JP3293050B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電界緩和領域を備えた
薄膜トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタには、電界緩和を図っ
た素子として、オフセット構造およびLDD(Lightly D
oped Drain)構造と呼ばれるものがある。このうちオフ
セット構造の薄膜トランジスタは、ソース・ドレイン領
域間の間隔(チャネル長さ)よりもゲート電極の長さを
小さくし、ゲート電極に対応するチャネル領域とソース
・ドレイン領域との間に不純物が注入されない領域から
なる電界緩和領域を設けた構造となっている。LDD構
造の薄膜トランジスタは、チャネル領域と高濃度不純物
領域からなるソース・ドレイン領域との間に低濃度不純
物領域からなる電界緩和領域を設けた構造となってい
る。
【0003】次に、図9は従来のオフセット構造の逆ス
タガ型の薄膜トランジスタの一例を示したものである。
この薄膜トランジスタでは、ガラス基板(透明基板)1
の上面のデバイスエリアにゲート電極2が設けられ、そ
の上面全体にゲート絶縁膜3が設けられ、ゲート絶縁膜
3の上面のデバイスエリアにポリシリコン薄膜(半導体
薄膜)4が設けられ、その上面全体に層間絶縁膜5が設
けられ、層間絶縁膜5にコンタクトホール6が設けら
れ、コンタクトホール6の部分にソース・ドレイン電極
7が設けられた構造となっている。この場合、図示して
いないが、層間絶縁膜5を形成する前に、ポリシリコン
薄膜4の符号4aおよび4bで示す領域の上面にフォト
リソグラフィにより不純物注入マスクを形成し、この不
純物注入マスクをマスクとして不純物を高濃度に注入す
ることにより、不純物注入マスクの両外側におけるポリ
シリコン薄膜4に高濃度不純物領域からなるソース・ド
レイン領域4cを形成し、この後不純物注入マスクを除
去している。この結果、ゲート電極2に対応する部分の
ポリシリコン薄膜4がチャネル領域4aとなり、チャネ
ル領域4aとソース・ドレイン領域4cとの間に不純物
が注入されない領域からなる電界緩和領域4bが形成さ
れる。
【0004】しかしながら、従来のこのようなオフセッ
ト構造の逆スタガ型の薄膜トランジスタでは、不純物注
入マスクをフォトリソグラフィにより形成する際、フォ
トリソグラフィの解像度の関係から、不純物注入マスク
が所期の位置からずれることがあり、この結果不純物注
入マスクをマスクとして形成されるソース・ドレイン領
域4cの位置がずれ、ひいては例えば図9に示すよう
に、チャネル領域4aとソース・ドレイン領域4cとの
間に形成される電界緩和領域4bの長さが左右で非対象
となって所期の長さと異なってしまうことがある。な
お、通常のMOS構造の逆スタガ型の薄膜トランジスタ
の場合には、ガラス基板1の下面側からのゲート電極2
をマスクとした裏面露光により、ポリシリコン薄膜4の
符号4aで示す領域の上面に不純物注入マスクをセルフ
アライメントして形成することができる。しかしなが
ら、オフセット構造の逆スタガ型の薄膜トランジスタの
場合には、ガラス基板1の下面側からのゲート電極2を
マスクとした裏面露光では、ポリシリコン薄膜4の符号
4aおよび4bで示す領域の上面に不純物注入マスクを
形成することはできない。したがって、上述のような問
題が生じることになる。
【0005】一方、従来のLDD構造の逆スタガ型の薄
膜トランジスタを製造する場合には、図9を参照しなが
ら説明すると、層間絶縁膜5を形成する前に、ガラス基
板1の下面側からのゲート電極2をマスクとした裏面露
光により、ポリシリコン薄膜4の符号4aで示す領域の
上面に第1の不純物注入マスクをセルフアライメントし
て形成し、この第1の不純物注入マスクをマスクとして
不純物を低濃度に注入することにより、第1の不純物注
入マスクの両外側におけるポリシリコン薄膜4の符号4
bおよび4cで示す領域を低濃度不純物領域とし、この
後第1の不純物注入マスクを除去し、次いでポリシリコ
ン薄膜4の符号4aおよび4bで示す領域の上面に通常
のフォトリソグラフィにより第2の不純物注入マスクを
形成し、この第2の不純物注入マスクをマスクとして不
純物を高濃度に注入することにより、第2の不純物注入
マスクの両外側におけるポリシリコン薄膜4の符号4c
で示す領域を高濃度不純物領域とし、この後第2の不純
物注入マスクを除去している。この結果、チャネル領域
4aと高濃度不純物領域からなるソース・ドレイン領域
4cとの間に低濃度不純物領域からなる電界緩和領域4
bが形成される。
【0006】しかしながら、従来のこのようなLDD構
造の逆スタガ型の薄膜トランジスタでは、上述した従来
のオフセット構造の場合と同様に、第2の不純物注入マ
スクを通常のフォトリソグラフィにより形成する際、フ
ォトリソグラフィの解像度の関係から、第2の不純物注
入マスクが所期の位置からずれることがあり、この結果
第2の不純物注入マスクをマスクとして形成されるソー
ス・ドレイン領域4cの位置がずれ、ひいては例えば図
9に示すように、チャネル領域4aとソース・ドレイン
領域4cとの間に形成される電界緩和領域4bの長さが
左右で非対象となって所期の長さと異なってしまうこと
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
界緩和領域を備えた逆スタガ型の薄膜トランジスタで
は、チャネル領域4aとソース・ドレイン領域4cとの
間に形成される電界緩和領域4bの長さが所期の長さと
異なってしまうことがあり、ひいては所期のトランジス
タ特性を得ることができなくなってしまうことがあると
いう問題があった。また、オフセット構造の場合には、
電界緩和領域4bの長さが大きいと、オン電流が低下し
てしまうので、電界緩和領域4bの長さが0.3μm以
下と小さい方が望ましいが、通常のフォトリソグラフィ
による不純物注入マスクの形成では極めて高い加工精度
が要求されるという問題もあった。この発明の目的は、
電界緩和領域の長さを常に所期の長さとすることがで
き、また微小な電界緩和領域を容易に形成することので
きる薄膜トランジスタの製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
透明基板上にゲート電極を形成するととともに該ゲート
電極の少なくとも長さ方向の側面に陽極酸化膜を形成
し、前記ゲート電極および前記陽極酸化膜上にゲート絶
縁膜を介して半導体薄膜を形成し、前記ゲート電極およ
び前記陽極酸化膜をマスクとした裏面露光により前記ゲ
ート電極および前記陽極酸化膜に対応する部分の前記半
導体薄膜上に不純物注入マスクを形成し、前記不純物注
入マスクをマスクとして前記半導体薄膜に不純物を注入
するようにしたものである。請求項2記載の発明は、透
明基板上にゲート電極を形成するととともに該ゲート電
極の少なくとも長さ方向の側面に陽極酸化膜を形成し、
前記ゲート電極および前記陽極酸化膜上にゲート絶縁膜
を介して半導体薄膜を形成し、前記ゲート電極をマスク
とした裏面露光により前記ゲート電極に対応する部分の
前記半導体薄膜上に第1の不純物注入マスクを形成し、
前記第1の不純物注入マスクをマスクとして前記半導体
薄膜に不純物を低濃度に注入し、前記第1の不純物注入
マスクを除去した後、前記ゲート電極および前記陽極酸
化膜をマスクとした裏面露光により前記ゲート電極およ
び前記陽極酸化膜に対応する部分の前記半導体薄膜上に
第2の不純物注入マスクを形成し、前記第2の不純物注
入マスクをマスクとして前記半導体薄膜に不純物を高濃
度に注入するようにしたものである。
【0009】
【作用】この発明によれば、陽極酸化膜の膜厚に対応す
る領域を電界緩和領域とすることができるので、薄膜ト
ランジスタがオフセット構造とLDD構造のいずれであ
っても、電界緩和領域の長さを常に所期の長さとするこ
とができができる。また、陽極酸化膜の膜厚が電界緩和
領域の長さとなるので、陽極酸化膜の膜厚を制御するこ
とにより、微小な電界緩和領域を容易に形成することが
できる。
【0010】
【実施例】図1〜図8はそれぞれこの発明の一実施例に
おける逆スタガ型の薄膜トランジスタの各製造工程を示
したものである。そこで、これらの図を順に参照しなが
ら、この実施例の逆スタガ型の薄膜トランジスタの製造
方法について説明する。
【0011】まず、図1に示すように、ガラス基板(透
明基板)11の上面のデバイスエリアにゲート電極等を
形成するためのアルミニウム膜12を膜厚3000Å程
度に形成する。次に、アルミニウム膜12の表面を陽極
酸化することにより、図2に示すように、陽極酸化され
ないアルミニウム膜12によってゲート電極13を形成
するとともに、その表面に酸化アルミニウム膜(陽極酸
化膜)14を形成する。この場合、アルミニウム膜12
の表面から酸化が進むが、印加電圧等の陽極酸化条件を
選定することにより、ゲート電極13の膜厚が750Å
程度となったところで陽極酸化を終了する。すると、酸
化アルミニウム膜14の膜厚が2800Å程度となる。
この場合、酸化アルミニウム膜14は陽極酸化により厚
みが増加しており、陽極酸化前との差550Å程度がそ
の増加量である。また、陽極酸化の場合には、アルミニ
ウム膜12の側面も同様に酸化が進むので、ゲート電極
13の側面に形成された酸化アルミニウム膜14の膜厚
Eも2800Å(0.28μm)程度となる。この酸化
アルミニウム膜14は絶縁性を呈する。
【0012】次に、図3に示すように、全上面に酸化シ
リコンからなるゲート絶縁膜15を膜厚1500Å程度
に形成し、その上面にアモルファスシリコン薄膜(半導
体薄膜)16を膜厚500Å程度に形成し、その上面に
窒化シリコンからなる不純物注入マスク形成用層17を
膜厚2000Å程度に形成し、その上面にポジ型のフォ
トレジスト層18を形成する。次に、ガラス基板11の
下面(裏面)側から露光する。この場合、矢印T1で示
す光のように酸化アルミニウム膜14を通らないでフォ
トレジスト層18を露光する領域と、矢印T2で示す光
のように酸化アルミニウム膜14を通ってフォトレジス
ト層18を露光する領域とが存在する。このため、フォ
トレジスト層18に到達する後者の領域の光量T2は、
前者の領域の光量T1に比べて、2次反射等を考慮しな
い場合、ガラス基板11と酸化アルミニウム膜14との
界面での反射量R1および酸化アルミニウム膜14とゲ
ート絶縁膜15との界面での反射量R2の分だけ減衰す
る。各反射量R1、R2は、ガラスの屈折率nGを1.5
3とし、酸化アルミニウムの屈折率nAを10とし、酸
化シリコンの屈折率nSを1.54とすると、次の
(1)式および(2)式から54%、56%となる。 R1=(nG−nA2/(nG+nA2=0.54……(1) R2=(nA−nS2/(nA+nS2=0.56……(2) そして、光量T1と光量T2との比(T2/T1)は、次の
(3)式から0.2となる。 T2/T1={T1×(1−R1)×(1−R2)}/T1=0.2……(3) したがって、高次反射を考慮しても、光量T2は光量T1
の3分の1以下となる。そこで、露光時間を矢印T1
示す光によってフォトレジスト層18を必要かつ十分に
露光することができる時間とすると、矢印T2で示す光
による露光領域のフォトレジスト層18を未露光状態と
することができる。すなわち、この場合には、ゲート電
極13および酸化アルミニウム膜14をマスクとして露
光することになる。
【0013】次に、現像すると、図4に示すように、ゲ
ート電極13および酸化アルミニウム膜14に対応する
部分の不純物注入マスク形成用層17の上面にフォトレ
ジストパターン18aが形成される。次に、フォトレジ
ストパターン18aをマスクとしてフッ化水素酸(BH
F)で不純物注入マスク形成用層17をエッチングし、
次いでフォトレジストパターン18aを除去すると、図
5に示すように、ゲート電極13および酸化アルミニウ
ム膜14に対応する部分のアモルファスシリコン薄膜1
6の上面に不純物注入マスク17aが形成される。次
に、不純物注入マスク17aをマスクとしてリンイオン
やボロンイオン等の不純物を注入すると、不純物注入マ
スク17a下以外の領域におけるアモルファスシリコン
薄膜16に不純物注入領域16cが形成される。この
後、不純物注入マスク17aを除去する。
【0014】次に、図6に示すように、エキシマレーザ
を照射することにより、アモルファスシリコン薄膜16
をポリ化してポリシリコン薄膜19とするとともに、不
純物注入領域16cを活性化してソース・ドレイン領域
19cとする。次に、図7に示すように、素子分離によ
り、不要な部分のポリシリコン薄膜19を除去する。こ
の状態では、ゲート電極13の側面に形成された酸化ア
ルミニウム膜14は絶縁性であるため、ゲート電極13
に対応する部分のポリシリコン薄膜19がチャネル領域
19aとなり、酸化アルミニウム膜114の膜厚Eに対
応するチャネル領域19aとソース・ドレイン領域19
cとの間に電界緩和領域19bが形成される。次に、図
8に示すように、全上面に窒化シリコンからなる層間絶
縁膜20を形成する。次に、ソース・ドレイン領域19
cに対応する部分の層間絶縁膜20にコンタクトホール
21を形成する。次に、コンタクトホール21を介して
ソース・ドレイン領域19cと接続されるアルミニウム
からなるソース・ドレイン電極22を層間絶縁膜20の
上面に形成する。かくして、裏面露光によるセルフアラ
イメントによりオフセット構造の逆スタガ型の薄膜トラ
ンジスタが完成する。
【0015】このように、この逆スタガ型の薄膜トラン
ジスタの製造方法では、図5に示すように、ゲート電極
13および酸化アルミニウム膜14をマスクとした裏面
露光により形成された不純物注入マスク17aをマスク
として不純物を注入しているので、図7に示すように、
ゲート電極13の側面に形成された酸化アルミニウム膜
14の膜厚Eが電界緩和領域19bの長さとなる。しか
るに、ゲート電極13の側面に形成された酸化アルミニ
ウム膜14の膜厚Eは、図2において既に説明したよう
に、印加電圧等の陽極酸化条件に左右されるので、これ
を制御すればよく、しかもこの制御を容易にかつ正確に
行うことができ、またゲート電極13の長さ方向両側面
において同じとすることができる。したがって、電界緩
和領域19bの長さを常に所期の長さとすることがで
き、ひいては常に初期のトランジスタ特性を得ることが
できる。また、酸化アルミニウム膜14の膜厚Eが電界
緩和領域19bの長さとなるので(ただし、アニールに
よる拡散量は考慮していない。)、不純物注入後の拡散
量を配慮すれば酸化アルミニウム膜14の膜厚E(例え
ば、既に説明したように、0.28μm程度)を制御す
ることにより、0.3μm以下の微小な電界緩和領域1
9bを容易に形成することができる。さらに、酸化アル
ミニウム膜14がゲート絶縁膜15と共にゲート絶縁膜
を形成するこになるので、ゲート絶縁膜が2層となり、
層間ショートの低減に寄与することができる。
【0016】なお、上記実施例では、この発明をオフセ
ット構造の逆スタガ型の薄膜トランジスタに適用した場
合について説明したが、LDD構造の逆スタガ型の薄膜
トランジスタにも適用することができる。この場合に
は、図示していないが、まず、例えば図3に示す状態に
おいて、露光時間を矢印T2で示す光によってフォトレ
ジスト層18を十分に露光することができる時間とし、
次いで現像すると、ゲート電極13に対応する部分の不
純物注入マスク形成用層17の上面に第1のフォトレジ
ストパターンが形成される。次に、第1のフォトレジス
トパターンをマスクとして不純物注入マスク形成用層1
7をエッチングし、次いで第1のフォトレジストパター
ンを除去すると、ゲート電極13に対応する部分のアモ
ルファスシリコン薄膜16の上面に第1の不純物注入マ
スクが形成される。次に、第1の不純物注入マスクをマ
スクとして不純物を低濃度に注入すると、第1の不純物
注入マスク下以外の領域におけるアモルファスシリコン
薄膜16に低濃度不純物領域が形成される。この後、第
1の不純物注入マスクを除去する。次に、再度図3に示
す状態とし、そして露光時間を矢印T1で示す光によっ
てフォトレジスト層18を必要かつ十分に露光すること
ができる時間とし、次いで現像すると、ゲート電極13
および酸化アルミニウム膜14に対応する部分の不純物
注入マスク形成用層17の上面に第2のフォトレジスト
パターンが形成される。次に、第2のフォトレジストパ
ターンをマスクとして不純物注入マスク形成用層17を
エッチングし、次いで第2のフォトレジストパターンを
除去すると、ゲート電極13および酸化アルミニウム膜
14に対応する部分のアモルファスシリコン薄膜16の
上面に第2の不純物注入マスクが形成される。次に、第
2の不純物注入マスクをマスクとして不純物を高濃度に
注入すると、第2の不純物注入マスク下以外の領域にお
けるアモルファスシリコン薄膜16に高濃度不純物領域
が形成される。かくして、チャネル領域と高濃度不純物
領域からなるソース・ドレイン領域との間に低濃度不純
物領域からなる電界緩和領域が形成される。この場合
も、酸化アルミニウム膜14の膜厚が電界緩和領域の長
さとなるので、電界緩和領域の長さを常に所期の長さと
することができ、ひいては常に初期のトランジスタ特性
を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、陽極酸化膜の膜厚に対応する領域を電界緩和領域と
なるようにしているので、薄膜トランジスタがオフセッ
ト構造とLDD構造のいずれであっても、電界緩和領域
の長さを常に所期の長さとすることができ、ひいては常
に初期のトランジスタ特性を得ることができる。また、
陽極酸化膜の膜厚が電界緩和領域の長さとなるので、陽
極酸化膜の膜厚を制御することにより、微小な電界緩和
領域を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における薄膜トランジスタ
の製造に際し、ガラス基板上にゲート電極等を形成する
ためのアルミニウム膜を形成した状態の断面図。
【図2】同薄膜トランジスタの製造に際し、陽極酸化に
よりゲート電極および酸化アルミニウム膜を形成した状
態の断面図。
【図3】同薄膜トランジスタの製造に際し、ゲート絶縁
膜、アモルファスシリコン薄膜、不純物注入マスク形成
用層およびフォトレジスト層を形成した後、ガラス基板
の下面側から露光した状態の断面図。
【図4】同薄膜トランジスタの製造に際し、現像した状
態の断面図。
【図5】同薄膜トランジスタの製造に際し、不純物を注
入した状態の断面図。
【図6】同薄膜トランジスタの製造に際し、エキシマレ
ーザの照射によりアモルファスシリコン薄膜をポリ化し
てポリシリコン薄膜とした状態の断面図。
【図7】同薄膜トランジスタの製造に際し、素子分離し
た状態の断面図。
【図8】同薄膜トランジスタの製造に際し、完成した状
態の断面図。
【図9】従来のオフセット構造の逆スタガ型の薄膜トラ
ンジスタの一例を示す断面図。
【符号の説明】
11 ガラス基板(透明基板) 13 ゲート電極 14 酸化アルミニウム膜(陽極酸化膜) 15 ゲート絶縁膜 16 アモルファスシリコン薄膜(半導体薄膜) 17 不純物注入マスク形成用層 17a 不純物注入マスク 18 フォトレジスト層 18a フォトレジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/266

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上にゲート電極を形成するとと
    ともに該ゲート電極の少なくとも長さ方向の側面に陽極
    酸化膜を形成し、 前記ゲート電極および前記陽極酸化膜上にゲート絶縁膜
    を介して半導体薄膜を形成し、 前記ゲート電極および前記陽極酸化膜をマスクとした裏
    面露光により前記ゲート電極および前記陽極酸化膜に対
    応する部分の前記半導体薄膜上に不純物注入マスクを形
    成し、 前記不純物注入マスクをマスクとして前記半導体薄膜に
    不純物を注入する、 ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 透明基板上にゲート電極を形成するとと
    ともに該ゲート電極の少なくとも長さ方向の側面に陽極
    酸化膜を形成し、 前記ゲート電極および前記陽極酸化膜上にゲート絶縁膜
    を介して半導体薄膜を形成し、 前記ゲート電極をマスクとした裏面露光により前記ゲー
    ト電極に対応する部分の前記半導体薄膜上に第1の不純
    物注入マスクを形成し、 前記第1の不純物注入マスクをマスクとして前記半導体
    薄膜に不純物を低濃度に注入し、 前記第1の不純物注入マスクを除去した後、前記ゲート
    電極および前記陽極酸化膜をマスクとした裏面露光によ
    り前記ゲート電極および前記陽極酸化膜に対応する部分
    の前記半導体薄膜上に第2の不純物注入マスクを形成
    し、 前記第2の不純物注入マスクをマスクとして前記半導体
    薄膜に不純物を高濃度に注入する、 ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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