JP3295142B2 - 水圧転写装置 - Google Patents
水圧転写装置Info
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- JP3295142B2 JP3295142B2 JP26367492A JP26367492A JP3295142B2 JP 3295142 B2 JP3295142 B2 JP 3295142B2 JP 26367492 A JP26367492 A JP 26367492A JP 26367492 A JP26367492 A JP 26367492A JP 3295142 B2 JP3295142 B2 JP 3295142B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲面または不規則形状
面を有するワークに印刷物を転写するための水圧転写装
置に関する。
面を有するワークに印刷物を転写するための水圧転写装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】液、例えば水の液槽内の液面上に、その
液に対して水溶性の薄膜の面上に印刷すべき印刷パター
ンを設けてなる水溶性フィルムを浮かすように供給する
水圧転写装置は公知である(特開昭51−21914号
公報参照)。
液に対して水溶性の薄膜の面上に印刷すべき印刷パター
ンを設けてなる水溶性フィルムを浮かすように供給する
水圧転写装置は公知である(特開昭51−21914号
公報参照)。
【0003】この水圧転写印刷装置では、水溶性フィル
ムは、液面に接すると転写に必要な程度液に部分的に溶
解する。そして印刷すべき印刷パターンが部分的に溶解
したフィルムと共に液面上に浮かぶ。このため、液面上
の印刷パターンに向って印刷すべきワークの被印刷面を
押下げ液中へ浸漬すると、液圧によって印刷パターンが
被印刷面に付着する。したがって、そのままワークを液
中から引上げ、フィルムを液によって洗い流すと印刷パ
ターンの水圧転写印刷が完了する。
ムは、液面に接すると転写に必要な程度液に部分的に溶
解する。そして印刷すべき印刷パターンが部分的に溶解
したフィルムと共に液面上に浮かぶ。このため、液面上
の印刷パターンに向って印刷すべきワークの被印刷面を
押下げ液中へ浸漬すると、液圧によって印刷パターンが
被印刷面に付着する。したがって、そのままワークを液
中から引上げ、フィルムを液によって洗い流すと印刷パ
ターンの水圧転写印刷が完了する。
【0004】この方式の水圧転写方法は、ワークの被印
刷面が曲面、不規則形状面等の非平面であっても任意の
印刷パターンを印刷できる点で有利であり、プラスチッ
ク製掛時計ケース、テレビ、ラジオのキャビネットなど
の表面への印刷に適している。
刷面が曲面、不規則形状面等の非平面であっても任意の
印刷パターンを印刷できる点で有利であり、プラスチッ
ク製掛時計ケース、テレビ、ラジオのキャビネットなど
の表面への印刷に適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液槽中に印
刷パターンを有する水溶性フィルムを供給する際、水溶
性フィルムは膨潤し幅が拡大していく。そして水溶性フ
ィルムの幅の拡大に伴なって、印刷パターンも幅方向に
拡大して延伸倍率が等方性にならずパターン形状が歪む
ことがある。また印刷パターンをグラビア印刷等網点
(又はセル)の集合体で形成する方式により水溶性フィ
ルムに設ける場合は、印刷パターンの拡大に伴なって網
点又はセルの間隔が拡大して印刷パターンの色濃度が淡
く変色し、印刷パターン自体がぼけてしまうことが考え
られる。
刷パターンを有する水溶性フィルムを供給する際、水溶
性フィルムは膨潤し幅が拡大していく。そして水溶性フ
ィルムの幅の拡大に伴なって、印刷パターンも幅方向に
拡大して延伸倍率が等方性にならずパターン形状が歪む
ことがある。また印刷パターンをグラビア印刷等網点
(又はセル)の集合体で形成する方式により水溶性フィ
ルムに設ける場合は、印刷パターンの拡大に伴なって網
点又はセルの間隔が拡大して印刷パターンの色濃度が淡
く変色し、印刷パターン自体がぼけてしまうことが考え
られる。
【0006】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、印刷パターンを有する水溶性フィルムを用
いてワークに対して明瞭でかつ歪みのない印刷パターン
を形成することができる水圧転写装置を提供することを
目的とする。
ものであり、印刷パターンを有する水溶性フィルムを用
いてワークに対して明瞭でかつ歪みのない印刷パターン
を形成することができる水圧転写装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷パターン
を有する水溶性又は水膨潤性フィルムが水面上を浮動す
る細長状水槽と、この水槽の上方に設けられ、前記水溶
性フィルムに対してワークを押下げ水中に浸漬させるワ
ーク搬送用の搬送チェンと、前記水槽内の長手方向に前
記水溶性フィルムの両側縁を規制するよう設けられた一
対のガイドチェン又はエンドレスベルトとを備え、各ガ
イドチェン又はエンドレスベルトは前記水槽内の長手方
向に設けられた一対の移動フレームによって保持され、
その上方部が水面上に突出し、且つその下方部は水中に
位置し、この一対の移動フレームは、幅方向に延びるね
じ棒の雄ねじと係合する雌ねじを有し、ねじ棒の雄ねじ
は中央部を境として一側と他側に互いに逆方向に形成さ
れ、ねじ棒の回転によって、ねじ棒に係合された一対の
移動フレームが互いに水槽の幅方向に向って接近しある
いは引離され、このことにより前記一対のガイドチェン
又はエンドレスベルトの幅方向間隔を可変することを特
徴とする水圧転写装置である。
を有する水溶性又は水膨潤性フィルムが水面上を浮動す
る細長状水槽と、この水槽の上方に設けられ、前記水溶
性フィルムに対してワークを押下げ水中に浸漬させるワ
ーク搬送用の搬送チェンと、前記水槽内の長手方向に前
記水溶性フィルムの両側縁を規制するよう設けられた一
対のガイドチェン又はエンドレスベルトとを備え、各ガ
イドチェン又はエンドレスベルトは前記水槽内の長手方
向に設けられた一対の移動フレームによって保持され、
その上方部が水面上に突出し、且つその下方部は水中に
位置し、この一対の移動フレームは、幅方向に延びるね
じ棒の雄ねじと係合する雌ねじを有し、ねじ棒の雄ねじ
は中央部を境として一側と他側に互いに逆方向に形成さ
れ、ねじ棒の回転によって、ねじ棒に係合された一対の
移動フレームが互いに水槽の幅方向に向って接近しある
いは引離され、このことにより前記一対のガイドチェン
又はエンドレスベルトの幅方向間隔を可変することを特
徴とする水圧転写装置である。
【0008】
【作用】一対の移動フレームを水槽の幅方向に移動さ
せ、水溶性フィルムの側縁を規制する一対のガイドチェ
ンの幅方向の間隔を調整することにより、水溶性フィル
ムの膨潤時の幅を最適値に維持することができる。
せ、水溶性フィルムの側縁を規制する一対のガイドチェ
ンの幅方向の間隔を調整することにより、水溶性フィル
ムの膨潤時の幅を最適値に維持することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0010】図1乃至図6は本発明による水圧転写装置
の一実施例を示す図である。まず図4により水圧転写装
置の概略について説明する。
の一実施例を示す図である。まず図4により水圧転写装
置の概略について説明する。
【0011】図4に示すように、水圧転写装置20は、
水2を貯えた水槽1と、水槽1上に設けられた搬送チェ
ン10とを有している。搬送チェン10はローラ15,
16,17間に張り渡され、この搬送チェン10にはワ
ーク8を保持する転写用パレット9が取付けられてい
る。
水2を貯えた水槽1と、水槽1上に設けられた搬送チェ
ン10とを有している。搬送チェン10はローラ15,
16,17間に張り渡され、この搬送チェン10にはワ
ーク8を保持する転写用パレット9が取付けられてい
る。
【0012】水槽1の一側にはスライド板13が取付け
られている。そして、供給ローラ7に巻付けられた水溶
性フィルム3が、送りローラ(圧胴を兼ねる)4および
湿しローラ5の間を通ってスライド板13から水槽1内
に送られるようになっている。湿しローラ5は活性化液
槽6内に収納され、活性化液6aを水溶性フィルム3の
印刷パターン3a側表面に塗布するようになっている。
活性化液としては、印刷パターン3aの溶剤、或いは溶
剤と印刷パターン3aの樹脂分と同一又は親和性のある
