JP3294838B2 - ホログラム転写箔の作成方法 - Google Patents
ホログラム転写箔の作成方法Info
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Description
ログラム転写箔を得ることのできるホログラム転写箔の
作成方法に関するものである。
等を目的として、そのままキャッシュカード等に貼着し
て使用される。
象物に熱転写する方法として、特開平11−19859
2号公報が開示されている。この方法は、抜取リボンの
接着層を所定の印刷パターンで熱活性させ、これを転写
箔の不透明層に押し付け、所望の印刷パターンに抜き取
った後、残された不透明層を対象物に熱転写するもので
ある。
層の透明度を変更できれば、種々の用途に使用可能であ
ると考えられる。例えば、印刷物・サイン等の上に貼着
することにより、画像の判別を可能としつつ、偽造防止
を図ることができる。また、疑似餌に貼着して部分的な
光沢を得ることにより、本物の如く構成することができ
る。
転写箔を得るための実用的な手段はなかった。
応用することにより、ホログラム転写箔の透明度を変更
可能な手段を創作するに至った。
きるように、ホログラムの透明度を変更可能なホログラ
ム転写箔の作成方法を提供することを課題とする。
決するための手段として、サーマルヘッドにより熱活性
接着層を有する抜取リボンを所定パターンで加熱し、該
抜取リボンをホログラム転写箔のホログラム層に接触さ
せることにより、該ホログラム層を抜き取るホログラム
転写箔の作成方法であって、前記サーマルヘッドによる
加熱パターンとして、予め記憶した加熱部の占有面積が
異なる複数の均一パターンのうち、いずれか1つを呼び
出し、呼び出した均一パターンに基づいて、前記サーマ
ルヘッドにより抜取リボンを加熱させることにより、ホ
ログラム転写箔の透明度を変更可能とするものである。
せた均一パターンのうち、所望のパターンを選択するこ
とにより、ホログラム転写箔のホログラム層の抜き取り
面積を変更し、ホログラム転写箔の透明度を調整するこ
とができる。
均一パターンは、非加熱部の占有面積が30〜80%、
好ましくは、40〜60%である網点状、線状又は網状
となるように構成すればよい。
付図面に従って説明する。図1は、本実施形態に係るホ
ログラム転写箔用パターン形成装置の概略図である。こ
のホログラム転写箔用パターン形成装置は、抜取リボン
供給部1、ホログラム転写箔供給部2、抜取部3、及び
制御装置4を備える。
した抜取リボン5を順次巻き戻して供給する構成であ
る。ローラ1aから巻き戻された抜取リボン5は、ロー
ラ1bを介して抜取部3に供給され、ローラ1cを介し
てローラ1dに巻き取られる。抜取リボン5は、図3に
示すように、厚さ3〜20μmのポリエステルフィルム
等の基材5aの一方の面上に耐熱層5bを設け、他方の
面上に中間層5cおよびワックス層5dをこの順に設け
たものである(詳しくは、特開平11−198592号
公報参照)。なお、耐熱層5bは、印刷パターン以外の
部分を抜き取る工程で加える熱エネルギーによる抜き取
りリボンの変形、または溶融を防止するために設けられ
ている。ワックス層5dは、ホログラム転写箔6から印
刷パターン以外の部分を抜き取りリボンに転写させるこ
とで、不要な部分を抜き取るために設けられている。中
間層5cは、前記ワックス層5dと基材5aとの接着を
より確実にするために設けられている。
に巻回した帯状のホログラム転写箔6を巻き戻して供給
する構成である。ローラ2aから巻き戻されたホログラ
ム転写箔6は、ローラ2bを介して抜取部3に供給さ
れ、ローラ2cを介してローラ2dに巻き取られる。ホ
ログラム転写箔6には、従来周知の種々の構成のものが
使用できる。例えば、図4に示すように、ベースフィル
ム6aの表面に、離型層6b、蒸着層6c、ホログラム
エンボス層6d、接着層6eを順次形成したものが使用
可能である(蒸着層6c及びホログラムエンボス層6b
で本発明に係るホログラム層を構成する。)。
とを備えている。サーマルヘッド7は、並設した複数の
発熱体により、前記抜取リボン5を所望のパターンで加
熱する。ローラ8には、ゴムロール等を使用することが
できる。なお、発熱体による加熱温度は、約100〜2
00℃が好ましい。
備えている。記憶部9には、サーマルヘッド7による加
熱パターンが記憶されている。この加熱パターンは、非
