JP3293904B2 - 可撓性膜堰 - Google Patents

可撓性膜堰

Info

Publication number
JP3293904B2
JP3293904B2 JP30442992A JP30442992A JP3293904B2 JP 3293904 B2 JP3293904 B2 JP 3293904B2 JP 30442992 A JP30442992 A JP 30442992A JP 30442992 A JP30442992 A JP 30442992A JP 3293904 B2 JP3293904 B2 JP 3293904B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weir
rubber
flexible membrane
reinforcing
circumferential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30442992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06128925A (ja
Inventor
守 高崎
茂 村田
正孝 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Bridgestone Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Chubu Electric Power Co Inc filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP30442992A priority Critical patent/JP3293904B2/ja
Publication of JPH06128925A publication Critical patent/JPH06128925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3293904B2 publication Critical patent/JP3293904B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性膜堰への供給流
体の圧力を増減することにより、可撓性膜堰の堰高を広
範囲に調整することができる可撓性膜堰に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来の可撓性膜堰として用いられていたゴ
ム堰では、伸びの少ない帆布の両面にゴム層を一体に形
成したため、ゴム堰内に供給した空気または水の圧力を
増大させても、5%程度しか堰高を増加させることがで
きなかった。
【0003】
【解決しようとする課題】このようにゴム堰の補強布と
して伸びの少ない帆布を用いたのは、ゴム堰が伸び易い
と、ゴム堰内の圧力が低い場合に、ゴム堰の長手方向中
央部にVノッチと称せられる局部的に堰高が小さくなる
現象が発生し、このVノッチは変形し易く、堰高が安定
しない難点があったからである。
【0004】このため、水力発電用取水堰では、引上げ
式ゲートで流入水量を調整していたが、洪水時には、土
砂等が取水中に巻込まれて、タービンが破損する惧れが
あるので、ゲートを閉じて取水を停止していた。このよ
うに洪水のような河川の増水時に取水を停止したため、
増水時の発電力が無駄となり、年間発電量が低かった。
そこで、本発明は、長手方向の曲げ剛性を増大させるこ
とにより、堰高が低い場合でも、Vノッチの発生を抑制
しつつ、可撓性膜堰に大巾な周方向伸縮性を与えること
により、堰高の調整範囲の広い可撓性膜堰を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および効果】本発明は、流
体の供給により起立し、排出により倒伏する可撓性膜堰
において、該可撓性膜堰の本体は、補強布で補強された
帯状ゴムシートでもって全面に亘って構成され、該補強
布は、河川の流れ方向に向う周方向に沿った周方向補強
撚糸と、該周方向補強撚糸に対し直角方向に指向した長
手方向補強撚糸とよりなり、前記周方向補強撚糸は、こ
れと直角方向の略直線状の前記長手方向補強撚糸より
も、該長手方向補強撚糸の上下を絡むように波状に弯曲
した状態で織成して、絡み弯曲の度合を強くして織成さ
れたことを特徴とするものである。
【0006】本発明では、前記したように河川の流れ方
向に沿った周方向の伸びをこれと直角な長手方向の伸び
よりも大きく補強布を構成したため、可撓性膜堰は長手
方向に比べて周方向に伸縮し易くなり、該可撓性膜堰内
の流体の圧力を増減することにより、堰高が広い範囲に
亘って変化し易くなる。このように上流水位の変化に対
応して堰高を所要の高さに変更することにより、取水水
量を自由に変えることができるので、引上げ式ゲートと
異なり、土砂等を巻込んだ洪水時でも、河川水を有効に
利用して発電でき、年間発電量を著しく増大させること
ができる。
【0007】また本発明においては、河川の流れ方向に
直交した可撓性膜堰の長手方向の補強撚糸を直線状にし
たため、この長手方向の伸縮性を低下させて曲げ剛性を
増大させることにより、可撓性膜堰内の圧力を減少させ
て堰高を低下させた場合でも、Vノッチの発生を大巾に
抑制することができる。しかも、可撓性膜堰の本体は、
補強布で補強された帯状ゴムシートでもって全面に亘っ
て構成されているため、可撓性膜堰の周方向の曲げ剛性
が可撓性膜堰の長手方向に亘って均等化されるのみなら
ず、河川の流れ方向に対し直角方向に指向した長手方向
の曲げ剛性も可撓性膜堰の長手方向に亘って均等化さ
れ、かつ該長手方向曲げ剛性が周方向曲げ剛性より大き
い結果、河床と河川両岸に隣接した法面との境界部近傍
の可撓性膜堰部分に発生し易いVノッチが生じにくく、
さらにこの部分の破損が避けられる。
【0008】
【実 施 例】以下、図1ないし図5に図示された本発
明の一実施例について説明する。可撓性膜堰の一種たる
ゴム堰1は、河床コンクリート2の頂面3とその河川両
岸に隣接した法面4とに亘り気水密に敷設されている。
【0009】前記ゴム堰1は、図5に図示されるよう
に、綿、合成繊維またはこれらを紡いだ撚糸を河川の流
れ方向に向う周方向Rとこれに対する直角方向の長手方
向Lに沿い平織状に織成した帯状の補強布5を2つ折り
に重ね合せた状態で、該補強布5に生ゴムを含浸し、こ
れを加硫成形した帯状ゴムシート9を主要構成部材とし
ている。
【0010】しかして帯状ゴムシート9内の補強布5の
周方向撚糸6は、これと直角方向の略直線状の長手方向
撚糸7の上下を絡むように波状に弯曲した状態で織成さ
れている。
【0011】このような帯状ゴムシート9を用いて下記
に示されるような工程でゴム堰1は河床コンクリート2