樹脂との混合液或いは、溶剤と樹脂に炭酸カルシウム粉
等の体質顔料を添加した混合液等公知の物を用いる。ま
た水槽1内には、水流ノズル11が配設され、水槽1内
に図6の左方へ向う水流を形成するようになっている。
られている。そして、供給ローラ7に巻付けられた水溶
性フィルム3が、送りローラ(圧胴を兼ねる)4および
湿しローラ5の間を通ってスライド板13から水槽1内
に送られるようになっている。湿しローラ5は活性化液
槽6内に収納され、活性化液6aを水溶性フィルム3の
印刷パターン3a側表面に塗布するようになっている。
活性化液としては、印刷パターン3aの溶剤、或いは溶
剤と印刷パターン3aの樹脂分と同一又は親和性のある
樹脂との混合液或いは、溶剤と樹脂に炭酸カルシウム粉
等の体質顔料を添加した混合液等公知の物を用いる。ま
た水槽1内には、水流ノズル11が配設され、水槽1内
に図6の左方へ向う水流を形成するようになっている。
【0013】次に図1乃至図3により、水槽1内部の構
造について詳述する。水槽1は細長い形状をなし、水槽
1内に長手方向に延びる一対の無限軌道型のガイドチェ
ン22a,22bが設けられている。この一対のガイド
チェン22a,22bは各々一対の移動フレーム23
a,23bによって保持され、水槽1内に供給される水
溶性フィルム3の側縁を規制するようになっている。一
対のガイドチェン22a,22bは同一構造となってお
り、ここでは一方のガイドチェン22aについて詳述す
る。図3に示すようにガイドチェン22aは水面2aか
ら上方へわずかに突出する上方部31と、水中に位置す
る下方部32とからなっている。そして水面2aから上
方へ突出する上方部31の側面31aによって水溶性フ
ィルム3の側縁を規制するようになっている。
造について詳述する。水槽1は細長い形状をなし、水槽
1内に長手方向に延びる一対の無限軌道型のガイドチェ
ン22a,22bが設けられている。この一対のガイド
チェン22a,22bは各々一対の移動フレーム23
a,23bによって保持され、水槽1内に供給される水
溶性フィルム3の側縁を規制するようになっている。一
対のガイドチェン22a,22bは同一構造となってお
り、ここでは一方のガイドチェン22aについて詳述す
る。図3に示すようにガイドチェン22aは水面2aか
ら上方へわずかに突出する上方部31と、水中に位置す
る下方部32とからなっている。そして水面2aから上
方へ突出する上方部31の側面31aによって水溶性フ
ィルム3の側縁を規制するようになっている。
【0014】また図1乃至図3に示すように、ガイドチ
ェン22aは、軸28aを有するギア28と軸29aを
有するギア29を介して移動フレーム23aに取付けら
れており、このうちギア29は駆動部(図示せず)によ
り駆動される駆動ギアとなっている。これらギア28,
29は、ガイドチェーンの長さ等に応じ適当な個数を設
ける。
ェン22aは、軸28aを有するギア28と軸29aを
有するギア29を介して移動フレーム23aに取付けら
れており、このうちギア29は駆動部(図示せず)によ
り駆動される駆動ギアとなっている。これらギア28,
29は、ガイドチェーンの長さ等に応じ適当な個数を設
ける。
【0015】また、一対の移動フレーム23a,23b
は、一対のガイドチェン22a,22bと同様、水槽1
の長手方向に延び、水槽1の幅方向に延びるねじ棒25
の雄ねじ25aと係合している。なお、移動フレーム2
3a,23bには、雄ねじ25aと係合すべき雌ねじが
切ってある。ねじ棒25の両端は、水槽1内に配設され
た一対の固定フレーム21a,21bに、軸受35,3
5を介して回転自在に保持されており、このねじ棒25
は水槽1の長手方向上流側と下流側に1つずつ、合計少
なくとも2本設けられている。
は、一対のガイドチェン22a,22bと同様、水槽1
の長手方向に延び、水槽1の幅方向に延びるねじ棒25
の雄ねじ25aと係合している。なお、移動フレーム2
3a,23bには、雄ねじ25aと係合すべき雌ねじが
切ってある。ねじ棒25の両端は、水槽1内に配設され
た一対の固定フレーム21a,21bに、軸受35,3
5を介して回転自在に保持されており、このねじ棒25
は水槽1の長手方向上流側と下流側に1つずつ、合計少
なくとも2本設けられている。
【0016】また、ねじ棒25の略中央部にはハンドル
26が固着され、ねじ棒25の外周に設けられた雄ねじ
25aはハンドル26を境として逆方向に形成されてい
る。このため、ハンドル26を回転させることにより、
ねじ棒25の雄ねじ25aと係合する一対の移動フレー
ム23a,23bを互いに接近させ、または引離すこと
ができる。これにより一対のガイドチェン22a,22
bの幅方向の間隔を変化させることができる。又発明に
於いては、ハンドル26により、ねじ棒を回転させる他
に、水槽外部のモータ等動力を歯車等で伝達してねじ棒
25を回転させることもできる。
26が固着され、ねじ棒25の外周に設けられた雄ねじ
25aはハンドル26を境として逆方向に形成されてい
る。このため、ハンドル26を回転させることにより、
ねじ棒25の雄ねじ25aと係合する一対の移動フレー
ム23a,23bを互いに接近させ、または引離すこと
ができる。これにより一対のガイドチェン22a,22
bの幅方向の間隔を変化させることができる。又発明に
於いては、ハンドル26により、ねじ棒を回転させる他
に、水槽外部のモータ等動力を歯車等で伝達してねじ棒
25を回転させることもできる。
【0017】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。図4において供給ローラ7には、
予め表面に印刷パターン3aが形成された水溶性又は水
膨潤性フィルム3が巻付けられている。供給ローラ7か
ら繰出された水溶性フィルム3は、送りローラ4と湿し
ローラ5との間を通りスライド板13から水槽1内に送
られる。この間、水溶性フィルム3の印刷パターン3a
側表面に湿しローラ5から活性化液6aが塗布され、印
刷パターン3aが活性化(印刷パターンを一部溶解、膨
潤により、粘着性、可撓性を賦与せしめることを云う)
する。
用について説明する。図4において供給ローラ7には、
予め表面に印刷パターン3aが形成された水溶性又は水
膨潤性フィルム3が巻付けられている。供給ローラ7か
ら繰出された水溶性フィルム3は、送りローラ4と湿し
ローラ5との間を通りスライド板13から水槽1内に送
られる。この間、水溶性フィルム3の印刷パターン3a
側表面に湿しローラ5から活性化液6aが塗布され、印
刷パターン3aが活性化(印刷パターンを一部溶解、膨
潤により、粘着性、可撓性を賦与せしめることを云う)
する。
【0018】水槽1内に達した水溶性フィルム3は、印
刷パターン3aを上方に向けて水2上を左方へ浮動す
る。この間、水槽1の上方に設けられた搬送チェン10
が、パレット9に載置されたワーク8を図4の矢印L方
向に搬送する。ローラ16からローラ17側へ搬送され
る間、ワーク8は水溶性フィルム3を下方へ押圧しなが
ら徐々に所定の入射角を以って水槽1の水2内に浸漬
し、その後ワーク8はローラ15に向うに従って水2か
ら引上げられる。ワーク8が浸漬する際、ワーク8表面
には印刷パターン3aを有する水溶性フィルム3が付着
し、ワーク8が水2から引上げられると、ワーク8の表
面に水溶性フィルム3がそのまま付着する。
刷パターン3aを上方に向けて水2上を左方へ浮動す
る。この間、水槽1の上方に設けられた搬送チェン10
が、パレット9に載置されたワーク8を図4の矢印L方
向に搬送する。ローラ16からローラ17側へ搬送され
る間、ワーク8は水溶性フィルム3を下方へ押圧しなが
ら徐々に所定の入射角を以って水槽1の水2内に浸漬
し、その後ワーク8はローラ15に向うに従って水2か
ら引上げられる。ワーク8が浸漬する際、ワーク8表面
には印刷パターン3aを有する水溶性フィルム3が付着
し、ワーク8が水2から引上げられると、ワーク8の表
面に水溶性フィルム3がそのまま付着する。
【0019】このようにして、ワーク8の表面に印刷パ
ターン3aが転写される。水槽1上の残りの水溶性フィ
ルム3は、その後水槽1の下流側で水2により溶解す
る。尚、ゴミ付着による転写不良の防止を完全ならしめ
る為に、ワーク8をパレット9に装着する直前に、ワー
ク8表面をエア吹付け等でゴミ取り脱脂工程以後付着し
たゴミを除去したり、イオン風吹付け等の方法により除
電したりしても良い。又これも公知の方法(特公平2−
32160号等)であるが、水溶性フィルム3を印刷パ
ターン3aを上にして水面上に浮かべた後、活性化液を
塗布しても良い。
ターン3aが転写される。水槽1上の残りの水溶性フィ
ルム3は、その後水槽1の下流側で水2により溶解す
る。尚、ゴミ付着による転写不良の防止を完全ならしめ
る為に、ワーク8をパレット9に装着する直前に、ワー
ク8表面をエア吹付け等でゴミ取り脱脂工程以後付着し
たゴミを除去したり、イオン風吹付け等の方法により除
電したりしても良い。又これも公知の方法(特公平2−
32160号等)であるが、水溶性フィルム3を印刷パ
ターン3aを上にして水面上に浮かべた後、活性化液を
塗布しても良い。
【0020】この間、図1乃至図3に示すように、駆動
ギア29を駆動させ、一対のガイドチェンの上方部31
を水槽1で水流と同一方向および略同一速度で移動させ
る。この場合、上方部31の側面31aが水溶性フィル
ム3の側縁を規制するので、水溶性フィルム3が幅方向
に不必要に拡大することはない。これによって、印刷パ
ターン3aの形状の歪みおよび色彩のぼけを防止するこ
とができる。また、上方部31を水流の流速と略同一速
度で移動させることにより、水溶性フィルム側部のせん
断力の発生を押えることができ、水溶性フィルム3の破
断およびしわの発生を防止することができる。
ギア29を駆動させ、一対のガイドチェンの上方部31
を水槽1で水流と同一方向および略同一速度で移動させ
る。この場合、上方部31の側面31aが水溶性フィル
ム3の側縁を規制するので、水溶性フィルム3が幅方向
に不必要に拡大することはない。これによって、印刷パ
ターン3aの形状の歪みおよび色彩のぼけを防止するこ
とができる。また、上方部31を水流の流速と略同一速
度で移動させることにより、水溶性フィルム側部のせん
断力の発生を押えることができ、水溶性フィルム3の破
断およびしわの発生を防止することができる。
【0021】例えば水溶性フィルム3として、ポリビニ
ルアルコール基材フィルムを用いた場合は、延展倍率を
1.2〜1.4倍に抑えることによって、印刷パターン
3aの歪みおよび色彩のぼけがなく、水溶性フィルム3
の側部にしわが生じない良好な水圧転写を行なうことが
できる。ここで延展倍率とは、水溶性フィルムの膨潤時
の幅/水溶性フィルムの乾燥時の幅をいう。
ルアルコール基材フィルムを用いた場合は、延展倍率を
1.2〜1.4倍に抑えることによって、印刷パターン
3aの歪みおよび色彩のぼけがなく、水溶性フィルム3
の側部にしわが生じない良好な水圧転写を行なうことが
できる。ここで延展倍率とは、水溶性フィルムの膨潤時
の幅/水溶性フィルムの乾燥時の幅をいう。
【0022】次に本発明を、ガイドチェンを設けない場
合と比較して説明する。図5(a)、(b)に示すよう
に本発明の場合、水溶性フィルム3の膨潤時の幅Wは、
一対のガイドチェン22a,22bによって確実に規制
される。ここで図5(a)は水槽の側面図であり、図5
(b)は平面図である。これに対してガイドチェンを設
けない場合は(図6)、水溶性フィルム3の膨潤時の幅
Wは水槽1の幅一杯まで拡大してしまう。ここで図6
(a)は水槽1の斜視図であり、図6(b)は水槽1の
平面図である。
合と比較して説明する。図5(a)、(b)に示すよう
に本発明の場合、水溶性フィルム3の膨潤時の幅Wは、
一対のガイドチェン22a,22bによって確実に規制
される。ここで図5(a)は水槽の側面図であり、図5
(b)は平面図である。これに対してガイドチェンを設
けない場合は(図6)、水溶性フィルム3の膨潤時の幅
Wは水槽1の幅一杯まで拡大してしまう。ここで図6
(a)は水槽1の斜視図であり、図6(b)は水槽1の
平面図である。
【0023】次に異なる幅の又は水溶性、水膨潤性の異
なる水溶性フィルムを用いる場合は、水槽1内の水2を
排水し、ハンドル26を回転させて一対のガイドチェン
22a,22b間の間隔を調整する。そして延展倍率を
最適な値に定め、上述の水圧転写印刷を再開する。尚本
発明に於いて、一対のガイドチェンの代りに、一対のエ
ンドレスベルトを用いることも出来る。ガイドチェン、
エンドレスベルトいずれかの場合も、材質は水や活性化
液に変質しない、ステンレス鋼やチタン、弗素樹脂、シ
リコン樹脂、ポリプロピレン等の樹脂(このましくは、
FRPとする)を用いる。
なる水溶性フィルムを用いる場合は、水槽1内の水2を
排水し、ハンドル26を回転させて一対のガイドチェン
22a,22b間の間隔を調整する。そして延展倍率を
最適な値に定め、上述の水圧転写印刷を再開する。尚本
発明に於いて、一対のガイドチェンの代りに、一対のエ
ンドレスベルトを用いることも出来る。ガイドチェン、
エンドレスベルトいずれかの場合も、材質は水や活性化
液に変質しない、ステンレス鋼やチタン、弗素樹脂、シ
リコン樹脂、ポリプロピレン等の樹脂(このましくは、
FRPとする)を用いる。
【0024】以上説明したように、本実施例によれば、
ハンドル26を回転させて一対のガイドチェン22a,
22b間の間隔を調整し、延展倍率を所定の値に定める
ことにより、形状の歪みがなくかつ色彩のぼけを生じさ
せることなく、ワーク8に対して良好な印刷パターン3
aを水圧転写することができる。
ハンドル26を回転させて一対のガイドチェン22a,
22b間の間隔を調整し、延展倍率を所定の値に定める
ことにより、形状の歪みがなくかつ色彩のぼけを生じさ
せることなく、ワーク8に対して良好な印刷パターン3
aを水圧転写することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水溶性フィルムの水槽内における膨潤時の幅を最適値に
維持することができる。このため、形状の歪みや色彩の
ぼけのない良好な印刷パターンを、ワークに対して精度
良く水圧転写することができる。
水溶性フィルムの水槽内における膨潤時の幅を最適値に
維持することができる。このため、形状の歪みや色彩の
ぼけのない良好な印刷パターンを、ワークに対して精度
良く水圧転写することができる。
【図1】本発明による水圧転写装置の一実施例を示す水
槽の斜視図。
槽の斜視図。
【図2】図1に示すねじ棒を示す拡大図。
【図3】図1のIII 線方向断面図。
【図4】水圧転写装置の概略図。
【図5】本発明によるガイドチェンを有する水圧転写装
置の作用を示す図。
置の作用を示す図。
【図6】ガイドチェンのない水圧転写装置の作用を示す
図。
図。
1 水槽 2 水 3 水溶性フィルム 3a 印刷パターン 8 ワーク 10 搬送チェン 22a,22b 一対のガイドチェン 23a,23b 一対の移動フレーム 25 ねじ棒 26 ハンドル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 16/00 B65C 1/02
Claims (1)
- 【請求項1】印刷パターンを有する水溶性又は水膨潤性
フィルムが水面上を浮動する細長状水槽と、この水槽の
上方に設けられ、前記水溶性フィルムに対してワークを
押下げ水中に浸漬させるワーク搬送用の搬送チェンと、
前記水槽内の長手方向に前記水溶性フィルムの両側縁を
規制するよう設けられた一対のガイドチェン又はエンド
レスベルトとを備え、各ガイドチェン又はエンドレスベ
ルトは前記水槽内の長手方向に設けられた一対の移動フ
レームによって保持され、その上方部が水面上に突出
し、且つその下方部は水中に位置し、この一対の移動フ
レームは、幅方向に延びるねじ棒の雄ねじと係合する雌
ねじを有し、ねじ棒の雄ねじは中央部を境として一側と
他側に互いに逆方向に形成され、 ねじ棒の回転によって、ねじ棒に係合された一対の移動
フレームが互いに水槽の幅方向に向って接近しあるいは
引離され、このことにより前記一対のガイドチェン又は
エンドレスベルトの幅方向間隔を可変することを特徴と
する水圧転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26367492A JP3295142B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 水圧転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26367492A JP3295142B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 水圧転写装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06115049A JPH06115049A (ja) | 1994-04-26 |
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