加熱部の占有面積が、30〜80%、好ましくは、40
〜60%の範囲で異なる複数の均一パターンである。具
体的には、図2に示すように、非加熱部(図2中斜線で
示す。)が網点状の第1の均一パターン(図2(a))
や、非加熱部が線状の第2の均一パターン、さらには、
非加熱部が網状の第3の均一パターン(図2(f))が
記憶されている。なお、第2の均一パターンの例として
は、加熱部を縦縞(図2(b))、横縞(図2
(c))、あるいは両者を組み合わせたもの(図2
(d))が挙げられる。またこのほか、市松模様(図2
(e))を含めてもよい。
1からの入力信号に従って、前記記憶部9に記憶させた
いずれかの均一パターンを読み込む。そして、読み込ん
だ均一パターンに従ってサーマルヘッド7の各加熱体を
加熱制御すると共に、各ローラを回転制御する。
成装置の動作を説明する。まず、電源が投入されると、
入力装置11でいずれの均一パターンが選択されたのか
を判断する。網点状のパターンが選択された場合、その
非加熱部の占有面積を30〜80%の範囲で調整可能で
ある。また、他の均一パターンであれば、そのパターン
に応じて非加熱部の占有面積が決定される。
各ローラの回転速度及びサーマルヘッド7の加熱を制御
する。抜取リボン5及びホログラム転写箔6は同一速度
となるように調整されて、サーマルヘッド7とローラ8
の間に供給される。サーマルヘッド7は、抜取リボン5
を前記均一パターンにより加熱し、ワックス層5d(接
着層)を対応するパターンで熱活性させる。したがっ
て、ホログラム転写箔6は、抜取リボン5の熱活性した
ワックス層5d(接着層)に接触する部分のみで蒸着層
6c等が抜き取られる。つまり、ホログラム転写箔6
は、選択した均一パターンにほぼ対応するように均一に
抜き取られ、抜き取られた部分には透光性を有するベー
スフィルム6aが存在するのみとなる。したがって、ホ
ログラム転写箔6全体として見れば、ホログラム転写箔
6特有の模様を残しつつ、透光性を有する構成となる。
6は、対象物にそのまま貼着して使用してもよいし、熱
転写させて使用してもよい。具体的に、ショーウィンド
ウ、疑似餌、種々の容器、印刷物・サイン等の偽造防止
用のフィルム等、用途に応じて種々の対象物に使用可能
である。特に、疑似餌の表面に形成する場合には、部分
的に光沢が得られ、本物と変わらないような構成とする
ことができる。また、印刷物・サイン上に形成する場合
には、画像を判別可能に維持しつつ、ホログラム特有の
模様により偽造を防止することが可能となる。
均一パターンを記憶させたが、イメージスキャナ等の読
取手段によって読み取ったパターンを利用するようにし
ても構わない。
によれば、加熱部の占有面積が異なる複数の均一パター
ンのうち、いずれかを選択することにより、サーマルヘ
ッドを介して抜取リボンを加熱し、ホログラム転写箔の
不透明層を均一に抜き取ることができるので、透光性を
有するホログラム転写箔を形成することができるばかり
か、用途に応じて透明度を変更することも可能である。
ン形成装置の概略図である。
例を示す平面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 サーマルヘッドにより熱活性接着層を有
する抜取リボンを所定パターンで加熱し、該抜取リボン
をホログラム転写箔のホログラム層に接触させることに
より、該ホログラム層を抜き取るホログラム転写箔の作
成方法であって、 前記サーマルヘッドによる加熱パターンとして、予め記
憶した加熱部の占有面積が異なる複数の均一パターンの
うち、いずれか1つを呼び出し、呼び出した均一パター
ンに基づいて、前記サーマルヘッドにより抜取リボンを
加熱させることにより、ホログラム転写箔の透明度を変
更可能とすることを特徴とするホログラム転写箔の作成
方法。 - 【請求項2】 前記均一パターンは、非加熱部の占有面
積が30〜80%である網点状であることを特徴とする
請求項1に記載のホログラム転写箔の作成方法。 - 【請求項3】 前記均一パターンは、非加熱部の占有面
積が30〜80%である線状又は網状であることを特徴
とする請求項1に記載のホログラム転写箔の作成方法。
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Family Applications (1)
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