JPH0144590Y2 - - Google Patents

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JPH0144590Y2
JPH0144590Y2 JP7113683U JP7113683U JPH0144590Y2 JP H0144590 Y2 JPH0144590 Y2 JP H0144590Y2 JP 7113683 U JP7113683 U JP 7113683U JP 7113683 U JP7113683 U JP 7113683U JP H0144590 Y2 JPH0144590 Y2 JP H0144590Y2
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JP
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weir
flexible sheet
overflow water
mounting jig
rubber
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JP7113683U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、農業用水の取水堰等に用いられる通
常ゴム堰と称する可撓性膜堰において、越流水の
落下騒音を遮断する技術に関するものである。
従来技術 例えば、第1図に示すように、ゴム堰02を越
えて下流側に落下する越流水Wは、河床01に当
つて騒音を発する。従つて、住宅地に近くゴム堰
を設置した場合には、その騒音によつて、夜間、
睡眠を妨害される等の問題を生ずる恐れがある。
その対策として、第2図に示すような手段が提
案されている(特公昭57−37758号公報参照)。即
ち、通常水位より高い位置で両岸間に張設した縁
状体03に、可撓性シート04の一側縁部を固定
し、他側縁部は越流水落下点を越えて伸長させる
ことにより、越流水を外方から蔽い、以つて落下
騒音を遮断するのである。
解決しようとする課題 ところが、このような手段を採用する時には、
ゴム堰02を倒伏させ(第3図参照)、これを起
立させた時に、可撓性シート04がゴム堰02の
上流側に位置することがあり、所期の目的を達成
できないばかりでなく、水位が線状体03を越え
る傾向となるので、所定の自動倒伏水位を越え、
ゴム堰02は直ちに倒伏することとなる。仮に、
自動倒伏水位よりも高い水準にある線状体03位
置まで上流側水位が上つてゴム堰02が倒伏する
こととなく推移するならば、堤防が決壊する恐れ
がある(第4図参照)。
課題を解決するための手段および作用 本考案は、このような事情の下に案出された起
伏堰の越流水落下音遮断装置であつて、起伏堰上
部にその長手方向に沿つて複数の取付治具を固着
し、該複数の取付治具にて起伏堰の長手方向に沿
う可撓性シートを把持して成り、該取付治具は通
常水位時における越流水面上に、突出する長さを
有し、かつ該可撓性シートは、該取付治具の先端
部から少なくとも越流水落下点を越えて伸長する
ことを特徴としている。
本考案の目的は、起伏堰の越流水落下騒音を、
常時安定して確実に遮断する点にある。
本考案では、前記のように、起伏堰上部に、そ
の長手方向に沿つて複数の取付治具を固着し、該
複数の取付治具の先端部を、通常水位時における
越流水面上に突出せしめ、該複数の取付治具をも
つて起伏堰の長手方向に沿う可撓性シートを把持
し、該可撓性シートは、越流水落下点を越えて伸
長する長さとしたので、越流水は、常時、可撓性
シートと起伏堰の間に流れ込み、越流水落下音は
可撓性シートで遮断され、外部へ大きな落下水音
が洩れることは無い。
実施例 以下、本考案をゴム堰に適用した第5図ないし
第15図に図示の実施例について説明する。
本考案が適用されるゴム堰は、その裏面長手方
向に指向した突条を有するものであり、その一例
を第5図、第6図に示す。すなわち、河床コンク
リート1に布設されたゴム堰2には、その堰頂部
2aよりも下流側に位置して突条3が突設されて
いる。ゴム堰2は、ゴムシートを二つ折りにして
形成したものであつて、その折曲部が突条3に相
当し、ゴム堰2を倒伏させると第7図に示すよう
に平坦状になる。
ところで、通常の場合、堰高に比して上流側水
位が高くなり、ゴム堰を越流した水流が有するエ
ネルギーが大きくなると、越流水がゴム堰表面か
ら剥離する点(剥離点)が僅かな流れの乱れによ
つて変動し、ゴム堰表面に加わる越流の圧力変動
が生じてゴム堰が振動し、疲労による耐久性低下
の懸念がある。しかるに、前記ゴム堰2では、起
立状態で突条3がゴム堰2の表面に対して略直角
な斜め上方、又は水平に指向しているため、ゴム
堰2の表面に沿つて流れようとする水流は、突状
3により斜め上方、または水平方向に偏向され
て、突状3の先端から剥離を起し、振動発生が抑
制されるという利点がある。
このような機能を有する突条3に対しその長手
方向に亘つて第8図に示すような取付治具10
を、複数個固着する。この取付治具10は、先端
に顎状折曲部11bを備える上板11と、同上板
11の基端部11aに対して一対のボルト・ナツ
ト14に固定される断面略Z字状の下板12と、
前記折曲部11bに対して一対のボルト・ナツト
15にて固定される押さえ板13とで構成されて
おり、(第8図ないし第10図参照)、上板11と
下板12の間にゴム堰2の突条3を挟み、ボル
ト・ナツト14で緊締することによつて取付治具
10を突条3に固着するのである。なお、上板1
1と下板12における突条3との接触面に、その
幅方向に沿つて線材16を溶接接合して置けば、
突条3に対する取付治具の密着性が向上し、取付
治具10の離脱防止効果がある。ゴム堰2の突条
3に複数個の取付治具10を固着した状態を第1
1図に示す。
次に、第12図、第13図(但し、第13図は
第12図における−線断面図)に示すよ
うに、長手方向側側縁部に、本体部に比して強度
の大なる補強ベルト21を挟み込んだ帯状の可撓
性シート20(ゴム製、または樹脂製)を、取付
治具10の折曲部11bに固着する。可撓性シー
ト20の固定側側縁部20aには複数の取付治具
10に対応して、螺着用開口20bが形成されて
おり、その開口20bと、上板11の折曲部11
bの開口を合致させ、固定側側縁部20aの外方
から押え板13をあてがつて、前記各開口と押え
板13の開口をも合致させ、ボルト・ナツト15
に緊締することにより取付治具10に対する可撓
性シート20の固着が行なわれる(第14図参
照)。
かくして、可撓性シート20を取付けたゴム堰
2を、起立させた状態を第15図に示す。第15
図から明らかなように、越流水は、ゴム堰2と可
撓性シート20の間に流れ込む。越流水が、常に
可撓性シート20の内側に流れ込むようにすため
には、取付治具10の折曲部11bが、自動倒伏
水位時において、越流水の水面上に突出するよう
に取付治具10の寸法を設定して置けば良い。
また、第15図に示すように、可撓性シート2
0の先端部20cが、越流水の落下点Pよりも下
流に位置する如く、可撓性シート20の長さを設
定して置く必要がある。
本実施例による越流水路落下音遮断装置、すな
わち可撓性シート20およびこれを支持する取付
治具10は、前記のように、構成されたゴム堰2
に取付けられているので、ゴム堰2の起立状態に
おいて、越流水は、常にゴム堰2と可撓性シート
20の間に流れ込み、越流水の落下音は、可撓性
シート20に遮断されて、外部には洩れ難い。
また、突条3が、ゴム堰2の振動防止に効果を
発揮することは、前述の通りであるが、本実施例
のゴム堰2には、複数の取付治具10が付されて
いるため、越流水が取付治具10によつて分断さ
れ、越流水とゴム堰2の下側表面との空間に空気
が供給され、ゴム堰2の表面からの水流の剥離が
十分に行なわれ、ゴム堰2の振動が確実に防止さ
れる。
さらに、本実施例では、可撓性シート20を、
ゴム堰2の突条3に取付けているので、ゴム堰2
を倒伏させた場合でも可撓性シート20は突条3
よりも下流側に位置し、再起立時に、可撓性シー
ト20がゴム堰2の上流側に移行するという現象
は全く生じ無い。従つて、可撓性シート20は常
時安定して遮音効果を発揮する。
また、ゴム堰2を倒伏させた時には、第7図に
示すように突条3を含めて、河床コンクリート1
に沿つて平坦になるので、取付治具10および可
撓性シート20が、上方に突出することが無く、
異物が引つ掛かつて破損するという事態は生じな
い。
なお、取付治具10における下板12の折曲部
12aは、ゴム堰2の本対表面に当接して、取付
治具10に作用する負荷を支え、突条3の倒れを
防止する機能を有する。
次に、前記実施例の変形例について説明する。
前記取付治具10を構成する上板11に代え
て、第16図、第17図に示すように、基端部
を除き断面山形の上板11Aを使用すれば、越
流水に対する取付治具10の抵抗が減少し、突
条3に対する負荷が低減化される。
可撓性シート20は、ゴム堰2の長手方向に
沿つて長尺の帯状体であるが、第18図に示す
ように比較的短尺の可撓性シート30を複数枚
突条3に取付けても良く、可撓性シート30は
短尺であるため製作費が廉価で、組付け性も良
好である。また、流木等の異物と接触した時、
短尺の可撓性シート30には無理な力が加わら
ず、耐久性が向上する。
第19図に示すように、可撓性シート20、
または30の先端部に浮子40を付して置け
ば、尚シート20、又は30を常時下流側水面
上に保持することが可能であり、安定した遮音
効果を期待し得る。
前記各実施例は、ゴム堰に関するものであつた
が、本考案は、鉄扉式起伏堰にも適用し得るので
ある。
即ち、第20図に示した例では、転倒、起立可
能な鉄扉式起伏堰50の上端縁に取付治具10と
同様な構造の取付治具51を突設し、可撓性シー
ト52を取付治具51の先端部に取付けている。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案では、
起伏堰上部に、その長手方向に沿つて複数の取付
治具を固着し、該複数の取付治具の先端部を、通
常水位時に於ける越流水面上に突出せしめ、該複
数の取付治具をもつて起伏堰の長手方向に沿う可
撓性シートを把持し、該可撓性シートは、越流水
落下点を越えて伸長する長さとしたので、起伏堰
を越えた水流は、落下点に到るまで可撓性シート
で完全に蔽われ、落下水音が確実に遮断される。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知に係るゴム堰の縦断側面図、第2
図ないし第4図はそれぞれ公知に係わる越流水落
下音遮断装置を備えたゴム堰の起立、倒伏、再起
立状態を示す縦断側面図、第5図は本考案の一実
施例に係る越流水落下音遮断装置を適用するゴム
堰の正面図、第6図はその縦断側面図、第7図は
その倒伏状態を示す縦断側面図、第8図は前記越
流水落下音遮断装置に於ける取付治具の側面図、
第9図は第8図における−線矢視図、第10
図は第8図における−線矢視図、第11図は
取付治具を付した前記ゴム堰の倒伏状態を示す斜
視図、第12図は前記越流水落下音遮断装置にお
ける可撓性シートの平面図、第13図は第12図
に於ける−線断面図、第14図は前記越
流水落下音遮断装置を付したゴム堰の要部縦断側
面図、第15図はその使用状態を示す縦断側面
図、第16図は他の実施例に係わる取付治具に於
ける上板の平面図、第17図は第16図における
−線断面図、第18図、第19図はそれ
ぞれ他の実施例に係る越流水落下音遮断装置を示
す斜視図、第20図は越流水落下音遮断装置を備
えた鉄扉式起伏堰の縦断側面図である。 1……河床コンクリート、2……ゴム堰、2a
……堰頂部、3……突条、10……取付治具、1
1……上板、11a……基端部、11b……折曲
部、12……下板、12a……折曲部、13……
押え板、14,15……ボルト・ナツト、16…
…線材、20……可撓性シート、20a……固定
側側縁部、20b……開口、20c……先端部、
21……補強ベルト、30……可撓性シート、4
0……浮子、50……鉄扉式起伏堰、51……取
付治具、52……可撓性シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 起伏堰上部に、その長手方向に沿つた複数の
    取付治具を固着し、該複数の取付治具にて起伏
    堰の長手方向に沿う可撓性シートを把持して成
    り、該取付治具は通常水位時における越流水面
    上に突出する長さを有し、かつ該可撓性シート
    は、該取付治具の先端部から少なくとも越流水
    落下点を越えて伸長することを特徴とする起伏
    堰の越流水落下音遮断装置。 (2) 起伏堰表面の長手方向に突条を有し、流体の
    送入により起立し、排出により倒伏する起伏堰
    において、該突条に沿つて複数の取付治具を固
    着し、該複数の取付治具にて堰体の長手方向に
    沿う可撓性シートを把持して成り、該取付治具
    は自動倒伏水位時の越流水面上に突出する長さ
    を有し、かつ該可撓性シートは該取付治具の先
    端部から少なくとも越流水落下点を越えて伸長
    することを特徴とする起伏堰の越流水落下音遮
    断装置。
JP7113683U 1983-05-14 1983-05-14 起伏堰の越流水落下音遮断装置 Granted JPS59178434U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7113683U JPS59178434U (ja) 1983-05-14 1983-05-14 起伏堰の越流水落下音遮断装置

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JP7113683U JPS59178434U (ja) 1983-05-14 1983-05-14 起伏堰の越流水落下音遮断装置

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Publication Number Publication Date
JPS59178434U JPS59178434U (ja) 1984-11-29
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JP7113683U Granted JPS59178434U (ja) 1983-05-14 1983-05-14 起伏堰の越流水落下音遮断装置

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