に敷設される。
【0012】まず図1に図示されるように、帯状ゴムシ
ート9の重ね合せ縁10は河川の上流側に位置し、帯状ゴ
ムシート9の中央部9aは河床コンクリート2の頂面3
に置かれ、帯状ゴムシート9の長手方向の端部9bは河
床コンクリート2の法面4に置かれ、重ね合せ縁10の長
手方向両端部10bは帯状ゴムシート9の折曲縁11に向っ
て斜方向に切断され、これら帯状ゴムシート9の重ね合
せ縁中央部10aおよび両端部10bに押え金12が当てがわ
れ、河床コンクリート2に植設されて帯状ゴムシート9
の重ね合せ縁10および押え金12を貫通したアンカーボル
ト13の上端にナット14が螺合緊締されるようになってい
る。
【0013】そして帯状ゴムシート9の重ね合せ縁10お
よび折曲縁11が交わる帯状ゴムシート9の上端部15はゴ
ム堰1内の空気圧力が538kg/m2の場合の堰高h0 より10
%程度高い高さ0.6mに位置している。
【0014】また給排気管16の一端は河床コンクリート
2の法面4および帯状ゴムシート9の長手方向端部9b
を貫通してゴム堰1内空間に連通され、給排気管16の他
端は送風機17の排気口に連通されている。
【0015】さらにゴム堰1より上流側における河床コ
ンクリート2の法面4に取水通路18の取水口19が開口さ
れ、取水通路18は図示されない水力発電所のタービンに
接続されている。
【0016】図1ないし図5に図示の実施例は前記した
ように構成されているので、送風機17を駆動させてゴム
堰1内に空気を供給すると、ゴム堰1は起立し、ゴム堰
1より上流側の河川の水位が上昇する。
【0017】そしてゴム堰1内の空気圧力が標準圧力の
538kg/m2に達した場合には、ゴム堰1の堰高は、越流水
深0.1mの時に、標準堰高h0 =0.542mとゴム堰1より上
流側の取水口19より取水通路18を介して河川水は水力発
電所のタービンに供給され、所要の発電が行なわれる。
【0018】またゴム堰1内の空気圧力を増大させる
と、ゴム堰1は膨張するが、ゴム堰1の帯状ゴムシート
9内では、長手方向撚糸7は略直線状であるのに対して
周方向撚糸6は長手方向撚糸7を絡むように弯曲されて
いるため、ゴム堰1の帯状ゴムシート9はゴム堰1の周
方向Rには大きく伸びるが、ゴム堰1の長手方向Lには
それ程伸びない。
【0019】従って、ゴム堰1内の空気圧力を850kg/m2
に上昇させると、ゴム堰1の帯状ゴムシート9はゴム堰
1の周方向Rには約12%伸びるが、ゴム堰1の長手方向
Lには2〜3%程度と殆んど伸びず、ゴム堰1の堰高
は、0.602mとなり、標準堰高h0 に比べて約12%増大す
る。
【0020】またゴム堰1内の空気圧力を2490kg/m2
増加させると、ゴム堰1の堰高は0.842mとなり、標準堰
高h0 に比べて約55%増大する。
【0021】さらに越流水深が0.1mから0.2mに増大する
と、ゴム堰1内の空気圧力が増大し、空気圧力が665kg/
m2の時に堰高が0.537mとなり、ゴム堰1内の空気圧力が
955kg/m2の時に堰高は0.602mとなり、ゴム堰1内の空気
圧力が2565kg/m2 の時に堰高が0.831mとなって、標準堰
高h0 =0.537mに比べて約55%増大する。
【0022】またゴム堰1内の空気圧力が越流水深が0.
1mの時に、538kg/m2であっても、ゴム堰1の帯状ゴムシ
ート9はその長手方向Lには、それ程伸縮しないので、
ゴム堰1の長手方向中央部にVノッチが生ずる惧れがな
い。
【0023】さらに前記したようにゴム堰1の堰高hを
広い範囲に亘って変更できるため、河川水位が著しく変
化しても、水力発電所のタービンの取水量を適正に調整
することができる。
【0024】さらにまた、取水口19にスクリーンを設け
れば、洪水時でも、取水通路18へは土砂の流入が阻止さ
れ、引上げ式ゲートのような取水不可能となることがな
く、洪水時の水が有効に利用されて、年間発電量の増大
が可能となる。
【0025】図1ないし図5に図示の実施例は、水力発
電所取水堰に用いられたが、図6に図示するように、図
1ないし図5のゴム堰1と同様なゴム堰21を魚道20に設
けることができ、常時適正な水量の水を魚道20に流し、
魚の溯上を許すことができる。なおゴム堰22は本発明の
ゴム堰と異って堰高を大巾に変更できない通常のゴム堰
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るゴム堰の倒伏時におけ
る一部欠截斜視図である。
【図2】前記ゴム堰の起立時の正面図である。
【図3】図2のIII − III線に沿って截断した横断面図
である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】前記ゴム堰の帯状ゴムシートの一部欠截斜視図
である。
【図6】他の実施例の平面図である。
【符号の説明】
1…ゴム堰、2…河床コンクリート、3…頂面、4…法
面、5…補強布、6…周方向撚糸、7…長手方向撚糸、
8…ゴム層、9…帯状ゴムシート、10…重ね合せ縁、11
…折曲縁、12…押え金、13…アンカーボルト、14…ナッ
ト、15…上端部、16…給排気管、17…送風機、18…取水
通路、19…取水口、20…魚道、21,22…ゴム堰。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−63714(JP,A) 特開 平4−293810(JP,A) 特開 昭54−57331(JP,A) 特開 昭52−86840(JP,A) 実開 昭58−160924(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 7/20 103 D04B 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の供給により起立し、排出により倒
    伏する可撓性膜堰において、該可撓性膜堰の本体は、補強布で補強された帯状ゴムシ
    ートでもって全面に亘って構成され、 該補強布は、河川の流れ方向に向う周方向に沿った周方
    向補強撚糸と、該周方向補強撚糸に対し直角方向に指向
    した長手方向補強撚糸とよりなり、 前記周方向補強撚糸は、これと直角方向の略直線状の前
    記長手方向補強撚糸よりも、該長手方向補強撚糸の上下
    を絡むように波状に弯曲した状態で織成して、絡み弯曲
    の度合を強くして織成されたことを特徴とする可撓性膜
    堰。
JP30442992A 1992-10-19 1992-10-19 可撓性膜堰 Expired - Fee Related JP3293904B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30442992A JP3293904B2 (ja) 1992-10-19 1992-10-19 可撓性膜堰

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30442992A JP3293904B2 (ja) 1992-10-19 1992-10-19 可撓性膜堰

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06128925A JPH06128925A (ja) 1994-05-10
JP3293904B2 true JP3293904B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=17932901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30442992A Expired - Fee Related JP3293904B2 (ja) 1992-10-19 1992-10-19 可撓性膜堰

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3293904B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06128925A (ja) 1994-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1990000649A1 (en) Crest gate
JPH0633434A (ja) 可撓性膜堰
KR100644779B1 (ko) 가요성 고무댐
JP3293904B2 (ja) 可撓性膜堰
US4430955A (en) Flexible floating boom comprising transverse stiffeners of variable stiffness
JPH03199518A (ja) 可撓性膜堰
US4260285A (en) Oil boom
JPH0430012A (ja) 流量調整可撓性膜堰
JPS5919202B2 (ja) 振動防止可撓性膜堰
JP2576890B2 (ja) 可撓性膜堰
JPH01295908A (ja) 可撓性膜堰
JPS6115066Y2 (ja)
CN209636735U (zh) 一种用于水利工程的防渗止水结构
CN218643319U (zh) 一种便携式柔性拦水装置
US5244309A (en) Fluid flow release regulating device
JPH0144590Y2 (ja)
JPS61282508A (ja) 振動防止可撓性膜堰
KR200197778Y1 (ko) 고무댐의 가요성 고무판체
JPH0742690B2 (ja) 可撓性膜堰
JP2996584B2 (ja) 海底施設用ブロック体
JP2596428B2 (ja) 可撓性膜堰用強力ゴム引布
JPH0323080Y2 (ja)
KR200224488Y1 (ko) 고무댐의 공기 배출장치
JP2727086B2 (ja) 可撓性膜堰
JPS6352232B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100405

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110405

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees