器４で稀溶液が加熱されて、気液分離器５
で冷媒蒸気すなわち水蒸気と吸収剤としてのリチウム塩
類の中濃度溶液とに分離し、気液分離器５から出た冷媒
蒸気は低温再生器６の加熱管を通って中濃度溶液を加熱
して、濃溶液と冷媒蒸気とに分離させたのち、その冷媒
蒸気と共に凝縮器７に入り、ここで前記冷却水により冷
却されて冷媒液すなわち水に戻り、蒸発器８の伝熱管Ａ
上に散布されて、被冷却水配管１の冷水から気化熱を奪
って蒸発すると共に、吸収器９の伝熱管Ａ上で前記冷却
水により冷却されながら、濃溶液に吸収される。一方気
液分離器５から出た中濃度溶液は、高温熱交換器１０を
通って低温再生器６へ送られ、前記冷媒蒸気による加熱
によって気液分離して濃溶液となり、更に低温熱交換器
１１を通って吸収器９へ送られ、蒸発器８からの冷媒蒸
気を吸収して稀溶液となる。この稀溶液は、上記低温熱
交換器１１及び高温熱交換器１０で加熱されながら、溶
液ポンプ１２によって高温再生器４へ圧送される。
【０００３】蒸発器８及び吸収器９の各伝熱管Ａの上方
には、冷媒液あるいは吸収液を滴下させるための滴下装
置１３が設けられている。従来この滴下装置１３は、図
２に示すように、液を一時的に溜める樋体１４の側壁の
上縁に、細棒１５の一端折返し部１５ａを係着し、この
細棒１５の他端１５ｂを樋体１４の外側面に沿って下方
へ垂下させたものであり、樋体１４内の液は毛細管現象
により細棒１５を伝って伝熱管Ａ上に滴下するようにな
っている。
には、冷媒液あるいは吸収液を滴下させるための滴下装
置１３が設けられている。従来この滴下装置１３は、図
２に示すように、液を一時的に溜める樋体１４の側壁の
上縁に、細棒１５の一端折返し部１５ａを係着し、この
細棒１５の他端１５ｂを樋体１４の外側面に沿って下方
へ垂下させたものであり、樋体１４内の液は毛細管現象
により細棒１５を伝って伝熱管Ａ上に滴下するようにな
っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図１〜２の構成におい
て、負荷の変動に対する冷却出力の調整は、溶液ポンプ
１２を制御することによる吸収液の循環流量の制御によ
って行われており、上記滴下装置１３の細棒１６の本数
は、この溶液の最大流量時に合わせて設定されている。
従って溶液の流量を絞ると、樋体１４内においては冷媒
液や吸収液の液面が降下して、細棒１６を伝って上昇す
る１本当りの液量が減少する。このとき全ての細棒６か
ら均一に液が滴下するのが望ましいが、実際には一部の
流れ易い細棒１６に偏って流れることが多く、そのため
に伝熱管Ａの表面のうち液で濡れている面積が減少して
伝熱性能が低下し、ターンダウン時の冷却効率の低下の
原因となっていた。本発明は、上記の問題点を解消し、
流量を絞った時にも性能の低下しない滴下装置を提供す
ることを目的とするものである。
て、負荷の変動に対する冷却出力の調整は、溶液ポンプ
１２を制御することによる吸収液の循環流量の制御によ
って行われており、上記滴下装置１３の細棒１６の本数
は、この溶液の最大流量時に合わせて設定されている。
従って溶液の流量を絞ると、樋体１４内においては冷媒
液や吸収液の液面が降下して、細棒１６を伝って上昇す
る１本当りの液量が減少する。このとき全ての細棒６か
ら均一に液が滴下するのが望ましいが、実際には一部の
流れ易い細棒１６に偏って流れることが多く、そのため
に伝熱管Ａの表面のうち液で濡れている面積が減少して
伝熱性能が低下し、ターンダウン時の冷却効率の低下の
原因となっていた。本発明は、上記の問題点を解消し、
流量を絞った時にも性能の低下しない滴下装置を提供す
ることを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、図１及び図３
〜４に示すように、蒸発器８又は吸収器９の伝熱管Ａの
上方に設けられ、冷媒液又は吸収液を滴下させる滴下装
置１３を、液を一時的に溜める樋体１４と、一端１５ａ
が樋体１４内に開口し、他端が樋体１４より垂下したパ
イプ１５、あるいは上端折返し部１６ａが樋体１４の側
壁の上縁に係着され、下端が樋体１４の外側面に沿って
垂下する細棒１６とで構成した吸収冷凍機において、上
記上端開口部１５ａの高さの異なるパイプ１５あるいは
上記上端折返し部１６ａの長さの異なる細棒１６を複数
種類設け、各種類のパイプ１５あるいは細棒１６をそれ
ぞれ樋体１４の全長に亙って均等に分布せしめたもので
ある。
〜４に示すように、蒸発器８又は吸収器９の伝熱管Ａの
上方に設けられ、冷媒液又は吸収液を滴下させる滴下装
置１３を、液を一時的に溜める樋体１４と、一端１５ａ
が樋体１４内に開口し、他端が樋体１４より垂下したパ
イプ１５、あるいは上端折返し部１６ａが樋体１４の側
壁の上縁に係着され、下端が樋体１４の外側面に沿って
垂下する細棒１６とで構成した吸収冷凍機において、上
記上端開口部１５ａの高さの異なるパイプ１５あるいは
上記上端折返し部１６ａの長さの異なる細棒１６を複数
種類設け、各種類のパイプ１５あるいは細棒１６をそれ
ぞれ樋体１４の全長に亙って均等に分布せしめたもので
ある。
【０００６】
【作用】図３〜４において、溶液の流量が減少し樋体１
４内の水位が低下した場合、上端開口部１５ａあるいは
折返し部６ａの下端が液面より上方にあるパイプ１５又
は細棒１６には液が流れなくなるので、残りのパイプ１
５又は細棒１６に液が集中して流れることになり、流量
が変化しても１本当りの流量は余り変化しない。その結
果流量が変動しても液は樋体１４の全長に亙って均一に
流れ、伝熱管Ａの全面を均一に濡らすことにより、ター
ンダウン時の効率の低下を防止することができる。
４内の水位が低下した場合、上端開口部１５ａあるいは
折返し部６ａの下端が液面より上方にあるパイプ１５又
は細棒１６には液が流れなくなるので、残りのパイプ１
５又は細棒１６に液が集中して流れることになり、流量
が変化しても１本当りの流量は余り変化しない。その結
果流量が変動しても液は樋体１４の全長に亙って均一に
流れ、伝熱管Ａの全面を均一に濡らすことにより、ター
ンダウン時の効率の低下を防止することができる。
【０００７】
【実施例】図３は本発明の一実施例を示したもので、滴
下装置１３は、冷媒液又は吸収液を一時的に溜める樋体
１４と、一端１５ａが樋体１４内に開口し、他端が底部
より垂下したパイプ１５とで構成されており、上端開口
部１５ａの高さの異なる３種類Ａ，Ｂ，Ｃのパイプ１５
が順次配列されて、それぞれ樋体１４の全長に亙って均
等に分布されている。また図４の実施例は、上記パイプ
１５の代わりに、上端折返し部１６ａが樋体１４の側壁
の上縁に係着され、下端１６ｂが樋体１４の外側面に沿
って垂下する細棒１６を用いたもので、上端折返し部１
６ａの長さの異なる細棒１６を３種類設けて、順次Ａ，
Ｂ，Ｃ，Ａ，Ｂ，Ｃ，・・・と配列することにより、各
種類の細棒１６をそれぞれ樋体１４の全長に亙って均等
に分布させたものである。
下装置１３は、冷媒液又は吸収液を一時的に溜める樋体
１４と、一端１５ａが樋体１４内に開口し、他端が底部
より垂下したパイプ１５とで構成されており、上端開口
部１５ａの高さの異なる３種類Ａ，Ｂ，Ｃのパイプ１５
が順次配列されて、それぞれ樋体１４の全長に亙って均
等に分布されている。また図４の実施例は、上記パイプ
１５の代わりに、上端折返し部１６ａが樋体１４の側壁
の上縁に係着され、下端１６ｂが樋体１４の外側面に沿
って垂下する細棒１６を用いたもので、上端折返し部１
６ａの長さの異なる細棒１６を３種類設けて、順次Ａ，
Ｂ，Ｃ，Ａ，Ｂ，Ｃ，・・・と配列することにより、各
種類の細棒１６をそれぞれ樋体１４の全長に亙って均等
に分布させたものである。
【０００８】
【発明の効果】本発明によれば上述のように、滴下装置
のパイプ１５の上端開口部１５ａの高さ、あるいは細棒
１６の上端折返し部１６ａの長さを順次変化させて配列
し、樋体１４の全長に亙って各長さが均一に分布するよ
うにしたので、樋体１４内の水位が変化すると、液が流
れるパイプ１５又は細棒１６の数は減少するが、まだ流
れているパイプ１５又は細棒１６については、水位が変
化しても流量は余り変化せず、このようなパイプ１５又
は細棒１６が樋体１４の全長に亙って均一に分布してい
るので、伝熱管Ａの全長に亙って液の滴下量は偏らず、
従って伝熱管Ａの全表面積が有効に伝熱に寄与し、ター
ンダウン時の伝熱効率の低下を防止し得るのである。
のパイプ１５の上端開口部１５ａの高さ、あるいは細棒
１６の上端折返し部１６ａの長さを順次変化させて配列
し、樋体１４の全長に亙って各長さが均一に分布するよ
うにしたので、樋体１４内の水位が変化すると、液が流
れるパイプ１５又は細棒１６の数は減少するが、まだ流
れているパイプ１５又は細棒１６については、水位が変
化しても流量は余り変化せず、このようなパイプ１５又
は細棒１６が樋体１４の全長に亙って均一に分布してい
るので、伝熱管Ａの全長に亙って液の滴下量は偏らず、
従って伝熱管Ａの全表面積が有効に伝熱に寄与し、ター
ンダウン時の伝熱効率の低下を防止し得るのである。
【図１】本発明及び従来例に共通の吸収冷凍機の縦断面
図。
図。
【図２】従来例の要部斜視図。
【図３】本発明の一実施例の要部斜視図。
【図４】本発明の他の実施例の要部斜視図。
１ 被冷却水配管 ２ 冷却水配管 ３ バーナ ４ 高温再生器 ５ 気液分離器 ６ 低温再生器 ７ 凝縮器 ８ 蒸発器 ９ 吸収器 １０ 高温熱交換器 １１ 低温熱交換器 １２ 溶液ポンプ １３ 滴下装置 １４ 樋体 １５ パイプ １５ａ 上端開口部 １５ｂ 下端部 １６ 細棒 １６ａ 上端折返し部 １６ｂ 下端部 Ａ 伝熱管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河本 薫 大阪市中央区平野町四丁目１番２号 大 阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−176967（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−113240（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−68970（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−6674（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F25B 39/02 F25B 37/00
Claims (2)
- 【請求項１】 蒸発器又は吸収器の伝熱管の上方に設け
られ、冷媒液又は吸収液を滴下させる滴下装置を、液を
一時的に溜める樋体と、一端が樋体内に開口し他端が樋
体より垂下したパイプとで構成した吸収冷凍機におい
て、上記パイプとして上端開口部の高さの異なるものを
複数種類設け、各種類のパイプをそれぞれ樋体の全長に
亙って均等に分布せしめたことを特徴とする吸収式冷凍
機。 - 【請求項２】 蒸発器又は吸収器の伝熱管の上方に設け
られ、冷媒液又は吸収液を滴下させる滴下装置を、液を
一時的に溜める樋体と、上端折返し部が樋体の側壁の上
縁に係着され、下端が樋体の外側面に沿って垂下した細
棒とで構成した吸収冷凍機において、上記細棒として上
端折返し部の長さの異なるものを複数種類設け、各種類
の細棒をそれぞれ樋体の全長に亙って均等に分布せしめ
たことを特徴とする吸収式冷凍機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15802093A JP3295182B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 吸収式冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15802093A JP3295182B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 吸収式冷凍機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06347135A JPH06347135A (ja) | 1994-12-20 |
| JP3295182B2 true JP3295182B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=15662522
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15802093A Expired - Fee Related JP3295182B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 吸収式冷凍機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3295182B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08261685A (ja) * | 1995-03-28 | 1996-10-11 | Ebara Corp | 熱交換器における伝熱管への液散布装置 |
| JPH08261684A (ja) * | 1995-03-28 | 1996-10-11 | Ebara Corp | 熱交換器における伝熱管への液散布装置 |
| AU728307B2 (en) * | 1996-10-30 | 2001-01-04 | Rinnai Kabushiki Kaisha | Liquid refrigerant dropping apparatus for absorption type refrigerators |
| JP5124342B2 (ja) * | 2008-05-20 | 2013-01-23 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | クリーニングブレード及びこれを備えた画像形成装置 |
| JP2011202928A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Aisin Seiki Co Ltd | 熱交換装置 |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP15802093A patent/JP3295182B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06347135A (ja) | 1994-12-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH09152290A (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JP3295182B2 (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JP3916114B2 (ja) | 吸収式冷凍機及びそれに使用する伝熱管 | |
| JP2810558B2 (ja) | 再生器 | |
| US2223752A (en) | Refrigeration | |
| JPS6135902Y2 (ja) | ||
| US5806325A (en) | Absorption type refrigerator | |
| JP2881593B2 (ja) | 吸収式ヒートポンプ | |
| JPH09152289A (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JP3138010B2 (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JP3813348B2 (ja) | 吸収式冷凍機 | |
| JP2009236477A (ja) | 吸収式冷温水機 | |
| JP2563416Y2 (ja) | 吸収冷温水機の蒸発器 | |
| JPS58208559A (ja) | 空冷式吸収冷凍機 | |
| JP2872083B2 (ja) | 吸収式冷凍機用再生器 | |
| JP2962866B2 (ja) | 吸収器 | |
| CA1036377A (en) | Evaporative precooler for an absorption refrigerating apparatus | |
| WO2022138018A1 (ja) | 吸収式冷凍機用吸収器、吸収式冷凍機用熱交換ユニット、及び吸収式冷凍機 | |
| JP3836930B2 (ja) | 蒸発器 | |
| US3266267A (en) | Absorption refrigeration | |
| JP3236721B2 (ja) | 吸収冷凍機用再生器 | |
| KR0143852B1 (ko) | 흡수식냉난방기용 증발기 | |
| JP2911104B2 (ja) | 吸収式冷凍機用再生器 | |
| JP3027646B2 (ja) | 吸収冷温水機 | |
| JPS6018906B2 (ja) | 吸収冷凍機 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |